JP3550932B2 - シュレッダーダストの処理装置および方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、シュレッダーダストの処理装置とそれを使用するシュレッダーダストの処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
廃車、廃家電製品などのシュレッダーダストの、従来の処理方法は、たとえば特開平8−117695号公報などに開示されている。
従来方法は、たとえば、図14に示すように、荒破砕工程であるシュレッダーダストの切出し工程101と、それから鉄ダストを選別除去する磁選工程102と、トロンメル(所定サイズの孔を多数穿設した回転ドラム)でダストを大きいダストと小さいダストに選別するふるい工程103と、ふるい工程で選別された大きなダストを処理する工程群と、ふるい工程で選別され小さなダストを処理する工程群と、を有する。
そして、大きなダストを処理する工程群は、大きいダストを破砕して約30mmのダストにする破砕工程104と、破砕されたダストから鉄ダストを選別除去する磁選工程105と、鉄を除去されたダストから非鉄(たとえば、アルミ)ダストを選別除去する非鉄選別工程106と、非鉄も除去されたダストを約10mmの小さな粒状ダストに粉砕する粉砕工程107と、小さくされたために出てきた鉄ダストを選別除去する磁選工程108と、鉄ダストを除去されたダストをトロンメルにかけてトロンメルの目を通りぬけなかったダスト(主にウレタン・繊維)と通りぬける小さなダストに分けるふるい工程109と、小さなダストから軽いダスト(主にウレタン)を風を当てて除去する風選工程110と、風選工程でウレタンを除去されたダストのうち軽いダスト(主に、ゴム、プラスチック)と重いダスト(裸銅線)とに分ける比重選工程111と、からなる。
工程103で選別された小さなダストを処理する工程群は、鉄ダストを除去する磁選工程112と、鉄ダストを除去されたダストから軽いダスト(主にゴム、プラスチック)を風を当てて除去する風選工程113と、線状のダストを除去する形状選別工程114と、トロンメルで目より大きなダストと目より小さなダストに分けるふるい工程115と、ふるいの目より大きなダストを比重で軽いゴム、プラスチックと重いガラス(比較的大きいサイズのガラス粒)に分ける比重選工程116と、ふるいの目より小さなダストを比重で軽いゴム、プラスチックと重いガラス(比較的小さいサイズのガラス粒)に分ける比重選工程117と、からなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のダスト処理方法にはつぎの問題がある。
▲1▼ ダストのうちウレタン、繊維は通常水を含んでいるが、含水を考慮した工程になっていない。水があると、ダストがシュートに付着したり、風選で分離しにくかったりして、選別性能、処理性能が低下する。
▲2▼ 処理工程が上記の如く17工程もあり、非常に工程数が多い。工程数が増えれば、その分シュレッダーダスト特有の詰まり、引っかかりが発生し、選別性能、処理性能が低下する。また、処理性能が低下することは、処理量が少ないことを意味する。
▲3▼ 磁選工程が多数設けられていたり、破砕、粉砕のように類似工程が存在したり、同一機能の機械が存在したりするので、高効率な工程になっていない。
本発明の課題は、ダストの含水に対する対策が施されているシュレッダーダストの処理装置および方法を提供することにある。
本発明のもう一つの課題は、上記課題に加うるに、従来に比べて工程数を低減でき、同一機能工程を従来に比べて低減できるシュレッダーダストの処理装置および方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成する本発明はつぎの通りである。
(1) 供給されたシュレッダーダストを水蒸気を用いて乾燥する乾燥装置を有する乾燥ステーションと、前記乾燥されたシュレッダーダストを鉄ダストとそれ以外のダストとに選別する磁選装置を有する磁選ステーションと、前記鉄ダストが選別除去されたダストをサイズが大のダストとサイズが小のダストとに選別する回転ふるい機を有するふるいステーションと、からなるシュレッダーダストの処理装置。
(2) 前記乾燥装置は、ダストを攪拌し搬送するドラムと、前記ドラム内に約170℃以上の温度の水蒸気を循環させる水蒸気循環装置と、を有する(1)記載のシュレッダーダストの処理装置。
(3) 前記乾燥装置は、水蒸気の排出部に排出水蒸気を水中に通すタンクを有している(1)記載のシュレッダーダストの処理装置。
(4) 前記磁選装置は、ダスト搬送経路の途中に設けられる吊下げ型磁選機とダスト搬送経路の下流端下方に設けられるドラム型磁選機とを備えている(1)記載のシュレッダーダストの処理装置。
(5) 前記ダスト搬送経路は振動が付与される振動コンベアからなる(4)記載のシュレッダーダストの処理装置。
(6) 前記振動コンベアから上方に所定距離隔たった位置にコンベア上を搬送されるダストの層厚を検出するセンサーを備えている(5)記載のシュレッダーダストの処理装置。
(7) 前記ドラム型磁選機は、外表面を有する回転ドラムと、回転ドラムの内側に設けられたマグネットと、回転ドラムの外表面に複数設けられたダスト滑り落下防止用堰と、を有している(4)記載のシュレッダーダストの処理装置。
(8) 前記ふるいステーションは、前記回転ふるい機に併設され、前記回転ふるい機と同期して回転するロールと該ロールに固定された複数のピンとを有する詰まり除去装置を備えている(1)記載のシュレッダーダストの処理装置。
(9) 供給されたシュレッダーダストを水蒸気を用いて乾燥する乾燥工程と、前記乾燥されたシュレッダーダストを鉄ダストとそれ以外のダストとに選別する磁選工程と、前記鉄ダストが選別除去されたダストをサイズが大のダストとサイズが小のダストとに選別するふるい工程と、からなるシュレッダーダストの処理方法。
【0005】
上記(1)、(2)、(3)、(9)のシュレッダーダストの処理装置および方法は、乾燥工程を有するので、ダストの含水対策が施されている。しかも、乾燥に水蒸気を用いているので、乾燥能力に優れ、加熱空気を使うときのような塵の燃焼のおそれがなく、かつ水蒸気排気時に凝結することにより水蒸気によって運ばれた随伴塵が集塵され特別な集塵が不要となる。
上記(4)のシュレッダーダストの処理装置は、吊下げ型磁選機とドラム型磁選機とを備えているので、搬送経路を層をなして搬送されるダストの上部にある鉄ダストは吊下げ型磁選機により効率よく除去され、ダストの下部にある鉄ダストはドラム型磁選機により効率よく除去される。
上記(5)のシュレッダーダストの処理装置は、振動コンベアを備えているので、ダストが振動コンベア上に不均一に供給されても送られている間に層厚が均一になり、しかも振動数を変えることにより送り速度、したがって層厚を自在にコントロールすることができる。
上記(6)のシュレッダーダストの処理装置は、センサーを備えているので、ダストの層厚を検出でき、それによって振動数をコントロールして層厚をコントロールすることができ、層厚を吊下げ型磁選機が効率よく働くことができる層厚にコントロールすることにより、磁選装置の鉄選別、除去効率を上げることができる。
上記(7)のシュレッダーダストの処理装置では、ドラム型磁選機がダスト滑り落下防止用堰を有しているので、鉄ダストが円柱状や球状でドラムに線当たりあるいは点当たりで吸着されても、滑り落下せず、所定回転位置まで吸着している状態を取り続けることができ、選別能力が高まる。
上記(8)のシュレッダーダストの処理装置では、回転ふるい機に詰まり除去装置が併設されているので、目詰まりを起こしにくく、サイズ分け能力が高まる。
磁選、回転ふるいの選別能力が高まるので、磁選、ふるい工程を多数設ける必要がなく、はじめの切出し工程で定量的にダストを供給すればよく、工程数を従来に比べて大幅に低減することができ、同一機能工程を集約することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明実施例のシュレッダーダストの処理装置(または方法)は、図1に示すように、シュレッダーダストを所定量計量して供給する切出しステーション(または切出し工程)1と、切出されたシュレッダーダストを水蒸気を用いて乾燥する乾燥装置を有する乾燥ステーション(または乾燥工程)2と、乾燥されたシュレッダーダストを鉄ダストとそれ以外のダストとに選別する磁選装置を有する磁選ステーション(または磁選工程)3と、鉄ダストが選別除去されたダストをサイズが大のダストとサイズが小のダストとに選別する回転ふるい機を有するふるいステーション(またはふるい工程)4と、を有する。
ふるいステーション(またはふるい工程)4で分けられたダストのうちサイズの大きいダストは、破砕ステーション(または破砕工程)5で約10mmサイズのダストに破砕され、ついで縦型分級機をもつ分級ステーション(または分級工程)6で軽いダスト(主に、ウレタン、繊維など)とそうでないダストに分けられ、ついで非鉄選別ステーション(または非鉄選別工程)7で鉄、アルミダストが選別、除去され、鉄、アルミダストが除去されたダスト(主にゴム、プラスチック)は溶融され、適宜の大きさの塊状または粒状に固化される。
ふるいステーション(またはふるい工程)4で分けられたダストのうちサイズの小さいダストは、縦型分級機をもつ分級ステーション(または分級工程)8で軽いダスト(主に、ゴム、プラスチック)とそうでないダスト(ハーネス、ガラス)に分けられ、ゴム、プラスチックは溶融、固化される。
本発明実施例の装置および方法では、ステーション数または工程数が8であり、従来の17工程に比べて53%減となる。
【0007】
乾燥ステーション(乾燥工程)2には、図2、図3に示すように、水蒸気を利用した乾燥装置10が設けられている。
乾燥装置10は、ダストを攪拌し搬送する回転されるドラム11と、ドラム11内にダストを投入する投入口13と、ドラム11内に約170℃以上の温度の水蒸気を循環させる水蒸気循環装置(ターボファンなど)12と、水蒸気循環経路に設けられたサイクロン14と、水蒸気を加温するバーナー15、燃焼ブロワー16、ラインバーナー17と、水蒸気を排出する経路をドラムまわりにとりまわしたドラム保温部18と、を有する。
水蒸気を用いた乾燥では、約170℃以上では加熱エアよりも乾燥能力が優れており、たとえば、ダスト含水分を約3%以下まで容易に乾燥することができる。また、水蒸気を用いた乾燥では、酸素が無いか少ないため、ダストが発火するおそれが無く、安全である。
乾燥装置10は、図4に示すように、水蒸気の排出部19に排出水蒸気を水中に通すタンク20を有している。タンク20中の水は、水蒸気を凝結するとともに、水蒸気中に混じって運ばれてきた塵21を自動的に集める。それをコンベア22などで集塵物回収器23に回収する。このような自動回収は水蒸気乾燥により得られる効果である。
【0008】
図5は磁選ステーション(または磁選工程)3で使用される磁選装置30を示している。磁選装置30は、ダスト搬送経路31の途中で経路上方に設けられる吊下げ型磁選機32と、ダスト搬送経路31の下流端下方に設けられるドラム型磁選機33とを備えている。
【0009】
ダスト搬送経路31は振動が付与される振動コンベアからなる。振動コンベアを用いることにより、コンベア上にダスト9が不均一に供給されても、振動搬送中にダスト層厚が均一化する。また、振動コンベアを用いることにより、振動数を変えることによりダスト送り速度を変えることができ、送り速度を変えることによりコンベア上のダスト層厚をコントロールすることができる。
【0010】
吊下げ型磁選機32は上方から吊り下げられており、輪転するベルト34の内側にマグネット35が配置されており、コンベア上を搬送されるダストの層の上部にある鉄ダストを吸着してベルト34でコンベア31と直交する方向に送り、マグネット35が無い位置まで搬送すると吸着ダストはベルト34から離れて鉄ダスト受け36内に落下し集められるようになっている。
【0011】
吊下げ型磁選機32の鉄ダストの吸着力を安定させるためには、マグネット35とダスト間の距離が一定にコントロールする必要があり、そのため振動コンベア31上を搬送されるダスト9の層厚を一定にコントロールする必要がある。そのため、振動コンベア31の底面から上方に所定距離隔たった位置にコンベア上を搬送されるダスト9の層厚を検出するセンサー37が配置されている。このセンサー37は、たとえば光電管や超音波センサーからなる。センサー37がダスト層厚がセンサー位置まで到達していないことを検出すると振動コンベア31の振動数を下げてダスト送り速度を低下させ、ダスト層厚を厚くするようにし、センサー37がダスト層厚がセンサー位置まで到達したことを検出すると振動コンベア31の振動数を上げてダスト送り速度を増加させ、ダスト層厚を薄くするようにする。このコントロールによって、ダスト層厚は所定値に維持される。
【0012】
ドラム型磁選機33は、図5〜図7に示すように、回転ドラム38と、回転ドラム38を回転させる回転駆動機構39と、回転ドラム38の内側に回転ドラム内周に沿って所定の角度範囲にわたって設けられたマグネット40と、回転ドラム38の外周面に突出させて設けられた複数のダスト滑り落下防止用堰41と、を有する。鉄ダストはマグネット対向ドラム部分にはりついてドラムと一緒にまわり、そのドラム部分がマグネット対向位置から外れた時にそのドラム部分から離れて鉄ダスト出口42に排出され、鉄ダスト以外のダストはドラムにはりつくことなく、鉄ダスト出口42より前のダスト出口43から排出される。
振動コンベア31によりシュレッダーダスト9が振動を受けると、小さな鉄ダストはダスト層中の上に浮き上がり、ある程度以上重量のある鉄ダストは層中の下の方に移動する。上に浮き上がった鉄ダストは吊下げ型磁選機32で吸着されるが、下に沈んだ鉄ダストはドラム型磁選機33上に落下してくる。
【0013】
この場合、円柱状や球状の鉄ダストはマグネット40に対向するドラム部分にはりつく際に線当たりや点当たりとなり、せっかくはりついても後から落下してくるダストによりマグネット対向ドラム部分から離れてしまい後工程へ流れていく可能性がある。ダスト滑り落下防止用堰41は、鉄ダストがドラム表面から滑り落ちるのを防止するための堰である。マグネット40通過時には堰自身も磁化されると、ダスト滑り落下防止用堰41の鉄ダスト滑り防止効果が増すので、そのために、図7に示すように堰41は非磁性体であるステンレスの外板の中に鉄などの磁性材を入れたものから構成されることが望ましい。
上記の磁選装置により、高精度の磁選が行われ、従来のように多数工程の破砕と磁選を設ける必要がなくなる。
【0014】
ふるいステーション(またはふるい工程)4には、図8〜図11に示すように、回転ふるい機(トロンメル)50が設けられる。回転ふるい機50は、パンチングメタルからなるドラム51を一対の受けローラ52上に回転可能に支持し、回転駆動機構53でドラム51を回転させるものからなる。ダスト9はドラム51の中に搬送され、ダストを、ドラムのふるいの目を通過するダスト(サイズの小さいダスト)とドラムのふるいの目を通過できないダスト(サイズの大きいダスト)に分ける。
【0015】
ふるいステーション(またはふるい工程)4には、さらに回転ふるい機50に併設され、回転ふるい機50と同期して回転するロール54とロール54に固定された複数のピン55とからなる詰まり除去装置56が設けられている。
ピン55がパンチングメタルからなるドラム51の孔に入ることにより、め詰まりを防止する。
なお、詰まり除去装置56のロール54は、ドラム51の受けロールの当たり面と同一円周上をつかうことにより、ドラム51との軸間ピッチを常に一定に保つことが可能である。
詰まり防止対策を施されているので、信頼性のあるダスト分級が行われ、従来のようにトロンメルを多数の工程において設ける必要がなくなる。
【0016】
破砕ステーション(または破砕工程)5には、破砕機60が設けられる。この破砕機60は、図12に示すように、ダスト受入れ部61と、ダスト破砕空間62と、破砕されたダストの排出部63を備えている。ダスト破砕空間62には、第1の破砕刃64と第2の破砕刃65が互いに対向して、相対移動可能に設けられており、第1、第2の破砕刃64、65には、面と面の間にダストを挟んでつぶすための対向する面状刃と、ダスト切断用の稜線刃と相対移動時に硬質物をハンマリングする面状刃が設けられている。
破砕機60では、面と面との間にダストを挟むことで脆性のダストが潰されて破砕され、稜線刃によって線材やゴムや繊維などのダストが切断され、ハンマリングにより硬質物が破砕され性質の異なる複数種のダストでも1台の破砕機60で同時に破砕できる。これによって、破砕、粉砕工程数を低減することができる。
【0017】
分級ステーション(または分級工程)6には、縦型分級機70が設けられている。縦型分級機70は、図13に示すように、円筒状中空容器71の上部にダストの投入口72と軽いダスト(ウレタン、繊維など)の出口73が設けられており、下部に重いダスト(金属、ゴム、プラスチックなど)の出口74が設けられている。円筒状中空容器71の内面には中空容器内部空間の外周部から中央部に向かって斜め下方に互い違いに延びる複数のプレート75が設けられている。上部出口73から空気が吸引され、それによって円筒状中空容器71の内部に下部から上方に向かう空気の流れができ、プレート75で乱流が生じ、この乱流を伴なう風に乗って軽いダストは上部出口73から吸い出され、重いダストは風の抵抗を受けてもなお自重で落ちて下部出口74から受け容器76内に排出される。
上部出口73には、通常、サイクロン77が接続されており、サイクロン内で軽いダストを含む空気は旋回しつつダストと空気とを分離し、ダストはサイクロン77の下部出口78から落下して集められ、空気は中央の出口79から上方へと吸引され排出される。
分級ステーション(または分級工程)8にも、同様の縦型分級機が設けられていて、重いダストと軽いダストとが分離される。
【0018】
非鉄選別ステーション(または非鉄選別工程)7には、通常の非鉄選別機が設けられている。非鉄選別機は輪転するベルトの端部に、周上にN極とS極を交互に並べた円筒を回転可能に設け、非鉄ダストは磁気的にはね飛ばし、ゴム、プラスチック、ガラスなどのダストはそのまま落下させ、鉄ダストは吸着して所定位置まで運びそこで離し落下させ集める。
【0019】
破砕ステーション(または破砕工程)5と分級ステーション(または分級工程)6間の搬送、分級ステーション(または分級工程)6と非鉄選別ステーション(または非鉄選別工程)7間の搬送、ふるいステーション(またはふるい工程)4と分級ステーション(または分級工程)8間の搬送は、いずれもエア搬送であり、密閉ダクトの中を搬送するので、発塵防止上有利となる。乾燥ステーション(または乾燥工程)2を設けてダストを乾燥させているために、エア搬送を採用できる。
【0020】
【発明の効果】
請求項1のシュレッダーダストの処理装置によれば、乾燥ステーション(または乾燥工程)を有するので、ダストの含水対策が施されており、ダストの搬送、ダストの分級、選別、破砕の各ステーション(各工程)での能力、精度の向上に寄与できる。それによって、ステーション(各工程)数を削減でき、各ステーション(各工程)での不具合発生も少なくなって処理量も増やすことができる。
請求項2のシュレッダーダストの処理装置によれば、乾燥に170℃以上の温度の水蒸気を用いているので、乾燥能力に優れている。しかも、水蒸気による乾燥であるから酸素が少なく、加熱空気を使うときのような塵の燃焼のおそれがない。
請求項3のシュレッダーダストの処理装置によれば、水タンクを設けたので、排気時に水蒸気を凝結することにより水蒸気によって運ばれた随伴塵を特別な集塵装置を設けることなく集塵できる。
請求項4のシュレッダーダストの処理装置によれば、吊下げ型磁選機とドラム型磁選機とを備えているので、搬送経路を層をなして搬送されるダストの上部にある鉄ダストは吊下げ型磁選機により効率よく除去でき、ダストの下部にある鉄ダストはドラム型磁選機により効率よく除去できる。
請求項5のシュレッダーダストの処理装置によれば、振動コンベアを備えているので、ダストが振動コンベア上に不均一に供給されても送られている間に層厚が均一になり、しかも振動数を変えることにより送り速度、したがって層厚を自在にコントロールすることができる。その結果、吊下げ型磁選機による鉄ダストの選別、除去を効率良く行うことができる。
請求項6のシュレッダーダストの処理装置によれば、センサーを備えているので、ダストの層厚を検出でき、それによって振動数をコントロールして層厚をコントロールすることができ、層厚を吊下げ型磁選機が効率よく働くことができる層厚にコントロールすることにより、磁選装置の鉄選別、除去効率を上げることができる。
請求項7のシュレッダーダストの処理装置によれば、ドラム型磁選機がダスト滑り落下防止用堰を有しているので、鉄ダストが円柱状や球状でドラムに線当たりあるいは点当たりで吸着されても、滑り落下せず、所定回転位置まで吸着している状態を取り続けることができ、選別能力を上げることができる。
請求項8のシュレッダーダストの処理装置によれば、回転ふるい機に詰まり除去装置が併設されているので、目詰まりを起こしにくく、分級能力を上げることができる。
請求項9のシュレッダーダストの処理方法によれば、乾燥ステーション(または乾燥工程)を有するので、ダストの含水対策が施されており、ダストの搬送、ダストの分級、選別、破砕の各ステーション(各工程)での能力、精度の向上に寄与できる。それによって、ステーション(各工程)数を削減でき、各ステーション(各工程)での不具合発生も少なくなって処理量も増やすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のシュレッダーダストの処理装置のステーション接続図および方法の工程図である。
【図2】図1の処理装置のうち乾燥装置の断面図である。
【図3】図2の装置の横断面図である。
【図4】図1の処理装置のうち水タンク部の概略断面図である。
【図5】図1の処理装置のうち磁選装置の斜視図である。
【図6】図1の磁選装置のうちドラム型磁選機の断面図である。
【図7】図6のドラム型磁選機の落下防止用堰の断面図である。
【図8】図1の処理装置のうちふるい装置の側面図である。
【図9】図8のふるい装置の正面図である。
【図10】図8のふるい装置の目詰まり防止ピン近傍の断面図であり、図9のA−A線に沿う断面図である。
【図11】図10の目詰まり防止ピン近傍の、図10と直交する方向の断面図である。
【図12】図1の処理装置のうち破砕装置の断面図である。
【図13】図1の処理装置のうち縦型分級装置の断面図である。
【図14】従来のシュレッダーダストの処理方法の工程図である。
【符号の説明】
1 切出しステーション(または切出し工程)
2 乾燥ステーション(または乾燥工程)
3 磁選ステーション(または磁選工程)
4 ふるいステーション(またはふるい工程)
5 破砕ステーション(または破砕工程)
6、8 分級ステーション(または分級工程)
7 非鉄選別ステーション(または非鉄選別工程)
9 ダスト
10 乾燥装置
11 ドラム
12 水蒸気循環装置
14 サイクロン
18 ドラム保温部
20 タンク
30 磁選装置
31 ダスト搬送経路(振動コンベア)
32 吊下げ型磁選機
33 ドラム型磁選機
35 マグネット
37 センサー
38 回転ドラム
40 マグネット
41 ダスト滑り落下防止用堰
50 回転ふるい機
55 ピン
56 詰まり除去装置
60 破砕機
70 縦型分級機
Claims (9)
- 供給されたシュレッダーダストを水蒸気を用いて乾燥する乾燥装置を有する乾燥ステーションと、前記乾燥されたシュレッダーダストを鉄ダストとそれ以外のダストとに選別する磁選装置を有する磁選ステーションと、前記鉄ダストが選別除去されたダストをサイズが大のダストとサイズが小のダストとに選別する回転ふるい機を有するふるいステーションと、を有するシュレッダーダストの処理装置。
- 前記乾燥装置は、ダストを攪拌し搬送するドラムと、前記ドラム内に約170℃以上の温度の水蒸気を循環させる水蒸気循環装置と、を有する請求項1記載のシュレッダーダストの処理装置。
- 前記乾燥装置は、水蒸気の排出部に排出水蒸気を水中に通すタンクを有している請求項1記載のシュレッダーダストの処理装置。
- 前記磁選装置は、ダスト搬送経路の途中に設けられる吊下げ型磁選機とダスト搬送経路の下流端下方に設けられるドラム型磁選機とを備えている請求項1記載のシュレッダーダストの処理装置。
- 前記ダスト搬送経路は振動が付与される振動コンベアからなる請求項4記載のシュレッダーダストの処理装置。
- 前記振動コンベアから上方に所定距離隔たった位置にコンベア上を搬送されるダストの層厚を検出するセンサーを備えている請求項5記載のシュレッダーダストの処理装置。
- 前記ドラム型磁選機は、外表面を有する回転ドラムと、回転ドラムの内側に設けられたマグネットと、回転ドラムの外表面に複数設けられたダスト滑り落下防止用堰と、を有している請求項4記載のシュレッダーダストの処理装置。
- 前記ふるいステーションは、前記回転ふるい機に併設され、前記回転ふるい機と同期して回転するロールと該ロールに固定された複数のピンとを有する詰まり除去装置を備えている請求項1記載のシュレッダーダストの処理装置。
- 供給されたシュレッダーダストを水蒸気を用いて乾燥する乾燥工程と、前記乾燥されたシュレッダーダストを鉄ダストとそれ以外のダストとに選別する磁選工程と、前記鉄ダストが選別除去されたダストをサイズが大のダストとサイズが小のダストとに選別するふるい工程と、を有するシュレッダーダストの処理方法。
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