JP3549729B2 - 画像処理装置、画像処理プログラムを記録した記録媒体および描画装置 - Google Patents

画像処理装置、画像処理プログラムを記録した記録媒体および描画装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像の太らせ処理または細らせ処理を行う画像処理装置、画像処理プログラムを記録した記録媒体およびそれらを用いた描画装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
レーザプロッタ等の描画装置により描かれる画像を太らせまたは細らせるために画像の太らせ処理または細らせ処理が行われる。
【0003】
図47は従来の画像の太らせ処理の一例を示す図である。図47(a)に示す画像を2画素分太らせる場合には、図47(b)に示すように、各黒画素の4近傍の白画素を黒画素に変換し、図47(c)に示すように、各黒画素の8近傍の白画素を黒画素に変換する。このようにして、黒画素からなる画像が縦方向および横方向に2画素ずつ拡大する。
【0004】
画像を2画素分細らせる場合には、逆に、各白画素の4近傍の黒画素を白画素に変換し、各白画素の8近傍の黒画素を白画素に変換する。それにより、黒画素からなる画像が縦方向および横方向に2画素ずつ縮小する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来の太らせ処理および細らせ処理では、1画素ごとに白画素か黒画素かを判別するとともに4近傍または8近傍の画素の値を1画素ずつ変換する必要がある。その場合、連続する同一値の画素の数を示すランレングスデータを各画素の値に対応するビットマップデータに変換し、各ビットマップデータを1つずつ読み出す必要がある。そのため、データの読み出し回数が多くなり、処理時間がかかる。また、縦方向および横方向の太らせ量または細らせ量を独立に制御することができない。
【0006】
本発明の目的は、画像を互いに直交する2方向に高速に太らせることができるとともに2方向への太らせ量をそれぞれ独立に制御することができる画像処理装置、画像処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体および画像処理装置を用いた描画装置を提供することである。
【0007】
本発明の他の目的は、画像を互いに直交する2方向に高速に細らせまたは太らせることができるとともに2方向への細らせ量または太らせ量をそれぞれ独立に制御することができる画像処理装置および画像処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
(1)第1の発明
第1の発明に係る画像処理装置は、複数ラインの画素列からなる画像を各ラインに沿った第1の方向に太らせまたは細らせるとともに各ラインに直交する第2の方向に太らせる処理を行う画像処理装置であって、画像の複数ラインの画素列に対応する複数ライン分のランレングスデータを画素値の変化点を表す変化点データとして順に読み込む読み込み手段と、読み込み手段により読み込まれた各ラインの変化点データに第1の方向への太らせまたは細らせ処理を行う処理手段と、処理手段により太らせまたは細らせ処理された変化点データを第2の方向への太らせ量に基づいて決定される数の複数ラインずつ合成することにより各ラインの変化点データを順に得る合成手段と、合成手段により得られた各ラインの変化点データをランレングスデータとして出力する出力手段とを備えたものである。
【0009】
本発明に係る画像処理装置においては、画像の複数ラインの画素列に対応する複数ライン分のランレングスデータが読み込み手段により変化点データとして順に読み込まれる。読み込み手段により読み込まれた各ラインの変化点データに対して合成手段により第1の方向への太らせまたは細らせ処理が行われつつ処理された変化点データが第2の方向への太らせ量に基づいて決定される数の複数ラインずつ合成され、各ラインの変化点データが順に得られる。合成手段により得られた各ラインの変化点データは出力手段によりランレングデータとして出力される。
【0010】
この場合、変化点データの数は画像を構成する画素の数に比べて少ないので、データの読み込みに時間が短くなる。したがって、画像を高速に第1の方向に太らせまたは細らせるとともに第2の方向に太らせることができる。
【0011】
また、各ラインの変化点データに第1の方向への太らせまたは細らせ処理を行うことにより画像を第1の方向に太らせまたは細らせ、変化点データを複数ラインずつ合成することにより画像を第2の方向に太らせるので、第1の方向への太らせ量または細らせ量および第2の方向への太らせ量をそれぞれ独立に制御することが可能になる。
【0012】
(2)第2の発明
第2の発明に係る画像処理装置は、第1の発明に係る画像処理装置の構成において、処理手段および合成手段は、第1の方向への太らせまたは細らせ処理および合成の対象とする変化点データを第2の方向への太らせ量よりも1多いライン数から第2の方向への太らせ量の2倍よりも1多いライン数まで1ラインずつ順に増加させた後、第1の方向への太らせまたは細らせ処理および合成の対象とする変化点データを1ラインずつ所定回数シフトし、第1の方向への太らせまたは細らせ処理および合成の対象とする変化点データを第2の方向への太らせ量の2倍よりも1多いライン数から第2の方向への太らせ量よりも1多いライン数まで1ラインずつ順に減少させるものである。
【0013】
この場合、第1の方向への太らせまたは細らせ処理および合成の対象とする変化点データを第2の方向への太らせ量よりも1多いライン数から第2の方向への太らせ量の2倍よりも1多いライン数まで1ラインずつ順に増加させることにより、画像の一方側の太らせ結果が得られる。また、第1の方向への太らせまたは細らせ処理および合成の対象とする変化点データを1ラインずつ所定回数シフトすることにより、画像の中央部の太らせ結果が得られる。さらに、第1の方向への太らせまたは細らせ処理および合成の対象とする変化点データを第2の方向への太らせ量の2倍よりも1多いライン数から第2の方向への太らせ量よりも1多いライン数まで1ラインずつ減少させることにより、画像の他方側の太らせ結果が得られる。
【0014】
(3)第3の発明
第3の発明に係る画像処理装置は、第1または第2の発明に係る画像処理装置の構成において、合成手段は、予め設定された太らせ形状に基づいて読み込み手段により読み込まれた各ラインの変化点データに第1の方向への太らせ処理を行うものである。
【0015】
この場合、処理された画像の外形が予め設定された太らせ形状に基づいて形成される。
【0016】
)第の発明
の発明に係る画像処理プログラムを記録した記録媒体は、複数ラインの画素列からなる画像を各ラインに沿った第1の方向に太らせまたは細らせるとともに各ラインに直交する第2の方向に太らせる処理をコンピュータに実行させる画像処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、画像処理プログラムは、画像の複数ラインの画素列に対応する複数ライン分のランレングスデータを画素値の変化点を表す変化点データとして順に読み込む処理と、読み込まれた各ラインの変化点データに第1の方向への太らせまたは細らせを行う処理と、太らせまたは細らせ処理された変化点データを第2の方向への太らせ量に基づいて決定される数の複数ラインずつ合成することにより各ラインの変化点データを順に得る処理と、得られた各ラインの変化点データをランレングスデータとして出力する処理とを、コンピュータに実行させるものである。
【0017】
本発明に係る画像処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体によれば、画像の複数ラインの画素列に対応する複数ライン分のランレングスデータが変化点データとして順に読み込まれ、読み込まれた各ラインの変化点データに第1の方向への太らせまたは細らせる処理が行われつつ処理された変化点データが第2の方向への太らせ量に基づいて決定される数の複数ラインずつ合成され、各ラインの変化点データが順に得られる。得られた各ラインの変化点データはランレングスデータとして出力される。
【0018】
この場合、変化点データの数は画像を構成する画素の数に比べて少ないので、データの読み込み時間が短くなる。したがって、画像を高速に第1の方向に太らせまたは細らせるとともに第2の方向に太らせることができる。
【0019】
また、各ラインの変化点データに第1の方向への太らせまたは細らせ処理を行うことにより画像を第1の方向へ太らせまたは細らせ、変化点データを複数ラインずつ合成することにより画像を第2の方向に太らせるので、第1の方向への太らせ量または細らせ量および第2の方向への太らせ量をそれぞれ独立に制御することが可能となる。
【0020】
)第の発明
の発明に係る描画装置は、光ビームを用いて対象物に描画を行う描画装置であって、光ビームを点灯および消灯させつつ対象物の第1の走査方向に走査させる光ビーム走査手段と、光ビーム走査手段と対象物とを第1の走査方向と直交する第2の走査方向に相対的に移動させる駆動手段と、複数ラインの画素列からなる画像を各ラインに沿った第1の方向に太らせまたは細らせるとともに各ラインに直交する第2に方向に太らせる処理を行う画像処理装置と、画像処理装置から出力されるデータに基づいて光ビーム走査手段および駆動手段を制御する描画制御手段とを備え、画像処理装置は、画像の複数ラインの画素列に対応する複数ライン分のランレングスデータを画素値の変化点を表す変化点データとして順に読み込む読み込み手段と、読み込み手段により読み込まれた各ラインの変化点データに第1の方向への太らせまたは細らせ処理を行う処理手段と、処理手段により太らせまたは細らせ処理された変化点データを第2の方向への太らせ量に基づいて決定される数の複数ラインずつ合成することにより各ラインの変化点データを順に得る合成手段と、合成手段により得られた各ラインの変化点データをランレングスデータとして出力する出力手段とを備えたものである。
【0021】
本発明に係る描画装置においては、光ビーム走査手段により光ビームが点灯および消灯されつつ対象物の第1の走査方向に走査される。また、駆動手段により光ビーム走査手段と対象物とが第2の方向に相対的に移動する。この場合、画像処理装置から出力されるデータに基づいて光ビーム走査手段および駆動手段が制御される。
【0022】
特に、本発明に係る描画装置においては、画像処理装置により画像を高速に第1の方向に太らせまたは細らせつつかつ第2の方向に太らせることができるとともに、第1の方向への太らせ量または細らせ量および第2の方向への太らせ量をそれぞれ独立に制御することが可能となる。したがって、画像を高速に第1の方向に太らせまたは細らせつつ第2の方向に太らせながら対象物に描画することが可能になるとともに、第1の方向への太らせ量または細らせ量および第2の方向への太らせ量をそれぞれ独立に制御することが可能となる。
【0023】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一実施例における画像処理装置の構成を示すブロック図である。
【0024】
図1において、画像処理装置1は、画像データ保存用メモリ11、制御演算部12、補助メモリ13および外部記憶装置14を備える。制御演算部12はCPU(中央演算処理装置)からなる。
【0025】
外部記録装置14は、ハードディスク装置、フロッピィディスク装置等の記録媒体からなり、後述する太らせ処理および細らせ/太らせ処理を行う画像処理プログラムを格納する。補助メモリ13は作業領域として用いられる。
【0026】
この画像処理装置1には、画像入力装置2、画像出力装置3、表示装置4およびポインティングデバイス5が接続される。画像入力装置2は、例えばイメージスキャナ、CAD(Computer Aided Design)データを入力する入力装置等である。画像出力装置3は、例えば後述する描画装置である。表示装置4は、例えばディスプレイであり、ポインティングデバイス5は、例えばマウスである。
【0027】
画像入力装置2から入力された画像データは画像データ保存用メモリ11に記憶される。制御演算部12は、外部記憶装置14に格納される画像処理プログラムに従って画像データ保存用メモリ11に記憶される画像データに対して後述する太らせ処理または細らせ/太らせ処理を行い、処理された画像データを画像データ保存用メモリ11を介して画像出力装置3に出力する。
【0028】
表示装置4は、画像入力装置2により入力された画像データに対応する画像を表示するとともに、制御演算部12により処理された画像データに対応する画像を表示する。ポインティングデバイス5は、太らせ処理および細らせ/太らせ処理に関する各種パラメータを入力するために用いられる。
【0029】
本実施例では、画像データ保存用メモリ11、制御演算部12および補助メモリ13が読み込み手段を構成し、制御演算部12および補助メモリ13が合成手段を構成し、画像データ保存用メモリ11および制御演算部12が出力手段を構成する。
【0030】
以下、図1の画像処理装置により行われる太らせ処理および細らせ/太らせ処理について説明する。以下の説明では、画像の横方向(左右方向)をx方向とし、画像の縦方向(上下方向)をy方向とする。
【0031】
太らせ処理は、画像をx方向およびy方向に拡大する処理をいい、細らせ/太らせ処理は、画像をx方向およびy方向の少なくとも一方向に縮小しかつ他方向に縮小または拡大する処理をいう。
【0032】
また、説明の便宜上、図2に示すように、1ラインの画像を図2(b)に示す丸印および直線からなる記号で表す。ランレングスデータは、同一値の画素(白画素または黒画素)の連続する数を表すデータである。白画素の画素値は例えば"0"であり、黒画素の画素値は例えば"1"である。例えば図2(a)の例では、白画素が5つ連続し、黒画素が6つ連続し、白画素が7つ連続するので、ランレングスデータは5,6,7,LFとなる。LFはラインフィードを表す。また、変化点データは、白画素から黒画素または黒画素から白画素への変化点の位置(変化点アドレス)を示すデータである。図2(a)の例では、変化点データは0,5,11,Max となる。Max はラインフィードLFに対応する記号を表す。
【0033】
さらに、以下の説明では、図2(b)に示すように、白画素をオフとし、黒画素をオンとし、オフからオンへの変化点およびオンからオフへの変化点を丸印で表し、オンの画素を直線で表す。
【0034】
図3は太らせ処理および細らせ/太らせ処理における条件の設定処理を示すフローチャートである。
【0035】
まず、x方向の太らせまたは細らせ量Δxおよびy方向の太らせまたは細らせ量Δyを入力する(ステップS1)。そして、補助メモリ13にx方向の太らせ幅に相当する(2Δx+1)ライン分のデータ読み込み領域を確保する(ステップS2)。
【0036】
たとえば、x方向の太らせ量または細らせ量Δxが2画素の場合には、図4に示すように、5ライン分のデータ読み込み領域100を確保する。図4において、L1〜L5はデータ読み込み領域100の5つのラインを示す。このデータ読み込み領域100には初期値としてMax を書き込む。
【0037】
x方向およびy方向共に太らせを行う場合には後述する太らせ処理に進み、x方向およびy方向の少なくとも一方向に細らせ処理を行う場合には後述する細らせ/太らせ処理に進む(ステップS3)。
【0038】
(1)太らせ処理
太らせ処理では、太らせ形状テーブルに基づいて各ラインの画像をy方向に太らせるとともに複数ラインの変化点データをマージ処理することにより、画像をx方向およびy方向の両方に太らせる。
【0039】
図5はy方向の太らせ方法を示す図である。y方向の太らせでは、奇数番目の変化点データから太らせ量分減算し、偶数番目の変化点データに太らせ量分加算する。減算結果が負になる場合には0を設定する。また、減算または加算により2つの変化点データの大小関係が入れ替わる場合または2つの変化点データが等しくなる場合にはそれらの2つの変化点データを消去する。
【0040】
図5(a)の例では、変化点データ1,5,6,9,13,15,Max をy方向に2太らせることにより変化点データ0,17,Max が得られる。図5(b)の例では、変化点データ3,10,15,17,Max をy方向に2太らせることにより変化点データ1,12,13,19,Max が得られる。図5(c)の例では、変化点データ3,11,15,17,Max をy方向に1太らせることにより変化点データ2,12,14,18,Max が得られる。
【0041】
図6はマージ処理を説明するための図である。マージ処理では、2ライン分の変化点データを1ラインの変化点データに合成する。このマージ処理は、2ライン分の画素に対して論理和演算を行うことに相当する。
【0042】
図6(a)の例では、変化点データ1,5,8,10,13,16,Max と変化点データ1,3,12,14,Max とをマージ処理することにより変化点データ1,5,8,10,12,16,Max が得られる。図6(b)の例では、変化点データ1,12,13,19,Max と変化点データ2,12,14,18,Max とをマージ処理することにより変化点データ1,12,13,19,Max が得られる。
【0043】
図7、8および図9は太らせ処理を示すフローチャートである。
まず、太らせ形状テーブルを作成する(図7のステップS4)。この場合、入力されたx方向の太らせ量Δxおよびy方向の太らせ量Δyに基づいて太らせ処理された1つのラインの画像の端部が円または楕円に近い形状になるようにマージ処理におけるy方向の太らせ量yを設定する。具体的には、入力されたy方向の太らせ量Δyを半径とする円の方程式からx方向の太らせ幅(2Δx+1)の範囲の太らせ量yの値を算出する。この太らせ形状テーブルが請求項3における太らせ形状に対応する。
【0044】
例えば、図10(a)に示すように、y方向の太らせ量Δy=2およびx方向の太らせ量Δx=2の場合、円の方程式は(x−2)2 +y2 =4となり、図10(b)に示す太らせ形状テーブル101が得られる。この太らせ形状テーブル101のx方向の範囲はx方向の太らせ幅(2Δx+1)に相当し、本例では5となる。
【0045】
次に、(Δx+1)ライン分のランレングスデータを変化点データとしてデータ読み込み領域100に読み込む(図7のステップS5)。そして、データ読み込み領域100の変化点データをy方向に太らせながらマージ処理を行う(ステップS6)。その後、マージ処理により得られた1ライン分の変化点データをランレングスデータとして出力する(ステップS7)。
【0046】
さらに、次の1ライン分のランレングスデータを変化点データとしてデータ読み込み領域100に読み込む(図8のステップS8)。そして、データ読み込み領域100の変化点データをy方向に太らせながらマージ処理を行う(ステップS9)。その後、マージ処理により得られた1ライン分の変化点データをランレングスデータとして出力する(ステップS10)。すべてのランレングスデータをデータ読み込み領域100に読み込むまでステップS8〜S10の処理を繰り返す(ステップS11)。その後、変数iをx方向の太らせ量Δxに設定する(ステップS12)。
【0047】
次に、データ読み込み領域100の最も古い1ライン分の変化点データを消去する(ステップS13)。そして、データ読み込み領域100の変化点データをy方向に太らせながらマージ処理を行う(ステップS14)。その後、マージ処理により得られた1ライン分の変化点データをランレングスデータとして出力した後(ステップS15)、変数iから1を減算する(ステップS16)。変数iが0になるまでステップS13〜S16の処理を繰り返す(ステップS17)。
【0048】
次に、図11〜図20を参照しながら太らせ処理の具体例を説明する。
ここでは、図11(a)に示すランレングスデータに対して太らせ処理を行うものとする。図11(b)は図11(a)のランレングスデータに対応する画像を示し、図11(c)は図11(a)のランレングスデータに対応する変化点データを示す。x方向の太らせ量Δxを2とし、y方向の太らせ量Δyを2とする。
【0049】
この場合、図12に示すように、5ライン分のランレングスデータを記憶するデータ読み込み領域100を確保し、各ラインL1〜L5に初期値として変化点データMax を書き込む。まず、図11の第1番目〜第3番目のラインのランレングスデータを変化点データとしてデータ読み込み領域100のラインL1〜L3に読み込む。
【0050】
次に、図13(a)に示すように、補助メモリ13にマージ処理領域MS,MRを確保し、マージ処理領域MSの先頭に初期値として変化点データMax を書き込む。この場合、データ読み込み領域L1〜L5の変化点データに対する太らせ量yは太らせ形状テーブル101に基づいてそれぞれ2,1,0,0,1に設定する。
【0051】
まず、データ読み込み領域100のラインL1の変化点データMax をy方向に2太らせてマージ処理領域MRに書き込み、マージ処理領域MSの変化点データMax とマージ処理領域MRの変化点データMax とをマージ処理し、処理結果である変化点データMax をマージ処理領域MSに書き込む。
【0052】
次に、データ読み込み領域100のラインL2の変化点データMax をy方向に1太らせてマージ処理領域MRに書き込み、マージ処理領域MSの変化点データMax とマージ処理領域MRの変化点データMax とをマージ処理し、処理結果である変化点データMax をマージ処理領域MSに書き込む。
【0053】
さらに、データ読み込み領域100のラインL3の変化点データ3,10,15,17,Max をy方向に0太らせてマージ処理領域MRに書き込み、マージ処理領域MSの変化点データMax とマージ処理領域MRの変化点データ3,10,15,17,Max とをマージ処理し、処理結果である変化点データ3,10,15,Max をマージ処理領域MSに書き込む。
【0054】
データ読み込み領域100のラインL4,L5の変化点データについても同様にマージ処理を行い、最終的なマージ処理結果である変化点データ3,10,15,17,Max を処理結果格納領域M0に書き込む。
【0055】
図13(b)に示すように、処理結果格納領域M0の変化点データ3,10,15,17,Max をランレングスデータ3,7,5,2,LFとしてデータ出力領域M1に出力する。なお、ランレングスデータは、各2つの変化点データの差を順に求めることにより得られる。図13(c)にマージ処理により得られた画像を示す。
【0056】
この場合、データ読み込み領域100のラインL4,L5には変化点データが読み込まれていないので、実質的には3ライン分の変化点データに対してマージ処理を行ったことになる。
【0057】
図14(a)に示すように、図11の第4番目のラインのランレングスデータを変化点データとしてデータ読み込み領域100のラインL4に読み込む。この場合にも、マージ処理領域MSの先頭に初期値として変化点データMax を書き込む。データ読み込み領域L1〜L5の変化点データに対する太らせ量yはそれぞれ1,2,1,0,0に設定する。
【0058】
まず、データ読み込み領域100のラインL2の変化点データMax をy方向に2太らせてマージ処理領域MRに書き込み、マージ処理領域MSの変化点データMax とマージ処理領域MRの変化点データMax とをマージ処理し、処理結果である変化点データMax をマージ処理領域MSに書き込む。
【0059】
次に、データ読み込み領域100のラインL3の変化点データ3,10,15,17,Max をy方向に1太らせ、得られた変化点データ2,11,14,18,Max をマージ処理領域MRに書き込み、マージ処理領域MSの変化点データMax とマージ処理領域MRの変化点データ2,11,14,18,Max とをマージ処理し、処理結果である変化点データ2,11,14,18,Max をマージ処理領域MSに書き込む。
【0060】
さらに、データ読み込み領域100のラインL4の変化点データ3,11,15,17,Max をy方向に0太らせてマージ処理領域MRに書き込み、マージ処理領域MSの変化点データ2,11,14,18,Max とマージ処理領域MRの変化点データ3,11,15,17,Max とをマージ処理し、処理結果である変化点データ2,11,14,18,Max をマージ処理領域MSに書き込む。
【0061】
データ読み込み領域100のラインL5,L1の変化点データについても同様にマージ処理を行い、最終的なマージ処理結果である変化点データ2,11,14,18,Max を処理結果格納領域M0に書き込む。
【0062】
図14(b)に示すように、処理結果格納領域M0の変化点データ2,11,14,18,Max をランレングスデータ2,9,3,4,LFとしてデータ出力領域M1に出力する。図14(c)にマージ処理により得られた画像を示す。
【0063】
この場合、データ読み込み領域100のラインL5には変化点データが読み込まれていないので、実質的には4ライン分の変化点データに対してマージ処理を行ったことになる。
【0064】
次に、図15(a)に示すように、図11の第5番目のラインのランレングスデータを変化点データとしてデータ読み込み領域100のラインL5に読み込み、ラインL3,L4,L5,L1,L2の順にy方向の太らせおよびマージ処理を行い、最終的なマージ結果である変化点データ1,12,13,19,Max を処理結果格納領域M0に書き込む。そして、処理結果格納領域M0の変化点データ1,12,13,19,Max をランレングスデータ1,11,1,6,LFとしてデータ出力領域M1に出力する。図15(b)にマージ処理により得られた画像を示す。
【0065】
さらに、図16(a)に示すように、図11の第6番目のラインのランレングスデータを変化点データとしてデータ読み込み領域100のラインL1に読み込み、ラインL4,L5,L1,L2,L3の順にy方向の太らせおよびマージ処理を行い、最終的なマージ結果である変化点データ1,19,Max を処理結果格納領域M0に書き込む。そして、処理結果格納領域M0の変化点データ1,19,Max をランレングスデータ1,18,LFとしてデータ出力領域M1に出力する。図16(b)にマージ処理により得られた画像を示す。
【0066】
次に、図17(a)に示すように、図12の第7番目のラインのランレングスデータを変化点データとしてデータ読み込み領域100のラインL2に読み込み、ラインL5,L1,L2,L3,L4の順にy方向の太らせおよびマージ処理を行い、最終的なマージ結果である変化点データ1,12,13,19,Max を処理結果格納領域M0に書き込む。そして、処理結果格納領域M0の変化点データ1,12,13,19,Max をランレングスデータ1,11,1,6,LFとしてデータ出力領域M1に出力する。図17(b)にマージ処理により得られた画像を示す。
【0067】
この時点で、すべてのランレングスデータがデータ読み込み領域100に読み込まれたことになる。
【0068】
次に、図18(a)に示すように、データ読み込み領域100のラインL3の変化点データを消去する。変化点データの消去は、変化点データMax を書き込むことにより行う。この場合、ラインL3には変化点データMax が既に書き込まれているので、変化点データは変化しない。データ読み込み領域100のラインL1,L2,L3,L4,L5の順にy方向の太らせおよびマージ処理を行い、最終的なマージ結果である変化点データ1,11,14,18,Max を処理結果格納領域M0に書き込む。そして、処理結果格納領域M0の変化点データ1,11,14,18,Max をランレングスデータ1,10,3,4,LFとしてデータ出力領域M1に出力する。図18(b)にマージ処理により得られた画像を示す。
【0069】
この場合、データ読み込み領域100のラインL3の変化点データは消去されているので、実質的に4ライン分の変化点データに対してマージ処理を行ったことになる。
【0070】
最後に、図19(a)に示すように、データ読み込み領域100のラインL4の変化点データを消去し、ラインL2,L3,L4,L5,L1の順にy方向の太らせおよびマージ処理を行い、最終的なマージ結果である変化点データ2,9,15,17,Max を処理結果格納領域M0に書き込む。そして、処理結果格納領域M0の変化点データ2,9,15,17,Max をランレングスデータ2,7,6,2,LFとしてデータ出力領域M1に出力する。図19(b)にマージ処理により得られた画像を示す。
【0071】
この場合には、データ読み込み領域100のラインL3,L4の変化点データが消去されているので、実質的に3ライン分の変化点データに対してマージ処理を行ったことになる。
【0072】
このようにして、図20(a)に示す画像に対してy方向の太らせおよびマージ処理を行うことにより、図20(b)に示す画像が得られる。この太らせ処理では、画像の第1〜第3ラインを用いたマージ処理により第1ラインの処理結果が得られ、第1〜第4ラインを用いたマージ処理により第2ラインの処理結果が得られ、第1〜第5ラインを用いたマージ処理により第3ラインの処理結果が得られる。また、第2〜第6ラインを用いたマージ処理により第4ラインの処理結果が得られ、第3〜第7ラインを用いたマージ処理により第5ラインの処理結果が得られる。さらに、第4〜第7ラインを用いたマージ処理により第6ラインの処理結果が得られ、第5〜第7ラインを用いたマージ処理により第7ラインの処理結果が得られる。
【0073】
本実施例の太らせ処理では、変化点データを用いて画像をx方向およびy方向に太らせることができるので、処理速度が高速になる。また、x方向およびy方向の太らせ量をそれぞれ独立に制御することができる。
【0074】
図21は複数ライン分の変化点データのマージ処理を示すフローチャートである。まず、データ読み込み領域100のマージ開始位置のライン番号nを取得する(ステップS41)。そして、変数kを0に設定する(ステップS42)。次に、マージ処理領域MSの先頭に初期値として変化点データMax を書き込む(ステップS43)。
【0075】
データ読み込み領域100の(n+k)番目のラインの変化点データにy方向の太らせを行ってマージ処理領域MRに書き込む(ステップS44)。その後、マージ処理領域MSの変化点データとマージ処理領域MRの変化点データとにマージ処理を行い、処理結果をマージ処理領域MSに書き込み(ステップS45)、変数kに1を加算する(ステップS46)。変数kがx方向の太らせ幅(2Δx+1)以上になるまでステップS44〜S46の処理を繰り返す。
【0076】
なお、データ読み込み領域100の(2Δx+1)番目のラインの次は1番目のラインに戻る。例えば、図4の例では、データ読み込み領域100のラインL5の次にはラインL1に戻る。
【0077】
図22、図23および図24は2ライン分の変化点データのマージ処理を示すフローチャートである。
【0078】
図22〜図24において、A状態フラグは一方のラインの画像のオンまたはオフの状態を示し、B状態フラグは他方のラインの画像のオンまたはオフの状態を示し、マージ状態フラグはマージ処理により得られる画像のオンまたはオフの状態を示す。また、A[nA]は一方のラインにおけるnA番目の変化点データを示し、B[nB]は他方のラインにおけるnB番目の変化点データを示す。さらに、M[nm]はマージ処理により得られるnm番目の変化点データを示す。
【0079】
最初に、A状態フラグをオフにし、B状態フラグをオフにし、マージ状態フラグをオフにし、nA=0、nB=0、nm=0に設定する(ステップS51)。
【0080】
まず、一方のラインの0番目の変化点データA[nA]と他方のラインの0番目の変化点データB[nB]とを比較する(ステップS52)。B[nB]≧A[nA]の場合には、A状態フラグをオンにし(ステップS53)、M[nm]をA[nA]に設定した後(ステップS54)、nAに1を加算する(ステップS55)。
【0081】
一方、ステップS52でA[nA]>B[nB]の場合には、B状態フラグをオンにし(ステップS56)、M[nm]をB[nB]に設定した後(ステップS57)、nBに1を加算する(ステップS58)。
【0082】
次に、nmに1を加算し(ステップS59)、一方のラインのnA番目の変化点データA[nA]と他方のラインのnB番目の変化点データB[nB]とを比較する(ステップS60)。
【0083】
B[nB]≧A[nA]の場合には、A状態フラグの状態を反転させる(ステップS61)。すなわち、A状態フラグがオンの場合にはオフにし、A状態フラグがオフの場合にはオンにする。
【0084】
次に、A状態フラグがマージ状態フラグと異なりかつA状態フラグがオフであるか否かを判別する(ステップS62)。A状態フラグがマージ状態フラグと異なりかつA状態フラグがオフの場合には、M[nm]をA[nA]に設定する(ステップS63)。
【0085】
次に、マージ状態フラグがオフでM[nm−1]とM[nm]とが一致するか否かを判別する(ステップS64)。すなわち、マージ処理により得られる画像がオフの状態でかつマージ処理により得られた1つ前の変化点データと現在の変化点データとが一致するか否かを判別する。マージ状態フラグがオフでかつM[nm−1]とM[nm]とが一致する場合には、nmから1を減算し(ステップS65)、マージ状態フラグを反転させる(ステップS66)。マージ状態フラグがオンまたはM[nm−1]とM[nm]とが一致しない場合には、nmに1を加算し(ステップS67)、マージ状態フラグを反転させる(ステップS68)。
【0086】
その後、nAに1を加算し(ステップS69)、ステップS59に戻る。ステップS62でA状態フラグがマージ処理フラグと一致するかまたはA状態フラグがオンの場合にはステップS69に進む。
【0087】
図22のステップS60でA[nA]>B[nB]の場合には、B状態フラグを反転させる(図24のステップS70)。すなわち、B状態フラグがオンの場合にはオフにし、B状態フラグがオフの場合にはオンにする。
【0088】
次に、B状態フラグがマージ状態フラグと異なりかつB状態フラグがオフであるか否かを判別する(ステップS71)。B状態フラグがマージ状態フラグと異なりかつB状態フラグがオフの場合には、M[nm]をB[nB]に設定する(ステップS72)。
【0089】
次に、マージ状態フラグがオフでM[nm−1]とM[nm]とが一致するか否かを判別する(ステップS73)。すなわち、マージ処理により得られる画像がオフの状態でかつマージ処理により得られた1つ前の変化点データと現在の変化点データとが一致するか否かを判別する。マージ状態フラグがオフでかつM[nm−1]とM[nm]とが一致する場合には、nmから1を減算し(ステップS74)、マージ状態フラグを反転させる(ステップS75)。マージ状態フラグがオンまたはM[nm−1]とM[nm]とが一致しない場合には、nmに1を加算し(ステップS76)、マージ状態フラグを反転させる(ステップS77)。
【0090】
その後、nBに1を加算し(ステップS78)、ステップS59に戻る。ステップS71でB状態フラグがマージ状態フラグと一致するかまたはB状態フラグがオンの場合にはステップS78に進む。
【0091】
このようにして、2つのラインの変化点データを先頭から順に比較しつつ、小さい方をその時点のマージ処理された変化点データの状態に基づいて保存する。
【0092】
(2)細らせ/太らせ処理
細らせ/太らせ処理では、各ラインの画像をy方向に細らせるとともに複数ラインの変化点データをマージ処理することにより画像をx方向に太らせるか、各ラインの画像をy方向に細らせるとともに複数ラインの変化点データをマージ処理することにより画像をx方向に細らせるか、あるいは各ラインの画像をy方向に太らせるとともに複数ラインの変化点データをマージ処理することにより画像をx方向に細らせる。
【0093】
画像をx方向に太らせる場合には、元の画像に対応する変化点データをそのままマージ処理する。画像をx方向に細らせる場合には、元の画像のオンおよびオフを反転させ、反転された画像に対応する変化点データをマージ処理する。
【0094】
図25はy方向の細らせまたは太らせ方法を示す図である。x方向に太らせながらy方向に細らせる場合には、奇数番目の変化点データに細らせ量分加算し、偶数番目の変化点データから細らせ量分減算する。減算または加算により2つの変化点データの大小関係が入れ替わる場合または2つの変化点データが等しくなる場合にはそれらの変化点データを消去する。
【0095】
x方向に細らせながらy方向に細らせまたは太らせる場合には、変化点データの先頭に0を挿入し、画像のオンおよびオフを反転させる。y方向の細らせでは、奇数番目の変化点データから細らせ量分減算し、偶数番目の変化点データに細らせ量分加算することにより、反転された画像をy方向に太らせる。y方向の太らせでは、奇数番目の変化点データに太らせ量分加算し、偶数番目の変化点データから太らせ量分減算することにより、反転された画像をy方向に細らせる。
【0096】
図25(a)の例では、x方向の太らせ時に、変化点データ3,11,15,17,Max をy方向に2細らせることにより、変化点データ5,9,Max が得られる。図25(b)の例では、x方向の細らせ時に、変化点データ3,11,15,17,Max の先頭に0を挿入することにより、オンおよびオフが反転された変化点データ0,3,11,15,17,Max が得られる。そして、得られた変化点データをy方向に2太らせることにより変化点データ0,5,9,Max が得られる。この場合、変化点データ0,5,9,Max を再度は反転させることにより、元の画像をy方向に2細らせた画像が得られる。
【0097】
図26はマージ処理を説明するための図である。マージ処理では、複数のライン分の変化点データを変化点アドレスおよび変化量を用いて1ラインの変化点データに合成する。このマージ処理は、複数ライン分の画素に対して論理和演算を行うことに相当する。
【0098】
変化点アドレスは、複数ラインの変化点データに対応し、変化量は複数ラインにおいて同一の変化点データの数を示す。この変化量は、オフからオンに変化する変化点データ(ランレングスデータのデータ開始位置)で1を加算し、オンからオフに変化する変化点データ(ランレングスデータのデータの終了位置)で1を減算することにより得られる。
【0099】
図26の例では、変化点データ1,4,6,8と変化点データ2,4,5,7と変化点データ2,4とをマージ処理することにより変化点データ1,4,5,8が得られる。この場合、変化量を先頭から順に積算し、先頭の変化点アドレスをオフからオンに変化する変化点データに設定し、変化量の積算値が0になる変化点アドレスをオンからオフに変化する変化点データに設定し、次の変化点アドレスをオフからオンに変化する変化点データに設定する。
【0100】
図27、図28および図29は細らせ/太らせ処理を示すフローチャートである。
【0101】
まず、図1の補助メモリ13に2組の変化点アドレス保存領域CPおよび変化量保存領域CCを確保する(ステップS20)。次に、(Δx+1)ライン分のランレングスデータを変化点データとしてy方向にΔy太らせまたは細らせながらデータ読み込み領域100に読み込み、変化点アドレス保存領域CPの変化点アドレスおよび変化量保存領域CCの変化量を更新する(ステップS21)。その後、変化点アドレス保存領域CPの変化点アドレスおよび変化量保存領域CCの変化量に基づいて1ライン分の変化点データをランレングスデータとして出力する(ステップS22)。
【0102】
その後、次のラインのランレングスデータを変化点データとしてy方向にΔy太らせまたは細らせながらデータ読み込み領域100に読み込み、変化点アドレス保存領域CPの変化点アドレスおよび変化量保存領域CCの変化量を更新する(図27のステップS23)。そして、変化点アドレス保存領域CPの変化点アドレスおよび変化量保存領域CCの変化量に基づいて1ライン分の変化点データをランレングスデータとして出力する(ステップS24)。データ読み込み領域100の全てのラインに変化点データを読み込むまでステップS23,S24の処理を繰り返す。
【0103】
次に、データ読み込み領域100の最も古い1ライン分の変化点データを消去し、変化点アドレス保存領域CPの変化点アドレスおよび変化量保存領域CCの変化量を更新する(図28のステップS26)。そして、次の1ライン分のランレングスデータを変化点データとしてy方向にΔy太らせまたは細らせながらデータ読み込み領域100に読み込み、変化点アドレス保存領域CPの変化点アドレスおよび変化量保存領域CCの変化量を更新する(ステップS27)。その後、変化点アドレス保存領域CPの変化点アドレスおよび変化量保存領域CCの変化量に基づいて1ライン分のランレングスデータを出力する(ステップS28)。全てのランレングスデータをデータ読み込み領域100に読み込むまでステップS26〜S28の処理を繰り返す。その後、変数iをx方向の細らせ量または太らせ量Δxに設定する(ステップS30)。
【0104】
次に、データ読み込み領域100の最も古い1ライン分の変化点データを消去し、変化点アドレス保存領域CPの変化点アドレスおよび変化量保存領域CCの変化量を更新する(図29のステップS31)。その後、変化点アドレス保存領域CPの変化点アドレスおよび変化量保存領域CCの変化量に基づいて1ライン分の変化点データをランレングスデータとして出力し(ステップS32)、変数iから1を減算する(ステップS33)。変数iが0になるまでステップS31〜S33の処理を繰り返す。
【0105】
次に、図30〜図43を参照しながら細らせ/太らせ処理の具体例を説明する。
【0106】
ここでは、図30(a)に示すランレングスデータをx方向に細らせかつy方向に細らせるものとする。図30(b)は図30(a)のランレングスデータに対応する画像を示し、図30(c)は図30(a)のランレングスデータに対応する変化点データを示す。また、x方向の細らせ量Δxを2とし、y方向の細らせ量Δyを2とする。
【0107】
x方向の細らせでは、図31(a)に示すように、各ラインの変化点データの先頭に0を挿入することにより変化点データのオンおよびオフの状態を反転させる。それにより、図30(b)に示した画像のオンおよびオフが図31(b)に示すように反転する。
【0108】
さらに、図31(c)に示すように、反転された図31(a)の変化点データをy方向に2太らせる。y方向の太らせでは、奇数番目の変化点データから太らせ量分減算し、偶数番目の変化点データに太らせ量分加算する。減算結果が負になる場合には0を設定する。減算または加算により2つの変化点データの大小関係が入れ替わる場合または2つの変化点データが等しくなる場合にはそれらの2つの変化点データを消去する。y方向の太らせの結果、図31(d)に示す画像が得られる。
【0109】
まず、図32〜図34に示すように、データ読み込み領域100のラインL1,L2,L3に図30の第1番目〜第3番目のラインのランレングスデータを変化点データとして図31に示した方法で反転およびy方向に2太らせながら順に読み込み、読み込み時に、変化点データの偶数番目の値を負にする。
【0110】
このとき、変化点アドレス保存領域CPの変化点アドレスおよび変化量保存領域CCの変化量を更新する。それにより、データ読み込み領域100のラインL1に変化点データ0,−Max が記憶され、ラインL2に変化点データ0,−5,8,−Max が記憶され、ラインL3に変化点データ0,−5,9,−Max が記憶される。また、変化点アドレス保存領域CPの変化点アドレスが0,5,8,9,Max に更新され、変化量保存領域CCの変化量が3,−2,1,1,−3に更新される。
【0111】
この時点で、変化点アドレス保存領域CPの変化点アドレスおよび変化量保存領域CCの変化量に基づいて1ライン分の変化点データをランレングスデータとして出力する。この場合、変化量を先頭から順に積算し、先頭の変化点アドレス、積算値が0となる変化点アドレスおよび次の変化点アドレスを変化点データとし、0の挿入により反転された変化点データを元に戻すために先頭の変化点データ0を消去する。図34の例では、変化点データはMax となり、ランレングスデータとしてLFを出力する。
【0112】
図35に示すように、図30の第4番目のラインのランレングスデータを変化点データとして図31の方法で反転およびy方向に2太らせながらデータ読み込み領域100のラインL4に読み込み、変化点アドレス保存領域CPの変化点アドレスおよび変化量保存領域CCの変化量を更新する。それにより、変化点アドレス保存領域CPの変化点アドレスが0,4,5,7,8,9,Max に更新され、変化量保存領域CCの変化量が4,−1,−2,1,1,1,−4に更新される。
【0113】
変化量保存領域CCの変化量を積算し、先頭の変化点アドレス0および積算値が0となる変化点アドレスMax を変化点データとし、先頭の変化点データ0を消去する。そして、変化点データMax をランレングスデータLFとして出力する。
【0114】
次に、図36に示すように、図30の第5番目のラインのランレングスデータを変化点データとして図31の方法で反転およびy方向に2太らせながらデータ読み込み領域100のラインL5に読み込み、変化点アドレス保存領域CPの変化点アドレスおよび変化量保存領域CCの変化量を更新する。
【0115】
同様に、先頭の変化点アドレス0および変化量保存領域CCの変化量の積算値が0となる変化点アドレスMax を変化点データとし、先頭の変化点データ0を消去する。そして、変化点データMax をランレングスデータLFとして出力する。この時点でデータ読み込み領域100の全てのラインL1〜L5にデータが読み込まれている。
【0116】
図37に示すように、データ読み込み領域100のラインL1の変化点データ0,−Max を消去し、変化点アドレス保存領域CPの変化点アドレスおよび変化量保存領域CCの変化量を更新する。この場合、変化点アドレス保存領域CPの変化点アドレスは0,4,5,7,8,9,−Max に更新され、変化量保存領域CCの変化量は4,−2,−2,1,2,1,−4に更新される。
【0117】
続いて、図38に示すように、図30の第6番目のラインのランレングスデータを変化点データとして図30の方法で反転およびy方向に2太らせながらデータ読み込み領域100のラインL1に読み込み、変化点アドレス保存領域CPの変化点アドレスおよび変化量保存領域CCの変化量を更新する。
【0118】
それにより、変化点アドレス保存領域CPの変化点アドレスが0,4,5,7,8,9,Max に更新され、変化量保存領域CCの変化量が5,−3,−2,1,3,1,−5に更新される。先頭の変化点アドレス0、変化量保存領域CCの変化量の積算値が0となる変化点アドレス5、次の変化点アドレス7および積算値が0となる変化点アドレスMax を変化点データとし、先頭の変化点データ0を消去する。そして、変化点データ5,7,Max をランレングスデータ5,2,LFとして出力する。
【0119】
次に、図39に示すように、データ読み込み領域100のラインL2の変化点データを消去し、変化点アドレス保存領域CPの変化点アドレスおよび変化量保存領域CCの変化量を更新した後、図30の第7番目のラインのランレングスデータを変化点データとして図31の方法で反転およびy方向に2太らせながらデータ読み込み領域100のラインL2に読み込み、変化点アドレス保存領域CPの変化点アドレスおよび変化量保存領域CCの変化量を更新する。
【0120】
それにより、変化点アドレス保存領域CPの変化点アドレスが0,4,5,7,8,9,Max に更新され、変化量保存領域CCの変化量が5,−3,−1,1,2,1,−5に更新される。先頭の変化点アドレス0および変化量保存領域CCの変化量の積算値が0となる変化点アドレスMax を変化点データとし、先頭の変化点データ0を消去する。そして、変化点データMax をランレングスデータLFとして出力する。この時点で、データ読み込み領域100に全てのランレングスデータが読み込まれている。
【0121】
図40に示すように、データ読み込み領域100のラインL3の変化点データを消去し、変化点アドレス保存領域CPの変化点アドレスおよび変化量保存領域CCの変化量を更新する。それにより、変化点アドレス保存領域CPの変化点アドレスが0,4,7,8,Max に更新され、変化量保存領域CCの変化量が4,−3,1,2,−4に更新される。先頭の変化点アドレス0および変化量保存領域CCの変化量の積算値が0となる変化点アドレスMax を変化点データとし、先頭の変化点データ0を消去する。そして、変化点データMax をランレングスデータLFとして出力する。
【0122】
最後に、図41に示すように、データ読み込み領域100のラインL4の変化点データを消去し、変化点アドレス保存領域CPの変化点アドレスおよび変化量保存領域CCの変化量を更新する。それにより、変化点アドレス保存領域CPの変化点アドレスが0,4,8,Max に更新され、変化量保存領域CCの変化量が3,−2,2,−3に更新される。先頭の変化点アドレス0および変化量保存領域CCの変化量の積算値が0となる変化点アドレスMax を変化点データとし、先頭の変化点データ0を消去する。そして、変化点データMax をランレングスデータLFとして出力する。図42に上記の細らせ/太らせ処理により得られた画像を示す。
【0123】
このようにして、図43(a)に示す画像に対して反転、y方向の太らせ、マージ処理および反転を行うことにより、図43(b)に示す画像が得られる。この細らせ/太らせ処理では、画像の第1〜第3ラインを用いたマージ処理により第1ラインの処理結果が得られ、第1〜第4ラインを用いたマージ処理により第2ラインの処理結果が得られ、第1〜第5ラインを用いたマージ処理により第3ラインの処理結果が得られる。また、第2〜第6ラインを用いたマージ処理により第4ラインの処理結果が得られ、第3〜第7ラインを用いたマージ処理により第5ラインの処理結果が得られる。さらに、第4〜第7ラインを用いたマージ処理により第6ラインの処理結果が得られ、第5〜第7ラインを用いたマージ処理により第7ラインの処理結果が得られる。
【0124】
本実施例の細らせ/太らせ処理では、変化点データを用いて画像をx方向およびy方向のうち少なくとも一方向に細らせかつ他方向に細らせまたは太らせることができるので、処理速度が高速になる。また、x方向およびy方向の細らせ量または太らせ量をそれぞれ独立に制御することができる。
【0125】
図44は図1の画像処理装置1を用いた描画装置の主要部のブロック図、図45は図44の描画装置の概略斜視図である。
【0126】
図44の描画装置は、描画ヘッド31を備えた走査光学系30、テーブル32、X軸駆動モータ33、Y軸駆動モータ34および描画制御装置35を含む。
【0127】
走査光学系30の描画ヘッド31は、レーザビームをX軸方向(主走査方向)に所定の走査幅で走査させつつテーブル32上の感光材100に照射する。図45に示すように、テーブル32は、基台38上に配置されたテーブルガイド39によってY軸方向(副走査方向)に移動可能に案内されている。このテーブル32は、Y軸駆動モー32(図44参照)によりY軸方向に駆動される。
【0128】
走査光学系30は、テーブル32の上方においてヘッドガイド40によりX軸方向(主走査方向)に移動可能に案内されている。この走査光学系30は、ボールねじ41を介してX軸駆動モータ33に連結されており、X軸駆動モータ33によりX軸方向に駆動される。
【0129】
図44の描画制御装置35には、図1に示した画像処理装置1が接続され、画像処理装置1に画像入力装置2が接続される。画像処理装置1は、画像入力装置2により入力された画像データに対して上記の画像処理を行い、処理された画像データを描画制御装置35に出力する。
【0130】
描画制御装置35は、画像処理装置1から与えられた画像データに基づいて、走査光学系30、X軸駆動モータ33およびY軸駆動モータ34を制御する。
【0131】
図44の描画装置では、図46に示すように、感光材200を所定の原点位置からY軸方向(副走査方向)にほぼ一定速度で移動させながら、レーザビームBを偏向してX軸方向(主走査方向)に所定のドットビッチで走査させることにより、感光材200の表面に一定の走査幅Wで描画を行う。
【0132】
感光材200がストローク端部にまで移動すれば、感光材200をY軸方向の原点側に戻すとともに、描画ヘッド31を一定距離だけX軸方向に移動させる。その後、感光材200をY軸方向に移動させるとともにレーザビームBをX軸方向に走査させる。
【0133】
このような動作を繰り返すことにより感光材200上の短冊状の領域(ストライプ領域)201ごとに順次露光が行われ、最終的に感光材200の全面に描画が行われる。
【0134】
各ストライプ領域201の描画では、画像データに基づいて走査ライン上のドットごとにレーザビームが点灯または消灯されつつX軸方向に走査され、感光材200上にビーム像が形成される。
【0135】
本実施例では、走査光学系30が光ビーム走査手段に相当し、Y軸駆動モータ34が駆動手段に相当し、画像処理装置1が画像処理装置に相当し、描画制御装置35が描画制御手段に相当する。
【0136】
上記の描画装置においては、図1の画像処理装置1を用いているので、画像を高速に太らせまたは細らせつつ描画を行うことが可能になるとともに太らせ量または細らせ量をx方向およびy方向にそれぞれ独立に制御することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における画像処理装置の構成を示すブロック図である。
【図2】1ライン分の画像、ランレングスデータおよび変化点データの一例を示す図である。
【図3】太らせ処理および細らせ/太らせ処理における条件の設定処理を示すフローチャートである。
【図4】データ読み込み領域を示す図である。
【図5】y方向の太らせ方法を説明するための図である。
【図6】マージ処理を説明するための図である。
【図7】太らせ処理を示すフローチャートである。
【図8】太らせ処理を示すフローチャートである。
【図9】太らせ処理を示すフローチャートである。
【図10】太らせ形状テーブルの一例を示す図である。
【図11】ランレングスデータ、対応する画像および変化点データの一例を示す図である。
【図12】3ライン分の変化点データが読み込まれたデータ読み込み領域を示す図である。
【図13】太らせ処理の具体例を示す図である。
【図14】太らせ処理の具体例を示す図である。
【図15】太らせ処理の具体例を示す図である。
【図16】太らせ処理の具体例を示す図である。
【図17】太らせ処理の具体例を示す図である。
【図18】太らせ処理の具体例を示す図である。
【図19】太らせ処理の具体例を示す図である。
【図20】太らせ処理前および太らせ処理後の画像を示す図である。
【図21】複数ライン分の変化点データのマージ処理を示すフローチャートである。
【図22】2つのラインの変化点データのマージ処理を示すフローチャートである。
【図23】2つのラインの変化点データのマージ処理を示すフローチャートである。
【図24】2つのラインの変化点データのマージ処理を示すフローチャートである。
【図25】y方向の細らせ処理を説明するための図である。
【図26】マージ処理を説明するための図である。
【図27】細らせ/太らせ処理を示すフローチャートである。
【図28】細らせ/太らせ処理を示すフローチャートである。
【図29】細らせ/太らせ処理を示すフローチャートである。
【図30】ランレングスデータ、対応する画像および変化点データの一例を示す図である。
【図31】変化点データの反転、対応する画像、y方向の太らせおよび対応する画像を示す図である。
【図32】細らせ/太らせ処理の具体例を示す図である。
【図33】細らせ/太らせ処理の具体例を示す図である。
【図34】細らせ/太らせ処理の具体例を示す図である。
【図35】細らせ/太らせ処理の具体例を示す図である。
【図36】細らせ/太らせ処理の具体例を示す図である。
【図37】細らせ/太らせ処理の具体例を示す図である。
【図38】細らせ/太らせ処理の具体例を示す図である。
【図39】細らせ/太らせ処理の具体例を示す図である。
【図40】細らせ/太らせ処理の具体例を示す図である。
【図41】細らせ/太らせ処理の具体例を示す図である。
【図42】細らせ/太らせ処理により得られた画像を示す図である。
【図43】細らせ/太らせ処理前および細らせ/太らせ処理後の画像を示す図である。
【図44】図1の画像処理装置を用いた描画装置の主要部のブロック図である。
【図45】図44の描画装置の概略斜視図である。
【図46】図44の描画装置による描画を示す斜視図である。
【図47】従来の画像の太らせ処理を示す図である。
【符号の説明】
1 画像処理装置
2 画像入力装置
3 画像出力装置
11 画像データ保存用メモリ
12 制御演算部
13 補助メモリ
14 外部記憶装置
30 走査光学系
31 描画ヘッド
32 テーブル
33 X軸駆動モータ
34 Y軸駆動モータ
35 描画制御装置

Claims (5)

  1. 複数ラインの画素列からなる画像を各ラインに沿った第1の方向に太らせまたは細らせるとともに各ラインに直交する第2の方向に太らせる処理を行う画像処理装置であって、
    前記画像の複数ラインの画素列に対応する複数ライン分のランレングスデータを画素値の変化点を表す変化点データとして順に読み込む読み込み手段と、
    前記読み込み手段により読み込まれた各ラインの変化点データに前記第1の方向への太らせまたは細らせ処理を行う処理手段と、
    前記処理手段により太らせまたは細らせ処理された変化点データを前記第2の方向への太らせ量に基づいて決定される数の複数ラインずつ合成することにより各ラインの変化点データを順に得る合成手段と、
    前記合成手段により得られた各ラインの変化点データをランレングスデータとして出力する出力手段とを備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記処理手段および前記合成手段は、前記第1の方向への太らせまたは細らせ処理および合成の対象とする変化点データを前記第2の方向への太らせ量よりも1多いライン数から前記第2の方向への太らせ量の2倍よりも1多いライン数まで1ラインずつ順に増加させた後、前記第1の方向への太らせまたは細らせ処理および合成の対象とする変化点データを1ラインずつ所定回数シフトし、前記第1の方向への太らせまたは細らせ処理および合成の対象とする変化点データを前記第2の方向への太らせ量の2倍よりも1多いライン数から前記第2の方向への太らせ量よりも1多いライン数まで1ラインずつ順に減少させることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記合成手段は、予め設定された太らせ形状に基づいて前記読み込み手段により読み込まれた各ラインの変化点データに前記第1の方向への太らせ処理を行うことを特徴とする請求項1または2記載の画像処理装置。
  4. 複数ラインの画素列からなる画像を各ラインに沿った第1の方向に太らせまたは細らせるとともに各ラインに直交する第2の方向に太らせる処理をコンピュータに実行させる画像処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
    前記画像処理プログラムは、
    前記画像の複数ラインの画素列に対応する複数ライン分のランレングスデータを画素値の変化点を表す変化点データとして順に読み込む処理と、
    前記読み込まれた各ラインの変化点データに前記第1の方向への太らせまたは細らせを行う処理と、
    前記太らせまたは細らせ処理された変化点データを前記第2の方向への太らせ量に基づいて決定される数の複数ラインずつ合成することにより各ラインの変化点データを順に得る処理と、
    前記得られた各ラインの変化点データをランレングスデータとして出力する処理とを、コンピュータに実行させることを特徴とする画像処理プログラムを記録した記録媒体。
  5. 光ビームを用いて対象物に描画を行う描画装置であって、
    光ビームを点灯および消灯させつつ前記対象物の第1の走査方向に走査させる光ビーム走査手段と、
    前記光ビーム走査手段と前記対象物とを前記第1の走査方向と直交する第2の走査方向に相対的に移動させる駆動手段と、
    複数ラインの画素列からなる画像を各ラインに沿った第1の方向に太らせまたは細らせるとともに各ラインに直交する第2の方向に太らせる処理を行う画像処理装置と、
    前記画像処理装置から出力されるデータに基づいて前記光ビーム走査手段および前記駆動手段を制御する描画制御手段とを備え、
    前記画像処理装置は、
    前記画像の複数ラインの画素列に対応する複数ライン分のランレングスデータを画素値の変化点を表す変化点データとして順に読み込む読み込み手段と、
    前記読み込み手段により読み込まれた各ラインの変化点データに前記第1の方向への太らせまたは細らせ処理を行う処理手段と、
    前記処理手段により太らせまたは細らせ処理された変化点データを前記第2の方向への太らせ量に基づいて決定される数の複数ラインずつ合成することにより各ラインの変化点データを順に得る合成手段と、
    前記合成手段により得られた各ラインの変化点データをランレングスデータとして出力する出力手段とを備えたことを特徴とする描画装置。
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