JPH0793564A - 情報抽出マスク生成方法 - Google Patents

情報抽出マスク生成方法

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JPH0793564A
JPH0793564A JP5239495A JP23949593A JPH0793564A JP H0793564 A JPH0793564 A JP H0793564A JP 5239495 A JP5239495 A JP 5239495A JP 23949593 A JP23949593 A JP 23949593A JP H0793564 A JPH0793564 A JP H0793564A
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contour line
pixel
mask
point
line
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JP5239495A
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Inventor
Takashi Hosogai
貝 隆 細
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像抽出マスクを生成する際の所要時間を短
縮する。処理に必要なメモリの容量を低減する。 【構成】 入力画像デ−タをラスタ走査順に調べ(S6
1)、有効画素が検出されたら輪郭線の追跡を開始し
(S64)、輪郭線にならない画素を消去し(S6D,
SA4)、有効な輪郭線を検出したら、副走査方向の凹
凸を示す特徴情報が含まれる輪郭線テ−ブルを作成し
(S69)、輪郭線の追跡が完了すると、輪郭線テ−ブ
ルから、塗り潰し開始点及び終了点を記述したマスクテ
−ブルを作成し(S6C)、ラスタ走査を再開し、同一
ラスタライン上に既に抽出済の輪郭線がある場合には、
マスクテ−ブルに基づいてそのライン上の輪郭線内部の
各画素をマスク画素値に置き換え(S65,S81〜S
8A,S91〜S9H)て、マスクデ−タを生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば入力された2次
元画像デ−タから、その中の一部分の領域の情報を抽出
するために利用される、抽出領域を示すマスクを生成す
るための情報抽出マスク生成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、2次元画像中の一部分の領域
を抽出する場合には、特定の領域中の各々の画素につい
てそれが抽出すべき画素か抽出しない画素かを示すマス
ク情報をまず生成し、このマスク情報に従って2次元画
像中から必要な情報だけを切出すようにしている。
【0003】この種のマスク情報を生成する場合、従来
より、2次元画像デ−タを処理して特定領域のパタ−ン
の輪郭線を抽出し、その後、再び2次元画像デ−タを処
理し、前の処理で抽出された輪郭線の情報を利用して、
マスク情報を生成している。この種の技術は、例えば特
開平4−163674号公報に開示されている。
【0004】また、2値画像デ−タからパタ−ンの輪郭
線を抽出する場合、一般に、次の手順で処理が実施され
る。
【0005】(1)2値画像を基準点からラスタ走査
し、走査順に各画素のデ−タを取込む。 (2)追跡済みのマ−クが付いていない有効画素(ドッ
ト)が存在する位置では、その点をP0としてドットパ
タ−ンの輪郭追跡を開始する。画像全体を捜しても点P
0が存在しなければ処理を終了する。
【0006】(3)開始点P0に隣接する8方向の近傍
画素方向に、図4に示す順番で探索を開始する。そして
次に出会った有効画素の存在する点を次の輪郭点P1と
する。この時、P0に隣接点が存在しない場合は、その
点を孤立点とし、上記(2)の手順に戻る。
【0007】(4)検出したi番目の輪郭点P(i)にマ
−ク付けを実施した後、更にこの輪郭点P(i)に隣接す
る8方向の近傍画素の中から次の輪郭点P(i+1)を抽出
する。具体的には、図5に示すように、i番目の輪郭点
502の8方向近傍画素について、直前にマ−ク付けし
たi−1番目の輪郭点501の位置から、反時計回り方
向に(図中に示した数字の小さい順に)各画素を調べ、
有効画素を探索し、最初に検出した有効画素を次の輪郭
点P(i+1)とする。
【0008】(5)以下、上記(4)の手順を繰り返し
実行し、次々に輪郭点を求める。但し、P(n+i)=P
(i),P(n)=P0になったら、P0,P1,P2,・
・P(n-1)を1つの領域の輪郭点列とみなし、次の手順
(6)に進む。
【0009】(6)他の画像領域の輪郭点列を抽出する
ために上記(2)の手順に戻る。
【0010】なお、輪郭線の抽出に先立ち、対象物を囲
む最小の矩形形状の領域を切出す処理を実施する場合も
ある。
【0011】特開平4−163674号公報の技術で
は、次のようにしてマスク情報を生成している。まず、
輪郭線の抽出を実施し、その後、対象物を囲む最小の矩
形形状の領域をマスク領域として仮に設定する。次に、
仮に定めたマスク領域(矩形)の各辺からそれに対向す
る辺に向かって、対象物の輪郭線に到達するまで、画素
を順に探索し、輪郭線に到達するまでに検出した全ての
画素をマスク領域から除外する。この動作を繰り返して
マスク領域を順次に修正し、最終的に得られたマスク領
域に従ってマスク情報を生成する。
【0012】また、次のようにしてマスク情報を生成す
る方法も知られている。まず、輪郭線の抽出を実施す
る。その後、オペレ−タによって予め指定された輪郭線
内部の点を基準にして、その点を含む水平線の左右の画
素を探索し、輪郭線に到達するまで全ての画素を塗りつ
ぶす(マスク情報の画素とする)。この水平線の上側及
び下側に隣接する各水平線についても、同様に左右方向
の輪郭線に到達するまで全ての画素を塗りつぶす。更
に、この処理を上方向及び下方向の各水平線に対して繰
り返し実施し、輪郭線の上端及び下端に達したら処理を
終了する。これによって、輪郭線で囲まれる領域全体の
画素がマスク情報として生成される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来の方法では、輪郭
線の抽出と、マスク情報の生成とが完全に独立してお
り、それらの処理を別々に実行しているが、処理に要す
る時間が長く、また操作が煩雑になる。例えば、輪郭線
を抽出する処理においては、前述のようにP(n+i)=
P(i),P(n)=P0の判定を必要とするが、そのため
には、個々の点列を保持するためのメモリが必要であ
り、またこの判定処理にかなり時間を要する。更に、オ
ペレ−タが指定した輪郭線内部の基準点に基づいてマス
ク情報を生成する処理においては、輪郭線に多数の凹凸
が含まれる場合、1回の探索処理だけでは正確なマスク
情報を生成できないので、基準点を何回も繰り返し指定
せざるを得ない場合があり、煩雑な操作を強いられる。
また、マスク情報を生成するためにマスク領域外の画素
を検出する処理においては、輪郭線の外側の領域を画素
単位で拡大する際に様々なチェック処理を必要とする
が、この処理にはかなり時間を要する。
【0014】従って本発明は、マスク情報の生成に必要
な処理全体の所要時間を短縮することを課題とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の情報抽出マスク生成方法では、入力画像デ
−タ中の各画素を、ラスタ走査順に調べ(S61)、有
効画素が検出されたら、その画素位置から輪郭線の追跡
を開始し(S64)、輪郭線の追跡中に、輪郭線になら
ない画素が検出された場合には当該画素を消去し(S6
D,SA4)、輪郭線の追跡中に、有効な輪郭線を検出
した場合には、該輪郭線の副走査方向の凹凸を示す特徴
情報が含まれる輪郭線テ−ブルを作成し(S69)、輪
郭線の追跡が完了すると、作成された輪郭線テ−ブルに
基づいて、塗り潰し開始点及び終了点を記述したマスク
テ−ブルを作成して(S6C)から、各画素のラスタ走
査を再開し、ラスタ走査において、同一ラスタライン上
に既に抽出済の輪郭線がある場合には、該輪郭線のマス
クテ−ブルに基づいて、そのライン上の輪郭線内部の各
画素をマスク画素値に置き換え(S65,S81〜S8
A,S91〜S9H)て、マスクデ−タを生成する。
【0016】また、本発明の好ましい態様では、予め入
力画像デ−タを可視表示し(S22)、所定の手書き入
力操作に応答して入力画像デ−タを修正し(S26)、
修正が完了した入力画像デ−タを処理してマスクデ−タ
を生成する(S27)。
【0017】また、本発明の好ましい態様では、各々の
画素が多値情報でなる入力画像デ−タに対しては、濃度
が予め定めたしきい値以上の画素のみを有効画素とし
て、前記輪郭線の追跡を実行する。
【0018】なお上記括弧内に示した記号は、後述する
実施例中の対応する要素の符号を参考までに示したもの
であるが、本発明の各構成要素は実施例中の具体的な要
素のみに限定されるものではない。
【0019】
【作用】本発明においては、入力画像デ−タ中の各画素
を、ラスタ走査順に調べ、有効画素が検出される度に、
その画素位置から輪郭線の追跡を開始する。輪郭線の追
跡中には、輪郭線にならない画素が検出されると当該画
素を消去する。また輪郭線の追跡中に、有効な輪郭線を
検出した場合には、該輪郭線の副走査方向の凹凸を示す
特徴情報が含まれる輪郭線テ−ブルを作成する。輪郭線
の追跡が完了すると、作成された輪郭線テ−ブルに基づ
いて、塗り潰し開始点及び終了点を記述したマスクテ−
ブルを作成してから、各画素のラスタ走査を再開する。
また、ラスタ走査において、同一ラスタライン上に既に
抽出済の輪郭線がある場合には、該輪郭線のマスクテ−
ブルに基づいて、そのライン上の輪郭線内部の各画素を
マスク画素値に置き換えて、マスクデ−タを生成する。
【0020】本発明によれば、1回のラスタ走査が終了
した時にはマスクデ−タの生成も完了しているので、ラ
スタ走査を何回も繰り返す必要がなく、従来の処理と比
べ、短い時間で処理を完了しうる。また本発明では、輪
郭線テ−ブルに基づいてマスクデ−タを生成するが、こ
の輪郭線テ−ブルに必要とされるメモリ容量は比較的小
さい。即ち、輪郭線テ−ブルの内容の大部分は輪郭線の
副走査方向の凹凸を示す特徴情報であり、それを保持す
るのに必要なメモリの容量は、輪郭線を構成する各画素
の座標を保持する場合と比べてはるかに少ない。
【0021】ところで、例えば原稿画像をイメ−ジスキ
ャナで読取って得られた画像デ−タにおいては、本来は
黒画素の連続する1つのパタ−ンであっても、不要な白
画素の発生により、複数パタ−ンに分断される場合があ
る。この種の画像デ−タからマスクデ−タを生成する
と、輪郭線の途切れによって、所望のマスクデ−タが得
られない。しかし本発明の好ましい態様では、入力画像
デ−タが可視表示され、オペレ−タが手書き入力によっ
て入力画像デ−タを修正することができる。そして、修
正が完了した入力画像デ−タを処理してマスクデ−タを
生成するので、輪郭線の途切れを防止でき、正しいマス
クデ−タが得られる。
【0022】また、本発明の好ましい態様では、各々の
画素が多値情報でなる入力画像デ−タを扱う場合には、
濃度が予め定めたしきい値以上の画素のみを有効画素と
して、前記輪郭線の追跡を実行するので、しきい値を調
整することにより、ノイズ画像を消去したり、輪郭線の
途切れを防止することができ、正しいマスクデ−タが得
られる。
【0023】
【実施例】本発明を実施する一形式の装置の構成を図1
に示す。図1を参照すると、この装置は、コントロ−ラ
100,液晶表示タブレット108,スタイラスペン1
18,イメ−ジスキャナ200,及びプリンタ300を
備えている。コントロ−ラ100は、CPUボ−ド10
1,ペ−ジメモリボ−ド102,103,スキャナ・プ
リンタ・インタ−フェ−スボ−ド104,イメ−ジプロ
セッサボ−ド106,及びLCDコントロ−ラボ−ド1
07を備えており、これらはシステムバス112を介し
て互いに接続されている。
【0024】ペ−ジメモリボ−ド102,103は、各
々、1ペ−ジ分の画像バッファメモリを備えている。イ
メ−ジスキャナ200及びプリンタ300は、各々、ス
キャナ・プリンタ・インタ−フェ−スボ−ド104に接
続されている。液晶表示タブレット108は、LCDコ
ントロ−ラボ−ド107に接続されている。
【0025】イメ−ジプロセッサボ−ド106は、2つ
の画像の合成処理を高速で実行する画像処理プロセッサ
を備え、更に予め指定した画像に対して生成されるマス
クデ−タ、及び切り出された指定画像のデ−タを保持す
るためのワ−クRAMを含んでいる。イメ−ジプロセッ
サボ−ド106は、ペ−ジメモリボ−ド102から画像
デ−タを読み出し、ペ−ジメモリボ−ド103にデ−タ
を転送し書き込む。また、イメ−ジプロセッサボ−ド1
06は、ペ−ジメモリボ−ド102又は103からデ−
タを読み出し、LCDコントロ−ラボ−ド107にデ−
タを転送する。また、イメ−ジプロセッサボ−ド106
は、予め指定された矩形領域内の対象画像の輪郭線を抽
出し、その輪郭線に囲まれた領域のマスクデ−タを生成
し、このマスクデ−タをイメ−ジプロセッサボ−ド10
6内のワ−クRAMにストアする。また、生成したマス
クデ−タを使用して、ペ−ジメモリボ−ド102に保持
された画像デ−タの中から指定された画像デ−タを切り
出し、ワ−クRAMにストアする。また、イメ−ジプロ
セッサボ−ド106は、切り出された画像デ−タ、又は
ペ−ジメモリボ−ド102の内容を、ペ−ジメモリボ−
ド103又はLCDコントロ−ラボ−ド107に転送す
る。この転送の際、イメ−ジプロセッサボ−ド106内
のワ−クRAMまたはペ−ジメモリボ−ド102の画像
デ−タに対してデ−タの拡大,縮小,回転,反転等の編
集加工を実施することができる。またイメ−ジプロセッ
サボ−ド106は、メモリボ−ド102,103又はワ
−クRAMの画像デ−タを、縮小してLCDコントロ−
ラボ−ド107内のビデオRAMに書込む。LCDコン
トロ−ラボ−ド107は、ビデオRAMに書込まれたデ
−タを、液晶表示タブレット108の表示部に表示す
る。液晶表示タブレット108の表面には、スタイラス
ペン118を認識できるタブレットが存在する。タブレ
ットで読取られたスタイラスペン118の座標情報は、
LCDコントロ−ラボ−ド107を介して、CPUボ−
ド101に伝達される。
【0026】コントロ−ラ100の実行する処理のう
ち、マスクデ−タの生成に関する処理の概略を図2に示
す。図2を参照して各ステップの内容を説明する。
【0027】S21:スキャナ200を制御して、それ
にセットされた原稿画像を読取り、得られたビットマッ
プ形式の画像デ−タをペ−ジメモリ102にストアす
る。
【0028】S22:ペ−ジメモリ102に保持された
画像デ−タを、イメ−ジプロセッサボ−ド106を介し
て読み出し、画像を縮小してLCDコントロ−ラボ−ド
107に転送し、液晶表示タブレット108の表示部に
画像を表示する。
【0029】S23:ここで、オペレ−タからの領域指
定入力を受付ける。画像が表示された液晶表示タブレッ
ト108の表面において、画像の一部分を含む矩形領域
をスタイラスペン118によってオペレ−タが指定する
と、CPUボ−ド101は指定された座標情報に基づい
て、矩形領域に対応する画像デ−タを抽出し、抽出した
領域の画像デ−タをイメ−ジプロセッサボ−ド106の
ワ−クRAM上に転送する。
【0030】S24:イメ−ジプロセッサボ−ド106
のワ−クRAM上の画像デ−タに対して、図形融合処理
を実施する。この処理では、画像中の各黒画素(二値情
報の場合には1の画素)についてその周囲の8近傍(又
は4近傍)に白画素(二値情報の場合には0の画素)が
1つでも存在する場合には全画素を白画素に変更する図
形縮小処理と、画像中の各白画素についてその周囲の8
近傍(又は4近傍)に黒画素が1つでも存在する場合に
は全画素を黒画素に変更する図形拡張処理とを適当な回
数だけ反復する操作を実行する。n回の拡張の後で縮小
をn回行なえば、幅2n以下の穴(欠落画素)が埋めら
れる。2回の拡張の後で縮小を2回行なって図形融合し
た例(8近傍の場合)を図17に示す。
【0031】S25:例えば図18に示す入力図形のよ
うに画素の欠落が連続的に生じている場合、このままで
は正確な図形の輪郭を検出することができない。そこで
この実施例では、オペレ−タの手書き入力による図形の
修正が可能である。オペレ−タが所定の入力操作を実行
することにより、ステップS25から次のS26に進
む。手書き入力を省略する場合には、ステップS25か
らS27に進む。
【0032】S26:オペレ−タの手書き入力、即ち液
晶表示タブレット108の表面におけるスタイラスペン
118の指定座標を順次に読取り、指定された画素位置
に対応するワ−クRAM上の画像デ−タに黒画素を補間
するとともに、LCDコントロ−ラボ−ド107上の表
示デ−タにも黒画素を補間する。これによって、例えば
図18に示すように、正しい輪郭の追跡が可能になる。
【0033】S27:イメ−ジプロセッサボ−ド106
のワ−クRAM上に保持された画像デ−タを処理して、
必要なマスクデ−タを生成する。詳細については後述す
るが、概略で言うと、次のような処理を実施する。ラス
タ走査順に輪郭線の追跡を実施し、輪郭線とならない線
分は消去し、抽出した輪郭線の副走査方向の凹凸を記述
した輪郭線テ−ブルを作成し、既に抽出済の輪郭線があ
れば該輪郭線テ−ブルを基に作成されたマスクテ−ブル
に従ってその輪郭線内部をマスク画素値に置き換えて、
対象画像の切抜きマスクを生成する。
【0034】S28:ステップS27で生成されたマス
クデ−タをLCDコントロ−ラボ−ド107に転送し、
マスクデ−タパタ−ンを液晶表示タブレット108の表
示部に表示する。
【0035】図2に示す処理を実行した後、得られたマ
スクデ−タを利用して、ペ−ジメモリボ−ド102上の
画像デ−タから、必要な部分の画像デ−タだけを切り出
し、それを別のメモリ領域にストアする。また、オペレ
−タの指示に従って、切り出された画像デ−タに対し、
拡大,縮小,回転,反転等の編集加工を実施し、編集後
の画像デ−タをペ−ジメモリボ−ド103にストアす
る。このような操作を何回か繰り返し、所望の編集合成
画像がペ−ジメモリボ−ド103上に得られたら、その
画像デ−タをプリンタ300に出力し、ハ−ドコピ−を
生成する。
【0036】図2のステップS27の内容の詳細を、図
6,図7,図8,図9及び図10に示し、図6中のステ
ップS6C及び図10中のステップSA8のサブル−チ
ンの内容を図11に示す。各図面を参照してマスクデ−
タを生成する処理の内容を説明する。
【0037】図6のステップS61では、対象となる画
像デ−タをX方向(主走査方向)及びY方向(副走査方
向)にラスタ走査(図3参照)し、1つの画素デ−タを
入力する。画像デ−タの最後までラスタ走査が終了した
場合には、次のステップS62を通って処理を終了す
る。黒画素が検出されるまで、ステップS61,S6
2,S63,S64の処理を繰り返す。
【0038】黒画素が検出されると、最初はステップS
64からS65を通り、S66に進む。ステップS66
では、当該黒画素の座標を輪郭線追跡の開始点とする1
つの輪郭線テ−ブルを生成する。輪郭線テ−ブルの内容
の例を図15に示す。この時、黒画素の座標は、輪郭線
テ−ブル上に、開始点及びカレント座標として書き込ま
れる。
【0039】次のステップS67では、S66で定めた
開始点から輪郭線の追跡を開始し、次の黒画素を入力す
る。ここで入力する黒画素の位置は、カレント座標(現
在位置)が開始点にある時には、その周囲の画素の中で
図4に示す番号順に調べて最初に見つかった黒画素の位
置であり、それ以外の場合には、図5に示すように、直
前の輪郭追跡点の位置を基準として定めた番号順に周囲
の画素を調べて、最初に見つかった黒画素の位置であ
る。即ち、反時計回りに周囲の画素をサ−チして、黒画
素を見つける。
【0040】ステップS67で黒画素が見つかった場合
には、ステップS68を通ってS69に進み、黒画素が
見つからない時にはステップS6Dに進む。ステップS
69では、新しく見つかった画黒素に応じて、輪郭線テ
−ブルの内容を更新し、輪郭線追跡情報を輪郭線テ−ブ
ルに記憶する。そして通常は、ステップS6A及びS6
Bを通ってS67に戻り、輪郭線追跡を繰り返す。
【0041】またステップS67で黒画素が見つからな
い時には、ステップS6Dで、カレント座標の黒画素を
白画素に変更(消去)する。そして、カレント座標が開
始点か否かを次のステップS6Eで識別し、カレント座
標が開始点ならステップS6Gに進み、そうでなければ
ステップS6Fを通ってS67に戻る。ステップS6G
では現在追跡中の輪郭線の情報を保持する1つの輪郭線
テ−ブルをクリアする。またステップS6Fでは、カレ
ント座標を前の座標に戻す。
【0042】ステップS6Bでは、カレント座標と開始
点とを比較する。即ち、輪郭線の追跡中にカレント座標
が開始点に戻った場合には、1つの輪郭線が確定したの
で、その輪郭線の追跡を終了する。その場合には、次に
ステップS6Cに進み、現在の輪郭線テ−ブルの内容に
基づいて、図16に示すようなマスクテ−ブルを作成す
る。この処理の詳細については後で説明する。
【0043】また、ステップS6Aでは、カレント座標
と終了点とを比較する。例えば、図14に示すような図
形の場合、開始点を含む部分は輪郭線から伸びた線分で
あるため、輪郭線は形成されるが、カレント座標が終了
点に達する場合がある。この場合には、ステップS6A
から図10のステップSA1に進む。ステップSA1で
は、黒画素追跡の探索順を変更する。即ち、終了点(カ
レント座標とする)から図12に示す番号順の時計回り
の探索順を設定する。
【0044】ステップSA2では、次の黒画素を入力す
る。ここで入力する黒画素の位置は、カレント座標が終
了点にある時には、その周囲の画素の中で図12に示す
番号順に調べて最初に見つかった黒画素の位置であり、
それ以外の場合には、直前の輪郭追跡点の位置を基準と
して定めた時計回りの順番で周囲の画素を調べて、最初
に見つかった黒画素の位置である。
【0045】ステップSA2で黒画素が見つかった場合
には、ステップSA3を通ってSA6に進み、黒画素が
見つからない時にはステップSA4に進む。ステップS
A6では、新しく見つかった画黒素に応じて、輪郭線テ
−ブルの内容を更新し、輪郭線追跡情報を輪郭線テ−ブ
ルに記憶する。そして通常は、ステップSA7を通って
SA2に戻り、輪郭線追跡を繰り返す。
【0046】またステップSA2で黒画素が見つからな
い時には、ステップSA4で、カレント座標の黒画素を
白画素に変更(消去)する。そして、ステップSA5で
は、カレント座標を前の座標に戻す。
【0047】ステップSA7では、カレント座標と終了
点とを比較する。即ち、この輪郭線の追跡中にカレント
座標が終了点に戻った場合には、1つの輪郭線が確定し
たので、その輪郭線の追跡を終了する。そして、次にス
テップSA8に進み、現在の輪郭線テ−ブルの内容に基
づいて、マスクテ−ブルを作成する(S6Cの処理と同
一)。
【0048】ここで、輪郭線テ−ブルT1とマスクテ−
ブルT2,T3について説明する。図15において、左
側の輪郭線テ−ブルは、図3の画像デ−タについて輪郭
を追跡中のテ−ブルの内容を示しており、右側の輪郭線
テ−ブルは追跡が終了した時のテ−ブルの内容を示して
いる。図15を参照すると、輪郭線テ−ブルには、輪郭
線ID,開始点座標,カレント終了点座標,カレント座
標,カレント傾き,及び特異点スタックST1が含まれ
ている。
【0049】輪郭線IDは、複数の輪郭線の各々を識別
するための番号、開始点座標は、輪郭線の追跡を開始し
た座標、カレント終了点座標は、輪郭線追跡時の最遠の
ラスタ走査ライン上の最左端の座標、カレント座標は、
輪郭線追跡中の現在の座標である。また、カレント傾き
は、輪郭線追跡中の現在の座標と直前の座標との向きを
示す情報であり、通常は図4に示す探索順の番号がその
まま割り当てられる。但し値が偶数の場合には、その直
前の奇数の値が割り当てられる。
【0050】特異点スタックST1は、各特異点の特徴
情報を保持するスタックメモリである。この実施例で
は、輪郭線の凹凸部分の各頂点を特異点とし、各特異点
の最左端の座標をスタックに保持している。実際には、
輪郭線の追跡中に、カレント傾きの変化を検出し、それ
によって特異点を検出し、それを検出する度に特異点ス
タックにその特異点の情報を登録している。また、特異
点の凹凸パタ−ンを図13に示すタイプ1,タイプ2,
タイプ3及びタイプ4のいずれかに分類し、分類したタ
イプも特徴情報として登録している。
【0051】例えば図3及び図15の例では、輪郭線の
追跡が終了した時に、副走査方向の各凹凸のそれぞれの
頂点の座標(x2,y2),(x3,y3),(x4,
y4),(x5,y5),(x6,y6),(x7,y
7),(x8,y8)及び(x1,y1)と、各々のタ
イプとが、それぞれスタック1,スタック2,スタック
3,スタック4,スタック5,スタック6,スタック7
及びスタック8に登録されている。
【0052】図15の輪郭線テ−ブルから作成されたマ
スクテ−ブルを図16に示す。図16から分かるよう
に、このマスクテ−ブルは、マスクテ−ブル基本部T2
と、それにリンクされた塗り潰し特異点テ−ブル群T3
で構成されている。マスクテ−ブル基本部T2には、輪
郭線ID(D1),開始点(D2),終了点(D3),
塗り潰し特異点ポインタ(D4),及び次ライン塗り潰
しスタックST2が含まれている。
【0053】輪郭線ID(D1)は、複数の輪郭線の各
々を識別するための番号であり、開始点(D2)は、輪
郭線追跡を開始した座標であり、終了点(D3)は、輪
郭線の最遠のラスタライン上の最左端の座標である。塗
り潰し特異点ポインタ(D4)は、最初の塗り潰し特異
点テ−ブルの先頭のアドレスを保持する。次ライン塗り
潰しスタックST2は、ワ−クエリアであり、この内容
はラスタ走査中に変更される。
【0054】塗り潰し特異点テ−ブル群T3は、輪郭線
テ−ブルT1の特異点スタックST1の内容を、タイプ
1とタイプ2の特異点に関する情報にまとめ直したもの
である。各塗り潰し特異点テ−ブルは、番号,タイプ,
開始点,左終了点,右終了点,及び次ポインタリンクア
ドレス(又はヌルコ−ド)で構成されている。
【0055】番号は、複数の塗り潰し特異点テ−ブルの
各々を識別するためのものであり、タイプは、図13に
示すタイプ1とタイプ2のいずれかを示す。開始点は、
特異点の座標である。また左終了点は、開始点の特徴点
に対し、左回りの輪郭線上において最も近い次のタイプ
1又はタイプ2の特徴点の座標である。右終了点は、開
始点の特徴点に対し、右回りの輪郭線上において最も近
い次のタイプ1又はタイプ2の特徴点の座標である。次
ポインタリンクアドレスは、次の塗り潰し特異点テ−ブ
ルの先頭アドレスの値を保持する。
【0056】次ライン塗り潰しスタックST2の内容
は、各ラスタ走査ラインにおける塗り潰し区間の開始点
のx座標,終了点のx座標,及び開始点及び終了点の位
置に関する付加情報で構成されている。付加情報は、開
始点又は終了点と対応関係にある塗り潰し特異点テ−ブ
ルの番号と、そのテ−ブルの開始点に対して左右いずれ
に位置するかを示す情報でなっている。
【0057】例えば図16においては、図3におけるY
座標がlのラスタ走査ラインにおける塗り潰し区間の情
報が、次ライン塗り潰しスタックST2に保持されてい
る。即ちこの例では、xaからxbまで,xcからxd
まで,及びxeからxfまでの範囲の画素をそれぞれ黒
画素に塗り潰せばよい。また、開始点xaは番号が0の
塗り潰し特異点テ−ブルと対応しており、開始点x1,
y1に対して左側の輪郭線上に位置している。
【0058】輪郭線テ−ブルT1からマスクテ−ブルT
2,T3を生成する処理(S6C,SA8)の具体的な
内容を図11に示す。図11を参照してこの処理の内容
を説明する。
【0059】SB1:マスクテ−ブル基本部T2の領域
をメモリ上に作成する。
【0060】SB2:輪郭線テ−ブルT1の輪郭線ID
を、マスクテ−ブル基本部T2のD1の領域にストア
し、輪郭線テ−ブルT1の開始点座標を、マスクテ−ブ
ル基本部T2のD2の領域にストアする。
【0061】SB3:輪郭線テ−ブルT1のカレント終
了点座標を、マスクテ−ブル基本部T2のD3の領域に
ストアする。
【0062】SB4:番号0の塗り潰し特異点テ−ブル
(T3の1つ)の領域をメモリ上に作成し、その先頭ア
ドレス値を、マスクテ−ブル基本部T2のD4の領域
(ポインタ)にストアする。
【0063】SB5:特異点スタックST1のスタック
n(図15ではスタック8)の内容を参照し、そのタイ
プ情報を、番号0の塗り潰し特異点テ−ブルのタイプの
位置にストアし、座標を開始点の位置にストアする。
【0064】SB6:特異点スタックST1のスタック
n−1(図15ではスタック7)の内容を参照し、その
座標を、番号0の塗り潰し特異点テ−ブルの右終了点の
位置にストアする。
【0065】SB7:特異点スタックST1のスタック
1の内容を参照し、その座標を、番号0の塗り潰し特異
点テ−ブルの左終了点の位置にストアする。
【0066】SB8:作業用カウンタとして使用する変
数iに初期値の1(塗り潰し特異点テ−ブルの番号と対
応する)をストアする。
【0067】SB9:スタックST1に対応する全ての
塗り潰し特異点テ−ブルの生成が完了したか否かを調べ
る。図15の例ではn=8である。
【0068】SBA:スタックST1に対応する全ての
塗り潰し特異点テ−ブルの生成が完了した場合、ここ
で、次ライン塗り潰しスタックST2に初期値をストア
する。実際には、番号0の塗り潰し特異点テ−ブルの開
始点のx座標と付加情報「0左」,及び開始点のx座標
と付加情報「0右」を、開始点及び終了点のペアとし
て、次ライン塗り潰しスタックST2にストアする。ま
たスタックの最後には、ヌルコ−ド(null)を書込
む。
【0069】SBB:番号iの塗り潰し特異点テ−ブル
(T3の1つ)の領域をメモリ上に作成し、その先頭ア
ドレス値を、前の(番号がi−1の)塗り潰し特異点テ
−ブルの次ポインタリンクアドレスの位置にストアす
る。
【0070】SBC:特異点スタックST1のスタック
(n−2×i)の内容を参照し、そのタイプ情報を、番
号iの塗り潰し特異点テ−ブルのタイプの位置にストア
し、座標を開始点の位置にストアする。
【0071】SBD:特異点スタックST1のスタック
(n−2×i+1)の内容を参照し、その座標を、番号
iの塗り潰し特異点テ−ブルの左終了点の位置にストア
する。
【0072】SBE:特異点スタックST1のスタック
(n−2×i−1)の内容を参照し、その座標を、番号
iの塗り潰し特異点テ−ブルの右終了点の位置にストア
する。
【0073】SBF:変数iの内容に1を加算してそれ
を更新する。このステップが終了すると、ステップSB
9に戻り、上記動作を繰り返し実行する。
【0074】さて、図6〜図10に示す全体の処理の内
容について、これまでの説明に続く部分を説明する。図
6のステップS61でラスタ走査を実施し、検出された
黒画素が、既に他の輪郭線の一部分である(マスクテ−
ブル基本部の次ライン塗り潰しスタックST2に定めら
れた開始点と終了点との間にある)場合には、ステップ
S65から、図8のステップS81に進む。
【0075】この場合、スタックST2の終了点に達す
るまで、ステップS81,S82,S83の処理を繰り
返し実行する。ステップS82では、現在位置の画素を
黒画素に変更する。ステップS83では、ラスタ走査を
実行し、次の1画素を入力する。従って、ステップS8
1,S82,S83の処理を繰り返す間に、現在のラス
タ走査ラインにおいて、スタックST2の開始点から終
了点までの全画素が、黒画素に塗り潰される。ここで塗
り潰された全画素が、マスクデ−タ(抽出対象画素)と
なる。
【0076】走査画素位置がスタックST2の終了点に
達すると、ステップS81からS84に進む。S84で
は、現在の走査位置の次ラインが、マスクテ−ブル基本
部T2の終了点D3のY座標より大きいか否かを調べ
る。YESの場合には、ステップS85に進み、処理中
の輪郭線に対する塗り潰しが完了したものとみなし、ス
タックST2の内容をクリアする。
【0077】ステップS86では、現在の走査位置の次
ラインが、マスクテ−ブル基本部T2のスタックST2
の終了点に対応する、特異点テ−ブルT3上の右終了点
又は左終了点のY座標より大きいか否かを識別する。Y
ESの場合には、ステップS87に進み、スタックST
2の当該終了点x座標と同一または直前の開始点に対応
する終了点情報を該終了点の位置にセ−ブした後、スタ
ックST2上の対応する開始点と終了点の1組の情報
を、ポップしてこのスタックから外す(消去する)。そ
して再びステップS81の処理に戻る。
【0078】ステップS88では、現在の走査位置の次
ラインが、マスクテ−ブル基本部T2のスタックST2
の開始点に対応する、特異点テ−ブルT3上の右終了点
又は左終了点のY座標より大きいか否かを識別する。Y
ESの場合には、ステップS89に進み、当該開始点−
終了点に対する次ラインの塗り潰しはないものとみな
し、スタックST2上の対応する開始点と終了点の1組
の情報を、ポップしてこのスタックから外す(消去す
る)。
【0079】ステップS8Aでは、次ラインの開始点を
求めるために、変数iを0にクリアする。そして図9の
ステップS91に進む。S91では、現在位置の画素に
隣接する次ラインの位置(x,y+1)の画素を参照
し、それが黒画素か否か調べる。黒画素の場合には次の
ステップS95に進み、そうでなければS92に進む。
ステップS92では変数iに1を加算してそれを更新
し、次のS93では右側に隣接する画素が黒画素か否か
を調べる。黒画素が見つかるまで、ステップS92及び
S93を繰り返し、右側に向かって黒画素を探索する。
黒画素が見つかると、ステップS93からS94に進
み、x+iの座標を開始点に定める。
【0080】ステップS95では変数iに1を加算して
それを更新し、次のS96では(x−i)が0以上か否
かを調べる。YESならステップS98に進み、NOな
らS97に進む。ステップS97では、開始点をx=0
に更新する。ステップS98では、現在位置から左側に
向かって次ラインの隣接する位置(x−i,y+1)の
画素を参照し、それが黒画素か否かを調べる。黒画素が
検出されなくなるまで、ステップS95,S96,S9
8の処理を繰り返す。黒画素が検出されなくなると、そ
の直前の座標(x−i+1)を開始点の座標とする。
【0081】ステップS9Aでは、次ラインの終了点を
求めるために、変数iを0にクリアする。次のステップ
S9Bでは、現在位置に隣接する次ラインの画素位置
(x,y+1)の画素を参照し、それが黒画素か否かを
調べる。YESであれば次にステップS9Cに進み、N
OならS9Fに進む。
【0082】ステップS9Cでは変数iに1を加えてそ
れを更新し、次のステップS9Dでは次ラインの右側に
位置する画素位置(x+i,y+1)の画素を参照して
それが黒画素か否かを調べる。そして、黒画素が検出さ
れる間は、ステップS9C,S9Dの処理を繰り返す。
白画素が検出されると、ステップS9DからS9Eに進
み、終了点をx+i−1に更新する。
【0083】ステップS9Fでは変数iに1を加えてそ
れを更新し、次のステップS9Gでは次ラインの左側に
位置する画素位置(x−i,y+1)の画素を参照して
それが黒画素か否かを調べる。そして、黒画素が検出さ
れない間は、ステップS9F,S9Gの処理を繰り返
す。黒画素が検出されると、ステップS9GからS9H
に進み、終了点をx−iに更新する。
【0084】また、ラスタ走査を実行している時に、走
査ライン(Y座標)の変化を検出すると、図6のステッ
プS63から図7のステップS71に進む。S71で
は、走査位置のY座標がマスクテ−ブルの終了点D3の
Y座標より大きいか否かを調べる。YESなら図6のS
64に進み、NOならS72に進む。
【0085】ステップS72では、マスクテ−ブルの塗
り潰し特異点ポインタD4を使って、番号0の塗り潰し
特異点テ−ブルT3の内容を入力する。続くステップS
73では、テ−ブルT3の開始点のY座標と現在位置の
Y座標とが一致するか否かを調べる。YESならS74
に進み、NOならS78に進む。
【0086】ステップS74では、テ−ブルT3のタイ
プが「タイプ1」か否かを調べ、YESならS77に進
み、NOならS75に進む。S75では、テ−ブルT3
のタイプが「タイプ2」か否かを調べ、YESならS7
6に進み、NOならS78に進む。
【0087】ステップS76では、特異点テ−ブルT3
の開始点のX座標が、スタックST2の開始点−終了点
の間にある、1組の開始点,終了点デ−タを選択し、選
択したデ−タの終了点を、特異点テ−ブルT3の開始点
に置き換え、かつ、この開始点と選択したスタックST
2の終了点との1組のデ−タを、スタックST2に追加
する。即ち、それまで1組だった「開始点,終了点」の
デ−タを、2組のデ−タに分離する。
【0088】ステップS77では、特異点テ−ブルT3
の開始点を、1組の「開始点,終了点」のデ−タとし
て、スタックST2に追加する。
【0089】ステップS78では、処理中の塗り潰し特
異点テ−ブルの最後を参照し、他にも塗り潰し特異点テ
−ブルが存在するか否かを識別する。即ち、塗り潰し特
異点テ−ブルの最後に「次ポインタリンクアドレス」が
あれば(nullでなければ)その「次ポインタリンク
アドレス」を使用して次の塗り潰し特異点テ−ブルを参
照し、ステップS73に戻って処理を繰り返す。
【0090】図6〜図10に示した上記処理の全体の動
作についてもう1度説明する。まず最初に、図3に示す
ラスタ走査順に画像デ−タの各画素をチェックする。こ
のラスタ走査の実行中に黒画素が検出されると(S6
4)、ラスタ走査を中断し、黒画素が検出された画素位
置を開始点として、輪郭線の追跡を開始する(S6
6)。そして輪郭線の追跡を実施しながら、図15に示
すような輪郭線テ−ブルを作成する(S69)。また、
輪郭線を構成しない黒画素は消去する(S6D)。輪郭
線の追跡が終了すると、即ち、輪郭線の追跡中に参照座
標が開始点に戻ると(S6B)、それまでに作成した輪
郭線テ−ブルの内容に基づいて、図16に示すようなマ
スクテ−ブルT2,T3を作成する。そして、前記ラス
タ走査を再開する。また、ラスタ走査の実行中に走査ラ
インが変化すると(S63)、即ちY座標が変化する
と、図7に示す処理を実行し、それまでに作成されたマ
スクテ−ブルT2,T3の内容を参照し、塗り潰し特異
点テ−ブルT3の内容から、塗り潰し開始点と終了点を
示す情報を生成し、生成したデ−タを次ライン塗り潰し
スタックST2の中に書込む。また、ラスタ走査の実行
中に、検出した黒画素が既に追跡済の輪郭線の一部分で
ある場合(S65)、即ち、それまでに作成したマスク
テ−ブルの次ライン塗り潰しスタックST2中の開始点
と走査位置が一致した場合、ラスタ走査をしながら、ス
タックST2中の開始点と終了点の間の全画素を黒画素
に変更し、塗り潰す(S82,S83)。次ライン塗り
潰しスタックST2の内容は、塗り潰しの進行に伴なっ
て、逐次更新される。ラスタ走査が完了した時には、例
えば図14に示すようなマスクデ−タの生成が完了して
いる。
【0091】なお上記実施例では、入力画像デ−タの各
画素が黒/白の2値画像である場合を想定して説明した
が、実際の画像デ−タにおいては、各画素が多値の濃度
情報を有する場合が多い。そのような多値の入力画像デ
−タを処理する場合には、予め定めた濃度しきい値以上
の値を有する画素のみをステップS64,S68等にお
いて黒画素とみなすように変更すればよい。またこの濃
度しきい値は、オペレ−タの指示により変更可能である
のが望ましい。
【0092】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、1回の
ラスタ走査が終了した時にはマスクデ−タの生成も完了
しているので、ラスタ走査を何回も繰り返す必要がな
く、従来の処理と比べ、短い時間で処理を完了しうる。
また本発明では、輪郭線テ−ブルに基づいてマスクデ−
タを生成するが、この輪郭線テ−ブルに必要とされるメ
モリ容量は比較的小さい。即ち、輪郭線テ−ブルの内容
の大部分は輪郭線の副走査方向の凹凸を示す特徴情報で
あり、それを保持するのに必要なメモリの容量は、輪郭
線を構成する各画素の座標を保持する場合と比べてはる
かに少ない。
【0093】本発明の好ましい態様では、入力画像デ−
タが可視表示され、オペレ−タが手書き入力によって入
力画像デ−タを修正することができる。そして、修正が
完了した入力画像デ−タを処理してマスクデ−タを生成
するので、輪郭線の途切れを防止でき、正しいマスクデ
−タが得られる。
【0094】また、本発明の好ましい態様では、各々の
画素が多値情報でなる入力画像デ−タを扱う場合には、
濃度が予め定めたしきい値以上の画素のみを有効画素と
して、輪郭線の追跡を実行するので、しきい値を調整す
ることにより、ノイズ画像を消去したり、輪郭線の途切
れを防止することができ、正しいマスクデ−タが得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を実施する装置の構成例を示すブロッ
ク図である。
【図2】 図1の装置の動作の主要部分を示すフロ−チ
ャ−トである。
【図3】 処理対象画像デ−タの一例を示すマップであ
る。
【図4】 輪郭追跡時の画素の方向と追跡の順番を示す
平面図である。
【図5】 輪郭追跡時の画素の方向と追跡の順番を示す
平面図である。
【図6】 図2の画像マスク生成処理の内容の一部分を
示すフロ−チャ−トである。
【図7】 図2の画像マスク生成処理の内容の一部分を
示すフロ−チャ−トである。
【図8】 図2の画像マスク生成処理の内容の一部分を
示すフロ−チャ−トである。
【図9】 図2の画像マスク生成処理の内容の一部分を
示すフロ−チャ−トである。
【図10】 図2の画像マスク生成処理の内容の一部分
を示すフロ−チャ−トである。
【図11】 マスクテ−ブル生成処理の詳細を示すフロ
−チャ−トである。
【図12】 輪郭追跡時の画素の方向と追跡の順番を示
す平面図である。
【図13】 輪郭の凹凸パタ−ンのタイプを示す平面図
である。
【図14】 輪郭線の追跡方向と生成するマスク画像を
示す平面図である。
【図15】 輪郭線テ−ブルの一例を示すメモリマップ
である。
【図16】 マスクテ−ブルの一例を示すメモリマップ
である。
【図17】 図形融合処理での各時点の画素の構成を示
す平面図である。
【図18】 入力図形,手書き修正図形,及びマスク画
像の画素構成を示す平面図である。
【符号の説明】
100:コントロ−ラ 101:CPUボ−
ド 102,103:ペ−ジメモリボ−ド 104:スキャナ・プリンタ・インタ−フェ−スボ−ド 106:イメ−ジプロセッサボ−ド 107:LCDコントロ−ラボ−ド 108:液晶表示タブレット 112:システムバ
ス 118:スタイラスペン 200:イメ−ジス
キャナ 300:プリンタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力画像デ−タ中の各画素を、ラスタ走
    査順に調べ、 有効画素が検出されたら、その画素位置から輪郭線の追
    跡を開始し、 輪郭線の追跡中に、輪郭線にならない画素が検出された
    場合には当該画素を消去し、 輪郭線の追跡中に、有効な輪郭線を検出した場合には、
    該輪郭線の副走査方向の凹凸を示す特徴情報が含まれる
    輪郭線テ−ブルを作成し、 輪郭線の追跡が完了すると、作成された輪郭線テ−ブル
    に基づいて、塗り潰し開始点及び終了点を記述したマス
    クテ−ブルを作成してから、各画素のラスタ走査を再開
    し、 ラスタ走査において、同一ラスタライン上に既に抽出済
    の輪郭線がある場合には、該輪郭線のマスクテ−ブルに
    基づいて、そのライン上の輪郭線内部の各画素をマスク
    画素値に置き換えて、マスクデ−タを生成する、情報抽
    出マスク生成方法。
  2. 【請求項2】 予め入力画像デ−タを可視表示し、所定
    の手書き入力操作に応答して入力画像デ−タを修正し、
    修正が完了した入力画像デ−タを処理してマスクデ−タ
    を生成する、前記請求項1記載の情報抽出マスク生成方
    法。
  3. 【請求項3】 各々の画素が多値情報でなる入力画像デ
    −タに対しては、濃度が予め定めたしきい値以上の画素
    のみを有効画素として、前記輪郭線の追跡を実行する、
    前記請求項1記載の情報抽出マスク生成方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110226183A (zh) * 2017-03-24 2019-09-10 株式会社东芝 信息提示装置、信息提示方法及程序
CN111179160A (zh) * 2020-01-02 2020-05-19 广东博智林机器人有限公司 一种信息过滤方法、装置、电子设备及存储介质

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