JPH06175638A - 文字生成方法及びその装置 - Google Patents

文字生成方法及びその装置

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JPH06175638A
JPH06175638A JP4326656A JP32665692A JPH06175638A JP H06175638 A JPH06175638 A JP H06175638A JP 4326656 A JP4326656 A JP 4326656A JP 32665692 A JP32665692 A JP 32665692A JP H06175638 A JPH06175638 A JP H06175638A
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strokes
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慎一郎 本門
Taketomi Ootomo
武都美 大伴
Heruman Antoniosu
アントニオス・ヘルマン
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Fujitsu Ltd
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OOTOMO JIMUSHO KK
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 論理座標系で表現されたアウトライン文字
を、整数値で表現される物理座標上に展開する文字生成
方法及びその装置に関し、ストロークが複数本並んでい
る文字において、ストロークとストロークの間隔を元の
デザインに忠実に再現して、品質の良いビットマップイ
メージを得ることを目的とする。 【構成】 文字の輪郭線を座標で表現したアウトライン
フォント情報を、指定されたサイズの座標系の座標値に
変換した後、整数座標値にまるめ処理して、該指定され
たサイズの文字のビットマップイメージを生成する文字
生成方法において、複数の同一種類のストロークを持つ
文字に対して、該まるめ処理前のストローク間の間隔と
該まるめ処理後のストローク間の間隔とから各間隔の変
換倍率を算出し、該変換倍率の内、最大の倍率と最小の
倍率との差が小さくなるように、該複数のストローク間
隔間のストロークの座標を移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(目次) 産業上の利用分野 従来の技術(図12乃至図14) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1) 作用 実施例 (a) 一実施例構成の説明(図2乃至図5) (b) 一実施例処理の説明(図6乃至図11) (c) 他の実施例の説明 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、論理座標系で表現され
たアウトライン文字を、整数値で表現される物理座標上
に展開する文字生成方法及びその装置に関する。
【0003】プリンタ装置、ディスプレイ装置等におい
ては、文字を印刷乃至表示するため、文字パターンの生
成を必要とするが、この文字パターンの生成において、
近年、同一文字でも、種々の文字サイズの文字が要求さ
れている。
【0004】このため、同一文字について、種々の文字
サイズの文字パターンを持たせることは、漢字のよう
に、多数の文字種類を持つものでは、メモリ容量が大き
く必要となる。
【0005】これを解決するために、アウトラインフォ
ントのように、文字の輪郭情報を実数表現で且つ論理座
標系で表現した文字パターン情報を持っておき、この情
報を指定された文字サイズ座標系に変換して、文字を整
数で表現されるビットマップイメージに展開することが
行われている。
【0006】このような文字生成方法においては、文字
の拡大、縮小をしても、文字が元のデザインに忠実に再
現されることが求められる。
【0007】
【従来の技術】図12、図13、図14は従来技術の説
明図(その1)、(その2)、(その3)である。
【0008】従来、図形やアウトラインフォント等の実
数表現の論理座標データを、整数で表現されるビットマ
ップイメージに展開する場合、座標データは、プリンタ
やディスプレイのピクセル単位で表現できるように、小
数部分がまるめ処理され、このまるめ処理としては、座
標データが最も近いピクセルで表現されるようにするた
め、四捨五入が一般的である。
【0009】例えば、図12に示すように、アウトライ
ン形式で表現された漢字「目」という文字を構成するそ
れぞれの点(輪郭点)は、1000×1000などのよ
うな整数論理座標で保存されている。
【0010】この論理座標上の文字アウトラインは、必
要とされる文字サイズに変換されて、小数点を含んだ座
標値に変換され、これを物理座標で表現できるように全
ての点を整数に四捨五入すると、全ての点が最も近傍の
整数にまるめ処理される。
【0011】例えば、12×14の文字サイズにする場
合には、図13(A)に示すように、座標変換処理によ
り、漢字の「目」という文字の左側の縦ストロークは、
X座標で、e=1.2からe’=2.7で表現され、四
捨五入のまるめ処理によって、図13(B)に示すよう
に、この縦ストロークは、X座標で1から3までの2ピ
クセル幅のビットマップイメージとなる。
【0012】又、文字「目」の右側の縦ストロークが、
X座標で、f=7.7からf’=9.2で表現され、ま
るめ処理の四捨五入により、図13(B)に示すよう
に、この縦ストロークは、X座標で、8から9までの1
ピクセル幅のビットマップイメージとなる。
【0013】このように、元々同じ幅を持つ縦ストロー
クであっても、四捨五入等のまるめ処理によって、物理
座標上の幅が、左側が2ピクセル、右側が1ピクセルに
なってしまう。
【0014】同様に、この文字「目」の4本の横ストロ
ークは、図13(A)に示すように、座標変換により、
上から順に、Y座標で、d=11.5、d’=12.
7、c=8.3、c’=9.5、b=4.5、b’=
5.7、a=0.3、a’=1.5となり、図13
(B)に示すように、まるめ処理により、各々d=1
2、d’=13、c=8、c’=10、b=5、b’=
6、a=0、a’=2となり、各横ストロークの線幅
は、各々1、2、1、2ピクセルとなる。
【0015】このため、座標変換によって、各々の幅が
同一の「1.2」であるにもかかわらず、まるめ処理に
より、1ピクセルと2ピクセルの幅に処理されてしま
う。アウトラインフォントから展開されたビットマップ
フォントでは、この幅の誤差は、文字の印象を変えてし
まうので、できるだけ小さくするべきである。
【0016】これを解決するため、図14に示すような
線幅保存まるめ処理方法が提案されている。この方法
は、横ストロークの上下又は縦ストロークの左右の内、
片方の輪郭線を優先的にまるめ処理して、もう片方を線
幅を保存したまままるめ処理するというものである。
【0017】図14により説明すると、図14(A)の
座標変換後の漢字「目」の内、a、b、c、d、e、f
が優先的にまるめ処理が行われる輪郭線であり、a’、
b’、c’、d’、e’、f’が線幅を保存したままで
まるめ処理される輪郭線である。
【0018】先ず、一番下の横ストロークのY座標がa
である輪郭線をまるめ処理すると、「0.3」が四捨五
入によって「0」となる。次に、一番下の横ストローク
のY座標がa’である輪郭線をまるめ処理するが、この
時線幅を保存するから、aが0.3から0にまるめ処理
された誤差分の「−0.3」がa’に加えられ、a’=
1.5−0.3=1.2となり、まるめ処理によって、
線幅は1ピクセルとなる。
【0019】同様に、一番上の横ストロークでは、輪郭
線dが「11.5」であり、まるめ処理により「12」
となると、輪郭線d’は12.7+0.5(誤差分)=
13.2となり、まるめ処理により「13」となり、線
幅は1ピクセルとなり、二番目の横ストロークでは、輪
郭線cが「8.3」であり、まるめ処理により「8」と
なると、輪郭線c’は9.5−0.3(誤差分)=9.
2となり、まるめ処理により「9」となり、線幅は1ピ
クセルとなり、三番目の横ストロークでは、輪郭線bが
「4.5」であり、まるめ処理により「5」となると、
輪郭線b’は5.7+0.5(誤差分)=6.2とな
り、まるめ処理により「6」となり、線幅は1ピクセル
となり、横ストロークの線幅は、もとの1.2にもっと
も近い1ピクセルに全て揃うことになる。
【0020】縦ストロークも同様にして、線幅2ピクセ
ルに揃い、図14(B)に示す如くなる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術では、次の問題があった。横ストロークの線幅は揃う
が、図14(B)に示すように、横ストローク同士の間
隔は、上から、3、2、4ピクセルとなる。
【0022】これを元の間隔と比較してみると、まるめ
処理前のストローク間隔は、文字「目」の上から順に、
c’=9.5、d=11.5であるから、d−c’=
2.0、b’=5.7、c=8.3であるから、c−
b’=2.6、a’=1.5、b=4.5であるから、
b−a’=3.0となり、元々の横ストロークの間隔は
上から下へ順に広くなっているが、まるめ処理後では、
中上下の順で広くなっており、間隔の逆転が生じてい
る。
【0023】即ち、c’とdの間隔は、元々2.0であ
るのに、3ピクセルの間隔に再現されており、b’とc
の間隔は、元々2.6であるのに、2ピクセルの間隔に
再現されている。
【0024】横ストロークや縦ストロークの多い文字に
ついては、特に線幅やストロークの間隔を、論理座標で
表現された文字に忠実に再現することが文字品質を向上
させる上で重要であるが、線幅は改善されても、間隔ま
では調整されていなかった。
【0025】従って、本発明は、ストロークが複数本並
んでいる文字において、ストロークとストロークの間隔
を元のデザインに忠実に再現して、品質の良いビットマ
ップイメージを得ることができる文字生成方法及びその
装置を提供することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理図で
ある。本発明の請求項1は、文字の輪郭線を座標で表現
したアウトラインフォント情報を、指定されたサイズの
座標系の座標値に変換した後、整数座標値にまるめ処理
して、該指定されたサイズの文字のビットマップイメー
ジを生成する文字生成方法において、複数の同一種類の
ストロークを持つ文字に対して、該まるめ処理前のスト
ローク間の間隔と該まるめ処理後のストローク間の間隔
とから各間隔の変換倍率を算出し、該変換倍率の内、最
大の倍率と最小の倍率との差が小さくなるように、該複
数のストローク間隔間のストロークの座標を移動するこ
とを特徴とする。
【0027】本発明の請求項2は、請求項1において、
前記ストロークの座標を移動するため、前記変換倍率の
内、最大の倍率と最小の倍率との第1の差を算出し、該
最大となる倍率の該まるめ処理後のストローク間隔から
1を引いた当該倍率と、該最小となる倍率の該まるめ処
理後のストローク間隔に1を足した当該倍率とを算出
し、これらの倍率の第2の差を算出し、該第1の差と該
第2の差とを比較して、該第2の差が該第1の差よりも
小さい時に、該最大となる倍率のストローク間隔から該
最小となる倍率のストローク間隔までの間のストローク
を、該最大となる倍率のストローク間隔の方に1単位座
標だけ移動させることを特徴とする。
【0028】本発明の請求項3は、請求項1又は2にお
いて、前記各間隔の変換倍率を算出するため、前記まる
め処理前のストローク間の間隔と前記まるめ処理後のス
トローク間の間隔とを求めて、前記求めたまるめ処理前
のストローク間の間隔と前記まるめ処理後のストローク
間の間隔とから各間隔の変換倍率を算出することを特徴
とする。
【0029】本発明の請求項4は、請求項1又は2又は
3において、前記文字のアウトライン情報とともに、前
記文字のストローク間隔の制御を行うストロークを指定
する情報を設定しておくことを特徴とする。
【0030】本発明の請求項5は、請求項1又は2又は
3又は4において、前記まるめ処理前のストローク間の
間隔と該まるめ処理後のストローク間の間隔とから各間
隔の変換倍率を算出するため、前記アウトライン情報か
ら前記文字の各ストロークの座標を算出して前記まるめ
前のストローク座標を格納し、前記まるめ前のストロー
ク座標をまるめ処理して前記まるめ後のストローク座標
を格納し、前記格納したまるめ前のストローク座標によ
り、前記まるめ前の各ストローク間隔を算出するととも
に、前記格納したまるめ後のストローク座標により、前
記まるめ後の各ストローク間隔を算出することを特徴と
する。
【0031】本発明の請求項6は、文字の輪郭線を座標
で表現したアウトラインフォント情報を格納するフォン
トメモリ4と、該フォントメモリ4から指定された文字
のアウトラインフォント情報を読み出し、指定されたサ
イズの座標系の座標値に変換した後、整数座標値にまる
め処理して、該指定されたサイズの文字のビットマップ
イメージを生成する文字展開部3とを有する文字生成装
置において、該文字展開部3は、複数の同一種類のスト
ロークを持つ文字に対して、該まるめ処理前のストロー
ク間の間隔と該まるめ処理後のストローク間の間隔とか
ら各間隔の変換倍率を算出して、該変換倍率の内、最大
の倍率と最小の倍率との差が小さくなるよう該複数のス
トローク間隔間のストロークの座標を移動することを特
徴とする。
【0032】本発明の請求項7は、請求項6において、
前記文字展開部3は、前記ストロークを移動するため、
前記変換倍率の内、最大の倍率と最小の倍率との第1の
差を算出し、該最大となる倍率の該まるめ処理後のスト
ローク間隔から1を引いた当該倍率と、該最小となる倍
率の該まるめ処理後のストローク間隔に1を足した当該
倍率とを算出し、これらの倍率の第2の差を算出し、該
第1の差と該第2の差とを比較して、該第2の差が該第
1の差よりも小さい時に、該最大となる倍率のストロー
ク間隔から該最小となる倍率のストローク間隔までの間
のストロークを、該最大となる倍率のストローク間隔の
方に1単位座標だけ移動させることを特徴とする。
【0033】本発明の請求項8は、請求項6又は7にお
いて、前記文字展開部3は、前記各間隔の変換倍率を算
出するため、前記まるめ処理前のストローク間の間隔と
前記まるめ処理後のストローク間の間隔とを求めて、前
記求めたまるめ処理前のストローク間の間隔と前記まる
め処理後のストローク間の間隔とから各間隔の変換倍率
を算出することを特徴とする。
【0034】本発明の請求項9は、請求項6又は7又は
8において、前記フォントメモリ4に、前記文字のアウ
トライン情報とともに、前記文字のストローク間隔の制
御を行うストロークを指定する情報を設定しておくこと
を特徴とする。
【0035】本発明の請求項10は、請求項6又は7又
は8又は9において、前記文字展開部3は、前記まるめ
処理前のストローク間の間隔と該まるめ処理後のストロ
ーク間の間隔とから各間隔の変換倍率を算出するため、
前記アウトライン情報から前記文字の各ストロークの座
標を算出して前記まるめ前のストローク座標を格納し、
前記まるめ前のストローク座標をまるめ処理して前記ま
るめ後のストローク座標を格納し、前記格納したまるめ
前のストローク座標により、前記まるめ前の各ストロー
ク間隔を算出するとともに、前記格納したまるめ後のス
トローク座標により、前記まるめ後の各ストローク間隔
を算出することを特徴とする。
【0036】
【作用】本発明の請求項1及び6では、まるめ処理後の
ストローク間隔が元の文字でのストローク間隔の倍率が
均等であれば、まるめ処理後のストローク間隔は、元の
文字のデザインを再現しているといえる。
【0037】このため、まるめ処理前のストローク間の
間隔とまるめ処理後のストローク間の間隔とから各間隔
の変換倍率を算出して、変換倍率の内、最大の倍率と最
小の倍率との差が小さくなるように複数のストローク間
隔間のストロークの座標を移動することにより、ストロ
ーク間隔を調整するものである。
【0038】本発明の請求項2及び7では、最大の倍率
と最小の倍率との差を小さくするため、ストロークを1
ピクセルだけ移動させた時のかかる倍率の差を求め、移
動前の第1の差と、移動後の第2の差とを比較して、差
が最小となるストロークの位置を決定するようにして、
簡易な演算により、実現するようにした。
【0039】本発明の請求項3及び8では、まるめ処理
前のストローク座標からまるめ処理前のストローク間隔
を算出するため、容易にまるめ処理前のストローク間隔
を演算できる。
【0040】本発明の請求項4及び9では、文字のアウ
トライン情報とともに、文字のストローク間隔の制御を
行うストロークを指定する情報を設定したので、ストロ
ーク間隔の制御対象を容易に認識でき、元の文字のデザ
インに合ったストロークの調整が可能となる。
【0041】本発明の請求項5及び10では、文字のア
ウトライン情報から変換により求めたまるめ前のストロ
ーク情報からまるめ前のストローク間隔を演算するの
で、容易にまるめ前のストローク間隔を求めることがで
き、文字生成速度をそれ程低下せずに実現できる。
【0042】
【実施例】
(a) 一実施例構成の説明 図2は本発明の一実施例ブロック図、図3は本発明の一
実施例文字展開部のブロック図、図4、図5は本発明の
一実施例フォントメモリの構成図(その1)、(その
2)である。
【0043】図2において、1は受信部であり、上位
(コンピュータ等)からの印刷コマンド及び印刷データ
を受信するもの、2はコマンド解析部であり、受信部1
で受信された印刷コマンド等の意味を解析して、文字と
図形に分けるもの、3は文字展開部であり、コマンド解
析部2からの文字コード、文字サイズ、向きを受け、フ
ォント格納メモリ4から文字情報を読み出して、文字を
ビットマップイメージに展開処理するものであり、図3
で後述するもの、4はフォント格納メモリであり、文字
をアウトライン形式で格納するものであり、図4、図5
で後述するものである。
【0044】5は描画部であり、図形、イメージをビッ
トマップイメージに展開処理するとともに、ビットマッ
プイメージに展開された文字と図形とを重ね合わせて、
ビットマップメモリ6に書き込むもの、6はビットマッ
プメモリであり、描画部5により文字、図形のビットマ
ップイメージが書き込まれるもの、7は印字部であり、
ビットマップメモリ6内のデータを用紙に印刷するもの
である。
【0045】この動作は、受信部1で受信された印刷コ
マンド及び印刷データは、コマンド解析部2で意味が解
析され、文字と図形に分けられ、図形やイメージは描画
部5でビットマップイメージに展開処理され、文字は文
字展開部3でフォント格納メモリ4のアウトラインフォ
ント情報を利用して、指定された文字サイズのビットマ
ップイメージに展開処理される。
【0046】描画部5は、ビットマップイメージに展開
された文字と図形を重ね合わせ、ビットマップメモリ6
に書き込み、ビットマップメモリ6のデータは、印字部
7により用紙に印刷される。
【0047】図3により文字展開部3の詳細を、ブロッ
ク化して説明すると、30は拡大縮小演算器であり、フ
ォント格納メモリ4からの文字コードに対応する文字ア
ウトライン情報を、指定された文字サイズになるよう
に、拡大縮小演算するもの、31はヒント処理部であ
り、ヒント処理前のデータとヒント処理後のデータを各
ストローク毎に保持するテーブル(図9にて後述)を持
ち、ビットマップの文字品質が向上するように、まるめ
(ヒント)処理等を実行して、幅の調整や位置の調整を
行うものである。
【0048】32はストローク間隔演算器であり、ヒン
ト(まるめ)処理後の横ストローク同士又は縦ストロー
ク同士の間隔と、ヒント処理前の横ストローク又は縦ス
トローク同士の間隔を算出するもの、33は倍率演算器
であり、ヒント処理前のストローク間隔とヒント処理後
のストローク間隔との変換倍率を演算するもの、34は
最大最小倍率検出器であり、変換倍率の最大と最小とを
検出して、差を演算するものである。
【0049】35は試行器であり、ストローク間隔演算
器32に、変換倍率が最小となるストローク間隔のヒン
ト処理後の間隔に1ピクセルを足し、変換倍率が最大と
なるストローク間隔のヒント処理後の間隔に1ピクセル
を引いたストローク間隔の演算を指示するものである。
【0050】36は判定器であり、試行前の最大倍率と
最小倍率との差と、試行後の最大倍率と最小倍率との差
とを比較し、試行により差が縮まっていれば、試行後の
結果を、試行により差が縮まっていなければ、試行前の
結果をヒント処理部31にフィードバックするもの、3
7は面塗り処理部であり、ヒント処理部31の輪郭線情
報により輪郭線の内部を塗りつぶし、ビットマップイメ
ージを完成するものである。
【0051】尚、文字展開部3は、プロセッサで構成さ
れ、これらブロック30〜37は、ソフトウェアを機能
ブロック化したものである。この動作を説明すると、文
字展開部3では、指定された文字情報(アウトライン情
報)をフォント格納メモリ4から探し、それを指定され
た大きさ(サイズ)となるように、拡大縮小演算器30
で拡大縮小し、ヒント処理部31で、拡大縮小変換した
座標データをテーブルに格納し、これをまるめ処理し
て、ヒント処理後の座標データを算出し、テーブルに格
納する。
【0052】このデータは、ストローク間隔演算器32
に与えられ、ヒント処理後の横ストローク同士又は縦ス
トローク同士の間隔と、ヒント処理前の横ストローク同
士又は縦ストローク同士の間隔とが演算される。
【0053】ストローク間隔演算器32の演算した間隔
により、倍率演算器33が、変換倍率を演算し、最大最
小倍率検出器34により、変換倍率の最大の間隔と最小
の間隔が検出され、その差(第1の差)が演算され、判
定器36に一時保持される。
【0054】試行器35は、倍率が最小となるストロー
ク間隔のヒント処理後の間隔から1ピクセルを足し、倍
率が最大となるストローク間隔のヒント処理後の間隔か
ら1ピクセルを引く試行を、ストローク間隔演算器32
に指示し、ストローク間隔演算器32は、これに従った
ヒント処理後のストローク間隔を演算し、倍率演算器3
3に出力する。
【0055】倍率演算器33では、ヒント処理後のスト
ローク間隔が修正された変換倍率を演算し、最大最小倍
率検出器34により、この最大の間隔と最小の間隔の差
(第2の差)が演算され、判定器36に出力される。
【0056】判定器36は、先の一時保持した第1の差
と、試行後の第2の差を比較し、試行によって差が縮ま
っていれば、試行後の結果を、差が縮まっていなけれ
ば、試行前の結果をヒント処理部31にフィードバック
する。
【0057】ヒント処理部31では、試行が不成功の場
合には、特別な処理を行わずに、ヒント処理後のデータ
を面塗り部37に渡し、試行が成功した場合には、最大
倍率となるストローク間隔から最小倍率となるストロー
ク間隔までの間のストロークを最大倍率となるストロー
ク間隔の方へ1ピクセルだけ移動させたヒント処理後の
データを作成して、面塗り部37に渡す。
【0058】最後に、面塗り部37は、渡されたデータ
により輪郭線の内部が指定通りに塗りつぶされ、ビット
マップイメージが完成する。図4、図5によりフォント
格納メモリの構成について説明する。
【0059】ここでは、文字を構成する偏やつくりに相
当するエレメント、筆の運びに相当するストローク、入
筆部や終筆部に相当するパーツというように階層構造に
文字を分解する格納方式で説明する。
【0060】更に、データ量削減を目的として、文字の
階層構造と特徴データを格納した図4の構造情報格納メ
モリ4aと、ストローク又はパーツに分解された文字の
輪郭線を格納した輪郭情報格納メモリ4bからなるもの
で説明する。
【0061】構造情報格納メモリ4aは、図4に示すよ
うに、文字セットの種類(明朝体、ゴシック体等)や作
成日付等の共通情報を格納したヘッダ部40と、文字コ
ードから目的の情報を探し出すキャラクタポインタ部4
1と、偏やつくり等に分解されたエレメントを指し示す
エレメントポインタ部42、各エレメントがどのような
構造を持つかを記述したエレメントディレクトリ部43
からなる。
【0062】エレメントディレクトリ部43には、各エ
レメントの分類コードと、エレメントを構成するストロ
ークの詳細な情報を記述したストロークブロック45と
を有するエレメントブロック44で構成されている。
【0063】このストロークブロック45には、ストロ
ークの分類コードと、ストロークのパーツの情報(例え
ば、各パーツの文字座標系から見た原点座標等)を記述
したパーツブロックの他に、ホワイトスペースブロック
を持ち、ここにストロークの間隔を制御するための情報
が格納されている。
【0064】このホワイトスペースブロックには、Xグ
ループ番号と、Yグループ番号と、細線化符号と、消去
符号とを有し、Xグループ番号は、そのストロークがX
方向に見て、他のストロークと間隔の制御を必要とする
かどうかを示しており、必要がない時には、「0」が記
入されており、必要がある時は、間隔制御を必要とする
ストローク群のグループ番号が記入されている。
【0065】例えば、漢字「冊」という文字では、縦ス
トロークが4本あり、これらはX方向の間隔制御を必要
とするから、同じグループ番号(例えば「1」)が記入
されている。
【0066】次に、Yグループ番号は、そのストローク
がY方向に見て、他のストロークと間隔の制御を必要と
するかどうかを示しており、必要がない時には、「0」
が記入されており、必要がある時は、間隔制御を必要と
するストローク群のグループ番号が記入されている。
【0067】例えば、前述の漢字「目」という文字で
は、横ストロークが4本あり、これらはY方向の間隔制
御を必要とするから、同じグループ番号(例えば
「1」)が記入されている。
【0068】又、細線化符号とは、太くデザインされた
書体の場合に、線と線の間隔が小さくなりすぎて、くっ
ついてしまうのを防止するため、この符号が「1」であ
るストロークを元の太さよりも細くして、線の間隔を保
つ目的で設けてある。
【0069】次の消去符号は、文字をかなり小さなビッ
トマップに展開した時、隣同士のストロークがくっつい
てしまい、しかも幅が1ピクセルしかないために細くす
ることもできない場合に、この符号が「1」であるスト
ロークを消去して、可読性を向上させる目的として設け
てある。
【0070】指定された文字が、間隔の調整を必要とよ
うなストロークを持っているかどうかは、構造情報格納
メモリ4a内のホワイトスペースブロックの中のXグル
ープ番号とYグループ番号を順に読み出して調べ、
「0」以外の番号が記入されていれば、同じグループ番
号を持つストローク同士について、間隔の調整を行う。
【0071】次に、輪郭情報格納メモリ4bは、例え
ば、文字がパーツまで分解されている場合には、図5に
示すようなデータ構造をとる。即ち、文字セットの種類
や作成日付等のような共通情報を格納したヘッダ部46
と、文字コードから目的の情報を探し出すキャラクタポ
インタ部47と、指定された文字を構成するパーツイメ
ージを探し出すパーツポインタ部48と、パーツイメー
ジが輪郭線で記述された輪郭情報部49とからなる。
【0072】パーツポインタ部48には、各ストローク
の順にパーツポインタ1〜nが設けられ、各パーツポイ
ンタ1〜nには、ストロークの終了を示すフラグが設け
られている。
【0073】例えば、1つのストロークのパーツが、パ
ーツポインタ1、2とすると、パーツポインタ2に、ス
トロークの終了を示すフラグが設定され、各ストローク
がどのパーツに対応するかが判るようにしてある。
【0074】このようにすると、輪郭情報部49の各パ
ーツは、文字毎にパーツポインタ部48を設けるだけ
で、多数の文字で共用でき、フォントメモリの削減が可
能となる。
【0075】(b) 一実施例処理の説明 図6は本発明の一実施例間隔制御処理フロー図、図7、
図8は本発明の一実施例文字生成動作説明図(その
1)、(その2)、図9は本発明の一実施例文字展開テ
ーブルの説明図、図10、図11は本発明の一実施例動
作説明図(その1)、(その2)である。
【0076】先ず、漢字「目」を例に、図7、図8、図
9により、フォントメモリ4から文字を生成する動作に
ついて説明する。図7に示すように、フォントメモリ4
の構造情報格納メモリ4aのキャラクタポインタ部41
で、漢字「目」の文字コード「96DA」をたよりに、
エレメントへのポインタが得られ、更にエレメントポイ
ンタ部42で、構造情報の格納されているエレメントブ
ロック44のポインタを得る。
【0077】エレメントブロック44では、エレメント
の分類コードの次のストロークブロック45内に、漢字
「目」を構成する6本のストロークに関する情報が記述
されている。
【0078】ここでは、文字の書き順に従って並んでい
る例を示している。最初のストロークは、縦線であり、
縦線の分類コード「000001」を持ち、Xグループ
番号、Yグループ番号、細線化符号、消去符号の順に並
んだ制御符号欄が、「0000」であり、X、Y共に間
隔制御のグループ番号が「0」のため、間隔制御の必要
はなく、細線化符号、消去符号も「0」である。
【0079】2番目のストロークは、横線であり、分類
コード「000010」を持ち、Y方向にグループ番号
があり、以下同様に、4番目、5番目、6番目のストロ
ークと共にY方向の間隔制御の対象となり、「目」とい
う文字については、Y方向に4本の間隔制御のグループ
があることになる。
【0080】4番目、5番目のストロークは、細線化符
号が「1」のため、線幅の太い書体等でビットマップに
展開した時に、横線同士がくっついてしまって間隔を保
持できない場合には、これらの線幅を細くして間隔を保
つように制御される。
【0081】更に、4番目のストロークは、消去符号が
「1」であり、小さなビットマップイメージを生成する
場合に、横線同士が隣接してしまい、黒くつぶれた時、
この横線を消去して、線間の間隔を保つ。
【0082】従って、構造情報格納メモリ4aでは、文
字「目」の文字コードから対応するストロークブロック
45の内容が引き出される。同様に、図8(A)に示す
ように、漢字「目」の文字コード「96DA」からキャ
ラクタポインタ部47よりパーツポインタ部48のポイ
ンタを求め、パーツポインタ部48より輪郭情報部49
より対応する輪郭情報を引き出す。
【0083】図3で説明した拡大縮小演算器30は、か
かる輪郭情報を指定サイズの文字の大きさの輪郭情報に
拡大縮小演算する。例えば、図10に示すXが12ピク
セル、Yが14ピクセルのサイズにするには、図12で
示した1000×1000の座標系で表現された文字の
輪郭情報をX方向は、12/1000倍し、Y方向は、
14/1000倍する。
【0084】このようにして、変換演算された輪郭情報
は、ストロークブロック45の情報とともに、図3のヒ
ント処理部31に送られ、ヒント処理部31では、図9
の文字展開テーブルを作成する。
【0085】この文字展開テーブルは、文字を構成する
各ストローク毎に、ストローク番号と、まるめ処理前の
ストロークの座標(縦ストロークの線幅の左側のX座標
Xl、縦ストロークの線幅の右側のX座標Xr、横スト
ロークの線幅の下側のY座標Yb、横ストロークの線幅
の上側のY座標Yu)と、まるめ処理後のストロークの
座標(縦ストロークの線幅の左側のX座標Xl、縦スト
ロークの線幅の右側のX座標Xr、横ストロークの線幅
の下側のY座標Yb、横ストロークの線幅の上側のY座
標Yu)と、グループ番号(X、Y)、細線化符号
(X、Y)、消去符号(X、Y)と、そのストロークの
輪郭情報を格納する。
【0086】従って、ヒント処理部31では、拡大縮小
演算器30で演算された各輪郭情報を、文字展開テーブ
ルの対応するストロークの輪郭情報欄に、ストロークの
構造情報を各々制御符号欄(グループ番号(X、Y)、
細線化符号(X、Y)、消去符号(X、Y))に格納
し、この輪郭情報と、縦ストロークか横ストロークかに
応じて、まるめ処理前のストロークの座標を求め、まる
め処理前のストローク座標欄に格納する。
【0087】更に、ヒント処理部31は、このまるめ処
理前のストローク座標を、前述の線幅保存まるめ処理を
行い、まるめ処理後のストローク座標を求め、文字展開
テーブルのまるめ処理後のストローク座標欄に格納す
る。
【0088】これを図7、図8で示した文字「目」につ
いて、図10のサイズに変換する例で説明すると、図8
(B)に示すように、1番目のストローク1は、縦スト
ロークであるので、輪郭情報から縦ストロークの線幅の
左側のX座標Xlを、図10(A)のeの座標である
1.3を、縦ストロークの線幅の右側のX座標Xrを、
図10(A)のe’の座標である2.7を求め、まるめ
処理前のストローク欄に格納する。
【0089】そして、これを線幅保存まるめ処理する
と、図10(B)に示すように、1番目のストローク1
の縦ストロークの線幅の左側のX座標Xlは、「1」と
なり、縦ストロークの線幅の右側のX座標Xrは、
「3」となり、これをまるめ処理後のストローク欄に格
納する。
【0090】以下、同様に、2番目のストローク2、3
番目のストローク3、4番目のストローク4、5番目の
ストローク5、6番目のストローク6について、まるめ
処理前のストローク座標と、まるめ処理後のストローク
座標とを求め、文字展開テーブルに格納する。
【0091】このようにすると、まるめ処理前の文字
「目」は、図10(A)のようになり、まるめ処理後の
文字「目」は、図10(B)のようになる。これらのデ
ータを用いて、図3のストローク間隔演算器32、倍率
演算器33、最大最小倍率検出器34、試行器35、判
定器36の動作により、図6の間隔制御処理が行われ
る。 ヒント処理部31は、フォントメモリ4の構造情報格
納メモリ4aから指定された文字のエレメントのストロ
ークブロックを読み出し、拡大縮小演算器30の輪郭情
報とともに、図9の文字展開テーブルを前述の如く作成
する。
【0092】ヒント処理部31は、文字展開テーブル
のグループ番号欄を読み、同一のグループ番号のストロ
ークグループを拾い出し、これらのまるめ処理前のスト
ローク座標と、まるめ処理後のストローク座標とを読み
出し、ストローク間隔演算器32に渡す。
【0093】例えば、前述の漢字「目」の例では、文字
展開テーブルよりストローク2、4、5、6の4本のス
トロークが同一のグループのストロークとして、そのま
るめ処理前のストローク座標と、まるめ処理後のストロ
ーク座標とが読み出される。
【0094】ストローク間隔演算器32は、まるめ処
理前のストローク座標から元の文字のストローク間隔を
計算し、次にまるめ処理後のストローク座標からヒント
処理後のストローク間隔を計算する。
【0095】図9、図10の例では、図10(A)のd
−c’、c−b’、b−a’の3つのストローク間隔w
a1、wa2、wa3が、元の文字のストローク間隔と
して計算され、図10(B)のd0−c’0、c0−
b’0、b0−a’0の3つのストローク間隔wb1、
wb2、wb3が、ヒント処理後のストローク間隔とし
て計算される。
【0096】次に、倍率演算器33により、ヒント処
理後のストローク間隔を元の文字のストローク間隔で割
って、各ストローク間隔の倍率(比)が計算される。図
10の例では、各ストローク間隔の倍率として、wb1
/wa1、wb2/wa2、wb3/wa3が計算され
る。
【0097】そして、最大最小倍率検出器33により、
計算した倍率を比較して、倍率の最小と最大とを検出
し、最大(例えば、wb1/wa1)と最小(例えば、
wb2/wa2)との差(第1の差)を演算する。
【0098】試行器35は、最大の倍率の分子(ヒン
ト処理後のストローク間隔)から1を減じ、最小の倍率
の分子(ヒント処理後のストローク間隔)に1を加える
ようストローク間隔演算器32に指示する。
【0099】これにより、ストローク間隔演算器32
は、最大の倍率の分子wb1に1を引き、最小の倍率の
分子wb2に1を足す演算を行い、倍率演算器33は、
この最大倍率のストローク間隔の倍率と最小の倍率のス
トローク間隔の倍率とを計算する。
【0100】即ち、(wb1−1)/wa1と、(wb
2+1)/wa2とを計算する。次に、最大最小倍率検
出器33は、この差(第2の差)を計算する。 判定器36は、第1の差と第2の差とを比較し、第2
の差が第1の差より小さくなり、試行により差が小さく
なったかを判定する。
【0101】判定器36は、差が小さくならなければ、
ヒント処理部31の文字展開テーブルを変更しないが、
逆に、差が小さくなると、最大倍率のストローク間隔と
最小倍率のストローク間隔の間のストロークの座標に1
ピクセルを加算又は減算して、ストロークイメージを移
動させるようヒント処理部31に指示する。
【0102】ヒント処理部31では、文字展開テーブル
のまるめ処理後の当該ストロークの座標値を1ピクセル
変更する。ここでは、ストローク間隔wb1、wb2の
間のストローク4の横ストロークの線幅の下側のY座標
Yb、横ストロークの線幅の上側のY座標Yuの各々
に、「1」を加算して、文字展開テーブルを更新する。
【0103】従って、これにより生成される文字「目」
は、図11のようになる。 次に、ヒント処理部31は、文字展開テーブルのグル
ープ番号欄を調べ、未だ未処理のグループ番号があるか
を調べ、有れば、ステップに戻る。
【0104】ヒント処理部31は、未処理のグループ番
号が無いと判定すると、X、Y方向とも間隔制御を終了
したかを調べ、終了してなければ、ステップに戻り、
終了していると、文字の全エレメントを繰り返したかを
判定し、全エレメントを終了していなければ、ステップ
に戻り、終了していれば、間隔制御処理を終了する。
【0105】尚、間隔制御が終了すると、文字展開部3
では、描画部37が、文字展開テーブルの内容により、
描画を行い、ビットマップイメージを完成する。これを
図9、図10、図11の漢字「目」の例で具体的に説明
する。
【0106】ステップにより、図9の文字展開テーブ
ルからストローク2、4、5、6が横ストロークの同一
グループとして抽出され、そのまるめ前ストローク座標
と、まるめ後のストローク座標が読み出される。
【0107】次に、ステップで各ストロークのまるめ
処理前の間隔wa1、wa2、wa3が計算される。 wa1=d(ストローク2のYb)−c’(ストローク4のYu) =11.5−9.5=2.0 wa2=c(ストローク4のYb)−b’(ストローク5のYu) =8.3−5.7=2.6 wa3=b(ストローク5のYb)−a’(ストローク6のYu) =4.5−1.5=3.0 又、各ストロークのまるめ処理後の間隔wb1、wb
2、wb3が計算される。
【0108】 wb1=d0(ストローク2のYb)−c’0(ストローク4のYu) =12−9=3 wb2=c0(ストローク4のYb)−b’0(ストローク5のYu) =8−6=2 wb3=b0(ストローク5のYb)−a’0(ストローク6のYu) =5−1=4 次に、ステップでストローク間隔の倍率wb1/wa
1、wb2/wa2、wb3/wa3が計算される。
【0109】wb1/wa1=3/2.0=1.5 wb2/wa2=2/2.6=0.77 wb3/wa3=4/3.0=1.33 ここで、倍率の最大と最小の差r1を計算すると、 r1=wb1/wa1−wb2/wa2=1.5−0.77=0.73 となる。
【0110】次に、ステップで倍率の最小のストロー
ク間隔のまるめ処理後の間隔wb2を1だけ大きくし、
倍率の最大のストローク間隔のまるめ処理後の間隔wb
1を1だけ小さくして、ステップでもう一度ストロー
ク間隔の倍率wb1/wa1、wb2/wa2、wb3
/wa3を計算すると、 wb1/wa1=2/2.0=1.0 wb2/wa2=3/2.6=1.15 wb3/wa3=4/3.0=1.33 となり、最大と最小であった倍率の差r2を計算する
と、 r2=wb2/wa2−wb1/wa1=1.15−1.0=0.15 となる。
【0111】ステップで、この入れ換えの試行前の差
r1と、試行後の差r2とを比較すると、試行後の差r
2が小さく、試行によって、ストローク間隔の拡大縮小
率(変換倍率)の偏差が小さくなっている。
【0112】この倍率の最も小さいストローク間隔と、
倍率の最も大きいストローク間隔ではさまれる全てのス
トロークを1ピクセルだけ、倍率の最大のストローク間
隔の方に移動させる。
【0113】ここでは、倍率の最小のストローク間隔
は、c0−b’0であり、倍率の最大のストローク間隔
は、d0−c’0であるので、間にはさまれるストロー
クは、上から2番目の横ストローク4であるから、これ
を倍率の最大のストローク間隔方向に座標移動する。
【0114】即ち、横ストローク4の文字展開テーブル
のまるめ処理後の座標を、1ピクセル上に移動し、この
横ストローク4の線幅の下側のY座標Ybに「1」を加
え、「8」から「9」とし、線幅の上側のY座標Yuに
「1」を加え、「9」から「10」とする。尚、図9の
テーブル中のYb、Yuは移動後の値を記してある。
【0115】このようにすると、図11のような、元の
漢字「目」のデザインに近いビットマップイメージが得
られる。 (c) 他の実施例の説明 上述の実施例の他に、本発明は、次のような変形が可能
である。
【0116】漢字「目」について説明したが、漢字
「貝」等の横ストロークが並んでいるものや、漢字
「耐」、「熊」等の縦ストロークが並んでいるもの等に
も適用できる。
【0117】まるめ処理前のストローク間隔を、座標
変換後の座標値より算出しているが、フォントメモリ4
の元の輪郭情報からも算出でき、この間隔をフォントメ
モリに格納しておいても良い。
【0118】輪郭情報として、文字座標系でのパーツ
の原点を設定し、この原点からの相対位置で表現しても
良い。 フォントメモリを、パーツ分割方式で説明したが、ス
トローク分割方式であっても良い。
【0119】以上、本発明を実施例により説明したが、
本発明の主旨の範囲内で種々の変形が可能であり、これ
らを本発明の範囲から排除するものではない。
【0120】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
次の効果を奏する。 まるめ処理後のストローク間隔を調整して、元の文字
でのストローク間隔に等しくさせるため、元の文字のデ
ザインを再現したビットマップイメージを得ることがで
きる。
【0121】まるめ処理前のストローク間の間隔とま
るめ処理後のストローク間の間隔とから各間隔の変換倍
率を算出して、変換倍率の内、最大の倍率と最小の倍率
との差が小さくなるように複数のストローク間隔間のス
トロークの座標を移動することにより、ストローク間隔
を調整するので、簡易な演算で実現でき、文字生成速度
をそれ程低下させずに実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明の一実施例ブロック図である。
【図3】本発明の一実施例文字展開部のブロック図であ
る。
【図4】本発明の一実施例フォントメモリの構成図(そ
の1)である。
【図5】本発明の一実施例フォントメモリの構成図(そ
の2)である。
【図6】本発明の一実施例間隔制御処理フロー図であ
る。
【図7】本発明の一実施例文字生成動作説明図(その
1)である。
【図8】本発明の一実施例文字生成動作説明図(その
2)である。
【図9】本発明の一実施例文字展開テーブルの説明図で
ある。
【図10】本発明の一実施例動作説明図(その1)であ
る。
【図11】本発明の一実施例動作説明図(その2)であ
る。
【図12】従来技術の説明図(その1)である。
【図13】従来技術の説明図(その2)である。
【図14】従来技術の説明図(その3)である。
【符号の説明】
3 文字展開部 4 フォント格納メモリ 30 拡大縮小演算器 31 ヒント処理部 32 ストローク間隔演算器 33 倍率演算器 34 最大最小倍率検出器 35 試行器 36 判定器 37 面塗り処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アントニオス・ヘルマン ドイツ連邦共和国リオナーシュトラッセ 14,フランクフルト71 フジツウドイチェ ランドゲーエムベーハー内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文字の輪郭線を座標で表現したアウトラ
    インフォント情報を、指定されたサイズの座標系の座標
    値に変換した後、整数座標値にまるめ処理して、該指定
    されたサイズの文字のビットマップイメージを生成する
    文字生成方法において、 複数の同一種類のストロークを持つ文字に対して、該ま
    るめ処理前のストローク間の間隔と該まるめ処理後のス
    トローク間の間隔とから各間隔の変換倍率を算出し、 該変換倍率の内、最大の倍率と最小の倍率との差が小さ
    くなるように、該複数のストローク間隔間のストローク
    の座標を移動することを特徴とする文字生成方法。
  2. 【請求項2】 前記ストロークの座標を移動するため、
    前記変換倍率の内、最大の倍率と最小の倍率との第1の
    差を算出し、 該最大となる倍率の該まるめ処理後のストローク間隔か
    ら1を引いた当該倍率と、該最小となる倍率の該まるめ
    処理後のストローク間隔に1を足した当該倍率とを算出
    し、これらの倍率の第2の差を算出し、 該第1の差と該第2の差とを比較して、該第2の差が該
    第1の差よりも小さい時に、該最大となる倍率のストロ
    ーク間隔から該最小となる倍率のストローク間隔までの
    間のストロークを、該最大となる倍率のストローク間隔
    の方に1単位座標だけ移動させることを特徴とする請求
    項1の文字生成方法。
  3. 【請求項3】 前記各間隔の変換倍率を算出するため、
    前記まるめ処理前のストローク間の間隔と前記まるめ処
    理後のストローク間の間隔とを求めて、前記求めたまる
    め処理前のストローク間の間隔と前記まるめ処理後のス
    トローク間の間隔とから各間隔の変換倍率を算出するこ
    とを特徴とする請求項1又は2の文字生成方法。
  4. 【請求項4】 前記文字のアウトライン情報とともに、
    前記文字のストローク間隔の制御を行うストロークを指
    定する情報を設定しておくことを特徴とする請求項1又
    は2又は3の文字生成方法。
  5. 【請求項5】 前記まるめ処理前のストローク間の間隔
    と該まるめ処理後のストローク間の間隔とから各間隔の
    変換倍率を算出するため、前記アウトライン情報から前
    記文字の各ストロークの座標を算出して前記まるめ前の
    ストローク座標を格納し、前記まるめ前のストローク座
    標をまるめ処理して前記まるめ後のストローク座標を格
    納し、前記格納したまるめ前のストローク座標により、
    前記まるめ前の各ストローク間隔を算出するとともに、
    前記格納したまるめ後のストローク座標により、前記ま
    るめ後の各ストローク間隔を算出することを特徴とする
    請求項1又は2又は3又は4の文字生成方法。
  6. 【請求項6】 文字の輪郭線を座標で表現したアウトラ
    インフォント情報を格納するフォントメモリ(4)と、
    該フォントメモリ(4)から指定された文字のアウトラ
    インフォント情報を読み出し、指定されたサイズの座標
    系の座標値に変換した後、整数座標値にまるめ処理し
    て、該指定されたサイズの文字のビットマップイメージ
    を生成する文字展開部(3)とを有する文字生成装置に
    おいて、 該文字展開部(3)は、複数の同一種類のストロークを
    持つ文字に対して、該まるめ処理前のストローク間の間
    隔と該まるめ処理後のストローク間の間隔とから各間隔
    の変換倍率を算出して、該変換倍率の内、最大の倍率と
    最小の倍率との差が小さくなるよう該複数のストローク
    間隔間のストロークの座標を移動することを特徴とする
    文字生成装置。
  7. 【請求項7】 前記文字展開部(3)は、前記ストロー
    クを移動するため、前記変換倍率の内、最大の倍率と最
    小の倍率との第1の差を算出し、 該最大となる倍率の該まるめ処理後のストローク間隔か
    ら1を引いた当該倍率と、該最小となる倍率の該まるめ
    処理後のストローク間隔に1を足した当該倍率とを算出
    し、これらの倍率の第2の差を算出し、 該第1の差と該第2の差とを比較して、該第2の差が該
    第1の差よりも小さい時に、該最大となる倍率のストロ
    ーク間隔から該最小となる倍率のストローク間隔までの
    間のストロークを、該最大となる倍率のストローク間隔
    の方に1単位座標だけ移動させることを特徴とする請求
    項6の文字生成装置。
  8. 【請求項8】 前記文字展開部(3)は、前記各間隔の
    変換倍率を算出するため、前記まるめ処理前のストロー
    ク間の間隔と前記まるめ処理後のストローク間の間隔と
    を求めて、前記求めたまるめ処理前のストローク間の間
    隔と前記まるめ処理後のストローク間の間隔とから各間
    隔の変換倍率を算出することを特徴とする請求項6又は
    7の文字生成装置。
  9. 【請求項9】 前記フォントメモリ(4)に、前記文字
    のアウトライン情報とともに、前記文字のストローク間
    隔の制御を行うストロークを指定する情報を設定してお
    くことを特徴とする請求項6又は7又は8の文字生成装
    置。
  10. 【請求項10】 前記文字展開部(3)は、前記まるめ
    処理前のストローク間の間隔と該まるめ処理後のストロ
    ーク間の間隔とから各間隔の変換倍率を算出するため、
    前記アウトライン情報から前記文字の各ストロークの座
    標を算出して前記まるめ前のストローク座標を格納し、
    前記まるめ前のストローク座標をまるめ処理して前記ま
    るめ後のストローク座標を格納し、前記格納したまるめ
    前のストローク座標により、前記まるめ前の各ストロー
    ク間隔を算出するとともに、前記格納したまるめ後のス
    トローク座標により、前記まるめ後の各ストローク間隔
    を算出することを特徴とする請求項6又は7又は8又は
    9の文字生成装置。
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