JP3548952B2 - ピッキングシステム - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、物流センタのピッキングシステムに関する。
【0002】
【関連する背景技術】
物流センタは、多数の取引先から各種商品を集荷し、また、多数の店舗たとえばコンビニエンスストアからの注文に応じて個々の店舗に対して商品を出荷するものとなっている。商品の出荷は多数の配送車両を用いて行われ、各配送車両の作業者は、同車両の配送コースに属する多数の店舗に順番に立ち寄って各店舗に注文商品を届ける。
【0003】
コンビニエンスストアなどの店舗は、限られた商品配列スペースを有効利用するため、毎日又は一定時間おきに多種の商品を少量づつ物流センタに発注することが多く、物流センタは、個々の店舗に対して多種少量の商品を指定時間までに正確に届ける責務がある。
この様な要請に答えるべく、多くの物流センタでは、個々の店舗に配送すべき商品を多数の商品棚から選択的に取り出すピッキング作業を作業者が迅速かつ正確に行えるように、ピッキング作業を支援するピッキングシステムを用いている。
【0004】
ピッキングシステムは、例えば、商品棚に設けられた表示ランプのうちの、注文商品を収容した商品収容部に対応する表示ランプを点灯させて商品収容部を特定すると共に、ピッキングすべき商品数量を各表示ランプに隣接して設けた数量表示部に表示するものとなっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述のようなピッキングシステムを備えた物流センタでは、作業者は、ランプ点灯により指定された商品棚の商品収容部から、数量表示された個数の商品を取り出せば良く、従来の伝票に基づく商品取り出しに比べて作業の効率及び正確さが向上する。
【0006】
しかしながら、大規模の物流センタでは、ピッキング対象となる商品は数千種類にのぼり、また、配送先も数百店舗にのぼる。従って、ピッキング対象商品を幾つかの商品グループに区分して一店舗あたりのピッキング作業を数人の作業者により分担するとしても、各作業者が分担するピッキング対象商品は一千種類近くになる。しかも、配送上の誤りひいてはピッキング作業上の誤りの許容数は、店舗によっては商品1万点あたり数個以下というように極めて少ない。この様に、ピッキング作業には極めて高い正確さが要求される。しかもピッキング作業は迅速に行う必要がある。その一方で、ピッキング作業者にはパートタイム社員やアルバイトが多く、従って、全ての作業者に習熟度や注意力を要求することは実際的でなく、ピッキングシステムに基づくピッキング作業においても誤りが生じる。
【0007】
本発明の目的は、物流センタにおけるピッキング作業の誤りを大幅に低減可能とするピッキングシステムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
商品種別毎に区分された一つ以上の商品収容部をそれぞれ有した商品棚を設置してなる物流センタにおいて、請求項1の発明に係るピッキングシステムは、点灯動作及び点滅動作が可能なランプ部と商品数量を表示する数量表示部とを含むと共に商品収容部毎に設けられたピッキング指示装置と、各前記商品収容部から取り出すべき商品の種類及び数量を判別し、取り出すべき商品の数量が一つである商品収容部に対応するピッキング指示装置のランプ部を点灯動作させる一方、取り出すべき商品の数量が2つ以上である商品収容部に対応するピッキング指示装置のランプ部を点滅動作させると共に少なくともこれらのピッキング指示装置の数量表示部を表示動作させる集中管理装置とを備えることを特徴とする。
【0009】
請求項1のピッキングシステムによれば、作業者は、ランプ部が点灯動作しているピッキング指示装置に対応する商品収容部から商品を一つ取り出し、また、ランプ部が点滅動作しているピッキング指示装置に対応する商品収容部からの商品取り出しに際しては同ピッキング指示装置の数量表示部の表示により商品数を確認した後に所要数の商品を取り出す。この様に、本発明のピッキングシステムでは、商品棚の多数の商品収容部のうちの、商品取り出しに係る商品収容部のそれぞれをランプ部の点灯・点滅動作により特定でき、また、商品取り出し数量が表示されるので、従来システムの場合と同様のピッキング作業支援効果が得られる。
【0010】
更に、本発明は、取り出すべき商品数に応じてランプ部を異なる形態で動作させるものとなっており、従って、作業者に対して、数量表示を確認する前に、各商品収容部からの商品取り出し数に係る情報を与えることができる。特に、本発明では、ランプ部の点灯動作(連続点灯)により、商品取り出し数が一つであることを示すようにしたので、作業者は、点灯動作しているランプ部に対応する商品収容部については商品取り出し数が一つであることを認識でき、商品取り出しに際して数量表示の読み取りを省略でき、数量把握に要する作業者の負担(注意力)が軽減される。必要ならば、数量表示部に商品数量が一つであることを表示させて作業者が数量表示を確認的に読み取るようにすれば良い。その一方で、点滅動作(間欠点灯)しているランプ部は点灯動作しているランプ部よりも作業者の注意を惹き、これらのランプ部に対応する商品収容部からの商品取り出し数が2つ以上であることを数量表示の確認前に作業者が認識でき、従って、作業者は、数量表示を正確に読み取る必要があるとの認識の下で数量表示を読み取ることになる。この様に、本発明によれば、商品取り出しの際の数量確認に伴う負担を一方では軽減でき、他方では正確な数量確認を促すことができ、ピッキング作業における商品取り出し数の誤りを解消または大幅に低減可能になる。作業者には習熟度や注意力に乏しいものがいるが、本発明のピッキングシステムのピッキング作業支援効果は大であり、その様な作業者によるピッキング作業の正確さ及び迅速さも改善される。
【0011】
更に云えば、店舗の多くは既述のように多種の商品を少量づつ発注するようにしており、各種商品を一個づつ発注することも多い。本発明は、商品取り出し数が1つであるか或いは2つ以上であるかに応じてランプ部を点灯動作または点滅動作させるものとなっており、この様なランプ部の動作形態は、店舗の多種少量の発注に即したものであり、物流センタにおけるピッキング作業の効率および正確さの向上に大きく寄与する。
【0012】
請求項2のピッキングシステムでは、各ピッキング指示装置のランプ部は手動操作可能に設けられ、集中管理装置は、ピッキング指示装置のランプ部の手動操作を検出すると、このピッキング指示装置のランプ部の点灯または点滅動作を停止させる。より好ましくは、集中管理装置は、同ピッキング指示装置の数量表示部の表示動作を停止させる。
【0013】
請求項2のピッキングシステムによれば、ランプ部の点灯または点滅動作の停止により、同ランプ部に対応する商品収容部からの商品取り出しを終えたことを作業者が明確に認識できる。
請求項3のピッキングシステムが適用される物流センタには、一商品あるいは一商品グループに各々対応する複数の商品ゾーンが設けられ、各商品ゾーンには、一つ以上の商品収容部を有する一つ以上の商品棚が設けられる。物流センタの商品ゾーン数が多い場合、全商品ゾーンを適宜数の商品ゾーン群に区分することがある。請求項3のピッキングシステムの集中管理装置は、各商品ゾーンの各商品棚の各商品収容部から取り出すべき商品の種類および数量を配送先の店舗毎に判別し、一店舗への配送のために取り出すべき商品の種類及び数量に応じて所要のピッキング指示装置のランプ部及び数量表示部を点灯または点滅動作および表示動作させる。そして、点灯または点滅動作させたランプ部の全てが手動操作されると、集中管理装置は、別の店舗への配送に係る商品の種類および数量に応じて所要のピッキング指示装置を動作させる。
【0014】
請求項3のピッキングシステムは、多種少量の商品を多数の店舗に対して店舗毎に配送するような大規模な物流センタでのピッキング作業に適する。すなわち、例えば、作業者の各々に対して、物流センタの全商品ゾーン或いはその一部である一商品ゾーン群について一店舗に配送すべき商品のピッキング作業が割り当てられる。各作業者は、一商品ゾーンにおいてピッキング指示装置のランプ部および数量表示部の支援の下でピッキング作業を行い、商品収容部からの商品取り出しを終える毎に同収容部に対応するランプ部を手動操作する。全てのランプ部が手動操作されると、集中管理装置は、同商品ゾーンでのピッキング作業の終了を判別して、同商品ゾーンのピッキング指示装置のランプ部および数量表示部を次の店舗に係る新たな作業情報に従って動作させ、別の作業者による別の店舗に係るピッキング作業を支援する。同商品ゾーンでのピッキング作業を終えた作業者は次の商品ゾーンにおけるピッキング作業に移り、このゾーンに設けられたピッキング指示装置の支援の下でピッキング作業を行う。
【0015】
請求項3に係る物流センタでは、一配送先に係るピッキング作業とこの作業を担当する作業者とが一対一に対応づけられ、また、一作業者は、或る商品ゾーンでのピッキング作業中はこの商品ゾーンを一時的に占有する。この様に、各商品ゾーンでのピッキング作業が一配送先を担当する作業者のみによって行われるため、各商品ゾーンで複数の配送先についてのピッキング作業が同時に行われることはなく、発送先の混同に起因するピッキング作業ミスが発生しない。また、各商品ゾーンでのピッキング作業は、習熟度や注意力に乏しい作業者が担当する場合もあるが、この場合にも、請求項3に係るピッキングシステムの支援の下でピッキング作業が迅速かつ正確に行われる。
【0016】
そして、多種多量の商品を収容するべく多数の商品棚が設置された物流センタでは、全商品棚を多数のグループ(商品ゾーン)に区分可能であり、各商品ゾーンが一作業者に一時的に占有されるとしても全商品ゾーンを全体としてみたとき多数の作業者によるピッキング作業は互いに平行に行われ、ピッキング作業は全体として滞りなく迅速に行われる。更に、全商品ゾーンを適宜数の商品ゾーン群に区分すると共に一作業者に対して全商品ゾーンの一部をなす一商品ゾーン群についてのピッキング作業を割り当てることもでき、これにより一作業者あたりのピッキング作業量が適正化されて物流センタ全体におけるピッキング作業の更なる迅速化が図られる。
【0017】
請求項4のピッキングシステムは、各商品ゾーンの下流側のいずれかの商品棚に手動操作可能に設けられ且つ点灯動作または点滅動作が可能な終了ランプ部を更に備える。集中管理装置は、ピッキング指示装置のランプ部の手動操作を検出すると、このピッキング指示装置のランプ部の点灯または点滅動作を停止させ、必要ならば、同ピッキング指示装置の数量表示部の表示動作を停止させる。集中管理装置は、各商品ゾーンにおいて点灯または点滅動作されたランプ部の全てが手動操作されると終了ランプ部を点灯または点滅動作させる。
【0018】
請求項4のピッキングシステムによれば、作業者が、各商品ゾーンでのピッキング作業を終了したときに終了ランプ部を点灯または点滅動作させ、ピッキング作業の終了を作業者に認識させて次の商品ゾーンでのピッキング作業に速やかに着手させることができる。
請求項5のピッキングシステムでは、集中管理装置は、一商品ゾーンに属する商品棚からの商品の取り出しが不要であると判別すると、同商品ゾーンの特定の一つのピッキング指示装置のランプ部を点滅動作させると共に同ピッキング指示装置の数量表示部に特定の表示動作を行わせる。
【0019】
物流センタには非常に多くの種類の商品の在庫を有し、その一方で個々の店舗で販売される商品の種別や数量は店舗毎に異なり、或る店舗への配送にあたって全ての商品ゾーンからの商品取り出しが必要であるとは限らない。
請求項5のピッキングシステムによれば、或る商品ゾーンからの商品取り出しが不要である場合、同商品ゾーンの特定のピッキング指示装置が特定の動作を行うので、この特定の動作に基づいて作業者はこの商品ゾーンでの商品取り出しが不要であることを認識し、ランプ部を押圧してその動作を停止させ、この商品ゾーンを単に通過する。
【0020】
請求項6に記載のピッキングシステムでは、集中管理装置は、いずれかの商品ゾーンの終了ランプ部が手動操作されると、この商品ゾーンの各商品棚の各商品収容部からの商品取り出し数量の累計を求める。集中管理装置は、補充表示指令に応じて、各商品収容部からの商品取り出し数量の累計を、この商品収容部に対応するピッキング指示装置の数量表示部に表示する。
【0021】
請求項6のピッキングシステムによれば、全ての商品ゾーンにおけるピッキング作業が終了した後にピッキングシステムを補充表示モードで動作させるべく、同ピッキングシステムの集中管理装置に対して補充表示指令がキーボードを介して手動入力され或いはプログラムを介して自動入力されると、集中管理装置は、補充表示モードを判別し、この補充表示モードの判別前における各商品ゾーンの各商品棚の各商品収容部からの商品取り出し数量の累計を、各商品収容部からの実際の商品取り出し総数として求める。更に、集中管理装置は、各商品収容部からの商品取り出し数量の累計を各商品収容部に対応するピッキング指示装置の数量表示部に表示させる。作業員は、各数量表示部に表示された商品取り出し総数と各商品収容部の商品収容総数とを比較し、必要に応じて各商品収容部へ商品を補充する。
【0022】
物流センタから多数の店舗のそれぞれに多種少量で商品が配送されるが、個々の店舗での各種商品の販売数量の大小は店舗毎に異なると共に季節や商品の人気に大きく左右される。このため、物流センタにおける各商品収容部から実際に取り出される商品数量ひいては必要補充数量は日々大きく変化する。
請求項6のピッキングシステムは、本来はピッキング作業の支援のために供されるピッキング指示装置を、商品補充作業を支援するために使用可能とするばかりでなく、日々大きく変化する実際の商品取り出し総数を商品補充作業の基礎データとして提供可能である。作業者は、各商品収容部の残りの商品の総数が、これに対応する数量表示部に表示された商品取り出し数量に見合ったものであるのか否かを目視により或いは実際に数えた残り数量に基づいて判断する。例えば、残り数量が取り出し数量の例えば3倍以下であれば商品収容数量が少ないと判断して必要量の商品を補充する。なお、この様な商品補充が行われるので、欠品を生じるおそれがなく、従って、受注データを実際の商品取り出し数量として使用可能ではあるが、請求項6のピッキングシステムでは、実際の商品取り出し総数を商品補充のための基礎データとして用いて現況に即した商品補充を行えるようにしている。
【0023】
請求項6のピッキングシステムにおいて、集中管理装置による補充表示モードの判別時に各ピッキング指示装置のランプ部を点灯または点滅動作させても良いが、電力消費を低減し且つランプ部の使用寿命をのばす観点からはランプ部を点灯または点灯動作させないことが望ましい。
請求項6のピッキングシステムにおいて、好ましくは、各ピッキング指示装置のランプ部が手動操作されると、集中管理装置は、このピッキング指示装置の数量表示部の表示動作を停止させる。
【0024】
この好適態様によれば、ピッキング指示装置の数量表示部に表示された商品取り出し数量に基づいてこのピッキング指示装置に対応する商品収容部へ商品を補充し或いは商品の補充は不要であると判断した後に作業者がこのピッキング指示装置のランプ部を手動操作すると数量表示部での数量表示が消え、作業者は、その商品収容部への商品補充あるいは商品補充不要との判断を終えたことを確認できる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態によるピッキングシステムを説明する。
本実施形態のピッキングシステムが設置される物流センタは、多数の配送先へ多種の商品を配送可能なように、例えば数千種類にものぼる商品を保管しており、これらの商品は大物商品と小物商品とに大別される。大物商品とは、仕入先から箱詰め状態で納品されたものを配送先の店舗たとえばコンビニエンスストアに箱詰め状態のまま配送されるものを指し、小物商品とは、箱詰め状態で納品されたものを物流センタで開いて所要数づつ配送先に配送されるものを指す。
【0026】
物流センタには、多数の商品ゾーンが台車通路に沿って設けられ、各商品ゾーンには所要数の商品棚が設けられている。図2に例示する一つの大物商品ゾーンは、例えば3階層式の商品棚を3つ連設してなる。この大物商品ゾーンの第1商品棚の第1階層にはLA商品及びLB商品が別々のパレット上に積み重ねられ、第2及び第3階層の各々にはLA商品群およびLB商品群が保管されている。第2商品棚の第1階層では、一つのパレット上にLC商品とLD商品とが区分して積み重ねられ、別のパレット上にLE商品とLF商品とが積み重ねられている。第2階層にはLC商品群およびLD商品群が区分して保管され、第3階層にはLE商品群及びLF商品群が同様に保管されている。第3商品棚にはLG商品およびLH商品が保管されている。
【0027】
上述のように、図2に示した大物商品ゾーンの第1及び第3商品棚の各々は、第1階層に2つの商品収容部11A、11Bまたは13A、13Bを備え、第2商品棚は第1階層に4つの商品収容部12A、12B、12C、12Dを備えている。そして、これらの商品収容部の各々にはピッキング指示装置21が設けられ、各ピッキング指示装置21は、図1に示すように、点灯動作及び点滅動作が可能なランプ22と、商品数量を例えば3桁でデジタル表示する数量表示器23と、ランプ22および数量表示器23を駆動制御する駆動部(図示略)とを有し、このランプ22は、作業者が押しボタン操作可能なランプボタンにより構成されている。各ピッキング指示装置21には、作業者が押圧操作可能な欠品ボタン24が設けられている。また、大物商品ゾーンには、ピッキング作業順路(図4に矢印で示す)でみて、第1商品棚の第1番目のピッキング指示装置21の上流側に配送コース及び配送先の店舗を表示する配送コース・店舗表示装置31が設けられ、また、第3商品棚の第2番目のピッキング指示装置21の下流側には、作業者が押しボタン操作可能なランプボタンからなり点灯または点滅動作可能な終了ランプ32が設けられている。
【0028】
図1に示すように、各ピッキング指示装置21は、物流センタ内のローカルエリアネットワーク(LAN)40を介して集中管理部としてのコンピュータ41に接続され、また、コンピュータ41には大物商品ゾーンの配送コース・店舗表示装置31および終了ランプ32が接続されている。
一方、小物商品ゾーンは、図5に例示するように、台車通路50を挟んで互いに対向して配された2つの商品棚51A、51Bからなる。図3には2つの小物商品ゾーンのそれぞれの片側の商品棚51Aが例示され、各商品棚51Aは3段式の商品棚からなり、合計12個の商品載置部51aを商品収容部として備えている。図3の右側の商品棚51Aでは12種類のSA商品ないしSL商品が商品載置部51aの対応するものに区分して収容され、図3の左側の商品棚51AにはSM商品ないしSX商品が同様に収容されている。各商品載置部51aの商品載置面は手前に傾斜しており、載置面の両側にローラ列が設けられ、最も手前の商品を取り出すと、残りの商品が手前に移動するようになっている。
【0029】
上述のように、図3および図5に示した各小物商品ゾーンは合計24個の商品収容部51aを備えている。大物商品ゾーンの場合と同様、これらの商品収容部51aの各々に対応して、点灯動作及び点滅動作が可能なランプ22、商品数量を表示する数量表示器23、欠品ボタン24および図示しない駆動部を有するピッキング指示装置21が設けられている。また、各小物商品ゾーンの片側の商品棚51Aの上流側には配送コースを表示する配送コース表示装置31Aが設けられ、また、各ゾーンの片側の商品棚51Aの下流側には終了ランプ32が設けられている。更に、各ゾーンの下流側において台車通路50の上方空間には配送先の店舗を表示する店舗表示装置(図示略)が設けられている。そして、ピッキング指示装置21、配送コース表示装置31A、店舗表示装置および終了ランプ32は、LAN40を介してコンピュータ41に接続されている。
【0030】
物流センタには多数の大物商品ゾーンおよび多数の小物商品ゾーンが設けられており、これらの商品ゾーンに属する多数の商品棚から所要の商品を所要数づつ取り出して台車(図5に参照符号60で示す)に積み込むピッキング作業が多数の作業者により行われる。図5中、参照符号61は小物商品を収容するコンテナを表す。
【0031】
ピッキング作業を正確且つ迅速に行うべく、本実施形態の場合、各作業者に対して、多数の大物商品ゾーンからなる大物商品ゾーン群あるいは多数の小物商品ゾーンからなる小物商品ゾーン群について或る一店舗に配送すべき商品のピッキング作業が割り当てられる。
図4は大物商品ゾーン群を例示し、ここでは、図示の便宜上、3つの大物商品ゾーンからなる大物商品ゾーン群を示す。大物商品ゾーン群についてのピッキング作業を割り当てられた作業者は、同ゾーン群内の台車通路50に沿って台車60を押しつつ、ピッキングシステムの支援の下でピッキング作業を行う。図5は、図示の便宜上、4つの小物商品ゾーンからなる小物商品ゾーン群を示す。小物商品ゾーン群についてのピッキング作業を割り当てられた作業者は、ピッキングシステムの支援の下で、台車通路50の両側の商品棚51A、51Bから所要の商品を所要数づつ取り出す。
【0032】
上記のピッキング作業により商品棚の商品数量が減少するので、この減少分を補充する商品補充作業がピッキング作業後に行われる。本実施形態のピッキングシステムは、この補充作業を支援するものとなっている。
以下、ピッキングシステムの作用を説明する。
物流センタでは、店舗からの受注がある度に受注データが更新され、日々の受注締め切り時刻になると受注データがまとめられ、この受注データに基づいて、各配送車両の配送コースに属する多数の店舗に対して配送すべき商品の種類および数量を店舗毎にまとめた配送データが作成され、ピッキングシステムのコンピュータ41に配送データ(広義には受注データ)が入力され、コンピュータ41に内蔵の記憶装置(図示略)に格納される。
【0033】
ピッキング作業の支援に際して、ピッキングシステムのコンピュータ41は、図6及び図7に示すピッキング指示ルーチンを実行する。このピッキング指示ルーチンにおいて、コンピュータ41の記憶装置から配送データが読み出され、この配送データに基づいて、第i配送コースの第j店舗に関連して第k商品ゾーンで取り出すべき商品の種別m及び取り出し数量nがそれぞれ判別される(ステップS1)。ここで、記号i、j、k、m及びnは正の整数であり、配送コース番号、店舗番号、商品ゾーン番号、商品種別番号及び取り出し数量のそれぞれに予め対応づけられているものとする。ピッキング作業の開始直後において、例えば、物流センタのそれぞれの商品ゾーンでは第1配送コースに属する店舗へ配送すべき商品が取り出され、その後、第2配送コース以降に係るピッキング作業が順番に行われる。
【0034】
次に、第k商品ゾーンに対応する配送コース番号i及び店舗番号jのデータに基づいて、第k商品ゾーンの配送コース・店舗表示装置あるいは配送コース表示装置及び店舗表示装置(以下、一括して配送コース・店舗表示装置という)がLAN40を介してコンピュータ41により駆動される(ステップS2)。この結果、各大物商品ゾーンの配送コース・店舗表示装置31に配送コース番号i及び店舗番号jが表示され、各小物商品ゾーンの配送コース表示装置31A及び店舗表示装置に配送コース番号iおよび店舗番号jが表示される。
【0035】
次に、第k商品ゾーンのいずれか一つ以上の商品収容部から、第j店舗への発送のために取り出すべき商品があるか否かが判別される(ステップS3)。この判別結果が肯定であれば、第k商品ゾーンで取り出すべき商品mの各々に係る取り出し数量nが「1」であるか否かが判別され(ステップS4)、商品mの取り出し数量nが「1」であれば商品mに対応するピッキング指示装置21のランプボタン22が点灯される(ステップS5)。一方、商品mの取り出し数量nが「1」でなく2つ以上であれば、商品mに対応するピッキング指示装置21のランプボタン22が点滅され(ステップS9)、また、このピッキング指示装置21の数量表示器23に取り出し数量nが表示される(ステップS10)。
【0036】
第i配送コースの第j店舗への発送商品のピッキングを担当する作業者は、第k商品ゾーンの配送コース・店舗表示装置の配送コース番号i及び店舗番号jを同作業者がピッキングに用いる台車60の黒板やホワイトボードに書かれた配送コース番号及び店舗番号と照合し、次に、第k商品ゾーンでのピッキング指示装置21の支援の下でピッキング作業を行う。
【0037】
例えば、図2及び図4に示す第1大物商品ゾーンでは、LB商品に対応するランプボタン22が点灯動作すると共にLD商品に対応するランプボタン22が点滅動作する。大物商品ゾーン群担当の作業者は、点灯動作しているランプボタン22に対応する商品収容部からLB商品を一つ取り出して台車60に載せた後にこのランプボタン22を押し、次に、点滅動作しているランプボタン22に対応する数量表示器23の数量表示を確認し、このランプボタン22に対応する商品収容部からLD商品を数量表示器に表示されている数量だけ取り出して台車60に載せ、このランプボタン22を押す。この様にして第1大物商品ゾーンでのピッキング作業を終えると、作業者は同ゾーンの最下流側に設置された終了ランプボタン32を押して、同ゾーンから出る。
【0038】
一方、図3及び図5に示す第1小物商品ゾーンでは、SB商品に対応するランプボタン22が点灯動作すると共にSI商品に対応するランプボタン22が点滅動作し、小物商品ゾーン群担当の作業者はSB商品を一つ取り出してランプボタン22を押し、次にSI商品を数量表示された数量だけ取り出してランプボタン22を押し、更に終了ランプボタン32を押す。
【0039】
コンピュータ41は、第k商品ゾーンでの商品mの各々に対応するランプボタン22を点灯または点滅動作させた後、各ランプボタン22が作業者により押圧操作されたか否かを監視しており、点灯動作させたランプボタン22のいずれかが押圧操作されるとLANを介してこの操作を判別し(ステップS6)、次に、このランプボタン22の点灯動作を停止させる(ステップS7)。すなわち、ランプボタン22が消灯する。一方、点滅動作させたランプボタン22のいずれかが押圧されたことが判別されると(ステップS11)、このランプボタン22の点滅動作が停止されると共に同ランプボタン22に対応する数量表示器23の数量表示が停止され(ステップS12及びS13)、ランプボタン22及び数量表示器23が消灯する。
【0040】
また、コンピュータ41は、第k商品ゾーンにおいて点灯または点滅させたランプボタン22の全てが押圧操作されて消灯したか否かを監視しており、ランプボタン22の全てが消灯したことを判別すると(ステップS8またはS14)、第k商品ゾーンの終了ランプボタン32を点滅させ、次に終了ランプボタン32が押圧されたか否かを判別する(ステップS15、S16)。そして、終了ランプボタン32が押圧されると、終了ランプボタン32の点滅動作が停止されて消灯する(ステップS17)。
【0041】
次に、コンピュータ41は、第k商品ゾーンにおける第m商品の取り出し数量nの前回値に今回の取り出し数量nを加算して今回までの取り出し数量nの累計を求めて記憶装置内に格納する(ステップS18)。更に、第k商品ゾーンにおけるピッキング作業対象である第j店舗として次の店舗が選択され(ステップS19)、ステップS1以降のピッキング指示処理が再度実行される。このピッキング指示に従い、第k商品ゾーンでは、次の店舗に係るピッキング作業を担当する作業者により、この店舗に発送すべき商品の取り出しが行われる。
【0042】
第k商品ゾーンにおいて取り出すべき商品がないことがステップS3で判別した場合、コンピュータ41は、第k商品ゾーンの特定のピッキング指示装置21を特定の態様で動作させる(ステップS20)。例えば、特定のピッキング指示装置21のランプボタン22を点滅動作させると共にこのピッキング指示装置の数量表示器23の各桁セグメントに「−」を表示させる。すなわち、数量表示器23には例えば「−−−」が表示される。
【0043】
作業者は、特定のピッキング指示装置21による商品取り出し不要指示に基づいて第k商品ゾーンでのピッキング作業が不要であることを確認すると、このピッキング指示装置21のランプボタン22を押し、これに応じて点滅動作した終了ランプボタン32を押して第k商品ゾーンから出る。コンピュータ41は特定のピッキング指示装置21のランプボタン22が押圧されたことを判別すると(ステップS21)、このランプボタン22の点灯動作を停止させ(ステップS22)、次に上記ステップS15での処理を実行する。
【0044】
なお、万一、いずれかの商品収容部からの商品取り出しに際して同商品収容部に商品がない場合には、作業者はこの商品収容部に対応するピッキング指示装置21の欠品ボタン24を押す。欠品ボタン24の押圧操作はコンピュータ41により判別され、コンピュータ41は、警報を発して補充作業要員へ知らせたり、或いは商品補充に待機するなどの措置を必要に応じて講じる。
【0045】
本実施形態の物流センタでは、各配送コースに属する個々の店舗へ配送すべき商品のピッキング作業が多数の商品ゾーンにおいて多数の作業者により平行に行われるが、上記のピッキングシステムによる支援の下で、各作業者のピッキング作業は正確且つ迅速に行われる。この様にして、全配送コースについてのピッキング作業が終了し、このピッキング作業終了時、コンピュータ41の記憶装置には、各商品ゾーンkにおける各種商品mのそれぞれの取り出し数量nの累計(商品取り出し総数)が既に格納されている。そして、各配送コースに属する個々の店舗へ配送すべき多数の商品が物流センタの商品積み込み場所に店舗毎に集められ、配送車両に積み込まれる。
【0046】
その後、ピッキング作業による商品棚の残り商品の数量減少分を補充する商品補充作業が行われるが、既述のように、本実施形態のピッキングシステムは、この補充作業を支援するものとなっている。
すなわち、ピッキングシステムのコンピュータは、図8の補充表示ルーチンにおいて、補充表示指令を判別すると(ステップS31)、上記ピッキング作業における各商品ゾーンkでの各種商品mのそれぞれの取り出し数量nの累計(商品取り出し総数)を記憶装置から読み出し、物流センタ内の多数の商品収容部にそれぞれ対応するピッキング指示装置21の数量表示器23に商品取り出し総数を表示させる(ステップS32)。図1には、同図の最下方の数量表示器23に商品取り出し総数「65」が表示された場合が図示されている。
【0047】
作業者は、各商品収容部の残りの商品の総数が、これに対応する数量表示部23に表示された商品取り出し数量に見合ったものであるのか否かを目視により或いは実際に数えた残り数量に基づいて判断し、例えば、残り数量が取り出し数量の例えば3倍以下であれば商品収容数量が少ないと判断して必要量の商品を補充する。本実施形態では、大物商品については商品棚の第2階層から商品を積載したパレットを第1階層に単に降ろすなどして商品補充を迅速に行える。また、小物商品については、図示しない小物商品エリアに保管された商品が補充に用いられる。
【0048】
そして、数量表示器23に対応するランプボタン22が押圧されると(ステップS33)、コンピュータ41は、数量表示器23の表示動作を停止させ(ステップS34)、ピッキング作業での商品取り出し総数の表示が消える。そして、商品取り出し総数を表示した数量表示器にそれぞれ対応する全てのランプボタンが押圧されると(ステップS35)、補充表示ルーチンが終了する。
【0049】
本発明のピッキングシステムは上記実施形態のものに限定されず、種々に変形可能である。
例えば、上記実施形態では、商品補充作業を支援するべくピッキング作業での商品取り出し総数を数値表示器に表示可能なピッキングシステムについて説明したが、本発明のピッキングシステムはその様な支援機能を具備するものに限定されない。また、ピッキング指示装置に欠品ボタンを設けることも必須ではない。そして、ピッキングシステムが設置される物流センタにおける商品ゾーンや商品棚の構成も実施形態のものに限定されるものではない。
【0050】
【発明の効果】
本発明のピッキングシステムは、物流センタに設置された商品棚の商品収容部の各々から取り出すべき商品の種類及び数量を判別する集中管理装置を備え、取り出すべき商品の数量が一つである商品収容部に対応するピッキング指示装置のランプ部を点灯動作させる一方、取り出すべき商品の数量が2つ以上である商品収容部に対応するピッキング指示装置のランプ部を点滅動作させると共にこれらのピッキング指示装置の数量表示部を表示動作させるので、商品取り出しに係る商品収容部のそれぞれをランプ部の点灯・点滅動作により特定できるばかりではなく、ランプ部の点灯動作により商品取り出し数が一つであることを示す一方、ランプ部の点滅動作により商品取り出し数が2つ以上であることを数量表示の確認前に作業者に認識させることができ、ピッキング作業における商品取り出し数の誤りを解消または大幅に低減可能であり、また、多くの店舗の多種少量の商品発注に即したピッキング作業支援を行え、物流センタにおけるピッキング作業の効率および正確さの向上に大きく寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるピッキングシステムのコンピュータとこれにローカルエリアネットワークを介してそれぞれ接続されたピッキング指示装置とを示す概略図である。
【図2】図1に示したピッキングシステムが設置される物流センタの大物商品ゾーンを例示する概略正面図である。
【図3】物流センタの2つの小物商品ゾーンの片側の商品棚を例示する概略斜視図である。
【図4】物流センタにおける大物商品ゾーン群を例示する概略平面図である。
【図5】物流センタにおける小物商品ゾーン群を例示する概略平面図である。
【図6】ピッキングシステムのコンピュータにより実行されるピッキング指示ルーチンの一部を示すフローチャートである。
【図7】ピッキング指示ルーチンの残部のフローチャートである。
【図8】ピッキングシステムのコンピュータにより実行される補充表示ルーチンのフローチャートである。
【符号の説明】
11A、11B、12A、12B、12C、12D、13A、13B、51a
商品収容部
21 ピッキング指示装置
22 ランプボタン
23 数量表示器
41 コンピュータ(集中管理装置)
31 配送コース・店舗表示装置
31A 店舗表示装置
32 終了ランプ
51A、51B 商品棚
【発明の属する技術分野】
本発明は、物流センタのピッキングシステムに関する。
【0002】
【関連する背景技術】
物流センタは、多数の取引先から各種商品を集荷し、また、多数の店舗たとえばコンビニエンスストアからの注文に応じて個々の店舗に対して商品を出荷するものとなっている。商品の出荷は多数の配送車両を用いて行われ、各配送車両の作業者は、同車両の配送コースに属する多数の店舗に順番に立ち寄って各店舗に注文商品を届ける。
【0003】
コンビニエンスストアなどの店舗は、限られた商品配列スペースを有効利用するため、毎日又は一定時間おきに多種の商品を少量づつ物流センタに発注することが多く、物流センタは、個々の店舗に対して多種少量の商品を指定時間までに正確に届ける責務がある。
この様な要請に答えるべく、多くの物流センタでは、個々の店舗に配送すべき商品を多数の商品棚から選択的に取り出すピッキング作業を作業者が迅速かつ正確に行えるように、ピッキング作業を支援するピッキングシステムを用いている。
【0004】
ピッキングシステムは、例えば、商品棚に設けられた表示ランプのうちの、注文商品を収容した商品収容部に対応する表示ランプを点灯させて商品収容部を特定すると共に、ピッキングすべき商品数量を各表示ランプに隣接して設けた数量表示部に表示するものとなっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述のようなピッキングシステムを備えた物流センタでは、作業者は、ランプ点灯により指定された商品棚の商品収容部から、数量表示された個数の商品を取り出せば良く、従来の伝票に基づく商品取り出しに比べて作業の効率及び正確さが向上する。
【0006】
しかしながら、大規模の物流センタでは、ピッキング対象となる商品は数千種類にのぼり、また、配送先も数百店舗にのぼる。従って、ピッキング対象商品を幾つかの商品グループに区分して一店舗あたりのピッキング作業を数人の作業者により分担するとしても、各作業者が分担するピッキング対象商品は一千種類近くになる。しかも、配送上の誤りひいてはピッキング作業上の誤りの許容数は、店舗によっては商品1万点あたり数個以下というように極めて少ない。この様に、ピッキング作業には極めて高い正確さが要求される。しかもピッキング作業は迅速に行う必要がある。その一方で、ピッキング作業者にはパートタイム社員やアルバイトが多く、従って、全ての作業者に習熟度や注意力を要求することは実際的でなく、ピッキングシステムに基づくピッキング作業においても誤りが生じる。
【0007】
本発明の目的は、物流センタにおけるピッキング作業の誤りを大幅に低減可能とするピッキングシステムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
商品種別毎に区分された一つ以上の商品収容部をそれぞれ有した商品棚を設置してなる物流センタにおいて、請求項1の発明に係るピッキングシステムは、点灯動作及び点滅動作が可能なランプ部と商品数量を表示する数量表示部とを含むと共に商品収容部毎に設けられたピッキング指示装置と、各前記商品収容部から取り出すべき商品の種類及び数量を判別し、取り出すべき商品の数量が一つである商品収容部に対応するピッキング指示装置のランプ部を点灯動作させる一方、取り出すべき商品の数量が2つ以上である商品収容部に対応するピッキング指示装置のランプ部を点滅動作させると共に少なくともこれらのピッキング指示装置の数量表示部を表示動作させる集中管理装置とを備えることを特徴とする。
【0009】
請求項1のピッキングシステムによれば、作業者は、ランプ部が点灯動作しているピッキング指示装置に対応する商品収容部から商品を一つ取り出し、また、ランプ部が点滅動作しているピッキング指示装置に対応する商品収容部からの商品取り出しに際しては同ピッキング指示装置の数量表示部の表示により商品数を確認した後に所要数の商品を取り出す。この様に、本発明のピッキングシステムでは、商品棚の多数の商品収容部のうちの、商品取り出しに係る商品収容部のそれぞれをランプ部の点灯・点滅動作により特定でき、また、商品取り出し数量が表示されるので、従来システムの場合と同様のピッキング作業支援効果が得られる。
【0010】
更に、本発明は、取り出すべき商品数に応じてランプ部を異なる形態で動作させるものとなっており、従って、作業者に対して、数量表示を確認する前に、各商品収容部からの商品取り出し数に係る情報を与えることができる。特に、本発明では、ランプ部の点灯動作(連続点灯)により、商品取り出し数が一つであることを示すようにしたので、作業者は、点灯動作しているランプ部に対応する商品収容部については商品取り出し数が一つであることを認識でき、商品取り出しに際して数量表示の読み取りを省略でき、数量把握に要する作業者の負担(注意力)が軽減される。必要ならば、数量表示部に商品数量が一つであることを表示させて作業者が数量表示を確認的に読み取るようにすれば良い。その一方で、点滅動作(間欠点灯)しているランプ部は点灯動作しているランプ部よりも作業者の注意を惹き、これらのランプ部に対応する商品収容部からの商品取り出し数が2つ以上であることを数量表示の確認前に作業者が認識でき、従って、作業者は、数量表示を正確に読み取る必要があるとの認識の下で数量表示を読み取ることになる。この様に、本発明によれば、商品取り出しの際の数量確認に伴う負担を一方では軽減でき、他方では正確な数量確認を促すことができ、ピッキング作業における商品取り出し数の誤りを解消または大幅に低減可能になる。作業者には習熟度や注意力に乏しいものがいるが、本発明のピッキングシステムのピッキング作業支援効果は大であり、その様な作業者によるピッキング作業の正確さ及び迅速さも改善される。
【0011】
更に云えば、店舗の多くは既述のように多種の商品を少量づつ発注するようにしており、各種商品を一個づつ発注することも多い。本発明は、商品取り出し数が1つであるか或いは2つ以上であるかに応じてランプ部を点灯動作または点滅動作させるものとなっており、この様なランプ部の動作形態は、店舗の多種少量の発注に即したものであり、物流センタにおけるピッキング作業の効率および正確さの向上に大きく寄与する。
【0012】
請求項2のピッキングシステムでは、各ピッキング指示装置のランプ部は手動操作可能に設けられ、集中管理装置は、ピッキング指示装置のランプ部の手動操作を検出すると、このピッキング指示装置のランプ部の点灯または点滅動作を停止させる。より好ましくは、集中管理装置は、同ピッキング指示装置の数量表示部の表示動作を停止させる。
【0013】
請求項2のピッキングシステムによれば、ランプ部の点灯または点滅動作の停止により、同ランプ部に対応する商品収容部からの商品取り出しを終えたことを作業者が明確に認識できる。
請求項3のピッキングシステムが適用される物流センタには、一商品あるいは一商品グループに各々対応する複数の商品ゾーンが設けられ、各商品ゾーンには、一つ以上の商品収容部を有する一つ以上の商品棚が設けられる。物流センタの商品ゾーン数が多い場合、全商品ゾーンを適宜数の商品ゾーン群に区分することがある。請求項3のピッキングシステムの集中管理装置は、各商品ゾーンの各商品棚の各商品収容部から取り出すべき商品の種類および数量を配送先の店舗毎に判別し、一店舗への配送のために取り出すべき商品の種類及び数量に応じて所要のピッキング指示装置のランプ部及び数量表示部を点灯または点滅動作および表示動作させる。そして、点灯または点滅動作させたランプ部の全てが手動操作されると、集中管理装置は、別の店舗への配送に係る商品の種類および数量に応じて所要のピッキング指示装置を動作させる。
【0014】
請求項3のピッキングシステムは、多種少量の商品を多数の店舗に対して店舗毎に配送するような大規模な物流センタでのピッキング作業に適する。すなわち、例えば、作業者の各々に対して、物流センタの全商品ゾーン或いはその一部である一商品ゾーン群について一店舗に配送すべき商品のピッキング作業が割り当てられる。各作業者は、一商品ゾーンにおいてピッキング指示装置のランプ部および数量表示部の支援の下でピッキング作業を行い、商品収容部からの商品取り出しを終える毎に同収容部に対応するランプ部を手動操作する。全てのランプ部が手動操作されると、集中管理装置は、同商品ゾーンでのピッキング作業の終了を判別して、同商品ゾーンのピッキング指示装置のランプ部および数量表示部を次の店舗に係る新たな作業情報に従って動作させ、別の作業者による別の店舗に係るピッキング作業を支援する。同商品ゾーンでのピッキング作業を終えた作業者は次の商品ゾーンにおけるピッキング作業に移り、このゾーンに設けられたピッキング指示装置の支援の下でピッキング作業を行う。
【0015】
請求項3に係る物流センタでは、一配送先に係るピッキング作業とこの作業を担当する作業者とが一対一に対応づけられ、また、一作業者は、或る商品ゾーンでのピッキング作業中はこの商品ゾーンを一時的に占有する。この様に、各商品ゾーンでのピッキング作業が一配送先を担当する作業者のみによって行われるため、各商品ゾーンで複数の配送先についてのピッキング作業が同時に行われることはなく、発送先の混同に起因するピッキング作業ミスが発生しない。また、各商品ゾーンでのピッキング作業は、習熟度や注意力に乏しい作業者が担当する場合もあるが、この場合にも、請求項3に係るピッキングシステムの支援の下でピッキング作業が迅速かつ正確に行われる。
【0016】
そして、多種多量の商品を収容するべく多数の商品棚が設置された物流センタでは、全商品棚を多数のグループ(商品ゾーン)に区分可能であり、各商品ゾーンが一作業者に一時的に占有されるとしても全商品ゾーンを全体としてみたとき多数の作業者によるピッキング作業は互いに平行に行われ、ピッキング作業は全体として滞りなく迅速に行われる。更に、全商品ゾーンを適宜数の商品ゾーン群に区分すると共に一作業者に対して全商品ゾーンの一部をなす一商品ゾーン群についてのピッキング作業を割り当てることもでき、これにより一作業者あたりのピッキング作業量が適正化されて物流センタ全体におけるピッキング作業の更なる迅速化が図られる。
【0017】
請求項4のピッキングシステムは、各商品ゾーンの下流側のいずれかの商品棚に手動操作可能に設けられ且つ点灯動作または点滅動作が可能な終了ランプ部を更に備える。集中管理装置は、ピッキング指示装置のランプ部の手動操作を検出すると、このピッキング指示装置のランプ部の点灯または点滅動作を停止させ、必要ならば、同ピッキング指示装置の数量表示部の表示動作を停止させる。集中管理装置は、各商品ゾーンにおいて点灯または点滅動作されたランプ部の全てが手動操作されると終了ランプ部を点灯または点滅動作させる。
【0018】
請求項4のピッキングシステムによれば、作業者が、各商品ゾーンでのピッキング作業を終了したときに終了ランプ部を点灯または点滅動作させ、ピッキング作業の終了を作業者に認識させて次の商品ゾーンでのピッキング作業に速やかに着手させることができる。
請求項5のピッキングシステムでは、集中管理装置は、一商品ゾーンに属する商品棚からの商品の取り出しが不要であると判別すると、同商品ゾーンの特定の一つのピッキング指示装置のランプ部を点滅動作させると共に同ピッキング指示装置の数量表示部に特定の表示動作を行わせる。
【0019】
物流センタには非常に多くの種類の商品の在庫を有し、その一方で個々の店舗で販売される商品の種別や数量は店舗毎に異なり、或る店舗への配送にあたって全ての商品ゾーンからの商品取り出しが必要であるとは限らない。
請求項5のピッキングシステムによれば、或る商品ゾーンからの商品取り出しが不要である場合、同商品ゾーンの特定のピッキング指示装置が特定の動作を行うので、この特定の動作に基づいて作業者はこの商品ゾーンでの商品取り出しが不要であることを認識し、ランプ部を押圧してその動作を停止させ、この商品ゾーンを単に通過する。
【0020】
請求項6に記載のピッキングシステムでは、集中管理装置は、いずれかの商品ゾーンの終了ランプ部が手動操作されると、この商品ゾーンの各商品棚の各商品収容部からの商品取り出し数量の累計を求める。集中管理装置は、補充表示指令に応じて、各商品収容部からの商品取り出し数量の累計を、この商品収容部に対応するピッキング指示装置の数量表示部に表示する。
【0021】
請求項6のピッキングシステムによれば、全ての商品ゾーンにおけるピッキング作業が終了した後にピッキングシステムを補充表示モードで動作させるべく、同ピッキングシステムの集中管理装置に対して補充表示指令がキーボードを介して手動入力され或いはプログラムを介して自動入力されると、集中管理装置は、補充表示モードを判別し、この補充表示モードの判別前における各商品ゾーンの各商品棚の各商品収容部からの商品取り出し数量の累計を、各商品収容部からの実際の商品取り出し総数として求める。更に、集中管理装置は、各商品収容部からの商品取り出し数量の累計を各商品収容部に対応するピッキング指示装置の数量表示部に表示させる。作業員は、各数量表示部に表示された商品取り出し総数と各商品収容部の商品収容総数とを比較し、必要に応じて各商品収容部へ商品を補充する。
【0022】
物流センタから多数の店舗のそれぞれに多種少量で商品が配送されるが、個々の店舗での各種商品の販売数量の大小は店舗毎に異なると共に季節や商品の人気に大きく左右される。このため、物流センタにおける各商品収容部から実際に取り出される商品数量ひいては必要補充数量は日々大きく変化する。
請求項6のピッキングシステムは、本来はピッキング作業の支援のために供されるピッキング指示装置を、商品補充作業を支援するために使用可能とするばかりでなく、日々大きく変化する実際の商品取り出し総数を商品補充作業の基礎データとして提供可能である。作業者は、各商品収容部の残りの商品の総数が、これに対応する数量表示部に表示された商品取り出し数量に見合ったものであるのか否かを目視により或いは実際に数えた残り数量に基づいて判断する。例えば、残り数量が取り出し数量の例えば3倍以下であれば商品収容数量が少ないと判断して必要量の商品を補充する。なお、この様な商品補充が行われるので、欠品を生じるおそれがなく、従って、受注データを実際の商品取り出し数量として使用可能ではあるが、請求項6のピッキングシステムでは、実際の商品取り出し総数を商品補充のための基礎データとして用いて現況に即した商品補充を行えるようにしている。
【0023】
請求項6のピッキングシステムにおいて、集中管理装置による補充表示モードの判別時に各ピッキング指示装置のランプ部を点灯または点滅動作させても良いが、電力消費を低減し且つランプ部の使用寿命をのばす観点からはランプ部を点灯または点灯動作させないことが望ましい。
請求項6のピッキングシステムにおいて、好ましくは、各ピッキング指示装置のランプ部が手動操作されると、集中管理装置は、このピッキング指示装置の数量表示部の表示動作を停止させる。
【0024】
この好適態様によれば、ピッキング指示装置の数量表示部に表示された商品取り出し数量に基づいてこのピッキング指示装置に対応する商品収容部へ商品を補充し或いは商品の補充は不要であると判断した後に作業者がこのピッキング指示装置のランプ部を手動操作すると数量表示部での数量表示が消え、作業者は、その商品収容部への商品補充あるいは商品補充不要との判断を終えたことを確認できる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態によるピッキングシステムを説明する。
本実施形態のピッキングシステムが設置される物流センタは、多数の配送先へ多種の商品を配送可能なように、例えば数千種類にものぼる商品を保管しており、これらの商品は大物商品と小物商品とに大別される。大物商品とは、仕入先から箱詰め状態で納品されたものを配送先の店舗たとえばコンビニエンスストアに箱詰め状態のまま配送されるものを指し、小物商品とは、箱詰め状態で納品されたものを物流センタで開いて所要数づつ配送先に配送されるものを指す。
【0026】
物流センタには、多数の商品ゾーンが台車通路に沿って設けられ、各商品ゾーンには所要数の商品棚が設けられている。図2に例示する一つの大物商品ゾーンは、例えば3階層式の商品棚を3つ連設してなる。この大物商品ゾーンの第1商品棚の第1階層にはLA商品及びLB商品が別々のパレット上に積み重ねられ、第2及び第3階層の各々にはLA商品群およびLB商品群が保管されている。第2商品棚の第1階層では、一つのパレット上にLC商品とLD商品とが区分して積み重ねられ、別のパレット上にLE商品とLF商品とが積み重ねられている。第2階層にはLC商品群およびLD商品群が区分して保管され、第3階層にはLE商品群及びLF商品群が同様に保管されている。第3商品棚にはLG商品およびLH商品が保管されている。
【0027】
上述のように、図2に示した大物商品ゾーンの第1及び第3商品棚の各々は、第1階層に2つの商品収容部11A、11Bまたは13A、13Bを備え、第2商品棚は第1階層に4つの商品収容部12A、12B、12C、12Dを備えている。そして、これらの商品収容部の各々にはピッキング指示装置21が設けられ、各ピッキング指示装置21は、図1に示すように、点灯動作及び点滅動作が可能なランプ22と、商品数量を例えば3桁でデジタル表示する数量表示器23と、ランプ22および数量表示器23を駆動制御する駆動部(図示略)とを有し、このランプ22は、作業者が押しボタン操作可能なランプボタンにより構成されている。各ピッキング指示装置21には、作業者が押圧操作可能な欠品ボタン24が設けられている。また、大物商品ゾーンには、ピッキング作業順路(図4に矢印で示す)でみて、第1商品棚の第1番目のピッキング指示装置21の上流側に配送コース及び配送先の店舗を表示する配送コース・店舗表示装置31が設けられ、また、第3商品棚の第2番目のピッキング指示装置21の下流側には、作業者が押しボタン操作可能なランプボタンからなり点灯または点滅動作可能な終了ランプ32が設けられている。
【0028】
図1に示すように、各ピッキング指示装置21は、物流センタ内のローカルエリアネットワーク(LAN)40を介して集中管理部としてのコンピュータ41に接続され、また、コンピュータ41には大物商品ゾーンの配送コース・店舗表示装置31および終了ランプ32が接続されている。
一方、小物商品ゾーンは、図5に例示するように、台車通路50を挟んで互いに対向して配された2つの商品棚51A、51Bからなる。図3には2つの小物商品ゾーンのそれぞれの片側の商品棚51Aが例示され、各商品棚51Aは3段式の商品棚からなり、合計12個の商品載置部51aを商品収容部として備えている。図3の右側の商品棚51Aでは12種類のSA商品ないしSL商品が商品載置部51aの対応するものに区分して収容され、図3の左側の商品棚51AにはSM商品ないしSX商品が同様に収容されている。各商品載置部51aの商品載置面は手前に傾斜しており、載置面の両側にローラ列が設けられ、最も手前の商品を取り出すと、残りの商品が手前に移動するようになっている。
【0029】
上述のように、図3および図5に示した各小物商品ゾーンは合計24個の商品収容部51aを備えている。大物商品ゾーンの場合と同様、これらの商品収容部51aの各々に対応して、点灯動作及び点滅動作が可能なランプ22、商品数量を表示する数量表示器23、欠品ボタン24および図示しない駆動部を有するピッキング指示装置21が設けられている。また、各小物商品ゾーンの片側の商品棚51Aの上流側には配送コースを表示する配送コース表示装置31Aが設けられ、また、各ゾーンの片側の商品棚51Aの下流側には終了ランプ32が設けられている。更に、各ゾーンの下流側において台車通路50の上方空間には配送先の店舗を表示する店舗表示装置(図示略)が設けられている。そして、ピッキング指示装置21、配送コース表示装置31A、店舗表示装置および終了ランプ32は、LAN40を介してコンピュータ41に接続されている。
【0030】
物流センタには多数の大物商品ゾーンおよび多数の小物商品ゾーンが設けられており、これらの商品ゾーンに属する多数の商品棚から所要の商品を所要数づつ取り出して台車(図5に参照符号60で示す)に積み込むピッキング作業が多数の作業者により行われる。図5中、参照符号61は小物商品を収容するコンテナを表す。
【0031】
ピッキング作業を正確且つ迅速に行うべく、本実施形態の場合、各作業者に対して、多数の大物商品ゾーンからなる大物商品ゾーン群あるいは多数の小物商品ゾーンからなる小物商品ゾーン群について或る一店舗に配送すべき商品のピッキング作業が割り当てられる。
図4は大物商品ゾーン群を例示し、ここでは、図示の便宜上、3つの大物商品ゾーンからなる大物商品ゾーン群を示す。大物商品ゾーン群についてのピッキング作業を割り当てられた作業者は、同ゾーン群内の台車通路50に沿って台車60を押しつつ、ピッキングシステムの支援の下でピッキング作業を行う。図5は、図示の便宜上、4つの小物商品ゾーンからなる小物商品ゾーン群を示す。小物商品ゾーン群についてのピッキング作業を割り当てられた作業者は、ピッキングシステムの支援の下で、台車通路50の両側の商品棚51A、51Bから所要の商品を所要数づつ取り出す。
【0032】
上記のピッキング作業により商品棚の商品数量が減少するので、この減少分を補充する商品補充作業がピッキング作業後に行われる。本実施形態のピッキングシステムは、この補充作業を支援するものとなっている。
以下、ピッキングシステムの作用を説明する。
物流センタでは、店舗からの受注がある度に受注データが更新され、日々の受注締め切り時刻になると受注データがまとめられ、この受注データに基づいて、各配送車両の配送コースに属する多数の店舗に対して配送すべき商品の種類および数量を店舗毎にまとめた配送データが作成され、ピッキングシステムのコンピュータ41に配送データ(広義には受注データ)が入力され、コンピュータ41に内蔵の記憶装置(図示略)に格納される。
【0033】
ピッキング作業の支援に際して、ピッキングシステムのコンピュータ41は、図6及び図7に示すピッキング指示ルーチンを実行する。このピッキング指示ルーチンにおいて、コンピュータ41の記憶装置から配送データが読み出され、この配送データに基づいて、第i配送コースの第j店舗に関連して第k商品ゾーンで取り出すべき商品の種別m及び取り出し数量nがそれぞれ判別される(ステップS1)。ここで、記号i、j、k、m及びnは正の整数であり、配送コース番号、店舗番号、商品ゾーン番号、商品種別番号及び取り出し数量のそれぞれに予め対応づけられているものとする。ピッキング作業の開始直後において、例えば、物流センタのそれぞれの商品ゾーンでは第1配送コースに属する店舗へ配送すべき商品が取り出され、その後、第2配送コース以降に係るピッキング作業が順番に行われる。
【0034】
次に、第k商品ゾーンに対応する配送コース番号i及び店舗番号jのデータに基づいて、第k商品ゾーンの配送コース・店舗表示装置あるいは配送コース表示装置及び店舗表示装置(以下、一括して配送コース・店舗表示装置という)がLAN40を介してコンピュータ41により駆動される(ステップS2)。この結果、各大物商品ゾーンの配送コース・店舗表示装置31に配送コース番号i及び店舗番号jが表示され、各小物商品ゾーンの配送コース表示装置31A及び店舗表示装置に配送コース番号iおよび店舗番号jが表示される。
【0035】
次に、第k商品ゾーンのいずれか一つ以上の商品収容部から、第j店舗への発送のために取り出すべき商品があるか否かが判別される(ステップS3)。この判別結果が肯定であれば、第k商品ゾーンで取り出すべき商品mの各々に係る取り出し数量nが「1」であるか否かが判別され(ステップS4)、商品mの取り出し数量nが「1」であれば商品mに対応するピッキング指示装置21のランプボタン22が点灯される(ステップS5)。一方、商品mの取り出し数量nが「1」でなく2つ以上であれば、商品mに対応するピッキング指示装置21のランプボタン22が点滅され(ステップS9)、また、このピッキング指示装置21の数量表示器23に取り出し数量nが表示される(ステップS10)。
【0036】
第i配送コースの第j店舗への発送商品のピッキングを担当する作業者は、第k商品ゾーンの配送コース・店舗表示装置の配送コース番号i及び店舗番号jを同作業者がピッキングに用いる台車60の黒板やホワイトボードに書かれた配送コース番号及び店舗番号と照合し、次に、第k商品ゾーンでのピッキング指示装置21の支援の下でピッキング作業を行う。
【0037】
例えば、図2及び図4に示す第1大物商品ゾーンでは、LB商品に対応するランプボタン22が点灯動作すると共にLD商品に対応するランプボタン22が点滅動作する。大物商品ゾーン群担当の作業者は、点灯動作しているランプボタン22に対応する商品収容部からLB商品を一つ取り出して台車60に載せた後にこのランプボタン22を押し、次に、点滅動作しているランプボタン22に対応する数量表示器23の数量表示を確認し、このランプボタン22に対応する商品収容部からLD商品を数量表示器に表示されている数量だけ取り出して台車60に載せ、このランプボタン22を押す。この様にして第1大物商品ゾーンでのピッキング作業を終えると、作業者は同ゾーンの最下流側に設置された終了ランプボタン32を押して、同ゾーンから出る。
【0038】
一方、図3及び図5に示す第1小物商品ゾーンでは、SB商品に対応するランプボタン22が点灯動作すると共にSI商品に対応するランプボタン22が点滅動作し、小物商品ゾーン群担当の作業者はSB商品を一つ取り出してランプボタン22を押し、次にSI商品を数量表示された数量だけ取り出してランプボタン22を押し、更に終了ランプボタン32を押す。
【0039】
コンピュータ41は、第k商品ゾーンでの商品mの各々に対応するランプボタン22を点灯または点滅動作させた後、各ランプボタン22が作業者により押圧操作されたか否かを監視しており、点灯動作させたランプボタン22のいずれかが押圧操作されるとLANを介してこの操作を判別し(ステップS6)、次に、このランプボタン22の点灯動作を停止させる(ステップS7)。すなわち、ランプボタン22が消灯する。一方、点滅動作させたランプボタン22のいずれかが押圧されたことが判別されると(ステップS11)、このランプボタン22の点滅動作が停止されると共に同ランプボタン22に対応する数量表示器23の数量表示が停止され(ステップS12及びS13)、ランプボタン22及び数量表示器23が消灯する。
【0040】
また、コンピュータ41は、第k商品ゾーンにおいて点灯または点滅させたランプボタン22の全てが押圧操作されて消灯したか否かを監視しており、ランプボタン22の全てが消灯したことを判別すると(ステップS8またはS14)、第k商品ゾーンの終了ランプボタン32を点滅させ、次に終了ランプボタン32が押圧されたか否かを判別する(ステップS15、S16)。そして、終了ランプボタン32が押圧されると、終了ランプボタン32の点滅動作が停止されて消灯する(ステップS17)。
【0041】
次に、コンピュータ41は、第k商品ゾーンにおける第m商品の取り出し数量nの前回値に今回の取り出し数量nを加算して今回までの取り出し数量nの累計を求めて記憶装置内に格納する(ステップS18)。更に、第k商品ゾーンにおけるピッキング作業対象である第j店舗として次の店舗が選択され(ステップS19)、ステップS1以降のピッキング指示処理が再度実行される。このピッキング指示に従い、第k商品ゾーンでは、次の店舗に係るピッキング作業を担当する作業者により、この店舗に発送すべき商品の取り出しが行われる。
【0042】
第k商品ゾーンにおいて取り出すべき商品がないことがステップS3で判別した場合、コンピュータ41は、第k商品ゾーンの特定のピッキング指示装置21を特定の態様で動作させる(ステップS20)。例えば、特定のピッキング指示装置21のランプボタン22を点滅動作させると共にこのピッキング指示装置の数量表示器23の各桁セグメントに「−」を表示させる。すなわち、数量表示器23には例えば「−−−」が表示される。
【0043】
作業者は、特定のピッキング指示装置21による商品取り出し不要指示に基づいて第k商品ゾーンでのピッキング作業が不要であることを確認すると、このピッキング指示装置21のランプボタン22を押し、これに応じて点滅動作した終了ランプボタン32を押して第k商品ゾーンから出る。コンピュータ41は特定のピッキング指示装置21のランプボタン22が押圧されたことを判別すると(ステップS21)、このランプボタン22の点灯動作を停止させ(ステップS22)、次に上記ステップS15での処理を実行する。
【0044】
なお、万一、いずれかの商品収容部からの商品取り出しに際して同商品収容部に商品がない場合には、作業者はこの商品収容部に対応するピッキング指示装置21の欠品ボタン24を押す。欠品ボタン24の押圧操作はコンピュータ41により判別され、コンピュータ41は、警報を発して補充作業要員へ知らせたり、或いは商品補充に待機するなどの措置を必要に応じて講じる。
【0045】
本実施形態の物流センタでは、各配送コースに属する個々の店舗へ配送すべき商品のピッキング作業が多数の商品ゾーンにおいて多数の作業者により平行に行われるが、上記のピッキングシステムによる支援の下で、各作業者のピッキング作業は正確且つ迅速に行われる。この様にして、全配送コースについてのピッキング作業が終了し、このピッキング作業終了時、コンピュータ41の記憶装置には、各商品ゾーンkにおける各種商品mのそれぞれの取り出し数量nの累計(商品取り出し総数)が既に格納されている。そして、各配送コースに属する個々の店舗へ配送すべき多数の商品が物流センタの商品積み込み場所に店舗毎に集められ、配送車両に積み込まれる。
【0046】
その後、ピッキング作業による商品棚の残り商品の数量減少分を補充する商品補充作業が行われるが、既述のように、本実施形態のピッキングシステムは、この補充作業を支援するものとなっている。
すなわち、ピッキングシステムのコンピュータは、図8の補充表示ルーチンにおいて、補充表示指令を判別すると(ステップS31)、上記ピッキング作業における各商品ゾーンkでの各種商品mのそれぞれの取り出し数量nの累計(商品取り出し総数)を記憶装置から読み出し、物流センタ内の多数の商品収容部にそれぞれ対応するピッキング指示装置21の数量表示器23に商品取り出し総数を表示させる(ステップS32)。図1には、同図の最下方の数量表示器23に商品取り出し総数「65」が表示された場合が図示されている。
【0047】
作業者は、各商品収容部の残りの商品の総数が、これに対応する数量表示部23に表示された商品取り出し数量に見合ったものであるのか否かを目視により或いは実際に数えた残り数量に基づいて判断し、例えば、残り数量が取り出し数量の例えば3倍以下であれば商品収容数量が少ないと判断して必要量の商品を補充する。本実施形態では、大物商品については商品棚の第2階層から商品を積載したパレットを第1階層に単に降ろすなどして商品補充を迅速に行える。また、小物商品については、図示しない小物商品エリアに保管された商品が補充に用いられる。
【0048】
そして、数量表示器23に対応するランプボタン22が押圧されると(ステップS33)、コンピュータ41は、数量表示器23の表示動作を停止させ(ステップS34)、ピッキング作業での商品取り出し総数の表示が消える。そして、商品取り出し総数を表示した数量表示器にそれぞれ対応する全てのランプボタンが押圧されると(ステップS35)、補充表示ルーチンが終了する。
【0049】
本発明のピッキングシステムは上記実施形態のものに限定されず、種々に変形可能である。
例えば、上記実施形態では、商品補充作業を支援するべくピッキング作業での商品取り出し総数を数値表示器に表示可能なピッキングシステムについて説明したが、本発明のピッキングシステムはその様な支援機能を具備するものに限定されない。また、ピッキング指示装置に欠品ボタンを設けることも必須ではない。そして、ピッキングシステムが設置される物流センタにおける商品ゾーンや商品棚の構成も実施形態のものに限定されるものではない。
【0050】
【発明の効果】
本発明のピッキングシステムは、物流センタに設置された商品棚の商品収容部の各々から取り出すべき商品の種類及び数量を判別する集中管理装置を備え、取り出すべき商品の数量が一つである商品収容部に対応するピッキング指示装置のランプ部を点灯動作させる一方、取り出すべき商品の数量が2つ以上である商品収容部に対応するピッキング指示装置のランプ部を点滅動作させると共にこれらのピッキング指示装置の数量表示部を表示動作させるので、商品取り出しに係る商品収容部のそれぞれをランプ部の点灯・点滅動作により特定できるばかりではなく、ランプ部の点灯動作により商品取り出し数が一つであることを示す一方、ランプ部の点滅動作により商品取り出し数が2つ以上であることを数量表示の確認前に作業者に認識させることができ、ピッキング作業における商品取り出し数の誤りを解消または大幅に低減可能であり、また、多くの店舗の多種少量の商品発注に即したピッキング作業支援を行え、物流センタにおけるピッキング作業の効率および正確さの向上に大きく寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるピッキングシステムのコンピュータとこれにローカルエリアネットワークを介してそれぞれ接続されたピッキング指示装置とを示す概略図である。
【図2】図1に示したピッキングシステムが設置される物流センタの大物商品ゾーンを例示する概略正面図である。
【図3】物流センタの2つの小物商品ゾーンの片側の商品棚を例示する概略斜視図である。
【図4】物流センタにおける大物商品ゾーン群を例示する概略平面図である。
【図5】物流センタにおける小物商品ゾーン群を例示する概略平面図である。
【図6】ピッキングシステムのコンピュータにより実行されるピッキング指示ルーチンの一部を示すフローチャートである。
【図7】ピッキング指示ルーチンの残部のフローチャートである。
【図8】ピッキングシステムのコンピュータにより実行される補充表示ルーチンのフローチャートである。
【符号の説明】
11A、11B、12A、12B、12C、12D、13A、13B、51a
商品収容部
21 ピッキング指示装置
22 ランプボタン
23 数量表示器
41 コンピュータ(集中管理装置)
31 配送コース・店舗表示装置
31A 店舗表示装置
32 終了ランプ
51A、51B 商品棚
Claims (6)
- 商品種別毎に区分された一つ以上の商品収容部をそれぞれ有した商品棚を設置してなる物流センタにおいて、
点灯動作及び点滅動作が可能なランプ部と商品数量を表示する数量表示部とを含むと共に商品収容部毎に設けられたピッキング指示装置と、
各前記商品収容部から取り出すべき商品の種類及び数量を判別し、取り出すべき商品の数量が一つである商品収容部に対応するピッキング指示装置のランプ部を点灯動作させる一方、取り出すべき商品の数量が2つ以上である商品収容部に対応するピッキング指示装置のランプ部を点滅動作させると共に少なくともこれらのピッキング指示装置の数量表示部を表示動作させる集中管理装置と
を備えることを特徴とするピッキングシステム。 - 各前記ピッキング指示装置の前記ランプ部は手動操作可能に設けられ、
前記集中管理装置は、いずれかのピッキング指示装置の前記ランプ部の手動操作を検出すると、このピッキング指示装置の前記ランプ部の点灯または点滅動作を停止させる
ことを特徴とする請求項1に記載のピッキングシステム。 - 一商品あるいは一商品グループに各々対応する複数の商品ゾーンを設け、一つ以上の商品収容部を有する一つ以上の商品棚を各前記商品ゾーンに設けてなる物流センタに適用されるものであり、
前記集中管理装置は、各前記商品ゾーンの各前記商品棚の前記商品収容部の各々から取り出すべき商品の種類および数量を配送先の店舗毎に判別し、一店舗への配送のために取り出すべき商品の種類及び数量に応じて所要のピッキング指示装置のランプ部及び数量表示部を点灯または点滅動作および表示動作させ、前記点灯または点滅動作させたランプ部の全てが手動操作されると、別の店舗への配送に係る商品の種類および数量に応じて所要のピッキング指示装置を動作させる
ことを特徴とする請求項2に記載のピッキングシステム。 - 各前記商品ゾーンの下流側のいずれかの商品棚に手動操作可能に設けられ且つ点灯動作または点滅動作が可能な終了ランプ部を更に備え、
前記集中管理装置は、いずれかのピッキング指示装置の前記ランプ部の手動操作を検出すると、このピッキング指示装置の前記ランプ部の点灯または点滅動作を停止させ、また、各前記商品ゾーンにおいて点灯または点滅動作されたランプ部の全てが手動操作されると、前記終了ランプ部を動作させる
ことを特徴とする請求項3に記載のピッキングシステム。 - 前記集中管理装置は、いずれか一つの商品ゾーンに属する商品棚からの商品の取り出しが不要であると判別すると、この商品ゾーンの特定の一つのピッキング指示装置の前記ランプ部を点滅動作させると共に同ピッキング指示装置の前記数量表示部に特定の表示動作を行わせる
ことを特徴とする請求項3または4に記載のピッキングシステム。 - 前記集中管理装置は、いずれかの商品ゾーンの前記終了ランプ部が手動操作されるとこの商品ゾーンの各前記商品棚の各前記商品収容部からの商品取り出し数量の累計を求め、また、補充表示指令に応じて、各前記商品収容部からの商品取り出し数量の累計を、この商品収容部に対応するピッキング指示装置の前記数量表示部に表示する
ことを特徴とする請求項4に記載のピッキングシステム。
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