JP3547663B2 - Nud改善食品 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、褐藻類由来のフコイダン、望ましくはモズク由来のフコイダンを含有するNUD改善食品および上記フコイダンと特定の植物抽出物を組み合わせたNUD改善食品に関する。
【0002】
【従来の技術】
NUD( non−ulcer dyspepsia )とは、潰瘍などの上部消化管粘膜病変を思わせる症状がありながら、内視鏡的に、あるいは他の一般検査で症状の原因を特定できない病態を指すものである。このように、NUDは器質的疾患によらないdyspepsia症状を指すものであることから、最近では機能性ディスペプシア( functional dyspepsia )とも呼ばれている。
【0003】
わが国での上部消化器症状に関する有症率は26%といわれ、これらの患者のうち、医師の診察を受けるのは34%、その内の70%には症状の原因となる器質的異常が発見されないことから、大部分の患者はNUDと診断される。このため潜在的NUDの患者の数は非常に多いと考えられている(清田啓介、Non−ulcer dyspepsia に対する臨床疫学的研究、日本消化器学会誌、89巻、p1973〜1981、1992年)。
【0004】
上記したNUDは、単一疾患ではなく症候群であるため、治療薬の選択が難しく、特定の薬剤による充分な治療効果が得られているとはいえない(G.Iresearch,Vol6,p57−63,1998年)。また、NUD症状を有し医師の診察を受けるまでには至らない患者が66%程度いることから、NUDの改善作用を有し、日常的に簡易に摂取できる治療薬もしくは食品が望まれている。
【0005】
一方、フコイダンは、褐藻類(例えば、ヒバマタ(Fucus)属、コンブ(Laminaria)属またはエゾイシゲ(Pelvetia)属など)由来のフコース含有硫酸化多糖である。このフコイダンの生理活性については、血液凝固阻止作用、抗高脂血症作用、制癌作用等が報告されている他、本出願人も、ヘリコバクター・ピロリの胃粘膜上皮細胞への定着阻害活性などについて報告している(特開平7−138166号)。しかしながら、これまでにフコイダンのNUD改善作用については全く報告されていなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、NUD改善作用を有し、かつ日常的に簡易に摂取できる副作用のないNUD改善食品を提供することである。
また、NUD状態の消費者に対して、非常に摂取し易いNUD改善食品を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を行っていたところ、褐藻類由来のフコイダンは、NUDの改善に優れた作用を有することを見出した。また、このフコイダンと組み合わせることによりその摂取が極めて容易になるものとして、特定の植物抽出液を見出し、本発明を完成した。
【0008】
すなわち本発明は、褐藻類由来のフコイダンを含有させることを特徴とするNUD改善食品を提供するものである。
【0009】
また、本発明は、褐藻類由来のフコイダンと、ハブ茶、柿葉、ドクダミ、ウイキョウから選ばれる1種以上の植物抽出物とを含有することを特徴とするNUD改善食品を提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明は、褐藻類由来のフコイダンを含有するNUD改善食品である発明(以下、「第1発明」という)と、褐藻類由来のフコイダンの他、ハブ茶、柿葉、ドクダミ、ウイキョウから選ばれる1種以上の植物抽出物を含有するNUD改善食品である発明(以下、「第2発明」という)よりなるものである。
【0011】
本発明の第1発明および第2発明において用いられる褐藻類由来のフコイダンは、主としてフコースからなる分子量数万から数十万の硫酸化多糖類である。このフコイダンは、褐藻類に属する海藻類であるフトモズク、ホソモズク、オキナワモズク、ウミウチワ、マコンブ、ワカメ、コンブ、アミジグサ等の褐藻類に豊富に含有されており、これら褐藻類を酸水溶液または熱水等を用いて抽出することにより容易に得ることができる。
【0012】
上記の褐藻類からフコイダンを抽出する方法は、任意の条件で行なうことができるが、その代表的な例を示せば次のとおりである。
【0013】
(1)酸抽出法
褐藻類をその湿重量の1〜3倍量の水に懸濁させ、酢酸水溶液または希塩酸を加えてpHを2〜4、望ましくは2〜3に調整する。次いで約50℃以上、望ましくは80〜100℃に加熱し、フコイダンを溶出させる。次いで遠心分離して沈澱物を除き、上清を水酸化ナトリウムで中和し、抽出物を得る。必要に応じて、更に限外ろ過、透析等を行って低分子量の不純物を除き、凍結乾燥することで純度の高いフコイダンを得ることができる。
【0014】
(2)熱水抽出法
褐藻類をその湿重量の1〜3倍量の水に懸濁させ、約10分〜1時間、100℃に加熱する。次いで遠心分離して沈殿物を除き、フコイダンを含む抽出物を得ることができる。また、必要により上清に塩化カルシウムまたは酢酸バリウムを加えて沈澱するアルギン酸を除く。更に透析を行って低分子量の不純物を除いた後、凍結乾燥すると純度の高いフコイダンを得ることができる。
【0015】
本発明において、より好ましい褐藻類からのフコイダンは、食品に添加した場合に風味への影響がない酸抽出法により得たフコイダンであり、低分子量の不純物を取り除いた純度の高いフコイダンを用いることが更に望ましい。また、褐藻類としてはオキナワモズクが好ましく、このオキナワモズクから酸抽出法により得られるフコイダンを用いることが特に好適である。
【0016】
一方、本発明の第2発明で用いる、ハブ茶、柿葉、ドクダミ、ウイキョウから選ばれる1種以上の植物抽出物は、ハブ茶、ウイキョウについては種子、柿葉は葉、ドクダミは全草を乾燥し、熱水抽出することにより得られる。なお、ハブ茶、柿葉、ドクダミについては乾燥物を焙煎した後、熱水抽出しても良い。 これらは1種を単独で用いても良いが、4種の茶抽出物全てを一緒に使用することが好適であり、より望ましい。
【0017】
本発明のNUD改善食品は、上記の褐藻類からのフコイダンを含む抽出物、またはこれとハブ茶、柿葉、ドクダミ、ウイキョウから選ばれる1種以上の植物抽出物とを適当な食品素材と組み合わせることにより得られる。より具体的には、第1発明は、褐藻類からのフコイダンを含む抽出物と食品素材を組み合わせ、公知の手段により目的とする食品の形態とすることにより製造することができ、また、第2発明は、褐藻類からのフコイダンを含む抽出物、ハブ茶、柿葉、ドクダミ、ウイキョウから選ばれる1種以上の植物抽出物および食品素材を組み合わせ、公知の手段により目的とする食品とすることにより製造することができる。
【0018】
食品の製造に当たって、褐藻類からのフコイダンを含む抽出物や、ハブ茶、柿葉、ドクダミ、ウイキョウから選ばれる1種以上の植物抽出物は、そのまま利用することも、また必要により濃縮、乾燥した後利用することもできる。
【0019】
食品に対するフコイダンの添加量は、当該食品に対し、前記分子量1〜20万、好ましくは5万〜15万の硫酸化多糖類として少なくとも0.05重量%以上、望ましくは、0.1重量%以上とすれば良い。フコイダンの添加量の上限は特に制限されないが、フコイダンの価格は相対的に高く、また多量の添加は食品の粘度を高くするなどの点から、5重量%程度とすれば良い。
【0020】
一方、第2発明において、食品に添加されるハブ茶、柿葉、ドクダミ、ウイキョウから選ばれる1種以上の植物抽出物は、当該食品に対し、例えば20〜25倍量の熱水抽出物として、2重量%から30重量%程度とすれば良く、特に、10重量%から20重量%とすることが望ましい。
【0021】
本発明のNUD改善食品の形態としては、特に制限はないが、例えば、発酵乳、乳酸菌飲料、乳飲料、アイスクリーム類、バター、チーズ、その他の乳製品、果実飲料、炭酸飲料、スポーツドリンク、無糖茶、コーヒー、紅茶、ココア、スープ、しるこ、甘酒、ドリンク剤、その他の清涼飲料水、豆乳類、麺類、豆腐類、生菓子、菓子、氷菓、錠菓、顆粒、カプセル等の健康食品等を挙げることができる。また、本発明食品の形状も液状、半固形状、固状のいずれであっても良い。しかしながら、無糖茶のような茶様飲料とすることがより好ましい。
【0022】
以上のようにして得られる本発明のNUD改善食品は、褐藻由来のフコイダンの作用により、摂取者のNUD状態を改善することができる。特に、褐藻由来のフコイダンと、ハブ茶、柿葉、ドクダミ、ウイキョウから選ばれる1種以上の植物抽出物、特にこれら4種全ての抽出物を組み合わせた場合は、非常に摂取し易くなるので、摂取しやすくかつ十分なNUD改善効果を有するNUD改善食品を得ることができる。
【0023】
【実施例】
次に、試験例および実施例を挙げ、本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に何ら制約されるものではない。
【0024】
試 験 例 1
NUD改善効果の確認:
(1)下記の製造法(酸抽出法)によりモズクフコイダン抽出物と、ハブ茶、柿葉、ドクダミおよびウイキョウの抽出物をそれぞれ製造した。
得られたハブ茶、柿葉、ドクダミおよびウイキョウの抽出物の等量混合物(以下、「混合茶」という)190グラムを缶に充填し、これにフコイダン抽出物を100mg添加したもの(試料A)、300mg添加したもの(試料B)並び全くフコイダンを添加しないもの(対照試料)の3種類の飲料を常法により調製し、これらを試験試料とした。
【0025】
(モズクフコイダン抽出物の調製法)
オキナワモズクをその湿重量と同量の水に懸濁させ、2モル塩酸水溶液を加えてpH3に調整する。次いで97±1℃で攪拌しつつ60分間加熱し、フコイダンを溶出させる。次いで、連続遠心分離機を用いて7,000Gで不溶分を除去した後、更に分画分子量6,000の限外濾過膜を用いてpH3で回分加水濾過を繰り返すことで分子量6,000以下の低分子画分を除去する。次いで、1M水酸化ナトリウムを加え、pH5.5〜6.0の範囲にpHを調整する。このフコイダンを主成分とする濃縮液を噴霧乾燥してフコイダン画分の粉末を得る。この粉末のフコイダン含量は75%であった。
【0026】
(ハブ茶、柿葉、ドクダミおよびウイキョウの抽出物の調製法)
ハブ茶、柿茶、ドクダミもしくはウイキョウ、あるいはこれらの混合物30〜100gを90℃のイオン交換水1kgに添加し、10分間攪拌抽出を行う。150メッシュステンレスフィルターを用いて植物葉を粗濾過後、抽出液を30℃以下に冷却し、3,000回転/分で10分間処理する。
【0027】
(2)胃の調子のすぐれないという自覚症状を有する健常人20名を、4群に分け、下に示す飲用スケジュールで各試料を1日1本飲用してもらい、試験開始前、最初の飲用期間終了時、飲用休止期間終了時および試験終了時の4回に分けて、次に示すアンケート調査を実施した。このアンケート調査は、全期間を通じて最も状態の良かった順に順位付けし、数値解析した(同順位の場合は同順位スコアの平均値とした)。この結果を表1に示し、また、A−1群とA−2群を合わせて100mg投与群とし、B−1群とB−2群を合わせて300mg投与群とし、それぞれの平均値を用いてグラフ化した結果を図1に示す。
【0028】
(飲用スケジュール)
A−1群:
対照試料飲用(2週間)→飲用休止(1週間)→試料A飲用(2週間)
A−2群:
試料A飲用(2週間)→飲用休止(1週間)→対照試料飲用(2週間)
B−1群:
対照試料飲用(2週間)→飲用休止(1週間)→試料B飲用(2週間)
B−2群:
試料B飲用(2週間)→飲用休止(1週間)→対照試料飲用(2週間)
【0029】
(アンケート内容)
1.今の症状で当てはまるものに○をつけて下さい。<1番強い症状に◎>
むねやけ (強い、中程度、弱い、なし)
酸っぱいものが上がる感じ (強い、中程度、弱い、なし)
少し食べてもお腹がいっぱいになる (強い、中程度、弱い、なし)
胃がもたれる (強い、中程度、弱い、なし)
食欲がない (強い、中程度、弱い、なし)
吐き気、または吐く (強い、中程度、弱い、なし)
夜中に胃が痛む (強い、中程度、弱い、なし)
周期的な不快感、腹痛 (強い、中程度、弱い、なし)
お腹がすくと胃が痛む (強い、中程度、弱い、なし)
その他( )
2.以前と比べて症状に変化がありますか?
1.悪くなった 2.よくなった 3.変わらない
【0030】
( 結 果 )
【表1】
Figure 0003547663
【0031】
表1に示したように、順位付けの解析を行うと、各群とも飲用前に比べ、フコイダンを含有する試料を摂取した後は有意に胃の調子が良くなっていることがわかる。
【0032】
また、1の症状に関するアンケートの結果を、飲用前の状態に比べ症状が改善された場合を1点、変化なしもしくは悪くなった場合を0点として評価すると、100mgフコイダン含有飲料(試料A)による症状の改善を感じた人は10人中6人(奏効率60%)、プラセボ群(対照試料のみ)では10人中4人(奏効率40%)であった。また300mgフコイダン含有飲料(試料B)では、10人中9人に改善が見られ(奏効率90%)、プラセボ群では10人中6人(奏効率90%)であった。
【0033】
また2の項目について、症状の良くなったと答えた人は100mgのフコイダン含有飲料(試料A)では10人中4人が良くなったと答え、プラセボ群では10人中1であった。300mgのフコイダン含有飲料(試料B)では、10人中5人が良くなったと答え、プラセボ群では10人中3人が良くなったと答えた。このように、症状の改善に関しても、プラセボ群に比べ明らかに奏効率が高いことから、フコイダンを用いることにより、胃の調子が改善されることが明らかである。
【0034】
実 施 例 1
(1)ハブ茶40%、柿葉40%、ドクダミ10%、ウイキョウ10%よりなる乾燥葉(混合茶)50gを90℃のイオン交換水1kgに添加し、10分間攪拌抽出を行う。150メッシュステンレスフィルターを用いて植物葉を粗濾過後、抽出液を30℃以下に冷却し、3,000回転/分で10分間処理して清澄液を得る。5倍希釈後、品質安定化のためにアスコルビン酸ナトリウム0.03%を添加し、重曹を加えpHを6.5付近に調整する。
【0035】
これに試験例1の方法で得たオキナワモズク抽出物(フコイダン含量75%)を0.05%添加し、缶に充填して121℃で20分間の殺菌処理を行ない、茶様飲料を得た。
【0036】
(2)上記(1)において、混合茶をハブ茶50%および柿葉50%の乾燥葉に代える以外は全く同様にして飲料を得た。
【0037】
実 施 例 2
(1)柿葉50gを90℃のイオン交換水1kgに添加し、10分間攪拌抽出を行う。150メッシュステンレスフィルターを用いて植物葉を粗濾過後、抽出液を30℃以下に冷却し、3,000回転/分で10分間処理して清澄液を得る。5倍希釈後、品質安定化のためにアスコルビン酸ナトリウム0.03%を添加した後、重曹を加えpHを6.5付近に調整する。
【0038】
これに試験例1の方法で得たオキナワモズク抽出物(フコイダン含量75%)を0.05%添加し、缶に充填して121℃で20分間の殺菌処理を行ない、茶様飲料を得た。
【0039】
(2)柿葉50gに代えてドクダミ50gを用いる以外は上記(1)と同様にして茶様飲料を得た。
【0040】
(3)柿葉50gに代えてハブ茶100gを用いる以外は上記(1)と同様にして茶様飲料を得た。
【0041】
実 施 例 3
混合茶(ほうじ茶50%、玄米20%、緑茶10%、烏龍茶15%、ハトムギ5%)50gを70℃のイオン交換水1kgに添加し、10分間攪拌抽出を行う。150メッシュステンレスフィルターを用いて茶葉を粗濾過後、抽出液を30℃以下に冷却し、3,000回転/分で10分間処理して清澄液を得る。3倍希釈後、品質安定化のためにアスコルビン酸ナトリウム0.03%を添加し、重曹を加えpHを6.5付近に調整する。
【0042】
これに試験例1の方法で得たオキナワモズク抽出物(フコイダン含量75%)を0.05%添加し、缶に充填して121℃で10分間の殺菌処理を行ない茶様飲料を得た。
【0043】
実 施 例 4
烏龍茶70gを90℃のイオン交換水1kgに添加し5分間攪拌抽出を行う。150メッシュステンレスフィルターを用いて茶葉を粗濾過後、抽出液を30℃以下に冷却し、3,000回転/分で10分間処理して清澄液を得る。8倍希釈後、品質安定化のためにアスコルビン酸ナトリウム0.03%を添加し、重曹を加えpHを6.5付近に調整する。
【0044】
これに試験例1の方法で得たオキナワモズク抽出物(フコイダン含量75%)を0.05%添加し、缶に充填して121℃で10分間の殺菌処理を行ない茶様飲料を得た。
【0045】
実 施 例 5
緑茶25gを75℃のイオン交換水1kgに添加し、5分間静置抽出を行う。150メッシュステンレスフィルターを用いて茶葉を粗濾過後、抽出液を30℃以下に冷却し、3,000回転/分で10分間処理して清澄液を得る。4倍希釈後、品質安定化のためにアスコルビン酸ナトリウム0.03%を添加し、重曹を加えpHを6.5付近に調整する。
【0046】
これに試験例1の方法で得たオキナワモズク抽出物(フコイダン含量75%)を0.05%添加し、缶に充填して121℃で10分間の殺菌処理を行ない、茶様飲料を得た。
【0047】
実 施 例 6
麦茶100gを95℃のイオン交換水1kgに添加し、10分間攪拌抽出を行う。150メッシュステンレスフィルターを用いて茶葉を粗濾過後、抽出液を30℃以下に冷却し、3,000回転/分で10分間処理して清澄液を得る。3倍希釈後、品質安定化のためにアスコルビン酸ナトリウム0.03%を添加し、重曹を加えpHを6.5付近に調整する。
【0048】
これに試験例1の方法で得たオキナワモズク抽出物(フコイダン含量75%)を0.05%添加し、缶に充填して121℃で20分間の殺菌処理を行ない、茶様飲料を得た。
【0049】
試 験 例 2
上記実施例1から6で得た各茶様飲料について、その茶飲料としての風味を下記評価基準により官能評価した。この結果を表2に示す。また、これに併せて味の寸評も示した。
【0050】
( 評 価 基 準 )
評 価 内 容
◎ さっぱりとして茶飲料らしく飲みやすい。
○ 茶飲料らしく飲みやすい。
△ うま味等若干出ているが、茶飲料らしい。
× うま味等の味が目立ち、茶飲料らしくない。飲みづらい。
【0051】
( 結 果 )
【表2】
Figure 0003547663
【0052】
この結果から明らかなように、褐藻由来のフコイダンとハブ茶、柿茶、ドクダミ、ウイキョウ等の植物抽出物を組み合わせた茶様飲料は、茶飲料として好ましい風味を有するものであり、特にこれら4種を全て組み合わせたものは特に好ましい風味を有する茶飲料であった。
【0053】
【発明の効果】
本発明によれば、NUD改善作用を有し、かつ日常的に簡易に摂取できる副作用のないNUD改善食品を得ることができる。
特に、褐藻由来のフコイダンとハブ茶、柿葉、ドクダミ、ウイキョウから選ばれる1種以上の植物抽出物、望ましくは4種の植物抽出物を使用することで、非常に摂取し易くかつ十分なNUD改善効果を有するNUD改善食品を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】試験例1でのアンケート調査において、100mg投与群(A−1群およびA−2群)および300mg投与群(B−1群およびB−2群)の平均値をグラフ化した結果を示す図面。
以 上

Claims (3)

  1. 褐藻類由来のフコイダンと、ハブ茶、柿葉、ドクダミ、ウイキョウから選ばれる1種以上の植物の抽出物とを含有することを特徴とするNUD改善食品。
  2. ハブ茶、柿葉、ドクダミ、ウイキョウから選ばれる1種以上の植物の抽出物が、ハブ茶、柿葉、ドクダミ、ウイキョウの4種の植物抽出物である請求項第項記載のNUD改善食品。
  3. 茶様飲料である請求項第1項または第2項記載のNUD改善食品。
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