JP3547522B2 - 排気タービン過給機の洗浄装置 - Google Patents

排気タービン過給機の洗浄装置 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、内燃機関に具備される排気タービン過給機の洗浄装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ディーゼル機関などの内燃機関に併設されている排気タービン過給機は、内燃機関の排気を利用してタービンを回転させ、その発生動力で圧縮機を駆動し、この機関の出力増大、効率の向上が図られるものである。
【0003】
ところが、この排気タービン過給機は、タービンを回転させる源がディーゼル機関の排気であるために、特に低質燃料油を使用する機関では、排気中に含まれるカーボンなどの燃焼生成物が、タービンの表面に付着してしまい、この過給機及び機関の性能を著しく低下させる原因となっている。
【0004】
このタービンの付着物を除去するには、定期的に過給機を分解し、洗浄除去する方法が採用されていたが、作業が非常に煩雑であり、工期が長大となるために、容易にかつ短期間に付着物を取り除く方法が望まれていた。
【0005】
そこで、従来では、この付着物を取り除く洗浄方法として、機関及び過給機を低負荷運転とし、これら機関と過給機とを連結する排気管に注水管を接続して、過給機内に所定圧力の水を流し込む水による洗浄方法や、機関及び過給機を常用の70〜80%のやや軽い負荷運転として、これら機関と過給機とを連結する排気管に噴出管を接続し、過給機内に直径1〜1.5mmの破砕活性炭や破砕米などの粒体物を3〜5kg/cm2 ・Gの雑用空気とともに噴出・撒布させて、その衝撃による機械的エネルギーにて洗浄を行う方法などを行っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の洗浄方法では、前者の水を注水することによる洗浄方法は、ヒートショックによるタービンブレードの亀裂対策としてタービン入口排気温度を200〜300℃に下げる必要があるため機関の出力を無負荷近くまで下げなければならないことから、その運転に熟練を必要とし、また、作業が煩雑であるという欠点を有しているとともに、この水による洗浄方法では、注入した水を排出しなければならないことから、過給機側にドレン孔を設けなければならず、かつ、洗浄後に過給機内を乾燥させなければならず、この乾燥のための低負荷運転など時間を要するという欠点を有している。
【0007】
また、この洗浄方法によれば、機関を低負荷で運転させて洗浄を行うことから、排気管周辺が高温にならず200〜300℃となるため、注水管をフレキシブルパイプにて構成させているが、機関運転時には約550℃の高温に上昇するために、注水管が溶融しないように取り外さなければならず、すなわち、洗浄作業時に注水管を取り付け、機関運転時はこの注水管を取り除くという煩雑な作業があるという問題を有している。
【0008】
一方、後者の洗浄方法は、噴出させる破砕活性炭や破砕米などの粒体物の形状や大きさ、硬度、比重などによって洗浄効果が変化するとともに、これらの要素が不均等である場合、タービンブレードの先端側を損傷させてしまうという問題がある。そして、この粒体物を略均等な大きさに予め形成させるとともに、形状や硬度、比重などを略均等としなければならないため、容易に洗浄を行えないという欠点を有している。
【0009】
また、前者,後者ともに機関を運転しながらの洗浄であることから、水、又は粒体物と排気とが混合状態となって過給機内に流入されるが、この混合状態が均等にならない場合、過給機内部全体では不均等に洗浄が行われることとなってしまい、タービンの洗浄効果に偏りが生じてしまうおそれがある。
【0010】
そこで本発明は、上記問題点を解消するために、機関の出力を下げずに通常運転させた状態で、容易に効率よく過給機内部の洗浄を行うことのできる排気タービン過給機の洗浄装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
次に、上記の目的を達成するための手段を、実施例に対応する図面を参照して説明する。
この発明の排気タービン過給機の洗浄装置6は、排気タービン過給機1の排気流入口4に接続される排気管5における前記排気流入口4に近接した位置に開口して接続され、前記排気管5内に水蒸気を供給する供給管7と、
前記排気管5と前記供給管7との接続部分に近接した前記供給管7の中途に配設される絞り装置12と、
前記排気管5と前記供給管7との接続部分と前記絞り装置12との間の前記供給管7に配設される注入バルブ23と、
を具備したことを特徴としている。
【0012】
また、前記供給管7は、水蒸気管8より分岐されて接続されているとともに、該供給管7と水蒸気管8との接続部分に近接した前記供給管7に開閉バルブ10が配設され、かつ前記開閉バルブ10と前記絞り装置12との間の一部をフレキシブルホース9とした構成としてもよい。なお、この開閉バルブ10は、弁体10dに貫通した所定寸法のリーク孔11が形成され、前記開閉バルブ10が閉状態であっても、水蒸気が常時供給管7側へ漏れるように構成される。
【0013】
さらに、前記供給管7における前記絞り装置12と前記注入バルブ23との間には、界面活性剤供給装置14が接続されている構成としてもよい。
【0014】
【作用】
内燃機関及び排気タービン過給機1の運転中に、排気タービン過給機1の排気流入口4に接続される排気管5における前記排気流入口4に近接した位置に接続されている供給管7より、絞り装置12によって前記排気管5内の排気圧力より高い圧力とされた水蒸気を所定時間注入させることで、前記過給機1の内部を洗浄する。
なお、注入される水蒸気には、供給管7に接続される界面活性剤供給装置14より界面活性剤が添加される。
【0015】
また、洗浄時以外のときに供給管7に接続されている開閉バルブ10を閉鎖しても、この開閉バルブ10の弁体10dに形成されているリーク孔11により、水蒸気管8からの水蒸気が常時供給管7側及びフレキシブルホース9側へ漏れるようになっている。
【0016】
【実施例】
図1は本発明による排気タービン過給機の洗浄装置の一実施例を示す概略正面図、図2は排気タービン過給機の側断面図、図3は排気タービン過給機の洗浄装置の一部裁断正面図である。
【0017】
まず、排気タービン過給機1は、図2に示すように、遠心式ブロワ1Aと軸流式タービン1Bより構成され、図示しないディーゼル機関などに併設されており、この機関の排気を利用してタービン2を回転駆動させ、ブロワ1A側のインペラー3を回転させて遠心力により空気の圧力を高めて送りだすものである。
【0018】
そして、この排気タービン過給機1の軸流式タービン部1B側に、本発明の洗浄装置5が配設される。
【0019】
この洗浄装置6は、機関の排気が流入する過給機1の排気流入口4に接続され設けられており、供給管7と、開閉バルブ10と、絞り装置12と、界面活性剤供給装置14と、注入バルブと、で大略構成されている。
なお、図1に示すように、過給機1には排気流入口4が2個あり、排気管5が2本接続されて、それぞれに供給管7が接続されるようになるが、この供給管7が中途で分岐形成され、この分岐部分より各排気管5側は同構成となっているので、一方側のみの説明とする。
【0020】
供給管7は、水蒸気管8より分岐されて接続されるとともに、この水蒸気管8と、排気タービン過給機1に接続される排気管5との間にそれぞれを連結するように接続され、水蒸気管8から排気管5内へ水蒸気を流すようになっている。
排気管5における供給管7の接続位置は、過給機1の排気流入口4に近接した位置とされて排気管5にて開口するようになっている。
【0021】
また、この供給管7は、鋼管などにて構成されているが、図1及び図3に示すように、水蒸気管8側の略半部は、可撓性を有するフレキシブルホース9で構成されている。
【0022】
次に開閉バルブ10は、玉型弁にて構成され、供給管7の水蒸気管8との接続部分に近接し、前記フレキシブルホース9の一端側9aに位置して、供給管7に配設されている。
この開閉バルブ10は、図3に示すように、弁棒10a及びハンドル車10bによって弁箱10c内を移動する弁体10dに、直径が1mm程度の貫通した微少なリーク孔11が形成されている。
【0023】
次に絞り装置12は、供給管7内を流れる水蒸気の圧力をやや増加させるもので、例えば図4に示すようなオリフィス板13で構成されており、フレキシブルホース9の他端側9bで排気管5との接続部分に近接した供給管7の中途位置に設けられている。
【0024】
次に、界面活性剤供給装置14は、前記絞り装置12に近接して、この絞り装置12の排気管5側の供給管7に接続され設けられている。
この界面活性剤供給装置14は、シリンダ15と、液室16と、ピストン19と、自動切換弁と、で大略構成され、増圧シリンダを構成するようになっている。
【0025】
シリンダ15と液室16とは、連続して一体に形成されているとともに、シリンダ15の内径より液室16の内径が小径となるように形成されており、液室16には、内部に界面活性剤を投入する投入口17が側部に配設され、先端略中央に噴出孔18が設けられて、この噴出口18が供給管7に接続されている。
【0026】
また、ピストン19は、シリンダ15内を移動するピストン部19aと、このピストン部19aと一体に形成されるとともに、ピストン部19aより小径に形成され液室16内を移動するブロック部19bとで構成されている。
【0027】
自動切換弁20は、シリンダ15の基端及び先端の各ポートにそれぞれ接続される一対の作動管21と、液室16の噴出口18が接続されている位置より絞り装置12に近接した供給管7に接続される導入管22とが接続されており、供給管7を流れる水蒸気を導入管22にて取り込み、図示しない制御装置などにて弁体を作動させ一対のうちのいずれかの作動管21へ水蒸気を流すことで、シリンダ15内のピストン19を往復移動させるようになっている。
【0028】
なお、この界面活性剤供給装置14の噴出口18に、供給管7内の水蒸気が逆流して進入しないように逆止弁を設けてもよい。
【0029】
また、注入バルブ23は、前記開閉バルブ10と略同形状の玉型弁よりなり、供給管7と排気管5との接続部分と、界面活性剤供給装置14との間の供給管7に接続されて設けられている。
【0030】
次に、以上のように構成された洗浄装置6による排気タービン過給機1の洗浄方法について説明する。
なお、この過給機1の洗浄を行うにあたって、機関及び過給機1は出力を低下させることなく、通常運転状態にて洗浄が開始される。
【0031】
まず、注入バルブ23及び開閉バルブ10を開放させ、水蒸気管8より100℃以上に設定された水蒸気を供給管7に流入させ、排気管5内へ水蒸気を注入する。
【0032】
このとき機関から過給機1へ排気管5を流れる排気ガスの圧力は1.5〜1.8kg/cm2 となっているが、供給管7の中途に設けられている絞り装置12により、水蒸気は、この排気ガスの圧力より高い圧力、例えば2kg/cm2 とされており、逆流することなく、図2に示すように排気管5内に注入される。
なお、この水蒸気の排気に対する注入量は、機関に使用される燃料油質にて過給機1内の汚染度が異なることから、この燃料油質に応じて可変される。
【0033】
また、水蒸気の注入の開始と同時に、図5(a)の初期状態から、図5(b)のように界面活性剤供給装置14が作動し、この装置14内のピストン19の移動によって液室16内の界面活性剤が供給管7内に噴出される。
【0034】
噴出された界面活性剤は、供給管7内で水蒸気と混合し、すなわち、高温で霧状となった薬液となって排気管5内に注入する。
【0035】
排気管5内に流入した霧状の薬液は、機関の排気ガスと混合し、この排気ガスとともに、排気タービン過給機1内に流れ込み、過給機1内面及びタービンブレード2aに付着された燃焼生成物を除去しながら洗浄する。
【0036】
なお、界面活性剤供給装置14は、液室16内から界面活性剤を噴出したのち、ピストン19が自動切換弁の作動にて,図5(c)に示すように後退し、同時に投入口17から再び液室16内に界面活性剤を充填させる。
【0037】
そして、上記界面活性剤供給装置14による供給管7内への界面活性剤の供給が繰り返され、水蒸気は排気管5を介して過給機1内に、所定時間、例えば5〜15分間注入されて、洗浄が行われる。
【0038】
なお、排気タービン過給機1内に流入した水蒸気と排気ガスとの混合気体は、過給機1の排気流出口(図示せず)より排出される。
【0039】
洗浄終了後は、各バルブ10,23を閉め、水蒸気を排気管7内に流入させないようにするとともに、界面活性剤供給装置14を停止させる。
【0040】
なお、開閉バルブ10には、リーク孔11が形成されていることから、弁体11dを閉鎖状態とさせても水蒸気管8から水蒸気が常に供給管7内に流入するようになっており、これにより供給管7の温度が水蒸気の温度に保たれることとなり、排気管5からの高温な排気熱がフレキシブルホース9へ伝熱するのを防止するようになっている。
【0041】
従ってこのように構成された排気タービン過給機1の洗浄装置6及び洗浄方法では、水蒸気を用いることにより、この水蒸気が従来の洗浄方法で用いられる水よりも気体に近く、また温度が高く圧力が排気の圧力よりも高い圧力であることから、機関の運転状態を低下させずに通常の出力状態で洗浄を行うことが可能となり、また、機関が通常の運転状態であり、かつこの水蒸気と排気ガスとが気体同士であることから偏ることなく十分に混合されることが可能となり、これにより過給機1内を偏ることなく隅々まで行き渡り、過給機1内面やタービンブレード2aに付着した燃焼生成物がこの水蒸気によって剥離されて除去でき、十分な洗浄効果を得ることができる。
【0042】
また、従来のような破砕活性炭などの粒体物である固体を用いずに洗浄が行われるので、タービンブレード2aを損傷させることがなく、また予め粒体物を均等化させるなどの手間がないので、容易に洗浄を行うことが可能となる。
【0043】
また、従来の洗浄方法で用いられる水や粒体物など、液体や固体を用いずに、気体状態の水すなわち水蒸気を用いているので、過給機1に液体や固体を排出させるためのドレン孔を設けなくてよく、また、過給機1内に残留してしまうおそれがない。
【0044】
さらに、開閉バルブ10にリーク孔11を設けたことにより、この開閉バルブ10を閉鎖させても供給管7内に常に水蒸気が流れ込むこととなるので、供給管7の温度が機関の排気温度によって高温になることがなく、これにより、供給管7の一部を構成するフレキシブルホース9を機関及び過給機1の運転時に取り外さなくてもよく、すなわち、このリーク孔11を形成させることにより、供給管7の一部をフレキシブルホース9で構成させることができることとなる。
【0045】
また、供給管7の中途に界面活性剤供給装置14を設け、水蒸気に界面活性剤を添加させて洗浄を行うことにより、水蒸気のみによる洗浄よりも、さらに洗浄効果が向上し、過給機1内部の付着物を確実に除去させることが可能となる。
【0046】
なお、上述した実施例では、供給管7の一部をフレキシブルホース9で構成させた例について述べたが、全て鋼管などにて構成してもよい。
【0047】
また、上記実施例では、開閉バルブ10を接続し、この開閉バルブ10の弁体10dにリーク孔11を穿設させた例について述べたが、このリーク孔11を設けない構成としても上記同様の十分な洗浄効果を得られ、リーク孔11を設けていない場合では、フレキシブルホース9の着脱を容易とさせる構成とする。
【0048】
さらに、上述した実施例では、界面活性剤供給装置14の噴出口18が単に供給管7に接続されている構成とされているが、この噴出口18に、界面活性剤を霧状に噴出させるためのノズルを設けてもよい。
この場合、供給管7内の水蒸気と、霧状に噴出された界面活性剤とが十分に混合されることとなり、洗浄効果がさらに向上する。
【0049】
また、上述した実施例では、界面活性剤供給装置14の構成を、シリンダ15とピストン19とで構成し、自動切換弁20にて作動させることにより、界面活性剤を供給管7内に噴出させる例について述べたが、この構造に限定されることはなく、例えば、図6に示すように、排気管5に接続される供給管7の上方に、界面活性剤が蓄えられる貯留タンク16’を設け、底部に注液バルブ24を介して送出管25を接続させるとともに、この送出管25を供給管7内に延出するように接続し、送出管25の先端側を供給管7内で水蒸気の流れの方向に屈曲させて、この送出管25の先端をノズル26とする構成の界面活性剤供給装置14としてもよい。この供給装置14によれば、ノズル26の開口が供給管7内の水蒸気の流れの方向と反対の方向とされることから、ノズル26先端にて負圧が発生することとなり、このノズル26より自然に界面活性剤が流出する。そして、供給管7内にてこの界面活性剤は水蒸気と混合されることとなり、上記同様の効果を得ることができる。
【0050】
さらに、上述した実施例の装置では、供給管7の中途に界面活性剤供給装置14を設け、水蒸気内に界面活性剤を混入させて洗浄を行う例について説明したが、界面活性剤供給装置14を設けず、水蒸気のみで洗浄を行っても十分な効果を得ることができる。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように本発明による排気タービン過給機の洗浄装置では、水蒸気を用いることにより、この水蒸気が気体であり、また温度が高く圧力が排気の圧力よりも高い圧力とされることから、機関の運転状態を低下させずに通常の出力状態で洗浄を行うことが可能となるという効果があり、すなわち、過給機の洗浄を行う際に、容易に洗浄操作へと移行できるという効果がある。
【0052】
また、水蒸気と排気ガスとが気体同士であることから偏ることなく十分に混合されることが可能となるとともに、機関が通常の運転状態とされるので、水蒸気が過給機内を偏ることなく隅々まで行き渡ることが可能となり、過給機内面やタービンブレードに付着した燃焼生成物が、この水蒸気によって剥離されて除去でき、すなわち、十分な洗浄効果を得ることができる。
【0053】
さらに、従来のような破砕活性炭などの粒体物である固体ではなく、水蒸気にて洗浄が行われるので、タービンブレードを損傷させることがなく、また予め粒体物を均等化させるなどの手間がないので、容易に洗浄を行うことができるという効果がある。
【0054】
また、この発明の洗浄装置によれば、従来の洗浄方法で用いられる水や粒体物など液体や固体を用いずに気体状態の水蒸気を用いて洗浄を行うことから、過給機内に残留することなく排気とともに排出されてしまうので、この過給機にドレン孔を設けなくてもよく、また、洗浄が終了した後の機関及び過給機の通常運転の再開をすぐにできるという効果がある。
【0055】
さらに、水蒸気に界面活性剤を添加させた場合では、水蒸気のみによる洗浄よりもさらに洗浄効果が向上し、過給機内部の付着物を確実に除去させるという効果がある。
【0056】
また、本発明の排気タービン過給機の洗浄装置において、開閉バルブにリーク孔を設けことにより、洗浄作業後この開閉バルブを閉鎖させても供給管内に常に水蒸気が流れ込むこととなるので、供給管の温度が機関の排気温度によって高温になることがなく、これにより、供給管の一部を構成するフレキシブルホースを機関及び過給機の運転時に取り外さなくてもよく、すなわち、このリーク孔が形成されていることにより、供給管の一部をフレキシブルホースで構成させることができ、この洗浄装置が機関の振動などに影響されることがなくなるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による排気タービン過給機の洗浄装置の一実施例を示す概略正面図
【図2】同実施例による排気タービン過給機の側断面図
【図3】同実施例による排気タービン過給機の洗浄装置の一部裁断正面図
【図4】同実施例による洗浄装置の絞り装置の断面図
【図5】(a)〜(c)同実施例による洗浄装置の界面活性剤供給装置の動作図
【図6】他の実施例による界面活性剤供給装置の概略正面図
【符号の説明】
1…排気タービン過給機
4…排気流入口
5…排気管
6…洗浄装置
7…供給管
8…水蒸気管
9…フレキシブルホース
10…開閉バルブ
10d…弁体
11…リーク孔
12…絞り装置
14…界面活性剤供給装置
23…注入バルブ

Claims (4)

  1. 排気タービン過給機の排気流入口に接続される排気管における前記排気流入口に近接した位置に開口して接続され、前記排気管内に水蒸気を供給する供給管と、
    前記排気管と前記供給管との接続部分に近接した前記供給管の中途に配設される絞り装置と、
    前記排気管と前記供給管との接続部分と前記絞り装置との間の前記供給管に配設される注入バルブと、
    を具備したことを特徴とする排気タービン過給機の洗浄装置。
  2. 前記供給管は、水蒸気管より分岐されて接続されているとともに、該供給管と水蒸気管との接続部分に近接した前記供給管に開閉バルブが配設され、かつ前記開閉バルブと前記絞り装置との間の一部をフレキシブルホースとしたことを特徴とする請求項記載の排気タービン過給機の洗浄装置。
  3. 前記開閉バルブは、弁体に貫通した所定寸法のリーク孔が形成され、前記開閉バルブが閉状態であっても、水蒸気が常時供給管側へ漏れるようになっていることを特徴とする請求項記載の排気タービン過給機の洗浄装置。
  4. 前記供給管における前記絞り装置と前記注入バルブとの間には、界面活性剤供給装置が接続されていることを特徴とする請求項1、2又は3記載の排気タービン過給機の洗浄装置。
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