JPH0452009Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、２軸コンクリートミキサ及びコンク
リートホツパの作業終了後等の洗浄に使用する自
動洗浄装置に関するものである。

（従来の技術） 従来、作業終了後に２軸コンクリートミキサや
コンクリートホツパを洗浄する場合、（）洗浄
水を水計量機により計量した後、２軸コンクリー
トミキサを空転させておいて計量した洗浄水を２
軸コンクリートミキサ内→コンクリートホツパ内
へ放出して、２軸コンクリートミキサ及びコンク
リートホツパの内面に付着している付着物を洗い
流す。（）２軸コンクリートミキサ及びコンク
リートホツパの内面に付着している付着物をケレ
ン棒等で削ぎ落とす。（）高圧洗浄水供給ポン
プから延びたホースの先端を手動により２軸コン
クリートミキサ及びコンクリートホツパの内面に
付着している付着物に向けて、ホースの先端から
噴射する高圧洗浄水により付着物を洗浄するよう
にしている。

（考案が解決しようとする課題） 従来は前記（）（）（）のうち、何れかの
方法で２軸コンクリートミキサ及びコンクリート
ホツパの内面に付着している付着物を除去してお
り、付着物の除去に多くの時間と人手とを必要と
して、洗浄費を嵩ませるという問題があつた。

本考案は前記の問題点に鑑み提案するものであ
り、その目的とする処は、省力化できて、洗浄費
を節減できる２軸コンクリートミキサ及びコンク
リートホツパの自動洗浄装置を提供しようとする
点にある。

（課題を解決するための手段） 上記の目的を達成するために、本考案の２軸コ
ンクリートミキサ及びコンクリートホツパの自動
洗浄装置は、複数個の噴射ノズルを高圧洗浄水供
給管の外周面に管軸方向に間隔を置いて放射状に
取り付け、同高圧洗浄水供給管を２軸コンクリー
トミキサ内及びコンクリートホツパ内に回転可能
に取り付けて、同２軸コンクリートミキサ外及び
同コンクリートホツパ外に突出した同高圧洗浄水
供給管の両側外端部のうち、一方の外端部を減速
回転駆動装置に取り付け、他方の外端部をロータ
管ジヨイントを介して高圧洗浄水供給源に連結し
ている。

（作用） 本考案の２軸コンクリートミキサ及びコンクリ
ートホツパの自動洗浄装置は前記のように構成さ
れており、２軸コンクリートミキサの高圧洗浄水
供給管を減速回転し、高圧洗浄水を高圧洗浄水供
給源→２軸コンクリートミキサの高圧洗浄水供給
管から各噴射ノズルを経て２軸コンクリートミキ
サへ噴射して、２軸コンクリートミキサ内を洗浄
し、次いでコンクリートホツパの考案洗浄水供給
管を減速回転し、高圧洗浄水を高圧洗浄水供給源
→コンクリートホツパの高圧洗浄水供給管から各
噴射ノズルを経てコンクリートホツパ内へ噴射し
て、コンクリートホツパ内を洗浄する。

（実施例） 次に本考案の２軸コンクリートミキサ及びコン
クリートホツパの自動洗浄装置を第１図乃至第５
図に示す一実施例により説明すると、第１、第
２、第３図の(1)が２軸コンクリートミキサ、２
ａ，２ｂ及び２ｃ，２ｄが４本の洗浄水供給管、
９が複数個の噴射ノズル、３，３が軸シール部、
４，４が軸受、５が減速回転駆動装置（減速駆動
モータ）、６がロータリ管ジヨイント、７が高圧
洗浄水供給源で、複数個の噴射ノズル９を高圧洗
浄水供給管２ａ，２ｂ及び２ｃ，２ｄの外周面に
管軸方向に間隔を置いて放射状に取り付け、同高
圧洗浄水供給管２ａ，２ｂを２軸コンクリートミ
キサ１内に撹拌軸と直交する方向に配設し、同高
圧洗浄水供給管２ｃ，２ｄを２軸コンクリートミ
キサ１内に撹拌軸と平行に配設し、同高圧洗浄水
供給管２ａ，２ｂ及び２ｃ，２ｄを各軸受４によ
り回転可能に支持して、同２軸コンクリートミキ
サ１外に突出した高圧洗浄水供給管２ａ，２ｂ及
び2c，２ｄの両側外端部のうち、一方の外端部を
減速回転駆動装置５に取り付け、他方の外端部を
ロータリ管ジヨイント６とホースとを介して高圧
水供給源（高圧洗浄水供給ポンプ）７に連結して
いる。なお減速回転駆動装置５は、２軸コンクリ
ートミキサ１の側壁に支持されている。また高圧
水供給源（高圧洗浄水供給ポンプ）７から高圧洗
浄水供給管２ａ，２ｂ及び２ｃ，２ｄへ延びた分
岐ホースには、第１洗浄弁〜第４洗浄弁（図示せ
ず）が取り付けられている。第４、第５図の８が
コンクリートホツパで、同コンクリートホツパ８
でも、複数個の噴射ノズル９を高圧洗浄水供給管
２の外周面に管軸方向に間隔を置いて放射状に取
り付け、同高圧洗浄水供給管２をコンクリートホ
ツパ８内に軸受４，４により回転可能に支持し
て、同コンクリートホツパ８外に突出した高圧洗
浄水供給管２の両側外端部のうち、一方の外端部
を減速回転駆動装置５に取り付け、他方の外端部
をロータリ管ジヨイント６とホースとを介して高
圧水供給源（高圧洗浄水供給ポンプ）７に連結し
ている。なお減速回転駆動装置５は、前記と同様
にコンクリートホツパ８の側壁に取り付けられて
いる。

次に前記第１図乃至第５図に示す２軸コンクリ
ートミキサ及びコンクリートホツパの自動洗浄装
置の作用を具体的に説明する。集塵機吸込弁を閉
じた状態で、コンクリートミキサ洗浄スイツチを
入れ、高圧洗浄水供給管２ａ，２ｂ及び２ｃ，２
ｄの各減速回転駆動装置５を起動して、高圧洗浄
水供給管２ａ，２ｂ及び２ｃ，２ｄを減速回転
し、次いで高圧水供給源７と高圧洗浄水供給管２
ａとを連絡している分岐ホースに設けた第１洗浄
弁を可変タイマに設定した設定時間（数分間）だ
け開き、その間、高圧洗浄水を高圧供給源７→高
圧洗浄水供給管２ａへ供給して、同高圧洗浄水供
給管２ａの各噴射ノズル９から２軸コンクリート
ミキサ１内へ噴射し、次いで高圧水供給源７と高
圧洗浄水供給管２ｂとを連絡している分岐ホース
に設けた第２洗浄弁を可変タイマに設定した設定
時間（数分間）だけ開き、その間、高圧洗浄水を
高圧水供給源７→高圧洗浄水供給管２ｂへ供給し
て、同高圧洗浄水供給管２ｂの各噴射ノズル９か
ら２軸コンクリートミキサ１内へ噴射し、次いで
高圧水供給源７と高圧洗浄水供給管２ｃとを連絡
している分岐ホースに設けた第３洗浄弁を可変タ
イマに設定した設定時間（数分間）だけ開き、そ
の間、高圧洗浄水を高圧水供給源７→高圧洗浄水
供給管２ｃへ供給して、同高圧洗浄水供給管２ｃ
の各噴射ノズル９から２軸コンクリートミキサ１
内へ噴射し、ついで高圧水供給源７と高圧洗浄水
供給管２ｄとを連絡している分岐ホースに設けた
第４洗浄弁を可変タイマに設定した設定時間（数
分間）だけ開き、その間、高圧洗浄水を高圧水供
給源７→高圧洗浄水供給管２ｄへ供給して、同高
圧洗浄水供給管２ｄの各噴射ノズル９から２軸コ
ンクリートミキサ１内へ噴射することにより、２
軸コンクリートミキサ１内を洗浄し、次いで高圧
洗浄水供給管２ａ，２ｂ及び２ｃ，２ｄの各減速
回転駆動装置５を停止すると同時に集塵機吸込弁
を開いて、２軸コンクリートミキサ１の洗浄操作
を完了し、次いでコンクリートホツパ８のコンク
リートホツパ洗浄スイツチを入れ、高圧洗浄水供
給管２の減速回転駆動装置５を起動して、高圧洗
浄水供給管２を減速回転し、次いで高圧水供給源
７と高圧洗浄水供給管２とを連絡しているホース
に設けた洗浄弁を可変タイマに設定した設定時間
（数分間）だけ開き、その間、高圧洗浄水を高圧
水供給源７→高圧洗浄水供給管２へ供給して、同
高圧洗浄水供給管２の各噴射ノズル９からコンク
リートホツパ８内へ噴射して、コンクリートホツ
パ８内を洗浄する。なおコンクリートホツパ８内
に複数本の高圧洗浄水供給管２を設けている場合
には、前記２軸コンクリートミキサ１と同じ容量
で各洗浄弁をタイマに設定している設定時間だけ
順次開いて、高圧洗浄水を各高圧洗浄水供給管２
からコンクリートホツパ８内へ噴射する。

なお生コンクリートの出荷時、２軸コンクリー
トミキサ１内及びコンクリートホツパ８内で粉塵
やコンクリートが飛散して、噴射ノズル９が目詰
まりするのを防止するために、空気圧縮機の吸込
側ブロー弁を開いて、空気圧縮機からの圧力空気
をエアタンクに溜め、ついで空気圧縮機の吹出側
ブロー弁を開いて、エアタンク内の圧力空気を吐
出側ブロー弁→ホース→高圧洗浄水供給管を経て
各噴射ノズル９へ供給し、噴射ノズル弁９に付着
した異物を除去して、噴射ノズル９の目詰まりを
防止する噴射ノズル目詰まり防止装置が設けられ
ている。この噴射ノズル目詰まり防止装置は、ブ
ロースイツチを入れることにより、生コンクリー
トプラントの稼働中、周期的に行えるようになつ
ている。

（考案の効果） 本考案の２軸コンクリートミキサ及びコンクリ
ートホツパの自動洗浄装置は前記のように２軸コ
ンクリートミキサの高圧洗浄水供給管を減速回転
し、高圧洗浄水を高圧洗浄水供給源→２軸コンク
リートミキサの高圧洗浄水供給管から各噴射ノズ
ルを経て２軸コンクリートミキサへ噴射して、２
軸コンクリートミキサ内を洗浄し、次いでコンク
リートホツパの高圧洗浄水供給管を減速回転し、
高圧洗浄水を高圧洗浄水供給源→コンクリートホ
ツパの高圧洗浄水供給管から各噴射ノズルを経て
コンクリートホツパ内へ噴射して、コンクリート
ホツパ内を洗浄するので、２軸コンクリートミキ
サ及びコンクリートホツパの洗浄を省力化でき
て、洗浄費を節減できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係わる２軸コンクリートミキ
サの自動洗浄装置の一実施例に示す側面図、第２
図は同自動洗浄装置を有する２軸コンクリートミ
キサの正面図、第３図はその側面図、第４図はコ
ンクリートホツパの自動洗浄装置の一実施例を示
す側面図、第５図は同自動洗浄装置を有するコン
クリートホツパの側面図である。 １……２軸コンクリートミキサ、２，２ａ〜２
ｄ……高圧洗浄水供給管、３……軸シール部、４
……軸受、５……減速回転駆動装置（減速駆動モ
ータ）、６……ロータリ管ジヨイント、７……高
圧洗浄水供給源、８……コンクリートホツパ、９
……噴射ノズル。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複数個の噴射ノズルを高圧洗浄水供給管の外周
   面に管軸方向に間隔を置いて放射状に取り付け、
   同高圧洗浄水供給管を２軸コンクリートミキサ内
   及びコンクリートホツパ内に回転可能に取り付け
   て、同２軸コンクリートミキサ外及び同コンクリ
   ートホツパ外に突出した同高圧洗浄水供給管の両
   側外端部のうち、一方の外端部を減速回転駆動装
   置に取り付け、他方の外端部をロータリ管ジヨイ
   ントを介して高圧洗浄水供給源に連結したことを
   特徴とする２軸コンクリートミキサ及びコンクリ
   ートホツパの自動洗浄装置。