JP3546384B2 - コネクタのロック装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気・電子機器などに搭載される相手側コネクタとケーブルとを接続するコネクタに属し、特に、相手側コネクタと接続した際の抜け止めを防止するために用いるコネクタのロック装置に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来のコネクタのロック装置は、図6に示すように、コネクタ本体111と、コネクタ本体111を保持したカバーインシュレータ113と、コネクタ本体113が離脱するのを阻止するように、図示しない相手側コネクタの相手係合部に係合してロック状態を維持する一対のロックスプリング部材115,115とを備えている。
【0003】
コネクタ本体111は、相手側コネクタの相手嵌合部に嵌合する嵌合部111aを有している。コネクタ本体111には、嵌合部111aとは反対側でケーブル114が接続されている。嵌合部111aは、相手側コネクタに対して第1の方向I(嵌合方向)で接続するものである。ロックスプリング部材115,115は、コネクタ本体111を相手側コネクタに接続した状態で、コネクタ本体111が第1の方向Iとは逆向きの第2の方向II(離脱方向)へ離脱するのを阻止するように、相手側コネクタの相手係合部に係合してロック状態を維持するものである。
【0004】
カバーインシュレータ113は、コネクタ本体111の一対の外側面111b,111cと、これらの外側面111b,111cのそれぞれに対向している一対の壁部113b,113cとを有している。外側面111b,111c及び壁部113b,113c間は、一対のロックスプリング収容部117a,117bとなっている。一対のロックスプリング収容部117a,117bは、壁部113b,113cと、外側面111b,111cの第1の方向Iにおける前端面113e及び後端面113f間を開口させたものである。一対のロックスプリング収容部117a,117b間のそれぞれには、ロックスプリング部材115,115が一対一に組み付けられている。ここで、一対のロックスプリング収容部117a,117bには、一対のロックスプリング部材115,115が互いに向き合うかたちで左右対称に収納される。
【0005】
図7乃至図9は、一方のロックスプリング部材115を示している。なお、もう一方のロックスプリング部材115は、一方のロックスプリング部材115と同じ部品であるため以下の説明において同じ符号を付し、図6を参照して説明するものとする。
【0006】
図7乃至図9をも参照して、ロックスプリング部材115,115は、長板形状に形成されている主板部115aと、主板部115aの長手方向の中間部分で板面が円弧形状に折り曲げられている中空の一対の回転軸115bと、回転軸115bよりも後方に延長された主板部115aの先端から前方に折り返されて主板部115aに対向している折り返し部115cとを有している。
【0007】
回転軸115bよりも前方の主板部115aの先端には、小さな曲率でロックスプリング収容部117a,117bと対向する側に円弧形状に折り返されている係止部115dが形成されている。
【0008】
折り返し部115cは、カバーインシュレータ113の壁部113b,113cへ当接している。係止部115dは、ロックスプリング収容部117a,117bの外でカバーインシュレータ113の前端面113e上へ延びている。
【0009】
図9に示すように、ロックスプリング部材115,115の一対の回転軸115bには、軸119a,119bが挿通されている。軸119a,119bは、軸方向の両端がそれぞれカバーインシュレータ113に支持されている。軸119a,119bは、ロックスプリング収容部117a,117b内でロックスプリング部材115,115を回動可能となすようにカバーインシュレータ113に支持している。
【0010】
主板部115aの後部には、ロックカバー部材201が設けられている。ロックカバー部材201には、主板部115aの後部を圧入することによって保持するカバー溝201aと、このカバー溝201aの一方側の壁部を切り欠かれている切り欠け部201bとが形成されている。切り欠け部201bには、主板部115aの後部を圧入されるときに折り返し部115cの基部を逃がす逃げ部分となっている。
【0011】
コネクタのロック装置では、ロックカバー部材201を、図6に示した矢印A方向へ押圧すると、回転軸119a,119bを中心としてロックスプリング部材115の係止部115dが、図6に示す矢印B方向へ回動する。この状態において、ロックカバー部材201の押圧を解除すると、折り返し部115cのバネ復帰力によって、ロックカバー部材201が図6に示した矢印A方向とは逆向きに、係止部115dが図6に示す矢印B方向とは逆向きに回動して元の位置へ戻る。
【0012】
したがって、係止部115dは、相手側コネクタの相手係止部に係止してコネクタを相手側コネクタにロックしたり、このロック状態を解除することができる。
【0013】
なお、従来技術の参考となる文献としては、実公平7−53260号公報にロックスプリングを採用したコネクタが開示されている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、コネクタを組み立てる前の状態では、複数のロックスプリング部材115,115の折り返し部115cが互いに絡みあってしまい、組立前のバラの状態でロックスプリング部材115が互いに絡み合って変形しやすくなるという問題がある。
【0015】
また、主板部115aは、板厚寸法が薄い寸法の長板であることから、図8に示したように、板面を交叉する方向、即ち、図8に示す矢印F方向への撓んでしまうので、曲げに弱いという問題がある。
【0016】
また、ロックスプリング部材115は、回転軸115b,115bよりも後方へ主板部115aを延長し、ロックスプリング収容部117a,117bの外で、ロックカバー部材201を保持するように構成しているので図6に示したL2の長さ寸法を、長い寸法に設定しなければならないという問題がある。
【0017】
また、ロックカバー部材201を主板部115aの後部へ圧入するためには、圧入作業および圧入治具が必要となる。
【0018】
さらに、コネクタ本体の外面に導電性のシェルを設けてグランドを行うこともあるが、相手側コネクタの相手シェルと、コネクタ本体111に設けたシェルとを接触させるのみであり、外部からノイズに対してグランドを強化できないという問題がある。
【0019】
それ故に本発明の課題は、簡単な構造であり、組立が容易なコネクタのロック装置を提供することにある。
【0020】
また、本発明の他の課題は、組み立て前に複数のロックスプリング部材が絡み合いを防止できるコネクタのロック装置を提供することにある。
【0021】
また、本発明の他の課題は、ロックスプリング部材の撓みをなくすことができるコネクタのロック装置を提供することにある。
【0022】
さらに、本発明の他の課題は、短い寸法で十分なバネ長さ寸法が得ることができるコネクタのロック装置を提供することにある。
【0023】
さらにまた本発明の他の課題は、外部からのノイズに強く、電気特性を向上することができるコネクタのロック装置を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、相手側コネクタに第1の方向で接続するコネクタ本体と、該コネクタ本体を外側から保持したカバーインシュレータと、前記相手側コネクタに接続した状態で、前記コネクタ本体が前記第1の方向とは逆向きの第2の方向へ離脱するのを阻止するよう前記相手側コネクタに係合してロック状態を維持するロックスプリング部材とを含むコネクタのロック装置において、
前記コネクタ本体の外側面と該外側面に対向している壁部と前記外側面との間で前記ロックスプリング部材を組み付けたロックスプリング収容部を有し、前記ロックスプリング部材は、前記外側面に対向する第1板部と、前記相手側コネクタに係合するよう該第1板部の前記第1の方向における前辺から前記第1の方向で前記カバーインシュレータの前端面上へ延びている係合部と、前記第1板部から前記壁部へ向かって延びている一対の第2板部と、前記係合部を前記相手側コネクタの前記相手係合部へ常時付勢し前記第1板部から前記外側面へ当接するよう前記第1板部から前記第1板部上へ延びているバネ部とを有し、前記第2板部の中間部分には、前記第2板部に挿通しかつ前記ロックスプリング部材を前記外側面及び前記壁部間で回動可能となすよう前記カバーインシュレータに支持した軸が設けられており、前記バネ部は、先端側で曲げられている自由端部を有し、該自由端部の少なくとも先端が前記第1板部に形成した窓部から前記第2板部間側へ入り込んでいることを特徴とするコネクタのロック装置が得られる。
【0025】
【作用】
本発明のコネクタのロック装置では、操作部材を押圧すると、軸を中心としてロックスプリング部材の係合部が回動する。この状態において、バネ部がコネクタ本体の外側面を強いバネ力によって押圧しているので、操作部材の押圧を解除すると、バネ部のバネ復帰力によって、操作部材及び係合部が回動して元の位置へ戻る。
【0026】
係合部は、相手側コネクタの相手係合部に係合してコネクタ本体を相手側コネクタにロックする。
【0027】
なお、自由端部の先端を、窓部内へ入り込ませるように構成すると、組み立て前に複数のロックスプリング部材のバネ部が絡み合うことがなくなる。さらに、第1板部は、窓部が第1板部によって囲まれた部分で構成されているので、ロックスプリング部材同士の絡まりが防止される。さらに、第1板部は第2板部によって板面を交叉する方向への撓みを防ぐ。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るコネクタのロック装置における一実施の形態例を説明する。図1は、一実施の形態例におけるコネクタのロック装置を示している。
【0029】
図1を参照して、コネクタのロック装置は、コネクタ本体11と、コネクタ本体11を保持したカバーインシュレータ13と、コネクタ本体11が離脱するのを阻止するように相手側コネクタ21の相手係合部21bに係合してロック状態を維持する一対のロックスプリング部材15,15とを備えている。
【0030】
コネクタ本体11は、相手側コネクタ21の相手嵌合部21aに嵌合する嵌合部11aを有している。
【0031】
コネクタ本体11には、図示しない導電性のコンタクトの複数が組み込まれている。嵌合部11aには、相手側嵌合部21aに設けられている相手コンタクト(図示せず)に一対一に接触するコンタクトの接触部が設けられている。嵌合部11aとは反対側には、コンタクトに接続するケーブル14が設けられている。
【0032】
この実施の形態例におけるコネクタの嵌合部11aは、相手側コネクタ21に対して第1の方向I(嵌合方向)で接続するものである。ロックスプリング部材15,15は、コネクタ本体11を相手側コネクタ21に接続した状態で、コネクタ本体11が第1の方向Iとは逆向きの第2の方向II(離脱方向)へ離脱するのを阻止するように、相手側コネクタ21に設けられている鍵形形状を呈する一対の相手係合部21bに係合してロック状態を維持するものである。
【0033】
第1及び第2の方向I,IIに沿って形成されているコネクタ本体11の一対の外側面11b,11cと、外側面11b,11cのそれぞれに対向している一対の壁部13b,13cの間には、一対のロックスプリング収容部17a,17bが形成されている。一対のロックスプリング収容部17a,17bの第1の方向Iにおける前端面13e及び後端面13f間は開口している。外側面11b,11cと壁部13b,13cとの間には、ロックスプリング部材15,15が組み付けられている。ここで、一対のロックスプリング収容部17a,17bには、一対のロックスプリング部材15,15が互いに向き合うかたちで左右対称に収納される。
【0034】
図2乃至図4は、一方のロックスプリング部材15を示している。なお、もう一方のロックスプリング部材15は、一方のロックスプリング部材15と同じ部品であるため以下の説明において同じ符号を付し、図1をも参照して説明するものとする。
【0035】
ロックスプリング部材15,15は、長板形状の第1板部15aと、第1板部15aの第1の方向Iにおける前辺からカバーインシュレータ13の前端面13e上へ延びている係合部15bと、第1板部15aの面に対して直角にかつ対向するように曲げられて延びている一対の第2板部15c,15dと、第1板部15aに一端の基部が接続されて第1板部15a上へ延びているバネ部15fとを有している。
【0036】
一方のロックスプリング部材15の第2板部15c,15dは、第1及び第2の方向I,IIに対して直角な方向の一対の側辺からカバーインシュレータ13の一方の壁部13bに向かって延びている。他方のロックスプリング部材15の第2板部15c,15dは、第1及び第2の方向I,IIに対して直角な方向の一対の側辺からカバーインシュレータ13の他方の壁部13cに向かって延びている。
【0037】
ロックスプリング部材15,15のそれぞれにおいて、一対の第2板部15c,15dの長手方向の中間部分には、軸孔19g,19hが形成されている。これらの軸孔19g,19hには、ピン形状の軸19a,19bが挿通されている。軸19a,19bは、軸方向の両端がそれぞれカバーインシュレータ13に支持されている。
【0038】
第1板部15aは、コネクタ本体11の外側面11b,11cに対向するように位置している。係合部15bは、相手側コネクタ21に係合するようにカバーインシュレータ13の前端面13e上へ延びている。係合部15bの先端部分は、嵌合部11aの側面側へ少し曲げられている係合曲部15jを有している。係合曲部15jは、相手側コネクタ21の相手係合部21bに係合するものである。
【0039】
一対の第2板部15c,15dは、第1及び第2の方向I,IIに平行な第1板部15aの一対の側辺からカバーインシュレータ13の壁部13b,13cへ向かって延びている。軸19a,19bは、第1板部15aをロックスプリング収容部17a,17b内で回動可能となすようにカバーインシュレータ13に支持している。バネ部15fは、係合部15bを相手側コネクタ21の相手係合部21aへ常時付勢するように第1板部15a上へ延びている。
【0040】
第1バネ部15fの先端部分は、第1板部15a側へ曲げられている自由端部15mを有している。自由端部15mの先端は、第1板部15aに形成した窓部15kから第2板部15c,15d間側へ入り込んでいる。
【0041】
このように、自由端部15mの先端を窓部15k内へ入り込ませることによって、組み立て前に複数のロックスプリング部材15,15のバネ部15fが絡み合いを防止している。
【0042】
さらに、第1板部15aは、窓部15kが第1板部によって囲まれた部分で構成されている。よって、ロックスプリング部材15,15同士の絡まりが防止される。さらに、第1板部15aは一対の第2板部15c,15dによって板面を交叉する方向、即ち図3に示す矢印F方向への撓みを防ぐ。
【0043】
さらに、ロックスプリング部材15,15は、軸19a,19bよりも前方から後方へバネ部15fを延長している。よって、バネ部15fは、ロックスプリング収容部17a,17b内で、第1板部15aの範囲内に位置しており、充分なバネ長さ寸法になすことができる。したがって、図1に示したロックスプリング部材15,15の全長L1の長さ寸法は、従来のもの(図6示したロックスプリング部材115の全長L2)よりも短い寸法となることは理解できるであろう。
【0044】
ロックスプリング部材15,15の一対の第2板部15c,15dの端辺には、軸孔19g側から係合部15b側へ傾斜している傾斜部15xが形成されている。傾斜部15xは、ロックスプリング部材15,15がロックスプリング収容部17a,17b内で回動する際に、軸19a,19bを中心として回動するときのカバーインシュレータ13の壁部13b,13cへ向かって逃げる逃げ部分となる。
【0045】
ロックスプリング部材15,15には、図4に示したように、ロックスプリング部材15,15を軸19a,19bを中心として回動操作する操作部材31が設けられている。操作部材31は、樹脂材料によって作られており、押圧時に第1板部15aに当る押圧部31aと、この押圧部31aの長手方向の一端に接続されている操作部31bとを有している。
【0046】
押圧部31aは、ロックスプリング部材15,15の第1板部15a及び第2板部15c,15dによって囲まれた部分の内側に納められている。押圧部31aは、軸19a,19bを挿通しており,かつバネ部15fの自由端部15mに接して係合部15bを回動させるようにロックスプリング部材15,15に回動可能に保持されている。
【0047】
操作部材31の押圧部31aには、軸19a,19bを挿通させる軸孔31cが形成されている。また、押圧部31aには、バネ部15fにおける自由端部15mの先端が入り込む逃げ溝31mが形成されている。操作部材31の操作部31bは、ロックスプリング収容部17a,17bの後端面13fから外へ突出している。
【0048】
操作部31bは、コネクタ本体11とケーブル14との接続部分を保持しているカバーインシュレータ13の接続基部13pの外側面に所定間隔をもって対向している。また、コネクタ本体11の嵌合部11aとの接続部分は、カバーインシュレータ13の保持壁部13rによって保持している。よって、コネクタ本体11の外側面11b,11cは、接続基部13pと保持壁部13rとの間で露出した部分となっている。
【0049】
コネクタ本体11の外側面11b,11cには、ノイズによる影響を少なくしグランドを強化するために導電性のシェル33が設けられている。このシェル33には、バネ部15fの自由端部15mが接している。シェル33は嵌合部11aをも覆う筒形状であって、相手側コネクタ21の相手嵌合部21aを覆う相手シェル(図示せず)に嵌合時に接触する。相手係合部21bと相手シェルとは互いに接続されている。
【0050】
したがって、シェル33に接触させたロックスプリング部材15,15は、係合部15bの係合曲部15jが相手側コネクタ21の相手係合部21bに接続することによって、グランド接続が可能となる。
【0051】
この実施の形態例におけるコネクタのロック装置では、操作部材31を、カバーインシュレータ13の接続基部13pの外側面へ図1に示した矢印A方向に押圧すると、軸19a,19bを中心としてロックスプリング部材15,15の係合部15bが図1に示す矢印B方向へ回動する。
【0052】
この状態において、バネ部15fがコネクタ本体11の外側面11b,11cを強いバネ力によって押圧しているので、操作部材31の押圧を解除すると、バネ部15fのバネ復帰力によって回動して元の位置へ戻る。即ち、操作部材31は、図1に示した矢印A方向とは逆向きに、係合部15bは図1に示す矢印B方向とは逆向きに回動して元の位置へ戻る。
【0053】
したがって、係合曲部15jは、嵌合時に相手側コネクタ21の相手係合部21bに係合してコネクタ本体11を相手側コネクタ21にロックする。
【0054】
図5は、図1に示したコネクタのロック構造において、一部を変形した変形例を示している。図5に示したコネクタ本体11の外側面11b,11cの一部分には、バネ部15fの自由端部15mの先端部分が入り込み係合する凹部11gが形成されており、コネクタ本体11がカバーインシュレータ13内でロックスプリング部材15,15によって保持されている。このように構成すると、コネクタ本体11をバネ部15fによって保持することができる。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るコネクタのロック装置によれば、係合部を除くロックスプリング部材をロックスプリング収容部内に配置でき、操作部材を軸によってロックスプリング収容部内で軸支することから、簡単な構成で容易に組み立てが可能なコネクタのロック装置を提供することができる。
【0056】
また、本発明に係るコネクタのロック装置によれば、第1バネ部の自由端部の先端を第1板部の窓部内へ入り込ませることによって組み立て前に複数のロックスプリング部材のバネ部が絡み合い変形するのを防止できる。
【0057】
また、第1板部は、窓部が第1板部によって囲まれた部分で構成されているので、ロックスプリング部材同士の絡まりを防止できる。
【0058】
また、第1板部は一対の第2板部によって補強された形態となるので、撓みをなくすことができ、曲げに強い構造となる。
【0059】
また、ロックスプリング部材は、軸よりも前方からバネ部を延長しているので、ロックスプリング部材の全長が短い寸法であっても十分なバネ長さ寸法が得ることができる。したがって、ロックスプリング部材の長さ寸法は、従来のものよりも短い寸法にできる。
【0060】
また、コネクタ本体の外面にシェルを設けた場合には、バネ部の自由端部を直接シェルに当接できるのでグランドを強化でき、ノイズ防止に優れ、電気特性を向上することができるコネクタのロック装置が得られる。
【0061】
さらに、操作部材は、軸を第2板部の軸孔へ挿通すればよく、圧入作業および圧入治具などが不要となる。
【0062】
さらにまた、コネクタ本体の外側面の一部分には、バネ部の自由端部の先端部分が入り込み係合する凹部が形成されており、コネクタ本体がカバーインシュレータ内でロックスプリング部材によって保持されているので、コネクタ本体をバネ部によっても保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコネクタのロック装置を示す断面図である。
【図2】図1に示したロックスプリング部材の平面図である。
【図3】図2に示したロックスプリング部材の側面図である。
【図4】図1に示したコネクタのロック装置のロックスプリング部材、軸及び操作部材を分解して示した斜視図である。
【図5】本発明に係るコネクタのロック装置の変形例を示す断面図である。
【図6】従来のコネクタのロック装置を示す断面図である。
【図7】図6に示したロックスプリング部材の平面図である。
【図8】図6に示したロックスプリング部材の側面図である。
【図9】図6に示したコネクタのロック装置のロックスプリング部材、軸及びロックカバー部材を分解して示した斜視図である。
【符号の説明】
11,111 コネクタ本体
11a,111a 嵌合部
11b,11c,111b,111c 外側面
11g 凹部
13,113 カバーインシュレータ
13b,13c,113b,113c 壁部
15,115 ロックスプリング部材
15a 第1板部
15b 係合部
15c,15d 第2板部
15f バネ部
19g,19h,31c 軸孔
15j 係合曲部
15k 窓部
15m 自由端部
17a,17b,117a,117b ロックスプリング収容部
19a,19b 軸
21 相手側コネクタ
21b 相手係合部
31 操作部材
33 シェル
115a 主板部
115b 回転軸
115c 折り返し部
119a,119b 軸
201 ロックカバー部材
Claims (5)
- 相手側コネクタに第1の方向で接続するコネクタ本体と、該コネクタ本体を外側から保持したカバーインシュレータと、前記相手側コネクタに接続した状態で、前記コネクタ本体が前記第1の方向とは逆向きの第2の方向へ離脱するのを阻止するよう前記相手側コネクタに係合してロック状態を維持するロックスプリング部材とを含むコネクタのロック装置において、
前記コネクタ本体の外側面と該外側面に対向している壁部と前記外側面との間で前記ロックスプリング部材を組み付けたロックスプリング収容部を有し、前記ロックスプリング部材は、前記外側面に対向する第1板部と、前記相手側コネクタに係合するよう該第1板部の前記第1の方向における前辺から前記第1の方向で前記カバーインシュレータの前端面上へ延びている係合部と、前記第1板部から前記壁部へ向かって延びている一対の第2板部と、前記係合部を前記相手側コネクタの前記相手係合部へ常時付勢し前記第1板部から前記外側面へ当接するよう前記第1板部から前記第1板部上へ延びているバネ部とを有し、前記第2板部の中間部分には、前記第2板部に挿通しかつ前記ロックスプリング部材を前記外側面及び前記壁部間で回動可能となすよう前記カバーインシュレータに支持した軸が設けられており、前記バネ部は、先端側で曲げられている自由端部を有し、該自由端部の少なくとも先端が前記第1板部に形成した窓部から前記第2板部間側へ入り込んでいることを特徴とするコネクタのロック装置。 - 請求項1記載のコネクタのロック装置において、前記ロックスプリング収容部が、前記コネクタ本体における一対の前記外側面のそれぞれ位置しており、一対の前記ロックスプリング収容部のそれぞれに前記ロックスプリング部材が左右対称にそれぞれ収容されていることを特徴とするコネクタのロック装置。
- 請求項1記載のコネクタのロック装置において、前記コネクタ本体の前記外側面の一部分には、前記バネ部の前記自由端部が入り込み係合する凹部が形成されており、前記コネクタ本体が前記カバーインシュレータ内で前記ロックスプリング部材によって保持されていることを特徴とするコネクタのロック装置。
- 請求項1記載のコネクタのロック装置において、前記ロックスプリング部材を操作する操作部材を有し、該操作部材が、少なくとも一部分が前記ロックスプリング部材の前記第1及び第2板部によって囲まれた部分の内側と前記ロックスプリング収容部の外に位置しており、前記係合部を回動させるよう前記軸に回動可能に保持されていることを特徴とするコネクタのロック装置。
- 請求項1記載のコネクタのロック装置において、前記コネクタ本体の少なくとも前記外側面には、導電性のシェルが設けられており、前記バネ部の一部分が前記シェルの外面に接していることを特徴とするコネクタのロック装置。
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