JP3546340B2 - バーハンドル車両用ブレーキ装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バーハンドル車両用ブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
バーハンドル車両では、バーハンドルに第1ブレーキ操作子である前輪ブレーキレバーにより操作される第1マスタシリンダと、第2ブレーキ操作子である後輪ブレーキレバーにより操作される第2マスタシリンダとを設け、前輪ブレーキレバーの操作により前輪ブレーキを作動させ、後輪ブレーキレバーの操作により後輪ブレーキを作動させるものが一般的であるが、近年、前輪ブレーキレバー又は後輪ブレーキレバーの操作により前輪ブレーキ及び後輪ブレーキを連動して作動させるものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述の連動ブレーキでは、第1マスタシリンダによる前輪ブレーキの制動力を変更せずに第2マスタシリンダによる前輪ブレーキ及び後輪ブレーキの制動力の配分設定が困難であった。
【0004】
そこで本発明は、第1マスタシリンダによる前輪ブレーキの制動力を変更せずに、第2マスタシリンダによる前輪ブレーキ及び後輪ブレーキの制動力の配分設定を変更可能とするバーハンドル車両用ブレーキ装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するため、本発明は、請求項1の手段では、第1ブレーキ操作子により操作されて前輪ブレーキを作動する第1マスタシリンダと、第2ブレーキ操作子により操作されて後輪ブレーキを作動する第2マスタシリンダとを備えたバーハンドル車両用ブレーキ装置において、前記第1マスタシリンダのシリンダボディに、該シリンダボディに形成されたシリンダ孔の底壁との間に出力液圧室を画成するピストンを液密かつ移動可能に嵌挿し、該ピストンの後方に入力液圧室を形成するとともに、ピストン後端にピストン径よりも径の異なる受圧部を形成し、該受圧部の後方に、前記第1ブレーキ操作子から直接入力される入力杆を前記受圧部の後端に当接かつ離間可能に嵌挿し、前記出力液圧室と前記前輪ブレーキとを連通し、前記入力液圧室と前記第2マスタシリンダの出力液圧室とを連通したことを特徴とし、請求項2の手段では、請求項1の手段において、前記第1マスタシリンダのシリンダボディを、前記ピストンを嵌挿するシリンダ孔を有する第1シリンダボディと、前記受圧部を嵌挿するシリンダ孔を有する第2シリンダボディとに分割形成したことを特徴としている。
【0006】
また、請求項3の手段では、第1ブレーキ操作子により操作されて前輪ブレーキを作動する第1マスタシリンダと、第2ブレーキ操作子により操作されて後輪ブレーキを作動する第2マスタシリンダとを備えたバーハンドル車両用ブレーキ装置において、前記第1マスタシリンダのシリンダボディに、該シリンダボディに形成されたシリンダ孔の底壁との間に出力液圧室を画成する第1ピストンと、該第1ピストンを後方から押動する第2ピストンとを液密かつ移動可能に嵌挿するとともに、該第2ピストンの後方に入力液圧室を形成し、該第2ピストンの後方に、前記第1ブレーキ操作子から直接入力される入力杆を前記第2ピストンの後端に当接かつ離間可能に嵌挿し、前記出力液圧室と前記前輪ブレーキとを連通し、前記入力液圧室と前記第2マスタシリンダの出力液圧室とを連通したことを特徴し、請求項4の手段では、第1ブレーキ操作子により操作されて前輪ブレーキを作動する第1マスタシリンダと、第2ブレーキ操作子により操作されて後輪ブレーキを作動する第2マスタシリンダとを備えたバーハンドル車両用ブレーキ装置において、前記第1マスタシリンダのシリンダボディに、該シリンダボディに形成されたシリンダ孔の底壁との間に出力液圧室を画成する第1ピストンを液密かつ移動可能に嵌挿するとともに、該第1ピストンの後方に、前記第1ブレーキ操作子から直接入力される入力杆と一体形成された第2ピストンを前記第1ピストンの後端に当接かつ離間可能に嵌挿し、該第2ピストンの後方に入力液圧室を形成し、前記出力液圧室と前記前輪ブレーキとを連通し、前記入力液圧室と前記第2マスタシリンダの出力液圧室とを連通したことを特徴としている。
【0007】
さらに、請求項5の手段では、請求項3及び4の手段において、前記第1マスタシリンダのシリンダボディを、前記第1ピストンを嵌挿するシリンダ孔を有する第1シリンダボディと、前記第2ピストンを嵌挿するシリンダ孔を有する第2シリンダボディとに分割形成したことを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を、図面に示す実施形態例に基づいて、さらに詳細に説明する。
図1乃至図3は本発明の第1実施形態例を示すもので、バーハンドル車両用ブレーキ装置1は、バーハンドル2に第1ブレーキ操作子である前輪ブレーキレバー3により操作される第1マスタシリンダ4と、第2ブレーキ操作子である後輪ブレーキレバー5により操作される第2マスタシリンダ6とを設け、第1マスタシリンダ4の出力配管7を前輪ブレーキ8のキャリパボディ9に接続し、第2マスタシリンダ6の出力配管10を後輪ブレーキ11のアクチュエータ12に減圧弁13を介して接続するとともに、第2マスタシリンダ6の出力配管14を第1マスタシリンダ4に接続している。
【0009】
第1マスタシリンダ4は、シリンダボディ15を分割形成した第1シリンダボディ16と第2シリンダボディ17とを連結したもので、第1シリンダボディ16には、シリンダ孔18と出力ポート19とが形成され、第2シリンダボディ17には、シリンダ孔18よりも大径のシリンダ孔20と入力ポート21と入力杆挿通孔22とが形成されている。
【0010】
第1シリンダボディ16のシリンダ孔18と第2シリンダボディ17のシリンダ孔20には、ピストン23がその前半部をシリンダ孔18に後半部をシリンダ孔20に配置されている。
【0011】
該ピストン23は、その前半部をシリンダ孔18に液密かつ移動可能に嵌挿されて、前端部とシリンダ孔18の底壁との間に出力液圧室24を画成しており、該出力液圧室24に前記出力ポート19が開口している。また、ピストン23の後端には、ピストン23の前半部の径よりも大径の受圧部25が形成され、該受圧部25は、第2シリンダボディ17のシリンダ孔20に液密かつ移動可能に嵌挿されている。
【0012】
さらに、受圧部25の後方には、前記入力ポート21が開口する入力液圧室26が形成され、また、受圧部25の後方には、前記前輪ブレーキレバー3の押動部が当接して前輪ブレーキレバー3から直接入力される入力杆27が受圧部25の後端に当接かつ離間可能に入力杆挿通孔22に嵌挿されている。
【0013】
そして、前記出力液圧室24は、前記出力ポート19に接続される出力配管7を介して前輪ブレーキ8のキャリパボディ9に連通し、前記入力液圧室26は、入力ポート21に接続される第2マスタシリンダ6の出力配管14を介して第2マスタシリンダ6の出力液圧室(図示せず)と連通している。
【0014】
このように構成されたバーハンドル車両用ブレーキ装置1は、前輪ブレーキレバー3を握り操作することにより、入力杆27がピストン23を押動して出力液圧室24に液圧を発生させ、該液圧が出力配管7を介してキャリパボディ9に供給されて前輪ブレーキ8を作動する。
【0015】
そして、後輪ブレーキレバー5を握り操作することにより、第2マスタシリンダ6の出力液圧室に発生した液圧は、出力配管10と出力配管14とに分岐して出力され、出力配管10を通る液圧はアクチュエータ12に供給されて後輪ブレーキ11を作動するとともに、出力配管14を通る液圧は第1マスタシリンダ4の入力液圧室26に供給される。
【0016】
入力液圧室26に供給された液圧は、ピストン23の受圧部25に作用し、図3に示されるように、ピストン23は入力杆27から離れて前進し出力液圧室24に液圧を発生させ、該液圧が出力配管7を介してキャリパボディ9に供給されて前輪ブレーキ8を作動する。
【0017】
したがって、前輪ブレーキレバー3のみを握り操作した場合は、前輪ブレーキ8のみが単独で作動し、後輪ブレーキレバー5のみを握り操作した場合は、前輪ブレーキ8と後輪ブレーキ11とが連動して作動し、前輪ブレーキレバー3と後輪ブレーキレバー5の双方を同時に握り操作した場合は、前輪ブレーキ8と後輪ブレーキ11とが連動して作動する。
【0018】
前輪ブレーキレバー3の操作による前輪ブレーキ8の制動力は、第1シリンダボディ16のシリンダ孔18とピストン23の径により設定されるが、後輪ブレーキレバー5の操作による前輪ブレーキ8の制動力は、第2シリンダボディ17のシリンダ孔20の径とピストン23の受圧部25の径により設定される。
【0019】
本実施形態例では、第1シリンダボディ16のシリンダ孔18とピストン23の径を変更せずに第2シリンダボディ17のシリンダ孔20の径とピストン23の受圧部25の径を変更することが可能であるから、後輪ブレーキレバー5の操作による前輪ブレーキ8の制動力を容易に変更できる。
【0020】
したがって、前輪ブレーキレバー3の操作によって第1マスタシリンダ4に発生する液圧による前輪ブレーキ8の制動力を変更せずに、後輪ブレーキレバー5の操作によって第2マスタシリンダ6に発生する液圧による前輪ブレーキ8と後輪ブレーキ11の制動力の配分設定を変更できる。
【0021】
また、後輪ブレーキレバー5の操作時に、入力液圧室26に供給された液圧は、入力杆27にも作用し、入力杆27を後退方向に付勢するから、入力杆27の後端に当接する前輪ブレーキレバー3も後退方向に付勢され、後退限を後退限ストッパに当接して規制されている前輪ブレーキレバー3は、後退限ストッパとの当接位置を確実に保持されて盲動を防止される。
【0022】
図4は本発明の第2実施形態例を示すもので、前記第1実施形態例と同一要素のものには同一の符号を付して説明を省略する。
【0023】
第1マスタシリンダ30は、第1シリンダボディ16のシリンダ孔18と第2シリンダボディ17のシリンダ孔20に、第1ピストン31を配置し、該第1ピストン31の前半部をシリンダ孔18に液密かつ移動可能に嵌挿して、前端部とシリンダ孔18の底壁との間に出力液圧室24を画成しており、第1ピストン31の後部には、第1ピストン31の径よりも大径の第2ピストン32が第2シリンダボディ17のシリンダ孔20に液密かつ移動可能に嵌挿されている。
【0024】
また、第2ピストン32の後方には、入力液圧室26が形成されるとともに、前記前輪ブレーキレバー3から直接入力される入力杆27が第2ピストン32の後端に当接かつ離間可能に入力杆挿通孔22に嵌挿されている。
【0025】
そして、前記出力液圧室24は、前記出力ポート19に接続される出力配管7を介して前輪ブレーキ8のキャリパボディ9に連通し、前記入力液圧室26は、入力ポート21に接続される第2マスタシリンダ6の出力配管14を介して第2マスタシリンダ6の出力液圧室(図示せず)と連通している。
【0026】
かかる構成により、後輪ブレーキレバー5を握り操作することにより、第2マスタシリンダ6の出力液圧室に発生した液圧は、出力配管10と出力配管14とに分岐して出力され、出力配管10を通る液圧はアクチュエータ12に供給されて後輪ブレーキ11を作動するとともに、出力配管14を通る液圧は第1マスタシリンダ4の入力液圧室26に供給されて第2ピストン32に作用し、第2ピストン32は入力杆27から離れて前進し、第1ピストン31を後方から押動して出力液圧室24に液圧を発生させ、該液圧が出力配管7を介してキャリパボディ9に供給されて前輪ブレーキ8を作動するから、後輪ブレーキレバー5の握り操作により前輪ブレーキ8と後輪ブレーキ11とが連動して作動する。
【0027】
また、後輪ブレーキレバー5の操作による前輪ブレーキ8の制動力の変更は、第2シリンダボディ17のシリンダ孔20の径と第2ピストン32の径の変更により容易に対応でき、前輪ブレーキレバー3の操作によって第1マスタシリンダ4に発生する液圧による前輪ブレーキ8の制動力を変更せずに、後輪ブレーキレバー5の操作によって第2マスタシリンダ6に発生する液圧による前輪ブレーキ8と後輪ブレーキ11の制動力の配分設定を変更できる。
【0028】
さらに、後輪ブレーキレバー5の操作時に、入力液圧室26に供給された液圧は、入力杆27にも作用し、入力杆27を後退方向に付勢するから、入力杆27の後端に当接する前輪ブレーキレバー3も後退方向に付勢され、後退限を後退限ストッパに当接して規制されている前輪ブレーキレバー3は、後退限ストッパとの当接位置を確実に保持されて盲動を防止される。
【0029】
図5は本発明の第3実施形態例を示すもので、前記第1実施形態例と同一要素のものには同一の符号を付して説明を省略する。
【0030】
第1マスタシリンダ40は、第1シリンダボディ16のシリンダ孔18と第2シリンダボディ17のシリンダ孔20に、第1ピストン41を配置し、該第1ピストン41の前半部をシリンダ孔18に液密かつ移動可能に嵌挿して、前端部とシリンダ孔18の底壁との間に出力液圧室24を画成しており、第1ピストン41の後部には、第2ピストン42が第2シリンダボディ17のシリンダ孔20に液密かつ移動可能に嵌挿されている。
【0031】
第2ピストン42は、第1ピストン41の径よりも大径のピストン部42aと、入力杆挿通孔22に嵌挿された入力杆部42bとを一体に形成しており、ピストン部42aの後方には、入力液圧室26が形成されている。
【0032】
そして、前記出力液圧室24は、前記出力ポート19に接続される出力配管7を介して前輪ブレーキ8のキャリパボディ9に連通し、前記入力液圧室26は、入力ポート21に接続される第2マスタシリンダ6の出力配管14を介して第2マスタシリンダ6の出力液圧室(図示せず)と連通している。
【0033】
かかる構成により、後輪ブレーキレバー5を握り操作することにより、第2マスタシリンダ6の出力液圧室に発生した液圧は、出力配管10と出力配管14とに分岐して出力され、出力配管10を通る液圧はアクチュエータ12に供給されて後輪ブレーキ11を作動するとともに、出力配管14を通る液圧は第1マスタシリンダ4の入力液圧室26に供給されて第2ピストン42に作用し、第2ピストン42は第1ピストン41を後方から押動して出力液圧室24に液圧を発生させ、該液圧が出力配管7を介してキャリパボディ9に供給されて前輪ブレーキ8を作動するから、後輪ブレーキレバー5の握り操作により前輪ブレーキ8と後輪ブレーキ11とが連動して作動する。
【0034】
また、後輪ブレーキレバー5の操作による前輪ブレーキ8の制動力の変更は、第2シリンダボディ17のシリンダ孔20の径と第2ピストン42の径の変更により容易に対応でき、前輪ブレーキレバー3の操作によって第1マスタシリンダ4に発生する液圧による前輪ブレーキ8の制動力を変更せずに、後輪ブレーキレバー5の操作によって第2マスタシリンダ6に発生する液圧による前輪ブレーキ8と後輪ブレーキ11の制動力の配分設定を変更できる。
【0035】
尚、上記第2、第3実施形態例では、第1ピストン31,41と第2ピストン32,42とが独立しているから、第1シリンダボディ16と第2シリンダボディ17の連結に際し、第1シリンダボディ16のシリンダ孔18と第2シリンダボディ17のシリンダ孔20の同軸度に対する精度も必要とせずにすむ。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のバーハンドル車両用ブレーキ装置は、請求項1の手段では、第1ブレーキ操作子により操作されて前輪ブレーキを作動する第1マスタシリンダのシリンダボディに、シリンダボディに形成されたシリンダ孔の底壁との間に出力液圧室を画成するピストンを液密かつ移動可能に嵌挿し、ピストンの後方に入力液圧室を形成するとともに、ピストン後端にピストン径よりも径の異なる受圧部を形成し、受圧部の後方に第1ブレーキ操作子から直接入力される入力杆を前記受圧部の後端に当接かつ離間可能に嵌挿し、出力液圧室と前輪ブレーキとを連通し、第2ブレーキ操作子により操作されて後輪ブレーキを作動する第2マスタシリンダの出力液圧室と入力液圧室とを連通したので、第1ブレーキ操作子を操作した場合は、第1ブレーキ操作子から入力杆を介して入力される入力によりピストンが押動されて第1マスタシリンダの出力液圧室に液圧を発生させるから、前輪ブレーキのみが単独で作動し、第2ブレーキ操作子を操作した場合は、第2マスタシリンダの出力液圧室に発生する液圧が第1マスタシリンダの入力液圧室に供給されて、受圧部に作用してピストンを押動して第1マスタシリンダの出力液圧室に液圧を発生させるから、前輪ブレーキと後輪ブレーキとが連動して作動し、第1ブレーキ操作子と第2ブレーキ操作子の双方を同時に操作した場合は、前輪ブレーキと後輪ブレーキとが連動して作動する。
【0037】
そして、第2ブレーキ操作子の操作による前輪ブレーキの制動力の変更は、受圧部の径の変更により容易に対応でき、第1ブレーキ操作子の操作によって第1マスタシリンダに発生する液圧による前輪ブレーキの制動力を変更せずに、第2ブレーキ操作子の操作によって第2マスタシリンダに発生する液圧による前輪ブレーキと後輪ブレーキの制動力の配分設定を変更できる。
【0038】
また、第2ブレーキ操作子の操作時に、入力液圧室に供給された液圧は、入力杆にも作用し、入力杆を後退方向に付勢するから、入力杆の後端に当接する第1ブレーキ操作子も後退方向に付勢され、後退限を後退限ストッパに当接して規制されている第1ブレーキ操作子は、後退限ストッパとの当接位置を確実に保持されて盲動を防止される。
【0039】
請求項2の手段では、請求項1の手段において、第1マスタシリンダのシリンダボディを、ピストンを嵌挿するシリンダ孔を有する第1シリンダボディと、受圧部を嵌挿するシリンダ孔を有する第2シリンダボディとに分割形成したので、第2ブレーキ操作子の操作による前輪ブレーキの制動力を変更する際の、第2シリンダボディのシリンダ孔の径と受圧部の径の変更に容易に対応できる。
【0040】
また、請求項3の手段では、第1ブレーキ操作子により操作されて前輪ブレーキを作動する第1マスタシリンダのシリンダボディに、シリンダボディに形成されたシリンダ孔の底壁との間に出力液圧室を画成する第1ピストンと、第1ピストンを後方から押動する第2ピストンとを液密かつ移動可能に嵌挿するとともに、第2ピストンの後方に入力液圧室を形成し、第2ピストンの後方に、第1ブレーキ操作子から直接入力される入力杆を第2ピストンの後端に当接かつ離間可能に嵌挿し、出力液圧室と前輪ブレーキとを連通し、第2ブレーキ操作子により操作されて後輪ブレーキを作動する第2マスタシリンダの出力液圧室と入力液圧室とを連通したので、第1ブレーキ操作子を操作した場合は、第1ブレーキ操作子から入力杆を介して入力される入力によりピストンが押動されて第1マスタシリンダの出力液圧室に液圧を発生させるから、前輪ブレーキのみが単独で作動し、第2ブレーキ操作子を操作した場合は、第2マスタシリンダの出力液圧室に発生する液圧が第1マスタシリンダの入力液圧室に供給されて、第2ピストンに作用して第1ピストンを押動して第1マスタシリンダの出力液圧室に液圧を発生させるから、前輪ブレーキと後輪ブレーキとが連動して作動し、第1ブレーキ操作子と第2ブレーキ操作子の双方を同時に操作した場合は、前輪ブレーキと後輪ブレーキとが連動して作動する。
【0041】
そして、第2ブレーキ操作子の操作による前輪ブレーキの制動力の変更は、第2ピストンの径の変更により容易に対応でき、第1ブレーキ操作子の操作によって第1マスタシリンダに発生する液圧による前輪ブレーキの制動力を変更せずに、第2ブレーキ操作子の操作によって第2マスタシリンダに発生する液圧による前輪ブレーキと後輪ブレーキの制動力の配分設定を変更できる。
【0042】
また、第2ブレーキ操作子の操作時に、入力液圧室に供給された液圧は、入力杆にも作用し、入力杆を後退方向に付勢するから、入力杆の後端に当接する第1ブレーキ操作子も後退方向に付勢され、後退限を後退限ストッパに当接して規制されている第1ブレーキ操作子は、後退限ストッパとの当接位置を確実に保持されて盲動を防止される。
【0043】
さらに、請求項4の手段では、第1ブレーキ操作子により操作されて前輪ブレーキを作動する第1マスタシリンダのシリンダボディに、シリンダボディに形成されたシリンダ孔の底壁との間に出力液圧室を画成する第1ピストンを液密かつ移動可能に嵌挿するとともに、第1ピストンの後方に、第1ブレーキ操作子から直接入力される入力杆と一体形成された第2ピストンを第1ピストンの後端に当接かつ離間可能に嵌挿し、第2ピストンの後方に入力液圧室を形成し、出力液圧室と前輪ブレーキとを連通し、第2ブレーキ操作子により操作されて後輪ブレーキを作動する第2マスタシリンダの出力液圧室と入力液圧室とを連通したので、第1ブレーキ操作子を操作した場合は、第1ブレーキ操作子から入力杆を介して入力される入力によりピストンが押動されて第1マスタシリンダの出力液圧室に液圧を発生させるから、前輪ブレーキのみが単独で作動し、第2ブレーキ操作子を操作した場合は、第2マスタシリンダの出力液圧室に発生する液圧が第1マスタシリンダの入力液圧室に供給されて、第2ピストンに作用して第1ピストンを押動して第1マスタシリンダの出力液圧室に液圧を発生させるから、前輪ブレーキと後輪ブレーキとが連動して作動し、第1ブレーキ操作子と第2ブレーキ操作子の双方を同時に操作した場合は、前輪ブレーキと後輪ブレーキとが連動して作動する。
【0044】
そして、第2ブレーキ操作子の操作による前輪ブレーキの制動力の変更は、第2ピストンの径の変更により容易に対応でき、第1ブレーキ操作子の操作によって第1マスタシリンダに発生する液圧による前輪ブレーキの制動力を変更せずに、第2ブレーキ操作子の操作によって第2マスタシリンダに発生する液圧による前輪ブレーキと後輪ブレーキの制動力の配分設定を変更できる。
【0045】
また、請求項5の手段では、請求項3及び4の手段において、第1マスタシリンダのシリンダボディを、ピストンを嵌挿するシリンダ孔を有する第1シリンダボディと、受圧部を嵌挿するシリンダ孔を有する第2シリンダボディとに分割形成したので、第2ブレーキ操作子の操作による前輪ブレーキの制動力を変更する際の、第2シリンダボディのシリンダ孔の径と第2ピストンの径の変更に容易に対応できる。さらに、第1シリンダボディと第2シリンダボディの連結に際し、第1シリンダボディのシリンダ孔と第2シリンダボディのシリンダ孔の同軸度に対する精度も必要とせずにすむ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態例の第1マスタシリンダを示す断面図。
【図2】同じくバーハンドル車両用ブレーキ装置の概略図。
【図3】同じく第1マスタシリンダの作動状態を示す断面図。
【図4】本発明の第2実施形態例の第1マスタシリンダを示す断面図。
【図5】本発明の第3実施形態例の第1マスタシリンダを示す断面図。
【符号の説明】
1…バーハンドル車両用ブレーキ装置、2…バーハンドル、3…前輪ブレーキレバー、4,30,40…第1マスタシリンダ、5…後輪ブレーキレバー、6…第2マスタシリンダ、7…第1マスタシリンダ4の出力配管、8…前輪ブレーキ、11…後輪ブレーキ、14…第2マスタシリンダ6の出力配管、15…第1マスタシリンダ4のシリンダボディ、16…第1シリンダボディ、17…第2シリンダボディ、18…第1シリンダボディ16のシリンダ孔、20…第2シリンダボディ17のシリンダ孔、23…ピストン、24…出力液圧室、25…受圧部、26…入力液圧室、27…入力杆、31,41…第1ピストン、32,42…第2ピストン
【発明の属する技術分野】
本発明は、バーハンドル車両用ブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
バーハンドル車両では、バーハンドルに第1ブレーキ操作子である前輪ブレーキレバーにより操作される第1マスタシリンダと、第2ブレーキ操作子である後輪ブレーキレバーにより操作される第2マスタシリンダとを設け、前輪ブレーキレバーの操作により前輪ブレーキを作動させ、後輪ブレーキレバーの操作により後輪ブレーキを作動させるものが一般的であるが、近年、前輪ブレーキレバー又は後輪ブレーキレバーの操作により前輪ブレーキ及び後輪ブレーキを連動して作動させるものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述の連動ブレーキでは、第1マスタシリンダによる前輪ブレーキの制動力を変更せずに第2マスタシリンダによる前輪ブレーキ及び後輪ブレーキの制動力の配分設定が困難であった。
【0004】
そこで本発明は、第1マスタシリンダによる前輪ブレーキの制動力を変更せずに、第2マスタシリンダによる前輪ブレーキ及び後輪ブレーキの制動力の配分設定を変更可能とするバーハンドル車両用ブレーキ装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するため、本発明は、請求項1の手段では、第1ブレーキ操作子により操作されて前輪ブレーキを作動する第1マスタシリンダと、第2ブレーキ操作子により操作されて後輪ブレーキを作動する第2マスタシリンダとを備えたバーハンドル車両用ブレーキ装置において、前記第1マスタシリンダのシリンダボディに、該シリンダボディに形成されたシリンダ孔の底壁との間に出力液圧室を画成するピストンを液密かつ移動可能に嵌挿し、該ピストンの後方に入力液圧室を形成するとともに、ピストン後端にピストン径よりも径の異なる受圧部を形成し、該受圧部の後方に、前記第1ブレーキ操作子から直接入力される入力杆を前記受圧部の後端に当接かつ離間可能に嵌挿し、前記出力液圧室と前記前輪ブレーキとを連通し、前記入力液圧室と前記第2マスタシリンダの出力液圧室とを連通したことを特徴とし、請求項2の手段では、請求項1の手段において、前記第1マスタシリンダのシリンダボディを、前記ピストンを嵌挿するシリンダ孔を有する第1シリンダボディと、前記受圧部を嵌挿するシリンダ孔を有する第2シリンダボディとに分割形成したことを特徴としている。
【0006】
また、請求項3の手段では、第1ブレーキ操作子により操作されて前輪ブレーキを作動する第1マスタシリンダと、第2ブレーキ操作子により操作されて後輪ブレーキを作動する第2マスタシリンダとを備えたバーハンドル車両用ブレーキ装置において、前記第1マスタシリンダのシリンダボディに、該シリンダボディに形成されたシリンダ孔の底壁との間に出力液圧室を画成する第1ピストンと、該第1ピストンを後方から押動する第2ピストンとを液密かつ移動可能に嵌挿するとともに、該第2ピストンの後方に入力液圧室を形成し、該第2ピストンの後方に、前記第1ブレーキ操作子から直接入力される入力杆を前記第2ピストンの後端に当接かつ離間可能に嵌挿し、前記出力液圧室と前記前輪ブレーキとを連通し、前記入力液圧室と前記第2マスタシリンダの出力液圧室とを連通したことを特徴し、請求項4の手段では、第1ブレーキ操作子により操作されて前輪ブレーキを作動する第1マスタシリンダと、第2ブレーキ操作子により操作されて後輪ブレーキを作動する第2マスタシリンダとを備えたバーハンドル車両用ブレーキ装置において、前記第1マスタシリンダのシリンダボディに、該シリンダボディに形成されたシリンダ孔の底壁との間に出力液圧室を画成する第1ピストンを液密かつ移動可能に嵌挿するとともに、該第1ピストンの後方に、前記第1ブレーキ操作子から直接入力される入力杆と一体形成された第2ピストンを前記第1ピストンの後端に当接かつ離間可能に嵌挿し、該第2ピストンの後方に入力液圧室を形成し、前記出力液圧室と前記前輪ブレーキとを連通し、前記入力液圧室と前記第2マスタシリンダの出力液圧室とを連通したことを特徴としている。
【0007】
さらに、請求項5の手段では、請求項3及び4の手段において、前記第1マスタシリンダのシリンダボディを、前記第1ピストンを嵌挿するシリンダ孔を有する第1シリンダボディと、前記第2ピストンを嵌挿するシリンダ孔を有する第2シリンダボディとに分割形成したことを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を、図面に示す実施形態例に基づいて、さらに詳細に説明する。
図1乃至図3は本発明の第1実施形態例を示すもので、バーハンドル車両用ブレーキ装置1は、バーハンドル2に第1ブレーキ操作子である前輪ブレーキレバー3により操作される第1マスタシリンダ4と、第2ブレーキ操作子である後輪ブレーキレバー5により操作される第2マスタシリンダ6とを設け、第1マスタシリンダ4の出力配管7を前輪ブレーキ8のキャリパボディ9に接続し、第2マスタシリンダ6の出力配管10を後輪ブレーキ11のアクチュエータ12に減圧弁13を介して接続するとともに、第2マスタシリンダ6の出力配管14を第1マスタシリンダ4に接続している。
【0009】
第1マスタシリンダ4は、シリンダボディ15を分割形成した第1シリンダボディ16と第2シリンダボディ17とを連結したもので、第1シリンダボディ16には、シリンダ孔18と出力ポート19とが形成され、第2シリンダボディ17には、シリンダ孔18よりも大径のシリンダ孔20と入力ポート21と入力杆挿通孔22とが形成されている。
【0010】
第1シリンダボディ16のシリンダ孔18と第2シリンダボディ17のシリンダ孔20には、ピストン23がその前半部をシリンダ孔18に後半部をシリンダ孔20に配置されている。
【0011】
該ピストン23は、その前半部をシリンダ孔18に液密かつ移動可能に嵌挿されて、前端部とシリンダ孔18の底壁との間に出力液圧室24を画成しており、該出力液圧室24に前記出力ポート19が開口している。また、ピストン23の後端には、ピストン23の前半部の径よりも大径の受圧部25が形成され、該受圧部25は、第2シリンダボディ17のシリンダ孔20に液密かつ移動可能に嵌挿されている。
【0012】
さらに、受圧部25の後方には、前記入力ポート21が開口する入力液圧室26が形成され、また、受圧部25の後方には、前記前輪ブレーキレバー3の押動部が当接して前輪ブレーキレバー3から直接入力される入力杆27が受圧部25の後端に当接かつ離間可能に入力杆挿通孔22に嵌挿されている。
【0013】
そして、前記出力液圧室24は、前記出力ポート19に接続される出力配管7を介して前輪ブレーキ8のキャリパボディ9に連通し、前記入力液圧室26は、入力ポート21に接続される第2マスタシリンダ6の出力配管14を介して第2マスタシリンダ6の出力液圧室(図示せず)と連通している。
【0014】
このように構成されたバーハンドル車両用ブレーキ装置1は、前輪ブレーキレバー3を握り操作することにより、入力杆27がピストン23を押動して出力液圧室24に液圧を発生させ、該液圧が出力配管7を介してキャリパボディ9に供給されて前輪ブレーキ8を作動する。
【0015】
そして、後輪ブレーキレバー5を握り操作することにより、第2マスタシリンダ6の出力液圧室に発生した液圧は、出力配管10と出力配管14とに分岐して出力され、出力配管10を通る液圧はアクチュエータ12に供給されて後輪ブレーキ11を作動するとともに、出力配管14を通る液圧は第1マスタシリンダ4の入力液圧室26に供給される。
【0016】
入力液圧室26に供給された液圧は、ピストン23の受圧部25に作用し、図3に示されるように、ピストン23は入力杆27から離れて前進し出力液圧室24に液圧を発生させ、該液圧が出力配管7を介してキャリパボディ9に供給されて前輪ブレーキ8を作動する。
【0017】
したがって、前輪ブレーキレバー3のみを握り操作した場合は、前輪ブレーキ8のみが単独で作動し、後輪ブレーキレバー5のみを握り操作した場合は、前輪ブレーキ8と後輪ブレーキ11とが連動して作動し、前輪ブレーキレバー3と後輪ブレーキレバー5の双方を同時に握り操作した場合は、前輪ブレーキ8と後輪ブレーキ11とが連動して作動する。
【0018】
前輪ブレーキレバー3の操作による前輪ブレーキ8の制動力は、第1シリンダボディ16のシリンダ孔18とピストン23の径により設定されるが、後輪ブレーキレバー5の操作による前輪ブレーキ8の制動力は、第2シリンダボディ17のシリンダ孔20の径とピストン23の受圧部25の径により設定される。
【0019】
本実施形態例では、第1シリンダボディ16のシリンダ孔18とピストン23の径を変更せずに第2シリンダボディ17のシリンダ孔20の径とピストン23の受圧部25の径を変更することが可能であるから、後輪ブレーキレバー5の操作による前輪ブレーキ8の制動力を容易に変更できる。
【0020】
したがって、前輪ブレーキレバー3の操作によって第1マスタシリンダ4に発生する液圧による前輪ブレーキ8の制動力を変更せずに、後輪ブレーキレバー5の操作によって第2マスタシリンダ6に発生する液圧による前輪ブレーキ8と後輪ブレーキ11の制動力の配分設定を変更できる。
【0021】
また、後輪ブレーキレバー5の操作時に、入力液圧室26に供給された液圧は、入力杆27にも作用し、入力杆27を後退方向に付勢するから、入力杆27の後端に当接する前輪ブレーキレバー3も後退方向に付勢され、後退限を後退限ストッパに当接して規制されている前輪ブレーキレバー3は、後退限ストッパとの当接位置を確実に保持されて盲動を防止される。
【0022】
図4は本発明の第2実施形態例を示すもので、前記第1実施形態例と同一要素のものには同一の符号を付して説明を省略する。
【0023】
第1マスタシリンダ30は、第1シリンダボディ16のシリンダ孔18と第2シリンダボディ17のシリンダ孔20に、第1ピストン31を配置し、該第1ピストン31の前半部をシリンダ孔18に液密かつ移動可能に嵌挿して、前端部とシリンダ孔18の底壁との間に出力液圧室24を画成しており、第1ピストン31の後部には、第1ピストン31の径よりも大径の第2ピストン32が第2シリンダボディ17のシリンダ孔20に液密かつ移動可能に嵌挿されている。
【0024】
また、第2ピストン32の後方には、入力液圧室26が形成されるとともに、前記前輪ブレーキレバー3から直接入力される入力杆27が第2ピストン32の後端に当接かつ離間可能に入力杆挿通孔22に嵌挿されている。
【0025】
そして、前記出力液圧室24は、前記出力ポート19に接続される出力配管7を介して前輪ブレーキ8のキャリパボディ9に連通し、前記入力液圧室26は、入力ポート21に接続される第2マスタシリンダ6の出力配管14を介して第2マスタシリンダ6の出力液圧室(図示せず)と連通している。
【0026】
かかる構成により、後輪ブレーキレバー5を握り操作することにより、第2マスタシリンダ6の出力液圧室に発生した液圧は、出力配管10と出力配管14とに分岐して出力され、出力配管10を通る液圧はアクチュエータ12に供給されて後輪ブレーキ11を作動するとともに、出力配管14を通る液圧は第1マスタシリンダ4の入力液圧室26に供給されて第2ピストン32に作用し、第2ピストン32は入力杆27から離れて前進し、第1ピストン31を後方から押動して出力液圧室24に液圧を発生させ、該液圧が出力配管7を介してキャリパボディ9に供給されて前輪ブレーキ8を作動するから、後輪ブレーキレバー5の握り操作により前輪ブレーキ8と後輪ブレーキ11とが連動して作動する。
【0027】
また、後輪ブレーキレバー5の操作による前輪ブレーキ8の制動力の変更は、第2シリンダボディ17のシリンダ孔20の径と第2ピストン32の径の変更により容易に対応でき、前輪ブレーキレバー3の操作によって第1マスタシリンダ4に発生する液圧による前輪ブレーキ8の制動力を変更せずに、後輪ブレーキレバー5の操作によって第2マスタシリンダ6に発生する液圧による前輪ブレーキ8と後輪ブレーキ11の制動力の配分設定を変更できる。
【0028】
さらに、後輪ブレーキレバー5の操作時に、入力液圧室26に供給された液圧は、入力杆27にも作用し、入力杆27を後退方向に付勢するから、入力杆27の後端に当接する前輪ブレーキレバー3も後退方向に付勢され、後退限を後退限ストッパに当接して規制されている前輪ブレーキレバー3は、後退限ストッパとの当接位置を確実に保持されて盲動を防止される。
【0029】
図5は本発明の第3実施形態例を示すもので、前記第1実施形態例と同一要素のものには同一の符号を付して説明を省略する。
【0030】
第1マスタシリンダ40は、第1シリンダボディ16のシリンダ孔18と第2シリンダボディ17のシリンダ孔20に、第1ピストン41を配置し、該第1ピストン41の前半部をシリンダ孔18に液密かつ移動可能に嵌挿して、前端部とシリンダ孔18の底壁との間に出力液圧室24を画成しており、第1ピストン41の後部には、第2ピストン42が第2シリンダボディ17のシリンダ孔20に液密かつ移動可能に嵌挿されている。
【0031】
第2ピストン42は、第1ピストン41の径よりも大径のピストン部42aと、入力杆挿通孔22に嵌挿された入力杆部42bとを一体に形成しており、ピストン部42aの後方には、入力液圧室26が形成されている。
【0032】
そして、前記出力液圧室24は、前記出力ポート19に接続される出力配管7を介して前輪ブレーキ8のキャリパボディ9に連通し、前記入力液圧室26は、入力ポート21に接続される第2マスタシリンダ6の出力配管14を介して第2マスタシリンダ6の出力液圧室(図示せず)と連通している。
【0033】
かかる構成により、後輪ブレーキレバー5を握り操作することにより、第2マスタシリンダ6の出力液圧室に発生した液圧は、出力配管10と出力配管14とに分岐して出力され、出力配管10を通る液圧はアクチュエータ12に供給されて後輪ブレーキ11を作動するとともに、出力配管14を通る液圧は第1マスタシリンダ4の入力液圧室26に供給されて第2ピストン42に作用し、第2ピストン42は第1ピストン41を後方から押動して出力液圧室24に液圧を発生させ、該液圧が出力配管7を介してキャリパボディ9に供給されて前輪ブレーキ8を作動するから、後輪ブレーキレバー5の握り操作により前輪ブレーキ8と後輪ブレーキ11とが連動して作動する。
【0034】
また、後輪ブレーキレバー5の操作による前輪ブレーキ8の制動力の変更は、第2シリンダボディ17のシリンダ孔20の径と第2ピストン42の径の変更により容易に対応でき、前輪ブレーキレバー3の操作によって第1マスタシリンダ4に発生する液圧による前輪ブレーキ8の制動力を変更せずに、後輪ブレーキレバー5の操作によって第2マスタシリンダ6に発生する液圧による前輪ブレーキ8と後輪ブレーキ11の制動力の配分設定を変更できる。
【0035】
尚、上記第2、第3実施形態例では、第1ピストン31,41と第2ピストン32,42とが独立しているから、第1シリンダボディ16と第2シリンダボディ17の連結に際し、第1シリンダボディ16のシリンダ孔18と第2シリンダボディ17のシリンダ孔20の同軸度に対する精度も必要とせずにすむ。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のバーハンドル車両用ブレーキ装置は、請求項1の手段では、第1ブレーキ操作子により操作されて前輪ブレーキを作動する第1マスタシリンダのシリンダボディに、シリンダボディに形成されたシリンダ孔の底壁との間に出力液圧室を画成するピストンを液密かつ移動可能に嵌挿し、ピストンの後方に入力液圧室を形成するとともに、ピストン後端にピストン径よりも径の異なる受圧部を形成し、受圧部の後方に第1ブレーキ操作子から直接入力される入力杆を前記受圧部の後端に当接かつ離間可能に嵌挿し、出力液圧室と前輪ブレーキとを連通し、第2ブレーキ操作子により操作されて後輪ブレーキを作動する第2マスタシリンダの出力液圧室と入力液圧室とを連通したので、第1ブレーキ操作子を操作した場合は、第1ブレーキ操作子から入力杆を介して入力される入力によりピストンが押動されて第1マスタシリンダの出力液圧室に液圧を発生させるから、前輪ブレーキのみが単独で作動し、第2ブレーキ操作子を操作した場合は、第2マスタシリンダの出力液圧室に発生する液圧が第1マスタシリンダの入力液圧室に供給されて、受圧部に作用してピストンを押動して第1マスタシリンダの出力液圧室に液圧を発生させるから、前輪ブレーキと後輪ブレーキとが連動して作動し、第1ブレーキ操作子と第2ブレーキ操作子の双方を同時に操作した場合は、前輪ブレーキと後輪ブレーキとが連動して作動する。
【0037】
そして、第2ブレーキ操作子の操作による前輪ブレーキの制動力の変更は、受圧部の径の変更により容易に対応でき、第1ブレーキ操作子の操作によって第1マスタシリンダに発生する液圧による前輪ブレーキの制動力を変更せずに、第2ブレーキ操作子の操作によって第2マスタシリンダに発生する液圧による前輪ブレーキと後輪ブレーキの制動力の配分設定を変更できる。
【0038】
また、第2ブレーキ操作子の操作時に、入力液圧室に供給された液圧は、入力杆にも作用し、入力杆を後退方向に付勢するから、入力杆の後端に当接する第1ブレーキ操作子も後退方向に付勢され、後退限を後退限ストッパに当接して規制されている第1ブレーキ操作子は、後退限ストッパとの当接位置を確実に保持されて盲動を防止される。
【0039】
請求項2の手段では、請求項1の手段において、第1マスタシリンダのシリンダボディを、ピストンを嵌挿するシリンダ孔を有する第1シリンダボディと、受圧部を嵌挿するシリンダ孔を有する第2シリンダボディとに分割形成したので、第2ブレーキ操作子の操作による前輪ブレーキの制動力を変更する際の、第2シリンダボディのシリンダ孔の径と受圧部の径の変更に容易に対応できる。
【0040】
また、請求項3の手段では、第1ブレーキ操作子により操作されて前輪ブレーキを作動する第1マスタシリンダのシリンダボディに、シリンダボディに形成されたシリンダ孔の底壁との間に出力液圧室を画成する第1ピストンと、第1ピストンを後方から押動する第2ピストンとを液密かつ移動可能に嵌挿するとともに、第2ピストンの後方に入力液圧室を形成し、第2ピストンの後方に、第1ブレーキ操作子から直接入力される入力杆を第2ピストンの後端に当接かつ離間可能に嵌挿し、出力液圧室と前輪ブレーキとを連通し、第2ブレーキ操作子により操作されて後輪ブレーキを作動する第2マスタシリンダの出力液圧室と入力液圧室とを連通したので、第1ブレーキ操作子を操作した場合は、第1ブレーキ操作子から入力杆を介して入力される入力によりピストンが押動されて第1マスタシリンダの出力液圧室に液圧を発生させるから、前輪ブレーキのみが単独で作動し、第2ブレーキ操作子を操作した場合は、第2マスタシリンダの出力液圧室に発生する液圧が第1マスタシリンダの入力液圧室に供給されて、第2ピストンに作用して第1ピストンを押動して第1マスタシリンダの出力液圧室に液圧を発生させるから、前輪ブレーキと後輪ブレーキとが連動して作動し、第1ブレーキ操作子と第2ブレーキ操作子の双方を同時に操作した場合は、前輪ブレーキと後輪ブレーキとが連動して作動する。
【0041】
そして、第2ブレーキ操作子の操作による前輪ブレーキの制動力の変更は、第2ピストンの径の変更により容易に対応でき、第1ブレーキ操作子の操作によって第1マスタシリンダに発生する液圧による前輪ブレーキの制動力を変更せずに、第2ブレーキ操作子の操作によって第2マスタシリンダに発生する液圧による前輪ブレーキと後輪ブレーキの制動力の配分設定を変更できる。
【0042】
また、第2ブレーキ操作子の操作時に、入力液圧室に供給された液圧は、入力杆にも作用し、入力杆を後退方向に付勢するから、入力杆の後端に当接する第1ブレーキ操作子も後退方向に付勢され、後退限を後退限ストッパに当接して規制されている第1ブレーキ操作子は、後退限ストッパとの当接位置を確実に保持されて盲動を防止される。
【0043】
さらに、請求項4の手段では、第1ブレーキ操作子により操作されて前輪ブレーキを作動する第1マスタシリンダのシリンダボディに、シリンダボディに形成されたシリンダ孔の底壁との間に出力液圧室を画成する第1ピストンを液密かつ移動可能に嵌挿するとともに、第1ピストンの後方に、第1ブレーキ操作子から直接入力される入力杆と一体形成された第2ピストンを第1ピストンの後端に当接かつ離間可能に嵌挿し、第2ピストンの後方に入力液圧室を形成し、出力液圧室と前輪ブレーキとを連通し、第2ブレーキ操作子により操作されて後輪ブレーキを作動する第2マスタシリンダの出力液圧室と入力液圧室とを連通したので、第1ブレーキ操作子を操作した場合は、第1ブレーキ操作子から入力杆を介して入力される入力によりピストンが押動されて第1マスタシリンダの出力液圧室に液圧を発生させるから、前輪ブレーキのみが単独で作動し、第2ブレーキ操作子を操作した場合は、第2マスタシリンダの出力液圧室に発生する液圧が第1マスタシリンダの入力液圧室に供給されて、第2ピストンに作用して第1ピストンを押動して第1マスタシリンダの出力液圧室に液圧を発生させるから、前輪ブレーキと後輪ブレーキとが連動して作動し、第1ブレーキ操作子と第2ブレーキ操作子の双方を同時に操作した場合は、前輪ブレーキと後輪ブレーキとが連動して作動する。
【0044】
そして、第2ブレーキ操作子の操作による前輪ブレーキの制動力の変更は、第2ピストンの径の変更により容易に対応でき、第1ブレーキ操作子の操作によって第1マスタシリンダに発生する液圧による前輪ブレーキの制動力を変更せずに、第2ブレーキ操作子の操作によって第2マスタシリンダに発生する液圧による前輪ブレーキと後輪ブレーキの制動力の配分設定を変更できる。
【0045】
また、請求項5の手段では、請求項3及び4の手段において、第1マスタシリンダのシリンダボディを、ピストンを嵌挿するシリンダ孔を有する第1シリンダボディと、受圧部を嵌挿するシリンダ孔を有する第2シリンダボディとに分割形成したので、第2ブレーキ操作子の操作による前輪ブレーキの制動力を変更する際の、第2シリンダボディのシリンダ孔の径と第2ピストンの径の変更に容易に対応できる。さらに、第1シリンダボディと第2シリンダボディの連結に際し、第1シリンダボディのシリンダ孔と第2シリンダボディのシリンダ孔の同軸度に対する精度も必要とせずにすむ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態例の第1マスタシリンダを示す断面図。
【図2】同じくバーハンドル車両用ブレーキ装置の概略図。
【図3】同じく第1マスタシリンダの作動状態を示す断面図。
【図4】本発明の第2実施形態例の第1マスタシリンダを示す断面図。
【図5】本発明の第3実施形態例の第1マスタシリンダを示す断面図。
【符号の説明】
1…バーハンドル車両用ブレーキ装置、2…バーハンドル、3…前輪ブレーキレバー、4,30,40…第1マスタシリンダ、5…後輪ブレーキレバー、6…第2マスタシリンダ、7…第1マスタシリンダ4の出力配管、8…前輪ブレーキ、11…後輪ブレーキ、14…第2マスタシリンダ6の出力配管、15…第1マスタシリンダ4のシリンダボディ、16…第1シリンダボディ、17…第2シリンダボディ、18…第1シリンダボディ16のシリンダ孔、20…第2シリンダボディ17のシリンダ孔、23…ピストン、24…出力液圧室、25…受圧部、26…入力液圧室、27…入力杆、31,41…第1ピストン、32,42…第2ピストン
Claims (5)
- 第1ブレーキ操作子により操作されて前輪ブレーキを作動する第1マスタシリンダと、第2ブレーキ操作子により操作されて後輪ブレーキを作動する第2マスタシリンダとを備えたバーハンドル車両用ブレーキ装置において、前記第1マスタシリンダのシリンダボディに、該シリンダボディに形成されたシリンダ孔の底壁との間に出力液圧室を画成するピストンを液密かつ移動可能に嵌挿し、該ピストンの後方に入力液圧室を形成するとともに、ピストン後端にピストン径よりも径の異なる受圧部を形成し、該受圧部の後方に、前記第1ブレーキ操作子から直接入力される入力杆を前記受圧部の後端に当接かつ離間可能に嵌挿し、前記出力液圧室と前記前輪ブレーキとを連通し、前記入力液圧室と前記第2マスタシリンダの出力液圧室とを連通したことを特徴とするバーハンドル車両用ブレーキ装置。
- 前記第1マスタシリンダのシリンダボディを、前記ピストンを嵌挿するシリンダ孔を有する第1シリンダボディと、前記受圧部を嵌挿するシリンダ孔を有する第2シリンダボディとに分割形成したことを特徴とする請求項1記載のバーハンドル車両用ブレーキ装置。
- 第1ブレーキ操作子により操作されて前輪ブレーキを作動する第1マスタシリンダと、第2ブレーキ操作子により操作されて後輪ブレーキを作動する第2マスタシリンダとを備えたバーハンドル車両用ブレーキ装置において、前記第1マスタシリンダのシリンダボディに、該シリンダボディに形成されたシリンダ孔の底壁との間に出力液圧室を画成する第1ピストンと、該第1ピストンを後方から押動する第2ピストンとを液密かつ移動可能に嵌挿するとともに、該第2ピストンの後方に入力液圧室を形成し、該第2ピストンの後方に、前記第1ブレーキ操作子から直接入力される入力杆を前記第2ピストンの後端に当接かつ離間可能に嵌挿し、前記出力液圧室と前記前輪ブレーキとを連通し、前記入力液圧室と前記第2マスタシリンダの出力液圧室とを連通したことを特徴とするバーハンドル車両用ブレーキ装置。
- 第1ブレーキ操作子により操作されて前輪ブレーキを作動する第1マスタシリンダと、第2ブレーキ操作子により操作されて後輪ブレーキを作動する第2マスタシリンダとを備えたバーハンドル車両用ブレーキ装置において、前記第1マスタシリンダのシリンダボディに、該シリンダボディに形成されたシリンダ孔の底壁との間に出力液圧室を画成する第1ピストンを液密かつ移動可能に嵌挿するとともに、該第1ピストンの後方に、前記第1ブレーキ操作子から直接入力される入力杆と一体形成された第2ピストンを前記第1ピストンの後端に当接かつ離間可能に嵌挿し、該第2ピストンの後方に入力液圧室を形成し、前記出力液圧室と前記前輪ブレーキとを連通し、前記入力液圧室と前記第2マスタシリンダの出力液圧室とを連通したことを特徴とするバーハンドル車両用ブレーキ装置。
- 前記第1マスタシリンダのシリンダボディを、前記第1ピストンを嵌挿するシリンダ孔を有する第1シリンダボディと、前記第2ピストンを嵌挿するシリンダ孔を有する第2シリンダボディとに分割形成したことを特徴とする請求項3又は4記載のバーハンドル車両用ブレーキ装置。
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1996
- 1996-07-05 JP JP17638696A patent/JP3546340B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH1016863A (ja) | 1998-01-20 |
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