JPH1016863A - バーハンドル車両用ブレーキ装置 - Google Patents

バーハンドル車両用ブレーキ装置

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JPH1016863A
JPH1016863A JP17638696A JP17638696A JPH1016863A JP H1016863 A JPH1016863 A JP H1016863A JP 17638696 A JP17638696 A JP 17638696A JP 17638696 A JP17638696 A JP 17638696A JP H1016863 A JPH1016863 A JP H1016863A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1マスタシリンダによる前輪ブレーキの制
動力を変更せずに、第2マスタシリンダによる前輪ブレ
ーキ及び後輪ブレーキの制動力の配分設定を変更可能と
する。 【解決手段】 前輪ブレーキレバー3により操作されて
前輪ブレーキ8を作動する第1マスタシリンダ4のシリ
ンダボディ15に、出力液圧室24を画成するピストン
23を嵌挿し、ピストン23の後方に入力液圧室26を
形成するとともに、ピストン23後端にピストン23の
径よりも径の異なる受圧部25を形成し、受圧部25の
後方に前輪ブレーキレバー3から入力される入力杆27
を受圧部25の後端に当接かつ離間可能に嵌挿し、出力
液圧室24と前輪ブレーキ8とを連通し、後輪ブレーキ
レバー5により操作されて後輪ブレーキ11を作動する
第2マスタシリンダ6の出力液圧室と入力液圧室26と
を連通した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バーハンドル車両
用ブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】バーハンドル車両では、バーハンドルに
第1ブレーキ操作子である前輪ブレーキレバーにより操
作される第1マスタシリンダと、第2ブレーキ操作子で
ある後輪ブレーキレバーにより操作される第2マスタシ
リンダとを設け、前輪ブレーキレバーの操作により前輪
ブレーキを作動させ、後輪ブレーキレバーの操作により
後輪ブレーキを作動させるものが一般的であるが、近
年、前輪ブレーキレバー又は後輪ブレーキレバーの操作
により前輪ブレーキ及び後輪ブレーキを連動して作動さ
せるものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の連動
ブレーキでは、第1マスタシリンダによる前輪ブレーキ
の制動力を変更せずに第2マスタシリンダによる前輪ブ
レーキ及び後輪ブレーキの制動力の配分設定が困難であ
った。
【0004】そこで本発明は、第1マスタシリンダによ
る前輪ブレーキの制動力を変更せずに、第2マスタシリ
ンダによる前輪ブレーキ及び後輪ブレーキの制動力の配
分設定を変更可能とするバーハンドル車両用ブレーキ装
置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、本発明は、請求項1の手段では、第1ブレーキ操
作子により操作されて前輪ブレーキを作動する第1マス
タシリンダと、第2ブレーキ操作子により操作されて後
輪ブレーキを作動する第2マスタシリンダとを備えたバ
ーハンドル車両用ブレーキ装置において、前記第1マス
タシリンダのシリンダボディに、該シリンダボディに形
成されたシリンダ孔の底壁との間に出力液圧室を画成す
るピストンを液密かつ移動可能に嵌挿し、該ピストンの
後方に入力液圧室を形成するとともに、ピストン後端に
ピストン径よりも径の異なる受圧部を形成し、該受圧部
の後方に、前記第1ブレーキ操作子から直接入力される
入力杆を前記受圧部の後端に当接かつ離間可能に嵌挿
し、前記出力液圧室と前記前輪ブレーキとを連通し、前
記入力液圧室と前記第2マスタシリンダの出力液圧室と
を連通したことを特徴とし、請求項2の手段では、請求
項1の手段において、前記第1マスタシリンダのシリン
ダボディを、前記ピストンを嵌挿するシリンダ孔を有す
る第1シリンダボディと、前記受圧部を嵌挿するシリン
ダ孔を有する第2シリンダボディとに分割形成したこと
を特徴としている。
【0006】また、請求項3の手段では、第1ブレーキ
操作子により操作されて前輪ブレーキを作動する第1マ
スタシリンダと、第2ブレーキ操作子により操作されて
後輪ブレーキを作動する第2マスタシリンダとを備えた
バーハンドル車両用ブレーキ装置において、前記第1マ
スタシリンダのシリンダボディに、該シリンダボディに
形成されたシリンダ孔の底壁との間に出力液圧室を画成
する第1ピストンと、該第1ピストンを後方から押動す
る第2ピストンとを液密かつ移動可能に嵌挿するととも
に、該第2ピストンの後方に入力液圧室を形成し、該第
2ピストンの後方に、前記第1ブレーキ操作子から直接
入力される入力杆を前記第2ピストンの後端に当接かつ
離間可能に嵌挿し、前記出力液圧室と前記前輪ブレーキ
とを連通し、前記入力液圧室と前記第2マスタシリンダ
の出力液圧室とを連通したことを特徴し、請求項4の手
段では、第1ブレーキ操作子により操作されて前輪ブレ
ーキを作動する第1マスタシリンダと、第2ブレーキ操
作子により操作されて後輪ブレーキを作動する第2マス
タシリンダとを備えたバーハンドル車両用ブレーキ装置
において、前記第1マスタシリンダのシリンダボディ
に、該シリンダボディに形成されたシリンダ孔の底壁と
の間に出力液圧室を画成する第1ピストンを液密かつ移
動可能に嵌挿するとともに、該第1ピストンの後方に、
前記第1ブレーキ操作子から直接入力される入力杆と一
体形成された第2ピストンを前記第1ピストンの後端に
当接かつ離間可能に嵌挿し、該第2ピストンの後方に入
力液圧室を形成し、前記出力液圧室と前記前輪ブレーキ
とを連通し、前記入力液圧室と前記第2マスタシリンダ
の出力液圧室とを連通したことを特徴としている。
【0007】さらに、請求項5の手段では、請求項3及
び4の手段において、前記第1マスタシリンダのシリン
ダボディを、前記第1ピストンを嵌挿するシリンダ孔を
有する第1シリンダボディと、前記第2ピストンを嵌挿
するシリンダ孔を有する第2シリンダボディとに分割形
成したことを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、図面に示す実施
形態例に基づいて、さらに詳細に説明する。図1乃至図
3は本発明の第1実施形態例を示すもので、バーハンド
ル車両用ブレーキ装置1は、バーハンドル2に第1ブレ
ーキ操作子である前輪ブレーキレバー3により操作され
る第1マスタシリンダ4と、第2ブレーキ操作子である
後輪ブレーキレバー5により操作される第2マスタシリ
ンダ6とを設け、第1マスタシリンダ4の出力配管7を
前輪ブレーキ8のキャリパボディ9に接続し、第2マス
タシリンダ6の出力配管10を後輪ブレーキ11のアク
チュエータ12に減圧弁13を介して接続するととも
に、第2マスタシリンダ6の出力配管14を第1マスタ
シリンダ4に接続している。
【0009】第1マスタシリンダ4は、シリンダボディ
15を分割形成した第1シリンダボディ16と第2シリ
ンダボディ17とを連結したもので、第1シリンダボデ
ィ16には、シリンダ孔18と出力ポート19とが形成
され、第2シリンダボディ17には、シリンダ孔18よ
りも大径のシリンダ孔20と入力ポート21と入力杆挿
通孔22とが形成されている。
【0010】第1シリンダボディ16のシリンダ孔18
と第2シリンダボディ17のシリンダ孔20には、ピス
トン23がその前半部をシリンダ孔18に後半部をシリ
ンダ孔20に配置されている。
【0011】該ピストン23は、その前半部をシリンダ
孔18に液密かつ移動可能に嵌挿されて、前端部とシリ
ンダ孔18の底壁との間に出力液圧室24を画成してお
り、該出力液圧室24に前記出力ポート19が開口して
いる。また、ピストン23の後端には、ピストン23の
前半部の径よりも大径の受圧部25が形成され、該受圧
部25は、第2シリンダボディ17のシリンダ孔20に
液密かつ移動可能に嵌挿されている。
【0012】さらに、受圧部25の後方には、前記入力
ポート21が開口する入力液圧室26が形成され、ま
た、受圧部25の後方には、前記前輪ブレーキレバー3
の押動部が当接して前輪ブレーキレバー3から直接入力
される入力杆27が受圧部25の後端に当接かつ離間可
能に入力杆挿通孔22に嵌挿されている。
【0013】そして、前記出力液圧室24は、前記出力
ポート19に接続される出力配管7を介して前輪ブレー
キ8のキャリパボディ9に連通し、前記入力液圧室26
は、入力ポート21に接続される第2マスタシリンダ6
の出力配管14を介して第2マスタシリンダ6の出力液
圧室(図示せず)と連通している。
【0014】このように構成されたバーハンドル車両用
ブレーキ装置1は、前輪ブレーキレバー3を握り操作す
ることにより、入力杆27がピストン23を押動して出
力液圧室24に液圧を発生させ、該液圧が出力配管7を
介してキャリパボディ9に供給されて前輪ブレーキ8を
作動する。
【0015】そして、後輪ブレーキレバー5を握り操作
することにより、第2マスタシリンダ6の出力液圧室に
発生した液圧は、出力配管10と出力配管14とに分岐
して出力され、出力配管10を通る液圧はアクチュエー
タ12に供給されて後輪ブレーキ11を作動するととも
に、出力配管14を通る液圧は第1マスタシリンダ4の
入力液圧室26に供給される。
【0016】入力液圧室26に供給された液圧は、ピス
トン23の受圧部25に作用し、図3に示されるよう
に、ピストン23は入力杆27から離れて前進し出力液
圧室24に液圧を発生させ、該液圧が出力配管7を介し
てキャリパボディ9に供給されて前輪ブレーキ8を作動
する。
【0017】したがって、前輪ブレーキレバー3のみを
握り操作した場合は、前輪ブレーキ8のみが単独で作動
し、後輪ブレーキレバー5のみを握り操作した場合は、
前輪ブレーキ8と後輪ブレーキ11とが連動して作動
し、前輪ブレーキレバー3と後輪ブレーキレバー5の双
方を同時に握り操作した場合は、前輪ブレーキ8と後輪
ブレーキ11とが連動して作動する。
【0018】前輪ブレーキレバー3の操作による前輪ブ
レーキ8の制動力は、第1シリンダボディ16のシリン
ダ孔18とピストン23の径により設定されるが、後輪
ブレーキレバー5の操作による前輪ブレーキ8の制動力
は、第2シリンダボディ17のシリンダ孔20の径とピ
ストン23の受圧部25の径により設定される。
【0019】本実施形態例では、第1シリンダボディ1
6のシリンダ孔18とピストン23の径を変更せずに第
2シリンダボディ17のシリンダ孔20の径とピストン
23の受圧部25の径を変更することが可能であるか
ら、後輪ブレーキレバー5の操作による前輪ブレーキ8
の制動力を容易に変更できる。
【0020】したがって、前輪ブレーキレバー3の操作
によって第1マスタシリンダ4に発生する液圧による前
輪ブレーキ8の制動力を変更せずに、後輪ブレーキレバ
ー5の操作によって第2マスタシリンダ6に発生する液
圧による前輪ブレーキ8と後輪ブレーキ11の制動力の
配分設定を変更できる。
【0021】また、後輪ブレーキレバー5の操作時に、
入力液圧室26に供給された液圧は、入力杆27にも作
用し、入力杆27を後退方向に付勢するから、入力杆2
7の後端に当接する前輪ブレーキレバー3も後退方向に
付勢され、後退限を後退限ストッパに当接して規制され
ている前輪ブレーキレバー3は、後退限ストッパとの当
接位置を確実に保持されて盲動を防止される。
【0022】図4は本発明の第2実施形態例を示すもの
で、前記第1実施形態例と同一要素のものには同一の符
号を付して説明を省略する。
【0023】第1マスタシリンダ30は、第1シリンダ
ボディ16のシリンダ孔18と第2シリンダボディ17
のシリンダ孔20に、第1ピストン31を配置し、該第
1ピストン31の前半部をシリンダ孔18に液密かつ移
動可能に嵌挿して、前端部とシリンダ孔18の底壁との
間に出力液圧室24を画成しており、第1ピストン31
の後部には、第1ピストン31の径よりも大径の第2ピ
ストン32が第2シリンダボディ17のシリンダ孔20
に液密かつ移動可能に嵌挿されている。
【0024】また、第2ピストン32の後方には、入力
液圧室26が形成されるとともに、前記前輪ブレーキレ
バー3から直接入力される入力杆27が第2ピストン3
2の後端に当接かつ離間可能に入力杆挿通孔22に嵌挿
されている。
【0025】そして、前記出力液圧室24は、前記出力
ポート19に接続される出力配管7を介して前輪ブレー
キ8のキャリパボディ9に連通し、前記入力液圧室26
は、入力ポート21に接続される第2マスタシリンダ6
の出力配管14を介して第2マスタシリンダ6の出力液
圧室(図示せず)と連通している。
【0026】かかる構成により、後輪ブレーキレバー5
を握り操作することにより、第2マスタシリンダ6の出
力液圧室に発生した液圧は、出力配管10と出力配管1
4とに分岐して出力され、出力配管10を通る液圧はア
クチュエータ12に供給されて後輪ブレーキ11を作動
するとともに、出力配管14を通る液圧は第1マスタシ
リンダ4の入力液圧室26に供給されて第2ピストン3
2に作用し、第2ピストン32は入力杆27から離れて
前進し、第1ピストン31を後方から押動して出力液圧
室24に液圧を発生させ、該液圧が出力配管7を介して
キャリパボディ9に供給されて前輪ブレーキ8を作動す
るから、後輪ブレーキレバー5の握り操作により前輪ブ
レーキ8と後輪ブレーキ11とが連動して作動する。
【0027】また、後輪ブレーキレバー5の操作による
前輪ブレーキ8の制動力の変更は、第2シリンダボディ
17のシリンダ孔20の径と第2ピストン32の径の変
更により容易に対応でき、前輪ブレーキレバー3の操作
によって第1マスタシリンダ4に発生する液圧による前
輪ブレーキ8の制動力を変更せずに、後輪ブレーキレバ
ー5の操作によって第2マスタシリンダ6に発生する液
圧による前輪ブレーキ8と後輪ブレーキ11の制動力の
配分設定を変更できる。
【0028】さらに、後輪ブレーキレバー5の操作時
に、入力液圧室26に供給された液圧は、入力杆27に
も作用し、入力杆27を後退方向に付勢するから、入力
杆27の後端に当接する前輪ブレーキレバー3も後退方
向に付勢され、後退限を後退限ストッパに当接して規制
されている前輪ブレーキレバー3は、後退限ストッパと
の当接位置を確実に保持されて盲動を防止される。
【0029】図5は本発明の第3実施形態例を示すもの
で、前記第1実施形態例と同一要素のものには同一の符
号を付して説明を省略する。
【0030】第1マスタシリンダ40は、第1シリンダ
ボディ16のシリンダ孔18と第2シリンダボディ17
のシリンダ孔20に、第1ピストン41を配置し、該第
1ピストン41の前半部をシリンダ孔18に液密かつ移
動可能に嵌挿して、前端部とシリンダ孔18の底壁との
間に出力液圧室24を画成しており、第1ピストン41
の後部には、第2ピストン42が第2シリンダボディ1
7のシリンダ孔20に液密かつ移動可能に嵌挿されてい
る。
【0031】第2ピストン42は、第1ピストン41の
径よりも大径のピストン部42aと、入力杆挿通孔22
に嵌挿された入力杆部42bとを一体に形成しており、
ピストン部42aの後方には、入力液圧室26が形成さ
れている。
【0032】そして、前記出力液圧室24は、前記出力
ポート19に接続される出力配管7を介して前輪ブレー
キ8のキャリパボディ9に連通し、前記入力液圧室26
は、入力ポート21に接続される第2マスタシリンダ6
の出力配管14を介して第2マスタシリンダ6の出力液
圧室(図示せず)と連通している。
【0033】かかる構成により、後輪ブレーキレバー5
を握り操作することにより、第2マスタシリンダ6の出
力液圧室に発生した液圧は、出力配管10と出力配管1
4とに分岐して出力され、出力配管10を通る液圧はア
クチュエータ12に供給されて後輪ブレーキ11を作動
するとともに、出力配管14を通る液圧は第1マスタシ
リンダ4の入力液圧室26に供給されて第2ピストン4
2に作用し、第2ピストン42は第1ピストン41を後
方から押動して出力液圧室24に液圧を発生させ、該液
圧が出力配管7を介してキャリパボディ9に供給されて
前輪ブレーキ8を作動するから、後輪ブレーキレバー5
の握り操作により前輪ブレーキ8と後輪ブレーキ11と
が連動して作動する。
【0034】また、後輪ブレーキレバー5の操作による
前輪ブレーキ8の制動力の変更は、第2シリンダボディ
17のシリンダ孔20の径と第2ピストン42の径の変
更により容易に対応でき、前輪ブレーキレバー3の操作
によって第1マスタシリンダ4に発生する液圧による前
輪ブレーキ8の制動力を変更せずに、後輪ブレーキレバ
ー5の操作によって第2マスタシリンダ6に発生する液
圧による前輪ブレーキ8と後輪ブレーキ11の制動力の
配分設定を変更できる。
【0035】尚、上記第2、第3実施形態例では、第1
ピストン31,41と第2ピストン32,42とが独立
しているから、第1シリンダボディ16と第2シリンダ
ボディ17の連結に際し、第1シリンダボディ16のシ
リンダ孔18と第2シリンダボディ17のシリンダ孔2
0の同軸度に対する精度も必要とせずにすむ。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のバーハン
ドル車両用ブレーキ装置は、請求項1の手段では、第1
ブレーキ操作子により操作されて前輪ブレーキを作動す
る第1マスタシリンダのシリンダボディに、シリンダボ
ディに形成されたシリンダ孔の底壁との間に出力液圧室
を画成するピストンを液密かつ移動可能に嵌挿し、ピス
トンの後方に入力液圧室を形成するとともに、ピストン
後端にピストン径よりも径の異なる受圧部を形成し、受
圧部の後方に第1ブレーキ操作子から直接入力される入
力杆を前記受圧部の後端に当接かつ離間可能に嵌挿し、
出力液圧室と前輪ブレーキとを連通し、第2ブレーキ操
作子により操作されて後輪ブレーキを作動する第2マス
タシリンダの出力液圧室と入力液圧室とを連通したの
で、第1ブレーキ操作子を操作した場合は、第1ブレー
キ操作子から入力杆を介して入力される入力によりピス
トンが押動されて第1マスタシリンダの出力液圧室に液
圧を発生させるから、前輪ブレーキのみが単独で作動
し、第2ブレーキ操作子を操作した場合は、第2マスタ
シリンダの出力液圧室に発生する液圧が第1マスタシリ
ンダの入力液圧室に供給されて、受圧部に作用してピス
トンを押動して第1マスタシリンダの出力液圧室に液圧
を発生させるから、前輪ブレーキと後輪ブレーキとが連
動して作動し、第1ブレーキ操作子と第2ブレーキ操作
子の双方を同時に操作した場合は、前輪ブレーキと後輪
ブレーキとが連動して作動する。
【0037】そして、第2ブレーキ操作子の操作による
前輪ブレーキの制動力の変更は、受圧部の径の変更によ
り容易に対応でき、第1ブレーキ操作子の操作によって
第1マスタシリンダに発生する液圧による前輪ブレーキ
の制動力を変更せずに、第2ブレーキ操作子の操作によ
って第2マスタシリンダに発生する液圧による前輪ブレ
ーキと後輪ブレーキの制動力の配分設定を変更できる。
【0038】また、第2ブレーキ操作子の操作時に、入
力液圧室に供給された液圧は、入力杆にも作用し、入力
杆を後退方向に付勢するから、入力杆の後端に当接する
第1ブレーキ操作子も後退方向に付勢され、後退限を後
退限ストッパに当接して規制されている第1ブレーキ操
作子は、後退限ストッパとの当接位置を確実に保持され
て盲動を防止される。
【0039】請求項2の手段では、請求項1の手段にお
いて、第1マスタシリンダのシリンダボディを、ピスト
ンを嵌挿するシリンダ孔を有する第1シリンダボディ
と、受圧部を嵌挿するシリンダ孔を有する第2シリンダ
ボディとに分割形成したので、第2ブレーキ操作子の操
作による前輪ブレーキの制動力を変更する際の、第2シ
リンダボディのシリンダ孔の径と受圧部の径の変更に容
易に対応できる。
【0040】また、請求項3の手段では、第1ブレーキ
操作子により操作されて前輪ブレーキを作動する第1マ
スタシリンダのシリンダボディに、シリンダボディに形
成されたシリンダ孔の底壁との間に出力液圧室を画成す
る第1ピストンと、第1ピストンを後方から押動する第
2ピストンとを液密かつ移動可能に嵌挿するとともに、
第2ピストンの後方に入力液圧室を形成し、第2ピスト
ンの後方に、第1ブレーキ操作子から直接入力される入
力杆を第2ピストンの後端に当接かつ離間可能に嵌挿
し、出力液圧室と前輪ブレーキとを連通し、第2ブレー
キ操作子により操作されて後輪ブレーキを作動する第2
マスタシリンダの出力液圧室と入力液圧室とを連通した
ので、第1ブレーキ操作子を操作した場合は、第1ブレ
ーキ操作子から入力杆を介して入力される入力によりピ
ストンが押動されて第1マスタシリンダの出力液圧室に
液圧を発生させるから、前輪ブレーキのみが単独で作動
し、第2ブレーキ操作子を操作した場合は、第2マスタ
シリンダの出力液圧室に発生する液圧が第1マスタシリ
ンダの入力液圧室に供給されて、第2ピストンに作用し
て第1ピストンを押動して第1マスタシリンダの出力液
圧室に液圧を発生させるから、前輪ブレーキと後輪ブレ
ーキとが連動して作動し、第1ブレーキ操作子と第2ブ
レーキ操作子の双方を同時に操作した場合は、前輪ブレ
ーキと後輪ブレーキとが連動して作動する。
【0041】そして、第2ブレーキ操作子の操作による
前輪ブレーキの制動力の変更は、第2ピストンの径の変
更により容易に対応でき、第1ブレーキ操作子の操作に
よって第1マスタシリンダに発生する液圧による前輪ブ
レーキの制動力を変更せずに、第2ブレーキ操作子の操
作によって第2マスタシリンダに発生する液圧による前
輪ブレーキと後輪ブレーキの制動力の配分設定を変更で
きる。
【0042】また、第2ブレーキ操作子の操作時に、入
力液圧室に供給された液圧は、入力杆にも作用し、入力
杆を後退方向に付勢するから、入力杆の後端に当接する
第1ブレーキ操作子も後退方向に付勢され、後退限を後
退限ストッパに当接して規制されている第1ブレーキ操
作子は、後退限ストッパとの当接位置を確実に保持され
て盲動を防止される。
【0043】さらに、請求項4の手段では、第1ブレー
キ操作子により操作されて前輪ブレーキを作動する第1
マスタシリンダのシリンダボディに、シリンダボディに
形成されたシリンダ孔の底壁との間に出力液圧室を画成
する第1ピストンを液密かつ移動可能に嵌挿するととも
に、第1ピストンの後方に、第1ブレーキ操作子から直
接入力される入力杆と一体形成された第2ピストンを第
1ピストンの後端に当接かつ離間可能に嵌挿し、第2ピ
ストンの後方に入力液圧室を形成し、出力液圧室と前輪
ブレーキとを連通し、第2ブレーキ操作子により操作さ
れて後輪ブレーキを作動する第2マスタシリンダの出力
液圧室と入力液圧室とを連通したので、第1ブレーキ操
作子を操作した場合は、第1ブレーキ操作子から入力杆
を介して入力される入力によりピストンが押動されて第
1マスタシリンダの出力液圧室に液圧を発生させるか
ら、前輪ブレーキのみが単独で作動し、第2ブレーキ操
作子を操作した場合は、第2マスタシリンダの出力液圧
室に発生する液圧が第1マスタシリンダの入力液圧室に
供給されて、第2ピストンに作用して第1ピストンを押
動して第1マスタシリンダの出力液圧室に液圧を発生さ
せるから、前輪ブレーキと後輪ブレーキとが連動して作
動し、第1ブレーキ操作子と第2ブレーキ操作子の双方
を同時に操作した場合は、前輪ブレーキと後輪ブレーキ
とが連動して作動する。
【0044】そして、第2ブレーキ操作子の操作による
前輪ブレーキの制動力の変更は、第2ピストンの径の変
更により容易に対応でき、第1ブレーキ操作子の操作に
よって第1マスタシリンダに発生する液圧による前輪ブ
レーキの制動力を変更せずに、第2ブレーキ操作子の操
作によって第2マスタシリンダに発生する液圧による前
輪ブレーキと後輪ブレーキの制動力の配分設定を変更で
きる。
【0045】また、請求項5の手段では、請求項3及び
4の手段において、第1マスタシリンダのシリンダボデ
ィを、ピストンを嵌挿するシリンダ孔を有する第1シリ
ンダボディと、受圧部を嵌挿するシリンダ孔を有する第
2シリンダボディとに分割形成したので、第2ブレーキ
操作子の操作による前輪ブレーキの制動力を変更する際
の、第2シリンダボディのシリンダ孔の径と第2ピスト
ンの径の変更に容易に対応できる。さらに、第1シリン
ダボディと第2シリンダボディの連結に際し、第1シリ
ンダボディのシリンダ孔と第2シリンダボディのシリン
ダ孔の同軸度に対する精度も必要とせずにすむ。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態例の第1マスタシリン
ダを示す断面図。
【図2】 同じくバーハンドル車両用ブレーキ装置の概
略図。
【図3】 同じく第1マスタシリンダの作動状態を示す
断面図。
【図4】 本発明の第2実施形態例の第1マスタシリン
ダを示す断面図。
【図5】 本発明の第3実施形態例の第1マスタシリン
ダを示す断面図。
【符号の説明】
1…バーハンドル車両用ブレーキ装置、2…バーハンド
ル、3…前輪ブレーキレバー、4,30,40…第1マ
スタシリンダ、5…後輪ブレーキレバー、6…第2マス
タシリンダ、7…第1マスタシリンダ4の出力配管、8
…前輪ブレーキ、11…後輪ブレーキ、14…第2マス
タシリンダ6の出力配管、15…第1マスタシリンダ4
のシリンダボディ、16…第1シリンダボディ、17…
第2シリンダボディ、18…第1シリンダボディ16の
シリンダ孔、20…第2シリンダボディ17のシリンダ
孔、23…ピストン、24…出力液圧室、25…受圧
部、26…入力液圧室、27…入力杆、31,41…第
1ピストン、32,42…第2ピストン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1ブレーキ操作子により操作されて前
    輪ブレーキを作動する第1マスタシリンダと、第2ブレ
    ーキ操作子により操作されて後輪ブレーキを作動する第
    2マスタシリンダとを備えたバーハンドル車両用ブレー
    キ装置において、前記第1マスタシリンダのシリンダボ
    ディに、該シリンダボディに形成されたシリンダ孔の底
    壁との間に出力液圧室を画成するピストンを液密かつ移
    動可能に嵌挿し、該ピストンの後方に入力液圧室を形成
    するとともに、ピストン後端にピストン径よりも径の異
    なる受圧部を形成し、該受圧部の後方に、前記第1ブレ
    ーキ操作子から直接入力される入力杆を前記受圧部の後
    端に当接かつ離間可能に嵌挿し、前記出力液圧室と前記
    前輪ブレーキとを連通し、前記入力液圧室と前記第2マ
    スタシリンダの出力液圧室とを連通したことを特徴とす
    るバーハンドル車両用ブレーキ装置。
  2. 【請求項2】 前記第1マスタシリンダのシリンダボデ
    ィを、前記ピストンを嵌挿するシリンダ孔を有する第1
    シリンダボディと、前記受圧部を嵌挿するシリンダ孔を
    有する第2シリンダボディとに分割形成したことを特徴
    とする請求項1記載のバーハンドル車両用ブレーキ装
    置。
  3. 【請求項3】 第1ブレーキ操作子により操作されて前
    輪ブレーキを作動する第1マスタシリンダと、第2ブレ
    ーキ操作子により操作されて後輪ブレーキを作動する第
    2マスタシリンダとを備えたバーハンドル車両用ブレー
    キ装置において、前記第1マスタシリンダのシリンダボ
    ディに、該シリンダボディに形成されたシリンダ孔の底
    壁との間に出力液圧室を画成する第1ピストンと、該第
    1ピストンを後方から押動する第2ピストンとを液密か
    つ移動可能に嵌挿するとともに、該第2ピストンの後方
    に入力液圧室を形成し、該第2ピストンの後方に、前記
    第1ブレーキ操作子から直接入力される入力杆を前記第
    2ピストンの後端に当接かつ離間可能に嵌挿し、前記出
    力液圧室と前記前輪ブレーキとを連通し、前記入力液圧
    室と前記第2マスタシリンダの出力液圧室とを連通した
    ことを特徴とするバーハンドル車両用ブレーキ装置。
  4. 【請求項4】 第1ブレーキ操作子により操作されて前
    輪ブレーキを作動する第1マスタシリンダと、第2ブレ
    ーキ操作子により操作されて後輪ブレーキを作動する第
    2マスタシリンダとを備えたバーハンドル車両用ブレー
    キ装置において、前記第1マスタシリンダのシリンダボ
    ディに、該シリンダボディに形成されたシリンダ孔の底
    壁との間に出力液圧室を画成する第1ピストンを液密か
    つ移動可能に嵌挿するとともに、該第1ピストンの後方
    に、前記第1ブレーキ操作子から直接入力される入力杆
    と一体形成された第2ピストンを前記第1ピストンの後
    端に当接かつ離間可能に嵌挿し、該第2ピストンの後方
    に入力液圧室を形成し、前記出力液圧室と前記前輪ブレ
    ーキとを連通し、前記入力液圧室と前記第2マスタシリ
    ンダの出力液圧室とを連通したことを特徴とするバーハ
    ンドル車両用ブレーキ装置。
  5. 【請求項5】 前記第1マスタシリンダのシリンダボデ
    ィを、前記第1ピストンを嵌挿するシリンダ孔を有する
    第1シリンダボディと、前記第2ピストンを嵌挿するシ
    リンダ孔を有する第2シリンダボディとに分割形成した
    ことを特徴とする請求項3又は4記載のバーハンドル車
    両用ブレーキ装置。
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