JP3545720B2 - ワイパー装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車、航空機など、乗り物のフロントウインドパネルに付着した雨水やゴミを払拭することが可能なるワイパー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のワイパー装置は、例えば特許第3039605号公報に示すようなものがある。かかる構成によれば、図示しない車体側の回転軸(11)に連結され且つ中途部(12a)を一旦所定方向に屈曲させたワイパーアーム(12)と、互いに対向する両側壁面(15a、15b)とこの両側壁面(15a、15b)間に跨る上壁面(15e)とで長手方向の中央部を除いた部分が断面略コ字状とされると共に前記中央部に位置する前記両側壁面(15a、15b)に前記ワイパーアーム(12)の先端部(12b)が係合され且つ前記中央部に隣接する上壁面(15e)に前記ワイパーアーム(12)の屈曲部分と対向するように小口方向全幅に跨る段差を有するプライマリーレバー(15)とを備え、前記段差は前記プライマリーレバー(15)の長手方向に沿う中心線を対称とする一対の緩衝防止用凹面(15f,15g)となっている構造が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかるワイパー装置(10)にあっては、前記プライマリーレバー(15)の段差形状の加工が複雑で工数がかかる。また、前記プライマリーレバー(15)に対して前記ワイパーアーム(12)の取付向きが一定であるので、左ハンドル車に装着した時と、右ハンドル車に装着した時とで、車両のボンネット方向、つまり前側からの風圧を受ける側が異なることになり、左ハンドル車に装着した時も右ハンドル車に装着した時も、共に同様の払拭性能を得ようとした場合、前記ワイパーアーム(12)を除くワイパー装置(10)が長手方向の中心に対して左右対称であり、前記プライマリーレバー(15)の形状が限定されてしまう。
【0004】
そこで、この発明は、プライマリーレバーの加工を容易にすると共にプライマリーレバーの断面形状の自由度を確保したワイパー装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1の発明は、車体側の回転軸に連結され且つ中途部を一旦所定方向に屈曲させたワイパーアームと、互いに対向する両側壁面とこの両側壁面間に跨る上壁面とで長手方向の中央部を除いた部分が断面略コ字状とされると共に前記中央部に位置する前記両側壁面に前記ワイパーアームの先端部が係合されるプライマリーレバーとを備えてなるワイパー装置であって、前記プライマリーレバーの長手方向の中央部は、前記一方の側壁面が前記上壁面間を架設してなり、前記他方の側壁面と前記上壁面との間に、前記ワイパーアームの中途部と干渉しないような切り欠き部を形成してなる。
【0006】
請求項1の発明によれば、前記プライマリーレバーの長手方向の中央部の前記一方の側壁面が、前記上壁面間を架設してなるのに対し、前記他方の側壁面と前記上壁面との間が、前記ワイパーアームの中途部と干渉しないような切り欠き部を形成してなるので、プライマリーレバーの加工が容易となる。また、左ハンドル車でも右ハンドル車でも共にプライマリーレバーの向きが同じなので、プライマリーレバーの断面形状の自由度を確保できることになる。また、プライマリーレバーが、右ハンドル車と左ハンドル車とに共用であることにより、原価が低減できる。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1に記載のワイパー装置であって、前記プライマリーレバーの長手方向の中央部には、大型のクリップ及び小型のクリップが共に係合可能なる大きな開口が形成されてなる。
【0008】
請求項2の発明によれば、前記プライマリーレバーの長手方向の中央部の開口部が、大型のクリップ及び小型のクリップが共に係合可能であるので、様々な大きさのクリップに対応できる汎用性の高いワイパー装置とすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図1乃至図5の図面を参照しながら、この発明の一実施形態について具体的に説明する。
【0010】
図1において、符号1は、ワイパー装置であって、該ワイパー装置1は、ワイパーアーム3と、プライマリーレバー4と、該プライマリーレバー4の両端部に中央部が回転自在に支持されたセカンダリーレバー10、10と、該セカンダリーレバー10、10の一端にその中央が回動自在に支持されたヨーク11,11と、セカンダリーレバー10、10の他端並びにヨーク11,11の両端に跨って保持されたバーティブラ12と、該バーティブラ12に固定されたブレード13とを備えた、所謂トーナメント式になっている。
【0011】
前記ワイパーアーム3は、図示しない車体側の回転軸2に連結され且つ中途部3aを一旦所定方向に屈曲させ、先端部3bが前記プライマリーレバー4に支持した軸14に係合している。該係合は、図示しないクリップによって弾発的に支持されているので、該弾発に抗すれば、軸14から離脱させることが出来る。
【0012】
前記プライマリーレバー4は、互いに対向する両側壁面4a,4bと、この両側壁面4a,4b間に跨る上壁面4cとで長手方向の中央部4dを除いた部分が、図3に示すように、下側が開口した断面略コ字状に形成されると共に前記中央部4dに位置する前記両側壁面4a,4b間に、前記ワイパーアーム3の先端部3bが出入り自在である。
【0013】
前記プライマリーレバー4の長手方向の中央部4dは、図2に示すように、前記一方の側壁面4aが前記上壁面4c、4c間を架設してなり、全長が90ミリメートルである。前記他方の側壁面4bが全長64ミリメートルで、該他方の側壁面4bと前記上壁面4c、4cとの間に、前記ワイパーアーム3の中途部3aと干渉しないような切り欠き部5を形成してなる。符号6は、両側壁面4a,4bに一軸上に形成されてなる貫通穴で、前記軸14が支持される。
【0014】
前記ワイパー装置1は、右ハンドル車用のものであるが、左ハンドル車用のワイパー装置1’は、ワイパーアーム3を除いて実質的に同一であるので、図5に示すように、図1に付したのと同一の符号を付して説明する。
【0015】
即ち、ワイパー装置1’は、ワイパーアーム3’と、プライマリーレバー4と、該プライマリーレバー4の両端部に中央部が回転自在に支持されたセカンダリーレバー10、10と、該セカンダリーレバー10、10の一端にその中央が回動自在に支持されたヨーク11,11と、セカンダリーレバー10、10の他端並びにヨーク11,11の両端に跨って保持されたバーティブラ12と、該バーティブラ12に固定されたブレード13とを備えた、所謂トーナメント式になっている。
【0016】
前記切り欠き部5は、ワイパーアーム3の往復運動によって、フロントウインドパネル(図示省略)の表面を払拭するに伴って、該フロントウインドパネルの3次元的曲面形状にブレード13を追従させるために軸14を支点としてワイパー装置1が回動した際、プライマリーレバー4にワイパーアーム3が干渉しないための逃げとなっている。
【0017】
前記ワイパーアーム3の中途部3aの屈曲方向は、車体の下方向から上方向へ向かうように屈曲されていて、これにより車体への装着した収納状態でのブレード13が、フロントウインドパネル上に保持される関係にある。
【0018】
このように構成されたワイパー装置1によれば、前記プライマリーレバー4の長手方向の中央部4dの前記一方の側壁面4aが、前記上壁面4c、4c間を架設してなるのに対し、前記他方の側壁面4bと前記上壁面4cとの間が、前記ワイパーアーム3の中途部3aと干渉しないような切り欠き部5を形成してなるので、プライマリーレバー4の加工が容易となる。また、左ハンドル車用のワイパーアーム3’でも右ハンドル車用のワイパーアーム3でも共にプライマリーレバー4の向きが同じなので、プライマリーレバー4の断面形状の自由度を確保できることになる。また、プライマリーレバー4が、右ハンドル車と左ハンドル車とに共用であることにより、原価が低減できる。符号3a’は、左ハンドル車用のワイパーアーム3’用の中途部である。
【0019】
また、前記プライマリーレバー4の長手方向の中央部4dには、図示しない大型のクリップ(例えば全長75ミリメートル)及び小型のクリップ(例えば全長33ミリメートル)が共に係合可能なる大きな開口が形成されてなるので、様々な大きさのクリップに対応できる汎用性の高いワイパー装置とすることができる。
【0020】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、前記プライマリーレバーの長手方向の中央部の前記一方の側壁面が、前記上壁面間を架設してなるのに対し、前記他方の側壁面と前記上壁面との間が、前記ワイパーアームの中途部と干渉しないような切り欠き部を形成してなるので、プライマリーレバーの加工が容易となる。また、左ハンドル車でも右ハンドル車でも共にプライマリーレバーの向きが同じなので、プライマリーレバーの断面形状の自由度を確保できることになる。また、プライマリーレバーが、右ハンドル車と左ハンドル車とに共用であることにより、原価が低減できる。
【0021】
請求項2の発明によれば、前記プライマリーレバーの長手方向の中央部の開口部が、大型のクリップ及び小型のクリップが共に係合可能であるので、様々な大きさのクリップに対応できる汎用性の高いワイパー装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる右ハンドル車用のワイパー装置の一実施形態を示し、(A)は正面図,(B)は底面図。
【図2】図1の要部の拡大上面図。
【図3】図2のSA−SA線に沿った断面図。
【図4】図2の正面図。
【図5】この発明にかかる左ハンドル車用のワイパー装置の一実施形態を示し、(A)は正面図,(B)は底面図。
【符号の説明】
1 ワイパー装置
3 ワイパーアーム
3a ワイパーアームの中途部
3b ワイパーアームの先端部
4 プライマリーレバー
4a プライマリーレバーの一方の側壁面
4b プライマリーレバーの他方の側壁面
4c プライマリーレバーの上壁面
4d プライマリーレバーの長手方向の中央部
5 切り欠き部
Claims (2)
- 車体側の回転軸に連結され且つ中途部を一旦所定方向に屈曲させたワイパーアームと、互いに対向する両側壁面とこの両側壁面間に跨る上壁面とで長手方向の中央部を除いた部分が断面略コ字状とされると共に前記中央部に位置する前記両側壁面に前記ワイパーアームの先端部が係合されるプライマリーレバーとを備えてなるワイパー装置であって、
前記プライマリーレバーの長手方向の中央部は、前記一方の側壁面が前記上壁面間を架設してなり、前記他方の側壁面と前記上壁面との間に、前記ワイパーアームの中途部と干渉しないような切り欠き部を形成してなることを特徴とするワイパー装置。 - 請求項1に記載のワイパー装置であって、
前記プライマリーレバーの長手方向の中央部には、大型のクリップ及び小型のクリップが共に係合可能なる大きな開口が形成されてなることを特徴とするワイパー装置。
Priority Applications (1)
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JP2001101294A JP3545720B2 (ja) | 2001-03-30 | 2001-03-30 | ワイパー装置 |
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JP2001101294A JP3545720B2 (ja) | 2001-03-30 | 2001-03-30 | ワイパー装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2002293222A JP2002293222A (ja) | 2002-10-09 |
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Family Applications (1)
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JP2001101294A Expired - Lifetime JP3545720B2 (ja) | 2001-03-30 | 2001-03-30 | ワイパー装置 |
Country Status (1)
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Families Citing this family (1)
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KR101608373B1 (ko) | 2014-06-27 | 2016-04-01 | 케이씨더블류 주식회사 | 와이퍼 블레이드 |
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2001
- 2001-03-30 JP JP2001101294A patent/JP3545720B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JP2002293222A (ja) | 2002-10-09 |
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