JP4860651B2 - ブレードラバー - Google Patents
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さらに、ウインドシールドガラスの曲率や、ウインドシールドガラスの上を上反転位置と下反転位置との間を揺動運動する間に変化するウインドシールドガラスの曲率を考慮して、板バネ部材の曲率を長手方向で変化させることも考えられる。
払拭面に接触する払拭部と、
前記払拭部に一体に形成されると共に、両側面に第一保持溝と第二保持溝とがそれぞれ長手方向に細長く形成され、前記第一保持溝および前記第二保持溝よりも前記払拭部側に形成された一対のレバー保持溝が長手方向に形成され、前記一対のレバー保持溝には前記払拭部を長手方向で略四等分した中間の二箇所の片側に一対の被保持部がそれぞれ配置された基部と、
が長尺状に成形されたブレードラバーであって、
前記第一保持溝には第一凸部が形成され、前記第二保持溝には第二凸部および第三凸部が形成されることを特徴とするブレードラバー。
したがって、第一板バネ部材および第二板バネ部材のブレードラバーへの誤組付を防止することができる。
ワイパブレード10はワイパモータによって所定角度だけ往復回動されるワイパアーム(図示略)から払拭面側への押圧力を受けつつ、その回動によりガラスの払拭面の所定角度範囲を払拭するように構成されている。
ブレードレバー11の長手方向の中央部にはホルダ部12が設けられており、ホルダ部12には長方形状の取付口13が形成されている。取付口13にはブレードレバー11をワイパアーム(図示略)に連結するための連結クリップ14(図2参照)が回動自在に取り付けられるようになっている。
ホルダ部12の両側には一対のアーム部15、15が、ホルダ部12からワイパブレード10の長手方向に沿ってそれぞれ延出形成されている。両アーム部15、15は長手方向に沿って下方(ブレードラバー20側)が開口する山折り形状に形成されており、基端部側(ホルダ部12側)がホルダ部12の高さより若干低く、その高さが先端部側に向かって次第に低くなっている。
このフィン部16には傾斜面16bが形成されており、傾斜面16bは、オフセットした頂部16aから幅方向の他側において車両の走行風を受けるとワイパブレード10を払拭面側に押し付ける力が生じるように、払拭面に対して傾斜している。
両保持部17、17はワイパブレード10を略四等分した中間の二箇所に配置されているために、両保持部17、17のワイパアームからの押圧力は、第一バーテブラ31および第二バーテブラ32を介してブレードラバー20の両端部まで行き渡るようになっている。
第一保持溝23の溝底部分における一端部には第一凸部25が略直方体の堰形状に形成されている。他方、第二保持溝24の溝底部分における両端部には第二凸部26および第三凸部27がいずれも略直方体の堰形状に形成されている。
第一凸部25と第二凸部26とはブレードラバー20の横断面、つまり、第一凸部25を含むブレードラバー20の横断面で見て同一位置に第二凸部26が配設されている。また、第一凸部25および第二凸部26のブレードラバー20の一端側からの距離と、第三凸部27のブレードラバー20の他端側からの距離とが異なるように形成されている。
第一保持溝23および第二保持溝24の両端部には、係止部28がそれぞれ形成されており、各係止部28は第一バーテブラ31および第二バーテブラ32の両端とそれぞれ外側から係止するように構成されている。
ちなみに、両被保持部29、29を両保持部17、17によって保持されたブレードラバー20の上面とブレードラバー20を保持した断面略コ字形状のブレードレバー11の対向面間には、隙間S(図6参照)が形成されるように構成されている。すなわち、払拭時においてブレードラバー20が払拭面の曲率変化に追従して弾性変形した場合に、ブレードラバー20がブレードレバー11のホルダ部12およびアーム部15に接触しないように、隙間Sによって吸収してブレードラバー20の弾性変形を許容するようになっている。
第一バーテブラ31の一端部には第一凹部33が長方形の切欠き形状に形成されており、第一バーテブラ31がブレードラバー20の第一保持溝23に装着された状態で、第一凹部33は第一保持溝23の第一凸部25と嵌合するように構成されている。すなわち、第一凹部33の第一バーテブラ31における位置および形状は、第一保持溝23における第一凸部25の位置および形状と一致されている。
図4(a)に示されているように、第一バーテブラ31は弓形状に予め弯曲されており、ブレードラバー20の第一保持溝23への装着状態において、その弓形状の凹側が払拭部22側になるように設定されている。
また、第一バーテブラ31の弓形状は長手方向で非対称形になっており、長手方向において異なる曲率が付与されている。
第二バーテブラ32の両端部には第二凹部34および第三凹部35がいずれも長方形の切欠き形状に形成されている。第二凹部34は第二バーテブラ32がブレードラバー20の第二保持溝24に装着された状態で、第二保持溝24の第二凸部26と嵌合するように構成されており、第三凹部35は同様に第三凸部27と嵌合するように構成されている。すなわち、第二凹部34の第二バーテブラ32における位置および形状は第二保持溝24における第二凸部26の位置および形状と一致されており、第三凹部35の第二バーテブラ32における位置および形状は第二保持溝24における第三凸部27の位置および形状と一致されている。
しかも、第二凹部34の第二バーテブラ32の一端からの距離と、第三凹部35の第二バーテブラ32の他端からの距離とは、相違されている。
また、第二バーテブラ32の弓形状は長手方向で非対称形になっており、長手方向において異なる曲率が付与されている。
つまり、第一バーテブラ31と第二バーテブラ32とを第一凹部33と第二凹部34とが対応するブレードラバー20への適正な装着状態で互いに隣接させた場合には、第一バーテブラ31と第二バーテブラ32とは同一弯曲面を構成する状態になる
しかし、第一凹部33に第三凹部35が対応する不適正な装着状態すなわち第一バーテブラ31と第二バーテブラ32との両端を入れ換えた状態で互いに隣接させると、第一バーテブラ31と第二バーテブラ32とは同一弯曲面を構成しない状態になる。
同様に、第二バーテブラ32がブレードラバー20の第二保持溝24内に嵌入されると、第二バーテブラ32の第二凹部34および第三凹部35と、第二保持溝24の第二凸部26および第三凸部27とがそれぞれ整合して嵌合するために、第二バーテブラ32は第二保持溝24に適正に装着された状態になる。
また、第一凹部33は第一バーテブラ31を表裏どちらで組み付けても、第二保持溝24内の第三凸部27と整合しないことにより、第一バーテブラ31の一部が第二保持溝24からはみ出るために、作業者は第一バーテブラ31を第二保持溝24に誤って装着している事態に気付くことができる。
このように、作業者は第一バーテブラ31および第二バーテブラ32のブレードラバー20に対する誤組付を気付くので、誤組付を防止することができる。
この状態で、ブレードラバー20に形成されたレバー保持溝30、30がブレードレバー11の保持部17に一方側から挿入されて行き、両被保持部29、29が両保持部17、17にそれぞれ挟持されて保持された状態とされる。
この状態で、第一保持溝23および第二保持溝24に適正に装着された第一バーテブラ31および第二バーテブラ32は、ブレードレバー11の両保持部17、17によって外側から把持された状態になるので、第一バーテブラ31および第二バーテブラ32が第一保持溝23および第二保持溝24から横方向に飛び出る事態は防止される状態になる。
その後、ワイパブレード10はワイパアームの先端部に対して連結クリップ14によって連結されて使用されることになる。
この状態で、ワイパブレード10が払拭面2にワイパアーム(図示略)によって押圧されると、図6(b)に示されているように、ワイパブレード10は払拭面2の曲率に合わせて弾性変形し、ブレードラバー20の長手方向全体が払拭面2に当接する。
このとき、板バネ部材である第一バーテブラ31および第二バーテブラ32は、ワイパアームからブレードレバー11の一対の保持部17、17を介して伝わる払拭面2側への押圧力をブレードラバー20の長手方向全体に分散させる役割も担うことになる。
そして、前述した通り、本実施の形態に係るワイパブレード10においては、第一バーテブラ31および第二バーテブラ32のブレードラバー20に対する誤組付は確実に防止されているので、ワイパブレード10は予め設計された所期の押圧力をもって払拭面2を払拭することができる。
なお、図1において、図面が煩雑になるのを防止するために、ワイパブレード10は直線状に示しているが、実際はここで記載したように弯曲形状をなしている。
すなわち、図7に示されたワイパブレード10Aにおいては、ブレードラバー20の基部21を被覆するカバー41が一対、ブレードレバー11の両アーム部15、15の先端部にそれぞれ回動自在に連結されており、両カバー41、41の上部には一対のフィン部42、42がブレードレバー11のフィン部16、16に連続するようにそれぞれ形成されている。
Claims (6)
- 払拭面に接触する払拭部と、
前記払拭部に一体に形成されると共に、両側面には長手方向に対し非対称形の第一バーテブラと第二バーテブラが嵌合される第一保持溝と第二保持溝がそれぞれ長手方向に細長く形成され、前記第一保持溝および前記第二保持溝よりも前記払拭部側に形成された一対のレバー保持溝が長手方向に形成され、前記一対のレバー保持溝には前記払拭部を長手方向で略四等分した中間の二箇所の片側に一対の被保持部がそれぞれ配置された基部と、
が長尺状に成形されたブレードラバーであって、
前記第一保持溝には前記第一バーテブラに形成された第一凹部が整合して嵌合される第一凸部が形成され、前記第二保持溝には前記第二バーテブラに形成された第二凹部および第三凹部にそれぞれ整合して嵌合される第二凸部および第三凸部が形成される、
ことを特徴とするブレードラバー。 - 長尺状の払拭部と、
前記払拭部に一体に細長い棒状に形成され、一側面に長手方向に細長く形成されて第一バーテブラが嵌合される第一保持溝と、他側面に長手方向に細長く形成されて前記第一バーテブラと非対称形の第二バーテブラが嵌合される第二保持溝と、前記第一保持溝よりも前記払拭部側に位置し、長手方向に細長く形成された第一レバー保持溝と、前記第二保持溝よりも前記払拭部側に位置し、長手方向に細長く形成され、前記払拭部からの距離が前記第一レバー保持溝と同位置に形成された第二レバー保持溝と、前記払拭部の長手方向で略四等分した中間の二箇所の片側に前記第一レバー保持溝に一対になるように形成された第一の被保持部と、前記払拭部を長手方向で略四等分した中間の二箇所の片側に前記第二レバー保持溝に一対になるように形成され、前記第一の被保持部と横断面で見て同一位置に形成された第二の被保持部とを備えた基部と、
を有するブレードラバーであって、
前記第一保持溝の溝底部には前記第一バーテブラに形成された第一凹部が整合して嵌合される第一凸部が形成され、前記第二保持溝の溝底部には前記第二バーテブラに形成された第二凹部および第三凹部にそれぞれ整合して嵌合される第二凸部および第三凸部が形成される、
ことを特徴とするブレードラバー。 - 長尺状の払拭部と、
前記払拭部に一体に細長い棒状に形成され、一側面に長手方向に細長く形成されて前記第一バーテブラが嵌合される第一保持溝と、他側面に長手方向に細長く形成されて前記第一バーテブラと非対称形の第二バーテブラが嵌合される第二保持溝と、前記第一保持溝よりも前記払拭部側に位置し、長手方向に細長く形成された第一レバー保持溝と、前記第二保持溝よりも前記払拭部側に位置し、長手方向に細長く形成され、前記払拭部からの距離が前記第一レバー保持溝と同位置に形成された第二レバー保持溝と、前記第一レバー保持溝に一対に形成された第一の被保持部と、前記第二レバー保持溝に一対に形成され、前記第一の被保持部と横断面で見て同一位置に形成された第二の被保持部とを備えた基部と、
を有するブレードラバーであって、
前記第一保持溝の溝底部には前記第一バーテブラに形成された第一凹部が整合して嵌合される第一凸部が形成され、前記第二保持溝の溝底部には前記第二バーテブラに形成された第二凹部および第三凹部にそれぞれ整合して嵌合される第二凸部および第三凸部が形成される、
ことを特徴とするブレードラバー。 - 長尺状の払拭部と、
前記払拭部に一体に細長い棒状に形成された基部と、
を有するブレードラバーであって、
前記基部は、
一側面に長手方向に細長く形成されて前記第一バーテブラが嵌合される第一保持溝と、 他側面に長手方向に細長く形成され、前記基部からの距離が前記第一保持溝と同位置に形成されて前記第一バーテブラと非対称形の第二バーテブラが嵌合される第二保持溝と、 前記第一保持溝よりも前記払拭部側に位置し、長手方向に細長く形成された第一レバー保持溝と、
前記第二保持溝よりも前記払拭部側に位置し、長手方向に細長く形成され、前記第一レバー保持溝と同位置に形成された第二レバー保持溝と、
前記払拭部を長手方向で略四等分した中間の二箇所の一方に前記第一レバー保持溝に一対に形成された第一の被保持部と、
前記払拭部を長手方向で略四等分した中間の二箇所に前記第二レバー保持溝に一対に形成され、前記第一の被保持部と横断面で見て同一位置に形成された第二の被保持部と、
を有し、
前記第一保持溝には前記第一バーテブラに形成された第一凹部が整合して嵌合される前記第一凸部が形成され、前記第二保持溝には前記第二バーテブラに形成された第二凹部および第三凹部にそれぞれ整合して嵌合される第二凸部および第三凸部が形成されている、 ことを特徴とするブレードラバー。 - 前記第一凸部を含む横断面で見て同一位置となるように前記第二凸部が配設されていることを特徴とする請求項1、2、3または4に記載のブレードラバー。
- 前記第一凸部の前記基部の一端側からの距離と、前記第三凸部の前記基部の他端側からの距離とが異なるように形成されていることを特徴とする請求項1、2、3または4に記載のブレードラバー。
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