JP4784492B2 - ワイパーブレード - Google Patents

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Description

本発明は、長尺方向の中央部に設けられた取付手段を介して、車両に設けられたワイパーアームに連結されるワイパーブレードに関する。
従来、例えば、車両のフロントガラス等の払拭面を払拭するために、払拭面を摺動するワイパーブレードを有するワイパーを用いることが広く知られている。このようなワイパーとして、払拭面を払拭する長尺形状のブレードラバーに弓なりに湾曲した長尺形状のばね板部材を宛がって当該ブレードラバーを湾曲させ、ばね板部材の中間位置に設けられた取付手段を介して車両に設けられたワイパーアームに連結されるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このワイパーブレードでは、ワイパーアームからの押圧力によりブレードラバーがその全長に渡って均一な押圧力で払拭面に当接されるので、ワイパーアームの回動に伴ってブレードラバーが払拭面上を摺動することにより払拭面を良好に払拭することができる。
特開2003−146190号公報
ところで、車両の払拭面上には、車両の走行に従って相対的な空気の流れが生じるので、車両側から見ると車両の走行に従って走行風が生じることとなる。
ここで、例えば、払拭面がフロントガラスにより構成されている場合、払拭面上に車両の前方から後方への走行風が生じることとなるが、ワイパーブレードは、一般的にフロントガラスの下端部に沿う位置から当該下端部に設けられた軸を中心とする揺動により往復移動されるので、往路においては走行風から押圧力を受けつつ移動することとなり、復路においては走行風に抗して移動することとなる。
このため、従来のワイパーブレードでは、往路において走行風から押圧力を受けることにより払拭面への押圧力が付与されてブレードラバーが払拭面に対して適切な傾斜角度よりも小さな傾斜角度で払拭面上を摺動してしまう虞があるとともに、復路において払拭面に沿う走行風に抗して移動することにより払拭面から剥離される力すなわち払拭面から浮き上がる力(払拭面からの揚力。)が付与されて払拭面上を適切に摺動できなくなる虞がある。このことは、走行風の強さが車速に応じて変化することから、車両が高速走行をしているとき特に顕著となる。
本発明は、上記の問題に鑑みて為されたもので、往復の移動方向に拘わらず適切に払拭面を払拭することができるワイパーブレードを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載のワイパーブレードは、車両の払拭面を払拭する長尺形状を呈し長尺方向に直交する断面で見て該払拭面を摺動すべく下部に設けられた払拭部および上部に設けられた頭部を有するブレードラバーと、該ブレードラバーの前記頭部に適合する長尺形状を呈し前記ブレードラバー側から見て凹状に長尺方向に湾曲され前記頭部に沿って設けられたばね板部材と、該ばね板部材の中間位置で該ばね板部材を保持し前記車両に設けられたワイパーアームとの連結が可能な取付手段とを備え、前記ワイパーアームの揺動により前記ブレードラバーの長尺方向と交差する方向で前記払拭面上を往復移動されるワイパーブレードであって、前記取付手段は、前記ブレードラバーの長尺方向に直交する幅方向で見て、前記払拭面に対する前記ブレードラバーの傾斜角度が往路と復路とで異なるように前記ばね板部材を保持していることを特徴とする。
上記した構成によれば、往路と復路とで払拭面に対するブレードラバーの傾斜角度が異なるように、取付手段がブレードラバーの頭部に設けられたばね板部材を保持しているので、例えば、往路と復路とで払拭面に対して押圧力または揚力の相反する方向の力を作用させる走行風の影響を考慮することにより、往復の移動方向に拘わらずブレードラバーで払拭面を適切に払拭することができる。
請求項2に記載のワイパーブレードは、請求項1に記載のワイパーブレードであって、前記往路または前記復路の一方には、前記車両の走行に伴って前記払拭面上に生じる走行風に抗する方向が含まれており、前記取付手段は、前記往路または前記復路のうち、走行風に抗する方向を含む一方の進路よりも他方の進路の方が、長尺方向に直交する幅方向で見た前記払拭面に対する前記ブレードラバーの傾斜角度が大きく設定されていることを特徴とする。
上記した構成によれば、走行風に抗する方向を含む一方の進路では払拭面に対するブレードラバーの傾斜角度が小さいことから、走行風に抗することによる払拭面からの揚力によるブレードラバーでの払拭面への押圧力の低減分を傾斜角度の小ささで補うことができるので、ブレードラバーが払拭面上を適切に摺動することができる。
また、走行風に抗する方向を含む一方の進路では払拭面に対するブレードラバーの傾斜角度が小さいことから、進路方向から見た前方投影面積を小さくすることができるので、走行風に抗することにより生じる払拭面からの揚力を抑制することができ、ブレードラバーが払拭面上を適切に摺動することができる。
さらに、他方の進路では、一方の進路におけるブレードラバーの傾斜角度を勘案することなく、走行風から払拭面への押圧力を受けることを考慮して払拭面に対するブレードラバーの傾斜角度を大きな角度に設定することができるので、一方の進路におけるブレードラバーの払拭性能に影響を及ぼすことなく、ブレードラバーが払拭面上を適切に摺動することができる。
請求項3に記載のワイパーブレードは、請求項1または請求項2に記載のワイパーブレードであって、前記取付手段は、前記往復方向を含み前記払拭面に直交する面に沿って前記ブレードラバーが揺動可能に、かつ前記ブレードラバーの上下方向が前記払拭面に直交する方向に一致する姿勢を基準姿勢として、前記基準姿勢から往路側への揺動許容範囲と前記基準姿勢から往路側への揺動許容範囲とが異なるように、前記ばね板部材を保持していることを特徴とする。
上記した構成によれば、往路側と復路側とのブレードラバーの揺動許容範囲が異なるようにブレードラバーの頭部を保持することにより、往路と復路とで払拭面に対するブレードラバーの傾斜角度に差異を持たせているので、簡易な構成で実現することができる。
請求項4に記載のワイパーブレードは、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のワイパーブレードであって、前記取付手段は、前記ワイパーアームが連結されるクリップと、該クリップを前記往復方向と直交する面に沿って回動可能に挟持するクリップベースと、前記ばね板部材の挿入が可能なばね板挿入空間を形成し前記クリップよりも前記払拭面側で前記クリップベースに挟持されたスペーサとを有し、該スペーサの前記ばね板挿入空間に前記ばね板部材を挿入させることにより該ばね板部材を保持していることを特徴とする。
上記した構成によれば、ばね板挿入空間を形成するスペーサの形状を変更するだけでブレードラバーの傾斜角度を調整することができるので、大きな設計変更を伴うことなく種々の仕様に対応することができる。
請求項5に記載のワイパーブレードは、請求項4に記載のワイパーブレードであって、前記スペーサは、前記ブレードラバーが往路を移動している際、前記ばね板部材の往路側縁部が下方へ移動することを制限すべく該往路側縁部と当接する往路下方側係止壁と、前記ブレードラバーが復路を移動している際、前記ばね板部材の復路側縁部が下方へ移動することを制限すべく該復路側縁部と当接する復路下方側係止壁と、前記往路下方側係止壁が前記往路側縁部を係止している際および前記復路下方側係止壁が前記復路側縁部を係止している際、当該係止個所を揺動軸として前記頭部が上方へ移動することを制限すべく該頭部と当接する上方係止壁とを有し、該上方係止壁から前記往路下方側係止壁への間隔と、前記上方係止壁から前記復路下方側係止壁への間隔とが異なっていることを特徴とする。
上記した構成によれば、往路下方側係止壁と復路下方側係止壁と上方係止壁との位置関係を適宜設定することによりブレードラバーの傾斜角度を調整することができるので、簡易な構成で実現することができる。
請求項6に記載のワイパーブレードは、請求項5に記載のワイパーブレードであって、前記スペーサには、前記往路下方側係止壁と前記復路下方側係止壁との間隔を拡げるように、前記上方係止壁を折り曲げることを容易とするノッチが設けられていることを特徴とする。
上記した構成によれば、往路下方側係止壁と復路下方側係止壁との間からばね板部材のばね板挿入空間にスペーサを挿入することを容易とすることができる。
本発明に係るワイパーブレードによれば、走行風のように払拭面に対する押圧力および揚力等の往路と復路とで異なる影響を与え得る要因に応じて、往路と復路とにおけるそれぞれの傾斜角度を設定することができ、往復の移動方向に拘わらず適切に払拭面を払拭することができる。
以下に、本発明に係るワイパーブレードの実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は、実施例1に係るワイパーブレード10が車両Cに適用された状態を模式的に示す斜視図であり、図2は、ワイパーブレード10を模式的に示す斜視図であり、図3は、ワイパーブレード10を各構成部品に展開して示した模式的な斜視図である。
ワイパーブレード10は、車両のフロントガラスまたはリアガラス等からなる払拭面S(実施例1ではフロントガラス。)を払拭するために車両に設けられる。ワイパーブレード10は、図2および図3に示すように、ブレードラバー11と、バーティブラ12と、6つのホルダー13と、ブレード本体14と、2つのストッパ15と、スペーサ16と、クリップベース17と、クリップ18と、クリップベースカバー19とを備えている。
ワイパーブレード10は、図1に示すように、車両Cに設けられたワイパーアーム20に固着されている。ワイパーアーム20は、図示は略すがワイパーモータにワイパーリンクを介して接続され、当該ワイパーモータの駆動により払拭面Sに沿って往復動可能(矢印G、B参照。)とされている。実施例1では、ワイパーアーム20は、基端側に位置される往復動のための揺動軸が払拭面Sを構成するガラスの取り付け開口部の下辺近傍に設けられており、駆動されていない状態では当該下辺に略沿う静止姿勢Iとされている。ワイパーブレード10は、ワイパーアーム20が揺動されると、長尺方向と交差する方向が進行方向となるようにワイパーアーム20に装着されている。ワイパーブレード10は、実施例1では、ワイパーアーム20が駆動されることにより、静止姿勢Iから払拭面Sに沿って車両Cの上後方へと揺動される往路Gと、該往路Gの端から払拭面Sに沿って車両Cの下前方へと揺動される復路Bとを往復移動されて払拭面Sを払拭するように構成されている。ワイパーブレード10では、ワイパーアーム20の駆動に伴ってブレードラバー11が払拭面S上を摺動される。
ブレードラバー11は、払拭面Sを傷つけることなく払拭面Sを摺動可能な弾性部材で形成されており、長尺形状を呈している。図4は、図2のI−I線に沿って得られた断面で示す図である。ブレードラバー11は、図4に示すように、払拭面Sに当接される払拭部11aと、払拭部11aの上方に位置する頭部11bと、払拭部11aおよび頭部11bを連結する首部11cと、この首部11cから突出する腕部11dとを有する。払拭部11aの断面形状は、略逆三角形状を呈し、頭部11bの断面形状は、矩形状を呈する。首部11cは、払拭部11aおよび頭部11bの間に凹部を形成する。腕部11dは、首部11cから斜め上方へ向けて突出され、首部11cが傾倒されることによりブレード本体14の下壁面14aに当接可能とされている。払拭部11aは、その下端の払拭個所11eで払拭面Sに当接しており、払拭個所11eが払拭面S(図1および図4参照。)を摺動される。このブレードラバー11は、上記のような形状を呈する所謂ネック反転構造である。このブレードラバー11では、付勢力を受けて払拭面Sに押圧された状態で反転される際すなわち払拭面Sへの摺動方向が反対側へと変化される際、首部11cが湾曲されて払拭部11aが払拭面Sに対して適切な倒れ角度とされることにより、払拭面Sに対する払拭個所11eの当接関係が適切なものとされる。この際、腕部11dがブレード本体14の下壁面14aに当接することにより、首部11cの湾曲により払拭部11aが適切な倒れ角度とすることを補助している。このブレードラバー11の頭部11bにバーティブラ12が設けられている。
バーティブラ12は、図3に示すように、弾性を有する樹脂材料または金属材料から長尺な板形状に形成されており、長尺方向に対して弓なりに湾曲した形状を呈している。バーティブラ12は、弓なりに湾曲させたバーティブラ12の中央部12aを押し下げて平らにした場合に、この力を分散させてバーティブラ12の長手方向で見て均等化する役割を果たす。ワイパーブレード10では、使用時に押し下げられる方向に払拭面S(図1および図4参照。)が位置されるようにバーティブラ12が配設されている。バーティブラ12には、ブレードラバー11の取り付けのためにホルダー13が取り付けられている。
ホルダー13は、図5に示すように、矩形板材の両側部が折り返されかつ2段階にL字状に折り込まれるように加工されており、その断面で見て逆凸字状を呈している。ホルダー13の下壁部13aには、切り欠き21が形成されている。切り欠き21は、一定の間隔を保ちつつバーティブラ12の伸長方向に沿って伸長している。
また、ホルダー13の内方には、その上部に位置する第1空間22と、第1空間22の下方に位置する第2空間23とが規定されている。第1空間22は、全体に直方体形状を呈し、バーティブラ12を挿通するために必要な横幅寸法及び高さ寸法を確保できる幅寸法w及び高さ寸法hとされており、バーティブラ12の受け入れを許す(図4参照。)。第2空間23は、第1空間22よりも幅の狭い直方体形状を呈しており、ブレードラバー11の頭部11b(図4参照。)を挿通するために必要な横幅寸法及び高さ寸法が確保されている。第2空間23は、頭部11bが挿通された際、ホルダー13の切り欠き21の周縁部両端がブレードラバー11の首部11cを挟持する構造とされており、ブレードラバー11がホルダー13から抜け落ちない構造となっている(図4参照。)。このため、ホルダー13は、取り付けられたバーティブラ12上でブレードラバー11を保持することにより、バーティブラ12にブレードラバー11を取り付けることができ、ホルダー13の長さ寸法lは、バーティブラ12へのブレードラバー11の取り付け強度を十分なものとすることができる大きさに設定されている。
ホルダー13は、ブレードラバー11の払拭個所11eがその全長に渡り均等な圧力で払拭面Sに当接するようにバーティブラ12にブレードラバー11を取り付けられるものであることから、バーティブラ12の長さ寸法に応じて、適宜取り付け位置および個数が設定される。本実施例では、図1に示すように、同一形状で等しい大きさ寸法の6個のホルダー13が用いられており、各ホルダー13は、バーティブラ12の伸長方向に沿って適切な間隔を置いてバーティブラ12に配設され、かつ後述するクリップベース17が装着される中央部12aを中心に左右に均等に配置されている。このバーティブラ12には、ブレード本体14が取り付けられている。
ブレード本体14は、図3に示すように、バーティブラ12よりも少し長い長さ寸法の長尺形状を呈し、ゴム等の弾性体材料から金型(図示せず。)を用いて形成されている。ブレード本体14には、嵌合溝部24が形成されている(図4参照。)。嵌合溝部24は、図4に示すように、断面形状がバーティブラ12の両側縁部を挟持可能な逆凸字形状を呈しつつブレード本体14の長手方向に沿って延在し、溝部開口24aでブレード本体14の下壁面14aを開口している。嵌合溝部24は、ブレード本体14の延在方向と直交する断面で見て、バーティブラ12を挿通するために必要な横幅寸法及び高さ寸法とされており、バーティブラ12の嵌合が可能とされている。嵌合溝部24は、ブレード本体14の中央部に設けられた取付開口24bでブレード本体14の上面を開口している。ブレード本体14の嵌合溝部24は、ホルダー13を介してブレードラバー11の頭部11bを保持した状態のバーティブラ12を、溝部開口24aからブレードラバー11の払拭個所11eが露呈した状態で収納することができる。この収納状態のブレード本体14の各端部14bにストッパ15(図3参照。)が装着される。
各ストッパ15は、図3に示すように、筒状の受入部15aと、その一方の端部を閉塞する蓋部15bとを有する。各ストッパ15は、ブレード本体14の各端部14bを受入部15aで受け入れるように装着され、蓋部15bがバーティブラ12の各端部14bでブレード本体14の嵌合溝部24の開放端(14c)を遮蔽する。これにより、各ストッパ15は、ブレードラバー11がブレード本体14の各端面14cから外部へと抜け落ちることを防止すると共に、ブレード本体14の各端面14cの外観の意匠性を高めることができる(図2参照。)。このブレード本体14へのバーティブラ12の収納状態において、取付開口24bからは、バーティブラ12の中央部12aが露出されており、その中央部12aには、スペーサ16を介してクリップベース17が取り付けられる。
スペーサ16は、図6ないし図10に示すように、樹脂材料からなり全体的に直方体形状の筒体を呈し内方にバーティブラ挿入空間25を形成しており、下端が開放されすなわちバーティブラ挿入空間25の下端に開口25aが設けられている。スペーサ16は、バーティブラ挿入空間25でバーティブラ12を保持することが可能とされている。このバーティブラ挿入空間25の形状および作用については後に詳述する。スペーサ16は、長手方向の略中央の両側に係合突起部26を有する。両係合突起部26は、幅方向(ワイパーブレード10を構成した状態における往復方向。)に突起されて形成されている。バーティブラ12を保持した状態のスペーサ16にクリップベース17が取り付けられている。
クリップベース17は、スペーサ16をその両側方から挟持することができ(図8参照。)、これによりスペーサ16を介してバーティブラ12に取り付けることができる。クリップベース17は、スペーサ16の両側縁部でスペーサ16を介在させて対向する一対の対向壁部17aを有し、この一対の対向壁部17aには、軸受部17bと、挟持部17cと、係合開口17dとがそれぞれ対を為して形成されている。両挟持部17cは、クリップベース17の長手方向で見て係合開口17dを挟んで両端に位置されており、スペーサ16の両側縁部を受け入れ可能な(図8参照。)コ字形状を呈する。両係合開口17dは、スペーサ16の係合突起部26を受け入れ可能な大きさ寸法の開口とされている。一対の対向壁部17aは、連結片部17eで連結されている。この一対の対向壁部17aには、軸受部17bに挿通されるリベット27を介してクリップ18が回動自在に設けられる。クリップ18は、合成樹脂で形成されており、車両Cに設けられたワイパーアーム20の先端部20aの固定が可能とされている。
このスペーサ16、クリップベース17およびクリップ18は、次のように取り付けられる。6つのホルダー13を介してブレードラバー11を保持するバーティブラ12にブレード本体14が挿着された状態において、図7に示すように、ブレード本体14の取付開口24bから露出するバーティブラ12の中央部12aを、樹脂材料からなるスペーサ16の開口(バーティブラ挿入空間25の開口25a。)を拡げて当該開口25aからバーティブラ挿入空間25に収容して、スペーサ16にバーティブラ12の中央部12aを保持させる(矢印A1参照。)。このスペーサ16が介在するようにクリップベース17の連結片部17eで連結された両対向壁部17aの間隔を拡げ、各対向壁部17aの両挟持部17cでスペーサ16の両側部を受け入れつつ係合開口17dとスペーサ16の係合突起部26とが係合するように両対向壁部17aを相対させる(矢印A2参照。)。この状態において、両対向壁部17aの軸受部17bにリベット27を挿通する(矢印A3参照。)ことにより、スペーサ16、クリップベース17およびクリップ18がバーティブラ12に装着される(図8参照。)。なお、図8では、説明のためにクリップ18およびリベット27を省略して示している。
このように、実施例1のワイパーブレード10では、クリップベース17の両挟持部17cでスペーサ16の両側部を挟持する(図8参照。)ことにより、長尺方向と直交する面に沿うクリップベース17とスペーサ16との相対的なずれが防止され、クリップベース17の係合開口17dとスペーサ16の係合突起部26との係合(図6参照。)により、長尺方向に沿うスペーサ16とクリップベース17との相対的な位置ずれが防止されている。また、ワイパーブレード10では、長尺方向で見て、バーティブラ12に装着されているスペーサ16の両端部が、ブレード本体14の取付開口24bに近接された2つのホルダー13と当接することにより、長尺方向に沿うスペーサ16とバーティブラ12との相対的な位置ずれが防止されている。この状態において、クリップベース17にクリップベースカバー19が装着される。
クリップベースカバー19は、図3に示すように、プラスチック材料から形成されており、角部が面取りされている。クリップベースカバー19は、クリップベース17およびブレード本体14の取付開口24bを覆うようにクリップベース17に装着される(図2参照。)。上記したように構成されたワイパーブレード10は、ワイパーアーム20の先端部20aが、クリップベースカバー19の外方から回動自在なクリップ18に取り付けられて車両に装着される(図1参照。)。
上記したように、実施例1のワイパーブレード10では、バーティブラ12が、中央部を押し下げて平らにした場合に当該力を分散させるべく長尺方向に湾曲されたばね板部材として機能し、スペーサ16、リベット27、クリップベース17およびクリップ18が、ばね板部材を保持しつつワイパーアーム20への連結が可能な取付手段として機能している。
本発明に係るワイパーブレード10では、往路Gと復路Bとで払拭面Sに対するブレードラバー11の傾斜角度が異なるように構成されている。これについて以下に説明する。なお、以下では、ワイパーブレード10の幅方向に位置する側面において、往路Gの進行方向に面する側を往路側といい、復路Bの進行方向に面する側を復路側という。図10ないし図12では、正面視して右側が往路G側となり左側が復路B側となり、バーティブラ12において往路G側に位置する縁部を往路側縁部12bとし、復路B側に位置する縁部を復路側縁部12cとする。
ブレードラバー11の傾斜角度は、バーティブラ12が保持されるスペーサ16のバーティブラ挿入空間25の形状により設定されている。このスペーサ16は、実施例1では、図10に示すように、往路側で下方に延出される往路側爪側壁部30と、復路側で下方に延出される復路側爪側壁部31と、両爪側壁部30、31を上方で掛け渡す上壁部32と、両爪側壁部30、31の先端で内方へ向けて折り返された往路側爪鉤壁部33および復路側爪鉤壁部34とを有する。
往路側爪鉤壁部33および復路側爪鉤壁部34は、ワイパーブレード10が車両Cに適切に設置された際、払拭面Sに対して略平行に延在されるように設定されており(図11および図12参照。)、往路側爪側壁部30および復路側爪側壁部31は、それぞれが隣接する各爪鉤壁部33、34と略直交するように設定されている。この往路側爪鉤壁部33と復路側爪鉤壁部34とにより、バーティブラ挿入空間25の開口25aが形成されている。
往路側爪側壁部30と復路側爪側壁部31とは、払拭面Sに直交する方向を高さ方向とすると、高さ寸法が互いに異なるように設定されている。それぞれの高さ寸法は、払拭面Sに対するブレードラバー11の傾斜角度の所望の値に応じて設定されており、往路側爪側壁部30の高さ寸法の方が復路側爪側壁部31の高さ寸法よりも大きな値とされている。この高さ寸法の差異および両爪鉤壁部33、34の設定位置に応じて、上壁部32は、払拭面Sに対して傾斜されることとなる。このように、ワイパーブレード10では、幅方向に沿う断面形状で見て、バーティブラ挿入空間25が左右不均等な形状とされている。
次に、ワイパーブレード10におけるブレードラバー11の動作について説明する。
ワイパーブレード10では、前述したように、ワイパーアーム20からの押圧力によりブレードラバー11の払拭部11aの払拭個所11eが払拭面Sを押圧している。この状態において、ワイパーアーム20が駆動されることにより、ワイパーブレード10が払拭面S上を往復移動されて払拭面Sを払拭する。この往復移動の際、ブレードラバー11では、その頭部11bが取付手段の一部を構成するスペーサ16にバーティブラ12を介して保持されていることから、頭部11bはワイパーアーム20の駆動に伴って払拭面Sに沿って往復移動される。しかしながら、ブレードラバー11の払拭部11aの払拭個所11eは、払拭面Sに当接されて当該払拭面Sを摺動することから、払拭面Sとの摩擦により進行方向で見て頭部11bよりも後方で払拭面Sに沿って往復移動されている。換言すると、ブレードラバー11およびバーティブラ12では、往路Gにあっては図11に示す矢印Rのような揺動力が作用することとなり、復路Bにあっては図12に示す矢印Lのような揺動力が作用することとなる。
ここで、ブレードラバー11の頭部11bを保持しているバーティブラ12は、スペーサ16により形成された左右不均等な断面形状のバーティブラ挿入空間25から下方へは抜け落ちない構造とされていることから、払拭面Sに対するブレードラバー11の傾斜角度が往路Gと復路Bとで差異が生じることとなる。
詳細には、往路Gの場合、図11に示すように、ブレードラバー11には時計回りの揺動力Rが作用することとなるので、バーティブラ挿入空間25に収容されているバーティブラ12にも時計回りの揺動力Rが作用することとなる。すなわち、バーティブラ挿入空間25では、往路側縁部12bが下方へと移動するとともに復路側縁部12cが上方へと移動することとなるので、往路側縁部12bが往路側爪鉤壁部33に当接しかつ復路側縁部12cが上壁部32に当接した状態で、往路側縁部12bと往路側爪鉤壁部33との当接個所を軸にしたバーティブラ12の揺動運動が制限されることとなり、払拭面Sに対するブレードラバー11の軸線Aの傾斜角度が角度αとされる。このため、ワイパーブレード10が往路Gを移動している場合、ブレードラバー11は、傾斜角度αで払拭面Sに当接することとなる。なお、図11にあっては、説明のために、首部11cは弾性変形されていないが、実際には、ワイパーアーム20からの押圧力により、首部11cが払拭面Sに倣うように湾曲されて払拭部11aが払拭面Sに対して適切な倒れ角度とされ、払拭面Sに対する払拭個所11eの当接関係が適切なものとされる。また、図11にあっては、説明のために、取付手段はスペーサ16のみを記載しクリップベース17、クリップ18およびリベット27は省略している。
復路Bの場合、図12に示すように、ブレードラバー11には逆時計回りの揺動力Lが作用することとなるので、バーティブラ挿入空間25に収容されているバーティブラ12にも逆時計回りの揺動力Lが作用することとなる。すなわち、バーティブラ挿入空間25では、復路側縁部12cが下方へと移動するとともに往路側縁部12bが上方へと移動することとなるので、復路側縁部12cが復路側爪鉤壁部34に当接しかつ往路側縁部12bが上壁部32に当接した状態(図示した例ではバーティブラ12の上端面が上壁部32に当接している。)で、復路側縁部12cと復路側爪鉤壁部34との当接個所を軸にしたバーティブラ12の揺動運動が制限されることとなり、払拭面Sに対するブレードラバー11の軸線Aの傾斜角度が角度β(<α)とされる。このため、ワイパーブレード10が復路Bを移動している場合、ブレードラバー11は、傾斜角度βで払拭面Sに当接することとなる。なお、図12にあっては、図11と同様に、説明のために、首部11cは弾性変形されていないが、実際には、ワイパーアーム20からの押圧力により、首部11cが払拭面Sに倣うように湾曲されて払拭部11aが払拭面Sに対して適切な倒れ角度とされ、払拭面Sに対する払拭個所11eの当接関係が適切なものとされる。また、図12にあっては、図11と同様に、説明のために、取付手段はスペーサ16のみを記載しクリップベース17、クリップ18およびリベット27は省略している。
ここで、往路Gにおけるブレードラバー11の傾斜角度αは、往路側縁部12bの往路側爪鉤壁部33との当接位置と、復路側縁部12cの上壁部32との当接位置と、両側縁部12b、12cの厚さ寸法とにより設定することができる。また、復路Bにおけるブレードラバー11の傾斜角度βは、復路側縁部12cの復路側爪鉤壁部34との当接位置と、往路側縁部12bの上壁部32との当接位置と、両側縁部12b、12cの厚さ寸法とにより設定することができる。このため、往路Gと復路Bとにおける払拭面Sに対するブレードラバー11の傾斜角度の差異は、往路側爪側壁部30と復路側爪側壁部31との高さ寸法、すなわち幅方向に沿う断面形状で見たバーティブラ挿入空間25の左右不均等な形状により設定することができる。上述したように、実施例1のワイパーブレード10では、往路側爪鉤壁部33が往路下方側係止壁として機能し、復路側爪鉤壁部34が復路下方側係止壁として機能し、上壁部32が上方係止壁として機能している。
よって、本発明のワイパーブレード10によれば、往路Gの場面と復路Bの場面とでは、払拭面Sに対するブレードラバー11の傾斜角度に差異が設けられている。詳細には、往路Gの場面における傾斜角度αに対して復路Bにおける傾斜角度βの方が小さくなるように、設定されている。このため、払拭面Sを良好に払拭することができる。これについて以下で説明する。
車両Cに設けられたワイパーブレード10は、例えば、車室から外部へ向けた乗員の視界(実施例1ではフロントガラス越しの前方視界。)を良好なものとするために、払拭面Sを払拭すべく用いられる。このような車室から外部へ向けた乗員の視界を良好なものとする役割においては、車両Cが走行している場面で車室から外部へ向けた乗員の視界を確保することが、安全上最も重要なこととなる。
ところで、払拭面S上には、図1に示すように、車両Cの走行に伴う相対的な空気の流れにより、車両C側から見ると車両Cの走行に従って走行風Wが生じることとなる。実施例1の場合、払拭面Sが車両Cのフロントガラスにより構成されているので、走行風Wは、払拭面S上には車両Cの前方から後方へ向かうこととなる。このため、ワイパーブレード10は、往路Gにおいて走行風Wを背に受けつつ払拭面S上を移動することとなり、復路Bにおいて走行風Wに抗して払拭面S上を移動することとなる。このため、ワイパーブレード10は、往路Gにおいては走行風Wにより払拭面Sへの押圧力を受けつつ移動することとなり、復路Bにおいては走行風Wにより払拭面Sから剥離させる力(以下、払拭面Sからの揚力という。)を受けつつ移動することとなる。
ここで、ワイパーブレード10では、往路Gにおいてはブレードラバー11が払拭面Sに対して傾斜角度α(>β)(図6参照。)とされていることに対し、復路Bにおいてはブレードラバー11が払拭面Sに対して傾斜角度β(<α)(図7参照。)とされている。ブレードラバー11では、ワイパーアーム20からの押圧力により、首部11cが払拭面Sに倣うように湾曲されて払拭部11aが払拭面Sに対して適切な倒れ角度とされ、払拭面Sに対する払拭個所11eの当接関係を適切なものとされることとなるが、予め払拭面Sに対する傾斜角度が小さければ、首部11cでの少しの湾曲量で払拭部11aが払拭面Sに対して適切な倒れ角度となるので、小さな押圧力で払拭面Sに対する払拭個所11eの当接関係を適切なものとすることができる。
ワイパーブレード10では、往復移動の際ワイパーアーム20からの押圧力は一定であっても、往路Gでは走行風Wにより払拭面Sへの押圧力が追加されることに対し、復路Bでは走行風Wにより払拭面Sからの揚力の分だけ払拭面Sへの押圧力が削減されることとなる。しかしながら、ワイパーブレード10では、復路Bでは、往路Gよりも小さな傾斜角度β(<α)とされていることから、フレーム部材から伝達される払拭面Sへの押圧力の差異を払拭面Sに対するブレードラバー11の傾斜角度の差異で相殺させることができるので、払拭面Sを払拭すべく摺動されるブレードラバー11の払拭部11aの払拭個所11eの払拭面Sに対する当接関係が往路Gと復路Bとでは等しいものとすることができる。これにより、車両Cの走行時における払拭性能が、従来のワイパーブレードに比較して、高められることとなる。
また、往路Gにおいてはブレードラバー11が払拭面Sに対して傾斜角度α(>β)とされていることに対し、復路Bにおいてはブレードラバー11が払拭面Sに対して傾斜角度β(<α)とされている。このため、走行風Wにより払拭面Sからの揚力を受ける復路Bでは、往路Gに比較してワイパーブレード10の移動方向で見た前方投影面積が小さくされていることから、往路Gでの払拭面Sへの押圧力を利用することができるとともに、復路Bでの払拭面Sからの揚力を小さくすることができる。このため、ワイパーブレード10では、払拭面Sを良好に払拭することができる。
さらに、往路Gと復路Bとで、互いに影響を及ぼすことなく、ブレードラバー11の首部11cおよび払拭部11aの先端部が払拭面Sに倣うように湾曲されて払拭面Sに対して適切な倒れ角度となり払拭面Sに対する払拭個所11eの当接関係を適切なものとなるように、払拭面Sに対するブレードラバー11の傾斜角度を設定することができる。このため、ワイパーブレード10では、払拭面Sを良好に払拭することができる。
ワイパーブレード10では、ブレードラバー11の払拭部11aの払拭個所11eが払拭面Sに対して適切な当接関係とされているので、往路Gから復路Bへまたは復路Bから往路Gへと切り換わる際にブレードラバー11の払拭部11aが反転される際の反転音を抑制することができる。
ワイパーブレード10では、ブレードラバー11の払拭部11aの払拭個所11eが払拭面Sに対して適切な当接関係とされているので、払拭面S上を円滑に摺動することができるので、ビビりが生じることを防止することができる。
スペーサ16において、往路側で下方に延出される往路側爪側壁部30と、復路側で下方に延出される復路側爪側壁部31との長さ寸法に差異を持たせる、すなわちバーティブラ挿入空間25を断面でみて左右不均等な形状とすることにより実現することができるので、容易に製造することができるとともに、容易に払拭面Sに対するブレードラバー11の傾斜角度を設定することができる。
ワイパーブレード10では、スペーサ16が形成するバーティブラ挿入空間25の形状によりブレードラバー11の傾斜角度を設定する構成であることから、例えば適用される車種の変更に伴ってブレードラバー11の傾斜角度の変更を要する場合であっても、当該傾斜角度を形成可能な形状のバーティブラ挿入空間を有するスペーサに変更するだけでよく、安価にかつ容易に適合させることができる。
バーティブラ挿入空間25では、スペーサ16とバーティブラ12とが、ワイパーブレード10の往復移動の度に接触されることとなるが、バーティブラ12が樹脂材料または金属材料から構成されているので、製造の容易性を確保しつつ接触に対する強度を適切なものとすることができる。
したがって、実施例1に係るワイパーブレード10では、往復の移動方向に拘わらず適切に払拭面Sを払拭することができる。
次に、実施例2のワイパーブレード100(図14(b)参照。)について説明する。ワイパーブレード100は、スペーサ160の構成が実施例1とは異なるものとされた例である。ワイパーブレード100は、その基本的な構成は実施例1と同様であるので、同一機能部分には実施例1と同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
ワイパーブレード100のスペーサ160には、図13および図14に示すように、上壁部320の上端側にノッチ35が設けられている。ノッチ35は、スペーサ160の幅方向の略中央で長手方向に沿って上壁部320の上端側を切り欠いて形成されている。ノッチ35は、実施例2では、断面視でV形状とされている。
スペーサ160は、図14(a)に矢印A4で示すように、ノッチ35に沿って折り曲げるように力を付与することで、容易に往路側爪鉤壁部330と復路側爪鉤壁部340との間隔(バーティブラ挿入空間250の開口250a。)を拡げるように上壁部320を撓ませることができる(図14(b)参照。)。このため、スペーサ160では、図14(b)に矢印A5で示すように、拡げられた往路側爪鉤壁部330と復路側爪鉤壁部340との間からバーティブラ挿入空間250に、6つのホルダー13を介してブレードラバー11を保持するバーティブラ12にブレード本体14が挿着された状態においてブレード本体14の取付開口24bから露出するバーティブラ12の中央部12aを収納させることが容易となる。
このワイパーブレード100では、実施例1のワイパーブレード10と同様に、往復の移動方向に拘わらず適切に払拭面Sを払拭することができる。
また、ワイパーブレード100では、スペーサ160のバーティブラ挿入空間250にバーティブラ12を収納することを容易なものとすることができる。
さらに、ワイパーブレード100では、スペーサ160がノッチ35により撓ませることが容易とされていることから、スペーサ160の強度を高めることができる。このことは、バーティブラ挿入空間250では、スペーサ160とバーティブラ12とが、ワイパーブレード100の往復移動の度に接触されるので、接触に対する強度を高める観点から特に有効である。
なお、実施例2では、スペーサ160のノッチ35が断面視でV字形状とされていたが、バーティブラ12をバーティブラ挿入空間250に収納すべく上壁部32の撓み変形を容易とするものであればよく、上記した実施例に限定されるものではない。
また、上記した各実施例では、ブレードラバーに設けられたばね板部材としてのバーティブラが収納されるスペーサのバーティブラ挿入空間の形状を適宜設定することにより、往路と復路とで払拭面に対するブレードラバーの傾斜角度を異ならせる構成であったが、ばね板部材とワイパーアームとを連結する取付手段で往路と復路とで払拭面に対するブレードラバーの傾斜角度が異なるようにばね板部材を保持するものであれば、例えばクリップベースが直接バーティブラを保持する構成であってもよく、上記した各実施例に限定されるものではない。
上記した各実施例では、ばね板部材としてのバーティブラが取付手段に保持されることにより往路と復路とで払拭面に対するブレードラバーの傾斜角度を異ならせる構成であったが、ばね板部材は、中央部を押し下げて平らにした場合に当該力を分散させるべく長尺方向に湾曲されたものであれば、例えば、ブレードラバーの頭部に長尺方向に沿って埋め込まれていても頭部から両側へ突出するばね板部材の両側縁部を保持することができればよく、上記した各実施例に限定されるものではない。
上記した各実施例では、ワイパーブレードは、フラットタイプの構造とされていたが、往路と復路とで払拭面に対するブレードラバーの傾斜角度が異なるように、ばね板部材(上記した各実施例ではバーティブラ。)とワイパーアームとを連結する取付手段でブレードラバーに装着されたばね板部材を保持するものであれば、例えばトーナメント式の構造のものであってもよく、上記した各実施例に限定されるものではない。
上記した各実施例では、払拭面Sは車両Cのフロントガラスにより構成されていたが、リアガラスであってもよく、上記した各実施例に限定されるものではない。
本発明に係るワイパーブレードが適用された車両を示す模式的な斜視図である。 実施例1に係るワイパーブレードを示す模式的な斜視図である。 実施例1に係るワイパーブレードを分解して示す展開斜視図である。 図2に示すI−I線に沿って得られた断面図である。 ホルダーを示す模式的な斜視図である。 取付手段を示す模式的な斜視図である。 取付方法を説明するために取付手段を分解して示す展開斜視図である。 バーティブラに装着されたスペーサをクリップベースで挟持する様子を説明するための図面であり、図2に示すIII−III線に沿って得られた断面図である。 スペーサを示す模式的な斜視図である。 図9に示すII−II線に沿って得られた断面図である。 往路におけるブレードラバー動作を説明するための図面であり図2に示すIII−III線に沿って得られた断面図である。 復路におけるブレードラバー動作を説明するための図面であり図2に示すIII−III線に沿って得られた断面図である。 実施例2のスペーサを示す模式的な斜視図である。 実施例2のスペーサの作用を説明するための図10と同様の断面図である。
符号の説明
10、100 ワイパーブレード
11 ブレードラバー
11a 払拭部
11b 頭部
12 (ばね板部材としての)バーティブラ
12b 往路側縁部
12c 復路側縁部
16、160 スペーサ
17 (取付手段を構成する)クリップベース
18 (取付手段を構成する)クリップ
20 ワイパーアーム
25、250 (ばね板挿入空間としての)バーティブラ挿入空間
32、320 (上方係止壁としての)上壁部
33、330 (往路下方側係止壁としての)往路側爪鉤壁部
34、340 (復路下方側係止壁としての)復路側爪鉤壁部
35 ノッチ
C 車両
S 払拭面
W 走行風
G 往路
B 復路
I (基準姿勢としての)静止姿勢

Claims (6)

  1. 車両の払拭面を払拭する長尺形状を呈し長尺方向に直交する断面で見て該払拭面を摺動すべく下部に設けられた払拭部および上部に設けられた頭部を有するブレードラバーと、該ブレードラバーの前記頭部に適合する長尺形状を呈し前記ブレードラバー側から見て凹状に長尺方向に湾曲され前記頭部に沿って設けられたばね板部材と、該ばね板部材の中間位置で該ばね板部材を保持し前記車両に設けられたワイパーアームとの連結が可能な取付手段とを備え、前記ワイパーアームの揺動により前記ブレードラバーの長尺方向と交差する方向で前記払拭面上を往復移動されるワイパーブレードであって、
    前記取付手段は、前記ブレードラバーの長尺方向に直交する幅方向で見て、前記払拭面に対する前記ブレードラバーの傾斜角度が往路と復路とで異なるように前記ばね板部材を保持していることを特徴とするワイパーブレード。
  2. 前記往路または前記復路の一方には、前記車両の走行に伴って前記払拭面上に生じる走行風に抗する方向が含まれており、前記取付手段は、前記往路または前記復路のうち、走行風に抗する方向を含む一方の進路よりも他方の進路の方が、長尺方向に直交する幅方向で見た前記払拭面に対する前記ブレードラバーの傾斜角度が大きく設定されていることを特徴とする請求項1に記載のワイパーブレード。
  3. 前記取付手段は、前記往復方向を含み前記払拭面に直交する面に沿って前記ブレードラバーが揺動可能に、かつ前記ブレードラバーの上下方向が前記払拭面に直交する方向に一致する姿勢を基準姿勢として、前記基準姿勢から往路側への揺動許容範囲と前記基準姿勢から往路側への揺動許容範囲とが異なるように、前記ばね板部材を保持していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のワイパーブレード。
  4. 前記取付手段は、前記ワイパーアームが連結されるクリップと、該クリップを前記往復方向と直交する面に沿って回動可能に挟持するクリップベースと、前記ばね板部材の挿入が可能なばね板挿入空間を形成し前記クリップよりも前記払拭面側で前記クリップベースに挟持されたスペーサとを有し、該スペーサの前記ばね板挿入空間に前記ばね板部材を挿入させることにより該ばね板部材を保持していることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のワイパーブレード。
  5. 前記スペーサは、前記ブレードラバーが往路を移動している際、前記ばね板部材の往路側縁部が下方へ移動することを制限すべく該往路側縁部と当接する往路下方側係止壁と、
    前記ブレードラバーが復路を移動している際、前記ばね板部材の復路側縁部が下方へ移動することを制限すべく該復路側縁部と当接する復路下方側係止壁と、
    前記往路下方側係止壁が前記往路側縁部を係止している際および前記復路下方側係止壁が前記復路側縁部を係止している際、当該係止個所を揺動軸として前記頭部が上方へ移動することを制限すべく該頭部と当接する上方係止壁とを有し、
    該上方係止壁から前記往路下方側係止壁への間隔と、前記上方係止壁から前記復路下方側係止壁への間隔とが異なっていることを特徴とする請求項4に記載のワイパーブレード。
  6. 前記スペーサには、前記往路下方側係止壁と前記復路下方側係止壁との間隔を拡げるように、前記上方係止壁を折り曲げることを容易とするノッチが設けられていることを特徴とする請求項5に記載のワイパーブレード。


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