JP3544504B2 - データ再生装置、データ再生方法、及び記録媒体 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はコンパクトディスク、ディジタルオーディオテープ、光学式ビデオディスクなどのデータが記録された記録媒体を再生するデータ再生装置に関し、特に、データが記録された記録媒体の再生速度の制御に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、記録媒体には、その規格により音声信号や映像信号と、通常のプログラムや文字データなどのデータが混在するものがある。たとえば、第1トラックにCD−ROM規格のデータである通常のプログラムなどのデータを、第2トラック以降にCD−DA規格の音声データである音声データを記録するMIX MODEや、マルチセッションで記録を行い、第1のセッションにCD−DA規格の音声データである音声データを、第2のセッション以降にCD−ROM規格のデータである通常のプログラム等のデータを記録するCD−EXTRA方式などのディスクが一般的にあり、これらの記録媒体を再生するためのデータ再生装置も広く普及している。
【0003】
以下、前述したデータ再生装置の一例について説明する。
このデータ再生装置としては、特公平7−7579号に開示されている「データ再生装置とデータ再生方法」が一般的である。このデータ再生装置は、再生されたデータを音声信号、映像信号などの外部に出力できる形に順次変換して出力する場合には、第1の再生速度によりデータが記録された記録媒体を再生する。一方、通常のプログラムなどの再生されたデータを一旦、データ再生装置内部に蓄え、再生終了後に必要に応じて処理し、外部に出力する場合には、前記第1の再生速度よりも速い第2の再生速度で再生を行う。
【0004】
再生されたデータを外部に出力できる形に順次変換して出力する場合には、通常、音声信号や映像信号が記録された記録媒体の規格によりデータの記録速度が決まっているので、記録媒体のフォーマットで決まった再生速度を第1の再生速度として再生するか、若しくは記録媒体のフォーマットで決まった再生速度よりも若干速い再生速度を第1の再生速度として再生を行い、読み取ったデータを一旦、データ再生装置内のバッファメモリに蓄え、蓄えられたデータを順次音声信号、映像信号などの外部に出力できる形に変換するものが一般的である。
【0005】
一方、再生されたデータを一旦、データ再生装置内部に蓄え、再生終了後に必要に応じて処理し、外部に出力する場合には、第2の再生速度としてデータ再生装置が実現可能な最大の再生速度で再生を行い、高速にデータを読み取ってデータ再生装置内部に蓄積するものが一般的である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、近年データ再生装置は高速化の一途をたどっており、それに伴い、CD−ROM等のディスクの回転速度も非常に速くなってきている。この結果、音声信号や映像信号を順次再生する場合の前記第1の再生速度と、データを一旦、データ再生装置内部に蓄積する場合の前記第2の再生速度との速度差が非常に大きくなってきている。
【0007】
そのため、記録媒体に記録された音声データなどの第1の再生速度により再生するデータと通常のプログラムデータなどの第2の再生速度で再生するデータが混在し、再生速度の切り替えが必要な場合には、急速な再生速度の変化が必要となり、発熱、消費電力増加の原因となると共に、音声データが再生されるまでの時間の増大の原因となっている。
【0008】
また、このような、第1の再生速度により再生するデータと、第2の再生速度により再生するデータが混在して記録されている記録媒体でも、第2の再生速度により再生するデータを読み取ったあと第1の再生速度により再生するデータを再生しない場合や第1の再生速度により再生するデータを再生する頻度が非常に低い場合、逆に第1の再生速度により再生するデータを再生したあと第2の再生速度により再生するデータを読み取らない場合や、第2の再生速度により再生するデータを読み取る頻度が非常に低い場合があり、これらの記録媒体に記録されたデータの再生頻度に応じてディスクの再生速度を制御するデータ再生装置はなかった。
【0009】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、データの再生頻度に応じて、データ再生装置の消費電力や発熱を抑えて、ドライブの総合的なパフォーマンスを向上させるデータ再生装置、及びデータ再生方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、本発明の請求項1に記載のデータ再生装置は、データが記録されたCD−ROM規格の記録媒体を再生し出力する再生手段と、入力されたデータを外部に出力できる形に順次変換して出力する1つ以上の出力手段と、前記再生手段により再生されたデータを一旦内部に蓄え、前記記録媒体の再生終了後に必要に応じて処理する処理手段と、前記再生手段により再生するデータを前記出力手段に出力するのか、前記処理手段に出力するのかを判別する出力先判別手段と、前記再生手段が一定時間、前記出力手段および前記処理手段に再生されたデータを出力しなかったことを知らせる通知信号を出力するタイマ部と、前記出力先判別手段が、記録媒体内のデータを前記出力手段へ出力すると判別した場合には、第1の再生速度で記録媒体を再生するように前記再生手段を制御し、前記第1の再生速度で再生を行った後以外に、前記出力先判別手段が記録媒体内のデータを前記処理手段へ出力すると判別した場合には、前記第1の再生速度より速い第2の再生速度で記録媒体を再生するように前記再生手段を制御し、前記第1の再生速度で再生を行った後に、前記出力先判別手段が記録媒体内のデータを前記処理手段へ出力すると判別した場合には、前記第1の再生速度よりも速く前記第2の再生速度よりも遅い第3の再生速度で前記記録媒体を再生するように前記再生手段を制御する再生速度制御手段とを備え、前記再生速度制御手段は、前記タイマ部から出力された通知信号を受けた後に、前記出力先判別手段が記録媒体内のデータを前記処理手段へ出力すると判別した場合には、前記第3の再生速度よりも速く前記第2の再生速度よりも遅い第4の再生速度で前記記録媒体を再生するように前記再生手段を制御し、また、前記再生手段がエラー訂正情報(ECC)を持っているデータを再生する場合には、前記第2の再生速度としてデータ再生装置が実現可能な最大の再生速度を用い、エラー訂正情報がないフォーマットのデータを再生する場合には、前記第2の再生速度としてデータ再生装置が実現可能な最大の再生速度よりも低い再生速度を用いるものである。
【0011】
また、本発明の請求項2に記載のデータ再生装置は、データが記録されたCD−ROM規格の記録媒体を再生し出力する再生手段と、入力されたデータを外部に出力できる形に順次変換して出力する1つ以上の出力手段と、前記再生手段により再生されたデータを一旦内部に蓄え、前記記録媒体の再生終了後に必要に応じて処理する処理手段と、前記再生手段により再生するデータを前記出力手段に出力するのか、前記処理手段に出力するのかを判別する出力先判別手段と、前記再生手段が一定時間、再生されたデータを前記出力手段に出力しなかったことを知らせる通知信号を出力するタイマ部と、前記出力先判別手段が、記録媒体内のデータを前記出力手段へ出力すると判別した場合には、第1の再生速度で記録媒体を再生するように前記再生手段を制御し、前記第1の再生速度で再生を行った後以外に、前記出力先判別手段が記録媒体内のデータを前記処理手段へ出力すると判別した場合には、前記第1の再生速度より速い第2の再生速度で記録媒体を再生するように前記再生手段を制御し、前記第1の再生速度で再生を行った後に、前記出力先判別手段が記録媒体内のデータを前記処理手段へ出力すると判別した場合には、前記第1の再生速度よりも速く前記第2の再生速度よりも遅い第3の再生速度で前記記録媒体を再生するように前記再生手段を制御する再生速度制御手段とを備え、前記再生速度制御手段は、前記タイマ部から出力された通知信号を受けた後に、前記出力先判別手段が記録媒体内のデータを前記処理手段へ出力すると判別した場合には、前記第3の再生速度よりも速く前記第2の再生速度よりも遅い第4の再生速度で前記記録媒体を再生するように前記再生手段を制御し、また、前記再生手段がエラー訂正情報(ECC)を持っているデータを再生する場合には、前記第2の再生速度としてデータ再生装置が実現可能な最大の再生速度を用い、エラー訂正情報がないフォーマットのデータを再生する場合には、前記第2の再生速度としてデータ再生装置が実現可能な最大の再生速度よりも低い再生速度を用いるものである。
【0012】
また、本発明の請求項3に記載のデータ再生装置は、請求項1、又は請求項2に記載のデータ再生装置において、前記第3の再生速度が、前記第1の再生速度とほぼ同じ速度であるものである。
【0013】
また、本発明の請求項4に記載のデータ再生装置は、請求項1、又は請求項2に記載のデータ再生装置において、記録媒体を再生装置内部に再生可能な状態に設置、及び再生装置外部に排出する記録媒体移動手段と、前記記録媒体移動手段により記録媒体を排出、再設置したことを検出する記録媒体交換検出手段とをさらに備え、前記再生速度制御手段は、前記記録媒体交換検出手段が記録媒体の交換を検出した後に、前記出力先判別手段が記録媒体内のデータを前記処理手段へ出力すると判別した場合には、前記第2の再生速度で記録媒体を再生するように前記再生手段を制御するものである。
【0014】
また、本発明の請求項5に記載のデータ再生装置は、請求項1、又は請求項2に記載のデータ再生装置において、前記第4の再生速度が、前記第2の再生速度とほぼ等しい速度であるものである。
【0015】
また、本発明の請求項6に記載のデータ再生装置は、請求項1、又は請求項2に記載のデータ再生装置において、ディスクは、同心円状もしくは螺旋状に形成されたトラックにデータが角速度一定で記録されており、ディスク回転速度を変化させることによって、再生速度を切り替えるものである。
【0016】
また、本発明の請求項7に記載のデータ再生装置は、請求項1、又は請求項2に記載のデータ再生装置において、ディスクは、同心円状もしくは螺旋状に形成されたトラックにデータが線速度一定で記録されており、再生線速度もしくはディスク回転速度を変化させることによって、再生速度を切り替えるものである。
【0017】
また、本発明の請求項8に記載のデータ再生方法は、データが記録されたCD−ROM規格の記録媒体を再生し出力する再生ステップと、入力されたデータを外部に出力できる形に順次変換して出力する1つ以上の出力ステップと、前記再生ステップにより再生されたデータを一旦内部に蓄え、前記記録媒体の再生終了後に必要に応じて処理する処理ステップと、前記再生ステップにより再生するデータを前記出力ステップに出力するのか、前記処理ステップに出力するのかを判別する出力先判別ステップと、前記再生手段が一定時間、前記出力手段および前記処理手段に再生されたデータを出力しなかったことを知らせる通知信号を出力するタイマステップと、前記出力先判別ステップが、記録媒体内のデータを前記出力ステップへ出力すると判別した場合には、第1の再生速度で記録媒体を再生するように前記再生ステップを制御し、前記第1の再生速度で再生を行った後以外に、前記出力先判別ステップが記録媒体内のデータを前記処理ステップへ出力すると判別した場合には、前記第1の再生速度より速い第2の再生速度で記録媒体を再生するように前記再生ステップを制御し、前記第1の再生速度で再生を行った後に、前記出力先判別ステップが記録媒体内のデータを前記処理ステップへ出力すると判別した場合には、前記第1の再生速度よりも速く前記第2の再生速度よりも遅い第3の再生速度で前記記録媒体を再生するように前記再生ステップを制御する再生速度制御ステップとを有し、前記再生速度制御ステップは、前記タイマステップから出力された通知信号を受けた後に、前記出力先判別ステップが記録媒体内のデータを前記処理ステップへ出力すると判別した場合には、前記第3の再生速度よりも速く前記第2の再生速度よりも遅い第4の再生速度で前記記録媒体を再生するように前記再生ステップを制御し、また、前記再生ステップがエラー訂正情報(ECC)を持っているデータを再生する場合には、前記第2の再生速度としてデータ再生装置が実現可能な最大の再生速度を用い、エラー訂正情報がないフォーマットのデータを再生する場合には、前記第2の再生速度としてデータ再生装置が実現可能な最大の再生速度よりも低い再生速度を用いるものである。
【0018】
また、本発明の請求項9に記載のデータ再生方法は、データが記録されたCD−ROM規格の記録媒体を再生し出力する再生ステップと、入力されたデータを外部に出力できる形に順次変換して出力する1つ以上の出力ステップと、前記再生ステップにより再生されたデータを一旦内部に蓄え、前記記録媒体の再生終了後に必要に応じて処理する処理ステップと、前記再生ステップにより再生するデータを前記出力ステップに出力するのか、前記処理ステップに出力するのかを判別する出力先判別ステップと、前記再生手段が一定時間、再生されたデータを前記出力手段に出力しなかったことを知らせる通知信号を出力するタイマステップと、前記出力先判別ステップが、記録媒体内のデータを前記出力ステップへ出力すると判別した場合には、第1の再生速度で記録媒体を再生するように前記再生ステップを制御し、前記第1の再生速度で再生を行った後以外に、前記出力先判別ステップが記録媒体内のデータを前記処理ステップへ出力すると判別した場合には、前記第1の再生速度より速い第2の再生速度で記録媒体を再生するように前記再生ステップを制御し、前記第1の再生速度で再生を行った後に、前記出力先判別ステップが記録媒体内のデータを前記処理ステップへ出力すると判別した場合には、前記第1の再生速度よりも速く前記第2の再生速度よりも遅い第3の再生速度で前記記録媒体を再生するように前記再生ステップを制御する再生速度制御ステップとを有し、前記再生速度制御ステップは、前記タイマステップから出力された通知信号を受けた後に、前記出力先判別ステップが記録媒体内のデータを前記処理ステップへ出力すると判別した場合には、前記第3の再生速度よりも速く前記第2の再生速度よりも遅い第4の再生速度で前記記録媒体を再生するように前記再生ステップを制御し、また、前記再生ステップがエラー訂正情報(ECC)を持っているデータを再生する場合には、前記第2の再生速度としてデータ再生装置が実現可能な最大の再生速度を用い、エラー訂正情報がないフォーマットのデータを再生する場合には、前記第2の再生速度としてデータ再生装置が実現可能な最大の再生速度よりも低い再生速度を用いるものである。
【0019】
また、本発明の請求項10に記載のデータ再生方法は、請求項8、又は請求項9に記載のデータ再生方法において、記録媒体を再生装置内部に再生可能な状態に設置、及び再生装置外部に排出する記録媒体移動ステップと、前記記録媒体移動ステップにより記録媒体を排出、再設置したことを検出する記録媒体交換検出ステップとをさらに備え、前記再生速度制御ステップは、前記記録媒体交換検出ステップが記録媒体の交換を検出した後に、前記出力先判別ステップが記録媒体内のデータを前記処理ステップへ出力すると判別した場合には、前記第2の再生速度で記録媒体を再生するように前記再生手段を制御するものである。
【0020】
また、本発明の請求項11に記載の記録媒体は、請求項8記載のデータ再生方法を行なうためのプログラムを格納した記録媒体であって、上記プログラムは、データが記録されたCD−ROM規格の記録媒体を再生し出力する再生ステップと、入力されたデータを外部に出力できる形に順次変換して出力する1つ以上の出力ステップと、前記再生ステップにより再生されたデータを一旦内部に蓄え、前記記録媒体の再生終了後に必要に応じて処理する処理ステップと、前記再生ステップにより再生するデータを前記出力ステップに出力するのか、前記処理ステップに出力するのかを判別する出力先判別ステップと、前記再生手段が一定時間、前記出力手段および前記処理手段に再生されたデータを出力しなかったことを知らせる通知信号を出力するタイマステップと、前記出力先判別ステップが、記録媒体内のデータを前記出力ステップへ出力すると判別した場合には、第1の再生速度で記録媒体を再生するように前記再生ステップを制御し、前記第1の再生速度で再生を行った後以外に、前記出力先判別ステップが記録媒体内のデータを前記処理ステップへ出力すると判別した場合には、前記第1の再生速度より速い第2の再生速度で記録媒体を再生するように前記再生ステップを制御し、前記第1の再生速度で再生を行った後に、前記出力先判別ステップが記録媒体内のデータを前記処理ステップへ出力すると判別した場合には、前記第1の再生速度よりも速く前記第2の再生速度よりも遅い第3の再生速度で前記記録媒体を再生するように前記再生ステップを制御する再生速度制御ステップとを有し、前記再生速度制御ステップは、前記タイマステップから出力された通知信号を受けた後に、前記出力先判別ステップが記録媒体内のデータを前記処理ステップへ出力すると判別した場合には、前記第3の再生速度よりも速く前記第2の再生速度よりも遅い第4の再生速度で前記記録媒体を再生するように前記再生ステップを制御し、また、前記再生ステップがエラー訂正情報(ECC)を持っているデータを再生する場合には、前記第2の再生速度としてデータ再生装置が実現可能な最大の再生速度を用い、エラー訂正情報がないフォーマットのデータを再生する場合には、前記第2の再生速度としてデータ再生装置が実現可能な最大の再生速度よりも低い再生速度を用いるものである。
【0021】
また、本発明の請求項12に記載の記録媒体は、請求項9記載のデータ再生方法を行なうためのプログラムを格納した記録媒体であって、上記プログラムは、データが記録されたCD−ROM規格の記録媒体を再生し出力する再生ステップと、入力されたデータを外部に出力できる形に順次変換して出力する1つ以上の出力ステップと、前記再生ステップにより再生されたデータを一旦内部に蓄え、前記記録媒体の再生終了後に必要に応じて処理する処理ステップと、前記再生ステップにより再生するデータを前記出力ステップに出力するのか、前記処理ステップに出力するのかを判別する出力先判別ステップと、前記再生手段が一定時間、再生されたデータを前記出力手段に出力しなかったことを知らせる通知信号を出力するタイマステップと、前記出力先判別ステップが、記録媒体内のデータを前記出力ステップへ出力すると判別した場合には、第1の再生速度で記録媒体を再生するように前記再生ステップを制御し、前記第1の再生速度で再生を行った後以外に、前記出力先判別ステップが記録媒体内のデータを前記処理ステップへ出力すると判別した場合には、前記第1の再生速度より速い第2の再生速度で記録媒体を再生するように前記再生ステップを制御し、前記第1の再生速度で再生を行った後に、前記出力先判別ステップが記録媒体内のデータを前記処理ステップへ出力すると判別した場合には、前記第1の再生速度よりも速く前記第2の再生速度よりも遅い第3の再生速度で前記記録媒体を再生するように前記再生ステップを制御する再生速度制御ステップとを有し、前記再生速度制御ステップは、前記タイマステップから出力された通知信号を受けた後に、前記出力先判別ステップが記録媒体内のデータを前記処理ステップへ出力すると判別した場合には、前記第3の再生速度よりも速く前記第2の再生速度よりも遅い第4の再生速度で前記記録媒体を再生するように前記再生ステップを制御し、また、前記再生ステップがエラー訂正情報(ECC)を持っているデータを再生する場合には、前記第2の再生速度としてデータ再生装置が実現可能な最大の再生速度を用い、エラー訂正情報がないフォーマットのデータを再生する場合には、前記第2の再生速度としてデータ再生装置が実現可能な最大の再生速度よりも低い再生速度を用いるものである。
【0023】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
以下に、本発明の実施の形態1によるデータ再生装置、及びデータ再生方法について、図1、図2を用いて説明する。なお、本実施の形態では記録媒体として、CDやCD−Rなどのディスク状の記録媒体を例にとって説明する。
図1は、本発明の実施の形態1によるデータ再生装置の一例を示したブロック図である。
図1において、100はデータが記録された記録媒体であり、たとえば、光ディスク、光磁気ディスク、磁気ディスクなどで情報トラックが同心円状または螺旋状に記録されている。また、本発明の実施の形態1によるデータ再生装置は、再生手段101と、制御手段102と、処理手段103と、音声出力手段104からなる。
【0024】
再生手段101は、ピックアップ、EFM復調回路、エラー訂正回路などにより構成され、ディスク100に記録されたデータを再生する。制御手段102は、再生手段101により再生するデータの内容に基づいて出力先を判別する出力先判別手段105と、ディスク100の再生速度を制御する再生速度制御手段106を備える。
【0025】
なお、前記再生手段101により再生するデータの内容は、例えば、ディスク100上のデータに付されたデータの内容を示すヘッダなどや、データ再生装置に対してなされたデータ再生指示の内容から知ることができる。
【0026】
処理手段103は、再生手段101により再生されたデータを蓄積するメモリを有し、再生手段101により再生されたデータを一旦メモリに蓄え、再生手段101による再生終了後に必要に応じて処理を行なう。なお、この処理手段103が行なう処理とは、例えば、読み込んだデータが何らかの処理を実行するための処理実行プログラムであればそれを実行したり、圧縮データであればそれを解凍したりする。
【0027】
音声出力手段104は、再生された音声データを順次音声信号に変換して出力する。なお、本実施の形態1では、データ再生装置が出力手段として音声出力手段104のみを有するものについて説明するが、これに限定されず、例えば、画像データを再生する画像出力手段等をさらに有するもの等、再生手段101により再生されたデータを出力する1以上の出力手段を有するものであれば何でもよい。
【0028】
次に、動作について説明する。
図2は本発明の実施の形態1によるデータ再生方法を示したフローチャートである。
【0029】
(ステップS101)出力先判別手段105は、再生手段101により再生するデータを処理手段103に出力するのか、或いは出力手段である音声出力手段104に出力するのかを、再生するデータの内容に基づいて判別する。具体的には、例えば、再生するデータが順次変換して出力するCD−DA規格の音楽データなどである場合には、出力手段である音声出力手段104に出力するデータであると判別し、プログラムなどの処理部103に一旦蓄積するデータであるCD−ROM規格のデータである場合には、処理手段103に出力するデータであると判別する。
出力先判別手段105が、再生するデータを出力手段である音声出力手段104に出力すると判別した場合には、ステップS102に行く。一方、出力先判別手段105が、再生するデータを処理手段103に出力すると判別した場合には、ステップS104に行く。
【0030】
(ステップS102)再生速度制御手段106は、第1の再生速度によりディスク100のデータを再生するように再生手段101を制御する。
なお、この第1の再生速度は、予めディスク100の規格により決められた音声データの再生速度と同一の速度で再生を行うものや、予め決められた再生速度よりも速い速度でデータの再生を行なうものがある。なお、前記予め決められた再生速度よりも速い速度でデータの再生を行なう場合には、読み取ったディスク100のデータを再生手段101が有するバッファメモリ内に蓄え、順次、音声出力手段104に予め決められた速度でデータを送り出し、再生を行う。これにより、再生手段101が振動等の外的要因や、ディスク100の欠陥等により一時的にデータの読み出しができなくなった場合でも、前記バッファメモリ内に蓄えられたデータを順次、音声出力手段104に送り続けることができ、出力データの途切れを防止することができる。
【0031】
(ステップS103)再生手段101は、出力先判別手段105の指示に基づいて、第1の再生速度により再生されたデータを出力手段である音声出力手段104に出力する。
【0032】
(ステップS104)再生速度制御手段106は、前記第1の再生速度により再生した後であるか否かの判断を行なう。前記第1の速度で再生した後でなければステップS105に行き、第1の速度で再生後であればステップS106に行く。なお、再生するデータの前に第1の再生速度によりディスク100を再生したか否かは、再生速度制御手段106が記憶しているものとする。
【0033】
(ステップS105)再生速度制御手段106は、第2の再生速度によりディスク100のデータを再生するように再生手段101を制御する。
なお、この第2の再生速度は、一般的に、データ再生装置が実現可能な最大の再生速度である。ただし、CD−ROM規格のディスクの場合、プログラムやデータ用のエラー訂正情報(ECC)を持っているデータと、エラー訂正情報がないフォーマットのデータがあり、後者のデータを読み取る場合には、データの信頼性が低くなるのを防止するために、データ再生装置が実現可能な最大の再生速度よりも低い再生速度でデータの再生を行う場合もある。
【0034】
(ステップS106)再生速度制御手段106は、第3の再生速度によりディスク100のデータを再生するように再生手段101を制御する。
なお、この第3の再生速度は、前記第1の再生速度よりも速く、前記第2の再生速度よりも遅い再生速度である。
【0035】
(ステップS107)再生手段101は、出力先判別手段105の指示に基づいて、再生したデータを処理手段103に出力する。
なお、この再生手段101による再生速度の制御は、たとえば、ディスク100上に同心円状もしくは螺旋状に形成されたトラックにデータが角速度一定(Constant Angular Velocity、以下CAVと称する。)で記録されている場合は、ディスクの回転速度を変化させることによって、また、ディスク100上に同心円状もしくは螺旋状に形成されたトラックにデータが線速度一定(Constant Linear Velocity、以下CLVと称する。)で記録されている場合は、再生線速度もしくはディスクの回転速度を変化させることによって再生速度の制御を行なう。
【0036】
次に、本発明の実施の形態1におけるデータ再生装置の具体例について説明する。
ディスク100上に、CD−ROM規格のデータのみが記録されている場合には、出力先判別手段105により再生したデータの出力先の判別が行なわれ、再生したデータを処理手段103に出力する旨の指示が再生手段101、及び再生速度制御手段106に出力される。再生速度制御手段は、出力先判別手段105からの指示に基づいて常に高速な第2の再生速度によりディスク100の再生を行なうよう再生手段101を制御する。また、再生手段101は、再生したデータを出力先判別手段105の指示に従い、処理手段103に出力する。
【0037】
次に、ディスク100上に、CD−DA規格の音声データのみが記録されている場合には、出力先判別手段105により再生したデータの出力先の判別が行なわれ、再生したデータを出力手段である音声出力手段104に出力する旨の指示が再生手段101、及び再生速度制御手段106に出力される。再生速度制御手段は、出力先判別手段105からの指示に基づいて常に第1の再生速度によりディスク100の再生を行なうよう再生手段101を制御する。また、再生手段101は、再生したデータを出力先判別手段105の指示に従い、出力手段である音声出力手段104に出力する。
【0038】
次に、ディスク100上に、CD−ROM規格のデータと、CD−DA規格の音声データが混在して記録されている場合には、出力先判別手段105により再生したデータの出力先の判別が行なわれ、再生速度制御手段106は、出力先判別手段105の判別結果に基づいてディスク100の再生速度を制御する。
【0039】
例えば、最初に、CD−ROM規格のデータを再生する場合には、その旨を出力先判別手段105が判別し、再生したデータを処理手段103に出力する旨の指示が再生手段101、及び再生速度制御手段106に出力される。再生速度制御手段は、出力先判別手段105からの指示に基づいて高速な第2の再生速度によりディスク100の再生を行なうよう再生手段101を制御する。また、再生手段101は、再生したデータを出力先判別手段105の指示に従い、処理手段103に出力する。
【0040】
この結果、CD−DA規格の音声データとCD−ROM規格のデータが混在するディスクで、CD−ROM規格のデータのみしか再生しない場合や、最初CD−ROM規格のデータの再生のみを行う間は、ドライブの持つ最大速度で再生を行うことができる。
【0041】
次に、CO−ROM規格のデータを再生した後に、CD−DA規格の音声データの再生を行う場合には、その旨を出力先判別手段105が判別し、再生したデータを出力手段である音声出力手段104に出力する旨の指示が再生手段101、及び再生速度制御手段106に出力される。再生速度制御手段は、出力先判別手段105からの指示に基づいて第1の再生速度によりディスク100の再生を行なうよう再生手段101を制御する。また、再生手段101は、再生したデータを出力先判別手段105の指示に従い、出力手段である音声出力手段104に出力する。
【0042】
また、前述したCD−DA規格の音声データを再生した後に、再びCD−ROM規格のデータを再生する場合には、その旨を出力先判別手段105が判別し、再生したデータを処理手段103に出力する旨の指示が再生手段101、及び再生速度制御手段106に出力される。再生速度制御手段は、出力先判別手段105からの指示に基づいて前記第1の再生速度よりも速く前記第2の再生速度よりも遅い第3の再生速度でディスク100の再生を行なうよう再生手段101を制御する。また、再生手段101は、再生したデータを出力先判別手段105の指示に従い、処理手段103に出力する。
【0043】
このように、第1の再生速度によりディスクの再生を行なった後に、CD−ROM規格のデータの再生を行なう場合には、最も速い第2の再生速度で再生を行なわず、第3の再生速度により再生を行なうことにより、第1の再生速度と第2の再生速度を相互に切り替える場合と比較して、第1の再生速度と第3の再生速度を切り替える方が消費電力、発熱が小さくて済むとともに、再生速度の切り替えに要する時間を短くすることができる。また、その後、更にCD−DA規格の音声データを再生する場合においても、データの再生速度を第1の再生速度に切り替えるのに要する消費電力や発熱を小さくできるとともに、再生速度の切り替えに要する時間を短くすることができる。
【0044】
また、この第3の再生速度を第1の再生速度とほぼ等しくした場合には、より消費電力、発熱を小さく、更に速度切り替えに要する時間を短縮することができる。特に、CD−DA規格の音声データの再生を行なう場合において、第1の再生速度としてディスク100の規格により予め決められた再生速度よりも速い速度でデータの再生を行なう場合には、CD−ROM規格のデータを読み取る際の再生速度の低下が小さいので効果的である。
【0045】
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2によるデータ再生装置、及びデータ再生方法について図3、図4を用いて説明する。本発明の実施の形態2によるデータ再生装置、及びデータ再生方法は、ディスクが交換された後に処理部103内に一旦蓄積するデータであるCD−ROM規格のデータを再生する場合には、常に第2の再生速度によりディスク100の再生を行なう点において、前述した実施の形態1によるデータ再生装置、及びデータ再生方法と相違する。なお、前述した実施の形態1と同じ構成要素については同じ符号を用いて、その説明を省略する。
【0046】
図3は、本発明の実施の形態2によるデータ再生装置の一例を示したブロック図である。
図3において、本発明によるデータ再生装置は、再生手段101と、制御手段102と、処理手段103と、音声出力手段104と、記録媒体移動手段201と、記録媒体交換検出手段202とからなる。
記録媒体移動手段201は、記録媒体であるディスク100をデータ再生装置内部に再生可能な状態に設置するとともに、ディスク100の交換等を行なうためディスク100をデータ再生装置外部に排出する。
記録媒体交換検出手段202は、記録媒体移動手段201がディスクを排出、再設置したことを検出し、ディスク100を交換した旨の信号を制御手段102内の再生速度制御手段106に出力する。
【0047】
次に、動作について説明する。
図4は本発明の実施の形態2によるデータ再生方法を示したフローチャートである。
【0048】
(ステップS101)出力先判別手段105は、再生手段101により再生するデータを処理手段103に出力するのか、或いは出力手段である音声出力手段104に出力するのかを、再生するデータの内容に基づいて判別する。具体的には、例えば、再生するデータが順次変換して出力するCD−DA規格の音楽データなどである場合には、出力手段である音声出力手段104に出力するデータであると判別し、プログラムなどの処理部103に一旦蓄積するデータであるCD−ROM規格のデータである場合には、処理手段103に出力するデータであると判別する。
出力先判別手段105が、再生するデータを出力手段である音声出力手段104に出力すると判別した場合には、ステップS102に行く。一方、出力先判別手段105が、再生するデータを処理手段103に出力すると判別した場合には、ステップS104に行く。
【0049】
(ステップS102)再生速度制御手段106は、第1の再生速度によりディスク100のデータを再生するように再生手段101を制御する。
なお、この第1の再生速度は、予めディスク100の規格により決められた音声データの再生速度と同一の速度で再生を行うものや、予め決められた再生速度よりも速い速度でデータの再生を行なうものがある。なお、前記予め決められた再生速度よりも速い速度でデータの再生を行なう場合には、読み取ったディスク100のデータを再生手段101が有するバッファメモリ内に蓄え、順次、音声出力手段104に予め決められた速度でデータを送り出し、再生を行う。これにより、再生手段101が振動等の外的要因や、ディスク100の欠陥等により一時的にデータの読み出しができなくなった場合でも、前記バッファメモリ内に蓄えられたデータを順次、音像出力手段104に送り続けることができ、出力データの途切れを防止することができる。
【0050】
(ステップS103)再生手段101は、出力先判別手段105の指示に基づいて、第1の再生速度により再生されたデータを出力手段である音声出力手段104に出力する。
【0051】
(ステップS201)再生速度制御手段106は、データの再生がディスク100を交換後に行なうものであるか否かを判断する。即ち、記録媒体交換検出手段202から出力されたディスク100を交換した旨の信号を再生速度制御手段106が受け付けた後であって、その後に行われた最初のデータ再生か否かの判断を行なう。
ディスク100の交換後に行われたデータ再生でない場合には、ステップS104に行き、ディスク100の交換後に行われたデータ再生であると判断した場合は、ステップS105に行く。
【0052】
(ステップS104)再生速度制御手段106は、前記第1の再生速度により再生した後であるか否かの判断を行なう。前記第1の速度で再生した後でなければステップS105に行き、第1の速度で再生後であればステップS106に行く。なお、再生するデータの前に第1の再生速度によりディスク100を再生したか否かは、再生速度制御手段106が記憶しているものとする。
【0053】
(ステップS105)再生速度制御手段106は、第2の再生速度によりディスク100のデータを再生するように再生手段101を制御する。
なお、この第2の再生速度は、一般的に、データ再生装置が実現可能な最大の再生速度である。ただし、CD−ROM規格のディスクの場合、プログラムやデータ用のエラー訂正情報(ECC)を持っているデータと、エラー訂正情報がないフォーマットのデータがあり、後者のデータを読み取る場合には、データの信頼性が低くなるのを防止するために、データ再生装置が実現可能な最大の再生速度よりも低い再生速度でデータの再生を行う場合もある。
【0054】
(ステップS106)再生速度制御手段106は、第3の再生速度によりディスク100のデータを再生するように再生手段101を制御する。
なお、この第3の再生速度は、前記第1の再生速度よりも速く、前記第2の再生速度よりも遅い再生速度である。
【0055】
(ステップS107)再生手段101は、出力先判別手段105の指示に基づいて、再生したデータを処理手段103に出力する。
なお、この再生手段101による再生速度の制御は、たとえば、ディスク100上に同心円状もしくは螺旋状に形成されたトラックにデータが角速度一定(Constant Angular Velocity、以下CAVと称する。)で記録されている場合は、ディスクの回転速度を変化させることによって、また、ディスク100上に同心円状もしくは螺旋状に形成されたトラックにデータが線速度一定(Constant Linear Velocity、以下CLVと称する。)で記録されている場合は、再生線速度もしくはディスクの回転速度を変化させるよって再生速度の制御を行なう。
【0056】
このように、第1の再生速度によりディスクの再生を行なった後に、処理部103内に一旦蓄積するデータであるCD−ROM規格のデータ等の再生を行なう場合には、最も速い第2の再生速度で再生を行なわず、第3の再生速度により再生を行なうことにより、第1の再生速度と第2の再生速度を相互に切り替える場合と比較して、第1の再生速度と第3の再生速度を切り替える方が消費電力、発熱が小さくて済むとともに、再生速度の切り替えに要する時間を短くすることができる。また、その後、更に順次変換して出力するCD−DA規格の音声データ等を再生する場合においても、データの再生速度を第1の再生速度に切り替えるのに要する消費電力や発熱を小さくできるとともに、再生速度の切り替えに要する時間を短くすることができる。
【0057】
また、ディスク100を交換後の処理部103に、一旦蓄積するCD−ROM規格のデータ等再生時には、第1の再生速度によりデータの再生を行った後であっても、最も速い第2の再生速度によりデータの再生を行なうことにより、ディスクの交換後、最初に処理部103に一旦蓄積するCD−ROM規格のデータの再生を行う場合には、再生速度を最も速い前記第2の再生速度とすることができ、ドライブのパフォーマンスを向上することができる。特に、ディスク100の交換後に処理部103に一旦蓄積するCD−ROM規格のデータのみを再生する場合に、常に最も速い第2の再生速度によりディスクの再生を行なえるため効果的である。
【0058】
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3によるデータ再生装置、及びデータ再生方法について図5、図6を用いて説明する。本発明の実施の形態3によるデータ再生装置、及びデータ再生方法は、再生手段が一定時間、順次変換して出力するCD−DA規格の音声データ等を再生しなかった場合には、再生するデータ中に第1の再生速度で再生を行なうCD−DA規格の音声データ等の再生頻度が少ないと判断し、その後、順次変換して出力するCD−DA規格の音声データ等の再生した後に処理部103に一旦蓄積するデータであるCD−ROM規格のデータを再生する場合には、第3の再生速度に変えて、前記第3の再生速度よりも速く、前記第2の再生速度よりも遅い第4の再生速度で再生を行なう点において、前述した実施の形態2によるデータ再生装置、及びデータ再生方法と相違する。なお、前述した実施の形態2と同じ構成要素については同じ符号を用いて、その説明を省略する。
【0059】
図5は、本発明の実施の形態3によるデータ再生装置の一例を示したブロック図である。
図5において、本発明によるデータ再生装置は、再生手段101と、制御手段102と、処理手段103と、音声出力手段104と、記録媒体移動手段201と、記録媒体交換検出手段202とからなる。
制御手段102は、出力先判別手段105、及び再生速度制御手段106に加え、再生手段101が一定時間、出力手段である音声出力手段104に再生したデータを出力しなかったことを再生速度制御手段106に知らせる通知信号を出力するタイマ手段301を備える。
【0060】
次に、動作について説明する。
図4は本発明の実施の形態3によるデータ再生方法を示したフローチャートである。
【0061】
(ステップS101)出力先判別手段105は、再生手段101により再生するデータを処理手段103に出力するのか、或いは出力手段である音声出力手段104に出力するのかを、再生するデータの内容に基づいて判別する。具体的には、再生するデータが順次変換して出力するCD−DA規格の音楽データなどである場合には、出力手段である音声出力手段104に出力するデータであると判別し、プログラムなどの処理部103に一旦蓄積するデータであるCD−ROM規格のデータである場合には、処理手段103に出力するデータであると判別する。
出力先判別手段105が、再生するデータを出力手段である音声出力手段104に出力すると判別した場合には、ステップS102に行く。一方、出力先判別手段105が、再生するデータを処理手段103に出力すると判別した場合には、ステップS104に行く。
【0062】
(ステップS102)再生速度制御手段106は、第1の再生速度によりディスク100のデータを再生するように再生手段101を制御する。
なお、この第1の再生速度は、予めディスク100の規格により決められた音声データの再生速度と同一の速度で再生を行うものや、予め決められた再生速度よりも速い速度でデータの再生を行なうものがある。なお、前記予め決められた再生速度よりも速い速度でデータの再生を行なう場合には、読み取ったディスク100のデータを再生手段101が有するバッファ内に蓄え、順次、音声出力手段104に予め決められた速度でデータを送り出し、再生を行う。これにより、再生手段101が振動等の外的要因や、ディスク100の欠陥等により一時的にデータの読み出しができなくなった場合でも、前記バッファ内に蓄えられたデータを順次、音声出力手段104に送り続けることができ、出力データの途切れを防止することができる。
【0063】
(ステップS103)再生手段101は、出力先判別手段105の指示に基づいて、第1の再生速度により再生されたデータを出力手段である音声出力手段104に出力する。
【0064】
(ステップS201)再生速度制御手段106は、データの再生がディスク100を交換後に行なうものであるか否かを判断する。即ち、記録媒体交換検出手段202から出力されたディスク100を交換した旨の信号を再生速度制御手段106が受け付けた後であって、その後に行われた最初のデータ再生か否かの判断を行なう。
ディスク100の交換後に行われたデータ再生でない場合には、ステップS104に行き、ディスク100の交換後に行われたデータ再生であると判断した場合は、ステップS105に行く。
【0065】
(ステップS104)再生速度制御手段106は、前記第1の再生速度により再生した後であるか否かの判断を行なう。前記第1の速度で再生した後でなければステップS105に行き、第1の速度で再生後であればステップS106に行く。なお、再生するデータの前に第1の再生速度によりディスク100を再生したか否かは、再生速度制御手段106が記憶しているものとする。
【0066】
(ステップS105)再生速度制御手段106は、第2の再生速度によりディスク100のデータを再生するように再生手段101を制御する。
なお、この第2の再生速度は、一般的に、データ再生装置が実現可能な最大の再生速度である。ただし、CD−ROM規格のディスクの場合、プログラムやデータ用のエラー訂正情報(ECC)を持っているデータと、エラー訂正情報がないフォーマットのデータがあり、後者のデータを読み取る場合には、データの信頼性が低くなるのを防止するために、データ再生装置が実現可能な最大の再生速度よりも低い再生速度でデータの再生を行う場合もある。
【0067】
(ステップS301)再生速度制御手段106は、再生手段101が一定時間、出力手段である音声出力手段104に再生したデータを出力しなかったことを知らせる通知信号をタイマ手段301から受信したか否かを判断する。即ち、タイマ手段301から出力される通知信号を受信した後であるか否かの判断を行なう。
タイマ手段301から出力される通知信号を受信した後である場合には、ステップS301に行き、タイマ手段301から出力される通知信号を受信した後でない場合は、ステップS106に行く。
【0068】
(ステップS302)再生速度制御手段106は、第4の再生速度によりディスク100のデータを再生するように再生手段101を制御する。
なお、この第4の再生速度は、前記第3の再生速度よりも速く、前記第2の再生速度よりも遅い再生速度である。
【0069】
(ステップS106)再生速度制御手段106は、第3の再生速度によりディスク100のデータを再生するように再生手段101を制御する。
なお、この第3の再生速度は、前記第1の再生速度よりも速く、前記第2の再生速度よりも遅い再生速度である。
【0070】
(ステップS107)再生手段101は、出力先判別手段105の指示に基づいて、再生したデータを処理手段103に出力する。
なお、この再生手段101による再生速度の制御は、たとえば、ディスク100上に同心円状もしくは螺旋状に形成されたトラックにデータが角速度一定(Constant Angular Velocity、以下CAVと称する。)で記録されている場合は、ディスクの回転速度を変化させることによって、また、ディスク100上に同心円状もしくは螺旋状に形成されたトラックにデータが線速度一定(Constant Linear Velocity、以下CLVと称する。)で記録されている場合は、再生線速度もしくはディスクの回転速度を変化させることによって再生速度の制御を行なう。
【0071】
このように、第1の再生速度によりディスクの再生を行なった後に、処理部103に一旦蓄積するデータであるCD−ROM規格のデータ等の再生を行なう場合には、最も速い第2の再生速度で再生を行なわず、第3の再生速度により再生を行なうことにより、第1の再生速度と第2の再生速度を相互に切り替える場合と比較して、第1の再生速度と第3の再生速度を切り替える方が消費電力、発熱が小さくて済むとともに、再生速度の切り替えに要する時間を短くすることができる。また、その後、更に順次変換して出力するCD−DA規格の音声データ等を再生する場合においても、データの再生速度を第1の再生速度に切り替えるのに要する消費電力や発熱を小さくできるとともに、再生速度の切り替えに要する時間を短くすることができる。
【0072】
また、再生手段101が一定時間、順次変換して出力するCD−DA規格の音声データ等を再生しなかった場合には、第1の再生速度で再生を行なうCD−DA規格の音声データ等の再生頻度が少ないと判断し、その後、前記第1の再生速度によりディスクのデータを再生した後に処理部103に一旦蓄積するCD−ROM規格のデータを再生する場合には、第3の再生速度に変えて、第4の再生速度により再生を行い、ドライブのパフォーマンスを向上させることができる。
【0073】
また、この第4の再生速度を前記第2の再生速度とほぼ等しくした場合には、よりドライブのパフォーマンスを向上させることができる。特に、順次変換して出力するCD−DA規格の音声データ等をほとんど再生しない場合には、電力消費量の増大や発熱の原因である再生速度の切り替えをほとんど行なわずに済むため効果的である。
【0074】
また、本実施の形態3は、ディスク100が交換されたか否かをディスク100の再生速度の制御を行なう一要素とするものについて説明したが、ディスク100が交換されたか否かによってディスク100の再生速度の制御を行なわず、再生速度制御手段106が通知信号を受信したか否かによってのみディスク100の再生速度の制御を行なうものであってよい。
【0075】
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4によるデータ再生装置、及びデータ再生方法は、順次変換して出力するCD−DA規格の音声データ等の再生した後に再生手段が一定時間データの再生を行なわなかった後、最初に処理部103に一旦蓄積するCD−ROM規格のデータ等の再生を行なう場合には、第3の再生速度に変えて、前記第3の再生速度よりも速く、前記第2の再生速度よりも遅い第4の再生速度で再生を行なう。即ち、データ再生装置の電力消費量増大や発熱の原因となる再生速度の変更を行う頻度が少ない場合に、ドライブのパフォーマンスをあげるためデータの再生速度を速くするものである。
【0076】
なお、本実施の形態4のデータ再生装置、及びデータ再生方法は、前述した実施の形態3におけるタイマ手段301が、再生手段101が一定時間、処理手段103、及び出力手段である音声出力手段104に再生したデータを出力しなかったことを再生速度制御手段106に知らせる通知信号を出力する点においてのみ前記実施の形態3と相違するものであり、その構成要素、及び動作は前述した実施の形態3と同様であるため説明を省略する。
【0077】
本実施の形態4によるデータ再生装置、及びデータ再生方法によれば、さらに、順次変換して出力するCD−DA規格の音声データ等の再生した後に再生手段が一定時間データの再生を行なわなかった後、最初に処理部103に一旦蓄積するCD−ROM規格のデータの再生を行なう場合に第3の再生速度に変えて、第4の再生速度で再生を行なうことによりドライブのパフォーマンスを向上させることができる。
【0078】
また、この第4の再生速度を前記第2の再生速度とほぼ等しくした場合には、よりドライブのパフォーマンスを向上させることができる。特に、順次変換して出力するCD−DA規格の音声データをほとんど再生しない場合には、電力消費量の増大や発熱の原因である再生速度の切り替えをほとんど行なわずに済むため効果的である。
【0079】
また、本実施の形態4は、ディスク100が交換されたか否かをディスク100の再生速度の制御を行なう一要素とするものについて説明したが、ディスク100が交換されたか否かによってディスク100の再生速度の制御を行なわず、再生速度制御手段106が通知信号を受信したか否かによってのみディスク100の再生速度の制御を行なうものであってよい。
【0080】
なお、前記各実施の形態では、ディスク状の記録媒体を再生するデータ再生装置について説明したが、例えば、ディジタルオーディオテープ等、他の記録方法を用いる記録媒体を再生するデータ再生装置であっても良い。
【0081】
また、前記各実施形態では、通常のプログラム等の高速に読み取り、一旦蓄積するデータをデータ再生装置内の処理部103内に蓄積するものについて説明したが、例えば、高速に読み取ったプログラム等のデータをデータ再生装置外部のホストコンピュータ等に送信し、当該ホストコンピュータが処理を行なうものであってもよい。
【0082】
また、前記各実施の形態で示したデータ再生装置、及びデータ再生方法を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システム、或いは方法に供給し、そのシステム、或いは方法におけるCPU等の主処理部が該記録媒体に格納されたプログラムを読み出し実行することによっても、前記各実施の形態で説明した効果と同様の効果を得ることができる。なお、プログラムを記録する記録媒体としては、例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、光ディスク、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、パンチカード、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
【0083】
【発明の効果】
本発明にかかるデータ再生装置、データ再生方法、及び記録媒体によれば、データ再生装置の電力消費量増大や発熱の原因となる再生速度の変更を行う頻度が少ない場合に、データの再生速度を速くすることができ、ドライブのパフォーマンスをあげることが可能になるとともに、エラー訂正情報がないフォーマットのデータを再生する場合には、前記第2の再生速度としてデータ再生装置が実現可能な最大の再生速度よりも低い再生速度を用いることができ、データの信頼性が低くなるのを防止することが可能になるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1によるデータ再生装置の一例を示したブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態1によるデータ再生方法を示したフローチャートである。
【図3】本発明の実施の形態2によるデータ再生装置の一例を示したブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態2によるデータ再生方法を示したフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態3によるデータ再生装置の一例を示したブロック図である。
【図6】本発明の実施の形態3によるデータ再生方法を示したフローチャートである。
【符号の説明】
100 ディスク
101 再生手段
102 制御手段
103 処理手段
104 音声出力手段
105 出力先判別手段
106 再生速度制御手段
201 記録媒体移動手段
202 記録媒体交換検出手段
301 タイマ手段
【発明の属する技術分野】
本発明はコンパクトディスク、ディジタルオーディオテープ、光学式ビデオディスクなどのデータが記録された記録媒体を再生するデータ再生装置に関し、特に、データが記録された記録媒体の再生速度の制御に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、記録媒体には、その規格により音声信号や映像信号と、通常のプログラムや文字データなどのデータが混在するものがある。たとえば、第1トラックにCD−ROM規格のデータである通常のプログラムなどのデータを、第2トラック以降にCD−DA規格の音声データである音声データを記録するMIX MODEや、マルチセッションで記録を行い、第1のセッションにCD−DA規格の音声データである音声データを、第2のセッション以降にCD−ROM規格のデータである通常のプログラム等のデータを記録するCD−EXTRA方式などのディスクが一般的にあり、これらの記録媒体を再生するためのデータ再生装置も広く普及している。
【0003】
以下、前述したデータ再生装置の一例について説明する。
このデータ再生装置としては、特公平7−7579号に開示されている「データ再生装置とデータ再生方法」が一般的である。このデータ再生装置は、再生されたデータを音声信号、映像信号などの外部に出力できる形に順次変換して出力する場合には、第1の再生速度によりデータが記録された記録媒体を再生する。一方、通常のプログラムなどの再生されたデータを一旦、データ再生装置内部に蓄え、再生終了後に必要に応じて処理し、外部に出力する場合には、前記第1の再生速度よりも速い第2の再生速度で再生を行う。
【0004】
再生されたデータを外部に出力できる形に順次変換して出力する場合には、通常、音声信号や映像信号が記録された記録媒体の規格によりデータの記録速度が決まっているので、記録媒体のフォーマットで決まった再生速度を第1の再生速度として再生するか、若しくは記録媒体のフォーマットで決まった再生速度よりも若干速い再生速度を第1の再生速度として再生を行い、読み取ったデータを一旦、データ再生装置内のバッファメモリに蓄え、蓄えられたデータを順次音声信号、映像信号などの外部に出力できる形に変換するものが一般的である。
【0005】
一方、再生されたデータを一旦、データ再生装置内部に蓄え、再生終了後に必要に応じて処理し、外部に出力する場合には、第2の再生速度としてデータ再生装置が実現可能な最大の再生速度で再生を行い、高速にデータを読み取ってデータ再生装置内部に蓄積するものが一般的である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、近年データ再生装置は高速化の一途をたどっており、それに伴い、CD−ROM等のディスクの回転速度も非常に速くなってきている。この結果、音声信号や映像信号を順次再生する場合の前記第1の再生速度と、データを一旦、データ再生装置内部に蓄積する場合の前記第2の再生速度との速度差が非常に大きくなってきている。
【0007】
そのため、記録媒体に記録された音声データなどの第1の再生速度により再生するデータと通常のプログラムデータなどの第2の再生速度で再生するデータが混在し、再生速度の切り替えが必要な場合には、急速な再生速度の変化が必要となり、発熱、消費電力増加の原因となると共に、音声データが再生されるまでの時間の増大の原因となっている。
【0008】
また、このような、第1の再生速度により再生するデータと、第2の再生速度により再生するデータが混在して記録されている記録媒体でも、第2の再生速度により再生するデータを読み取ったあと第1の再生速度により再生するデータを再生しない場合や第1の再生速度により再生するデータを再生する頻度が非常に低い場合、逆に第1の再生速度により再生するデータを再生したあと第2の再生速度により再生するデータを読み取らない場合や、第2の再生速度により再生するデータを読み取る頻度が非常に低い場合があり、これらの記録媒体に記録されたデータの再生頻度に応じてディスクの再生速度を制御するデータ再生装置はなかった。
【0009】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、データの再生頻度に応じて、データ再生装置の消費電力や発熱を抑えて、ドライブの総合的なパフォーマンスを向上させるデータ再生装置、及びデータ再生方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、本発明の請求項1に記載のデータ再生装置は、データが記録されたCD−ROM規格の記録媒体を再生し出力する再生手段と、入力されたデータを外部に出力できる形に順次変換して出力する1つ以上の出力手段と、前記再生手段により再生されたデータを一旦内部に蓄え、前記記録媒体の再生終了後に必要に応じて処理する処理手段と、前記再生手段により再生するデータを前記出力手段に出力するのか、前記処理手段に出力するのかを判別する出力先判別手段と、前記再生手段が一定時間、前記出力手段および前記処理手段に再生されたデータを出力しなかったことを知らせる通知信号を出力するタイマ部と、前記出力先判別手段が、記録媒体内のデータを前記出力手段へ出力すると判別した場合には、第1の再生速度で記録媒体を再生するように前記再生手段を制御し、前記第1の再生速度で再生を行った後以外に、前記出力先判別手段が記録媒体内のデータを前記処理手段へ出力すると判別した場合には、前記第1の再生速度より速い第2の再生速度で記録媒体を再生するように前記再生手段を制御し、前記第1の再生速度で再生を行った後に、前記出力先判別手段が記録媒体内のデータを前記処理手段へ出力すると判別した場合には、前記第1の再生速度よりも速く前記第2の再生速度よりも遅い第3の再生速度で前記記録媒体を再生するように前記再生手段を制御する再生速度制御手段とを備え、前記再生速度制御手段は、前記タイマ部から出力された通知信号を受けた後に、前記出力先判別手段が記録媒体内のデータを前記処理手段へ出力すると判別した場合には、前記第3の再生速度よりも速く前記第2の再生速度よりも遅い第4の再生速度で前記記録媒体を再生するように前記再生手段を制御し、また、前記再生手段がエラー訂正情報(ECC)を持っているデータを再生する場合には、前記第2の再生速度としてデータ再生装置が実現可能な最大の再生速度を用い、エラー訂正情報がないフォーマットのデータを再生する場合には、前記第2の再生速度としてデータ再生装置が実現可能な最大の再生速度よりも低い再生速度を用いるものである。
【0011】
また、本発明の請求項2に記載のデータ再生装置は、データが記録されたCD−ROM規格の記録媒体を再生し出力する再生手段と、入力されたデータを外部に出力できる形に順次変換して出力する1つ以上の出力手段と、前記再生手段により再生されたデータを一旦内部に蓄え、前記記録媒体の再生終了後に必要に応じて処理する処理手段と、前記再生手段により再生するデータを前記出力手段に出力するのか、前記処理手段に出力するのかを判別する出力先判別手段と、前記再生手段が一定時間、再生されたデータを前記出力手段に出力しなかったことを知らせる通知信号を出力するタイマ部と、前記出力先判別手段が、記録媒体内のデータを前記出力手段へ出力すると判別した場合には、第1の再生速度で記録媒体を再生するように前記再生手段を制御し、前記第1の再生速度で再生を行った後以外に、前記出力先判別手段が記録媒体内のデータを前記処理手段へ出力すると判別した場合には、前記第1の再生速度より速い第2の再生速度で記録媒体を再生するように前記再生手段を制御し、前記第1の再生速度で再生を行った後に、前記出力先判別手段が記録媒体内のデータを前記処理手段へ出力すると判別した場合には、前記第1の再生速度よりも速く前記第2の再生速度よりも遅い第3の再生速度で前記記録媒体を再生するように前記再生手段を制御する再生速度制御手段とを備え、前記再生速度制御手段は、前記タイマ部から出力された通知信号を受けた後に、前記出力先判別手段が記録媒体内のデータを前記処理手段へ出力すると判別した場合には、前記第3の再生速度よりも速く前記第2の再生速度よりも遅い第4の再生速度で前記記録媒体を再生するように前記再生手段を制御し、また、前記再生手段がエラー訂正情報(ECC)を持っているデータを再生する場合には、前記第2の再生速度としてデータ再生装置が実現可能な最大の再生速度を用い、エラー訂正情報がないフォーマットのデータを再生する場合には、前記第2の再生速度としてデータ再生装置が実現可能な最大の再生速度よりも低い再生速度を用いるものである。
【0012】
また、本発明の請求項3に記載のデータ再生装置は、請求項1、又は請求項2に記載のデータ再生装置において、前記第3の再生速度が、前記第1の再生速度とほぼ同じ速度であるものである。
【0013】
また、本発明の請求項4に記載のデータ再生装置は、請求項1、又は請求項2に記載のデータ再生装置において、記録媒体を再生装置内部に再生可能な状態に設置、及び再生装置外部に排出する記録媒体移動手段と、前記記録媒体移動手段により記録媒体を排出、再設置したことを検出する記録媒体交換検出手段とをさらに備え、前記再生速度制御手段は、前記記録媒体交換検出手段が記録媒体の交換を検出した後に、前記出力先判別手段が記録媒体内のデータを前記処理手段へ出力すると判別した場合には、前記第2の再生速度で記録媒体を再生するように前記再生手段を制御するものである。
【0014】
また、本発明の請求項5に記載のデータ再生装置は、請求項1、又は請求項2に記載のデータ再生装置において、前記第4の再生速度が、前記第2の再生速度とほぼ等しい速度であるものである。
【0015】
また、本発明の請求項6に記載のデータ再生装置は、請求項1、又は請求項2に記載のデータ再生装置において、ディスクは、同心円状もしくは螺旋状に形成されたトラックにデータが角速度一定で記録されており、ディスク回転速度を変化させることによって、再生速度を切り替えるものである。
【0016】
また、本発明の請求項7に記載のデータ再生装置は、請求項1、又は請求項2に記載のデータ再生装置において、ディスクは、同心円状もしくは螺旋状に形成されたトラックにデータが線速度一定で記録されており、再生線速度もしくはディスク回転速度を変化させることによって、再生速度を切り替えるものである。
【0017】
また、本発明の請求項8に記載のデータ再生方法は、データが記録されたCD−ROM規格の記録媒体を再生し出力する再生ステップと、入力されたデータを外部に出力できる形に順次変換して出力する1つ以上の出力ステップと、前記再生ステップにより再生されたデータを一旦内部に蓄え、前記記録媒体の再生終了後に必要に応じて処理する処理ステップと、前記再生ステップにより再生するデータを前記出力ステップに出力するのか、前記処理ステップに出力するのかを判別する出力先判別ステップと、前記再生手段が一定時間、前記出力手段および前記処理手段に再生されたデータを出力しなかったことを知らせる通知信号を出力するタイマステップと、前記出力先判別ステップが、記録媒体内のデータを前記出力ステップへ出力すると判別した場合には、第1の再生速度で記録媒体を再生するように前記再生ステップを制御し、前記第1の再生速度で再生を行った後以外に、前記出力先判別ステップが記録媒体内のデータを前記処理ステップへ出力すると判別した場合には、前記第1の再生速度より速い第2の再生速度で記録媒体を再生するように前記再生ステップを制御し、前記第1の再生速度で再生を行った後に、前記出力先判別ステップが記録媒体内のデータを前記処理ステップへ出力すると判別した場合には、前記第1の再生速度よりも速く前記第2の再生速度よりも遅い第3の再生速度で前記記録媒体を再生するように前記再生ステップを制御する再生速度制御ステップとを有し、前記再生速度制御ステップは、前記タイマステップから出力された通知信号を受けた後に、前記出力先判別ステップが記録媒体内のデータを前記処理ステップへ出力すると判別した場合には、前記第3の再生速度よりも速く前記第2の再生速度よりも遅い第4の再生速度で前記記録媒体を再生するように前記再生ステップを制御し、また、前記再生ステップがエラー訂正情報(ECC)を持っているデータを再生する場合には、前記第2の再生速度としてデータ再生装置が実現可能な最大の再生速度を用い、エラー訂正情報がないフォーマットのデータを再生する場合には、前記第2の再生速度としてデータ再生装置が実現可能な最大の再生速度よりも低い再生速度を用いるものである。
【0018】
また、本発明の請求項9に記載のデータ再生方法は、データが記録されたCD−ROM規格の記録媒体を再生し出力する再生ステップと、入力されたデータを外部に出力できる形に順次変換して出力する1つ以上の出力ステップと、前記再生ステップにより再生されたデータを一旦内部に蓄え、前記記録媒体の再生終了後に必要に応じて処理する処理ステップと、前記再生ステップにより再生するデータを前記出力ステップに出力するのか、前記処理ステップに出力するのかを判別する出力先判別ステップと、前記再生手段が一定時間、再生されたデータを前記出力手段に出力しなかったことを知らせる通知信号を出力するタイマステップと、前記出力先判別ステップが、記録媒体内のデータを前記出力ステップへ出力すると判別した場合には、第1の再生速度で記録媒体を再生するように前記再生ステップを制御し、前記第1の再生速度で再生を行った後以外に、前記出力先判別ステップが記録媒体内のデータを前記処理ステップへ出力すると判別した場合には、前記第1の再生速度より速い第2の再生速度で記録媒体を再生するように前記再生ステップを制御し、前記第1の再生速度で再生を行った後に、前記出力先判別ステップが記録媒体内のデータを前記処理ステップへ出力すると判別した場合には、前記第1の再生速度よりも速く前記第2の再生速度よりも遅い第3の再生速度で前記記録媒体を再生するように前記再生ステップを制御する再生速度制御ステップとを有し、前記再生速度制御ステップは、前記タイマステップから出力された通知信号を受けた後に、前記出力先判別ステップが記録媒体内のデータを前記処理ステップへ出力すると判別した場合には、前記第3の再生速度よりも速く前記第2の再生速度よりも遅い第4の再生速度で前記記録媒体を再生するように前記再生ステップを制御し、また、前記再生ステップがエラー訂正情報(ECC)を持っているデータを再生する場合には、前記第2の再生速度としてデータ再生装置が実現可能な最大の再生速度を用い、エラー訂正情報がないフォーマットのデータを再生する場合には、前記第2の再生速度としてデータ再生装置が実現可能な最大の再生速度よりも低い再生速度を用いるものである。
【0019】
また、本発明の請求項10に記載のデータ再生方法は、請求項8、又は請求項9に記載のデータ再生方法において、記録媒体を再生装置内部に再生可能な状態に設置、及び再生装置外部に排出する記録媒体移動ステップと、前記記録媒体移動ステップにより記録媒体を排出、再設置したことを検出する記録媒体交換検出ステップとをさらに備え、前記再生速度制御ステップは、前記記録媒体交換検出ステップが記録媒体の交換を検出した後に、前記出力先判別ステップが記録媒体内のデータを前記処理ステップへ出力すると判別した場合には、前記第2の再生速度で記録媒体を再生するように前記再生手段を制御するものである。
【0020】
また、本発明の請求項11に記載の記録媒体は、請求項8記載のデータ再生方法を行なうためのプログラムを格納した記録媒体であって、上記プログラムは、データが記録されたCD−ROM規格の記録媒体を再生し出力する再生ステップと、入力されたデータを外部に出力できる形に順次変換して出力する1つ以上の出力ステップと、前記再生ステップにより再生されたデータを一旦内部に蓄え、前記記録媒体の再生終了後に必要に応じて処理する処理ステップと、前記再生ステップにより再生するデータを前記出力ステップに出力するのか、前記処理ステップに出力するのかを判別する出力先判別ステップと、前記再生手段が一定時間、前記出力手段および前記処理手段に再生されたデータを出力しなかったことを知らせる通知信号を出力するタイマステップと、前記出力先判別ステップが、記録媒体内のデータを前記出力ステップへ出力すると判別した場合には、第1の再生速度で記録媒体を再生するように前記再生ステップを制御し、前記第1の再生速度で再生を行った後以外に、前記出力先判別ステップが記録媒体内のデータを前記処理ステップへ出力すると判別した場合には、前記第1の再生速度より速い第2の再生速度で記録媒体を再生するように前記再生ステップを制御し、前記第1の再生速度で再生を行った後に、前記出力先判別ステップが記録媒体内のデータを前記処理ステップへ出力すると判別した場合には、前記第1の再生速度よりも速く前記第2の再生速度よりも遅い第3の再生速度で前記記録媒体を再生するように前記再生ステップを制御する再生速度制御ステップとを有し、前記再生速度制御ステップは、前記タイマステップから出力された通知信号を受けた後に、前記出力先判別ステップが記録媒体内のデータを前記処理ステップへ出力すると判別した場合には、前記第3の再生速度よりも速く前記第2の再生速度よりも遅い第4の再生速度で前記記録媒体を再生するように前記再生ステップを制御し、また、前記再生ステップがエラー訂正情報(ECC)を持っているデータを再生する場合には、前記第2の再生速度としてデータ再生装置が実現可能な最大の再生速度を用い、エラー訂正情報がないフォーマットのデータを再生する場合には、前記第2の再生速度としてデータ再生装置が実現可能な最大の再生速度よりも低い再生速度を用いるものである。
【0021】
また、本発明の請求項12に記載の記録媒体は、請求項9記載のデータ再生方法を行なうためのプログラムを格納した記録媒体であって、上記プログラムは、データが記録されたCD−ROM規格の記録媒体を再生し出力する再生ステップと、入力されたデータを外部に出力できる形に順次変換して出力する1つ以上の出力ステップと、前記再生ステップにより再生されたデータを一旦内部に蓄え、前記記録媒体の再生終了後に必要に応じて処理する処理ステップと、前記再生ステップにより再生するデータを前記出力ステップに出力するのか、前記処理ステップに出力するのかを判別する出力先判別ステップと、前記再生手段が一定時間、再生されたデータを前記出力手段に出力しなかったことを知らせる通知信号を出力するタイマステップと、前記出力先判別ステップが、記録媒体内のデータを前記出力ステップへ出力すると判別した場合には、第1の再生速度で記録媒体を再生するように前記再生ステップを制御し、前記第1の再生速度で再生を行った後以外に、前記出力先判別ステップが記録媒体内のデータを前記処理ステップへ出力すると判別した場合には、前記第1の再生速度より速い第2の再生速度で記録媒体を再生するように前記再生ステップを制御し、前記第1の再生速度で再生を行った後に、前記出力先判別ステップが記録媒体内のデータを前記処理ステップへ出力すると判別した場合には、前記第1の再生速度よりも速く前記第2の再生速度よりも遅い第3の再生速度で前記記録媒体を再生するように前記再生ステップを制御する再生速度制御ステップとを有し、前記再生速度制御ステップは、前記タイマステップから出力された通知信号を受けた後に、前記出力先判別ステップが記録媒体内のデータを前記処理ステップへ出力すると判別した場合には、前記第3の再生速度よりも速く前記第2の再生速度よりも遅い第4の再生速度で前記記録媒体を再生するように前記再生ステップを制御し、また、前記再生ステップがエラー訂正情報(ECC)を持っているデータを再生する場合には、前記第2の再生速度としてデータ再生装置が実現可能な最大の再生速度を用い、エラー訂正情報がないフォーマットのデータを再生する場合には、前記第2の再生速度としてデータ再生装置が実現可能な最大の再生速度よりも低い再生速度を用いるものである。
【0023】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
以下に、本発明の実施の形態1によるデータ再生装置、及びデータ再生方法について、図1、図2を用いて説明する。なお、本実施の形態では記録媒体として、CDやCD−Rなどのディスク状の記録媒体を例にとって説明する。
図1は、本発明の実施の形態1によるデータ再生装置の一例を示したブロック図である。
図1において、100はデータが記録された記録媒体であり、たとえば、光ディスク、光磁気ディスク、磁気ディスクなどで情報トラックが同心円状または螺旋状に記録されている。また、本発明の実施の形態1によるデータ再生装置は、再生手段101と、制御手段102と、処理手段103と、音声出力手段104からなる。
【0024】
再生手段101は、ピックアップ、EFM復調回路、エラー訂正回路などにより構成され、ディスク100に記録されたデータを再生する。制御手段102は、再生手段101により再生するデータの内容に基づいて出力先を判別する出力先判別手段105と、ディスク100の再生速度を制御する再生速度制御手段106を備える。
【0025】
なお、前記再生手段101により再生するデータの内容は、例えば、ディスク100上のデータに付されたデータの内容を示すヘッダなどや、データ再生装置に対してなされたデータ再生指示の内容から知ることができる。
【0026】
処理手段103は、再生手段101により再生されたデータを蓄積するメモリを有し、再生手段101により再生されたデータを一旦メモリに蓄え、再生手段101による再生終了後に必要に応じて処理を行なう。なお、この処理手段103が行なう処理とは、例えば、読み込んだデータが何らかの処理を実行するための処理実行プログラムであればそれを実行したり、圧縮データであればそれを解凍したりする。
【0027】
音声出力手段104は、再生された音声データを順次音声信号に変換して出力する。なお、本実施の形態1では、データ再生装置が出力手段として音声出力手段104のみを有するものについて説明するが、これに限定されず、例えば、画像データを再生する画像出力手段等をさらに有するもの等、再生手段101により再生されたデータを出力する1以上の出力手段を有するものであれば何でもよい。
【0028】
次に、動作について説明する。
図2は本発明の実施の形態1によるデータ再生方法を示したフローチャートである。
【0029】
(ステップS101)出力先判別手段105は、再生手段101により再生するデータを処理手段103に出力するのか、或いは出力手段である音声出力手段104に出力するのかを、再生するデータの内容に基づいて判別する。具体的には、例えば、再生するデータが順次変換して出力するCD−DA規格の音楽データなどである場合には、出力手段である音声出力手段104に出力するデータであると判別し、プログラムなどの処理部103に一旦蓄積するデータであるCD−ROM規格のデータである場合には、処理手段103に出力するデータであると判別する。
出力先判別手段105が、再生するデータを出力手段である音声出力手段104に出力すると判別した場合には、ステップS102に行く。一方、出力先判別手段105が、再生するデータを処理手段103に出力すると判別した場合には、ステップS104に行く。
【0030】
(ステップS102)再生速度制御手段106は、第1の再生速度によりディスク100のデータを再生するように再生手段101を制御する。
なお、この第1の再生速度は、予めディスク100の規格により決められた音声データの再生速度と同一の速度で再生を行うものや、予め決められた再生速度よりも速い速度でデータの再生を行なうものがある。なお、前記予め決められた再生速度よりも速い速度でデータの再生を行なう場合には、読み取ったディスク100のデータを再生手段101が有するバッファメモリ内に蓄え、順次、音声出力手段104に予め決められた速度でデータを送り出し、再生を行う。これにより、再生手段101が振動等の外的要因や、ディスク100の欠陥等により一時的にデータの読み出しができなくなった場合でも、前記バッファメモリ内に蓄えられたデータを順次、音声出力手段104に送り続けることができ、出力データの途切れを防止することができる。
【0031】
(ステップS103)再生手段101は、出力先判別手段105の指示に基づいて、第1の再生速度により再生されたデータを出力手段である音声出力手段104に出力する。
【0032】
(ステップS104)再生速度制御手段106は、前記第1の再生速度により再生した後であるか否かの判断を行なう。前記第1の速度で再生した後でなければステップS105に行き、第1の速度で再生後であればステップS106に行く。なお、再生するデータの前に第1の再生速度によりディスク100を再生したか否かは、再生速度制御手段106が記憶しているものとする。
【0033】
(ステップS105)再生速度制御手段106は、第2の再生速度によりディスク100のデータを再生するように再生手段101を制御する。
なお、この第2の再生速度は、一般的に、データ再生装置が実現可能な最大の再生速度である。ただし、CD−ROM規格のディスクの場合、プログラムやデータ用のエラー訂正情報(ECC)を持っているデータと、エラー訂正情報がないフォーマットのデータがあり、後者のデータを読み取る場合には、データの信頼性が低くなるのを防止するために、データ再生装置が実現可能な最大の再生速度よりも低い再生速度でデータの再生を行う場合もある。
【0034】
(ステップS106)再生速度制御手段106は、第3の再生速度によりディスク100のデータを再生するように再生手段101を制御する。
なお、この第3の再生速度は、前記第1の再生速度よりも速く、前記第2の再生速度よりも遅い再生速度である。
【0035】
(ステップS107)再生手段101は、出力先判別手段105の指示に基づいて、再生したデータを処理手段103に出力する。
なお、この再生手段101による再生速度の制御は、たとえば、ディスク100上に同心円状もしくは螺旋状に形成されたトラックにデータが角速度一定(Constant Angular Velocity、以下CAVと称する。)で記録されている場合は、ディスクの回転速度を変化させることによって、また、ディスク100上に同心円状もしくは螺旋状に形成されたトラックにデータが線速度一定(Constant Linear Velocity、以下CLVと称する。)で記録されている場合は、再生線速度もしくはディスクの回転速度を変化させることによって再生速度の制御を行なう。
【0036】
次に、本発明の実施の形態1におけるデータ再生装置の具体例について説明する。
ディスク100上に、CD−ROM規格のデータのみが記録されている場合には、出力先判別手段105により再生したデータの出力先の判別が行なわれ、再生したデータを処理手段103に出力する旨の指示が再生手段101、及び再生速度制御手段106に出力される。再生速度制御手段は、出力先判別手段105からの指示に基づいて常に高速な第2の再生速度によりディスク100の再生を行なうよう再生手段101を制御する。また、再生手段101は、再生したデータを出力先判別手段105の指示に従い、処理手段103に出力する。
【0037】
次に、ディスク100上に、CD−DA規格の音声データのみが記録されている場合には、出力先判別手段105により再生したデータの出力先の判別が行なわれ、再生したデータを出力手段である音声出力手段104に出力する旨の指示が再生手段101、及び再生速度制御手段106に出力される。再生速度制御手段は、出力先判別手段105からの指示に基づいて常に第1の再生速度によりディスク100の再生を行なうよう再生手段101を制御する。また、再生手段101は、再生したデータを出力先判別手段105の指示に従い、出力手段である音声出力手段104に出力する。
【0038】
次に、ディスク100上に、CD−ROM規格のデータと、CD−DA規格の音声データが混在して記録されている場合には、出力先判別手段105により再生したデータの出力先の判別が行なわれ、再生速度制御手段106は、出力先判別手段105の判別結果に基づいてディスク100の再生速度を制御する。
【0039】
例えば、最初に、CD−ROM規格のデータを再生する場合には、その旨を出力先判別手段105が判別し、再生したデータを処理手段103に出力する旨の指示が再生手段101、及び再生速度制御手段106に出力される。再生速度制御手段は、出力先判別手段105からの指示に基づいて高速な第2の再生速度によりディスク100の再生を行なうよう再生手段101を制御する。また、再生手段101は、再生したデータを出力先判別手段105の指示に従い、処理手段103に出力する。
【0040】
この結果、CD−DA規格の音声データとCD−ROM規格のデータが混在するディスクで、CD−ROM規格のデータのみしか再生しない場合や、最初CD−ROM規格のデータの再生のみを行う間は、ドライブの持つ最大速度で再生を行うことができる。
【0041】
次に、CO−ROM規格のデータを再生した後に、CD−DA規格の音声データの再生を行う場合には、その旨を出力先判別手段105が判別し、再生したデータを出力手段である音声出力手段104に出力する旨の指示が再生手段101、及び再生速度制御手段106に出力される。再生速度制御手段は、出力先判別手段105からの指示に基づいて第1の再生速度によりディスク100の再生を行なうよう再生手段101を制御する。また、再生手段101は、再生したデータを出力先判別手段105の指示に従い、出力手段である音声出力手段104に出力する。
【0042】
また、前述したCD−DA規格の音声データを再生した後に、再びCD−ROM規格のデータを再生する場合には、その旨を出力先判別手段105が判別し、再生したデータを処理手段103に出力する旨の指示が再生手段101、及び再生速度制御手段106に出力される。再生速度制御手段は、出力先判別手段105からの指示に基づいて前記第1の再生速度よりも速く前記第2の再生速度よりも遅い第3の再生速度でディスク100の再生を行なうよう再生手段101を制御する。また、再生手段101は、再生したデータを出力先判別手段105の指示に従い、処理手段103に出力する。
【0043】
このように、第1の再生速度によりディスクの再生を行なった後に、CD−ROM規格のデータの再生を行なう場合には、最も速い第2の再生速度で再生を行なわず、第3の再生速度により再生を行なうことにより、第1の再生速度と第2の再生速度を相互に切り替える場合と比較して、第1の再生速度と第3の再生速度を切り替える方が消費電力、発熱が小さくて済むとともに、再生速度の切り替えに要する時間を短くすることができる。また、その後、更にCD−DA規格の音声データを再生する場合においても、データの再生速度を第1の再生速度に切り替えるのに要する消費電力や発熱を小さくできるとともに、再生速度の切り替えに要する時間を短くすることができる。
【0044】
また、この第3の再生速度を第1の再生速度とほぼ等しくした場合には、より消費電力、発熱を小さく、更に速度切り替えに要する時間を短縮することができる。特に、CD−DA規格の音声データの再生を行なう場合において、第1の再生速度としてディスク100の規格により予め決められた再生速度よりも速い速度でデータの再生を行なう場合には、CD−ROM規格のデータを読み取る際の再生速度の低下が小さいので効果的である。
【0045】
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2によるデータ再生装置、及びデータ再生方法について図3、図4を用いて説明する。本発明の実施の形態2によるデータ再生装置、及びデータ再生方法は、ディスクが交換された後に処理部103内に一旦蓄積するデータであるCD−ROM規格のデータを再生する場合には、常に第2の再生速度によりディスク100の再生を行なう点において、前述した実施の形態1によるデータ再生装置、及びデータ再生方法と相違する。なお、前述した実施の形態1と同じ構成要素については同じ符号を用いて、その説明を省略する。
【0046】
図3は、本発明の実施の形態2によるデータ再生装置の一例を示したブロック図である。
図3において、本発明によるデータ再生装置は、再生手段101と、制御手段102と、処理手段103と、音声出力手段104と、記録媒体移動手段201と、記録媒体交換検出手段202とからなる。
記録媒体移動手段201は、記録媒体であるディスク100をデータ再生装置内部に再生可能な状態に設置するとともに、ディスク100の交換等を行なうためディスク100をデータ再生装置外部に排出する。
記録媒体交換検出手段202は、記録媒体移動手段201がディスクを排出、再設置したことを検出し、ディスク100を交換した旨の信号を制御手段102内の再生速度制御手段106に出力する。
【0047】
次に、動作について説明する。
図4は本発明の実施の形態2によるデータ再生方法を示したフローチャートである。
【0048】
(ステップS101)出力先判別手段105は、再生手段101により再生するデータを処理手段103に出力するのか、或いは出力手段である音声出力手段104に出力するのかを、再生するデータの内容に基づいて判別する。具体的には、例えば、再生するデータが順次変換して出力するCD−DA規格の音楽データなどである場合には、出力手段である音声出力手段104に出力するデータであると判別し、プログラムなどの処理部103に一旦蓄積するデータであるCD−ROM規格のデータである場合には、処理手段103に出力するデータであると判別する。
出力先判別手段105が、再生するデータを出力手段である音声出力手段104に出力すると判別した場合には、ステップS102に行く。一方、出力先判別手段105が、再生するデータを処理手段103に出力すると判別した場合には、ステップS104に行く。
【0049】
(ステップS102)再生速度制御手段106は、第1の再生速度によりディスク100のデータを再生するように再生手段101を制御する。
なお、この第1の再生速度は、予めディスク100の規格により決められた音声データの再生速度と同一の速度で再生を行うものや、予め決められた再生速度よりも速い速度でデータの再生を行なうものがある。なお、前記予め決められた再生速度よりも速い速度でデータの再生を行なう場合には、読み取ったディスク100のデータを再生手段101が有するバッファメモリ内に蓄え、順次、音声出力手段104に予め決められた速度でデータを送り出し、再生を行う。これにより、再生手段101が振動等の外的要因や、ディスク100の欠陥等により一時的にデータの読み出しができなくなった場合でも、前記バッファメモリ内に蓄えられたデータを順次、音像出力手段104に送り続けることができ、出力データの途切れを防止することができる。
【0050】
(ステップS103)再生手段101は、出力先判別手段105の指示に基づいて、第1の再生速度により再生されたデータを出力手段である音声出力手段104に出力する。
【0051】
(ステップS201)再生速度制御手段106は、データの再生がディスク100を交換後に行なうものであるか否かを判断する。即ち、記録媒体交換検出手段202から出力されたディスク100を交換した旨の信号を再生速度制御手段106が受け付けた後であって、その後に行われた最初のデータ再生か否かの判断を行なう。
ディスク100の交換後に行われたデータ再生でない場合には、ステップS104に行き、ディスク100の交換後に行われたデータ再生であると判断した場合は、ステップS105に行く。
【0052】
(ステップS104)再生速度制御手段106は、前記第1の再生速度により再生した後であるか否かの判断を行なう。前記第1の速度で再生した後でなければステップS105に行き、第1の速度で再生後であればステップS106に行く。なお、再生するデータの前に第1の再生速度によりディスク100を再生したか否かは、再生速度制御手段106が記憶しているものとする。
【0053】
(ステップS105)再生速度制御手段106は、第2の再生速度によりディスク100のデータを再生するように再生手段101を制御する。
なお、この第2の再生速度は、一般的に、データ再生装置が実現可能な最大の再生速度である。ただし、CD−ROM規格のディスクの場合、プログラムやデータ用のエラー訂正情報(ECC)を持っているデータと、エラー訂正情報がないフォーマットのデータがあり、後者のデータを読み取る場合には、データの信頼性が低くなるのを防止するために、データ再生装置が実現可能な最大の再生速度よりも低い再生速度でデータの再生を行う場合もある。
【0054】
(ステップS106)再生速度制御手段106は、第3の再生速度によりディスク100のデータを再生するように再生手段101を制御する。
なお、この第3の再生速度は、前記第1の再生速度よりも速く、前記第2の再生速度よりも遅い再生速度である。
【0055】
(ステップS107)再生手段101は、出力先判別手段105の指示に基づいて、再生したデータを処理手段103に出力する。
なお、この再生手段101による再生速度の制御は、たとえば、ディスク100上に同心円状もしくは螺旋状に形成されたトラックにデータが角速度一定(Constant Angular Velocity、以下CAVと称する。)で記録されている場合は、ディスクの回転速度を変化させることによって、また、ディスク100上に同心円状もしくは螺旋状に形成されたトラックにデータが線速度一定(Constant Linear Velocity、以下CLVと称する。)で記録されている場合は、再生線速度もしくはディスクの回転速度を変化させるよって再生速度の制御を行なう。
【0056】
このように、第1の再生速度によりディスクの再生を行なった後に、処理部103内に一旦蓄積するデータであるCD−ROM規格のデータ等の再生を行なう場合には、最も速い第2の再生速度で再生を行なわず、第3の再生速度により再生を行なうことにより、第1の再生速度と第2の再生速度を相互に切り替える場合と比較して、第1の再生速度と第3の再生速度を切り替える方が消費電力、発熱が小さくて済むとともに、再生速度の切り替えに要する時間を短くすることができる。また、その後、更に順次変換して出力するCD−DA規格の音声データ等を再生する場合においても、データの再生速度を第1の再生速度に切り替えるのに要する消費電力や発熱を小さくできるとともに、再生速度の切り替えに要する時間を短くすることができる。
【0057】
また、ディスク100を交換後の処理部103に、一旦蓄積するCD−ROM規格のデータ等再生時には、第1の再生速度によりデータの再生を行った後であっても、最も速い第2の再生速度によりデータの再生を行なうことにより、ディスクの交換後、最初に処理部103に一旦蓄積するCD−ROM規格のデータの再生を行う場合には、再生速度を最も速い前記第2の再生速度とすることができ、ドライブのパフォーマンスを向上することができる。特に、ディスク100の交換後に処理部103に一旦蓄積するCD−ROM規格のデータのみを再生する場合に、常に最も速い第2の再生速度によりディスクの再生を行なえるため効果的である。
【0058】
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3によるデータ再生装置、及びデータ再生方法について図5、図6を用いて説明する。本発明の実施の形態3によるデータ再生装置、及びデータ再生方法は、再生手段が一定時間、順次変換して出力するCD−DA規格の音声データ等を再生しなかった場合には、再生するデータ中に第1の再生速度で再生を行なうCD−DA規格の音声データ等の再生頻度が少ないと判断し、その後、順次変換して出力するCD−DA規格の音声データ等の再生した後に処理部103に一旦蓄積するデータであるCD−ROM規格のデータを再生する場合には、第3の再生速度に変えて、前記第3の再生速度よりも速く、前記第2の再生速度よりも遅い第4の再生速度で再生を行なう点において、前述した実施の形態2によるデータ再生装置、及びデータ再生方法と相違する。なお、前述した実施の形態2と同じ構成要素については同じ符号を用いて、その説明を省略する。
【0059】
図5は、本発明の実施の形態3によるデータ再生装置の一例を示したブロック図である。
図5において、本発明によるデータ再生装置は、再生手段101と、制御手段102と、処理手段103と、音声出力手段104と、記録媒体移動手段201と、記録媒体交換検出手段202とからなる。
制御手段102は、出力先判別手段105、及び再生速度制御手段106に加え、再生手段101が一定時間、出力手段である音声出力手段104に再生したデータを出力しなかったことを再生速度制御手段106に知らせる通知信号を出力するタイマ手段301を備える。
【0060】
次に、動作について説明する。
図4は本発明の実施の形態3によるデータ再生方法を示したフローチャートである。
【0061】
(ステップS101)出力先判別手段105は、再生手段101により再生するデータを処理手段103に出力するのか、或いは出力手段である音声出力手段104に出力するのかを、再生するデータの内容に基づいて判別する。具体的には、再生するデータが順次変換して出力するCD−DA規格の音楽データなどである場合には、出力手段である音声出力手段104に出力するデータであると判別し、プログラムなどの処理部103に一旦蓄積するデータであるCD−ROM規格のデータである場合には、処理手段103に出力するデータであると判別する。
出力先判別手段105が、再生するデータを出力手段である音声出力手段104に出力すると判別した場合には、ステップS102に行く。一方、出力先判別手段105が、再生するデータを処理手段103に出力すると判別した場合には、ステップS104に行く。
【0062】
(ステップS102)再生速度制御手段106は、第1の再生速度によりディスク100のデータを再生するように再生手段101を制御する。
なお、この第1の再生速度は、予めディスク100の規格により決められた音声データの再生速度と同一の速度で再生を行うものや、予め決められた再生速度よりも速い速度でデータの再生を行なうものがある。なお、前記予め決められた再生速度よりも速い速度でデータの再生を行なう場合には、読み取ったディスク100のデータを再生手段101が有するバッファ内に蓄え、順次、音声出力手段104に予め決められた速度でデータを送り出し、再生を行う。これにより、再生手段101が振動等の外的要因や、ディスク100の欠陥等により一時的にデータの読み出しができなくなった場合でも、前記バッファ内に蓄えられたデータを順次、音声出力手段104に送り続けることができ、出力データの途切れを防止することができる。
【0063】
(ステップS103)再生手段101は、出力先判別手段105の指示に基づいて、第1の再生速度により再生されたデータを出力手段である音声出力手段104に出力する。
【0064】
(ステップS201)再生速度制御手段106は、データの再生がディスク100を交換後に行なうものであるか否かを判断する。即ち、記録媒体交換検出手段202から出力されたディスク100を交換した旨の信号を再生速度制御手段106が受け付けた後であって、その後に行われた最初のデータ再生か否かの判断を行なう。
ディスク100の交換後に行われたデータ再生でない場合には、ステップS104に行き、ディスク100の交換後に行われたデータ再生であると判断した場合は、ステップS105に行く。
【0065】
(ステップS104)再生速度制御手段106は、前記第1の再生速度により再生した後であるか否かの判断を行なう。前記第1の速度で再生した後でなければステップS105に行き、第1の速度で再生後であればステップS106に行く。なお、再生するデータの前に第1の再生速度によりディスク100を再生したか否かは、再生速度制御手段106が記憶しているものとする。
【0066】
(ステップS105)再生速度制御手段106は、第2の再生速度によりディスク100のデータを再生するように再生手段101を制御する。
なお、この第2の再生速度は、一般的に、データ再生装置が実現可能な最大の再生速度である。ただし、CD−ROM規格のディスクの場合、プログラムやデータ用のエラー訂正情報(ECC)を持っているデータと、エラー訂正情報がないフォーマットのデータがあり、後者のデータを読み取る場合には、データの信頼性が低くなるのを防止するために、データ再生装置が実現可能な最大の再生速度よりも低い再生速度でデータの再生を行う場合もある。
【0067】
(ステップS301)再生速度制御手段106は、再生手段101が一定時間、出力手段である音声出力手段104に再生したデータを出力しなかったことを知らせる通知信号をタイマ手段301から受信したか否かを判断する。即ち、タイマ手段301から出力される通知信号を受信した後であるか否かの判断を行なう。
タイマ手段301から出力される通知信号を受信した後である場合には、ステップS301に行き、タイマ手段301から出力される通知信号を受信した後でない場合は、ステップS106に行く。
【0068】
(ステップS302)再生速度制御手段106は、第4の再生速度によりディスク100のデータを再生するように再生手段101を制御する。
なお、この第4の再生速度は、前記第3の再生速度よりも速く、前記第2の再生速度よりも遅い再生速度である。
【0069】
(ステップS106)再生速度制御手段106は、第3の再生速度によりディスク100のデータを再生するように再生手段101を制御する。
なお、この第3の再生速度は、前記第1の再生速度よりも速く、前記第2の再生速度よりも遅い再生速度である。
【0070】
(ステップS107)再生手段101は、出力先判別手段105の指示に基づいて、再生したデータを処理手段103に出力する。
なお、この再生手段101による再生速度の制御は、たとえば、ディスク100上に同心円状もしくは螺旋状に形成されたトラックにデータが角速度一定(Constant Angular Velocity、以下CAVと称する。)で記録されている場合は、ディスクの回転速度を変化させることによって、また、ディスク100上に同心円状もしくは螺旋状に形成されたトラックにデータが線速度一定(Constant Linear Velocity、以下CLVと称する。)で記録されている場合は、再生線速度もしくはディスクの回転速度を変化させることによって再生速度の制御を行なう。
【0071】
このように、第1の再生速度によりディスクの再生を行なった後に、処理部103に一旦蓄積するデータであるCD−ROM規格のデータ等の再生を行なう場合には、最も速い第2の再生速度で再生を行なわず、第3の再生速度により再生を行なうことにより、第1の再生速度と第2の再生速度を相互に切り替える場合と比較して、第1の再生速度と第3の再生速度を切り替える方が消費電力、発熱が小さくて済むとともに、再生速度の切り替えに要する時間を短くすることができる。また、その後、更に順次変換して出力するCD−DA規格の音声データ等を再生する場合においても、データの再生速度を第1の再生速度に切り替えるのに要する消費電力や発熱を小さくできるとともに、再生速度の切り替えに要する時間を短くすることができる。
【0072】
また、再生手段101が一定時間、順次変換して出力するCD−DA規格の音声データ等を再生しなかった場合には、第1の再生速度で再生を行なうCD−DA規格の音声データ等の再生頻度が少ないと判断し、その後、前記第1の再生速度によりディスクのデータを再生した後に処理部103に一旦蓄積するCD−ROM規格のデータを再生する場合には、第3の再生速度に変えて、第4の再生速度により再生を行い、ドライブのパフォーマンスを向上させることができる。
【0073】
また、この第4の再生速度を前記第2の再生速度とほぼ等しくした場合には、よりドライブのパフォーマンスを向上させることができる。特に、順次変換して出力するCD−DA規格の音声データ等をほとんど再生しない場合には、電力消費量の増大や発熱の原因である再生速度の切り替えをほとんど行なわずに済むため効果的である。
【0074】
また、本実施の形態3は、ディスク100が交換されたか否かをディスク100の再生速度の制御を行なう一要素とするものについて説明したが、ディスク100が交換されたか否かによってディスク100の再生速度の制御を行なわず、再生速度制御手段106が通知信号を受信したか否かによってのみディスク100の再生速度の制御を行なうものであってよい。
【0075】
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4によるデータ再生装置、及びデータ再生方法は、順次変換して出力するCD−DA規格の音声データ等の再生した後に再生手段が一定時間データの再生を行なわなかった後、最初に処理部103に一旦蓄積するCD−ROM規格のデータ等の再生を行なう場合には、第3の再生速度に変えて、前記第3の再生速度よりも速く、前記第2の再生速度よりも遅い第4の再生速度で再生を行なう。即ち、データ再生装置の電力消費量増大や発熱の原因となる再生速度の変更を行う頻度が少ない場合に、ドライブのパフォーマンスをあげるためデータの再生速度を速くするものである。
【0076】
なお、本実施の形態4のデータ再生装置、及びデータ再生方法は、前述した実施の形態3におけるタイマ手段301が、再生手段101が一定時間、処理手段103、及び出力手段である音声出力手段104に再生したデータを出力しなかったことを再生速度制御手段106に知らせる通知信号を出力する点においてのみ前記実施の形態3と相違するものであり、その構成要素、及び動作は前述した実施の形態3と同様であるため説明を省略する。
【0077】
本実施の形態4によるデータ再生装置、及びデータ再生方法によれば、さらに、順次変換して出力するCD−DA規格の音声データ等の再生した後に再生手段が一定時間データの再生を行なわなかった後、最初に処理部103に一旦蓄積するCD−ROM規格のデータの再生を行なう場合に第3の再生速度に変えて、第4の再生速度で再生を行なうことによりドライブのパフォーマンスを向上させることができる。
【0078】
また、この第4の再生速度を前記第2の再生速度とほぼ等しくした場合には、よりドライブのパフォーマンスを向上させることができる。特に、順次変換して出力するCD−DA規格の音声データをほとんど再生しない場合には、電力消費量の増大や発熱の原因である再生速度の切り替えをほとんど行なわずに済むため効果的である。
【0079】
また、本実施の形態4は、ディスク100が交換されたか否かをディスク100の再生速度の制御を行なう一要素とするものについて説明したが、ディスク100が交換されたか否かによってディスク100の再生速度の制御を行なわず、再生速度制御手段106が通知信号を受信したか否かによってのみディスク100の再生速度の制御を行なうものであってよい。
【0080】
なお、前記各実施の形態では、ディスク状の記録媒体を再生するデータ再生装置について説明したが、例えば、ディジタルオーディオテープ等、他の記録方法を用いる記録媒体を再生するデータ再生装置であっても良い。
【0081】
また、前記各実施形態では、通常のプログラム等の高速に読み取り、一旦蓄積するデータをデータ再生装置内の処理部103内に蓄積するものについて説明したが、例えば、高速に読み取ったプログラム等のデータをデータ再生装置外部のホストコンピュータ等に送信し、当該ホストコンピュータが処理を行なうものであってもよい。
【0082】
また、前記各実施の形態で示したデータ再生装置、及びデータ再生方法を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システム、或いは方法に供給し、そのシステム、或いは方法におけるCPU等の主処理部が該記録媒体に格納されたプログラムを読み出し実行することによっても、前記各実施の形態で説明した効果と同様の効果を得ることができる。なお、プログラムを記録する記録媒体としては、例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、光ディスク、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、パンチカード、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
【0083】
【発明の効果】
本発明にかかるデータ再生装置、データ再生方法、及び記録媒体によれば、データ再生装置の電力消費量増大や発熱の原因となる再生速度の変更を行う頻度が少ない場合に、データの再生速度を速くすることができ、ドライブのパフォーマンスをあげることが可能になるとともに、エラー訂正情報がないフォーマットのデータを再生する場合には、前記第2の再生速度としてデータ再生装置が実現可能な最大の再生速度よりも低い再生速度を用いることができ、データの信頼性が低くなるのを防止することが可能になるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1によるデータ再生装置の一例を示したブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態1によるデータ再生方法を示したフローチャートである。
【図3】本発明の実施の形態2によるデータ再生装置の一例を示したブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態2によるデータ再生方法を示したフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態3によるデータ再生装置の一例を示したブロック図である。
【図6】本発明の実施の形態3によるデータ再生方法を示したフローチャートである。
【符号の説明】
100 ディスク
101 再生手段
102 制御手段
103 処理手段
104 音声出力手段
105 出力先判別手段
106 再生速度制御手段
201 記録媒体移動手段
202 記録媒体交換検出手段
301 タイマ手段
Claims (12)
- データが記録されたCD−ROM規格の記録媒体を再生し出力する再生手段と、
入力されたデータを外部に出力できる形に順次変換して出力する1つ以上の出力手段と、
前記再生手段により再生されたデータを一旦内部に蓄え、前記記録媒体の再生終了後に必要に応じて処理する処理手段と、
前記再生手段により再生するデータを前記出力手段に出力するのか、前記処理手段に出力するのかを判別する出力先判別手段と、
前記再生手段が一定時間、前記出力手段および前記処理手段に再生されたデータを出力しなかったことを知らせる通知信号を出力するタイマ部と、
前記出力先判別手段が、記録媒体内のデータを前記出力手段へ出力すると判別した場合には、第1の再生速度で記録媒体を再生するように前記再生手段を制御し、前記第1の再生速度で再生を行った後以外に、前記出力先判別手段が記録媒体内のデータを前記処理手段へ出力すると判別した場合には、前記第1の再生速度より速い第2の再生速度で記録媒体を再生するように前記再生手段を制御し、前記第1の再生速度で再生を行った後に、前記出力先判別手段が記録媒体内のデータを前記処理手段へ出力すると判別した場合には、前記第1の再生速度よりも速く前記第2の再生速度よりも遅い第3の再生速度で前記記録媒体を再生するように前記再生手段を制御する再生速度制御手段とを備え、
前記再生速度制御手段は、前記タイマ部から出力された通知信号を受けた後に、前記出力先判別手段が記録媒体内のデータを前記処理手段へ出力すると判別した場合には、前記第3の再生速度よりも速く前記第2の再生速度よりも遅い第4の再生速度で前記記録媒体を再生するように前記再生手段を制御し、また、前記再生手段がエラー訂正情報(ECC)を持っているデータを再生する場合には、前記第2の再生速度としてデータ再生装置が実現可能な最大の再生速度を用い、エラー訂正情報がないフォーマットのデータを再生する場合には、前記第2の再生速度としてデータ再生装置が実現可能な最大の再生速度よりも低い再生速度を用いる、
ことを特徴とするデータ再生装置。 - データが記録されたCD−ROM規格の記録媒体を再生し出力する再生手段と、
入力されたデータを外部に出力できる形に順次変換して出力する1つ以上の出力手段と、
前記再生手段により再生されたデータを一旦内部に蓄え、前記記録媒体の再生終了後に必要に応じて処理する処理手段と、
前記再生手段により再生するデータを前記出力手段に出力するのか、前記処理手段に出力するのかを判別する出力先判別手段と、
前記再生手段が一定時間、再生されたデータを前記出力手段に出力しなかったことを知らせる通知信号を出力するタイマ部と、
前記出力先判別手段が、記録媒体内のデータを前記出力手段へ出力すると判別した場合には、第1の再生速度で記録媒体を再生するように前記再生手段を制御し、前記第1の再生速度で再生を行った後以外に、前記出力先判別手段が記録媒体内のデータを前記処理手段へ出力すると判別した場合には、前記第1の再生速度より速い第2の再生速度で記録媒体を再生するように前記再生手段を制御し、前記第1の再生速度で再生を行った後に、前記出力先判別手段が記録媒体内のデータを前記処理手段へ出力すると判別した場合には、前記第1の再生速度よりも速く前記第2の再生速度よりも遅い第3の再生速度で前記記録媒体を再生するように前記再生手段を制御する再生速度制御手段とを備え、
前記再生速度制御手段は、前記タイマ部から出力された通知信号を受けた後に、前記出力先判別手段が記録媒体内のデータを前記処理手段へ出力すると判別した場合には、前記第3の再生速度よりも速く前記第2の再生速度よりも遅い第4の再生速度で前記記録媒体を再生するように前記再生手段を制御し、また、前記再生手段がエラー訂正情報(ECC)を持っているデータを再生する場合には、前記第2の再生速度としてデータ再生装置が実現可能な最大の再生速度を用い、エラー訂正情報がないフォーマットのデータを再生する場合には、前記第2の再生速度としてデータ再生装置が実現可能な最大の再生速度よりも低い再生速度を用いる、
ことを特徴とするデータ再生装置。 - 請求項1、又は請求項2に記載のデータ再生装置において、
前記第3の再生速度は、前記第1の再生速度とほぼ同じ速度である、
ことを特徴とするデータ再生装置。 - 請求項1、又は請求項2に記載のデータ再生装置において、
記録媒体を再生装置内部に再生可能な状態に設置、及び再生装置外部に排出する記録媒体移動手段と、
前記記録媒体移動手段により記録媒体を排出、再設置したことを検出する記録媒体交換検出手段とをさらに備え、
前記再生速度制御手段は、前記記録媒体交換検出手段が記録媒体の交換を検出した後に、前記出力先判別手段が記録媒体内のデータを前記処理手段へ出力すると判別した場合には、前記第2の再生速度で記録媒体を再生するように前記再生手段を制御する、
ことを特徴とするデータ再生装置。 - 請求項1、又は請求項2に記載のデータ再生装置において、
前記第4の再生速度は、前記第2の再生速度とほぼ等しい速度である、
ことを特徴とするデータ再生装置。 - 請求項1、又は請求項2に記載のデータ再生装置において、
ディスクは、同心円状もしくは螺旋状に形成されたトラックにデータが角速度一定で記録されており、ディスク回転速度を変化させることによって、再生速度を切り替える、
ことを特徴とするデータ再生装置。 - 請求項1、又は請求項2に記載のデータ再生装置において、
ディスクは、同心円状もしくは螺旋状に形成されたトラックにデータが線速度一定で記録されており、再生線速度もしくはディスク回転速度を変化させることによって、再生速度を切り替える、
ことを特徴とするデータ再生装置。 - データが記録されたCD−ROM規格の記録媒体を再生し出力する再生ステップと、
入力されたデータを外部に出力できる形に順次変換して出力する1つ以上の出力ステップと、
前記再生ステップにより再生されたデータを一旦内部に蓄え、前記記録媒体の再生終了後に必要に応じて処理する処理ステップと、
前記再生ステップにより再生するデータを前記出力ステップに出力するのか、前記処理ステップに出力するのかを判別する出力先判別ステップと、
前記再生手段が一定時間、前記出力手段および前記処理手段に再生されたデータを出力しなかったことを知らせる通知信号を出力するタイマステップと、
前記出力先判別ステップが、記録媒体内のデータを前記出力ステップへ出力すると判別した場合には、第1の再生速度で記録媒体を再生するように前記再生ステップを制御し、前記第1の再生速度で再生を行った後以外に、前記出力先判別ステップが記録媒体内のデータを前記処理ステップへ出力すると判別した場合には、前記第1の再生速度より速い第2の再生速度で記録媒体を再生するように前記再生ステップを制御し、前記第1の再生速度で再生を行った後に、前記出力先判別ステップが記録媒体内のデータを前記処理ステップへ出力すると判別した場合には、前記第1の再生速度よりも速く前記第2の再生速度よりも遅い第3の再生速度で前記記録媒体を再生するように前記再生ステップを制御する再生速度制御ステップとを有し、
前記再生速度制御ステップは、前記タイマステップから出力された通知信号を受けた後に、前記出力先判別ステップが記録媒体内のデータを前記処理ステップへ出力すると判別した場合には、前記第3の再生速度よりも速く前記第2の再生速度よりも遅い第4の再生速度で前記記録媒体を再生するように前記再生ステップを制御し、また、前記再生ステップがエラー訂正情報(ECC)を持っているデータを再生する場合には、前記第2の再生速度としてデータ再生装置が実現可能な最大の再生速度を用い、エラー訂正情報がないフォーマットのデータを再生する場合には、前記第2の再生速度としてデータ再生装置が実現可能な最大の再生速度よりも低い再生速度を用いる、
ことを特徴とするデータ再生方法。 - データが記録されたCD−ROM規格の記録媒体を再生し出力する再生ステップと、
入力されたデータを外部に出力できる形に順次変換して出力する1つ以上の出力ステップと、
前記再生ステップにより再生されたデータを一旦内部に蓄え、前記記録媒体の再生終了後に必要に応じて処理する処理ステップと、
前記再生ステップにより再生するデータを前記出力ステップに出力するのか、前記処理ステップに出力するのかを判別する出力先判別ステップと、
前記再生手段が一定時間、再生されたデータを前記出力手段に出力しなかったことを知らせる通知信号を出力するタイマステップと、
前記出力先判別ステップが、記録媒体内のデータを前記出力ステップへ出力すると判別した場合には、第1の再生速度で記録媒体を再生するように前記再生ステップを制御し、前記第1の再生速度で再生を行った後以外に、前記出力先判別ステップが記録媒体内のデータを前記処理ステップへ出力すると判別した場合には、前記第1の再生速度より速い第2の再生速度で記録媒体を再生するように前記再生ステップを制御し、前記第1の再生速度で再生を行った後に、前記出力先判別ステップが記録媒体内のデータを前記処理ステップへ出力すると判別した場合には、前記第1の再生速度よりも速く前記第2の再生速度よりも遅い第3の再生速度で前記記録媒体を再生するように前記再生ステップを制御する再生速度制御ステップとを有し、
前記再生速度制御ステップは、前記タイマステップから出力された通知信号を受けた後に、前記出力先判別ステップが記録媒体内のデータを前記処理ステップへ出力すると判別した場合には、前記第3の再生速度よりも速く前記第2の再生速度よりも遅い第4の再生速度で前記記録媒体を再生するように前記再生ステップを制御し、また、前記再生ステップがエラー訂正情報(ECC)を持っているデータを再生する場合には、前記第2の再生速度としてデータ再生装置が実現可能な最大の再生速度を用い、エラー訂正情報がないフォーマットのデータを再生する場合には、前記第2の再生速度としてデータ再生装置が実現可能な最大の再生速度よりも低い再生速度を用いる、
ことを特徴とするデータ再生方法。 - 請求項8、又は請求項9に記載のデータ再生方法において、
記録媒体を再生装置内部に再生可能な状態に設置、及び再生装置外部に排出する記録媒体移動ステップと、
前記記録媒体移動ステップにより記録媒体を排出、再設置したことを検出する記録媒体交換検出ステップとをさらに備え、
前記再生速度制御ステップは、前記記録媒体交換検出ステップが記録媒体の交換を検出した後に、前記出力先判別ステップが記録媒体内のデータを前記処理ステップへ出力すると判別した場合には、前記第2の再生速度で記録媒体を再生するように前記再生手段を制御する、
ことを特徴とするデータ再生方法。 - 請求項8記載のデータ再生方法を行なうためのプログラムを格納した記録媒体であって、
上記プログラムは、
データが記録されたCD−ROM規格の記録媒体を再生し出力する再生ステップと、
入力されたデータを外部に出力できる形に順次変換して出力する1つ以上の出力ステップと、
前記再生ステップにより再生されたデータを一旦内部に蓄え、前記記録媒体の再生終了後に必要に応じて処理する処理ステップと、
前記再生ステップにより再生するデータを前記出力ステップに出力するのか、前記処理ステップに出力するのかを判別する出力先判別ステップと、
前記再生手段が一定時間、前記出力手段および前記処理手段に再生されたデータを出力しなかったことを知らせる通知信号を出力するタイマステップと、
前記出力先判別ステップが、記録媒体内のデータを前記出力ステップへ出力すると判別した場合には、第1の再生速度で記録媒体を再生するように前記再生ステップを制御し、前記第1の再生速度で再生を行った後以外に、前記出力先判別ステップが記録媒体内のデータを前記処理ステップへ出力すると判別した場合には、前記第1の再生速度より速い第2の再生速度で記録媒体を再生するように前記再生ステップを制御し、前記第1の再生速度で再生を行った後に、前記出力先判別ステップが記録媒体内のデータを前記処理ステップへ出力すると判別した場合には、前記第1の再生速度よりも速く前記第2の再生速度よりも遅い第3の再生速度で前記記録媒体を再生するように前記再生ステップを制御する再生速度制御ステップとを有し、
前記再生速度制御ステップは、前記タイマステップから出力された通知信号を受けた後に、前記出力先判別ステップが記録媒体内のデータを前記処理ステップへ出力すると判別した場合には、前記第3の再生速度よりも速く前記第2の再生速度よりも遅い第4の再生速度で前記記録媒体を再生するように前記再生ステップを制御し、また、前記再生ステップがエラー訂正情報(ECC)を持っているデータを再生する場合には、前記第2の再生速度としてデータ再生装置が実現可能な最大の再生速度を用い、エラー訂正情報がないフォーマットのデータを再生する場合には、前記第2の再生速度としてデータ再生装置が実現可能な最大の再生速度よりも低い再生速度を用いる、
ことを特徴とする記録媒体。 - 請求項9記載のデータ再生方法を行なうためのプログラムを格納した記録媒体であって、
上記プログラムは、
データが記録されたCD−ROM規格の記録媒体を再生し出力する再生ステップと、
入力されたデータを外部に出力できる形に順次変換して出力する1つ以上の出力ステップと、
前記再生ステップにより再生されたデータを一旦内部に蓄え、前記記録媒体の再生終了後に必要に応じて処理する処理ステップと、
前記再生ステップにより再生するデータを前記出力ステップに出力するのか、前記処理ステップに出力するのかを判別する出力先判別ステップと、
前記再生手段が一定時間、再生されたデータを前記出力手段に出力しなかったことを知らせる通知信号を出力するタイマステップと、
前記出力先判別ステップが、記録媒体内のデータを前記出力ステップへ出力すると判別した場合には、第1の再生速度で記録媒体を再生するように前記再生ステップを制御し、前記第1の再生速度で再生を行った後以外に、前記出力先判別ステップが記録媒体内のデータを前記処理ステップへ出力すると判別した場合には、前記第1の再生速度より速い第2の再生速度で記録媒体を再生するように前記再生ステップを制御し、前記第1の再生速度で再生を行った後に、前記出力先判別ステップが記録媒体内のデータを前記処理ステップへ出力すると判別した場合には、前記第1の再生速度よりも速く前記第2の再生速度よりも遅い第3の再生速度で前記記録媒体を再生するように前記再生ステップを制御する再生速度制御ステップとを有し、
前記再生速度制御ステップは、前記タイマステップから出力された通知信号を受けた後に、前記出力先判別ステップが記録媒体内のデータを前記処理ステップへ出力すると判別した場合には、前記第3の再生速度よりも速く前記第2の再生速度よりも遅い第4の再生速度で前記記録媒体を再生するように前記再生ステップを制御し、また、前記再生ステップがエラー訂正情報(ECC)を持っているデータを再生する場合には、前記第2の再生速度としてデータ再生装置が実現可能な最大の再生速度を用い、エラー訂正情報がないフォーマットのデータを再生する場合には、前記第2の再生速度としてデータ再生装置が実現可能な最大の再生速度よりも低い再生速度を用いる、
ことを特徴とする記録媒体。
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