JP3544433B2 - Icソケットの製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はICソケットの製造法に関し、特にコンタクトピンを保持するソケット本体の成形方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ICパッケージの性能試験などに用いられるICソケットは、樹脂製のソケット本体に狭小ピッチで配列形成された多数の圧入孔にICパッケージ(不図示)の端子と接触させるためのコンタクトピンの圧入部を嵌合したものとなっている。
【0003】
このようなICソケットのソケット本体を射出成形するためのICソケット成形装置は、図16(a)、(b)に示すように、固定側の成形金型(固定金型)1と可動側の成形金型(可動金型)2とによって製品形状部であるキャビティ3を形成している。可動金型2にはコンタクトピンの圧入部を嵌合させる圧入孔4を形成するための圧入孔形成用突出部6を備えた複数のブレード5がキャビティ3内に突出して設けられている。そして、従来は可動金型に設けたブレードの圧入孔形成用突出部の先端を固定金型の平坦な内面に当接させてキャビティ内に溶融樹脂を充填している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のICソケット製造方法においては、各ブレード5の圧入孔形成用突出部6の先端は成形時に固定金型1の平坦な面に突き当てられるにすぎないため、ブレード5はキャビティ内で片持ち支持状態となり、キャビティ3内に充填される溶融樹脂圧を受けて樹脂の流れ方向に曲がりやすく、ブレード4の曲がりにより、成形品であるソケット本体の圧入孔にバリが生じたり、成形金型のブレード5間に樹脂で形成されるコンタクトピン圧入穴形成用の薄肉部が離型不良を起こしたり、離型時にブレード5が折損するなどの問題等が生じており、ICソケットの成形歩留まりが低下する原因となっている。
【0005】
したがって、本発明の目的は、成形時にキャビティ内に充填される溶融樹脂圧でキャビティ内のブレードが曲がることを防止し、高品質なICソケットを提供できるICソケット製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、共働してキャビティを形成している一対の成形金型のうちのどちらか一方に、コンタクトピンのベース部から突出した圧入部を嵌合させる圧入孔を形成するための圧入孔形成用突出部を有する複数のブレードを配列して設け、記各ブレードの圧入孔形成用突出部を他方の成形金型に向けてキャビティ内に突出させ、前記一対の成形金型で前記圧入孔を有するソケット本体を射出成形するICソケットの製造方法において、前記ソケット本体の成形時に少なくともキャビティ内の溶融樹脂流れの最上流側に位置するブレードの前記圧入孔形成用突出部の先端部を前記他方の成形金型で保持するとともに、該ブレードの圧入孔形成用突出部から離間した箇所を前記他方の成形金型に設けた保持用突出部で挟むことを特徴とするICソケットの製造方法を提供する
【0007】
上記製法によれば、ソケット本体の成形時にどちらか一方の成形金型に設けられた複数のブレードのうちの少なくともキャビティ内の溶融樹脂流れの最上流側に位置するブレードの圧入孔形成用突出部の先端部を他方の成形金型で保持するので、キャビティ内に注入される溶融樹脂の圧力に対するブレードの支持強度が高まる。しかも、該ブレードの圧入孔形成用突出部から離間した箇所を他方の成形金型に設けた保持用突出部で挟むので、ブレードの支持強度が一層高まり、射出成形時の溶融樹脂圧によるブレードの曲がりをより効果的に防止することがきる。したがって、射出成形時におけるブレードの変形を防止することができるので、高品質なソケット本体を提供できるとともに成形金型の寿命を延ばすことができる。
【0008】
請求項2記載の発明は、共働してキャビティを形成している一対の成形金型のうちのどちらか一方に、コンタクトピンのベース部から突出した圧入部を嵌合させる圧入孔を形成するための圧入孔形成用突出部を有する複数のブレードを配列して設け、前記各ブレードの圧入孔形成用突出部を他方の成形金型に向けてキャビティ内に突出させ、前記一対の成形金型で前記圧入孔を有するソケット本体を射出成形するICソケットの製造方法において、前記ブレード上に前記圧入孔形成用突出部と並ぶ補強用突出部を設け、前記ソケット本体の成形時に前記ブレードの前記補強用突出部の先端部を前記圧入孔形成用突出部の先端部と共に前記他方の成形金型で保持することを特徴とするICソケットの製造方法を提供する
【0009】
上記製法によれば、ソケット本体の成形時にどちらか一方の成形金型に設けられた複数のブレードのうちの少なくともキャビティ内の溶融樹脂流れの最上流側に位置するブレー ドの圧入孔形成用突出部の先端部を他方の成形金型で保持するので、キャビティ内に注入される溶融樹脂の圧力に対するブレードの支持強度が高まる。しかも、どちらか一方の成形金型に設けられるブレード上に圧入孔形成用突出部と並べて設けた補強用突出部の先端部を他方の成形金型に設けた凹部に嵌合させるので、ブレードの支持強度が一層高まり、射出成形時の溶融樹脂圧によるブレードの曲がりをより効果的に防止することがきる。したがって、射出成形時におけるブレードの変形を防止することができるので、高品質なソケット本体を提供できるとともに成形金型の寿命を延ばすことができる。
【0010】
請求項記載の発明は、請求項1又は2記載のICソケットの製造方法において、前記ソケット本体の成形時に少なくともキャビティ内の溶融樹脂流れの最上流側に位置するブレードの前記圧入孔形成用突出部の先端部又は前記補強用突出部を前記他方の成形金型に設けた凹部内に嵌合させることを特徴とする。
【0011】
上記製法においてはソケット本体の成形時に、一方の成形金型に設けられるブレードの圧入孔形成用突出部の先端部又は該圧入孔形成用突出部と並ぶ補強用突出部を他方の成形金型に設けた凹部内に嵌合させるので、ブレードや該他方の成形金型に僅かな変更を加えるだけで高品質なソケット本体を提供できることとなる。
【0012】
請求項記載の発明は、請求項1又は2記載のICソケットの製造方法において、前記凹部は両端を開放した長溝とし、前記ソケット本体の成形時に前記ブレード上に配列された複数の前記圧入孔形成用突出部の先端部又は前記補強用突出部を前記長溝に嵌合させることを特徴とする。
【0013】
上記製法によれば、どちらか一方の成形金型に設けたブレード上の複数の圧入孔形成用突出部の先端部を他方の成形金型に設けた両端開放型の長溝に嵌合させるので、複数の圧入孔形成用突出部又は前記補強用突出部を個々に圧入孔に嵌合させるよりも作業が容易になる。また、成形金型に設ける凹部を両端開放型の長溝としているので、成形金型の加工が容易となる。
【0014】
請求項記載の発明は、請求項記載のICソケットの製造方法において、前記凹部は両端を開放した長溝とし、ソケット本体の成形時に前記ブレード上に並べて設けた前記圧入孔形成用突出部と前記補強用突出部の先端部を前記長溝に嵌合させることを特徴とする。
【0015】
上記製法によれば、一方の成形金型に設けたブレードの圧入孔形成用突出部と補強用突出部の先端部を他方の成形金型に設けた両端開放型の長溝に嵌合させるので、圧入孔形成用突出部と補強用突出部を個々に圧入孔に嵌合させるよりも作業が容易になる。また、成形金型に設ける凹部を両端開放型の長溝としているので、成形金型の加工が容易となる。
【0016】
請求項記載の発明は、請求項4又は5記載のICソケットの製造方法において、前記ソケット本体の成形時に前記ブレードの前記圧入孔形成用突出部の先端部を前記長溝の底面に当接させるとともに、前記ブレードの前記補強用突出部の先端部と前記長溝の底面との間に隙間を形成して該隙間内に溶融樹脂を流入させることを特徴とする。
【0017】
上記構成によれば、一方の成形金型に設けるブレードの補強用突出部の先端部と他方の成形金型に設ける長溝の底面との間の隙間内に溶融樹脂を流入させるので、補強用突出部によって形成されるばか穴をソケット本体の外部から見えない有底の穴とすることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
【0019】
図1および図2(a)、(b)は本発明の第1実施例に係るICソケットの製造方法により成形したソケット本体を概略的に示したものであり、図3、図5、図7、図8は本発明の第1実施例に係るICソケットの製造方法を示したものであり、図4は図7と類似の参考図である。はじめに図1および図2(a)、(b)を参照すると、樹脂製のソケット本体10にはICパッケージの端子部と接触させる多数のコンタクトピン(不図示)を1本ずつ保持するスリット11と、コンタクトピンのベース部から下方に突出する2つの圧入部を嵌合させる2つの圧入孔12とが配列形成されており、ICパッケージはソケット本体10に突出形成された4つの位置決め片13により位置決めされてその端子部がコンタクトピンの接触部上に載接されるようになっている。コンタクトピンの2つの圧入部のうちの1つは圧入孔12からソケット本体10の下方に突出して端子を構成するものとなっている。
【0020】
図3は上記ソケット本体10を成形するための一対の成形金型のうちの可動側成形金型(可動金型)22の要部の概略斜視図であり、図4は固定側成形金型(固定金型)21の突き合わせ面を上に向けた状態を示す参考例の要部斜視図である。また、図5(a)、(b)はそれぞれ図4又は図7に示す固定金型21と図3又は図8に示す可動金型22を突き合わせた状態の断面図であり、それぞれ図2(a)、(b)の断面と対応している。さらに、図7は固定金型の要部概略斜視図であり、図8は可動金型の要部概略斜視図である。
【0021】
これらの図を参照すると、一対の成形金型すなわち固定金型21と可動金型22の突き合わせ部にはソケット本体10を成形するためのキャビティ23が形成され、一方の成形金型(ここでは可動金型)22にはコンタクトピンのベース部を保持するスリットを形成するためのスリット形成部25とコンタクトピンのベース部から突出した圧入部を嵌合させる圧入孔12を形成するための2つの圧入孔形成用突出部26を有する複数のブレード24が配列して設けられている。
【0022】
各ブレード24のスリット形成部25と圧入孔形成用突出部26は固定金型21に向けてキャビティ23内に突出している。一方、固定金型21には各ブレード24の2つの圧入孔形成用突出部26の先端部と嵌合する複数の凹部が形成されている。この実施例では各凹部は平行なリブ28の間に形成されて両端を開放した長溝27からなっており、圧入孔形成用突出部26は固定金型21と可動金型22とを突き合わせたときに長溝27の底部に当接するように形成されている。図3に概略的に示すように、固定金型21にはキャビティ23内に溶融樹脂を充填するためのゲート29が好ましくは複数設けられる。
【0023】
上記構成の成形金型を用いたICソケットの製造方法によれば、固定金型21十可動金型22との突き合わせ時に、ソケット本体10の成形時に可動金型22に設けられた各ブレード24の2つの圧入孔形成用突出部26の先端部を固定金型21の長溝27に嵌合させて保持するので、各ブレード24の圧入孔形成用突出部26は両端支持状態でキャビティ23内に臨むものとなる。したがって、成形時にキャビティ23内に注入される溶融樹脂圧に対しブレード24の特に圧入孔形成用突出部26の支持強度が高まるので、射出成形時におけるブレード24の変形を防止することができる。
【0024】
なお、上記実施例においては配列される全てのブレード24の圧入孔形成用突出部26の先端部を固定金型21に形成した同数の長溝27で保持するものとなっているが、キャビティ23内の溶融樹脂の流れの最上流側に位置する1枚又は複数枚のブレード24、例えばブレード24の配列方向における一端部又は両端部のブレード24のみの圧入孔形成用突出部26を固定金型21の長溝27で保持したとしても本発明の所期目的を達成し得る。なぜなら、長溝27で保持されたブレード24が溶融樹脂の流れに対する防護壁となるので、その下流側のブレード24の圧入孔形成用突出部26への溶融樹脂圧の影響が軽減されるからである。
【0025】
図7および図8に示すように、長溝27を形成するリブ28にブレード24のスリット形成部25上の圧入孔形成用突出部26より離間した箇所を挟む保持用突出部31が設けられている。他の構成は上記第1実施例と同様であり、各ブレード24の圧入孔形成用突出部26の先端部は成形時に固定金型21に形成した長溝27内に嵌合されるようになっている。
【0026】

上記製法においてはソケット本体10の成形時に、可動金型22に設けられるブレード24の圧入孔形成用突出部26の先端部を固定金型21に設けた長溝27内に嵌合させるので、ブレード24や固定金型21に僅かな変更を加えるだけで高品質なソケット本体10を提供することができる。しかも、ソケット本体10の成形時に一方の成形金型(ここでは可動金型)22に設けられたブレード24の圧入孔形成用突出部26より離間した箇所(ここではスリット形成部25の端部)を他方の成形金型(ここでは固定金型)に設けた突出部31で挟むので、ブレード24の支持強度が一層高まり、射出成形時の溶融樹脂圧によるブレードの曲がりをより効果的に防止することができる。
【0027】
なお、上記第1実施例に用いられる成形金型においてはキャビティ23内の溶融樹脂の流れの最上流側に位置するブレード24のみのスリット形成部25を固定金型21の保持用突出部31で挟む構成となっているが、一方の成形金型に設けられる全てのブレード24のスリット形成部25を他方の成形金型に設けた突出部で挟むように構成してもよい。
【0028】
また、固定金型21に形成する凹部は、図6に示すように、ブレード24の圧入孔形成用突出部26の先端部が個別に嵌合される嵌合穴30からなっていてもよいが、長溝27とした場合、複数の圧入孔形成用突出部26を個々に嵌合穴30に嵌合させるよりも作業が容易になる。また、固定金型21に設ける凹部を両端開放型の長溝27とすれば、固定金型21の加工が容易となる。
【0029】
図9から図12までは本発明の第実施例を示したものであり、図9は第2実施例に係る可動金型の要部概略斜視図である。図10は第2実施例に係る固定金型の要部概略斜視図であり、図4に示す固定金型と同様の構成を有する。図11(a)、(b)はそれぞれ第2実施例の固定金型と可動金型を突き合わせた状態を示す図5(a)、(b)と類似の断面図であり、図12(a)、(b)はそれぞれ第2実施例の製法によって成形されるソケット本体の図2(a)、(b)と類似の断面図である。これらの図において上記第1実施例と同様の構成要素には同一の参照符号が付してある。
【0030】
この第実施例においては、一方の成形金型(ここでは可動金型)22に設けられるブレード24のスリット形成部25上に圧入孔形成用突出部26と並ぶ補強用突出部32を設け(図9参照)、他方の成形金型(ここでは固定金型)21には、ソケット本体10の成形時にブレード24の補強用突出部32の先端部および圧入孔形成用突出部26の先端部と嵌合する凹部としての長溝27が設けられている(図10参照)。なお、凹部は、図13に示すように、補強用突出部32の先端部および圧入孔形成用突出部26の先端部と個別に嵌合する嵌合穴33であってもよい。
【0031】
上記構成によれば、可動金型22のブレード24のスリット形成部25上に圧入孔形成用突出部26と並べて設けた補強用突出部32の先端部を固定金型21に設けた長溝(凹部)27に嵌合させるので、ブレード24の支持強度が一層高まり、射出成形時の溶融樹脂圧によるブレード24の曲がりをより効果的に防止することができる。
【0032】
なお、この第実施例では配列される全てのブレード24に補強用突出部32が設けられているが、キャビティ23内の溶融樹脂の流れの最上流側に位置するブレード24のみのスリット形成部25上に補強用突出部32を設けて固定金型21の凹部27に嵌合させるように構成してもよい。
【0033】
また、上記第実施例においては、図11からわかるように、補強用突出部32の先端部と圧入孔形成用突出部26の先端部は共に成形時に長溝27の底部に当接されるようになっているので、成形品であるソケット本体10にはブレード24の補強用突出部32によるばか穴14が該ソケット本体10の底面に開口して形成されることとなる。
【0034】
そこで、図14(a)、(b)に示すように、固定金型21と可動金型22との突き合わせ時に可動金型22に設けられるブレード24の補強用突出部32の先端部と固定金型21に設けられる長溝27の底部との間に隙間33が形成されるようにし、成形時に溶融樹脂をこの隙間33に流入させるようにすれば、図15に示すように、補強用突出部32によって形成されるばか穴14をソケット本体10の外部から見えない有底の穴とすることができる。
【0035】
以上、図示実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施例の態様のみに限定されるものではなく、例えば、各ブレード24に設ける圧入孔形成用突出部の個数に変更を加えたり、圧入孔形成用突出部の配置をブレード24の配列方向に沿って千鳥状にずらしたりすることができる。また、本発明のICソケットの製造方法は3辺又は4辺に端子を配列したICパッケージ検査用のソケット本体にも同様に適用可能である。
【0036】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明のICソケットの製造方法によれば、成形時にキャビティ内に充填される溶融樹脂圧でキャビティ内のブレードが曲がることを防止し、規定のコンタクトピン圧入孔を有する高品質なICソケットを提供することができる。また、成形金型の寿命および成形品であるソケット本体の歩留まりが向上することとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るICソケットの製造方法により成形したソケット本体の概略平面図である。
【図2】(a)、(b)はそれぞれ図1に示すソケット本体の図1中A−A線断面図およびB−B線断面図である。
【図3】本発明の第1実施例に係るICソケットの製造方法に用いる成形金型のうちの可動金型の要部概略斜視図である。
【図4】図3に示す可動金型と突き合わせることができる固定金型(参考例)の突き合わせ面を上に向けた状態を示す要部斜視図である。
【図5】(a)、(b)はそれぞれ図4又は図7に示す固定金型と図3又は図8に示す可動金型を突き合わせた状態の断面図であり、それぞれ図2(a)、(b)の断面に対応している。
【図6】第1実施例の固定金型に形成する凹部の形態の変形例を示す固定金型の要部概略斜視図である。
【図7】本発明の第実施例に係るICソケットの製造方法に用いる成形金型のうちの固定金型の要部概略斜視図である。
【図8】本発明の第実施例に係るICソケットの製造方法に用いる成形金型のうちの可動金型の要部概略斜視図である。
【図9】本発明の第実施例に係るICソケットの製造方法に用いる成形金型のうちの可動金型の要部概略斜視図である。
【図10】本発明の第実施例に係るICソケットの製造方法に用いる成形金型のうちの固定金型の要部概略斜視図である。
【図11】(a)、(b)はそれぞれ第実施例の固定金型と可動金型を突き合わせた状態を示す図5(a)、(b)と類似の断面図である。
【図12】(a)、(b)はそれぞれ第実施例の製法によって成形されるソケット本体の図2(a)、(b)と類似の断面図である。
【図13】第実施例における固定金型の凹部の形態の変形例を示す要部概略斜視図である。
【図14】(a)、(b)はそれぞれ第実施例における補強用突出部に変更を加えた本発明の第実施例を示す要部断面図である。
【図15】第実施例の製法で作られるソケット本体の図2(a)と類似の断面図である。
【図16】ICソケットの製造方法の従来例を示すソケット本体成形金型の要部断面図である。
【符号の説明】
10 ソケット本体
11 スリット
12 圧入孔
21 固定金型
22 可動金型
23 キャビティ
24 ブレード
25 スリット形成部
26 圧入孔形成用突出部
27 長溝(凹部)
28 リブ
29 ノズル
30 嵌合穴
31 保持用突出部
32 補強用突出部
33 嵌合穴(凹部)

Claims (6)

  1. 共働してキャビティを形成している一対の成形金型のうちのどちらか一方に、コンタクトピンのベース部から突出した圧入部を嵌合させる圧入孔を形成するための圧入孔形成用突出部を有する複数のブレードを配列して設け、記各ブレードの圧入孔形成用突出部を他方の成形金型に向けてキャビティ内に突出させ、前記一対の成形金型で前記圧入孔を有するソケット本体を射出成形するICソケットの製造方法において、前記ソケット本体の成形時に少なくともキャビティ内の溶融樹脂流れの最上流側に位置するブレードの前記圧入孔形成用突出部の先端部を前記他方の成形金型で保持するとともに、該ブレードの圧入孔形成用突出部から離間した箇所を前記他方の成形金型に設けた保持用突出部で挟むことを特徴とするICソケットの製造方法。
  2. 共働してキャビティを形成している一対の成形金型のうちのどちらか一方に、コンタクトピンのベース部から突出した圧入部を嵌合させる圧入孔を形成するための圧入孔形成用突出部を有する複数のブレードを配列して設け、前記各ブレードの圧入孔形成用突出部を他方の成形金型に向けてキャビティ内に突出させ、前記一対の成形金型で前記圧入孔を有するソケット本体を射出成形するICソケットの製造方法において、前記ブレード上に前記圧入孔形成用突出部と並ぶ補強用突出部を設け、前記ソケット本体の成形時に前記ブレードの前記補強用突出部の先端部を前記圧入孔形成用突出部の先端部と共に前記他方の成形金型で保持することを特徴とするICソケットの製造方法。
  3. 前記ソケット本体の成形時に少なくともキャビティ内の溶融樹脂流れの最上流側に位置するブレードの前記圧入孔形成用突出部の先端部又は前記補強用突出部を前記他方の成形金型に設けた凹部内に嵌合させることを特徴とする請求項1又は2記載のICソケットの製造方法。
  4. 前記凹部は両端を開放した長溝とし、前記ソケット本体の成形時に前記ブレード上に配列された複数の前記圧入孔形成用突出部の先端部又は前記補強用突出部を前記長溝に嵌合させることを特徴とする請求項2記載のICソケットの製造方法。
  5. 前記凹部は両端を開放した長溝とし、ソケット本体の成形時に前記ブレード上に並べて設けた前記圧入孔形成用突出部と前記補強用突出部の先端部を前記長溝に嵌合させることを特徴とする請求項記載のICソケットの製造方法。
  6. 前記ソケット本体の成形時に前記ブレードの前記圧入孔形成用突出部の先端部を前記長溝の底面に当接させるとともに、前記ブレードの前記補強用突出部の先端部と前記長溝の底面との間に隙間を形成して該隙間内に溶融樹脂を流入させることを特徴とする請求項4又は5記載のICソケットの製造方法。
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