JP3544380B2 - ビデオカメラのファインダ装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明はビデオカメラのファインダ装置に関し、特に光学ビューファインダ内の点灯素子によるファインダ内表示を無駄なく明瞭に行うように工夫したものである。
【0002】
【従来の技術】
コンパクトで携帯性を向上させたカメラ一体型VTR(以下「ビデオカメラ」と称す)として、図3に示す形状のビデオカメラが開発されている。この図面に示すように、このビデオカメラ01の外装ケース02は、カメラ前後方向(図3上の矢印AB方向)に薄い、偏平な略直方体の外観形状を有している。撮影レンズ03及び光学ビューファインダ04は外装ケース02の上部に併設され、ステレオマイク05は外装ケース02の頂部に配設されている。尚、06はVTRデッキ部、07はサイドグリップ部、08は撮影ボタン、09はテレ/ワイド切換ボタンである。
【0003】
図3に示すビデオカメラ01では、電子ビューファインダではなく光学ビューファインダ04を用いているため、電源がOFFになっていても撮影者が光学ビューファインダ04を覗いて、撮影しようとする景色を見ることができる。よってこのようなタイプのビデオカメラ01には、そのICにパワーセーブモードを持たせることがある。
【0004】
パワーセーブモードを有するビデオカメラ01では、電源スイッチは投入されているが撮影ボタン08が投入されていない状態のときには、メカ系及びマイクロコンピュータの一部に電力は供給されるが、マイクロコンピュータの演算機能部や撮像系の回路には電力の供給をせず、消費電力を少なくしている。具体的には、パワーセーブ時には、回転ドラムは回転し、マイクロコンピュータのうちセンサ信号や撮影ボタンのON,OFFを検知する部分は機能するが、CCDや画像信号の処理をするICやマイクロコンピュータの演算機能部には電力供給はされず、更にアイリスは閉じている。このようなパワーセーブ時であっても、上述したように、光学ビューファインダ04を通して撮影景色が確認できるので、撮影者は不自然な感じを持つことなく何ら問題はない。
【0005】
電源スイッチが投入されているときに撮影ボタン08を押すと、パワーセーブモードが解除され、電気を必要とするメカ系及び電気系のすべての部分に電力供給が行われCCDから画像信号が出力される。このようにしてパワーセーブモード時に続き撮影ボタン08が投入されると、アイリスは適正露出になるまで高速で開く。また撮影ボタン08を押してから、少し遅れて(例えば0.5秒)実際の録画が開始する。実際の録画開始タイミングを撮影ボタン投入時から遅らせているのは、メカ系の動作遅れを考慮したからである。
【0006】
上述したようなビデオカメラ01では、光学ビューファインダ04内にLED等の点灯素子によりファインダ内表示をしている。ファインダ内表示の内容としては、電源のON(録画のスタンバイ完了),OFF状態、「録画中」等を示す録画の状態等のカメラ情報がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで光学ビューファインダ04を備えたビデオカメラ01では、高照度下(スキー場や夏の晴天時)で撮影をするときには、ファインダ内表示用の点灯素子に供給する電力を多くして高輝度で点灯させないと、表示が見にくくなってしまう。また常に大電力を点灯素子に供給していると消費電力が多くなってしまうため、低照度下で撮影するときには、点灯素子に供給する電力を少なくすることが望ましい。ところが従来では、点灯素子に常に一定の電力を供給していた。このため、高照度下で撮影するときにファインダ内表示が見にくかったり、消費電力が多くなったりしていた。
【0008】
本発明は、上記従来技術に鑑み、撮影環境の照度に応じてファインダ内表示用の点灯素子に供給する電力を調整することにより、ファインダ内表示が見やすくしかも消費電力の節約もすることのできるビデオカメラのファインダ装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明の構成は、光学ビューファインダ内にファインダ内表示用の点灯素子が備えられているビデオカメラのファインダ装置であって、ビデオカメラに備えられている、撮像信号の値から露出を判定する自動露出装置で得られる被写体輝度情報から撮影環境の照度を連続的に求め、照度が設定値より小さいときには点灯素子に供給する電力の値を定常値とし、照度が設定値より大きいときには点灯素子に供給する電力の値を大きくする制御手段を備えたことを特徴とする。
【0010】
【作用】
ビデオカメラのAE情報から撮影時の照度条件を判断し、高照度下での撮影と判断されたときは、光学ビューファインダ内に備えたファインダ内表示用の点灯素子に供給する電力を増し、表示を見やすくし、通常照度下では供給電力を小さくして消費電力を節約する。
【0011】
【実施例】
図1は本発明の実施例を組み込んだビデオカメラの撮像系を示す。同図に示すようにレンズ部1により形成された光学像がCCD2の受光面に結像され、CCD2からは撮像信号Sが出力される。撮像信号SはAGC回路3を通り、A/D変換器5によりデジタル信号に変換されて、信号処理回路6及び演算回路7に入力される。
【0012】
信号処理回路6は、入力された信号を輝度信号系と色信号系に分離し、γ補正処理やホワイトバランス制御等の処理をする。そして信号処理回路6の後段に接続されたローパスフィルタ8からは輝度信号Yが出力され、バンドパスフィルタ9からは色信号Cが出力される。
【0013】
演算回路7は、撮像信号Sの値を基に、最適露出にするためのアイリス値I及び最適なホワイトバランス制御を行うためのホワイトバランス制御値Wを演算する。
【0014】
カメラマイコン10は、ホワイトバランス制御値Wを信号処理回路6に送ってホワイトバランス制御をさせる。またカメラマイコン10は、アイリス値IをD/A変換器11を介してアイリスドライバ12に送るため、アイリスドライバ12が作動してアイリス開度が変化する。ホール素子13はアイリスに取り付けられており、その出力電圧Hは、図2に示すようにアイリス開度に応じて変化する。このホール素子電圧Hはホールアンプ14で増幅されてからカメラマイコン10に入力される。なおアイリス調整をしてもまだ露出が不足するときは、カメラマイコン10は、AGC3のゲインをアップさせる。
【0015】
なお演算回路7のアイリス値演算機能、カメラマイコン10、D/A変換器11、アイリスドライバ12、アイリス、ホール素子13、ホールアンプ14等により、自動露出装置が構成されている。
【0016】
カメラマイコン10とシステムコントローラ15とは相互にデータ通信が行なわれる。そして光学ビューファインダ4内に備えられてファインダ内表示をするための点灯素子16に供給される電力の大きさは、後述するようにシステムコントローラ15の指令により制御される。
【0017】
前記カメラマイコン10は更に、例えばISO100のときの露出値EV100を次式により求めている。
EV100=AV +TV +SV100+EeV−AgcV −CccdV
但し
EV100:ISO100のときの露出値
AV :レンズ開口値
TV :電子シャッタ時間値
SV100:ISO100の感度値
EeV :露出の過不足値
AgcV :AGC3による感度アップ値
CccdV:CCD2の感度値
【0018】
レンズ開口値AV はホール素子電圧Hから求められ、電子シャッタ時間値TV は設定されてマイコン10にメモリされており、感度値SV100は固定値であり外部からマイコン10に設定されており、露出の過不足値EeVはAE演算回路出力値により求められ、感度アップ値AgcV はマイコン10にメモリされており、感度値CccdVは固定値であり外部からマイコン10に設定されている。
【0019】
露出値EV100は、撮影時の周囲の明るさにほぼ相当するものである。このためカメラマイコン10は露出値EV100を演算し、その値があらかじめ設定した値よりも小さいときは、撮影環境の照度が低いと判定し、露出値EV100があらかじめ設定した値よりも大きくなったら撮影環境の照度が高いと判定する。
【0020】
システムコントローラ15は、カメラマイコン10により撮影環境照度が低いと判定したときには、点灯素子16に供給する電力を通常値とし、通常の照度環境下でファインダ内表示がほどよく見える程度とする。またシステムコントローラ15は、カメラマイコン10により撮影環境照度が高いと判定したときには、点灯素子16に供給する電力を多くし、高照度環境下でもファインダ内表示が明瞭に見えるようにする。
【0021】
【発明の効果】
以上実施例と共に具体的に説明したように本発明によれば、通常照度の撮影環境ではファインダ内表示をする点灯素子に供給する電力を節約し、高照度撮影環境では点灯素子に供給する電力を増やし明瞭なファインダ内表示が見られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を組み込んだビデオカメラの撮像系を示すブロック図。
【図2】アイリスの開口特性を示す特性図。
【図3】光学ビューファインダを搭載したビデオカメラを示す斜視図。
【符号の説明】
01 カメラ一体型VTR(ビデオカメラ)
02 外装ケース
03 撮影レンズ
04 光学ビューファインダ
05 ステレオマイク
06 VTRデッキ
07 サイドグリップ
08 撮影ボタン
09 テレ/ワイド切換ボタン
1 レンズ部
2 CCD
3 AGC回路
4 光学ビューファインダ
5 A/D変換器
6 信号処理回路
7 演算回路
8 ローパスフィルタ
9 バンドパスフィルタ
10 カメラマイコン
11 D/A変換器
12 アイリスドライバ
13 ホール素子
14 ホールアンプ
15 システムコントローラ
16 点灯素子
Claims (3)
- 光学ビューファインダ内にファインダ内表示用の点灯素子が備えられているビデオカメラのファインダ装置であって、
ビデオカメラに備えられている、撮像信号の値から露出を判定する自動露出装置で得られる被写体輝度情報から撮影環境の照度を連続的に求め、照度が設定値より小さいときには点灯素子に供給する電力の値を定常値とし、照度が設定値より大きいときには点灯素子に供給する電力の値を大きくする制御手段を備えたことを特徴とするビデオカメラのファインダ装置。 - 請求項1において、前記自動露出装置は、撮像信号の値から露出を判定する機能を有するタイプであり、前記制御手段は自動露出装置で得たレンズ開口値を基に撮影環境の照度を求めることを特徴とするビデオカメラのファインダ装置。
- 請求項2において、前記制御手段は、レンズ開口値を基本値とし、電子シャッタ時間値,露出の過不足値,撮像素子の感度値を補正値として撮影環境の照度を求めることを特徴とするビデオカメラのファインダ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07425993A JP3544380B2 (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | ビデオカメラのファインダ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07425993A JP3544380B2 (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | ビデオカメラのファインダ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06292061A JPH06292061A (ja) | 1994-10-18 |
JP3544380B2 true JP3544380B2 (ja) | 2004-07-21 |
Family
ID=13541975
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07425993A Expired - Lifetime JP3544380B2 (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | ビデオカメラのファインダ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3544380B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6545775B1 (en) | 1995-07-21 | 2003-04-08 | Canon Kabushiki Kaisha | Control system and units removably attachable to the same |
JP3347538B2 (ja) * | 1995-07-21 | 2002-11-20 | キヤノン株式会社 | 電源制御システム |
-
1993
- 1993-03-31 JP JP07425993A patent/JP3544380B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06292061A (ja) | 1994-10-18 |
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