JP3543689B2 - ディジタル信号の処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、マルチレートに対応した記録再生装置に適するディジタル信号の処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、画像データの処理装置は急速にディジタル化が進んでいる。例えば、業務用VTRは、アナログ記録方式のVTRから、非圧縮のデジタル信号を記録するVTR(例えば、D1,D2,D3,D5)、そして映像信号を高能率符号化により圧縮して記録するVTR(たとえば、DVCPRO)のように、アナログからディジタルへ、またディジタルの非圧縮から圧縮へと変遷している。また、民生用VTRでは、アナログ方式のVHSから、画像データをDCT、ハフマン符号により高能率符号化して記録する圧縮方式のDV−VTRに変遷している。
【0003】
また、番組に応じてビットレートの異なる記録をして、記録容量を押さえる手法が顕著になりつつある。実際DVCPROシリーズでは、ニュース取材では25Mbps記録、ドラマ、バラエティ等では50Mbps記録が使用されている。さらに来年度より放送予定のBSディジタル放送では、HD放送が主体になることから、さらにビットレートの大きい記録が望まれている。
【0004】
これらの多レートのフォーマットに対応して記録再生を行うVTRの従来の例として、特許第2656077号公報のディジタル信号記録装置では、入力されたディジタルデータをバッファーメモリに書きこみ、入力されるディジタルデータの容量に対応して、ドラムシリンダの回転速度を比例させ、かつ前記バッファーメモリからの読み出しクロックを前記回転速度に比例した周波数のクロックにすることにより、同一のヘッドアッセンブリを持ったドラムシリンダでマルチレートの記録再生装置を実現している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の記録再生装置では、例えば、A、B、C、Dと4系統のディジタルデータが入力される場合、それらの入力データが各記録ヘッドにどのような対応関係にあるのか、また複数の記録フォーマットに対応して4系統のディジタルデータが、どのような配列で記録されるのかは述べられていない。
【0006】
さらに、バッファーメモリの読み出しクロックをフォーマットに対応して切り替えるため、メモリ制御が煩雑になる、またメモリの書きこみと読み出しに対応してメモリを2個用いなければならないといった課題があった。
【0007】
本発明は、同一回路構成で記録ヘッド数の異なるシステムに対応可能なディジタル信号の処理装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために本発明は、1チャンネル当たり同一レートを有するN(Nは自然数)個のセクターで構成されていて、1セクター当たりaビットのディジタルデータを有するK(Kは2以上の整数)チャンネルのディジタルデータを書き込むバッファーメモリと、バッファーメモリを(N×K)個の領域に分割し、チャンネルとセクタをメモリの領域に対応づけて、Kチャンネルのディジタルデータを書き込むメモリの書き込み制御手段と、バッファーメモリから読み出したディジタルデータを記録するドラムシリンダに配置されたL個(Lは自然数)の記録ヘッドと、ドラムシリンダの回転数を記録ヘッド数Lに反比例した回転数とするドラムシリンダの制御手段と、記録ヘッドの回転周期に対応して、各記録ヘッドが記録すべきトラック番号を発生するトラック番号生成手段と、トラック番号生成手段により発生された各記録ヘッドのトラック番号とバッファーメモリの(N×K)の領域との対応表を記憶しておくフォーマットメモリと、フォーマットメモリを参照にして、バッファーメモリに格納されているディジタルデータをL個の領域毎に読み出していくメモリの読み出し手段と、バッファーメモリより読み出されたディジタルデータを所定ビット毎に格納しておくK個のレート変換メモリと、K個のレート変換メモリに格納されたディジタルデータをL個毎に切り替えて、ドラムシリンダの回転数に比例した記録クロックで読み出すレート変換メモリの制御手段とを備える。
【0009】
これにより、入力データと各記録ヘッド及び各トラックとの対応関係を自由に設定できるので、複数の記録フォーマットに柔軟に対応可能である。
【0010】
また、バッファーメモリの読み出しクロックを単一周波数にすることが可能であり、バッファーメモリと容量の小さいレート変換メモリで、ヘッド数の異なる装置に対応することができる。
【0011】
さらに、上記発明に、記録ヘッドの1スキャンが生成するトラックが、複数のセグメントに分割される場合は、そのセグメント番号を生成するセグメント番号生成手段と、各フォーマットに応じて、トラック番号生成手段により作成されたトラック番号とセグメント番号生成手段により作成されたセグメント番号に対応するバッファーメモリの(N×K)の領域との対応表を記憶しておくフォーマットメモリを追加することにより、例えば1本のトラックにおいて、映像信号と音声信号が別のセグメントに違った配列で記録される場合も柔軟に対応できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の発明は、1チャンネル当たり同一レートを有するN(Nは自然数)個のセクターで構成されていて、1セクター当たりaビットのディジタルデータを有するK(Kは2以上の整数)チャンネルのディジタルデータを書きこむバッファーメモリと、前記バッファーメモリを(N×K)個の領域に分割し、前記チャンネルと前記セクタを前記メモリの領域に対応づけて、前記Kチャンネルのディジタルデータを書きこむメモリの書きこみ制御手段と、前記バッファーメモリから読み出したディジタルデータを記録するドラムシリンダに配置されたL個(Lは自然数)の記録ヘッドと、前記ドラムシリンダの回転数を前記記録ヘッド数Lに反比例した回転数とするドラムシリンダの制御手段と、前記記録ヘッドの回転周期に対応して、各記録ヘッドが記録すべきトラック番号を発生するトラック番号生成手段と、前記トラック番号生成手段により発生された各記録ヘッドのトラック番号と前記バッファーメモリの(N×K)の領域との対応表を記憶しておくフォーマットメモリと、前記フォーマットメモリを参照にして、前記バッファーメモリに格納されているディジタルデータをL個の領域毎に読み出していくメモリの読み出し手段と、前記バッファーメモリより読み出されたディジタルデータを所定ビット毎に格納しておくK個のレート変換メモリと、前記K個のレート変換メモリに格納されたディジタルデータをL個毎に切り替えて、ドラムシリンダの回転数に比例した記録クロックで読み出すレート変換メモリの制御手段とを備える。
【0013】
これにより、入力データと各記録ヘッド及び各トラックとの対応関係を自由に設定できるので、複数の記録フォーマットに柔軟に対応可能である。また、バッファーメモリの読み出しクロックを単一周波数にすることが可能であり、バッファーメモリと容量の小さいレート変換メモリで、ヘッド数の異なる装置に対応することができる。
【0014】
さらに、本発明の第2の発明は、1チャンネル当たり同一レートを有するN(Nは自然数)個のセクターで構成されていて、1セクター当たりaビットのディジタルデータを有するK(Kは2以上の整数)チャンネルのディジタルデータを書きこむバッファーメモリと、前記バッファーメモリを(N×K)個の領域に分割し、前記チャンネルと前記セクタを前記メモリの領域に対応づけて、前記Kチャンネルのディジタルデータを書きこむメモリの書きこみ制御手段と、前記バッファーメモリから読み出したディジタルデータを記録するドラムシリンダに配置されたL個(Lは自然数)の記録ヘッドと、前記ドラムシリンダの回転数を前記記録ヘッド数Lに反比例した回転数とするドラムシリンダの制御手段と、前記記録ヘッドの回転周期に対応して、各記録ヘッドが記録すべきトラック番号を発生するトラック番号生成手段と、前記記録ヘッドの1スキャンが生成するトラックが、複数のセグメントに分割される場合は、そのセグメント番号を生成するセグメント番号生成手段と、各フォーマットに応じて、前記トラック番号生成手段により作成されたトラック番号と前記セグメント番号生成手段により作成されたセグメント番号に対応する前記バッファーメモリの(N×K)の領域との対応表を記憶しておくフォーマットメモリと、前記フォーマットメモリを参照にして、前記バッファーメモリに格納されているディジタルデータをL個の領域毎に読み出していくメモリの読み出し手段と、前記バッファーメモリより読み出されたディジタルデータを所定ビット毎に格納しておくK個のレート変換メモリと、前記K個のレート変換メモリに格納されたディジタルデータをL個毎に切り替えて、ドラムシリンダの回転数に比例した記録クロックで読み出すレート変換メモリの制御手段とを備える。
【0015】
これにより、例えば1本のトラックにおいて、映像信号と音声信号が別のセグメントに違った配列で記録される場合も柔軟に対応できる。
【0016】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0017】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるディジタル信号の処理装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態では、同一のビットレートを有する4系統のディジタルデータを入力して、記録ヘッドを180度対向ヘッドの構成で4チャンネル有する場合は9000rpmでドラムシリンダを回転し、1フレーム、1チャンネル当たり10個の記録トラックを生成する。記録ヘッドを180度対向ヘッドの構成で2チャンネル有する場合は18000rpmでドラムシリンダを回転させ、1フレーム、1チャンネル当たり20個の記録トラックを発生させることによって同一フォーマットを実現している。以下、図1を参照しながら詳細に説明する。
【0018】
同図において、1は入力された4系統のディジタルデータを格納するバッファーメモリ、2はバッファーメモリ1の書きこみの制御をするメモリ書きこみ手段、3は記録ヘッドの数に反比例してドラムシリンダを回転させるドラムシリンダ制御手段、4はドラムシリンダの回転に対応して記録トラックのトラック番号を発生するトラック番号の生成手段、6はトラック番号に対応したバッファーメモリ1のアドレスを記憶しておくフォーマットメモリ、5はトラック番号に従い、フォーマットメモリ6を参照にしながらバッファーメモリ1の読み出しアドレスを発生するメモリ読み出し制御手段、7はバッファーメモリ1より読み出されたディジタルデータを所定ビット単位で格納しておくレート変換メモリ、8はドラムシリンダ制御手段3の示す回転数に比例した記録クロックを発生する記録クロック発生手段、9は記録クロックに対応してレート変換メモリ7の制御を行うレート変換メモリの制御手段、10はレート変換メモリ7から読み出されたディジタルデータの変調を行う変調手段である。以上のように構成されたディジタル信号の処理装置の動作について、以下に説明する。
【0019】
まず、4系統のディジタルデータの模式図を図2に示す。図2に示すように、1系統のディジタルデータは、1フレーム当たり、10個のセクターで構成されており、1セクター当たり所定のaビットの容量を持つ。本実施の形態では入力を4系統有するので、セクター数は1フレームあたり40セクターとなる。以上のような構成を有する4系統のディジタルデータは、メモリ書きこみ制御手段2によって制御されバッファーメモリ1に書き込まれる。
【0020】
図3にバッファーメモリ1のメモリマップを示す。同図の符号M(1,1)はバッファーメモリの(1,1)の領域を示している。同図によると、ディジタルデータ1はセクター番号をkとすると、セクターkはM(1,k)のバッファーメモリの領域に書き込まれる。ディジタルデータ2、ディジタルデータ3、ディジタルデータ4も同様にM(2,k)、M(3,k)、M(4,k)の領域に書き込まれる。
【0021】
ドラムシリンダ制御手段3では、記録ヘッドのチャンネル数が4チャンネルの場合はドラムシリンダを9000rpmで回転させ、記録ヘッドのチャンネル数が2チャンネルの場合はドラムシリンダを18000rpmで回転させ、夫々の回転数とヘッド数に対応したヘッドスイッチを発生している。トラック番号生成手段4では、ドラムシリンダ制御手段3により生成されたヘッドスイッチによりトラック番号を発生している。記録ヘッドが180度対向ヘッドの構成で4チャンネルの場合は、1フレームあたりドラムシリンダを5回転させ5周期のヘッドスイッチを生成させ、記録ヘッドが180度対向ヘッドの構成で2チャンネルの場合は、1フレーム当たりドラムシリンダを10回転させ10周期のヘッドスイッチを生成させ、フレーム基準信号をリセット信号にして、各ヘッドスイッチの立ち下がりおよび立ち上りエッジ毎にカウントして記録トラック番号を生成している。
【0022】
図4に記録トラック番号の生成のタイミング図を示す。同図において、(4−1)はフレーム信号、(4−2)は9000rpmモードのヘッドスイッチ信号、(4−3)は9000rpmモードのトラック番号、(4−4)は18000rpmモードのヘッドスイッチ信号、(4−5)は18000rpmモードのトラック番号である。同図が示すように、ドラムシリンダの回転が9000rpmの場合、トラック番号は1から10までとなり、ドラムシリンダの回転数が18000rpmの場合、トラック番号は1から20までとなる。
【0023】
図5はドラムシリンダ回転数が9000rpmにおけるフォーマットメモリ6のマップの一例、図6はドラムシリンダ回転数が18000rpmにおけるフォーマットメモリ6のマップの一例である。9000rpmの場合は10個のトラックと4個の記録チャンネルに対応して、バッファーメモリ1の領域が記されている。同様に、18000rpmの場合は20個のトラックと2個の記録チャンネルに対応してバッファーメモリ1の領域が記されている。尚、今回図5及び図6に記したフォーマットメモリ6のマップは一例であって、各記録フォーマットに従い自由に変更できることはいうまでもない。
【0024】
メモリ読み出し手段5では、トラック番号生成手段4で生成されたトラック番号に対応したバッファーメモリ1の領域をフォーマットメモリ6に従って、1シンクブロック毎に読み出している。
【0025】
4個の記録チャンネルを有する回転数が9000rpmの場合では、1シンクブロック毎にバッファーメモリ1の4個の領域から読み出される。また、2個の記録チャンネルを有する回転数が18000rpmの場合は1シンクブロック毎にバッファーメモリ1の2個の領域から読み出される。
【0026】
図7はレート変換メモリ7の書きこみ及び読み出しのタイミング図である。同図の(a−1)はドラムシリンダの回転数が9000rpmの場合におけるバッファーメモリ1から読み出されたディジタルデータのタイミングであり、同図のM(i,j,k)はディジタルデータi、jセクター、k番目のシンクブロックのディジタルデータを示している。同図によると、入力された4系統のディジタルデータの第1セクター部がシンクブロック毎に順番に読み出されている。(a−1)のタイミングで読み出されたディジタルデータは、4個のレート変換メモリ7に書きこまれる。4個のレート変換メモリ7のメモリマップは、4チャンネルの記録ヘッドが記録すべきディジタルデータを選択して格納している。本実施の形態では、記録ヘッドのチャンネル番号と入力されたディジタルデータの番号とを対応させている。図7(a−2)、(a−3)、(a−4)、(a−5)は、ドラムシリンダの回転数が9000rpmの場合における各レート変換メモリ7からのディジタルデータの読み出しのタイミング図である。レート変換メモリ7の読み出しクロックは、記録クロック発生手段8で発生したクロックによって行われている。
【0027】
また、同図の(b−1)は、ドラムシリンダの回転数が18000rpmの場合におけるバッファーメモリ1から読み出されたディジタルデータのタイミングであり、同図のM(i,j,k)はディジタルデータi、jセクター、k番目のシンクブロックのディジタルデータを示している。同図によると、入力された4系統のディジタルデータのうち、ディジタルデータ1とディジタルデータ2の第1セクター部がシンクブロック毎に順番に読み出されている。(a−1)のタイミングで読み出されたディジタルデータは、1シンクブロック毎に4個のレート変換メモリ7に書きこまれる。4個のレート変換メモリ7のメモリマップは4個のレート変換メモリを2個ずつに分け、1個の記録チャンネルに2個のレート変換メモリが対応するように制御している。同図の(b−2)、(b−3)、(b−4)、(b−5)は、ドラムシリンダの回転数が18000rpmの場合における各レート変換メモリからディジタルデータの読み出しのタイミング図である。同図に示すように、(b−2)と(b−4)に示されるディジタルデータが1個の記録チャンネルに対応し、(b−3)と(b−5)に示されるディジタルデータが、もう一方の記録チャンネルに対応する。また、レート変換メモリ7の読み出しクロックは、記録クロック発生手段8で発生した9000rpm時の2倍の周波数のクロックによって行われている。
【0028】
図8に各回転に対応した読み出されたディジタルデータの模式図を示す。同図の(8−1)はフレーム基準信号、(8−2)は9000rpmのヘッドスイッチ、(8−3)は9000rpm時の各記録チャンネルのディジタルデータ、(8−4)は18000rpmのヘッドスイッチ、(8−5)は18000rpm時の各記録チャンネルのディジタルデータを示している。
【0029】
図8に示したように、9000rpmの場合は、各セクターの4系統のディジタルデータが、ほぼ並列に読み出されるのに対して、18000rpmの場合は各セクターの4系統のディジタルデータの内、ディジタルデータ1とディジタルデータ2がまず読み出され、次にディジタルデータ3とディジタルデータ4が読み出されている。
【0030】
レート変換メモリ7でレート変換されたディジタルデータは、変調手段10に入力されNRZI等の変調をされ記録ヘッドにより記録される。
【0031】
図9は、本実施に形態におけるメモリ領域と記録フォーマットの対応を示す模式図であり、ドラムシリンダの回転数が9000rpmの場合も、18000rpmの場合も共通の記録フォーマットとなる。
【0032】
以上説明したように、本実施の形態1では回転数に対応したフォーマットメモリ6と、レート変換メモリ7を設けることによって、入力データと各記録ヘッド及び各トラックとの対応関係を自由に設定できるので、複数の記録フォーマットに柔軟に対応可能である。
【0033】
また、バッファーメモリ1の読み出しクロックを単一周波数にすることが可能であり、バッファーメモリ1と容量の小さいレート変換メモリ7で、ヘッド数の異なる装置に対応することができる。
【0034】
尚、本実施の形態の回路構成に入力データを選択する選択手段を設け、記録チャンネルを2チャンネルに固定し、18000rpmで回転する場合は入力される4系統のディジタルデータを全て記録し、9000rpmで回転する場合は前記選択手段で入力されたディジタルデータの内2系統を選択して記録すれば、マルチレートの記録装置が実現可能なことはいうまでもない。
【0035】
(実施の形態2)
図10は、本発明の実施の形態2によるディジタル信号の処理装置の構成を示すブロック図である。同図において、図1と同符号のものは、実施の形態1と同様であるので説明を省略する。実施の形態1と異なる点は、記録ヘッドの1スキャンが生成するトラックが、複数のセグメントに分割される場合は、そのセグメント番号を生成するセグメント番号生成手段20を設け、実施の形態1に記載したトラック番号生成手段4により作成されたトラック番号とセグメント番号生成手段20により作成されたセグメント番号に対応するバッファーメモリ1の(N×K)の領域との対応表を記憶しておく新たなフォーマットメモリ21を設けたものである。
【0036】
本実施の形態は、例えば、ビデオとオーディオが異なるデータ配列で記録されるときに有効である。
【0037】
図11に入力されるディジタルオーディオデータの模式図を示す。ディジタルビデオデータは、実施の形態1と同様である。本実施の形態ではビデオとオーディオが時間軸多重で伝送された4系統のディジタルデータを入力としている。1系統のディジタルデータには、オーディオデータが前半セクターと後半セクターに分かれて2チャンネル挿入されている。本実施の形態では、図11で示すように、各系統で前半(セクタ−1〜セクタ−5)、後半(セクタ−6〜セクタ−10)で異なるように、合計8チャンネルのオーディオデータが挿入されている。これらの8チャンネルのオーディオデータを記録する場合、チャンネル毎に編集する必要性から、各々のチャンネルのオーディオデータがまとまって記録することが重要である。しかし、図9の記録フォーマットで示したようにビデオデータは、各入力ディジタルデータの隣接セクターは記録トラックではまとまって記録されていない。
【0038】
これらの課題を解決するために、本実施の形態は、記録ヘッドの1スキャンが生成するトラックが、複数のセグメントに分割される場合は、そのセグメント番号を生成するセグメント番号生成手段20を設けている。セグメント番号生成手段20では、1トラックの中で、ビデオセグメントとオーディオセグメントを記録位置に従い分割している。本実施の形態では、トラックの前半セグメントが音声セグメント、トラックの後半がビデオセグメントとしている。セグメント番号生成手段20で生成されたセグメント番号と、トラック番号生成手段4で生成されたトラック番号はメモリ読み出し手段6に入力され、メモリ読み出し制御手段5では、セグメント番号とトラック番号に対応したフォーマットメモリ21のアドレスに格納されているバッファーメモリ領域に従いバッファーメモリの読み出しを制御する。
【0039】
図12に9000rpmモードにおけるフォーマットメモリの一例を示す。同図に示すように、フォーマットメモリ21は、各記録チャンネルに対応して、トラック番号毎に、音声セグメントとビデオセグメントと別々にバッファーメモリ1の領域を記憶している。例えば、記録チャンネル1であると、トラック番号が2で、セグメント番号生成手段20が音声セグメントの位置を示している場合は、M(1,5)のバッファーメモリ1の領域に格納されているディジタルデータが、映像セグメントの位置を示している場合には、M(1,2)のバッファーメモリ1の領域に格納されているディジタルデータが読み出される。
【0040】
同様に18000rpmの場合も記録チャンネルに対応して音声セグメントとビデオセグメントを示すフォーマットメモリのマップがあるが、実施の形態1より容易に推定されるので説明を省略する。同様に、レート変換メモリ7の動作についても、実施の形態1と同様の動作をするので説明を省略する。
【0041】
本実施の形態で記録されるトラックの記録フォーマットを図13に示す。同図に示すように、1トラックが映像セグメントと音声セグメントに分かれ、各々が別の配列で記録され、音声に関しては、各チャンネルがまとまって記録されている。
【0042】
以上のように本実施の形態によれば、セグメント番号生成手段20と、それに対応したフォーマットメモリ21を設けることにより、例えば1本のトラックにおいて、映像信号と音声信号が別のセグメントに違った配列で記録される場合も柔軟に対応することができる。
【0043】
以上の実施の形態1と実施の形態2では、記録の場合の構成と動作について説明したが、再生の場合もその逆の処理をすればよいことはいうまでもない。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の第1の発明によれば、複数個のセクターで構成されていて、K(Kは2以上の整数)チャンネルのディジタルデータを書きこむバッファーメモリと、バッファーメモリ(N×K)個の領域に分割し、チャンネルとセクタをメモリの領域に対応づけて、Kチャンネルのディジタルデータを書きこむメモリの書きこみ制御手段と、ディジタルデータを記録するドラムシリンダに配置されたL個(Lは自然数)の記録ヘッドと、ドラムシリンダの回転数を記録ヘッド数Lに反比例した回転数とするドラムシリンダの制御手段と、記録ヘッドの回転周期に対応して、各記録ヘッドが記録すべきトラック番号を発生するトラック番号生成手段と、トラック番号生成手段により発生された各記録ヘッドのトラック番号とバッファーメモリの(N×K)の領域との対応表を記憶しておくフォーマットメモリと、フォーマットメモリを参照にして、バッファーメモリに格納されているディジタルデータをL個の領域毎に読み出していくメモリの読み出し手段を設け、回転数に対応して、トラック番号を生成し、そのトラック番号に従ったメモリ領域からディジタルデータを読み出すので、ほとんど同一の回路構成で回転数の違ったシステムに対応できる。
【0045】
また、バッファーメモリより読み出されたディジタルデータを所定ビット毎に格納しておくK個のレート変換メモリと、K個のレート変換メモリに格納されたディジタルデータをL個毎に切り替えて、ドラムシリンダの回転数に比例した記録クロックで読み出すレート変換メモリの制御手段とを具備しているので、バッファーメモリの読み出しクロックを単一周波数にすることが可能であり、バッファーメモリと容量の小さいレート変換メモリで、ヘッド数の異なる装置に対応することができる。
【0046】
さらに、本発明の第2の発明によれば、記録ヘッドの1スキャンが生成するトラックが、複数のセグメントに分割される場合は、そのセグメント番号を生成するセグメント番号生成手段と、各フォーマットに応じて、トラック番号生成手段により作成されたトラック番号とセグメント番号生成手段により作成されたセグメント番号に対応するバッファーメモリの領域との対応表を記憶しておくフォーマットメモリを設けることにより、例えば1本のトラックにおいて、映像信号と音声信号が別のセグメントに違った配列で記録される場合も柔軟に対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1によるディジタル信号の処理装置の構成を示すブロック図
【図2】同処理装置の入力ディジタルデータの模式図
【図3】同処理装置のバッファーメモリのメモリマップを示す図
【図4】同処理装置のトラック番号生成手段のタイミング図
【図5】同処理装置の9000rpmモード時のフォーマットメモリのマップを示す図
【図6】同処理装置の18000rpmモード時のフォーマットメモリのマップを示す図
【図7】同処理装置のレート変換メモリの制御を示すタイミング図
【図8】同処理装置のヘッドスイッチと各記録チャンネルのデータの関係を示す模式図
【図9】同処理装置の記録トラックと入力データの関係を示す模式図
【図10】本発明の実施の形態2によるディジタル信号の処理装置の構成を示すブロック図
【図11】同処理装置の入力ディジタル音声データの模式図
【図12】同処理装置の9000rpmモード時のフォーマットメモリのマップを示す図
【図13】同処理装置の記録トラックと入力データの関係を示す模式図
【符号の説明】
1 バッファーメモリ
2 メモリ書きこみ制御手段
3 ドラムシリンダ制御手段
4 トラック番号生成手段
5 メモリ読み出し制御手段
6 フォーマットメモリ
7 レート変換メモリ
8 記録クロック発生手段
9 レート変換メモリの制御手段
10 変調手段
Claims (2)
- 1チャンネル当たり同一レートを有するN(Nは自然数)個のセクターで構成されていて、1セクター当たりaビットのディジタルデータを有するK(Kは2以上の整数)チャンネルのディジタルデータを書きこむバッファーメモリと、
前記バッファーメモリを(N×K)個の領域に分割し、前記チャンネルと前記セクタを前記メモリの領域に対応づけて、前記Kチャンネルのディジタルデータを書きこむメモリの書きこみ制御手段と、
前記バッファーメモリから読み出したディジタルデータを記録するドラムシリンダに配置されたL個(Lは自然数)の記録ヘッドと、
前記ドラムシリンダの回転数を前記記録ヘッド数Lに反比例した回転数とするドラムシリンダの制御手段と、
前記記録ヘッドの回転周期に対応して、各記録ヘッドが記録すべきトラック番号を発生するトラック番号生成手段と、
前記トラック番号生成手段により発生された各記録ヘッドのトラック番号と前記バッファーメモリの(N×K)の領域との対応表を記憶しておくフォーマットメモリと、
前記フォーマットメモリを参照にして、前記バッファーメモリに格納されているディジタルデータをL個の領域毎に読み出していくメモリの読み出し手段と、前記バッファーメモリより読み出されたディジタルデータを所定ビット毎に格納しておくK個のレート変換メモリと、
前記K個のレート変換メモリに格納されたディジタルデータをL個毎に切り替えて、ドラムシリンダの回転数に比例した記録クロックで読み出すレート変換メモリの制御手段とを備えたディジタル信号の処理装置。 - 1チャンネル当たり同一レートを有するN(Nは自然数)個のセクターで構成されていて、1セクター当たりaビットのディジタルデータを有するK(Kは2以上の整数)チャンネルのディジタルデータを書きこむバッファーメモリと、
前記バッファーメモリを(N×K)個の領域に分割し、前記チャンネルと前記セクタを前記メモリの領域に対応づけて、前記Kチャンネルのディジタルデータを書きこむメモリの書きこみ制御手段と、
前記バッファーメモリから読み出したディジタルデータを記録するドラムシリンダに配置されたL個(Lは自然数)の記録ヘッドと、
前記ドラムシリンダの回転数を前記記録ヘッド数Lに反比例した回転数とするドラムシリンダの制御手段と、
前記記録ヘッドの回転周期に対応して、各記録ヘッドが記録すべきトラック番号を発生するトラック番号生成手段と、
前記記録ヘッドの1スキャンが生成するトラックが、複数のセグメントに分割される場合は、そのセグメント番号を生成するセグメント番号生成手段と、
各フォーマットに応じて、前記トラック番号生成手段により作成されたトラック番号と前記セグメント番号生成手段により作成されたセグメント番号に対応する前記バッファーメモリの(N×K)の領域との対応表を記憶しておくフォーマットメモリと、
前記フォーマットメモリを参照にして、前記バッファーメモリに格納されているディジタルデータをL個の領域毎に読み出していくメモリの読み出し手段と、前記バッファーメモリより読み出されたディジタルデータを所定ビット毎に格納しておくK個のレート変換メモリと、
前記K個のレート変換メモリに格納されたディジタルデータをL個毎に切り替えて、ドラムシリンダの回転数に比例した記録クロックで読み出すレート変換メモリの制御手段とを備えたディジタル信号の処理装置。
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JP21972599A JP3543689B2 (ja) | 1999-08-03 | 1999-08-03 | ディジタル信号の処理装置 |
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