JP3543499B2 - 車両用駆動装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は車両用駆動装置に関し、詳しくは内燃機関の発生動力から転換された電力で車輪軸を駆動するハイブリッド形式の車両用駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開平7-15805 号公報は、内燃機関発生動力の回転数を変換する電磁カップリングと、トルクを制御する補助電動機によって内燃機関と電気機械のハイブリッド化を行い、動力機関の省燃費、低公害化を実現している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このシステムでは2つの独立した回転機が必要となり、特に電磁カップリング駆動装置の可回転磁場を有する回転子の効率の良い冷却(液冷等)が困難となるため、熱容量等を増加する必要が有り、そのため回転機本体が大きくなり、結果としてシステム重量が増加し、省燃費化の実現が困難となる。また、本機能は従来車両のトルクコンバータ及び変速機に置き換えられるべきものであり、このスペースに2つの回転機を搭載するのが望ましいが、事実上困難となる。
【0004】
そこで、本発明は、この電磁カップリング駆動装置の可回転磁場を有する回転子の効率良い冷却を行うために、回転子の冷却を行うことができる車両用駆動装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するため請求項1の記載によれば、内燃機関の駆動力により、第1及び第2の回転子は相対的に回転駆動され、第2の回転子は、第1の磁気回路により第1の回転子との間で相互電磁作用を発生させるとともにハウジングに固定された固定子との間で第2の磁気回路により相互電磁作用を引き起こす。そして内燃機関の回転力に対し、第1の回転電機で回転数を、第2の回転電機でトルクを負荷側の要求値に対応させる様これらの相互電磁作用により発生する駆動トルク、回転数を制御して負荷出力を駆動制御する。
【0006】
また、第1の回転子に冷媒を供給する供給手段を設けることで、第1の回転子の熱容量を大きくする必要がなくなり、第1の回転子を小型化にでき、しいては駆動装置全体の体格を押さえることができる。さらに、シャフト内部通路への冷媒の供給はシャフト上に設けた円周方向の溝により行うことで、シャフトの回転に対しても、確実に溝からシャフト内部通路へ冷媒を供給できる。
請求項2の記載によれば、冷媒供給手段を給電装置の近傍に設けることで給電装置の冷却も行うこができる。
【0007】
請求項3の記載によれば、冷媒をシャフト内に形成した冷媒通路を介して第1の回転子に送ることができ、かつオイルシールにより、確実に冷媒の漏れを防止することができる。
請求項4の記載によれば、ハウジングの端面をオイルハウジングとの間で冷媒通路を形成することで、既存の構成部材を利用することができる。
【0008】
請求項6の記載によれば、シャフト内部通路への冷媒の供給はシャフト上に設けた円周方向の溝により行うことで、シャフトの回転に対しても、確実に溝からシャフト内部通路へ冷媒を供給できる。特に、請求項10の記載によれば、シャフトの貫通孔内にパイプを設けるのみの簡単な構成により、パイプ内と貫通孔とパイプとの間の空間をそれぞれ冷媒の通路として使用することができる。

【0009】
【発明の実施の形態】
図1に本発明の実施例を示す。
100は内燃機関等のエンジンであり、1000はエンジン100の出力を入力として受け、車両用の駆動輪等から構成される負荷出力(走行駆動出力)に対応できるように駆動トルク及び回転数を適宜制御して負荷出力に向けて出力するトルク−回転数コンバータとして機能する駆動装置であり、内部に一対のコイルと界磁極により構成される入出力間の回転数を調整する回転数調整部1200と入出力間のトルクを調整するトルク調整部1400とを有する。 このトルク−回転数(speed)コンバータを以下略してT−Sコンバータ1000と呼ぶ。
【0010】
200はT−Sコンバータ1000の回転数調整部1200の通電を制御するインバータであり、本実施例においては、回転数調整部1200は3相の回転機により構成されていることから、インバータ200のスイッチング動作により、3相の交流電流が回転数調整部1200へ向けて通電制御されている。
400は同じくT−Sコンバータ1000のトルク調整部1400の通電を制御するインバータであり、回転数調整部1200と同様3相交流電流を通電制御している
500はT−Sコンバータ1000に設けられた回転センサ、その他の内部情報及び外部情報によりインバータ200及び400を制御するECUである。600は一般の車両等に用いられている直流のバッテリーである。700は負荷出力として車両のタイヤ等により構成される駆動輪である。
【0011】
さらにエンジン100とT−Sコンバータ1000間には一般の内燃機関駆動型の車両に広く用いられているジョイント部及び減速機(増速機含む)等が構成されるが本実施例では図示を省略、またT−Sコンバータ1000と駆動輪700間にも同様に減速機800,差動ギヤ900等が設けられている。。
次にT−Sコンバータ1000の詳細な構造について説明する。
【0012】
エンジン100の回転駆動力を伝達出力する出力軸110は、図示しないジョイント部、減速機(増速機)等を介してT−Sコンバータ1000のほぼ中心に位置するシャフト状の入力軸1213と連結されており、エンジン100の回転駆動力を入力軸1213へ直接伝達する。本実施例においては、出力軸110と入力軸1213を同一軸状に直線的に配置するようにしたが、車両の搭載スペースに合わせ、適宜ジョイント等を介して出力軸110と入力軸1213の軸方向に角度をもたせて配置させることも可能である。
【0013】
T−Sコンバータ1000は内部に入力軸1213に一体的に設けられた第1の回転子である第1ロータ1210と、第2の回転子である第2ロータ1310及び固定子に相当するステータ1410等が設けられている。
ステ−タ1410は、回転磁界を作る巻線1411及びステ−タコア1412より構成されている。
【0014】
又、入力軸1213は複数の異なる径の外周部を有しており、第1ロータ1210、ベアリング、電源供給の為のスリップリング、回転センサ等が配置されている。第1ロータ1210は回転磁界を形成する巻線1211及びロータコア1212から構成されており、巻線1211はブラシホルダ1610、ブラシ1620、スリップリング1630及び、シャフト1213内部にモ−ルド等の絶縁部1650を介して設けられているリ−ド部1660及び端子台1670を介して給電を受けている。スリップリング1630からのリ−ド部1660及び端子台1670への接続部の断面図は図2に記載する。
【0015】
第1ロータ1210の外周には、第1ロータと対向して円筒状の第2ロータ1310が第1ロータ1210と相対的に回転可能なように同一軸上に回転自在に配置されている。第2ロータ1310は、中空のロ−タヨ−ク1311とその内周側にN,S極を作るべく等間隔に配置された磁石より構成される磁石界磁1220が設けられており、ロ−タコア1212及び巻線1211とで回転数調整部1200を構成する。
【0016】
又、第2ロ−タ1310には中空ロ−タヨ−ク1311の外周側にN,S極を作るべく等間隔に配置された磁石より構成される磁石界磁1420も設けられており、前記ステ−タコア1412及び巻線1411と共にトルク調整部1400を構成する。
ここでロ−タ1311の内側或いは、外側に設けられた磁石はそれぞれロ−タヨ−ク1311内部に空間部を設けその中に挿入し固定されている。
【0017】
又、前記第2ロ−タ1310のロ−タヨ−ク1311はロ−タフレ−ム1331、1332及びベアリング1510、1511を介して外部フレ−ム1710、1720に回転可能に設けられている。 又、前記第1ロ−タ1210は、シャフト1213及びベアリング1512、1513を介して前記第2ロ−タのロ−タフレ−ム1331、1332に回転可能に設けられている。
【0018】
前記第2ロ−タ1310のロ−タフレ−ム1332の端部にはギヤ840がボルト841等で1332に固定されており、減速部800の連結ギヤ845及び差動ギヤ部900を介して車両の駆動輪700へエンジン、T−Sコンバ−タ1000の出力を伝達する。。
1911、1912は回転検出センサであり、それぞれ第1ロ−タ1210、第2ロ−タ1310の回転位置を検出している。1920はブラシホルダ1610のカバ−ケ−スである。
【0019】
次に第1ロータ1210及び第2ロータ1310、ステータ1410の断面構造について図3に基づいて説明する。図3は磁気回路断面を示すものであるが、内部の構造は、軸対称であるため、1/4断面のみを図示した形で説明する。
まず第1ロ−タ1210であるが、これは入力軸1213に圧入されたロータコア1212とその外周側に、断面T字状の複数のロ−タティ−ス1214が所定の間隔で設けられており、各ロ−タティ−ス1214はそれぞれ基部に形成したダブテ−ル1214aによりロ−タコア1212の外周の取り付け溝内に嵌着固定されている。そして各ロ−タティ−ス1214には3相界磁巻線1211が巻装されている。
【0020】
ロータティ−ス1214の外周にはエアギャップg1を介して円筒状のロータヨーク1311が回転自在に設けられており、その内周面側の内部に、円周方向に等間隔で複数の磁石1220が設けられている。これら磁石1220は内周面側の磁極が、交互にN,S極となるように配置されている。
各磁石1220の両端には、磁束の漏れを防ぐための開口部1311aがそれぞれ形成されている。また、各磁石1220間のスペ−スにはボルト穴1311bがロ−タヨ−ク1311を貫通するように周方向の複数位置に設けられておりロ−タヨ−ク1311を両サイドで支持するフレ−ム1331、1332を結合するためのボルト1333(図1)が上記各ボルト穴1311b内に挿入される。
【0021】
この界磁極1220とロータコア1212、ロ−タティ−ス1214及び巻線1211との間で磁束が形成されることにより一つの磁気回路を形成し、巻線1211に流れる電流をインバータ200により適宜制御することによって、負荷出力の回転数を調整する回転数調整部1200を構成する。
また、ロータヨーク1311の外周面側の内側に円周方向に等間隔に複数の磁石1420が配置されており、磁石1420の両端部には、磁束の漏れを防ぐための開口部1311aが磁石1220の場合と同様に形成されている。磁石1420の磁極の配置は磁石1220と同様である。
【0022】
第2ロータ1310の外径はd2であり、さらにその外周部に所定のエアギャップg2を介してステータ1410が設けられている。ステータ1410のステータコア1412の内周面側には巻線1411が巻装されるための複数のスロット1412aが形成されており、第2ロータの界磁極1420との間で磁束を形成し、第2の磁気回路を形成する。そして巻線1411に流れる電流をインバータ400により適宜制御することによって負荷出力へ向けてのトルクを調整することが可能であり、この磁気回路によりトルク調整部1400を構成する。
【0023】
上記の構成に於いて、エンジン100の出力を電磁力を介してダイレクトに車両出力側へ伝達し、モータ出力をアシストするメカニズムを説明する。今エンジン100の出力の回転数が2n〔rpm〕,トルクがt〔Nm〕である時、これを車両出力(回転数n〔rpm〕,トルク2t〔Nm〕)としたい場合について説明する。
【0024】
この回転数調整部1200では入力(第1ロータ回転エネルギー)と出力(第2ロータ回転エネルギー)でトルクは作用、反作用の関係にあり、トルクを同一トルクt〔Nm〕として、エンジン100の回転数2n〔rpm〕を車両出力回転数n〔rpm〕に調整する。
第2ロ−タ1310にまずトルクt〔Nm〕、回転数n〔rpm〕の出力を得るためには、回転方向と作用するトルク方向が逆となる制動状態となり、第2ロータ1310の回転数調整部側の磁石1220の位置を回転センサ1911、1912の相対角により検出し第1ロータ1210の巻線1211への通電位置を適当に計算、制御する事により、制動状態に制御し、第1ロータより発電出力が得られこれをバッテリー600を介してトルク調整部1400へ送る。第1ロータ1210の巻線1211への通電はインバータ200から給電器1600のブラシホルダ1610のブラシ1620、スリップリング1630、リード部1660及び端子台1670を経て行われ、通電タイミングは第1ロータ、第2ロータの回転センサ1911、1912の相対角によって計算される。これにより第2ロ−タ1310側へトルクt〔Nm〕、回転数n〔rpm〕の出力を得るとともにエネルギーntが発電出力として得られる。この様に回転数調整部1200はエンジン100の出力トルクt〔Nm〕を車両出力側である駆動輪700へそのまま伝達しながら、エンジン100側と出力側の回転数の差を発電出力とする機能を持つ。又逆にエンジン100側の回転数が出力回転数より小さいときは、バッテリー600より給電を受け、電動機としての機能を行う。
【0025】
次に第1ロータ1210よりエンジン100の出力トルクt〔Nm〕を電磁力を介して伝えられた第2ロータ1310においては車両出力を2nt(トルク2t、回転数n)とするために、不足となっているトルク分及びそれに必要な出力ntを補う必要がある。この場合のトルク調整部1400の働きは通常のモータと同様でインバータ400からステータ巻線1411へ所望のトルク、回転数となるように、第2ロータ1310のトルク調整部1400側の磁石1420の位置を回転センサ1912で検出し、通電タイミングを計算しながら給電を行う。逆に、エンジン100側トルクが出力側トルク以上となった時は、トルク調整部1400は、発電モードで働き、過剰なエネルギーをバッテリ600に送る機能を持つ。
【0026】
以上のようにエンジン100からの入力(トルクt,回転数2n)をまず回転数調整部1200により、エンジン100のトルクtは、そのまま第2ロータ1310へ伝達し、エンジン100の回転数2nを所望の出力回転数nに合わせるが、その時に生ずる回転数差n×トルクtのエネルギーを電力に変換し、インバータ200、バッテリ600を介してトルク調整部1400へ送る。トルク調整部1400側では、回転数調整部1200或いはバッテリ600の出力を受け、そのトルクtの車両出力トルクに対する不足分或いは過剰分をここで補正する。この時、不足の場合は、1400は電動機として、過剰であれば発電機として機能する。
【0027】
又、回転数調整部1200もエンジン100の入力の設定によっては電動機として機能する必要がある。
又逆に前記システムを車両の制動時に利用する場合は、エンジン100をコンプレッサー(或いはエンジン100によるブレーキ)として前記回転数調整部1200の第1ロータの回転抵抗体として利用でき、車両の制動エネルギーの内、前記回転数調整部1200で制動エネルギーの一部を吸収するので、トルク調整部1400が負担する制動エネルギーは減少し、制動時に必要な容量も小さくする事ができる。
【0028】
以上のような構成によりエンジン100の回転エネルギーを一部電磁力を介してダイレクトに走行駆動側へ伝達することで、電力系統及び回転機の容量を小さくすることができ、さらには2つの回転機を複合化し内外配置としたので大幅に小型化が可能となった。
又、一部回転エネルギーを電力に、又電力から回転エネルギーに変換する工程が省けるので、その分効率UPも期待できる。
【0029】
一般に回転機は多極化することで必要磁路断面積が減少する。本考案では磁石1220、1420を複数に分割して多極化することで、第2ロータの厚みを極端に薄くすることが出来、従って2つの回転機(回転数調整部1200、トルク調整部1400)を同心円状に配置し一体化した際の径方向への極大化をさらに軽減させ、小型化を一層向上させている。
【0030】
次に本回転機のハウジング1710と第1ロ−タ1210との間での冷媒を授受する装置について説明する。前記第1ロ−タ1210を冷却する冷媒は、図1における冷媒導入管1752よりT−Sコンバ−タ内に入る。この導入管1752はオイルハウジング1750の冷媒取り入れ口1750aに繋がれており、冷媒はここからオイルハウジング1750に設けられた溝1750b及びハウジング1710の端面との間の空間部分を流れてシャフト1213の円周溝1213dへ到達する。この時冷媒は前記オイルハウジング1750とシャフト1213及びその間に設けられたオイルシ−ル1760とハウジング1710とシャフト1213との間のオイルシール1761によって外部への漏れを防止している。これにより、外部から導入された冷媒はシャフト1213の溝1213d及びシャフト内往路1213eを通過し、シャフト1213と第1ロ−タ1210のセンタ−コア1212内のオイルパイプ1770に繋がるジョイントハウジング1775を介してセンターコア1212内のオイルパイプ1770に導入される。センターコア1212のオイルパイプ1770の往路1770aに入った冷媒は第1ロ−タ1210より熱を奪い、オイルパイプ1770の復路1770bを介し再びジョイントハウジング1775の復路1775bを通ってシャフト1213内復路1213f,シャフト1213の円周溝1213gを介してハウジング1710の外部側に移る。
【0031】
この時冷媒は往路と同じようにオイルハウジング1750とオイルシ−ル1761とにより外部への漏れを防止している。又、ハウジング1710に設けられた溝1710b及びオイルハウジング1750との間の空間を通じて、冷媒の出口1750cに繋がっており、ここから冷媒導出管1753を通って図示しない熱交換機に通じている。熱を貰った高温の冷媒は該熱交換機で冷却され再度導入管1752に送られる。
【0032】
図4に図1の一点鎖線の断面をB側から見た構造を示す。全体的にはオイルハウジング1750の内部形状とシャフト1213の断面からなるが、冷媒の通路に沿って説明すると、1750aが冷媒取り入れ口であり、1750bが冷媒通路となる溝部であり、1760がオイルシ−ルであり、これとシャフト1213及びハウジング1710、オイルハウジング1750の空間部を介してハウジング1710側から第2ロ−タ1210側へ冷媒を送る。
【0033】
冷媒はシャフト1213の円周溝部1213dからシャフト1213内往路1213eに連絡する溝1213hを介して往路1213eに入り、第1ロ−タ1210のコア1212内を通り、シャフト内復路1213fへ戻ってくる。
復路1213fは図5に示すが、これは図1の一点鎖線の断面をA側から見たものである。復路1213fへ戻ってきた冷媒はシャフト1213の円周溝1213gと復路1213fを連絡する溝1213iを通じて第1ロ−タ1210からハウジング1710側に移る。ハウジング1710側では、ハウジング1710とオイルシ−ル1761、オイルハウジング1750及びシャフト1213で構成される空間に冷媒を受け、ハウジング1710の溝1710bとオイルハウジング1750で構成される空間を通じて冷媒出口1750cに至る。
【0034】
上記の構成により外部ハウジング1710側から回転子である第1ロ−タ1210へ冷媒を漏れなく送る事ができるので効率良く冷却出来るとともに、回転力も殆ど損なう事がないので、回転機の効率を向上させる事ができる。
又、前記冷媒授受装置を軸受けと給電器の間に設けたので前記給電器のシ−ル(ブラシ粉等)を兼ねる事も出来、給電器の冷却を兼ねる事もできる。
【0035】
又、前記冷媒授受装置はシャフトに設けられた円周溝とオイルシ−ルおよびハウジングより構成されるので低コストで、軸方向のスペ−スも取らないので小型化となる。
又、前記冷媒授受装置は2つのハウジングの合わせ面を溝加工することで構成出来るので非常に製造性良い。
【0036】
図6にオイルハウジングの他の構造を示す。この図で図4の構成と同じ機能の物は同じ番号を採用している。図4の構成と異なるのは、オイルハウジング1750に円周方向の溝1750mを追加したことである。これにより、オイルハウジング1750内を効率良く冷却できるので、給電器1600も効率良く冷却する事が出来る。
【0037】
又、前記実施例では前記授受装置を前記冷媒の往復の通路として構成したが、往路だけの設定にして冷媒を回収するのは別のル−トを取ることも可能である。
次に、図7ないし図9に示す実施例において、説明する。なお、冷媒供給以外については、図1の実施例と同一であるため、説明を省略する。
まず、第1ロータ1210を冷却する冷媒は、図7および図8に示す冷媒導入管1731よりT−Sコンバータ内に入る。この導入管1731はオイルプレート1732に設けられており、冷媒はここからパイプ1230、ジョイント1231の開口孔1231aを通り、シャフト1213の径方向穴1232aに導かれる。そして、冷媒はシャフト1213と第1ロータ1210のロータコア1212内の通路をなすオイルパイプ1233に繋がるジョイントハウジング1234の往路1234aを会してセンターコア1212内のオイルパイプ1233の入口端1233aに導入される。
【0038】
ここで、オイルパイプ1233は、入口端1233aから出口端1233bまで一本の通路としてロータコア1212内に設けられている。
ロータコア1212のオイルパイプ1233の入口端1233aに入った冷媒は第1ロータ1210より熱を奪い、オイルパイプ1233の出口端1233bを介して再びジョイントハウジング1234の復路1234bを通り、シャフト1213の軸方向穴1235とパイプ1230外周とにより形成される空間を経由してハウジング1730に移る。
【0039】
ハウジング1730には冷媒出口1730aが繋がれており、ここから冷媒導出管1733を通って図示しない熱交換器に通じている。熱を奪った高温の冷媒は、該熱交換器で冷却され再度導入管1731に送られる。
ここで、パイプ1230とオイルプレート1732はオイルシール1735を介してシールされ、またシャフト1213とハウジング1730はオイルシール1736を介してシールされ、回転体に対して上記冷却通路が確実に構成されている。
【0040】
以上第1ロータ1210の冷却を説明したが、さらに前記冷媒にて同時にブラシ、スリップリングの給電部を冷却する手段について説明する。
第1ロータ1210に給電するスリップリング1630とブラシ1620には電流が流れるためその間の接触面にドロップ損が、また接触部の摩擦により摩擦損が発生し、そのためブラシ1620、スリップリング1630が発熱、温度上昇し、ブラシ寿命の低下を招く。
【0041】
第1ロータ1210側給電部は、外径表面にセラミック等の絶縁材が溶射により付着したシャフト1230の小径シャフト部1213mに3つの円筒状のスリップリング1630が、前記セラミック表面とスリップリング1630内径面が接触するように、また各々が軸方向に距離を持って配置され、その間を樹脂等の絶縁材でモールドしている。これにより、ブラシ1620、スリップリング1630の熱は熱伝導率の良い絶縁材であるセラミックを介しシャフト小径部1213mに伝わり、その内側を通る冷媒で効率的に冷却することが可能となる。
【0042】
以上説明したように、本発明の冷却構造をとることで第1ロータ1210の電磁気回路部とブラシ、スリップリングの給電部を同時に冷却することが可能となり、内側に位置する回転数調整部1200の小型高出力化が図られ、本発明の2つの回転機を同心円状に配置し小型化を狙うという本来の目的をはたすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における全体構成を示す主要部の縦断面図である。
【図2】本発明の実施例における要部を拡大して示す縦断面図である。
【図3】本発明の実施例における駆動装置の主要部の縦断面図である。
【図4】本発明の図1における一点鎖線に沿う縦断面図である。
【図5】本発明の図1における一点鎖線に沿う縦断面図である。
【図6】本発明の他の実施例における主要部の縦断面図である。
【図7】本発明の他の実施例における全体構成を示す主要部の縦断面図である。
【図8】図7に示す実施例における要部を拡大して示す縦断面図である。
【図9】パイプ及びジョイントを示す斜視図である。
【符号の説明】
100 エンジン(E/G)
200、400 インバータ
500 ECU
600 バッテリ
1000 トルク−回転数コンバータ
1200 回転数調整部
1210 第1ロータ
1230 パイプ
1233 オイルパイプ
1233a 入口端
1233b 出口端
1235 軸方向穴
1310 第2ロータ
1400 トルク調整部
1410 ステータ
1600 給電器
1710 ハウジング
1750 オイルハウジング
1752 冷媒導入管
1760 オイルシール
1761 オイルシール
1770 オイルパイプ

Claims (10)

  1. 内燃機関の出力を入力とし、連結される負荷出力に対し所定の駆動トルク及び回転数を出力制御する駆動装置において、
    前記駆動装置は、ハウジングと、
    前記ハウジングに収容され、前記内燃機関から負荷出力に回転力を伝える相対回転可能な第1及び第2の回転子と、
    前記ハウジングに固定される固定子とを備えるとともに、
    前記第2の回転子は前記固定子の内側に、前記第1の回転子は前記第2の回転子の内側に同心円状に配置され、
    前記第1の回転子は、第1のコイルを有し、前記固定子は第2のコイルを有すると共に前記第2の回転子には、前記第1の回転子と第1のエアギャップを介して前記第1のコイルと相互電磁作用を行う第1の界磁を有し、前記第1のエアギャップと共に第1の回転電機を構成し、
    前記第2の回転子には、前記固定子と第2のエアギャップを介して前記第2のコイルと相互電磁作用を行う第2の界磁を有し前記第2のエアギャップと共に第2の回転電機を構成するとともに、
    前記第1の回転子に冷媒を供給する冷媒供給手段が設けられ、
    前記冷媒供給手段はシャフトの外周面に設けられた円周方向の溝とその溝に繋がるシャフト内部通路及び前記ハウジングとオイルハウジングとの合わせ面の溝加工による冷媒通路及び前記円周方向の溝の外側に設けられた2つのオイルシ−ルより構成される事を特徴とする車両用駆動装置。
  2. 前記冷媒供給手段は前記第1の回転子のコイルへ給電を行う給電装置の近傍に設けたことを特徴とする請求項1に記載の車両用駆動装置。
  3. 前記冷媒供給手段は前記ハウジングに設けられた冷媒通路及び前記第1の回転子のシャフト内に形成された冷媒通路及び該ハウジングの冷媒通路と該シャフト内の冷媒通路とを連結する通路の両側に設けられた2つのオイルシ−ルとを備えていることを特徴とする請求項1もしくは2に記載の車両用駆動装置。
  4. 前記ハウジングの冷媒通路は、前記ハウジングの端面と、この端面に対向するオイルハウジングとの間に形成されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の車両用駆動装置。
  5. 前記シャフト外周面の円周方向の溝を軸方向に2本設け、前記ハウジングの冷媒通路のシャフトへの対向面の前記開口部を前記2本の溝に対向するように2カ所構成し前記冷媒の往復の通路を構成した事を特徴とする請求項1に記載の車両用駆動装置。
  6. 前記冷媒通路を設けたハウジングに前記第1のコイルへの前記給電器を取り付けたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の車両用駆動装置。
  7. 前記第1の回転子内には、前記冷媒が流れる通路が形成され、この通路の入口端ならびに出口端が前記第1の回転子の端面側に開口していることを特徴とする請求項1に記載の車両用駆動装置。
  8. 前記第1の回転子の通路へ冷媒を供給するために、前記第1の回転子のシャフト内でこのシャフト内を軸方向に貫通する貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項7に記載の車両用駆動装置。
  9. 前記貫通孔に収納され、この貫通孔よりも小さい径を有するパイプとを備え、このパイプの一端側が前記通路の入口端もしくは出口端の一方に接続され、前記貫通孔と前記パイプとの間の空間が前記通路の入口端もしくは出口端の他方に接続されていることを特徴とする請求項7もしくは8に記載の車両用駆動装置。
  10. 前記第1のコイルと蓄電手段間に設けられ、前記第1、第2の回転子の角速度の差に応じた電力を授受可能に制御する第1のインバ−タと前記第2のコイルと蓄電手段間に設けられ、前記固定子と前記第2の回転子との作用トルクに応じた電力を授受可能に制御する第2のインバ−タとを備えた事を特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の車両用駆動装置。
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