JP3047798B2 - 車両用駆動装置 - Google Patents

車両用駆動装置

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JP3047798B2
JP3047798B2 JP31917095A JP31917095A JP3047798B2 JP 3047798 B2 JP3047798 B2 JP 3047798B2 JP 31917095 A JP31917095 A JP 31917095A JP 31917095 A JP31917095 A JP 31917095A JP 3047798 B2 JP3047798 B2 JP 3047798B2
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electromagnetic steel
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/64Electric machine technologies in electromobility

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用駆動装置に
関し、特に内燃機関およびバッテリにより駆動する駆動
モータを搭載したハイブリッド車の駆動装置に適した車
両用駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平7-15805 号公報に示される
ように内燃機関発生動力の回転数を変換する電磁カップ
リングと、トルクを制御する補助電動機によって内燃機
関と電気機械のハイブリッド化を行い、動力機関の省燃
費、低公害化を実現している。しかしながら、このシス
テムでは2つの独立した回転機が必要であるため、結果
としてシステム重量が増加し、省燃費化の実現が困難と
なる。また、本機能は従来車両のトルクコンバータ及び
変速機に置き換えられるべきものであり、このスペース
に2つの回転機を搭載するのが望ましいが、事実上困難
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで本出願人は、先
に出願した特願平7-141744号において、二つの回転電機
を同心円状に配置することによって小型化を図る車両用
駆動装置を提案しているが、径方向においては、2重構
造としたためにある程度大型化することが避けられなか
った。そこで本発明においては、このような構造の車両
用駆動装置においてさらに小型化を図るためのロータ構
造を実現することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の構成によれば、同心円状に配置れた
回転電機において、中間に位置する第2の回転子を、複
数の積層された円筒状電磁鋼板と、両端に設けられた円
筒状の第1および第2の加圧プレートと、前記積層され
た円筒状電磁鋼板を貫通して第1および第2の加圧プレ
ートを連結固定する連結手段とにより連結固定すること
により構成することから、径方向に構造物が突出するこ
となく第2の回転子を固定保持できるため駆動装置全体
をコンパクトに構成することができる。前記第1或いは
第2の加圧プレートのうち少なくとも一つは、前記第2
の回転子を前記ハウジングとの間で軸受けにより回転自
在に支持されるロータフレームに連結できる。
【0005】また、請求項2に記載の構成によれば、加
圧プレートとロータフレームとを回転軸に対し同心円状
に形成された嵌合部により嵌合位置決めすることによ
り、第2の回転子の同軸精度を容易に実現することが可
能となり、隣接するロータ、スタータ間のギャップを最
小限にとどめることができ、径方向の縮小化が図られ
る。また、請求項3記載の構成の如く、加圧プレートと
ロータフレームとを一体的に構成することで構成がより
簡素化される。
【0006】また,請求項5記載の構成によれば、貫通
ボルトを等ピッチで配置された第1の磁石間あるいは第
2の磁石間に位置するように構成することで、ボルト穴
の位置を径方向の突出させることなく、スペースを有効
に活用できるため、第2の回転子をさらに薄型化するこ
とができる。また、請求項6記載の構成の如く、円筒状
電磁鋼板を円周方向に分割することで、製作時における
材料の歩留まり等を軽減することができ、製造コスト、
材料コストが改善され、経済性を向上させることができ
る。また、第1または第2の磁気回路の2磁極ピッチも
しくはその整数倍とすることで、磁気回路に高磁気抵抗
部が発生せず、分割による出力の低下が回避できる
【0007】また、請求項8記載の構成によれば、前記
積層された円筒状電磁鋼板は、内径側周方向に等ピッチ
で設けられた前記第1の磁気回路を構成する第1の磁石
と、外径側に前記第2の磁気回路を構成する第2の磁石
とを有する。また、請求項9記載の構成によれば、連結
手段に貫通ボルトを用いることにより加圧プレート間の
連結固定を容易に実現可能となる。
【0008】また、請求項10記載の構成に示されるよ
うに、第2の加圧プレートとして貫通ボルトの座部を用
いることにより、加圧プレートを不要とすることがで
き、より構成の簡素化が図られる。
【0009】
【0010】
【発明の実施の形態】図1乃至図3に本考案の第1の実
施形態を示す。100は内燃機関等のエンジンであり、
1000はエンジン100の出力を入力として受け、車
両用の駆動輪等から構成される負荷出力(走行駆動出
力)に対応できるように駆動トルク及び回転数を適宜制
御して負荷出力に向けて出力するトルク−回転数(sp
eed)コンバータとして機能する駆動装置であり、内
部に一対のコイルと磁石により構成される入出力間の回
転数を調整する回転数調整部1200と入出力間のトル
クを調整するトルク調整部1400を有する。このトル
ク−回転数(speed)コンバータを以下略してT−
Sコンバータ1000と呼ぶ。
【0011】200はT−Sコンバータ1000の回転
数調整部1200の通電を制御するインバータであり、
本実施例においては、回転数調整部1200は3相の回
転機により構成されていることから、インバータ200
のスイッチング動作により、3相の交流電流が回転数調
整部1200へ向けて通電制御されている。400は同
じくT−Sコンバータ1000のトルク調整部1400
の通電を制御するインバータであり、回転数調整部12
00と同様3相交流電流を通電制御している。500は
T−Sコンバータ1000に設けられた回転センサ、そ
の他の内部情報及び外部情報によりインバータ200及
び400を制御するECUである。600は一般の車両
等に用いられている直流のバッテリーである。700は
負荷出力として車両のタイヤ等により構成される駆動輪
である。
【0012】さらにエンジン100とT−Sコンバータ
1000間には一般の内燃機関駆動型の車両に広く用い
られているジョイント部及び減速機等が構成され、また
T−Sコンバータ1000と駆動輪700間にも同様に
ジョイント,差動ギヤ等が設けられているが図示を省略
する。次にT−Sコンバータ1000の詳細な構造につ
いて説明する。
【0013】エンジン100の回転駆動力を伝達出力す
る出力軸110は、図示しないジョイント部、減速機等
を介してT−Sコンバータ1000のほぼ中心に位置す
るシャフト状の入力軸1213と連結されており、エン
ジン100の回転駆動力を入力軸1213へ直接伝達す
る。本実施の形態においては、出力軸110と入力軸1
213を同一軸状に直線的に配置するようにしたが、車
両の搭載スペースに合わせ、適宜ジョイント等を介して
出力軸110と入力軸1213の軸方向に角度をもたせ
て配置させることも可能である。
【0014】T−Sコンバータ1000は3つのハウジ
ング1710、1720、1730を連結することによ
り、ひとつのハウジングを構成しており、各ハウジング
どうしの結合部はその位置決めが容易となるように、お
互いに円筒状のはめ合い部を有しており、複数のボルト
により結合される構成となっている。ハウジング171
0、1720、1730より形成された内部空間には本
駆動装置の主要な回転電機部を構成すべく入力軸121
3に一体的に設けられた第1の回転子である第1ロータ
1210と、第2の回転子である第2ロータ及び固定子
に相当するステータ1410等が設けられている。
【0015】入力軸1213は複数の異なる径の外周部
を有しており、その外周上に第1ロータ1210、ベア
リング、電源供給の為のスリップリング、回転センサ等
が配置されている。第1ロータ1210は回転磁界を形
成する巻線1211及びロータコア1212から構成さ
れており、入力軸1213の外周面の内、最も径の大き
い外周面にロータコア1212が圧入固定されている。
【0016】入力軸1213は、ロータコア1212が
圧入される外周面からエンジン100側へ向けてその径
を徐々に小さくなるよう形成されており、その最もエン
ジン側に近い入力軸の外径にはベアリング1514が配
置され、ベアリング1514の外輪をハウジング173
0に支持固定することにより、入力軸1213の一端を
ハウジング1730に対し回転自在に支持している。
【0017】第1ロータ1210の外周には、第1ロー
タと対向して円筒状の第2ロータ1310が第1ロータ
1210と相対的に回転可能なように同一軸上に回転自
在に配置されている。第2ロータ1310は、その内周
面、外周面に複数の磁石を内装した積層電磁鋼板よりな
るロータヨーク1311、加圧プレート1335及びロ
ータヨークを支持するフレーム1331、1332から
なり、ロータヨーク1311に貫通挿入される複数のボ
ルト1333により、ロータヨーク1311を、加圧プ
レート1335、フレーム1332により挟み込むよう
にして締結固定された後に、加圧プレート1335、ロ
ータヨーク1311に貫通挿入される複数のボルト13
34によりフレーム1331、加圧プレート1335、
ロータヨーク1311、フレーム1332を挟み込むよ
うにして締結固定することで第2ロータ1310を構成
する。加圧プレート1335の外径側には、フレーム1
332に設けられた後述の2つのベアリング固定面に対
し、高精度に同軸の出された円筒状のはめあい面133
5aが設けられている。またロータヨーク1311の内
周面及び外周面もベアリング固定面に対して高精度に同
軸が出されている。この同軸精度はボルト1333によ
り、加圧プレート1335、ロータヨーク1311、フ
レーム1332を締結固定したのちに前記ベアリング固
定面と加圧プレート1335はめあい面及びロータヨー
ク1311の内周面、外周面を同時加工することにより
高精度に製作することが可能である。同様にフレーム1
331の加圧プレート1335側端面内径側には、フレ
ーム1331に設けられた後述の2つのベアリング固定
面に対し、高精度な同軸の出された円筒状はめあい面1
331aが設けられ、前述の加圧プレート1335に設
けられたはめあい面1335aと接合することで、4つ
のベアリング面及びロータヨーク1311外周面、内周
面を高精度に同軸に配置することが可能となる。
【0018】フレーム1332には、一体的に出力軸1
340が形成されており、出力軸がハウジング1720
にベアリング1513を介して回転自在に支持してい
る。出力軸1340の一端は、ハウジング1720より
外部へ突出しており、図示しないデファレンシャルギヤ
等を介して駆動輪700に連結されている。フレーム1
332には、さらにハウジング1720内において、そ
の回転軸心付近が一部第1ロータ1210側へ向けて突
出しており、その内部に入力軸1213の一端が挿入さ
れ、ベアリング1511を介して入力軸1213をフレ
ーム1332に回転自在に支持する構成となっている。
このときロータコア1212に巻装されている巻線12
11のコイルエンドはロータコア1311の軸方向端面
よりも軸方向へ突出しており、この巻線1211のコイ
ルエンドの突出部の内方で、ロータコア1212の端面
側方には空間が形成され、この空間部分に第1ロータ1
210の軸に対し第2ロータ1310のフレーム133
2を回転支持するベアリング1511が収まるように配
置されているため、第2ロータ1310の回転支持部を
軸方向外方へ突出させることなく、装置全体の軸方向長
さを極力小さくする構成を実現している。
【0019】ここで第1ロータ1210のベアリング1
511、1512の固定面と、ロータヨーク1311と
対向する第1ロータ1210外周面は同時加工され同軸
が出されている。ロータヨーク1311の軸方向端面
は、第1ロータ1210のロータコア1212の軸方向
端面とほぼ同一の位置になっており、そのためロータヨ
ーク1311の端面に連結されるフレーム1332は、
ロータコア1212の端面より突出する巻線1211の
コイルエンドを回避するよう、その軸中心部よりカップ
型形状を成して第2ロータ1310の端面に向けて延設
される形状となっている。
【0020】ロータヨーク1311を支持するもう一方
のフレーム1331は、径の異なる円筒状の外周面を複
数有しており、エンジン100側へ向けてその径が徐々
に小さくなるよう構成されている。最も小径な部分は入
力軸1213の外周面に対し微小の隙間を介して配置さ
れており、その小径部の外周側の面にはベアリング15
10がはめ込まれており、ベアリング1510の外輪は
ハウジング1710より延設されているプレート部17
10aに固定されている。そのため第2ロータ1310
は、フレーム1331、1332がそれぞれハウジング
1710、1720に対し、ベアリング1510、15
13を介して回転自在に支持されるものであり、また各
ベアリング1512、1511はともに入力軸に対し、
同軸上に配置されていることから第2ロータも入力軸1
213に対し、同軸上に回転自在に支持されるものであ
る。
【0021】また、フレーム1331とプレート部17
10aとの間の軸方向空間部にはレゾルバからなる回転
センサ1912が設けられており、回転センサ1912
の一方がフレーム1331に固定され、他方がプレート
部1710aに固定されることにより、第2ロータ13
10の回転数を検出可能な構成となっている。この回転
センサ1912からの検出信号は、ECU500へ向け
て送られ第2ロータ1310の回転制御用に用いられ
る。
【0022】フレーム1331は、ベアリング1510
よりも第1ロータ1210側に近い位置で、入力軸12
13に対し、ベアリング1512を介して回転自在に支
持されている。ロータヨーク1311の円筒状の外周部
に対向するようにしてステータ1410が配置されてい
る。ステータ1410はステータコア1412及び巻線
1411から構成されており、ステータコア1412は
ハウジング1720の円筒状の内周面に直接固定される
ように配設されており、回転磁界を形成する巻線141
1がステータコア1412に巻装されている。このよう
な構成からステータ1410は、第1ロータ1210と
第2ロータ1310がお互いに同軸上に配置されるのと
同様に、同軸上に配置される構成となっているものであ
る。
【0023】ここでステータコア1412は、ハウジン
グ1720の内周面に接する外周面に対して、ロータヨ
ーク1311の外周面に対向する内周面が高精度に同軸
が出されている。またステータコア1412を固定する
ハウジング1720の内周面とベアリング固定面も同様
に同軸が出されている。ステータ1410の配線はハウ
ジング1710より内部に突出形成されているプレート
部1710aを貫通し、さらにハウジング1710の外
周円筒部に固定された配線固定プラグ1711内を貫通
して外部へ配線され、インバータ400へ向けて電気的
に接続されている。
【0024】第1ロータ1210においては、ロータコ
ア1212のエンジン100側端面から3相の各相ごと
の配線となるリード部1660が入力軸1213に埋め
込まれた形で、入力軸の軸方向に並列的に配置された3
つのスリップリング1630にそれぞれ接続されてい
る。各スリップリング1630はそれぞれお互いに導通
しないよう、間にモールド等の絶縁部1650を介して
設けられており、入力軸1213等との絶縁を図ってい
る。
【0025】各スリップリング1630には、その先端
をスリップリング1630に摺動するようにして、ブラ
シ1620がそれぞれ当接されており、各ブラシ162
0はその後方よりスプリング1640によって、スリッ
プリング1630へ向けて押圧されている。これら3つ
のブラシ1620はブラシホルダ1610により保持さ
れており、ブラシホルダ1610は、ハウジング171
0のプレート部1710aに固定されている。各ブラシ
1620からは、それぞれインバータ200へ向けて配
線が延びており、インバータ200からの電力を第1ロ
ータ1210に対し、授受可能なように電気的に接続さ
れる構成となっている。
【0026】スリップリング1630とベアリング15
14との間の入力軸1213外周面には第1のロータの
回転を検出するレゾルバにより構成される回転センサ1
911が設けられている。その固定側は、ハウジング1
710より突出するプレート部1710aの一部に固定
されている。この回転センサ1911からの信号は第2
ロータ1310の回転センサ1912と同様その信号は
ECU500へ向けて出力され第1ロータの回転制御に
用いられる。
【0027】次に第1ロータ1210及び第2ロータ1
310、ステータ1410の断面構造について図2に基
づいて説明する。図2は磁気回路断面を示すものである
が、内部の構造は、軸対称であるため、片側半分のみを
図示した形で説明する。入力軸1213に圧入されたロ
ータコア1212は外径d1を有し、その外周に径方向
に向けて複数のスロット1212aが形成され、その内
部に巻線1211が巻装されている。ロータコア121
2の外周にはエアギャップg1を介して円筒状のロータ
ヨーク1311が回転自在に設けられており、その内周
面側の内部に、円周方向に等間隔に複数配置された磁石
1220が設けられており、磁石1220の内周面側の
磁石が、N,S極交互になるよう配置されている。各磁
石の両端には、磁束の漏れを防ぐための開口部1311
aがそれぞれ軸方向に向けて形成されている。また、各
磁石と磁石との間のスペースには、ロータヨーク131
1を両サイドで支持するフレーム1331、1332、
加圧プレート1335を結合するためのボルト1333
及び1334が挿入されるボルト穴1311bがロータ
ヨーク1311を軸方向に貫通するように円周方向に複
数形成されている。
【0028】この磁石1220とロータコア1212及
び巻線1211との間で磁束が形成されることにより一
つの磁気回路を形成し、巻線1211に流れる電流をイ
ンバータ200により適宜制御することによって、負荷
出力の回転数を調整する回転数調整部1200を構成す
る。また、ロータヨーク1311の外周面側内部に円周
方向に等間隔に複数配置された磁石1420が設けられ
ており、磁石1220と同様、各磁石の両端部には、磁
束の漏れを防ぐための開口部1311aが形成されてい
る。また磁極の配置も磁石1220と同様である。
【0029】第2ロータのロータヨーク1311の外径
はd2であり、さらにその外周部に所定のエアギャップ
g2を介してステータ1410が設けられている。ステ
ータ1410のステータコア1412の内周面側には巻
線1411が巻装されるための複数のスロット1412
aが形成されており、第2ロータの磁石1420との間
で磁束を形成し、第2の磁気回路を形成する。そして巻
線1411に流れる電流をインバータ400により適宜
制御することによって負荷出力へ向けてのトルクを調整
することが可能であり、この磁気回路によりトルク調整
部1400を構成する。
【0030】エンジン100の出力を電磁力を介してダ
イレクトに車両出力側へ伝達し、モータ出力をアシスト
するメカニズムを説明する。今エンジン100の出力の
回転数が2n〔rpm〕,トルクがt〔Nm〕である
時、これを車両出力(回転数n〔rpm〕,トルク2t
〔Nm〕)としたい場合について説明する。この回転数
調整部1200では入力(第1ロータ回転エネルギー)
と出力(第2ロータ回転エネルギー)でトルクは作用、
反作用の関係にあり、トルクを同一トルクt〔Nm〕と
して、エンジン100の回転数2n〔rpm〕を車両出
力回転数n〔rpm〕に調整する。
【0031】トルクt〔Nm〕、回転数n〔rpm〕の
出力を得るためには、回転方向と作用するトルク方向が
逆となる制動状態であり、第2ロータ1310の回転数
調整部側の磁石1220の位置を回転センサ1911、
1912の相対角により検出し第1ロータ1210の巻
線1211への通電位置を適宜計算、制御する事によ
り、制動状態に制御し、第1ロータより発電出力が得ら
れこれをバッテリー600を介してトルク調整部140
0へ送る。第1ロータ1210の巻線への通電はインバ
ータ200からブラシホルダ1610、ブラシ162
0、スリップリング1630及びリード部1660を経
て行われ、通電タイミングは第1ロータ、第2ロータの
回転センサ1911、1912の相対角によって計算さ
れる。これによりトルクt〔Nm〕、回転数n〔rp
m〕の出力を得るとともにエネルギーntが発電出力と
して得られる。この様にT−Sコンバータはエンジン1
00の出力を負荷出力側である駆動輪700へそのまま
伝達しながら、エンジン100側と出力側の回転数の差
を発電出力とする機能を持つ。又逆にエンジン100側
の回転数が出力回転数より小さいときは、バッテリー6
00より給電を受け、電動機としの機能を行う。
【0032】次に第1ロータ1210よりエンジン10
0の出力トルクt〔Nm〕を電磁力を介して伝えられた
第2ロータ1310においては車両出力を2ntとする
ために、不足となっているトルク分及びそれに必要な出
力ntを補う必要がある。この場合のトルク調整部14
00の働きは通常のモータと同様でインバータ400か
らステータ巻線1411へ所望のトルク、回転数となる
ように、第2ロータ1310のトルク調整部1400側
の磁石1420の位置を回転センサ1912で検出し、
通電タイミングを計算しながら給電を行う。逆に、エン
ジン100側トルクが出力側トルク以上となった時は、
トルク調整部1400は、発電モードで働き、過剰なエ
ネルギーをバッテリ600に送る機能を持つ。
【0033】以上のようにエンジン100からの入力
(トルクt,回転数2n)をまず回転数調整部1200
により、エンジン100のトルクtは、そのまま第2ロ
ータ1310へ伝達し、エンジン100の回転数2nを
所望の出力回転数nに合わせるが、その時に生ずる回転
数差n×トルクtのエネルギーを電力に変換し、インバ
ータ200、バッテリ600を介してトルク調整部14
00へ送る。トルク調整部1400側では、回転数調整
部1200或いはバッテリ600の出力を受け、そのト
ルクtの車両出力トルクに対する不足分或いは過剰分を
ここで補正する。
【0034】この時、不足の場合は、1400は電動機
として、過剰であれば発電機として機能する。又、回転
数調整部1200もエンジン100の入力の設定によっ
ては電動機として機能する必要がある。又逆に前記シス
テムを車両の制動時に利用する場合は、エンジン100
をコンプレッサー(或いはエンジン100によるブレー
キ)として前記回転数調整部1200の第1ロータの回
転抵抗体として利用でき、車両の制動エネルギーの内、
前記回転数調整部1200で制動エネルギーの一部を吸
収するので、トルク調整部1400が負担する制動エネ
ルギーは減少し、制動時に必要な容量も小さくする事が
できる。
【0035】以上のような構成によりエンジン100の
回転エネルギーを一部電磁力を介してダイレクトに走行
駆動側へ伝達することで、電力系統及び回転機の容量を
小さくすることができ、さらには2つの回転機を複合化
し内外配置としたので大幅に小型化が可能となった。
又、一部回転エネルギーを電力に、又電力から回転エネ
ルギーに変換する工程が省けるので、その分効率UPも
期待できる。
【0036】一般に回転機は多極化することで必要磁路
断面積が減少する。本考案では磁石1220、1420
を複数に分割して多極化することで、第2ロータの厚み
を極端に薄くすることが出来、従って2つの回転機(回
転数調整部1200、トルク調整部1400)を同心円
状に配置し一体化した際の径方向への極大化をさらに軽
減させ、小型化を一層向上させている。
【0037】一般に回転機の性能(w/kg)は磁気回
路上のエアギャップ(本考案のg1,g2)を小さく
し、有効磁束量を増加することにより向上する。したが
って、エアギャップは出来るだけ小さくするのが望まし
いが、現実的には遠心力によるロータ外径の拡がり、ハ
ウジング等各部品の単体精度、組み付け精度により制約
される。これらの中で組み付け精度は各部品の公差の累
積が出来るだけ無くなるように設計する必要がある。
【0038】エアギャップg1についていえば、第2ロ
ータ1310と第1ロータ1210の正確な位置関係が
必要であるため、本考案ではこれらの間にベアリング1
512、1511を設けること及びそれらベアリングの
取り付け位置をギャップ構成面(第1ロータ1210の
ロータコア1212外周面及び第2ロータ1310のロ
ータヨーク1311内周面)に対して高精度に加工する
ことで、高精度な位置決めが可能な構造としている。同
様にエアギャップg2では、第2ロータ1310とステ
ータ1410が固定されているハウジング1710、1
720との間にベアリング1510、1513を設ける
こと及びそれらベアリングの取り付け位置をエアギャッ
プg2構成面(第2ロータ1310のロータヨーク13
11外周面及びステータコア1411内周面)に対して
高精度に加工することで、高精度な位置決めが可能な構
造としている。
【0039】これによりエアギャップg1,g2をさら
に小さくでき回転機の性能(w/kg)を向上させると
ともに小型化も一層向上させることができる。図4に第
2の実施形態を示す。この実施形態では図1と図2及び
図3と同じ構成のものについては同一の符号を付すとと
もに、その詳細な説明は省略する。
【0040】この第2の実施形態は、第2ロータ131
0のロータヨーク1311の両端面にそれぞれ加圧プレ
ート1335、1336を設け、貫通ボルト1333よ
り締結固定したものである。前述の状態でロータヨーク
1311の内周面、外周面及び加圧プレート1335、
1336の外径側の円筒状はめあい面を同時加工するこ
とで高精度に同軸を出し、ベアリング固定面と内径側の
円筒状はめあい面の同軸の出されたフレーム1331、
1332により挟み込み、貫通ボルト1334により締
結固定することで第2ロータを構成する。
【0041】本発明の第2ロータはロータヨーク131
1端面での磁束漏れが無視できないため、ロータヨーク
端面に接する部材は非磁性(例えばオーステナイト系ス
テンレス)であるのが望ましい。第2の実施形態では加
圧プレート1335、1336を非磁性材料で構成する
ことで磁束の漏れを極力抑え、有効磁束を増加し出力を
向上することができる。また、非磁性材料も加圧プレー
ト2枚分のみであり、材料コスト、生産性の面から有利
となる。
【0042】図5、図6に第3の実施形態を示す。この
実施形態においても図1と図2及び図3と同じ構成のも
のについては同一の符号を付すとともに、その詳細な説
明は省略する。この実施形態ではロータヨーク1311
は円筒部円周を2磁極ピッチで分割した複数のヨーク部
材1311cにより構成され、加圧プレート1335と
ともに貫通ボルト1333によりフレーム1332に固
定されている。この状態でロータヨーク1311の内周
面、外周面と加圧プレート1335の円筒状はめあい面
及びベアリング固定面を同時加工することにより、これ
らの面は高精度に同軸を出すことができる。またベアリ
ング固定面と内径側の円筒状はめあい面の同軸の出され
たフレーム1332を貫通ボルト1334により締結固
定することで第2ロータを構成する。
【0043】高出力の車両用駆動装置にあっては体格が
大型化するため、ロータヨーク1311の内外径ともに
大きくなり、その製造にあたっては大型のプレス機など
の設備が必要となるとともに、使用しない内径部が存在
することから材料の歩留りが悪くなる。本実施形態では
ロータヨークを円周方向に複数に分割することにより、
製造コスト、材料コストがともに改善され、経済性を向
上させることができる。
【0044】なお本実施例におけるロータヨークの分割
は、2磁極ピッチという磁気回路上最小単位またはその
整数倍で分割したことにより、磁気回路にエアギャップ
などの高磁気抵抗部が発生せず、分割による出力の低下
が回避できる。図7に第4の実施形態を示す。この実施
形態においても図1と図2及び図3と同じ構成のものに
ついては同一の符号を付すとともに、その詳細な説明は
省略する。
【0045】この実施形態では加圧プレート1335、
貫通ボルト1333を座付き貫通ボルト1337で代用
し、ロータヨーク1311の固定に使用した例である。
フレーム1310にロータヨーク1311を当接し、ロ
ータヨーク1311のフレーム1310とは反対の側の
端面より座付き貫通ボルト1337を挿入し、フレーム
1311に形成された螺子部に座付き貫通ボルト133
7をねじ込むことにより座付き貫通ボルト1337の座
面とフレーム1310の端面とでロータヨーク1311
を挟みこむ形で締結固定する。
【0046】さらにフレーム1311に設けられた座面
に同様に座付き貫通ボルト1334を挿入し、フレーム
1310に形成した螺子部にねじ込むことによりロータ
フレーム1331とロータヨーク1311とを締結固定
する。なおこの時のロータフレーム1331との位置決
めは、ロータヨーク1331の外径側に設けられた円筒
状はめあい面により行う。
【0047】図8に第5の実施形態を示す。この実施形
態においても図1と図2及び図3と同じ構成のものにつ
いては同一の符号を付すとともに、その詳細な説明は省
略する。この実施形態ではロータヨーク1311を構成
する電磁鋼板の外周面、内周面に溶接溝が設けられ、そ
れぞれを溶接することにより強度の向上を狙ったもので
ある。この溶接溝は外周面、内周面にいずれかに設けら
れるようにしても良いし、両面に形成してもよい。さら
に、前記溝部を磁石1220、1420のアークレシオ
外に設けることにより溶接による磁気特性の悪化の影響
を極力抑えことができる。
【0048】また、上記構成のおいては、第1ロータ1
210とエンジン100とを連結し、第2ロータ131
0と出力側となる駆動輪700とを連結する構成とした
が、この逆に、第1ロータ1210を出力側の駆動輪7
00に連結し、第2ロータ1310を入力側のエンジン
100に連結する構成としても同様な作用効果を実現で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における車両用駆動装
置の縦断面図および全体構成を示す図。
【図2】本発明の車両用駆動装置のロータ、ステータの
横断面図。
【図3】第2図におけるB−B断面図。
【図4】第2の実施形態における車両用駆動装置の要部
縦断面図。
【図5】第3の実施形態における、ロータ、ステータ部
の横断面図。
【図6】第3の実施形態における第2ロータの要部詳細
図。
【図7】第4の実施形態における車両用駆動装置の要部
縦断面図。
【図8】第5の実施形態における第2ロータの要部詳細
図。
【符号の説明】
100 エンジン 200、400 インバータ 500 ECU 600 バッテリ 700 駆動輪 1000 T−Sコンバータ 1210 第1ロータ 1310 第2ロータ 1311 ロータヨーク 1331、1332 フレーム 1333、1334 ボルト 1335、1336 加圧プレート 1337 座付き貫通ボルト 1410 ステータ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−130704(JP,A) 特開 平7−298522(JP,A) 特開 昭49−27814(JP,A) 特開 昭50−54754(JP,A) 特開 平1−103133(JP,A) 実開 平3−3148(JP,U) 実開 昭64−45452(JP,U) 実開 昭56−12442(JP,U) 実開 平3−21944(JP,U) 実開 平3−30744(JP,U) 実開 昭61−123672(JP,U) 登録実用新案3005293(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60L 11/00 - 11/18 H02K 16/00 - 16/04 B60K 6/02,6/04 H02K 1/18 H02K 1/28

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の出力または蓄電手段からの電
    力を入力とし、連結される負荷出力に対し所定の駆動ト
    ルク及び回転数を出力制御する駆動装置において、前記
    駆動装置は、ハウジングと、前記ハウジングに収容さ
    れ、前記内燃機関から負荷出力に回転力を伝える相対回
    転可能な第1及び第2の回転子と、前記ハウジングに固
    定される固定子とを備えるとともに、前記第2の回転子
    は前記固定子の内側に、前記第1の回転子は前記第2の
    回転子の内側に同心円状に配置されるとともに、前記第
    2の回転子には、前記第1の回転子と相対的に回転駆動
    することにより相互電磁作用を行う第1の磁気回路と、
    前記固定子と相対的に回転駆動することにより相互電磁
    作用を行う第2の磁気回路とを備え、前記第2の回転子
    は、複数の積層された円筒状電磁鋼板と、該積層された
    円筒状電磁鋼板の両端に設けられた第1および第2の加
    圧プレートと、前記積層された円筒状電磁鋼板を貫通し
    て第1および第2の加圧プレートを連結固定する連結手
    とを備え、前記第1或いは第2の加圧プレートのうち
    少なくとも一つは、前記第2の回転子を前記ハウジング
    との間で軸受けにより回転自在に支持されるロータフレ
    ームに連結するものであることを特徴とする車両用駆動
    装置。
  2. 【請求項2】 前記加圧プレートと前記ロータフレーム
    とは回転軸に対し同心円状に形成された嵌合部により嵌
    合位置決めされることを特徴とする請求項記載の車両
    用駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記加圧プレートと前記ロータフレーム
    は一体的に形成されていることを特徴とする請求項
    載の車両用駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記ロータフレームの前記円筒状積層電
    磁鋼板と逆端面に前記駆動装置の出力軸が形成されるこ
    とを特徴とする請求項に記載の車両用駆動装置。
  5. 【請求項5】 内燃機関の出力または蓄電手段からの電
    力を入力とし、連結される負荷出力に対し所定の駆動ト
    ルク及び回転数を出力制御する駆動装置において、前記
    駆動装置は、ハウジングと、前記ハウジングに収容さ
    れ、前記内燃機関から負荷出力に回転力を伝える相対回
    転可能な第1及び第2の回転子と、前記ハウジングに固
    定される固定子とを備えるとともに、前記第2の回転子
    は前記固定子の内側に、前記第1の回転子は前記第2の
    回転子の内側に同心円状に配置されるとともに、前記第
    2の回転子には、前記第1の回転子と相対的に回転駆動
    することにより相互電磁作用を行う第1の磁気回路と、
    前記固定子と相対的に回転駆動することにより相互電磁
    作用を行う第2の磁気回路とを備え、前記第2の回転子
    は、複数の積層された円筒状電磁鋼板と、該積層された
    円筒状電磁鋼板の両端に設けられた第1および第2の加
    圧プレートと、前記積層された円筒状電磁鋼板を貫通し
    て第1および第2の加圧プレートを連結固定する連結手
    段とを備え、 前記連結手段は、貫通ボルトより構成され、 前記積層された円筒状電磁鋼板は、内径側周方向に等ピ
    ッチで設けられた前記第1の磁気回路を構成する第1の
    磁石と、外径側に前記第2の磁気回路を構成する第2の
    磁石とを有し、前記貫通ボルトが貫通するボルト穴が前
    記第1の磁石または第2の磁石の間に位置する ことを特
    徴とする車両用駆動装置。
  6. 【請求項6】 内燃機関の出力または蓄電手段からの電
    力を入力とし、連結される負荷出力に対し所定の駆動ト
    ルク及び回転数を出力制御する駆動装置において、前記
    駆動装置は、ハウジングと、前記ハウジングに収容さ
    れ、前記内燃機関から負荷出力に回転力を伝える相対回
    転可能な第1及び第2の回転子と、前記ハウジングに固
    定される固定子とを備えるとともに、前記第2の回転子
    は前記固定子の内側に、前記第1の回転子は前記第2の
    回転子の内側に同心円状に配置されるとともに、前記第
    2の回転子には、前記第1の回転子と相対的に回転駆動
    することにより相互電磁作用を行う第1の磁気回路と、
    前記固定子と相対的に回転駆動することにより相互電磁
    作用を行う第2の磁気回路とを備え、前記第2の回転子
    は、複数の積層された円筒状電磁鋼板と、該積層された
    円筒状電磁鋼板の両端に設けられた第1および第2の加
    圧プレートと、前記積層された円筒状電磁鋼板を貫通し
    て第1および第2の加圧プレートを連結固定する連結手
    段とを備え、 前記連結手段は、貫通ボルトより構成され、 前記円筒状電磁鋼板は、前記円筒状電磁鋼板を円周方向
    に分割されたものを、貫通ボルトにより位置決め固定し
    たものより構成されると共に、 前記円筒状電磁鋼板の分割は前記第1または第2の磁気
    回路における2磁極ピッチもしくはその整数倍で分割す
    ることを特徴とする車両用駆動装置。
  7. 【請求項7】 内燃機関の出力または蓄電手段からの電
    力を入力とし、連結される負荷出力に対し所定の駆動ト
    ルク及び回転数を出力制御する駆動装置において、前記
    駆動装置は、ハウジングと、前記ハウジングに収容さ
    れ、前記内燃機関から負荷出力に回転力を伝える相対回
    転可能な第1及び第2の回転子と、前記ハウジングに固
    定される固定子とを備えるとともに、前記第2の回転子
    は前記固定子の内側に、前記第1の回転子は前記第2の
    回転子の内側に同心円状に配置されるとともに、前記第
    2の回転子には、前記第1の回転子と相対的に回転駆動
    することにより相互電磁作用を行う第1の磁気回路と、
    前記固定子と相対的に回転駆動することにより相互電磁
    作用を行う第2の磁気回路とを備え、前記第2の回転子
    は、複数の積層された円筒状電磁鋼板と、該積層された
    円筒状電磁鋼板の両端に設けられた第1および第2の加
    圧プレートと、前記積層された円筒状電磁鋼板を貫通し
    て第1および第2の加圧プレートを連結固定する連結手
    段とを備え、 前記円筒状積層電磁鋼板は、その外周面或いは内周面の
    少なくとも一方面に形成された溝部において溶接により
    積層電磁鋼板どうしを固定すると共に、前記溝部は、前
    記磁石のアークレシオ外にあることを特徴とする車両用
    駆動装置。
  8. 【請求項8】 内燃機関の出力または蓄電手段からの電
    力を入力とし、連結される負荷出力に対し所定の駆動ト
    ルク及び回転数を出力制御する駆動装置において、前記
    駆動装置は、ハウジングと、前記ハウジングに収容さ
    れ、前記内燃機関から負荷出力に回転力を伝える相対回
    転可能な第1及び第2の回転子と、前記ハウジングに固
    定される固定子とを備えるとともに、前記第2の回転子
    は前記固定子の内側に、前記第1の回転子は前記第2の
    回転子の内側に同心円状に配置されるとともに、前記第
    2の回転子には、前記第1の回転子と相対的に回転駆動
    することにより相互電磁作用を行う第1の磁気回路と、
    前記固定子と相対的に回転駆動することにより相互電磁
    作用を行う第2の磁気回路とを備え、前記第2の回転子
    は、複数の積層された円筒状電磁鋼板と、該積層された
    円筒状電磁鋼板の両端に設けられた第1および第2の加
    圧プレートと、前記積層された円筒状電磁鋼板を貫通し
    て第1および第2の加圧プレートを連結固定する連結手
    段とを備え、 前記積層された円筒状電磁鋼板は、内径側周方向に等ピ
    ッチで設けられた前記第1の磁気回路を構成する第1の
    磁石と、外径側に前記第2の磁気回路を構成す る第2の
    磁石とを有する ことを特徴とする車両用駆動装置。
  9. 【請求項9】 前記連結手段は、複数の貫通ボルトより
    構成されることを特徴とする請求項1、2、3、4、
    7,8のいずれかに記載の車両用駆動装置。
  10. 【請求項10】 前記第2の加圧プレートは前記各貫通
    ボルトに形成される座面より構成されることを特徴とす
    る請求項5,6,9のいずれかに記載の車両用駆動装
    置。
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