JP3542980B2 - ネットワークシステム、ネットワークエンティティ監視方法、記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のネットワークエンティティと、それらを管理するネットワークマネージメントシステムとを備えたネットワークシステムに関し、特に、ネットワークエンティティの障害を検出する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ネットワークシステムとして、複数のネットワークエンティティ(以下「NE」とも呼ぶ。)が存在し、それらをネットワークマネージメントシステム(以下「NMS」とも呼ぶ。)が管理するようにしたものがある。このようなネットワークシステムにおいては、NEの障害を監視し、検出する必要がある。従来においては、NE障害監視および検出の方式、システム及び方法として、NMSからNEに対してポーリングを行う方法が採られている。尚、NEはネットワークエレメントとも呼ばれ、NMSはネットワーク監視装置とも呼ばれる。
【0003】
従来のネットワークエレメントの障害監視方式の一例が、特開平10−308761号公報(以下「先行技術文献」と呼ぶ。)に記載されている。
【0004】
この先行技術文献に記載されたネットワークエレメントの障害監視方式は、NMSからNEに対してポーリングを行い、NEが収集している隣接NEの情報と接続ポート状態を収集し、別のNEにポーリングを行う前に、他の隣接NEから収集した情報で、そのNE方向がdown状態となっている場合はポーリングを行わず、負荷を軽減する、という方式である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この従来技術文献においては、次のような問題点があった。
【0006】
第1の問題点は、NMSからポーリングを行っているため、何らかの理由でNMSの処理負荷が高い場合などには、余計に負担となってしまう、ということである。
【0007】
第2の問題点は、障害となったNEへのポーリングを行わないため、一度障害となったNEが障害から復旧した場合に、その検出が遅れる、ということである。
【0008】
したがって、本発明の課題は、NMSが自ら監視を行うことなく、NEの障害監視および検出を行う方法を提供することにある。
【0009】
本発明の他の課題は、NMSに負担をかけずに、NEの障害監視および障害を検出する方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の目的を達成するために次のような技術的構成を採用する。すなわち、本発明によれば、複数のネットワークエンティティと、複数のネットワークエンティティを管理するネットワークマネージメントシステムとを備えたネットワークシステムにおいて、複数のネットワークエンティティの各々は、隣り合う(隣接する)ネットワークエンティティとの間に存在する複数のリンク(信号路)を用いて、複数のリンクの内の1つを順次選択し、その選択した1つのリンクを介して他のネットワークエンティティに応答要求メッセージを送信し、その他のネットワークエンティティからの応答メッセージを選択した1つのリンクを介して受信出来たか否かにより、他のネットワークエンティティの障害を検出する検出手段と、この検出手段での検出結果をネットワークマネージメントシステムへ送出する手段とを備え、ネットワークマネージメントシステムは、検出結果に基づいて障害を判断する手段を備えることを特徴とするネットワークシステムが得られる。
【0011】
また、本発明によれば、複数のネットワークエンティティと、複数のネットワークエンティティを管理するネットワークマネージメントシステムとを備えたネットワークシステムにおける、ネットワークエンティティの障害を検出する方法において、複数のネットワークエンティティの各々において、隣り合う(隣接する)ネットワークエンティティとの間に存在する複数のリンク(信号路)を用いて、複数のリンクの内の1つを順次選択し、その選択した1つのリンクを介して他のネットワークエンティティに応答要求メッセージを送信し、その他のネットワークエンティティからの応答メッセージを選択した1つのリンクを介して受信出来たか否かにより、他のネットワークエンティティの障害を検出するステップと、複数のネットワークエンティティの各々において、その検出結果をネットワークマネージメントシステムへ送出するステップと、ネットワークマネージメントシステムにおいて、検出結果に基づいて障害を判断するステップとを含むことを特徴とするネットワークエンティティ障害検出方法が得られる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0013】
まず、図1を参照して、本発明の一実施の形態に係るネットワークエンティティ障害検出方法について説明する。図1は、本発明によるネットワークエンティティ障害検出方法を実現するネットワークシステムを示すブロック図である。図示のネットワークシステムは、複数のネットワークエンティティ(NE)(図1では1つのネットワークエンティティのみ図示する)101と、ネットワークマネージメントシステム(NMS)151とを有し、ネットワークエンティティ101とネットワークマネージメントシステム151とは、NE−NMS間通信リンク123によって互いに接続されている。
【0014】
ネットワークエンティティ101は、監視機能を実現する監視部102と、リンク情報を記憶するリンク情報記憶部103と、エンティティ通信手段104とから構成され、これらは互いに接続されている。エンティティ通信手段104は、リンク群121、122を介して他のネットワークエンティティ(図示せず)に接続されている。また、エンティティ通信手段104は、上記NE−NMS間通信リンク123を介してネットワークマネージメントシステム151に接続されている。
【0015】
エンティティ通信手段104は、ネットワークノードインタフェース(NNI)のプロトコルや、共通管理情報プロトコル(CMIP)等のプロトコル、およびその伝送路等を管理・制御する。リンク情報記憶部103は、他NE向けのリンク群をNE別に保存してある。監視部102は、リンク情報記憶部103に記憶されているリンク情報を使って他NEを監視すると共に、他NEからの監視に応答する。この中で、エンティティ通信手段104は各リンクから受信した監視用のメッセージを監視部102へ受け渡し、監視部102から渡されたメッセージを指定されたリンクに送信する手段を監視部102へ提供している。
【0016】
一方、ネットワークマネージメントシステム151は、マネージメント通信手段152と、トポロジー情報を記憶するトポロジー情報記憶部153と、ネットワーク管理機能を実現するネットワーク管理部154とを有し、ネットワーク管理部154は、マネージメント通信手段152とトポロジー情報記憶部153とに接続されている。
【0017】
マネージメント通信手段152は、共通管理情報プロトコル(CMIP)等のプロトコル及びその伝送路等を管理・制御する。トポロジー情報記憶部153はネットワークのトポロジー情報を記憶する。ネットワーク管理部154はネットワークを管理する。
【0018】
マネージメント通信手段152は、上記NE−NMS間通信リンク123を介してネットワークエンティティ101と接続されている。すなわち、ネットワークエンティティ101のエンティティ通信手段104とネットワークマネージメントシステム151のマネージメント通信手段123とは、NE−NMS間通信リンク123を介して互いに接続されている。
【0019】
上述したように、本実施の形態では、NE101は他NE向けのリンク群を、例として2つ、リンク群121とリンク群122、及びNMS131との間の通信リンク123を含む。
【0020】
図1において、リンク情報記憶部103には、他のNEに向かう複数のリンクおよびその状態が他のNE毎にリンク情報として保存されている。監視部102は、任意の間隔をおいて他NE毎にリンクを順に1つ選択し、エンティティ通信手段104を用いて他NEに応答要求メッセージを送信する。
【0021】
他のNEでは、応答要求メッセージを受信し、監視部はそれに対応する応答メッセージを、エンティティ通信手段を経て受信したものと同一のリンクを介して返信する。
【0022】
返信された応答メッセージを受信した監視部102は、そのNE向けの当該リンクは送信成功として状態を保存し、再び任意の間隔をおいて繰り返す。
【0023】
監視部102が一定時間を置いた後も応答メッセージが受信出来ないときは、当該リンクは送信失敗として状態を保存する。この時、あるNE向けの全てのリンクについて失敗した状態となったとき、監視部102はNMS151に対してそのNEの障害を通知する。実際にそのNEがNE障害である場合には、同様にそのNEへのリンクを持った、更に他のNEからも同様にNMS151に障害が通知される。
【0024】
このようにして、本発明では、障害となったNEとリンクを持つ、まわりの他NEから障害を監視し、NMS151に通知することにより、NMS151ではNMS151自らが監視することなく、障害の通知とトポロジー情報記憶部153に記憶されているトポロジー情報と照らし合わせ、あるNEが通信および制御不能になったと判断することを可能にする。
【0025】
図2を参照して、本発明の実施の形態におけるネットワーク構成について説明する。図示の実施の形態では、NEが第1のNE1、第2のNE2、および第3のNE3の3台ある例を示している。各NE間のリンク群として、第1のNE1と第2のNE2間が第1のリンク群L12、第2のNE2と第3のNE3間が第2のリンク群L23、第3のNE3と第1のNE1間が第3のリンク群L31で構成されている。また、それぞれのリンク群、例えば第3のリンク群L31は各リンクL311、L312、L313から構成されており、各リンク群の情報は各NEのリンク情報に保存されている。尚、この図上ではNMSは省略されている。
【0026】
以上詳細に実施の形態の構成について説明したが、図1のエンティティ通信手段104及びマネージメント通信手段152、NMS151は、当業者にとってよく知られており、また本発明とは直接関係しないので、その詳細な構成は省略する。
【0027】
なお、上記実施の形態では、他NE向けのリンク群はNE毎に2つ、リンク群に含まれるリンク数は1から3としたが、それぞれ数に制限はないことは勿論である。
【0028】
次に、図1の監視部102の動作を、図2における第3のNE3の動作として図3に示すフローチャートを使用して説明する。
【0029】
第3のNE3の監視部102は、任意の間隔をおいて各NEに対応するリンク群に対してそれぞれ図3に図示した処理を行う。
【0030】
まず、監視部102は、そのリンク群の中から順にリンクを選択する(ステップP1)。そして、監視部102は、そのリンクが現在使用可能かどうかを判断する(ステップP2)。使用可能な場合、監視部102は応答要求メッセージを通信手段104を介して送信し、その応答メッセージを待ち合わせる(ステップP3)。同一リンク群内の全リンクの受信状態が「異常」の状況下において、その結果が正常であった場合、監視部102は、NMS151(図1)に対してリンク群に対応したNEの障害復旧を通知し(ステップP5およびP6)、受信状態を「正常」に設定し(ステップP7)、終了する。終了後、再び任意の間隔をおいて繰り返し、リンクをすべて走査していく。
【0031】
これに対して、リンクが使用不可能だった場合や、応答要求メッセージの送信に失敗した場合、および応答メッセージが受信出来ない場合には、監視部102は受信状態を「異常」に設定する(ステップP8)。この時、同一リンク群内の全てのリンクの受信状態が異常になった場合、監視部102はNMSに対してリンク群に対応したNEの障害を通知する(ステップP9及びP10)。
【0032】
次に、具体例を用いて本実施の形態の動作について説明する。
【0033】
図2の第3のNE3は、任意の間隔毎に第1のNE1への第3のリンク群L31と、第2のNE2への第2のリンク群L23に対して処理を行う。現在、全てのリンク群の全てのリンクの受信状態が正常だとする。
【0034】
この状態において、例えば第3のリンク群L31のリンクL311に対して処理を行った結果が異常で、同様にリンクL312、リンクL313と処理を行った結果も異常だったとする。この場合、第3のNE3はNMS151に対して第1のNE1の障害を通知する。仮に第1のNE1が本当に障害だったならば、第2のNE2から見た第1のNE1向け第1のリンク群L12の全てのリンク、ここではリンクL12の状態も異常になり、第2のNE2はNMS151に対して第1のNE1の障害を通知する。NMS151では、第1のNE1は第3のNE3と第2のNE2と接続されている事を、前もってトポロジー情報記憶部153にトポロジー情報として保存しているため、第2のNE2と第3のNE3とから第1のNE1が障害と通知を受けた時点で、第1のNE1の真の障害を判断する事ができる。
【0035】
但し、ここで第3のNE3は必ずしも同時に複数のリンク群に対して処理を行う必要はなく、それぞれのリンク群毎に独立したタイミングを持って処理を行っても良い。
【0036】
本発明の他の実施の形態として、その基本的構成は上記の通りであるが、リンク群の設定の仕方についてさらに工夫している。その構成例を図4に示す。本図は、ある2つのNE、ここでは第1のNE1と第2のNE2の間に着目した図である。第1のNE1と第2のNE2の間には、リンクを通すがリンク上のメッセージ疎通内容に直接は干渉しないNE、例えばクロスコネクト装置(XC)や信号転送局(STP)等を想定して、第3のNE3、第4のNE4、第5のNE5がある。このようにリンクを形成する伝送路上にXC等が存在する場合、NE間に設定できるリンクのパターンが増加し、リンク群L12内のリンクは様々な伝送路を通す事ができる。
【0037】
つまり、本実施の形態のような構成を取り、更に多数のNEでネットワークを構成している状態で同様の監視を行うことで、NE障害の監視が、伝送路の障害から受ける影響を少なくすることができる、という効果が得られる。
【0038】
更に他の実施の形態として、リンク情報の設定の仕方についてさらに工夫をしている。その構成を図5に示す。図示のネットワークエンティティ101Aでは、リンク情報記憶部103の代りにトポロジー情報を記憶するエンティティ・トポロジー情報記憶部108で置き換えられ、新たにダイナミックルーティング機能を実現するダイナミックルーティング部105が加わっている点で、図1に示したネットワークエンティティ101と異なる。監視部102、エンティティ・トポロジー情報記憶部108、およびダイナミックルーティング部105によって制御装置107が構成される。
【0039】
エンティティ・トポロジー情報記憶部108には、あらかじめ自NEの有する回線情報がトポロジー情報として保存されている。ダイナミックルーティング部105は、この回線情報を用いて、近隣のNEとリンクを確立し、そのリンク状態等を交換してトポロジー情報を構築していく。このダイナミックルーティング部105で実現されるダイナミックルーティング機能と、トポロジー情報記憶部108に記憶されるトポロジー情報は、当業者にとってよく知られており、また本発明とは直接関係しないので、その詳細な構成については省略する。
【0040】
監視部102は、トポロジー情報記憶部108に記憶されている、構築されたトポロジー情報を用いて、先の実施の形態と同様に対向するNE毎に、つまりリンク群毎に監視処理を行う。
【0041】
このように、トポロジー情報を形成する他の機能と組み合わせて実施することで、NE障害の監視のためだけに、リンク情報を用意することなくNE監視を行える、という効果が得られる。
【0042】
また、本実施の形態では、トポロジー情報からリンク情報を得て監視機能を実行するが、監視のために用いた応答メッセージに相当するような、頻繁に他のNEと連絡を取り合う機能が、他の機能、例えばダイナミックルーティング機能で提供され、利用できるならば、監視機能はその結果だけを用いてNMSに通知しても良い。
【0043】
本実施の形態では、ダイナミックルーティング機能とエンティティ・トポロジー情報を使うとしたが、その代りに、スタティックルーティングを行う機能で使用する、スタティックルーティング情報からリンク群の情報を得ても同様の効果が得られる。
【0044】
更に他の実施の形態について、図5に示す構成を参照して説明する。本図では、監視プログラムを記録した記録媒体106を備える。この記録媒体106は磁気ディスク、磁気テープ、半導体メモリその他の記録媒体であってよい。監視プログラムは、NEの制御装置107に読み込まれ、制御装置107の動作を制御する。制御装置107は、監視プログラムの制御により、これまでの実施の形態と同一の処理を実行する。
【0045】
尚、本発明は、上述した実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能なのはいうまでもない。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明においては、以下に記載するような効果を奏する。
【0047】
第1の効果は、通常、NE間で設定されているリンクを用いて、NE同士が監視するだけで、NMSが自ら全てのNEに対して監視をすることなく、NEの障害を検出することができる、ということである。
【0048】
第2の効果は、NEとNMSの間の通信リンク断が生じている間にも、NEが監視を行っているため、他のNMS、もしくは他の通信リンクを用いてNEの障害が検出できる、ということである。
【0049】
第3の効果は、あるNEが持つ全てのリンクが断することを以て、NEの障害として位置づけるため、伝送路及び伝送装置の障害、およびNE内の伝送装置以外の制御装置等の故障を含め、実質的にNEが機能できない状態を障害として扱うことができる、ということである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるネットワークエンティティ障害方法を実現するネットワークシステムをブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態を示すネットワークの構成図である。
【図3】本発明の実施の形態の動作を示す流れ図(フローチャート)である。
【図4】本発明の他の実施の形態を示すリンク構成図である。
【図5】本発明の更に他の実施の形態を示すブロック図である。
【符号の説明】
101,101A ネットワークエンティティ(NE)
102 監視部(監視機能)
103 リンク情報記憶部
104 エンティティ通信手段
105 ダイナミックルーティング部(ダイナミックルーティング機能)
106 記録媒体
107 制御装置
108 エンティティ・トポロジー情報記憶部
121,122 リンク群
123 NE−NMS間通信リンク
151 ネットワークマネジメントシステム(NMS)
152 マネージメント通信手段
153 トポロジー情報記憶部(マネージメント・トポロジー情報記憶部)
154 ネットワーク管理部(ネットワーク管理機能)
1〜5 ネットワークエンティティ(NE)
L12,L23,L31 リンク群
L121,L231,L232,L311,L312,L313 リンク
Claims (5)
- リンク群を介して接続された複数のネットワークエンティティと、該複数のネットワークエンティティと通信リンクを介して接続されたネットワークマネージメントシステムとを備えたネットワークシステムにおいて、
前記複数のネットワークエンティティの各々は、
プロトコルおよび前記リンク群、前記通信リンクを管理・制御するエンティティ通信手段と、
他のネットワークエンティティ向けのリンク群をネットワークエンティティ別にリンク情報として記憶するリンク情報記憶部と、
該リンク情報記憶部に記憶されている前記リンク情報を使用して、前記エンティティ通信手段を介して、前記リンク群の内の1つを順次選択し、該選択した1つのリンクを介して前記他のネットワークエンティティに応答要求メッセージを送信し、該他のネットワークエンティティからの応答メッセージを前記選択した1つのリンクを受信出来たか否かにより、前記他のネットワークエンティティを監視すると共に、前記他のネットワークエンティティからの応答要求メッセージによる監視に前記エンティティ通信手段を介して応答メッセージを返信することで応答する監視部とを備え、
前記ネットワークマネージメントシステムは、
プロトコルおよび前記通信リンクを管理・制御するマネージメント通信手段と、
前記ネットワークシステムのトポロジー情報を記憶するトポロジー情報記憶部と、
該トポロジー情報記憶部に記憶されている前記トポロジー情報に基づいて、前記監視部から前記エンティティ通信手段を介して送信され前記マネージメント通信手段で受信した信号を処理して、前記ネットワークエンティティの障害を判断し前記ネットワークシステムを管理するネットワーク管理部とを備え
たことを特徴とするネットワークシステム。 - リンク群を介して接続された複数のネットワークエンティティと、該複数のネットワークエンティティと通信リンクを介して接続されたネットワークマネージメントシステムとを備えたネットワークシステムにおいて、
前記複数のネットワークエンティティの各々は、
プロトコルおよび前記リンク群、前記通信リンクを管理・制御するエンティティ通信手段と、
予め自ネットワークエンティティの有する回線情報を保存するエンティティ・トポロジー情報記憶部と、
該エンティティ・トポロジー情報記憶部に記憶されている前記回線情報を用いて、近隣のネットワークエンティティとリンクを確立し、そのリンク状態等を交換してトポロジー情報を構築していくダイナミックルーティング部と、
前記構築されたトポロジー情報を使用して、前記エンティティ通信手段を介して、前記リンク群の内の1つを順次選択し、該選択した1つのリンクを介して他のネットワークエンティティに応答要求メッセージを送信し、該他のネットワークエンティティからの応答メッセージを前記選択した1つのリンクを受信出来たか否かにより、前記他のネットワークエンティティを監視すると共に、前記他のネットワークエンティティからの応答要求メッセージによる監視に前記エンティティ通信手段を介して応答メッセージを返信することで応答する監視部とを備え、
前記ネットワークマネージメントシステムは、
プロトコルおよび前記通信リンクを管理・制御するマネージメント通信手段と、
前記ネットワークシステムのトポロジー情報を記憶するマネージメント・トポロジー情報記憶部と、
該マネージメント・トポロジー情報記憶部に記憶されている前記トポロジー情報に基づいて、前記監視部から前記エンティティ通信手段を介して送信され前記マネージメント通信手段で受信した信号を処理して、前記ネットワークエンティティの障害を判断し前記ネットワークシステムを管理するネットワーク管理部とを備え
たことを特徴とするネットワークシステム。 - リンク群を介して接続された複数のネットワークエンティティと、該複数のネットワークエンティティと通信リンクを介して接続されたネットワークマネージメントシステムとを備えたネットワークシステムにおいて、
前記複数のネットワークエンティティの各々は、
プロトコルおよび前記リンク群、前記通信リンクを管理・制御するエンティティ通信手段と、
前記リンク群の情報をスタティックルーティング情報として記憶するスタティックルーティング情報記憶部と、
該スタティックルーティング情報記憶部に記憶された前記スタティックルーティング情報を使用して、前記エンティティ通信手段を介して、前記リンク群の内の1つを順次選択し、該選択した1つのリンクを介して前記他のネットワークエンティティに応答要求メッセージを送信し、該他のネットワークエンティティからの応答メッセージを前記選択した1つのリンクを受信出来たか否かにより、前記他のネットワークエンティティを監視すると共に、前記他のネットワークエンティティからの応答要求メッセージによる監視に前記エンティティ通信手段を介して応答メッセージを返信することで応答する監視部とを備え、
前記ネットワークマネージメントシステムは、
プロトコルおよび前記通信リンクを管理・制御するマネージメント通信手段と、
前記ネットワークシステムのトポロジー情報を記憶するマネージメント・トポロジー情報記憶部と、
該マネージメント・トポロジー情報記憶部に記憶されている前記トポロジー情報に基づいて、前記監視部から前記エンティティ通信手段を介して送信され前記マネージメント通信手段で受信した信号を処理して、前記ネットワークエンティティの障害を判断し前記ネットワークシステムを管理するネットワーク管理部とを備え
たことを特徴とするネットワークシステム。 - リンク群を介して他のネットワークエンティティと接続されると共に、通信リンクを介してネットワークマネージメントシステムと接続されたネットワークエンティティにおいて前記他のネットワークエンティティを監視する方法において、
前記リンク群の中から順にリンクを選択するステップと、
該選択したリンクが現在使用可能か否かを判断するステップと、
前記選択したリンクが使用可能な場合には、応答要求メッセージを前記選択したリンクを介して送信して、その応答メッセージを待ち合わせるステップと、
前記選択したリンクが使用不可能の場合、前記応答要求メッセージの送信に失敗した場合、または前記応答メッセージを受信出来ない場合に、当該選択したリンクの受信状態を「異常」に設定するステップと、
該選択したリンクを含む同一リンク群内の全てのリンクの受信状態が異常になった場合、前記ネットワークマネージメントシステムに対して異常になった当該リンク群に対応したネットワークエンティティの障害を通知するステップと、
前記選択したリンクを含む同一リンク群の全リンクの受信状態が「異常」の状況下において、前記応答メッセージの結果が正常であった場合、前記ネットワークマネージメントシステムに対して当該リンク群に対応したネットワークエンティティの障害復旧を通知するステップと、
当該リンク群の受信状態を「正常」に設定するステップと
を含むネットワークエンティティ監視方法。 - リンク群を介して他のネットワークエンティティと接続されると共に、通信リンクを介してネットワークマネージメントシステムと接続されたネットワークエンティティに、前記他のネットワークエンティティを監視させるためのプログラムを記録した記録媒体であって、
前記リンク群の中から順にリンクを選択する処理と、
該選択したリンクが現在使用可能か否かを判断する処理と、
前記選択したリンクが使用可能な場合には、応答要求メッセージを前記選択したリンクを介して送信して、その応答メッセージを待ち合わせる処理と、
前記選択したリンクが使用不可能の場合、前記応答要求メッセージの送信に失敗した場合、または前記応答メッセージを受信出来ない場合に、当該選択したリンクの受信状態を「異常」に設定する処理と、
該選択したリンクを含む同一リンク群内の全てのリンクの受信状態が異常になった場合、前記ネットワークマネージメントシステムに対して異常になった当該リンク群に対応したネットワークエンティティの障害を通知する処理と、
前記選択したリンクを含む同一リンク群の全リンクの受信状態が「異常」の状況下において、前記応答メッセージの結果が正常であった場合、前記ネットワークマネージメントシステムに対して当該リンク群に対応したネットワークエンティティの障害復旧を通知する処理と、
当該リンク群の受信状態を「正常」に設定する処理と
をネットワークエンティティに実行させるプログラムを記録したことを特徴とする記録媒体。
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