JP3542914B2 - 半導体ウェーハの不純物分析方法およびこの方法に用いられる試料作製装置 - Google Patents

半導体ウェーハの不純物分析方法およびこの方法に用いられる試料作製装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3542914B2
JP3542914B2 JP32843198A JP32843198A JP3542914B2 JP 3542914 B2 JP3542914 B2 JP 3542914B2 JP 32843198 A JP32843198 A JP 32843198A JP 32843198 A JP32843198 A JP 32843198A JP 3542914 B2 JP3542914 B2 JP 3542914B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor wafer
decomposition
decomposition solution
sample
solution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP32843198A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000155079A (ja
Inventor
文夫 徳岳
Original Assignee
東芝セラミックス株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 東芝セラミックス株式会社 filed Critical 東芝セラミックス株式会社
Priority to JP32843198A priority Critical patent/JP3542914B2/ja
Publication of JP2000155079A publication Critical patent/JP2000155079A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3542914B2 publication Critical patent/JP3542914B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Other Investigation Or Analysis Of Materials By Electrical Means (AREA)
  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)
  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は半導体ウェーハの不純物測定方法およびこの方法に用いられる試料作製装置に係わり、特に分解液の回収を自動的に行える半導体ウェーハの不純物測定方法およびこの方法に用いられる試料作製装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体製造分野において、高集積化、デバイスの微細化に伴い、半導体材料の金属汚染は半導体デバイスの性能を著しく劣化させるため、金属汚染の低減が重要な問題になっている。金属汚染の低減には高感度な不純物測定方法により、半導体ウェーハの表面の金属汚染の状態を的確に把握して、適切な低減策を講じる必要がある。
【0003】
従来の不純物測定方法として、特開平2−272359号公報には、表面に酸化膜を形成した半導体ウェーハ上にHF系溶液を滴下し、一定時間放置した後、滴下液を捕集して液中の不純物を分析するウェーハ表面の不純物量の測定方法が記載されている。また、特開平3−4166号公報には、HF系ガスに晒し疎水化した半導体ウェーハ上にHF系溶液を滴下し、さらに、この滴下した溶液をウェーハ上で転がし、この転がした溶液を捕集して溶液を測定するウェーハ表面の不純物量の測定方法が記載されている。
【0004】
これら記載のウェーハ表面の不純物量の測定方法は、簡便かつ高精度に半導体ウェーハの表面の不純物量を測定できるので、現在も有効に活用されている。
【0005】
しかし、これら開示のウェーハ表面の不純物量の測定方法はその実施工程において、作業者の手作業のよるところが多いため、半導体ウェーハの大口径化に伴い、重量と面積が増して、作業者の負担が増大している。
【0006】
また、従来使用されている特開平3−4166号公報の方法を具体化した測定装置は、不純物を捕集するために、HF蒸気によるウェーハ表面の疎水処理を行う必要がある。そのため、Cu等の重金属が表面に付着してしまい、正確な不純物量が得られないことや、滴液のスキャニング時における機械特有の金属摩耗による汚染があり、微量不純物の定量ができないという問題がある。さらに静電気発生により滴下の制御が不可能いなるという問題があり、自動化が困難な状態にある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、半導体ウェーハ上に滴下された分解液の回収を自動的に行える半導体ウェーハの不純物測定方法およびこの方法に用いられる試料作製装置が要望されている。
【0008】
本発明は上述した事情を考慮してなされたもので、半導体ウェーハ上に滴下された分解液の回収を自動的に行える半導体ウェーハの不純物分析方法およびこの方法に用いられる試料作製装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するためになされた本願請求項1の発明は、半導体ウェーハ上に分解液を滴下し、一定時間経過後の半導体ウェーハ上の分解液位置をCCDカメラで取り込み、制御手段で演算して分解液位置を判定し、制御手段により回収手段を分解液の回収可能位置に位置させ、回収手段により半導体ウェーハ上の分解液を回収し、この回収された分解液を用いて高感度分析法により分析する半導体ウェーハの不純物分析方法であることを要旨としている。
【0011】
本願請求項2の発明では、上記高感度分析法は全反射蛍光X線分析法であることを特徴とする請求項1に記載の半導体ウェーハの不純物分析方法であることを要旨としている。
【0012】
本願請求項3の発明では、上記高感度分析法は誘導結合プラズマ質量分析法であることを特徴とする請求項1に記載の半導体ウェーハの不純物分析方法であることを要旨としている。
【0013】
本願請求項4の発明では、上記高感度分析法は原子吸光分光法であることを特徴とする請求項1に記載の半導体ウェーハの不純物分析方法であることを要旨としている。
【0014】
本願請求項5の発明では、上記回収手段により、半導体ウェーハから回収された分解液を、上記半導体ウェーハ上の所定の位置に滴下し、この半導体ウェーハを加熱して分解液を乾固する工程を含むことを特徴とする請求項2に記載の半導体ウェーハの不純物分析方法であることを要旨としている。
【0015】
本願請求項6の発明では、上記回収手段により、複数枚の半導体ウェーハから別個に回収された分解液を、別個の半導体ウェーハ上のそれぞれ異なる所定の位置に滴下し、この半導体ウェーハを加熱して分解液を乾固する工程を含むことを特徴とする請求項2に記載の半導体ウェーハの不純物分析方法であることを要旨としている。
【0016】
本願請求項7の発明では、上記半導体ウェーハは複数枚の半導体ウェーハからなり、この複数枚の半導体ウェーハに滴下され回収された分解液を目皿のそれぞれ別個の異なる所定の位置に滴下し、この目皿に回収された分解液を用いて分析を行う工程を含むことを特徴とする請求項3または4に記載の半導体ウェーハの不純物分析方法であることを要旨としている。
【0017】
本願請求項8の発明は、半導体ウェーハ上に滴下された分解液の一定経過後の半導体ウェーハ上の分解液位置を取り込むCCDカメラと、このCCDカメラからの分解液位置情報を受け、この分解液位置を演算して判定する制御手段と、この制御手段により制御され、判定された分解液位置情報に基づき分解液位置にアクセス可能に設けられて、所定時間経過後に分解液を回収する回収手段とを有することを特徴とする半導体ウェーハの不純物分析用の試料作製装置であることを要旨としている。
【0018】
本願請求項9の発明では、上記回収手段は回収した分解液を別個に配置された半導体ウェーハに滴下するように制御されることを特徴とする請求項8に記載の半導体ウェーハの不純物分析用の試料作製装置であることを要旨としている。
【0019】
本願請求項10の発明では、上記回収手段は回収した分解液を半導体ウェーハから離間して配置された目皿に滴下するように制御されることを特徴とする請求項8に記載の半導体ウェーハの不純物分析用試料の作製装置であることを要旨としている。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明に係わる半導体ウェーハの不純物分析方法およびこの方法に用いられる半導体ウェーハの不純物分析用の試料作製装置の第1の実施形態について図面を参照して説明する。
【0023】
図1は本発明に係わる半導体ウェーハの不純物分析方法に用いられる試料作製装置1の概念図である。
【0024】
試料作製装置1は図1および図2に示すように、半導体ウェーハW上に滴下された分解液の一定時間経過後の半導体ウェーハW上の分解液位置pを取り込むセンサ手段、例えばCCDカメラ2と、このCCDカメラ2からの位置情報を受け、滴下位置Pを演算して判定する制御手段3と、この判定した一定時間経過後の分解液位置情報に基づき制御されて分解液位置Pにアクセス可能に設けられ、所定時間経過後に分解液Lを回収する回収手段、例えばポリテトラフルオロエチレン(テフロン)製の吸引ノズル4とを有している。
【0025】
さらに、試料作製装置1にはテフロン製で分解液を滴下する滴下ノズル5と、ウェーハ載置台6に載置された半導体ウェーハWに対向する下方にヒータ7が設けられている。
【0026】
上記CCDカメラ2は半導体ウェーハWに対向して上方に配置されており、また吸引ノズル4および滴下ノズル5には、制御手段3からの位置情報に基づき制御させて、吸引ノズル4および滴下ノズル5を3次元に動かして半導体ウェーハWのいずれの位置にもアクセス可能にする駆動機構8、9が設けられている。
【0027】
また、制御手段3はCCDカメラ2からの位置情報を受け処理する画像処理装置10と制御装置11から構成されている。なお、画像処理装置10と制御装置11は本実施形態のように別個に形成してもよく、また一体に形成されたものでもよい。
【0028】
さらに、上記試料作製装置1に隣接して制御手段3に制御される移載機構12が配置され、さらに、この移載機構12に隣接して複数枚の半導体ウェーハWの収納が可能なウェーハラック13が配置されている。
【0029】
次に本発明に係わる試料作製装置1を用いた半導体ウェーハWの不純物分析方法を説明する。
【0030】
制御手段3を制御して移載機構12を作動させ、ウェーハラック13から1枚の半導体ウェーハWを取り出し、ウェーハ載置台6に載置する。
【0031】
しかる後、制御手段3を制御して移載機構12を作動させて、分解液例えばHF系溶液を半導体ウェーハWの一側に滴下する。滴下されたHF系溶液L1 は図5に示すように、半導体ウェーハWの自然酸化膜と反応しながら、1分後(図5(a))には半導体ウェーハWの一側に広がった分解液L1となり、直径300mmの半導体ウェーハWの全域に広がった後、2分後(図5(b))には半導体ウェーハWの他側に集約されたHF系溶液L2 となり、所定時間例えば3分後(図5(c))には他側で半球形状に集まったHF系溶液Lとなる。
【0032】
HF系溶液の滴下後から3分経過後、制御手段3によりCCDカメラ2を制御して、半球形状のHF系溶液Lの溶液位置pを取り込む。溶液位置pの取り込みにはCCDカメラ2によって、図6に示すように、半導体ウェーハWの表面上の形状(または輝度、色彩)が半導体ウェーハWの表面の形状(または輝度、色彩)と異なる部分pを求め、この部分pの座標を予め定められた半導体ウェーハWのX、Y(1、1)から(n、m)の位置として求める。このようにCCDカメラ5より取り込まれた溶液位置pの画像信号は、二値化回路を含む画像処理装置10で二値化され、さらに画像処理されて出力される。
【0033】
この画像処理装置10からの出力は制御装置11に送られ、この制御装置11において、溶液位置pが演算され、判定される。この判定された溶液位置pの位置情報に基づき、制御装置11により駆動機構8を制御して、吸引ノズル4を溶液位置pに移動させ、吸引ノズル4により半球形状のHF系溶液Lを回収する。
【0034】
なお、所定時間経過後の分解液が1点に集まらず、複数個に分散しているときは、大きい半球形状の分解液から順に回収するようにプログラムを設定しておき、また、回収しなくてもよい下限値についても設定しておく。
【0035】
しかる後、制御手段3によりCCDカメラ2を制御して、半導体ウェーハWの所定の位置、例えばウェーハ中央部の位置を取り込み、CCDカメラ5より撮像されたウェーハ中央部の画像信号は、二値化回路を含む画像処理装置10で二値化され、さらに画像処理されて出力される。
【0036】
この画像処理装置10からの出力は制御装置11に送られ、この制御装置11において、ウェーハ中央部が演算され、判定される。ウェーハ中央部位置の判定に基づき、制御装置11より駆動機構8を制御して、吸引ノズル4をウェーハの所定の位置、例えば中央部に移動させ、吸引ノズル4によりHF系溶液Lを半導体ウェーハW上に滴下する。
【0037】
しかる後、制御手段3によりヒータ7に通電させて半導体ウェーハWを加熱し、HF系溶液Lを直径約5mmに乾固させる。HF系溶液Lの乾固後、制御手段3により移載機構12を作動させてHF系溶液Lが乾固された半導体ウェーハWをウェーハラック13に戻す。このような乾固処理工程を繰り返し、ウェーハラック13の半導体ウェーハWの乾固処理は自動的に行われ完了する。このようにして、半導体ウェーハW上の不純物を1ケ所に濃縮して分析する試料が作製される。
【0038】
しかる後、HF系溶液Lが乾固された試料の半導体ウェーハWを高感度分析法、例えば図7に示すような一般に用いられている全反射蛍光X線分析法により分析する。
【0039】
この全反射蛍光X線分析法によれば、回転対陰極によって発生したX線は、モノクロメータで単色化され、試料ウェーハにすれすれの角度で入射する。入射したX線は、そのほとんどがウェーハ表面で反射する。この時、試料ウェーハを構成する元素(例えばSi)の蛍光X線の発生は抑制され、ウェーハ表面にある不純物から発生する蛍光X線強度が相対的に大きくなる。発生したX線はウェーハ直上にある固体検出器(SSD)により検出され、エネルギ分散方式で解析される。
【0040】
上述した半導体ウェーハの不純物分析用の試料作製装置によれば、半導体ウェーハW上の不純物を1ケ所に濃縮した、特に全反射蛍光X線分析法に適する試料の作製が自動化できて、また作製を迅速かつ容易に行うことができ、さらに試料が汚染されることもない。また、本第1の実施形態の試料作製装置を用いた半導体ウェーハの不純物分析方法によれば、自動化され誰にも容易かつ迅速に分析ができ、試料の汚染がなく、高感度の分析ができる。
【0041】
次に、本発明に係わる半導体ウェーハの不純物分析方法およびこの方法に用いられる半導体ウェーハの不純物分析用の試料作製装置の第2の実施形態について説明する。
【0042】
なお、上記第1の実施形態の試料作製装置1を半導体ウェーハの不純物分析用の試料作製装置と同一部分には、同一符号を付して説明する。
【0043】
試料作製装置21は図3に示すように、半導体ウェーハW上に滴下され一定時間経過後の分解液位置pを取り込むCCDカメラ2と、一定時間経過後の分解液位置情報に基づき制御されて分解液位置pにアクセス可能に設けられ、所定時間経過後に分解液Lを回収するテフロン製の吸引ノズル22が設けられている。
【0044】
この吸引ノズル22は第1ウェーハ載置台6に近接して設けられた第2ウェーハ載置台23にも近接して設けられ、この第2ウェーハ載置台23に載置された新規別個の半導体ウェーハW2に、半導体ウェーハWから回収した分解液Lを滴下可能に設けられている。
【0045】
半導体ウェーハW2に対向する下方にはヒータ26が設けられ、半導体ウェーハW2に対向する上方には第2CCDカメラ24が配置されている。吸引ノズル22には駆動機構25が設けられ、この駆動機構25、上記第2CCDカメラ24およびヒータ26は、図2に示す上記第1実施形態の試料作製装置1と同様に制御装置11に接続されている。
【0046】
次に、第2の実施形態の試料作製装置21を用いた半導体ウェーハWの不純物分析方法を説明する。
【0047】
制御手段3を制御して移載機構12を作動させ、ウェーハラック13から1枚の半導体ウェーハWを取り出し、ウェーハ載置台6に載置する。
【0048】
しかる後、制御手段3を制御して滴下ノズル5を作動させて、分解液例えばHF系溶液を半導体ウェーハWの一側に滴下する。所定時間経過後、CCDカメラ2より撮像された溶液位置pの画像信号に基づき上述第1の実施形態の場合と同様に制御装置11により駆動機構25を制御して、吸引ノズル22を溶液位置pに移動させ、吸引ノズル22により半球形状のHF系溶液Lを回収する。しかる後、制御手段3により第2CCDカメラ24を制御して、半導体ウェーハWの所定の位置情報を取り込み、第2CCDカメラ24より撮像された半導体ウェーハW2の画像信号は、二値化回路を含む画像処理装置で二値化され、さらに画像処理されて出力される。この画像処理装置からの出力は制御装置11に送られ、この制御装置11において、所定位置の演算が行われ、判定される。所定位置の判定に基づき、制御装置11より駆動機構25を制御して、吸引ノズル22を所定位置に移動させ、吸引ノズル22によりHF系溶液Lを別個の新規半導体ウェーハW2上に滴下する。
【0049】
しかる後、制御装置11によりヒータ26に通電させて半導体ウェーハW2を加熱し、HF系溶液Lを直径約5mmに乾固させる。HF系溶液Lの乾固後、新規半導体ウェーハW2を取り出す。このような乾固処理工程を繰り返し、ウェーハラック13の半導体ウェーハWの乾固処理は自動的に行われ完了する。このようにして、複数枚の半導体ウェーハW上の不純物を別個の1枚の半導体ウェーハW2の多数箇所に濃縮して分析する試料が作製される。しかる後、上述した第1の実施形態の場合と同様に試料の半導体ウェーハW2を全反射蛍光X線分析法により分析する。
【0050】
本第2の実施形態の試料作製装置21によれば、複数枚の半導体ウェーハW上の不純物を別個の1枚の半導体ウェーハW2の多数箇所に濃縮して試料を作製できるので、試料の作製が短時間に行えるとともに、分析時間も短縮することができる。
【0051】
さらに、第3の実施形態の試料作製装置31を用いた半導体ウェーハWの不純物分析方法を説明する。なお、上記第1の実施形態および第2の実施形態の試料作製装置と同一部分には、同一符号を付して説明する。
【0052】
試料作製装置31は図4に示すように、所定時間経過後に分解液Lを回収するテフロン製の吸引ノズル22は第1ウェーハ載置台6と離間し、かつ近接して配置された目皿34に、複数枚の半導体ウェーハWから回収した分解液Lを滴下可能に設けられている。目皿33に対向する上方には第2CCDカメラ24が配置されている。
【0053】
次に、第3の実施形態の試料作製装置31を用いた半導体ウェーハWの不純物分析方法を説明する。
【0054】
所定時間経過後、上述した第2実施形態と同様に、吸引ノズル4により半球形状のHF系溶液Lを回収する。しかる後、制御手段3により第2CCDカメラ24を制御して、目皿34の所定の位置情報を取り込み、所定位置の判定に基づき、制御装置11より駆動機構25を制御して、吸引ノズル22を所定位置に移動させ、吸引ノズル22によりHF系溶液Lを目皿34上に滴下する。このような工程を繰り返し、複数枚の半導体ウェーハW上の不純物を別個の1個の目皿34に試料として捕集することができる。
【0055】
しかる後、目皿34に捕集された試料を高感度分析法、例えば図8に示すような一般に用いられている誘導結合プラズマ質量分析法や原子吸光分光法例えばフレームレス原子吸光分光法により分析する。
【0056】
この誘導結合プラズマ質量分析法によれば、試料溶液は、ネプライザでガス化あるいはエアゾール化されて、石英ガラス製のIPCトーチからなるプラズマ発生器のアルゴンプラズマ中に導入される。さらに、試料は大気圧プラズマ中で6000〜7000Kに加熱され、各元素は原子化、さらにはイオン化される。イオン化されたイオンはスキマー(インターフェイス)を通過した後、イオンレンズ部でエネルギ収束され、最後に高真空に排気された4重極型質量分析部に導かれて分析される。
【0057】
本第3の実施形態の試料作製装置31によれば、複数枚の半導体ウェーハW上の不純物を別個の1個の目皿34に捕捉できるので、半導体ウェーハW上の不純物を1ケ所に濃縮し、特に誘導結合プラズマ質量や原子吸光分光法に適する試料の作製が自動化でき、また、試料の作製を迅速かつ容易に行うことができ、さらに試料が汚染されることもない。
【0058】
また、本第3の実施形態の試料作製装置31を用いた半導体ウェーハの不純物分析方法によれば、自動化され誰にも容易かつ迅速に分析ができ、試料の汚染がなく、高感度の分析ができる。
【0059】
なお、上記の各実施形態において、半導体ウェーハ上への分解液の滴下には、制御装置により制御される駆動機構を具備する試料作製装置を使用して行う例で説明したが、分解液の滴下はマニュアルであってもよい。
【0060】
【実施例】
(1)同一製造履歴のロットから2枚の12インチシリコンウェー抜き出し、本発明の不純物分析および従来の方法により汚染量の測定を行い、表1のような結果を得た。
【0061】
【表1】
Figure 0003542914
実施例は従来例に比べて、各金属元素共汚染量が著しく少ないことがわかった。
【0062】
(2)分析感度比較
【表2】
Figure 0003542914
実施例は直径300mmを直径5mmの分解液に濃縮することにより、シリコンウェーハの表面濃度は約3桁高くなり、実質的に2桁高い高感度分析が可能となった。
【0063】
【発明の効果】
本発明に係わる半導体ウェーハの不純物分析方法によれば、自動化され誰にも容易かつ迅速に分析ができ、試料の汚染がなく、高感度の分析ができる。
【0064】
また、本半導体ウェーハの不純物分析用の試料作製装置によれば、半導体ウェーハ上の不純物を1ケ所に濃縮した、特に全反射蛍光X線分析法に適する試料の作製を自動化できて、また、試料の作製を迅速かつ容易に行うことができ、さらに試料が汚染されることもない。
【0065】
さらに、本試料作製装置によれば、複数枚の半導体ウェーハ上の不純物を別個の1枚の半導体ウェーハの多数箇所に濃縮して試料を作製できるので、試料の作製が短時間に行えるとともに、分析時間も短縮することができる。
【0066】
また、本試料作製装置によれば、複数枚の半導体ウェーハ上の不純物を別個の1個の目皿に捕捉できるので、半導体ウェーハ上の不純物を1ケ所に濃縮した、特に誘導結合プラズマ質量や原子吸光分光法に適する試料の作製が自動化できて、試料の作製を迅速かつ容易に行うことができ、さらに試料が汚染されることもない。
【0067】
センサ手段にCCDカメラを用いたので、吸引ノズルを的確に分解液にアクセスでき、迅速、的確かつ容易に分解液の回収が行え、さらにCCDカメラは固定的に配置されているので、CCDカメラの移動などによる発塵もなく、試料を汚染することもない。
【0068】
さらに、別個に設けられた半導体ウェーハや目皿の位置情報を読み取る第2のCCDカメラを設けたので、吸引ノズルを的確に別個に設けられた半導体ウェーハや目皿にアクセスでき、迅速かつ容易に分解液を滴下できる。
【0069】
また、回収手段をテフロン製ノズルにしたので、試料が汚染されることなく、正確かつ高感度の分析に寄与する試料を作製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体ウェーハの不純物分析方法の概念図。
【図2】本発明の半導体ウェーハの不純物分析用の試料作製装置の制御系統図。
【図3】本発明の他実施形態の半導体ウェーハの不純物分析用の試料作製装置の概念図。
【図4】本発明の他実施形態の半導体ウェーハの不純物分析用の試料作製装置の概念図。
【図5】分解液の流れを示す説明図。
【図6】CCDカメラによる読み取り過程を示す説明図。
【図7】一般に用いられている全反射蛍光X線分析法の原理図。
【図8】一般に用いられている誘導結合プラズマ質量分析法の原理図。
【符号の説明】
1 試料作製装置
2 センサ手段(CCDカメラ)
3 制御手段
4 回収手段(吸引ノズル)
5 滴下ノズル
6 ウェーハ載置台
7 ヒータ
8 駆動機構
9 駆動機構
10 画像処理装置
11 制御装置
12 移載機構
13 ウェーハラック

Claims (10)

  1. 半導体ウェーハ上に分解液を滴下し、一定時間経過後の半導体ウェーハ上の分解液位置をCCDカメラで取り込み、制御手段で演算して分解液位置を判定し、制御手段により回収手段を分解液の回収可能位置に位置させ、回収手段により半導体ウェーハ上の分解液を回収し、この回収された分解液を用いて高感度分析法により分析する半導体ウェーハの不純物分析方法。
  2. 上記高感度分析法は全反射蛍光X線分析法であることを特徴とする請求項1に記載の半導体ウェーハの不純物分析方法。
  3. 上記高感度分析法は誘導結合プラズマ質量分析法であることを特徴とする請求項1に記載の半導体ウェーハの不純物分析方法。
  4. 上記高感度分析法は原子吸光分光法であることを特徴とする請求項1に記載の半導体ウェーハの不純物分析方法。
  5. 上記回収手段により、半導体ウェーハから回収された分解液を、上記半導体ウェーハ上の所定の位置に滴下し、この半導体ウェーハを加熱して分解液を乾固する工程を含むことを特徴とする請求項2に記載の半導体ウェーハの不純物分析方法。
  6. 上記回収手段により、複数枚の半導体ウェーハから別個に回収された分解液を、別個の半導体ウェーハ上のそれぞれ異なる所定の位置に滴下し、この半導体ウェーハを加熱して分解液を乾固する工程を含むことを特徴とする請求項2に記載の半導体ウェーハの不純物分析方法。
  7. 上記半導体ウェーハは複数枚の半導体ウェーハからなり、この複数枚の半導体ウェーハに滴下され回収された分解液を目皿のそれぞれ別個の異なる所定の位置に滴下し、この目皿に回収された分解液を用いて分析を行う工程を含むことを特徴とする請求項3または4に記載の半導体ウェーハの不純物分析方法。
  8. 半導体ウェーハ上に滴下された分解液の一定経過後の半導体ウェーハ上の分解液位置を取り込むCCDカメラと、このCCDカメラからの分解液位置情報を受け、この分解液位置を演算して判定する制御手段と、この制御手段により制御され、判定された分解液位置情報に基づき分解液位置にアクセス可能に設けられて、所定時間経過後に分解液を回収する回収手段とを有することを特徴とする半導体ウェーハの不純物分析用の試料作製装置。
  9. 上記回収手段は回収した分解液を別個に配置された半導体ウェーハに滴下するように制御されることを特徴とする請求項に記載の半導体ウェーハの不純物分析用の試料作製装置。
  10. 上記回収手段は回収した分解液を半導体ウェーハから離間して配置された目皿に滴下するように制御されることを特徴とする請求項に記載の半導体ウェーハの不純物分析用試料の作製装置。
JP32843198A 1998-11-18 1998-11-18 半導体ウェーハの不純物分析方法およびこの方法に用いられる試料作製装置 Expired - Lifetime JP3542914B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32843198A JP3542914B2 (ja) 1998-11-18 1998-11-18 半導体ウェーハの不純物分析方法およびこの方法に用いられる試料作製装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32843198A JP3542914B2 (ja) 1998-11-18 1998-11-18 半導体ウェーハの不純物分析方法およびこの方法に用いられる試料作製装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000155079A JP2000155079A (ja) 2000-06-06
JP3542914B2 true JP3542914B2 (ja) 2004-07-14

Family

ID=18210196

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32843198A Expired - Lifetime JP3542914B2 (ja) 1998-11-18 1998-11-18 半導体ウェーハの不純物分析方法およびこの方法に用いられる試料作製装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3542914B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101111364B1 (ko) * 2003-10-08 2012-02-27 가부시키가이샤 자오 니콘 기판 반송 장치 및 기판 반송 방법, 노광 장치 및 노광방법, 디바이스 제조 방법
WO2005076321A1 (ja) 2004-02-03 2005-08-18 Nikon Corporation 露光装置及びデバイス製造方法
JP2007332284A (ja) * 2006-06-15 2007-12-27 Daicel Chem Ind Ltd フォトレジスト樹脂の沈殿方法およびフォトレジスト樹脂組成物の製造方法
KR101710859B1 (ko) * 2016-06-16 2017-03-02 주식회사 위드텍 웨이퍼 표면의 이온성 오염물 측정 장치 및 방법
KR102217638B1 (ko) * 2020-10-08 2021-02-19 주식회사 위드텍 웨이퍼 표면의 오염물 샘플링장치 및 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000155079A (ja) 2000-06-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100801708B1 (ko) 웨이퍼 오염물질 분석장비 및 방법
US20120037797A1 (en) Desorption and ionization method and device
CN103797559A (zh) 直接样品分析离子源
JP6118031B2 (ja) 不純物分析装置及び方法
CN105824041B (zh) 光学分光分析装置
JP3542914B2 (ja) 半導体ウェーハの不純物分析方法およびこの方法に用いられる試料作製装置
US7471762B2 (en) Total reflection X-ray fluorescence analysis method
JP2001242052A (ja) 半導体基板又は薬品の不純物分析方法
JPH07174676A (ja) 気中不純物捕集方法、並びに気中不純物量測定方法、並びに気中不純物捕集装置、並びに気中不純物量測定装置
JP3784696B2 (ja) 半導体ウエハ表面不純物の回収方法および回収装置
JP2006214877A (ja) 気相分解装置ならびにそれを用いた試料前処理装置および蛍光x線分析システム
JP3171633B2 (ja) 超純水中の不揮発性不純物の分析および定量方法
JP2002296269A (ja) 試料水の水質評価装置および水質評価方法
JP2004101261A (ja) 前処理装置および金属分析装置
JP2005249546A (ja) ウエハ表面の金属元素の分析方法
WO2020012730A1 (ja) X線分析システム、x線分析装置及び気相分解装置
JP4204434B2 (ja) ウェーハ周辺部の被測定物を回収する方法および装置
JPH10339691A (ja) 表面不純物測定方法
JP3725826B2 (ja) 排ガス測定装置及びその標準試料発生器
TWI832365B (zh) 高精度氣相分解-液滴收集(vpd-dc)掃描
JPH10332554A (ja) 表面不純物測定方法
JP3243302B2 (ja) ウエーハ分析器具
JPH1164316A (ja) クリーンルーム空気中の有機ガス分析方法
JP4401008B2 (ja) 半導体表面の不純物分析前処理方法およびその装置
JP2002340751A (ja) 試料水の水質評価方法および試料水中の不純物採取装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20031216

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040209

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040316

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040402

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080409

Year of fee payment: 4

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080409

Year of fee payment: 4

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080409

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090409

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090409

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100409

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110409

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120409

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130409

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130409

Year of fee payment: 9

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140409

Year of fee payment: 10

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term