JP3542873B2 - 洗浄集じん装置 - Google Patents

洗浄集じん装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3542873B2
JP3542873B2 JP19800796A JP19800796A JP3542873B2 JP 3542873 B2 JP3542873 B2 JP 3542873B2 JP 19800796 A JP19800796 A JP 19800796A JP 19800796 A JP19800796 A JP 19800796A JP 3542873 B2 JP3542873 B2 JP 3542873B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cleaning
water
spray nozzle
weir
washing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP19800796A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1038254A (ja
Inventor
伸二 玉井
Original Assignee
エヌイーシーアメニプランテクス株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by エヌイーシーアメニプランテクス株式会社 filed Critical エヌイーシーアメニプランテクス株式会社
Priority to JP19800796A priority Critical patent/JP3542873B2/ja
Publication of JPH1038254A publication Critical patent/JPH1038254A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3542873B2 publication Critical patent/JP3542873B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、焼却炉,熱分解炉設備における高温の燃焼ガスを降温,洗浄する洗浄集じん装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
焼却炉,熱分解炉設備などにおいて、発生した燃焼ガスを降温,洗浄する方式には湿式洗浄方式と、乾式洗浄方式とがあり、湿式洗浄方式の代表的な装置としてベンチュリースクラバーが知られている。ベンチュリースクラバーは、円筒形サイクロンのガス入口にベンチュリー管を挿入し、そのスロート部周辺から管内を流れるガス中に液を噴霧する方式である。噴霧された洗浄水はこれを回収して循環使用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ベンチュリースクラバーによるときには、ガスと洗浄水との接触効果を高めるために、噴霧する洗浄水の粒子径をできるだけ細かくすることが望ましい。しかしながら、ベンチュリースクラバーでは、スプレーノズルからの洗浄水の噴射量だけでは、十分に燃焼ガスの降温,洗浄ができない場合があり、しかも、焼却炉に発生する燃焼ガス中には、カーボンや未燃焼物(SS分という)が大量に混入しており、これらSS分がスプレーノズルの近傍に堆積するとスプレーノズルに目づまりを起こし、さらにスプレーノズルの近傍にSS分が堆積してくると、スプレーノズルから噴出する水滴の粒子径が増大し、これが原因で液だれが生ずるためにガスの洗浄効率を著しく低下する欠点がある。このため、ベンチュリースクラバーは、その前段にSS分除去装置としてサイクロンセパレータを設置しなければならなかった。また、堆積したSS分を除去するためには、噴霧装置を度々分解して洗浄しなければならない。
【0004】
本発明の目的は、ベンチュリースクラバー方式を用いてスプレーノズルに目詰りを生じさせず、ガスと洗浄水との接触を十分に行わせる洗浄集じん装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明による洗浄集じん装置においては、洗浄塔と、堰と、スプレーノズルとを有する洗浄集じん装置であって、
洗浄塔は、洗浄すべき高温ガスを受入れて洗浄水と接触させるものであり、
堰は、供給された洗浄水を洗浄塔内にオーバーフローさせるものであり、
スプレーノズルは、洗浄塔の胴部に開口され、洗浄塔内を流動する高温ガス中に洗浄水を噴霧するものである。
【0006】
また、洗浄塔は、鞘を有し、
鞘は、洗浄塔の上縁外周部分を囲んで水溜めを形成するものであり、水溜めには常時洗浄水が供給され、一定の水位を保ち、一定の水位を超えて供給された洗浄水を堰よりオーバーフローさせるものである。
【0007】
また、水槽を有し、
水槽は、洗浄塔に通じてその下方に設置されたものであり、洗浄水が充填され、水槽内の洗浄水は、スプレーノズルと堰とに供給されるものである。
【0008】
また、水槽内の洗浄水は、ポンプに汲み上げられてそれぞれスプレーノズルと堰とに供給されるものであり、スプレーノズルに洗浄水を供給するポンプと、堰に洗浄水を供給するポンプとを別個に有するものである。
【0009】
また、堰は、洗浄塔の胴部に開口されたスプレーノズルの上方に形成され、
堰をオーバーフローした洗浄水は、スプレーノズルの噴射口を洗浄するものである。
【0010】
また、ノズル配管にpH調整液配管を有し、
ノズル配管は、洗浄液をスプレーノズルに供給するものであり、
pH調整液配管は、ノズル配管中にpH調整液を供給してノズルから噴出すべき洗浄液に混入させるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図によって説明する。図1,図2において、本発明装置は、洗浄塔1と鞘2とスプレーノズル3と水槽4とを有している。
【0012】
洗浄塔1は、スロート部5を胴部に有するベンチュリー管である。洗浄塔1は垂直姿勢で設置され、洗浄塔1の下端開口は、水槽4内に連通し、上端開口には、図3のように堰(三角堰)6が形成されている。
【0013】
鞘2は、図3,図4に示すように堰6を覆って洗浄塔1の上端外周部分を囲んで一体に組付けられたものであり、鞘2内に水溜め7を形成するものである。水溜め7は、鞘2内に供給される洗浄水を受入れて一定水位を保ち、一定水位を超えて供給された洗浄水を前記堰6から洗浄塔1内にオーバーフローさせるものである。
【0014】
スプレーノズル3は、洗浄塔1の胴部に開口し、スロート部5に向けて洗浄水を噴出するものである。
【0015】
水槽4には、スプレーノズル3に通ずるノズル配管8aと、水溜め7に通ずるオーバーフロー配管8bを有し、配管8a,8bには、それぞれポンプ9a,9bを有している。なお、この実施形態においては、水槽4上に排気塔10を洗浄塔1と並設している。排気塔10は、洗浄塔1を経由した処理ガスを受入れ、さらに除湿処理して大気中に放出するものであり、排気塔10内には気液分離用のデミスタ11が内蔵されている。焼却炉,熱分解炉の排気ダクト12は、鞘2の上部開口に接続されている。
【0016】
本実施形態において、水槽4内には定量の洗浄水が充填されている。洗浄水は、必要により注水口13aから補給されるが、定量以上の洗浄水は、余剰水引抜口14から排水される。また汚れた洗浄水は、ドレン口15から排水される。ポンプ9を起動し、水槽4内の洗浄水を汲み上げ、水溜め7内を満たし、堰6を超えて洗浄塔1内へオーバーフローさせるとともに、スプレーノズル3を通じて洗浄塔1内へ洗浄水を噴出する。なお、燃焼ガスを洗浄すると、洗浄水のpHが酸性になる。水槽4内には、薬液注水口13aを通して適宜pH調整液を注入し、洗浄液のpHを中性に調整する。
【0017】
燃焼ガスは、排気ダクト12から鞘2内に排出され、次いで洗浄塔1内へ流入し、堰6を超えてオーバーフローする洗浄水及びスプレーノズル3から噴出する洗浄水に触れて降温並びに洗浄処理され、処理ガスは水槽4内の液面上を反転して排気塔10内へ送入され、処理ガス中に含まれる水分はデミスタ11に捕捉され、SS分並びに水分が除去された処理ガスは、外気中に放散される。一方、洗浄塔1内にオーバーフローした洗浄水及びスプレーノズル3より噴出した洗浄水は、燃焼ガス中のSS分を捕捉して、洗浄塔1内を落下し、水槽4内に戻されて循環使用される。
【0018】
また、洗浄液の急激なpHの変動に対しては、スプレーノズル3より噴出する洗浄液中に直接pH調整液を混入できる。図1において、ノズル配管8aには、ポンプ9の下流側にエジェクタ17を有し、このエジェクタ17には、pH調整液配管18が接続されている。pH調整液配管18は、タンク19内のpH調整液を吸上げてノズル配管8aに供給するものであり、電磁弁20を有している。電磁弁20が「閉」のときには、ポンプ9aの駆動により水槽4内の洗浄水が吸引されてスプレーノズル3から噴射されているが、電磁弁20を「開」にすると、タンク19内のpH調整液がエジェクタ17に吸引され、ノズル配管8aで洗浄水と混り合い、洗浄水は、pHが調整されてスプレーノズル3より噴出される。
【0019】
本発明においては、ベンチュリースクラバーの機能、すなわち洗浄塔1内へ噴出されるスプレーノズル3の洗浄水による燃焼ガスの降温,洗浄に加え、洗浄塔1内へ洗浄水をオーバーフローさせつつ燃焼ガスの降温,洗浄を行うため、燃焼ガスの降温,洗浄に必要な水量をオーバーフロー水によって十分に供給することができ、スプレーノズル3の噴射口近傍は常にオーバーフロー水によって洗浄されるために、ノズルに目詰りが生ぜず、また、循環水を使用する場合に、水槽4内の洗浄水に含まれるSS分は、主としてオーバーフロー側に流出することになる。一方、スプレーノズル3側にはその配管8aに小型のSS除去器16を設けることによって、ノズル3の噴射口内は目詰りが生じにくくなる。
【0020】
また、洗浄塔1の内壁は、常時オーバーフロー水による水膜によって燃焼ガスの熱や、酸性及び燃焼ガスに含まれる腐食性のガスによる腐食から有効に保護される。
【0021】
【発明の効果】
以上のように本発明によるときには、SS分によるスプレーノズルの目詰りを極力抑えることができるため、前段にはSS除去装置としてのサイクロン等の設置が不要となり、また、ノズルに目詰りが生じにくいため、これらのメンテナンスの作業を簡略化することができる。
【0022】
また、本発明によれば、オーバーフローの流水量の制御が容易であり、スプレーノズルのみによる燃焼ガスの降温不良,洗浄不良をなくし、ベンチュリースクラバーのもつ欠点を解消して降温,洗浄性能を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す断面側面図である。
【図2】同平面図である。
【図3】洗浄塔の要部を示す拡大図である。
【図4】図1のA−A線矢視図である。
【符号の説明】
1 洗浄塔
2 鞘
3 スプレーノズル
4 水槽
5 スロート部
6 堰
7 水溜め
8a ノズル配管
8b オーバーフロー配管
9a,9b ポンプ
10 排気塔
11 デミスタ
12 排気ダクト
13a 注水口
13b 薬液注入口
14 余剰水引抜口
15 ドレン口
16 SS除去器
17 エジェクタ
18 pH調整液配管
19 タンク
20 電磁弁

Claims (6)

  1. 洗浄塔と、堰と、スプレーノズルとを有する洗浄集じん装置であって、
    洗浄塔は、洗浄すべき高温ガスを受入れて洗浄水と接触させるものであり、
    堰は、供給された洗浄水を洗浄塔内にオーバーフローさせるものであり、
    スプレーノズルは、洗浄塔の胴部に開口され、洗浄塔内を流動する高温ガス中に洗浄水を噴霧するものであることを特徴とする洗浄集じん装置。
  2. 洗浄塔は、鞘を有し、
    鞘は、洗浄塔の上縁外周部分を囲んで水溜めを形成するものであり、水溜めには常時洗浄水が供給され、一定の水位を保ち、一定の水位を超えて供給された洗浄水を堰よりオーバーフローさせるものであることを特徴とする請求項1に記載の洗浄集じん装置。
  3. 水槽を有し、
    水槽は、洗浄塔に通じてその下方に設置されたものであり、洗浄水が充填され、水槽内の洗浄水は、スプレーノズルと堰とに供給されるものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の洗浄集じん装置。
  4. 水槽内の洗浄水は、ポンプに汲み上げられてそれぞれスプレーノズルと堰とに供給されるものであり、スプレーノズルに洗浄水を供給するポンプと、堰に洗浄水を供給するポンプとを別個に有することを特徴とする請求項1,2又は3に記載の洗浄集じん装置。
  5. 堰は、洗浄塔の胴部に開口されたスプレーノズルの上方に形成され、
    堰をオーバーフローした洗浄水は、スプレーノズルの噴射口を洗浄するものであることを特徴とする請求項1,2,3又は4に記載の洗浄集じん装置。
  6. ノズル配管にpH調整液配管を有し、
    ノズル配管は、洗浄液をスプレーノズルに供給するものであり、
    pH調整液配管は、ノズル配管中にpH調整液を供給してノズルから噴出すべき洗浄液に混入させるものであることを特徴とする請求項1,3,4又は5に記載の洗浄集じん装置。
JP19800796A 1996-07-26 1996-07-26 洗浄集じん装置 Expired - Fee Related JP3542873B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19800796A JP3542873B2 (ja) 1996-07-26 1996-07-26 洗浄集じん装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19800796A JP3542873B2 (ja) 1996-07-26 1996-07-26 洗浄集じん装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1038254A JPH1038254A (ja) 1998-02-13
JP3542873B2 true JP3542873B2 (ja) 2004-07-14

Family

ID=16383966

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19800796A Expired - Fee Related JP3542873B2 (ja) 1996-07-26 1996-07-26 洗浄集じん装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3542873B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102000470A (zh) * 2010-10-18 2011-04-06 中国瑞林工程技术有限公司 自洁式溢流堰装置

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI363653B (en) 2009-09-07 2012-05-11 Univ Nat Chiao Tung Wetted wall venturi scrubber with a 2-stage venturi throat
CN105561633A (zh) * 2015-12-29 2016-05-11 甘肃银光聚银化工有限公司 一种再生槽溢流堰自动冲洗装置
CN109731424A (zh) * 2019-01-28 2019-05-10 铜陵有色金属集团股份有限公司金冠铜业分公司 溢流堰系统

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102000470A (zh) * 2010-10-18 2011-04-06 中国瑞林工程技术有限公司 自洁式溢流堰装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1038254A (ja) 1998-02-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20170362956A1 (en) Mobile on-wing engine washing and water reclamation system
US7614396B2 (en) Self-cleaning exhaust system and method
CN103732994B (zh) 抽油烟机
JP3542873B2 (ja) 洗浄集じん装置
KR100662856B1 (ko) 도장부스의 유해성분 제거장치
CN208553711U (zh) 防喷淋管及喷嘴堵塞的脱硫塔
JP3363548B2 (ja) 冷却槽の集塵装置
KR100467791B1 (ko) 혼합유체를 이용한 열교환기 자동 청소장치
JP3786376B2 (ja) 水位変動用スカム除去装置
JP2010115626A (ja) 塗装ブースにおけるスラッジ処理用回収装置
JP3704084B2 (ja) 循環水流を用いた水洗式塗装ブース
JP2946420B1 (ja) 廃油回収再生装置
CN213467241U (zh) 电池清洗用蒸汽热气处理装置
JP2592222B2 (ja) 塗装ブースの浄化装置
JP2008049286A (ja) 水洗式捕集装置を備えた塗装室
CN210057782U (zh) 多次过滤型除尘机
CN209138213U (zh) 室内装修环保除尘设备
JPH0639772Y2 (ja) 溜水式集塵装置
KR100262491B1 (ko) 개방형 오염원의 먼지포집방법
JPH049022Y2 (ja)
JPH0570514B2 (ja)
KR20030051168A (ko) 2단 수류를 이용한 수세식 도장 부스
JPH11151421A (ja) 排煙脱硫装置の煙道堆積物除去装置
JPH043886A (ja) 集塵ダクトの目詰り防止装置
JP2549346Y2 (ja) 塗装ミスト捕集装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040317

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040402

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees