JP3542845B2 - 電子内視鏡用固体撮像装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は電子内視鏡用固体撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図3は、従来一般に用いられている電子内視鏡用固体撮像装置を示しており、撮像チップ11の前面に設けられた撮像面12の前にカバーガラス13が配置されている。
【0003】
そしてカバーガラス13は、例えばエポキシ樹脂系の透明な接着剤14によって、撮像チップ11の前面に接合されている。15はヘッダ、16は、外部との信号の伝達を行うためのリードである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
内視鏡は、使用後に洗浄消毒を行う必要があるが、より完全な滅菌消毒を行うために、高圧蒸気滅菌(オートクレーブ)装置等によって高温の環境下に置かれる場合がある。
【0005】
すると、エポキシ樹脂系の接着剤は高温によって黄変するので、撮像面12に入射する観察光が黄色みを帯びて、観察画像の画質が低下してしまうという重大な不都合が生じる。
【0006】
そこで本発明は、高圧蒸気滅菌装置等により高温の環境下に置かれても撮像画像が黄変せず、撮像画質が低下しない電子内視鏡用固体撮像装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の電子内視鏡用固体撮像装置は、撮像チップの前面に設けられた撮像面の周辺部から上記撮像チップの側面にかけて上記撮像面以外の部分に合成樹脂を被覆成形して、その合成樹脂部の前側開口部に上記撮像面との間に空間をあけてカバーガラスを接合したことを特徴とする。
【0008】
なお、上記合成樹脂が黒色であるのがよく、また、上記合成樹脂部と上記カバーガラスとの接合面が、前方に漸次広がるテーパ状であってもよい。
【0009】
【実施例】
図面を参照して実施例を説明する。
図1は、本発明の実施例の固体撮像装置を示しており、セラミックス製のヘッダ1の表面に撮像チップ2が配置され、その撮像チップ2の表面が撮像面3になっている。外部との信号の入出力は、リード4を介して行われる。
【0010】
そのようにして撮像チップ2の前面に設けられた撮像面3の周辺部から撮像チップ2の側面にかけて、撮像面3以外の部分に合成樹脂が被覆成形されている。5が、その合成樹脂部である。
【0011】
合成樹脂部5の材料として、例えばエポキシ樹脂を使用すれば、安価な型を用いて常温ないし80℃程度の温度で成形することができ、成形時に撮像チップ2に悪影響を及ぼさない。
【0012】
この合成樹脂部5は、ヘッダ1の所定位置に撮像チップ2をセットしてリード4を配線した後で、ヘッダ1、撮像チップ2及びリード4の回りを被覆するように成形される。それによって、撮像チップ2及びリード4の固定と保護が行われ、電気絶縁性も確保される。
【0013】
図2は、そのようにして合成樹脂部5が被覆成形された状態の固体撮像装置の正面図であり、斜線部が合成樹脂部5である。この図2に示されるように、撮像面3の前面には合成樹脂部5は被覆されていない。
【0014】
合成樹脂部5が硬化したら、その合成樹脂部5の前側開口部と同じ形状に形成されたカバーガラス6を、合成樹脂部5の前側開口部に接着する。その際、合成樹脂部5と同種のエポキシ系の接着剤を用いるのがよい。また、合成樹脂部5と接着剤を、共に黒色のものにしておけば、周辺光の反射によるゴースト等の発生防止に効果がある。
【0015】
カバーガラス6と撮像チップ2の撮像面3との間には僅かな空間7が形成されていて、その空間7は空気層になっている。このように、空気層からなる空間7を撮像面3の前に設けることにより、光の集光効果が高まる。その空間7の厚みeは、例えば0.05〜0.2mm程度であるが、それ以上であってもよく、それ以下であってもよい。
【0016】
また、合成樹脂部5とカバーガラス6との接合面は、前方に漸次広がるテーパ状に形成されているので、有効光線のけられや、不要光線の反射による入射等が抑制される。
【0017】
このように構成された固体撮像装置は、電子内視鏡の対物光学系の結像部に配置され、内視鏡使用後には、その内視鏡全体が高圧蒸気滅菌装置内等に収容されて、高温の環境下におかれる場合がある。
【0018】
しかし、撮像面3の前面にはカバーガラス6との間に接着剤がなくて空間7があるだけなので、高圧蒸気滅菌装置による温度上昇によって撮像光が黄色味を帯びることもない。なお、固体撮像装置を構成する金属、セラミックス、ガラス等からなる部品は、その程度の温度では損傷を受けない。
【0019】
【発明の効果】
本発明によれば、撮像面の周辺部から撮像チップの側面にかけて撮像面以外の部分に合成樹脂を被覆成形して、その合成樹脂部の前側開口部に撮像面との間に空間をあけてカバーガラスを接合したので、高圧蒸気滅菌装置等により高温の環境下に置かれても撮像画像が黄変せず、常に良好な撮像画質を得ることができる。
【0020】
そして、合成樹脂を黒色にし、また、合成樹脂部とカバーガラスとの接合面を前方に漸次広がるテーパ状に形成すれば、光路周辺部の不要光の反射等が抑制されて、ゴーストの発生防止に効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の側面断面図である。
【図2】実施例の製造途中状態の正面図である。
【図3】従来例の側面断面図である。
【符号の説明】
2 撮像チップ
3 撮像面
4 リード
5 合成樹脂部
6 カバーガラス
7 空間
Claims (3)
- 撮像チップの前面に設けられた撮像面の周辺部から上記撮像チップの側面及び上記撮像チップの後側に位置するヘッダの側面を囲むように、上記撮像面以外の部分に電気絶縁性の合成樹脂を直接被覆成形して、その合成樹脂部の前側開口部に上記撮像面との間に空間をあけてカバーガラスを上記合成樹脂部と同種の合成樹脂系の接着剤で接合し、その合成樹脂部のみによって上記カバーガラスが上記撮像面との間に空間をあけて上記撮像チップに保持されるようにしたことを特徴とする電子内視鏡用固体撮像装置。
- 上記合成樹脂が黒色である請求項1記載の電子内視鏡用固体撮像装置。
- 上記合成樹脂部と上記カバーガラスとの接合面が、前方に漸次広がるテーパ状である請求項1又は2記載の電子内視鏡用固体撮像装置。
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JP06145395A JP3542845B2 (ja) | 1995-03-22 | 1995-03-22 | 電子内視鏡用固体撮像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP06145395A JP3542845B2 (ja) | 1995-03-22 | 1995-03-22 | 電子内視鏡用固体撮像装置 |
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JPH08256976A JPH08256976A (ja) | 1996-10-08 |
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JP06145395A Expired - Fee Related JP3542845B2 (ja) | 1995-03-22 | 1995-03-22 | 電子内視鏡用固体撮像装置 |
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1995
- 1995-03-22 JP JP06145395A patent/JP3542845B2/ja not_active Expired - Fee Related
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