JP3542777B2 - 自動圧力調整弁 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、上水道、下水道、工水道などの水道自動圧力調整弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、上水道の給水において、給水管の漏水を最小限度に抑制するとともに、良好な給水状態を得るために、給水管路の適宜個所に水槽を設けるとともに、その各水槽の手前に自動圧力調整弁を設けたシステムがある。
【0003】
このシステムでは、その圧力調整弁の送水元側を高圧に、送水先側を低圧として、その圧力差が一定の範囲にある場合には圧力調整弁が閉じており、各家庭などの水使用により送水先側の圧力が定められた値より低下した場合(前記圧力差が一定の範囲をでた場合)、圧力調整弁が自動的に開放して、送水先の需要に応じて送水元からの水を安定して供給するようにしている。
【0004】
この作用を行う自動圧力調整弁として、特開平8−270806号公報に開示され、図8に示すものがある。この自動圧力調整弁Vは、同図に示すように、弁箱1内を隔壁2により流入室3と流出室4に分割し、その隔壁2に大弁孔5を形成し、その大弁孔5の大弁座6に大弁体7を接離可能に設けるとともに、大弁体7には小弁孔8を形成し、その小弁孔8の小弁座9に小弁体10を接離可能に設けている。
【0005】
上記弁箱1の流入室3内にはシリンダ11を設け、このシリンダ11にピストン12をその筒軸方向に移動自在に内装し、そのピストンロッド13に小弁体10を一体に設けるとともに、連結板14を昇降自在に嵌通し、その連結板14に脚15を介して大弁体7を一体に設けている。また、前記シリンダ11内は、チャッキ弁などから成る制御部16を介して流入室3に接続されており、その制御部16により、流入室3からシリンダ11に流入する水の流入度合の調整が行われる。さらに、シリンダ11内は、パイロット弁17を介して流出室4に接続されており、流出室4が所定圧以下になると、そのパイロット弁17が開放してシリンダ11内が流出室4に連通する。
【0006】
この自動圧力調整弁Vは、流入室3側(送水元側)と流出室4側(送水先側)の圧力差が一定の範囲にある場合には、パイロット弁17が閉じており、ピストン12の上下面に加わる圧力が等しいため、同図鎖線のごとく、ピストン12は大弁体7及び小弁体10に加わる圧力により下降して、小弁体10を小弁座9に圧接するとともに大弁体7を大弁座6に圧接して、大小弁孔5、8を閉じている。
【0007】
この状態において、家庭内の水使用などにより、流出室4側の水圧が低下して所要圧未満になると、パイロット弁17が開放してシリンダ11内が流出室4側に連通される。この連通により、シリンダ11内の圧力が低下し、ピストン12の上面の受圧が下面の受圧よりも低くなり、ピストン12は通孔18からの流水により上昇し、小弁体10も実線のごとく上昇して小弁座9から離れて小弁孔8を開放する。この開放により、小弁孔8を介して流入室3から流出室4に水が流れ、送水先の使用を補充する。
【0008】
この小弁孔8からの水補充は、流出室4側の水圧が所要圧に達するまで行われ、一方、流出室4側の水圧低下がつづけば、ピストン12は上昇しつづけ、その上昇につれて大弁体7も大弁座6から離れて大弁孔5を開放する。この開放により、大弁孔8を介して流入室3から流出室4に大量の水が流れ、送水先の大量使用を確保する。
【0009】
送水先の水使用が減少したり、停止すると、流出室4の水圧が上昇して所要圧に達すると、パイロット弁17が閉じてシリンダ11からの流水が停止し、制御部16を介してのシリンダ11内への流れによりシリンダ11内の水圧が上昇してピストン12上下面の受圧が等しくなる。この受圧が等しくなると、大弁体7及び小弁体12に加わっている水圧により、ロッド13を介してピストン12は下降し、小弁体10が小弁座9に当接した後、大弁体7が大弁座6に当接して、小弁孔8及び大弁孔5を閉じる。
【0010】
以上の作用が、流出室4側(送水先側)の水圧変化に応じて自動的に行われ、給水管の漏水を最小限度に抑制するとともに、良好な給水状態を得る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
この自動圧力調整弁Vにおいて、同図実線のごとく、小弁体10が小弁座9から離れて連結板14に至らずに小弁孔8が開放している状態では、大弁体7は昇降及び回転が自由状態で、流入室3側の水圧(一次圧)により大弁座6に当接している。
【0012】
このとき、小弁孔8を介した水の流れが静かであれば、大弁体7は大弁座6に当接(着座)しているが、流れが乱れると、その乱れにより、上下に煽られたり回転したりして、大弁座6に安定した当接を行い得ない。すなわち、ハンチングを起す。特に、この自動圧力調整弁Vのような玉形弁の弁箱構造においては、流れ方向や流路断面積にかなりの変化があり、この変化によって流れが乱れることは否めず、ハンチングは生じ易い。
【0013】
また、閉弁作用時、ピストン12の上下面は均圧状態であるため、大小弁体7、10は、ともに上下・回転が自由であり、流れの乱れにより煽り・回転が生じてスムースな閉弁作用を期待できない。特に、全閉近傍では、流れが絞られ、流入室3側圧(一次圧)と流出室4側圧(二次圧)の差が大きくなり、大弁体7及び小弁体10が大弁座6及び小弁座9に急激に当接し、ウォータハンマーを発生させる。
【0014】
この発明は、流れに乱れが生じても安定した小流量を得ることができるようにすることを第1の課題とし、ウォータハンマーなどを発生させずに、安定した開閉弁作用を行えるようにすることを第2の課題とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記両課題を達成するために、この発明は、大弁体と小弁体を別個のシリンダ・ピストンによって動かすようにしたのである。別個であれば、小弁体用シリンダ・ピストンにより小弁が開放されても、大弁体はその別個のシリンダ・ピストンによって閉鎖状態を維持されるため、ハンチングなどを起こしにくく、安定した小流量の供給状態を得ることができる。
【0016】
また、両弁体とそのピストンを一体にすることにより、両弁体は、シリンダをガイドとして動くこととなり、安定した開閉弁動作を得ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
この発明の実施形態としては、弁箱内を隔壁により流入室と流出室に分割し、その隔壁に大弁孔を形成し、その大弁孔の大弁座に大弁体が接離して大弁を開閉し、前記大弁体には小弁孔を形成し、その小弁孔の小弁座に小弁体が接離して小弁を開閉し、前記流出室側の圧力低下により、前記小弁と大弁を順々に開放するようにした自動圧力調整弁において、前記弁箱の流出室内にシリンダを設けるとともにそのシリンダ内にピストンをその筒軸方向に移動自在に内装し、そのピストンに前記大弁体を連結し、前記大弁体の流出室側に前記小弁孔を囲むシリンダ型小弁箱を設け、この小弁箱に前記小弁体をその筒軸方向に移動自在に内装し、前記小弁箱を前記流出室側に開閉弁を介して連通した構成を採用し得る。
【0018】
この構成では、上記流出室側の圧力低下により、上記開閉弁が開放し、この開放により、小弁体が小弁座から離れて小弁が開放し、前記流出室側のさらなる圧力低下による前記小弁体の移動により上記シリンダ内を小弁箱内に連通し、この連通により前記シリンダ内が流出室側に連通して圧力低下し、この圧力低下により大弁体が大弁座から離れて大弁が開放する。
【0019】
上記両シリンダ内のピストン移動は、電磁式などの種々のものが考えられるが、ピストンの受圧面に働く流体圧で作動する構成が安価である。
【0020】
また、上記開閉弁は、図8で示した周知のパイロット弁を採用し、流出室側の圧力変化で自動に開閉作用を行うものを採用してもよいが、電磁式として、流出室側の圧力を各種センサで検出し、その検出信号により開閉する等のものを採用し得る。
【0021】
上記小弁の具体的構成としては、上記小弁箱内を隔壁により分割し、その隔壁に有底筒状の小弁体を水密に移動自在に貫通させ、小弁体の前記小弁箱の分割された一方の室に対応する個所に、上記小弁孔に常時通じる孔を形成するとともに、小弁座から離れた際に小弁孔に通じる孔を形成し、小弁体の小弁箱の分割された他方の室に対応する個所に孔を形成し、前記小弁体内を上記開閉弁となるパイロット弁を介して前記流出室側に連通し、そのパイロット弁は流出室側の流体圧が所要値未満になったときに開放するものとし、かつ、前記小弁箱には上記大弁用シリンダ内に通じる孔を形成し、この孔は、常時は小弁体により閉じられており、前記流出室側のさらなる圧力低下による前記小弁体の移動により前記小弁体の小弁箱の分割された室に開口するようになっているものを採用し得る。
【0022】
このとき、上記小弁箱に上記小弁体の小弁孔側が嵌まって摺動するガイド筒を設け、小弁体の移動によるこのガイド筒と小弁体の重なり度合により、上記小弁座から離れた際に小弁孔に通じる孔の開口度を調整するようにすれば、小流量時の流量を調節し得る。
【0023】
【実施例】
一実施例を図1乃至図7に示し、この実施例は、弁箱21内を隔壁22により流入室23と流出室24に分割し、その隔壁22に大弁孔35を形成し、その大弁孔35の円環状大弁座36に大弁体37を接離可能に設けて大弁30とするとともに、大弁体37には小弁孔45を形成し、その小弁孔45の小弁座46に小弁体47を接離可能に設けて小弁40としている。
【0024】
上記弁箱21の流入室23内にはシリンダ31を設け、このシリンダ31にピストン32をその筒軸方向に移動自在に内装し、そのピストン22の筒状下部に大弁体37を固着している。大弁体37の下部は周囲等間隔位置の脚33となっており、この脚33が大弁孔35(大弁座36)の内周面に摺接して、この脚33により大弁体37がその昇降時にガイドされて、揺れることがない。なお、この脚33は大弁座36を位置決め固定する役目も果す。図中、34は摺動用パッキングである。
【0025】
小弁40の弁箱41は、図2、図3に示すように、筒状でピストン32の底壁に固着され、その内部には筒状のガイド43がピストン底壁に固定されて設けられ、そのガイド43に有底筒状小弁体44が摺動自在に嵌まっている。小弁体44の底面に小弁孔48に通じる孔42が形成され、ガイド43下部及び上部の周囲等間隔位置には孔43a及びVノッチ43bが形成されている。この孔43a及びノッチ43bの数・大きさは後述の所要の作用をなす限度において任意である。
【0026】
小弁体44は、小弁座49に当接して小弁孔48を閉じる小径部44aと上方に延びる大径部44bとから成り、大径部44bは弁箱21の蓋に水密固定の導通管51に至っており、その導通管51は、小弁体大径部44bの昇降を許容する直線部51aを有している。小弁体小径部44aの下面にはシール(パッキング)49aが設けられて、このシール49aが小弁座49に当接することにより、孔42を除いて小弁孔48が閉鎖される。また、小径部44aの上下部周囲には等間隔に連通孔45a、45bが形成されている。小弁小径部44aは小弁箱41の円環状隔壁41bの内面に設けたパッキング41aに水密に摺動自在に貫通し、大径部44bは小弁箱41内面のパッキング41bに水密に摺動する。小弁箱41上部周囲には等間隔に連通孔46が形成されている。この孔46の数・大きさは後述の所要作用を行い得る限りにおいて任意である。
【0027】
上記導通管51はパイロット弁50の流入室52に接続され、パイロット弁50の受圧室54及び流出室53には弁箱21の流出室24側の水圧が印加されている。このパイロット弁50は、流出室24側の水圧(二次圧)P4 が所定値以上であると、その圧力により、ばね55に抗して弁体56が弁座57に圧接されて閉弁し、所定値未満になると、ばね55により、弁体56が弁座57から離れて開弁する。
【0028】
この実施例は以上の構成であり、いま、流入室23側(送水元側)の水圧(一次圧)P1 と流出室24側(送水先側)の水圧(二次圧)P4 の差が一定の範囲、すなわち、水圧P4 が所定値以上であると、パイロット弁50は閉じて、図1、図2に示すように、大弁30及び小弁40は閉じている。このとき、導通管51内の水圧をP2 、シリンダ31内の水圧をP3 、小弁体44のシール47a内径内面積をA1 、小弁体44の小径部外径内面積をA2 、小弁体大径部外径内面積をA3 、大弁座36の内径内面積をA4 、シリンダ11の最大内径面積をA5 とすると(A1 <A2 <A3 ≪A4 <A5 )、大弁30をシールする力F1 が、F1 =A5 ・P3 −A4 ・P1 >0、小弁40をシールする力F2 が、F2 =A3 ・P2 −A1 ・P1 >0となるように、各面積等が設定されている。なお、P1 =P2 ≒P3 である。
【0029】
この状態において、家庭内の水使用などにより、流出室24側の水圧P4 が低下して、所定値未満になると、パイロット弁50が開放して導通管51内が流出室24側に連通して、小弁40内の水圧P2 が下がる。この作用は孔42からの小弁体44内への流水により許容される。水圧P2 が下がると、F1 が負となるように、各面積A5 、A4 が設定されており、その面の受圧差により、図4、図5に示すように、小弁体44が上昇して小弁40は開状態となる。このとき、弁体ガイド43の孔43a、ノッチ43bを通して小弁体44内に小弁孔48から水がa矢印のごとく流入し、小弁体44の上昇につれてその流量は徐々に増加する。この小弁40の開放状態での流体は、小弁孔48から孔42のみならず、孔43a、ノッチ43bを通して小弁体44内に流れ込み、パイロット弁50を介して流出室24側(送水先)に流出する。これにより、送水先の使用に対応した給水を行う。この状態が、「小流量時」であり、シリンダ31の内圧P3 は維持される。
【0030】
つぎに、送水先側の水使用が多く、さらに、送水先側の水圧P4 が下がると、図6、図7に示すように、小弁体44内の水圧P2 がさらに下降して小弁体44はさらに上昇し、小弁箱41の連通孔46がその内部に開放される。この開放により、シリンダ31内の水はその連通孔46及び小弁体44の上部孔45bを介してb矢印のごとく小弁体44内に流れ込み、その内圧P3 は下降する。この下降により、F1 が負となるように、面積A4 、A5 が設定されているため、その差圧により、ピストン32が上昇して大弁体37が大弁座36から離れ、大弁孔35が開放される(大弁30が開く)。この開放により、大弁孔35を介して大量の水が流出室24側に流れ込む。この状態が「大流量時」である。
【0031】
この大流量時において、送水先の水使用が少なくなったり、停止すると、流出室24側の水圧P4 が上昇する。このとき、小弁40は全開状態のため、連通孔46は開放しつづけ、P2 >P3 となると、その連通孔46及び孔45bを介して、小弁体44内の水がシリンダ31内に流れ込み、P2 =P3 となるまでP3 が上昇する。このとき、A5 ・P3 >A4 ・P1 (F1 >0)となり、ピストン32は下降し始め、大弁体37も閉じ始め、ついには大弁座36に当接して大弁30は閉じる。
【0032】
この大弁体37とともに小弁40も下降するが、送水先で水使用が続くかぎり、小弁体44の内圧P2 は、A3 ・P2 >A1 ・P1 (F2 >0)となるだけの圧力上昇に至らず、小弁40は、図4、5に示す、全開状態を維持して、小流量状態を保持する。さらに、送水先流量が少なくなり、流出室24側の圧力P4 が上がり、小弁体44内の圧力P2 が高くなり、A3 ・P2 >A1 ・P1 (F2 >0)となると、小弁体44は下降し始め、ついには小弁座49に当接して、小弁40は全閉する。この後、流出室24側水圧P4 が所定値を越えると、パイロット弁50が閉じ、流入室23側から流出室24側への流水は完全に停止する。
【0033】
以上の作用が、流出室24側(送水先側)の水圧P4 の変化に応じて自動的に行われる。
【0034】
この実施例は、大弁体37が流出室24側から大弁座36に当接して閉弁するため、その閉弁作用も緩やかで、ウォータハンマーも生じにくい。但し、この発明は、大弁座36を流入室23側に設けて、大弁体37を流入室23側から当接する構成のものでも採用でき、また、実施例のごとく、上水道の場合に限らず、下水道、工水道などの種々の流体管路に採用し得ることは勿論である。
【0035】
【発明の効果】
この発明は、以上のように、弁の二次側で使用される流量が少量である場合には小弁を通して供給され、流量が増加すると大弁も開いて大量供給を行い、そのとき、小弁・大弁とも別々のシリンダによって作動するため、流れの乱れにより弁体自体が影響されることはなく、二次側の使用流量による圧力変化に対応して適正な流量を供給できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の全閉時の断面図
【図2】同全閉時の要部拡大断面図
【図3】同実施例の要部の分解斜視図
【図4】同実施例の小流量時の断面図
【図5】同小流量時の要部拡大断面図
【図6】同実施例の大流量時の断面図
【図7】同大流量時の要部拡大断面図
【図8】従来例の断面図
【符号の説明】
1、21 弁箱
2、22 隔壁
3、23 流入室
4、24 流出室
5、35 大弁孔
6、36 大弁座
7、37 大弁体
8、48 小弁孔
9、49 小弁座
10、44 小弁体
11、31 シリンダ
12、32 ピストン
17、50 パイロット弁
30 大弁
33 大弁体ガイド(脚)
40 小弁
41 小弁箱
43 ガイド
42、43a 孔
43b Vノッチ
44a 小弁体小径部
44b 小弁体大径部
45a、45b、46 連通孔
V、V1 自動圧力調整弁
Claims (3)
- 弁箱21内を隔壁22により流入室23と流出室24に分割し、その隔壁22に大弁孔35を形成し、その大弁孔35の大弁座36に大弁体37が接離して大弁30を開閉し、前記大弁体37には小弁孔48を形成し、その小弁孔48の小弁座49に小弁体44が接離して小弁40を開閉し、前記流出室24側の圧力低下により、前記小弁40と大弁30を順々に開放するようにした自動圧力調整弁において、
上記弁箱21の流出室24内にシリンダ31を設けるとともにそのシリンダ31内にピストン32をその筒軸方向に移動自在に内装し、そのピストン32に上記大弁体37を連結し、前記大弁体37の流出室24側に上記小弁孔48を囲むシリンダ型小弁箱41を設け、この小弁箱41に上記小弁体44をその筒軸方向に移動自在に内装し、前記小弁箱41を上記流出室24側に開閉弁50を介して連通し、
上記流出室24側の圧力低下により、上記開閉弁50が開放し、この開放により、小弁体44が小弁座49から離れて小弁40が開放し、前記流出室24側のさらなる圧力低下による前記小弁体44の移動により上記シリンダ31内を小弁箱41内に連通し、この連通により前記シリンダ31内が流出室24側に連通して圧力低下し、この圧力低下により大弁体37が大弁座36から離れて大弁30が開放することを特徴とする自動圧力調整弁。 - 上記小弁箱41内を隔壁41bにより分割し、その隔壁41bに有底筒状の小弁体44を水密に移動自在に貫通させ、小弁体44の前記小弁箱41の分割された一方の室に対応する個所に、上記小弁孔48に常時通じる孔42を形成するとともに、小弁座49から離れた際に小弁孔48に通じる孔45aを形成し、小弁体44の小弁箱41の分割された他方の室に対応する個所に孔45bを形成し、
上記小弁体44内を上記開閉弁となるパイロット弁50を介して上記流出室24側に連通し、そのパイロット弁50は流出室24側の流体圧が所要値未満になったときに開放するものであり、
上記小弁箱41には上記大弁用シリンダ31内に通じる孔46を形成し、この孔46は、常時は上記小弁体44により閉じられており、上記流出室24側のさらなる圧力低下による前記小弁体44の移動により前記小弁体44の小弁箱41の分割された室に開口するようになっていることを特徴とする請求項1に記載の自動圧力調整弁。 - 上記小弁箱41に上記小弁体44の小弁孔48側が嵌まって摺動するガイド筒43を設け、小弁体44の移動によるこのガイド筒43と小弁体44の重なり度合により、上記小弁座49から離れた際に小弁孔48に通じる孔45aの開口度を調整するようにしたことを特徴とする請求項2に記載の自動圧力調整弁。
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