JP3542758B2 - リンクチェーンの巻取り・繰出し装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、リンクチェーンをその巻取りドラムに巻取ったり、その巻取りドラムから繰り出したりする装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
リンクチェーンは、この発明の一実施例を示す図2を参照して説明すると、両側対のリンクプレート22aをその端で回転自在に連結するとともに、その連結方向(長さ方向)の適宜位置においてその両側対のリンクプレート22aを連結杆(ローラ)22bで一体としたものである。このリンクチェーン22は、蛇行性が少ないため、電力ケーブル、エアホースなどの線状体の繰り出し走行などのガイドとして利用されている。
【0003】
このリンクチェーン22を巻取りドラム21に巻取り、巻取りドラム21の逆回転により、そのリンクチェーン22を直線状に繰り出し得れば、都合のよい場合がある。例えば、実施例のごとく、筒状体内にその一側から器具を送り込む場合等である。この場合、その巻取りは、巻取りドラム21側にリンクチェーン22の巻取り力が働くため、リンクチェーン22を巻取りドラム21に円滑に引き込んで巻取ることができる。一方、繰り出すときには、巻取りドラム21を回転しても、その巻取りが弛むだけで、リンクチェーン22を直線状に円滑に繰り出すことはできない。
【0004】
この発明は、巻取りドラム21からリンクチェーン22を直線状に円滑に繰り出し得るようにすることを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、この発明は、リンクチェーンの巻取りはその巻取りドラムを回転して巻取り、一方、繰り出し時には、その巻取られたリンクチェーンの巻込みを弛ますことなく巻取りドラムを逆回転して繰り出すようにしたのである。
【0006】
巻取り時は、巻取り力によってリンクチェーンは巻取りドラムに弛むことなく巻取られ、一方、繰り出し時も、その巻込みが弛まないため、巻取りドラムの回転とともに、リンクチェーンは繰り出され、そのリンクチェーンは、例えば、フラット面上をその直進性によってほぼ真直ぐに進行する。
【0007】
【発明の実施の形態】
この発明の実施形態としては、巻取りドラムにリンクチェーンを巻取り及びその巻取りドラムからリンクチェーンを繰り出す装置において、前記リンクチェーンはその外側に巻取りドラムに一端が固定されたベルトが当てがわれて巻取りドラムの回転により前記ベルトとともに巻取られ、その巻取ったリンクチェーンの繰り出しは、前記ベルトをその他端から引き出すことにより巻取りドラムを逆回転させる構成を採用し得る。
【0008】
この構成であれば、繰り出し時、巻取られているリンクチェーン全長の外側にベルトがあり、そのベルトを引き出すと、その引き出し力により、ベルトを介して巻取られているリンクチェーンが巻取りドラムに押し付けられて弛むことがない。このため、巻取りドラムの繰り出し方向の回転につれてリンクチェーンは円滑に繰り出される。このとき、ベルトの引き出し力により巻取りドラムを回転させてもよく、また、ベルトの引き出し速度に応じて(同期させて)別途に巻取りドラムを回転させてもよい。
【0009】
上記ベルトの引き出し手段の具体例は、例えば、上記巻取りドラムに前記ベルトの巻取りローラを付設し、このローラを回転させることにより前記ベルトを巻取って前記巻取りドラムを逆回転させる構成を採用し得る。
【0010】
上記ベルトに代えてワイヤーを採用し得る。ワイヤーはベルトと同様な作用をし得るからである。
【0011】
この発明の他の実施形態としては、巻取りドラムにリンクチェーンを巻取り及びその巻取りドラムからリンクチェーンを繰り出す装置において、前記巻取りドラムの繰り出し方向前側に前記リンクチェーンに噛み合うスプロケットを設け、このスプロケットを回転させることによりリンクチェーンを繰り出し、前記巻取りドラムを回転させることによりリンクチェーンを巻取るようにした構成を採用し得る。
【0012】
この構成であれば、スプロケットによってリンクチェーンを引っ張って繰り出すため、巻取られているリンクチェーンが巻取りドラムに押し付けられて弛むことがない。このため、ベルト等の場合と同様に、巻取りドラムの繰り出し方向の回転につれてリンクチェーンは円滑に繰り出される。このとき、同様に、スプロケットによるリンクチェーンの繰り出し力により巻取りドラムを逆回転させてもよく、また、その繰り出し速度に応じて別途に巻取りドラムを逆回転させてもよい。
【0013】
【実施例】
この実施例は、橋梁等の構造物の厚板鋼板等の被切断材をNCレーザ切断複合機を用いて定寸切り及び穴開けする装置において、その被切断材の載置用定盤の下方に落下したノロや切粉等を搬出する清掃装置にこの発明を採用したものである。
【0014】
定寸切り・穴開け装置は、図1に示すように、基台10上にハニカム形状のアルミ定盤Aの所要枚数を載置し、その基台10上にレーザ切断機Qを縦横に移動させて、定盤A上の厚板鋼板Bを所要寸法に切断したり、ドリル(図示せず)により穴開けを行う。上記定盤Aは、特願平11−75193号にその詳細を記載し、切断及び穴開け作業に伴って生じたノロ及び切粉がそのハニカム定盤Aの空隙から下方に落下する。
【0015】
基台10は、I形鋼11を並列し、その上面及び下面を直交する平板11a及びI形鋼11bに固定し、さらに、その中程に受板12を溶接したものであり、上記ノロ及び切粉はその受板12上に落下する。平板11aは、ノロ等の落下を妨げるため、定盤Aの載置に支障がなければ除去する。受板12は、図4(b)に示すように、中央に向かって傾斜し、その中央にはコンベア13が設けられている。このため、両受板12上のノロ等を中央に押し出せば、そのコンベア13上にノロ等は落下して適宜位置に搬送される。基台10の両側にはその長さ方向に移動自在に清掃装置Dが備えられている。この清掃装置Dは基台10に沿うレール14上をその長さ方向に移動可能にスライダー16を介して取付けられており、そのレール14側面のラック15にピニオン(図示せず)が噛み合い、そのピニオンの回転により清掃装置Dが所要位置に移動される。
【0016】
清掃装置Dは、図2乃至図3(c)に示すように、下面に上記スライダー16を固着した移動台20に巻取りドラム21を回転自在に取付け、このドラム21にリンクチェーン22がその外側にベルト23を当てがって巻取可能となっている。チェーン22及びベルト23はその一端がドラム21に固定されてドラム21の回転によって巻取られる。ドラム21には空気管24aが連結され、この空気管24aはドラム21内を通ってチェーン22に設けた空気チューブ24に連結されている。このチューブ24はチェーン22の全長に亘って設けられて、その先端の空気噴出ノズル25に接続されている。このため、このチューブ24を通じてノズル25から空気が噴出される。チェーン22(チューブ24)及びノズル25は移動台20から折曲可能に突出状態で設けられたガイド体31に案内されて前方に送り出される。そのガイド体31の側面に近接スイッチからなるセンサ32が設けられ、このセンサ32によるI形鋼11のウエブの検出により、ノズル25が清掃エリアSの入口の適正位置にあることを確認し、リンクチェーン22が伸びた際、受板12上を円滑に走行し得るか否かを判断する。図中、33はノズルカバーを兼用するスクレーパであり、空気では吹き飛ばされない切片などを押す。34、34aはノズル25の案内ローラであり、その受けローラ34は、リンクチェーン22の長さ方向に適宜間隔に設けられてチェーン22の円滑な走行を確保し、サイドローラ34aはリンクチェーン22の清掃スペースS内の走行において、その傾斜動を抑制して直進走行を確保する。
【0017】
上記ベルト23は巻取りドラム21の下方に設けた案内ローラ26を介して巻取りローラ27に巻回されており、この巻取りローラ27の回転により、ベルト23が巻き取られ、この巻き取りにつれて巻取りドラム22も回転してリンクチェーン22が繰り出される。巻取りドラム22の回転軸と巻取りローラ27の回転軸は、一方向クラッチを内蔵したスプロケット28a、28bが設けられ、この両スプロケット28a、28bはチェーン29で連結されている。その一方のスプロケット28aはモータ30により減速機30aを介して回転され、このモータ30の巻取りドラム21の巻取り方向の回転に対し、巻取りローラ27側のクラッチが空回りし、巻取りドラム21のみが回転して、巻取りローラ27からベルト23を繰り出しながら、リンクチェーン22がそのベルト23を介在して巻取られる。一方、モータ30のその逆方向の回転に対しては、巻取りドラム21側のクラッチが空回りし、巻取りローラ27のみが回転してベルト23を巻取り、その巻取りにつれて巻取りドラム21が回転してリンクチェーン22が繰り出される。
【0018】
この実施例は以上の構成であり、つぎにその作用について説明すると、図示しない制御器により、この装置Dを、レール14上を動かし、センサ32によって端から各清掃エリアSに順々に対応させ、対応した位置で、ノズル25から空気を噴出させた状態で、巻取りローラ27を回転させてベルト23を巻取り、巻取りドラム21を回しながらリンクチェーン22を繰り出して、ノズル25を清掃エリアS内に送り込んで、ノズル25からの空気の噴出及びスクレーパ33の押し出しにより、その受板12上のノロ、切粉等を前方に送り出してコンベア13上に落下させる。
【0019】
ノズル25が受板12の中程まで至れば、それをチェーン22(ベルト23)の繰り出し量(巻取り量)等によって検出し、モータ30を逆転させて巻取りドラム21を回転させ、リンクチェーン22及びベルト23をドラム21に巻取り、ノズル25を清掃エリアS(受板12)から退去させる。以後、この作用を、各清掃エリアSに順々に行うことによって、定盤Aから落下したノロ、切粉等を清掃(除去)する。装置Dの移動時には、図2鎖線のごとく、エアシリンダ35によりノズル25(ガイド体31)を起立させて、その移動に支障がないようにする。
【0020】
この実施例では、図5に示すように、基台10(定寸切り・穴開け装置)に、清掃装置Dを4台(D1 、D2 、D3 、D4 )設け、D1 、D2 及びD3 、D4 を同時に作用させて同図右方向に移行させ、D1 、D2 がD3 、D4 の定位置まで至った後は、D3 、D4 のみで左端まで清掃する。このとき、その各端はセンサ32の検出ウエブ数で検出する。この装置Dの数及び配置態様は任意である。
【0021】
ベルト23によるリンクチェーン22の繰り出し以外の手段としては、図6に示すように、移動台20上にリンクチェーン22に噛み合うスプロケット50を設け、このスプロケット50を上記巻取りローラ27と同様な動きをさせることによって、リンクチェーン22の巻取り・繰り出しを行い得る構成等がある。また、ベルト23に代えてワイヤーを採用し得る。さらに、図3(a)鎖線で示すように、円弧状のバネ板40によりベルト(ワイヤー)23及びチェーン22を押さえながら巻取り・繰り出しするようにし得る。バネ板40の押圧力は自己の弾力でもよいが、エアシリンダなどを採用してもよい。このとき、ドラムカバー21aの上面の一部に窓を設けるのが好ましい。
【0022】
【発明の効果】
この発明は、以上のようにしたので、巻取りドラムからリンクチェーンを直線状に円滑に繰り出し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を採用した定寸切り・穴開け装置の概略斜視図
【図2】同実施例の概略要部斜視図
【図3a】同実施例の切断正面図
【図3b】同実施例の一部切欠平面図
【図3c】同実施例の右切断側面図
【図4】(a)図1の一部除去要部平面図、(b)図1の一部除去要部正面図
【図5】定寸切り装置の概略平面図
【図6】他の実施例の概略正面図
【符号の説明】
A 定盤
B 厚板鋼板
D 清掃装置
10 基台
12 ノロ等の受板
20 移動台
21 巻取りドラム
22 リンクチェーン
23 ベルト
24 空気チューブ
25 空気噴出ノズル
26 ベルト案内ローラ
27 ベルト巻取りローラ
28a、28b スプロケット
29 チェーン
【発明の属する技術分野】
この発明は、リンクチェーンをその巻取りドラムに巻取ったり、その巻取りドラムから繰り出したりする装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
リンクチェーンは、この発明の一実施例を示す図2を参照して説明すると、両側対のリンクプレート22aをその端で回転自在に連結するとともに、その連結方向(長さ方向)の適宜位置においてその両側対のリンクプレート22aを連結杆(ローラ)22bで一体としたものである。このリンクチェーン22は、蛇行性が少ないため、電力ケーブル、エアホースなどの線状体の繰り出し走行などのガイドとして利用されている。
【0003】
このリンクチェーン22を巻取りドラム21に巻取り、巻取りドラム21の逆回転により、そのリンクチェーン22を直線状に繰り出し得れば、都合のよい場合がある。例えば、実施例のごとく、筒状体内にその一側から器具を送り込む場合等である。この場合、その巻取りは、巻取りドラム21側にリンクチェーン22の巻取り力が働くため、リンクチェーン22を巻取りドラム21に円滑に引き込んで巻取ることができる。一方、繰り出すときには、巻取りドラム21を回転しても、その巻取りが弛むだけで、リンクチェーン22を直線状に円滑に繰り出すことはできない。
【0004】
この発明は、巻取りドラム21からリンクチェーン22を直線状に円滑に繰り出し得るようにすることを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、この発明は、リンクチェーンの巻取りはその巻取りドラムを回転して巻取り、一方、繰り出し時には、その巻取られたリンクチェーンの巻込みを弛ますことなく巻取りドラムを逆回転して繰り出すようにしたのである。
【0006】
巻取り時は、巻取り力によってリンクチェーンは巻取りドラムに弛むことなく巻取られ、一方、繰り出し時も、その巻込みが弛まないため、巻取りドラムの回転とともに、リンクチェーンは繰り出され、そのリンクチェーンは、例えば、フラット面上をその直進性によってほぼ真直ぐに進行する。
【0007】
【発明の実施の形態】
この発明の実施形態としては、巻取りドラムにリンクチェーンを巻取り及びその巻取りドラムからリンクチェーンを繰り出す装置において、前記リンクチェーンはその外側に巻取りドラムに一端が固定されたベルトが当てがわれて巻取りドラムの回転により前記ベルトとともに巻取られ、その巻取ったリンクチェーンの繰り出しは、前記ベルトをその他端から引き出すことにより巻取りドラムを逆回転させる構成を採用し得る。
【0008】
この構成であれば、繰り出し時、巻取られているリンクチェーン全長の外側にベルトがあり、そのベルトを引き出すと、その引き出し力により、ベルトを介して巻取られているリンクチェーンが巻取りドラムに押し付けられて弛むことがない。このため、巻取りドラムの繰り出し方向の回転につれてリンクチェーンは円滑に繰り出される。このとき、ベルトの引き出し力により巻取りドラムを回転させてもよく、また、ベルトの引き出し速度に応じて(同期させて)別途に巻取りドラムを回転させてもよい。
【0009】
上記ベルトの引き出し手段の具体例は、例えば、上記巻取りドラムに前記ベルトの巻取りローラを付設し、このローラを回転させることにより前記ベルトを巻取って前記巻取りドラムを逆回転させる構成を採用し得る。
【0010】
上記ベルトに代えてワイヤーを採用し得る。ワイヤーはベルトと同様な作用をし得るからである。
【0011】
この発明の他の実施形態としては、巻取りドラムにリンクチェーンを巻取り及びその巻取りドラムからリンクチェーンを繰り出す装置において、前記巻取りドラムの繰り出し方向前側に前記リンクチェーンに噛み合うスプロケットを設け、このスプロケットを回転させることによりリンクチェーンを繰り出し、前記巻取りドラムを回転させることによりリンクチェーンを巻取るようにした構成を採用し得る。
【0012】
この構成であれば、スプロケットによってリンクチェーンを引っ張って繰り出すため、巻取られているリンクチェーンが巻取りドラムに押し付けられて弛むことがない。このため、ベルト等の場合と同様に、巻取りドラムの繰り出し方向の回転につれてリンクチェーンは円滑に繰り出される。このとき、同様に、スプロケットによるリンクチェーンの繰り出し力により巻取りドラムを逆回転させてもよく、また、その繰り出し速度に応じて別途に巻取りドラムを逆回転させてもよい。
【0013】
【実施例】
この実施例は、橋梁等の構造物の厚板鋼板等の被切断材をNCレーザ切断複合機を用いて定寸切り及び穴開けする装置において、その被切断材の載置用定盤の下方に落下したノロや切粉等を搬出する清掃装置にこの発明を採用したものである。
【0014】
定寸切り・穴開け装置は、図1に示すように、基台10上にハニカム形状のアルミ定盤Aの所要枚数を載置し、その基台10上にレーザ切断機Qを縦横に移動させて、定盤A上の厚板鋼板Bを所要寸法に切断したり、ドリル(図示せず)により穴開けを行う。上記定盤Aは、特願平11−75193号にその詳細を記載し、切断及び穴開け作業に伴って生じたノロ及び切粉がそのハニカム定盤Aの空隙から下方に落下する。
【0015】
基台10は、I形鋼11を並列し、その上面及び下面を直交する平板11a及びI形鋼11bに固定し、さらに、その中程に受板12を溶接したものであり、上記ノロ及び切粉はその受板12上に落下する。平板11aは、ノロ等の落下を妨げるため、定盤Aの載置に支障がなければ除去する。受板12は、図4(b)に示すように、中央に向かって傾斜し、その中央にはコンベア13が設けられている。このため、両受板12上のノロ等を中央に押し出せば、そのコンベア13上にノロ等は落下して適宜位置に搬送される。基台10の両側にはその長さ方向に移動自在に清掃装置Dが備えられている。この清掃装置Dは基台10に沿うレール14上をその長さ方向に移動可能にスライダー16を介して取付けられており、そのレール14側面のラック15にピニオン(図示せず)が噛み合い、そのピニオンの回転により清掃装置Dが所要位置に移動される。
【0016】
清掃装置Dは、図2乃至図3(c)に示すように、下面に上記スライダー16を固着した移動台20に巻取りドラム21を回転自在に取付け、このドラム21にリンクチェーン22がその外側にベルト23を当てがって巻取可能となっている。チェーン22及びベルト23はその一端がドラム21に固定されてドラム21の回転によって巻取られる。ドラム21には空気管24aが連結され、この空気管24aはドラム21内を通ってチェーン22に設けた空気チューブ24に連結されている。このチューブ24はチェーン22の全長に亘って設けられて、その先端の空気噴出ノズル25に接続されている。このため、このチューブ24を通じてノズル25から空気が噴出される。チェーン22(チューブ24)及びノズル25は移動台20から折曲可能に突出状態で設けられたガイド体31に案内されて前方に送り出される。そのガイド体31の側面に近接スイッチからなるセンサ32が設けられ、このセンサ32によるI形鋼11のウエブの検出により、ノズル25が清掃エリアSの入口の適正位置にあることを確認し、リンクチェーン22が伸びた際、受板12上を円滑に走行し得るか否かを判断する。図中、33はノズルカバーを兼用するスクレーパであり、空気では吹き飛ばされない切片などを押す。34、34aはノズル25の案内ローラであり、その受けローラ34は、リンクチェーン22の長さ方向に適宜間隔に設けられてチェーン22の円滑な走行を確保し、サイドローラ34aはリンクチェーン22の清掃スペースS内の走行において、その傾斜動を抑制して直進走行を確保する。
【0017】
上記ベルト23は巻取りドラム21の下方に設けた案内ローラ26を介して巻取りローラ27に巻回されており、この巻取りローラ27の回転により、ベルト23が巻き取られ、この巻き取りにつれて巻取りドラム22も回転してリンクチェーン22が繰り出される。巻取りドラム22の回転軸と巻取りローラ27の回転軸は、一方向クラッチを内蔵したスプロケット28a、28bが設けられ、この両スプロケット28a、28bはチェーン29で連結されている。その一方のスプロケット28aはモータ30により減速機30aを介して回転され、このモータ30の巻取りドラム21の巻取り方向の回転に対し、巻取りローラ27側のクラッチが空回りし、巻取りドラム21のみが回転して、巻取りローラ27からベルト23を繰り出しながら、リンクチェーン22がそのベルト23を介在して巻取られる。一方、モータ30のその逆方向の回転に対しては、巻取りドラム21側のクラッチが空回りし、巻取りローラ27のみが回転してベルト23を巻取り、その巻取りにつれて巻取りドラム21が回転してリンクチェーン22が繰り出される。
【0018】
この実施例は以上の構成であり、つぎにその作用について説明すると、図示しない制御器により、この装置Dを、レール14上を動かし、センサ32によって端から各清掃エリアSに順々に対応させ、対応した位置で、ノズル25から空気を噴出させた状態で、巻取りローラ27を回転させてベルト23を巻取り、巻取りドラム21を回しながらリンクチェーン22を繰り出して、ノズル25を清掃エリアS内に送り込んで、ノズル25からの空気の噴出及びスクレーパ33の押し出しにより、その受板12上のノロ、切粉等を前方に送り出してコンベア13上に落下させる。
【0019】
ノズル25が受板12の中程まで至れば、それをチェーン22(ベルト23)の繰り出し量(巻取り量)等によって検出し、モータ30を逆転させて巻取りドラム21を回転させ、リンクチェーン22及びベルト23をドラム21に巻取り、ノズル25を清掃エリアS(受板12)から退去させる。以後、この作用を、各清掃エリアSに順々に行うことによって、定盤Aから落下したノロ、切粉等を清掃(除去)する。装置Dの移動時には、図2鎖線のごとく、エアシリンダ35によりノズル25(ガイド体31)を起立させて、その移動に支障がないようにする。
【0020】
この実施例では、図5に示すように、基台10(定寸切り・穴開け装置)に、清掃装置Dを4台(D1 、D2 、D3 、D4 )設け、D1 、D2 及びD3 、D4 を同時に作用させて同図右方向に移行させ、D1 、D2 がD3 、D4 の定位置まで至った後は、D3 、D4 のみで左端まで清掃する。このとき、その各端はセンサ32の検出ウエブ数で検出する。この装置Dの数及び配置態様は任意である。
【0021】
ベルト23によるリンクチェーン22の繰り出し以外の手段としては、図6に示すように、移動台20上にリンクチェーン22に噛み合うスプロケット50を設け、このスプロケット50を上記巻取りローラ27と同様な動きをさせることによって、リンクチェーン22の巻取り・繰り出しを行い得る構成等がある。また、ベルト23に代えてワイヤーを採用し得る。さらに、図3(a)鎖線で示すように、円弧状のバネ板40によりベルト(ワイヤー)23及びチェーン22を押さえながら巻取り・繰り出しするようにし得る。バネ板40の押圧力は自己の弾力でもよいが、エアシリンダなどを採用してもよい。このとき、ドラムカバー21aの上面の一部に窓を設けるのが好ましい。
【0022】
【発明の効果】
この発明は、以上のようにしたので、巻取りドラムからリンクチェーンを直線状に円滑に繰り出し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を採用した定寸切り・穴開け装置の概略斜視図
【図2】同実施例の概略要部斜視図
【図3a】同実施例の切断正面図
【図3b】同実施例の一部切欠平面図
【図3c】同実施例の右切断側面図
【図4】(a)図1の一部除去要部平面図、(b)図1の一部除去要部正面図
【図5】定寸切り装置の概略平面図
【図6】他の実施例の概略正面図
【符号の説明】
A 定盤
B 厚板鋼板
D 清掃装置
10 基台
12 ノロ等の受板
20 移動台
21 巻取りドラム
22 リンクチェーン
23 ベルト
24 空気チューブ
25 空気噴出ノズル
26 ベルト案内ローラ
27 ベルト巻取りローラ
28a、28b スプロケット
29 チェーン
Claims (3)
- 巻取りドラム21にリンクチェーン22を巻取り及びその巻取りドラム21からリンクチェーン22を繰り出す装置であって、
上記リンクチェーン22はその外側に巻取りドラム21に一端が固定されたベルト23が当てがわれて巻取りドラム21の回転により前記ベルト23とともに巻取られ、その巻取ったリンクチェーン22の繰り出しは、前記ベルト23をその他端から引き出すことにより巻取りドラム21を逆回転させて行うことを特徴とするリンクチェーンの巻取り・繰出し装置。 - 請求項1において、上記巻取りドラム21に上記ベルト23の巻取りローラ27を付設し、このローラ27を回転させることにより前記ベルト23を巻取って前記巻取りドラム21を逆回転させてリンクチェーン22を繰り出すようにしたことを特徴とするリンクチェーンの巻取り・繰出し装置。
- 請求項1又は2において、上記ベルト23に代えてワイヤーとしたことを特徴とするリンクチェーンの巻取り・繰出し装置。
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2000
- 2000-03-14 JP JP2000070629A patent/JP3542758B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Legal Events
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