JP3542519B2 - レーザ光照射プローブ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーザ光を皮膚に照射して美肌、脱毛、育毛などのトリートメントを行うレーザ光照射プローブに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
半導体レーザダイオードは、発光部断面積が数μm〜数十μmと非常に小さいのでHe−Neレーザなどのように高指向性を持つ平行な細い直線ビームにはならず、30°〜45°の角度で大きく広がる。
そこで、パワー密度を集中させるためにレンズで集光することを行うが、焦点付近おけるビーム径は1〜2mmとかなり細くなる。
このため、皮膚の広い範囲にわたってまんべんなくレーザ光を照射しようとすると、ビーム径が小さいので非常に時間がかかり、面倒な作業となる。
【0003】
一方、凹凸レンズやプリズムを組み合わせたり、シリンドリカルレンズなどのビームエクスパンダを使うとレーザ光のビーム径を拡大することができる。
特に、シリンドリカルレンズは、かまぼこ型の半円柱レンズで、図4に示すように、円柱面にレーザ光を当てると、点状のビームスポットが幅方向に引き伸ばされて集光面に線状のビームスポットを形成する。
【0004】
そこで本発明は、このシリンドリカルレンズを使用してレーザ光のビーム径を線状に引き伸ばすことにより、照射効率を高めて短時間で皮膚の広い範囲にわたってまんべんなくレーザ光を照射できるようにすることを目的になされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、本発明は以下のように構成した。
【0006】
すなわち、請求項1の発明は、プローブの先端に、
皮膚面にレーザ光を照射する半導体ダイオードと、
その発光面前方にシリンドリカルレンズと、
を配備し、
当該シリンドリカルレンズの円柱面内側の照射スポット以外に鏡面を形成すること特徴とするレーザ光照射プローブである。
請求項2の発明は、前記シリンドリカルレンズの前方に皮膚面との距離を一定に保つアジャスタを設けてなる請求項1記載のレーザ光照射プローブである。
請求項3の発明は、前記アジャスタの先端部の位置がシリンドリカルレンズに対して接離自在である請求項2記載のレーザ光照射プローブである。
請求項4の発明は、前記アジャスタを少なくとも2本の細棒とする請求項2または請求項3記載のレーザ光照射プローブである。
請求項5の発明は、前記半導体レーザダイオードとシリンドリカルレンズの中間に集光レンズを配備してなる請求項1記載のレーザ光照射プローブである。
請求項6の発明は、前記集光レンズが球レンズであることを特徴とする請求項5記載のレーザ光照射プローブ。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0008】
図1〜3に、本発明を実施したレーザ光照射プローブの正面図と横断面図および一部を切り欠いた側面図を示す。
レーザ光照射プローブ1は、レーザ光の照射時間をタイマによって制御する制御回路と電源(図示しない)を内蔵し、ケース2の正面にヘッド部3を突設してその下方にLEDランプ4と押しスイッチ5を配置する。
【0009】
押しスイッチ5は、1つのスイッチを操作して電源のオン・オフと照射時間の設定を行う。
すなわち、始めに押しスイッチ5を押すと、電源がオンとなり、照射時間1秒が設定される。このときLEDランプ4が緑色点灯する。
次に押しスイッチ5を押すと、照射時間2秒が設定され、LEDランプ4が緑色点滅する。
さらに押しスイッチ5を押していくと、照射時間3〜6秒が順次設定され、LEDランプ4が設定秒数に応じて橙色点灯、橙色点滅、赤色点灯、赤色点滅に切換わる。
最後に押しスイッチ5を押すと、電源がオフとなる。
照射時間の設定は、皮膚に一過性のダメージを与えないために、このようにタイマにごく短い1〜6秒のカウント値を設定する。
【0010】
ヘッド部3は、先端を開口して球レンズ6を挿嵌し、その前方に筒体7を突設してシリンドリカルレンズ8を、その円柱面を内側にして挿嵌する。
球レンズ6の後方は、ヘッド部3の先端に内接するヒートシンク9を設置し、その軸心に通孔aを穿ってレーザダイオード10を挿嵌する。
【0011】
シリンドリカルレンズ8は、照射スポット以外の円柱面をアルミニウムなどの金属や誘電体の薄い膜を蒸着(コーティング)して鏡面形成する。
これにより、レーザ光を鏡面反射させて高密度に拡散させ、皮膚の広い範囲に均一にレーザ光を作用させる。
【0012】
球レンズ6は、焦点距離が通常のレンズより短いので、焦点深度もわずかで狭い範囲に光パワーを絞り込むことができる。
また、焦点を過ぎた位置からは逆に同じ角度で広がり、広い範囲に光パワーが分散する。
このため、焦点を過ぎた位置ではエネルギー密度が低くなって光パワーが衰えるので、誤って照射しても生体を損傷する危険性が少なくなる。
【0013】
ヘッド部3の左右両側には、U字形のアジャスタ11の皮膚当て棒b部分を突出させる。
また、アジャスタ11の屈曲部c部分は、ケース2内に保持して中央に連結孔dを穿ち、連結孔dにねじ12の先端部を挿通する。
ねじ12は、ケース2の背面にねじ孔eを穿って螺合し、先端に設けた2枚の抜け止めfで連結孔dの両側面を挟持する。
【0014】
アジャスタ11は、スペーサとしての役割を果たし、シリンドリカルレンズ8と皮膚に接する皮膚当て棒b先端との距離を一定に保つ。
そして、ねじ12の基部に設けたつまみgを廻してアジャスタ11の皮膚当て棒bを出し入れし、シリンドリカルレンズ8と皮膚面との距離を接離自在に調節する。
これにより、シリンドリカルレンズ8で拡大したレーザ光のビーム幅を適正な長さに調節する。
【0015】
ヒートシンク9は、レーザダイオード10の動作時の発熱を熱伝導によって拡散させて性能の低下を抑える。
このため、熱伝導効率のよいアルミあるいはその合金で鋳造し、ダミーの通孔をいくつか設けて放熱効率を高める。
【0016】
レーザダイオード10は、GaAs(ガリウムアルセナイド)などの化合物半導体を用いたPN接合ダイオードに直接電流を流して励起し、ピーク波長600〜1600nm、光出力5mW〜3Wのレーザ光を出力し、皮膚に十分な光熱反応を起こす。
また、熱反応のほかに、光電気反応、光磁気反応、光力学反応、光化学反応、光免疫反応、光酵素反応などを起こし、光生物学的活性化により生体組織の新陳代謝を促して皮膚血行を高め、適正なパワー密度で生体組織を損傷する作用はなく、皮膚に障害を起こす危険性はない。
【0017】
本発明のレーザ光照射プローブは以上のような構成で、トリートメントを行うときは、まず、押しスイッチ5を押して電源をオンにする。
これにより、レーザダイオード10が既定の1秒間点灯し、その後1秒間休止する。そして、以降はこの照射と休止を繰り返す。
照射時間を変更する場合は、押しスイッチ5を押しながら1〜6秒の範囲で所望の照射時間を設定する。
レーザダイオード10が点灯したら、アジャスタ11の皮膚当て棒bを皮膚面に押し当て、線状のビームスポットを皮膚面に形成する。
そして、線状のビームスポットの直交方向にプローブを移動して皮膚面の広い範囲にレーザ光をスキャンニング照射する。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のレーザ光照射プローブは、皮膚面にレーザ光を照射する半導体レーザダイオードと、その発光面前方に光の点を線に引き伸ばすシリンドリカルレンズを配備して皮膚面に線状のビームスポットを形成する。
従って、本発明によれば、レーザ光の照射面積が横方向に拡がって線照射するので、縦方向にプローブを移動させるだけで広い範囲の皮膚面を一度に照射でき、従来の点照射に比べて照射効率が大幅に向上する。
さらに、シリンドリカルレンズは、照射スポット以外の円柱面内側に鏡面を形成するので、線状のビームスポット以外に皮膚面にレーザ光が照射されず安全である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したレーザ光照射プローブの正面図である。
【図2】図1の横断面図である。
【図3】図1の一部を切り欠いた側面図である。
【図4】シリンドリカルレンズの集光を示す図である。
【符号の説明】
1 レーザ光照射プローブ
2 ケース
3 ヘッド部
4 LEDランプ
5 押しスイッチ
6 球レンズ
7 筒体
8 シリンドリカルレンズ
9 ヒートシンク
10 レーザダイオード
11 アジャスタ
12 ねじ
a 通孔
b 皮膚当て棒
c 屈曲部
d 連結孔
e ねじ孔
f 抜け止め
g つまみ
Claims (6)
- プローブの先端に、
皮膚面にレーザ光を照射する半導体ダイオードと、
その発光面前方にシリンドリカルレンズと、
を配備し、
当該シリンドリカルレンズの円柱面内側の照射スポット以外に鏡面を形成すること特徴とするレーザ光照射プローブ。 - 前記シリンドリカルレンズの前方に皮膚面との距離を一定に保つアジャスタを設けてなる請求項1記載のレーザ光照射プローブ。
- 前記アジャスタの先端部の位置がシリンドリカルレンズに対して接離自在である請求項2記載のレーザ光照射プローブ。
- 前記アジャスタを少なくとも2本の細棒とする請求項2または請求項3記載のレーザ光照射プローブ。
- 前記半導体レーザダイオードとシリンドリカルレンズの中間に集光レンズを配備してなる請求項1記載のレーザ光照射プローブ。
- 前記集光レンズが球レンズであることを特徴とする請求項5記載のレーザ光照射プローブ。
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