JP3340092B2 - レーザ脱毛プローブ - Google Patents

レーザ脱毛プローブ

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    • A61B2018/00452—Skin
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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ光を皮膚面
に照射して脱毛トリートメントを行うレーザ脱毛プロー
ブに関する。
【０００２】
【発明が解決しようとする課題】レーザ脱毛は、ムダ毛
を取り除いた後の皮膚にレーザ光を照射し、毛乳頭と皮
脂腺にたんぱく変性を起こして毛の発育を抑制するもの
である。ところが、レーザ脱毛はレーザ光を当ててから
約３カ月後にようやく変化が見えてくるといわれるよう
に、長い期間継続して繰り返し行う必要があり、トリー
トメントの前に行う除毛作業が面倒で手間がかかるの
で、レーザ脱毛を長期間継続的に行う上での隘路となっ
ていた。
【０００３】一方、ムダ毛を取り除く方法としては、毛
を引き抜く、脱毛クリームで溶かす、脱毛テープで剥し
取るなどの方法があるが、毛を引き抜く方法は手間がか
かる上に痛みを伴うが、カミソリで剃るのに比べて剃り
残しがない分、仕上がりがきれいで、毛が生えてくるの
も遅いので、レーザ脱毛の前に行う除毛方法として適し
ている。
【０００４】特に、高周波電流を流して毛乳頭を処理し
たムダ毛をローラで引き抜く高周波毛抜きローラは、毛
の再生も少なく、きれいに除毛できる。また、広範囲の
ムダ毛を一度に処理するローラ方式なので、短時間で効
率よく除毛できる。
【０００５】そこで本発明は、レーザ光を照射するプロ
ーブに高周波毛抜きローラを備えて皮膚表面のムダ毛を
引き抜きながら皮膚にレーザ光を照射することにより、
仕上がりがきれいで効率よく脱毛できるレーザ脱毛プロ
ーブを提供することを目的になされたものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は以下のように構成した。
【０００７】すなわち、請求項１の発明は、レーザ光を
照射するプローブの先端に高周波毛抜きローラを備える
と共に、前記レーザ光のビームウエストを皮膚面に形成
する集光レンズを備え、 この集光レンズと皮膚面の間の
距離を、前記高周波毛抜きローラを介して一定に保持
し、しかして皮膚表面の毛をローラの間に挟んで高周波
電流を流すと同時に毛を引き抜きながら皮膚にレーザ光
を照射するようにしてなるレーザ脱毛プローブである。
請求項２の発明は、レーザ光を照射するプローブの先端
に、高周波電流を流す高周波ローラと、毛を引き抜く毛
抜きローラと、毛を引き起こすガイドローラからなる高
周波毛抜きアクチュエータを備え、しかして皮膚表面の
毛をローラの間に挟んで高周波電流を流すと同時に毛を
引き抜きながら皮膚にレーザ光を照射するようにしてな
るレーザ脱毛プローブである。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。
【０００９】図１と図２に、本発明を実施したレーザ脱
毛プローブの正面図と一部を切り欠いた側面図を示す。
レーザ脱毛プローブ１は、高周波毛抜きアクチュエータ
２の両側にレーザ光を照射する複数の半導体レーザダイ
オード３を配列する。高周波毛抜きアクチュエータ２
は、高周波電流を流す高周波ローラ２１と、毛を引き抜
く毛抜きローラ２２と、皮膚面を捜査して毛を引き起こ
すガイドローラ２３で構成する。
【００１０】半導体レーザダイオード３は、ヒートシン
ク４に通孔ａを穿って挿嵌し、その発光面前方に球レン
ズ５を配置する。球レンズ５は、半導体レーザダイオー
ド３のレーザ光を集光して高周波毛抜きアクチュエータ
２の先端にビームウエストを形成する。なお、半導体レ
ーザダイオード３は、高周波毛抜きアクチュエータ２の
片側だけに配列してもよい。
【００１１】半導体レーザーダイオード３は、図３に示
すように、ヒートシンク４に挿嵌し、結合モジュール６
を介して太径光ファイバ７の入射端に接続すると共に、
太径光ファイバ７を溶融延伸型光カプラ８を介して多数
の細径光ファイバ９に分岐し、それらの出射端をそれぞ
れ球レンズ５の後方に臨ませて高周波毛抜きアクチュエ
ータ２の両側に配列してもよい。結合モジュール６は、
半導体レーザダイオード３の出射光を結合レンズ（図示
しない）で絞り込んで太径光ファイバ７の受光角より小
さい範囲の角度で入射させる。
【００１２】球レンズ５は、焦点距離が通常のレンズよ
り短いので、焦点深度もわずかで狭い範囲に光パワーを
絞り込むことができる。また、焦点を過ぎた位置からは
逆に同じ角度で広がり、広い範囲に光パワーが分散す
る。このため、焦点を過ぎた位置ではエネルギー密度が
低くなって光パワーが衰えるので、誤って照射しても生
体を損傷する危険性が少なくなる。
【００１３】高周波毛抜きアクチュエータ２は、スペー
サとしての役割を果たし、球レンズ５と皮膚面との距離
を一定に保持して球レンズ５で集光したレーザ光のビー
ムウエストがちょうど皮膚面にくるようにする。
【００１４】ヒートシンク４は、半導体レーザーダイオ
ード３の動作時の発熱を熱伝導によって拡散させて性能
の低下を抑える。このため、熱伝導効率のよいアルミあ
るいはその合金で鋳造し、ダミーの通孔をいくつか設け
て放熱効率を高める。
【００１５】半導体レーザーダイオード３は、ＧａＡｓ
（ガリウムアルセナイド）などの化合物半導体を用いた
ＰＮ接合ダイオードに直接電流を流して励起し、ピーク
波長６００〜１６００ｎｍ、光出力５ｍＷ〜３Ｗのレー
ザ光を出力し、皮膚に十分な光熱反応を起こす。また、
熱反応のほかに、光電気反応、光磁気反応、光力学反
応、光化学反応、光免疫反応、光酵素反応などを起こ
し、光生物学的活性化により生体組織の新陳代謝を促し
て皮膚血行を高め、適正なパワー密度で生体組織を損傷
する作用はなく、皮膚に障害を起こす危険性はない。
【００１６】本発明のレーザ脱毛プローブは以上のよう
な構成で、脱毛トリートメントを行うときは、まず、電
源をオンにして高周波毛抜きアクチュエータ２の先端に
あるガイドローラ２３を皮膚に押し当て、プローブをゆ
っくり移動する。これにより、ガイドローラ２３がムダ
毛を引き起こし、次に高周波ローラ２１が回転しながら
ムダ毛にふれると高周波電流が流れて毛の芽ともいうべ
き毛乳頭を処理する。そして、高周波電流によりすでに
枯死状態になっているムダ毛を高周波ローラ２１と毛抜
きローラ２２の間に挟んで根元から引き抜く。さらに、
プローブの移動に連動して移動方向の反対側にある半導
体レーザダイオード３が点灯し、これにより常に毛を引
き抜いた後の皮膚にレーザ光が照射される。
【００１７】
【発明の効果】以上説明したように、請求項１のレーザ
脱毛プローブは、レーザ光を照射するプローブの先端に
高周波毛抜きローラを備えると共に、前記レーザ光のビ
ームウエストを皮膚面に形成する集光レンズを備え、 こ
の集光レンズと皮膚面の間の距離を、前記高周波毛抜き
ローラを介して一定に保持するものであり、皮膚表面の
毛をローラの間に挟んで高周波電流を流すと同時に毛を
引き抜きながら皮膚にレーザ光を照射する。請求項２の
レーザ脱毛プローブは、レーザ光を照射するプローブの
先端に、高周波電流を流す高周波ローラと、毛を引き抜
く毛抜きローラと、毛を引き起こすガイドローラからな
る高周波毛抜きアクチュエータを備え、しかして皮膚表
面の毛をローラの間に挟んで高周波電流を流すと同時に
毛を引き抜きながら皮膚にレーザ光を照射する。従っ
て、本発明によれば、レーザ脱毛の前に行うべき除毛と
レーザ光の照射が同時にできるので、脱毛トリートメン
トの効率が向上すると共に、仕上がりがきれいな上に除
去した毛の再生率も低く、より効果的な脱毛トリートメ
ントができるようになる。また、高周波電流によりすで
に枯死状態になっているムダ毛を高周波ローラと毛抜き
ローラの間に挟んで根元から引き抜くことができる。さ
らに、この後皮膚にレーザ光が照射される。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明を実施したレーザ脱毛プローブの正面図
である。
【図２】図１の一部を切り欠いた側面図である。
【図３】光ファイバを用いてレーザ光を線状に照射する
プローブの構成図である。
【符号の説明】
１ レーザ脱毛プローブ ２ 高周波毛抜きアクチュエータ ２１ 高周波ローラ ２２ 毛抜きローラ ２３ ガイドローラ ３ 半導体レーザダイオード ４ ヒートシンク ５ 球レンズ ６ 結合モジュール ７ 太径光ファイバ ８ 光カプラ ９ 細径光ファイバ ａ 通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) A45D 26/00 A61B 18/20

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 レーザ光を照射するプローブの先端に高
    周波毛抜きローラを備えると共に、前記レーザ光のビームウエストを皮膚面に形成する集光
    レンズを備え、 この集光レンズと皮膚面の間の距離を、前記高周波毛抜
    きローラを介して一定に保持し、 しかして皮膚表面の毛をローラの間に挟んで高周波電流
    を流すと同時に毛を引き抜きながら皮膚にレーザ光を照
    射するようにしてなるレーザ脱毛プローブ。
  2. 【請求項２】 レーザ光を照射するプローブの先端に、 高周波電流を流す高周波ローラと、毛を引き抜く毛抜き
    ローラと、毛を引き起こすガイドローラからなる高周波
    毛抜きアクチュエータ を備え、しかして皮膚表面の毛をローラの間に挟んで高周波電流
    を流すと同時に毛を引き抜きながら皮膚にレーザ光を照
    射するようにしてなる レーザ脱毛プローブ。
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