JP3542415B2 - ミスト回収装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は被洗浄物(半導体基板、液晶基板等)をウエット処理する場合に発生するミストを回収するミスト回収装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
此種装置のドライ法の従来例においては、図5に示すように、ウエット処理装置1の内部に液体2を収容したウエット処理槽3を設けて被洗浄物4を浸漬する様にしていた。
前記液体2は加熱されるか又は気化しやすいものを用いるので矢印で示すようにミスト5となって上昇する。
【0003】
一方、ウエット処理槽3の上方には吸引管6を設けて高濃度ミスト7を吸引し、排気側に設けたミスト捕集箱8に設けたミスト濾材(ドライ法)9でこれを吸収し、吸収しきれなかったミストは低濃度なのでブロアー10から放出していた。
【0004】
又、ウエット法の従来例においては図6に示すように、吸引管6の排気側にミスト回収スクラバー11を設け、このミスト回収スクラバー11中にスプレーノズル12を設けて液体13を噴出させてミストと接触させ、ミストを液体13中に溶解させて液体化し、ミスト回収スクラバー11で回収し、回収した液体13をポンプ14でスプレーノズル12に送って噴出させるようにしていた。
液体化しなかった濃度の低いミストはブロアー15を介して大気に放出していた。
他は図5と同一なので、同一符号を付し説明を省略する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の装置にあっては、いずれの場合でも低濃度ではあるが回収しきれないミストを大気中に放出しており、環境を汚染するという問題があった。 そこで、本発明においてはミストを確実に回収して大気に放出することのない装置を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明はウエット処理装置に高濃度ミストを吸引する吸引管を設け、この吸引管を封止用液体を封入した水封式真空ポンプに接続し、該水封式真空ポンプの排出側に封止用液体を冷却する熱交換器を介してタンクを接続し、供給配管によってタンクと水封式真空タンクの供給側とを接続し、該タンクから水封式真空ポンプに封止用液体を還流させる様にして上記課題を解決した。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図1に基いて説明する。ミスト発生源は図5に示した従来のウエット処理装置1と同様なので、図5と同一の符号を付し、説明を省略する。
【0008】
他のミスト発生源としては図2に示すようにウエット処理装置1内にモータ16で駆動される回転台座17を設け、この回転台座17上に被洗浄物4を載置固定し、被洗浄物4にスプレーノズル又は高圧ジエットノズル18から処理液を噴射し、発生した高濃度ミスト7を吸引管6で吸引する様になった装置がある。
【0009】
そして、吸引管6の排気側には図1に示すような水封式真空ポンプ19を設けている。この水封式真空ポンプ19は図4に示すようにケーシング20内に封止用液体21を封入し、吸入管6に連通する吸入口22から高濃度ミスト7を吸引し、羽根23の駆動により高濃度ミスト7を封止用液体21に溶解させ、封止用液体21とともに排出配管24から排出させるようになっている。
【0010】
排出配管24は図1に示すように熱交換器25と接続されており、封止用液体21を冷却し、冷却配管26を介してタンク27に冷却済みの封止用液体21を送るようになっている。尚、図中28は冷却水供給管、29は冷却水排出管である。
【0011】
タンク27は供給配管30により水封用真空ポンプ19の供給側と接続されており、封止用液体21を水封用真空ポンプ19に還流するようになっている。又、バルブ31を有するドレン配管32で封止用液体21を回収できるようになっている。
【0012】
本発明は前記のように構成したもので、ウエット処理装置1で発生した高濃度ミストは吸引管6から水封式真空ポンプ19に送られ、この内部に封止されている封止用液体21中に溶解する。
【0013】
その結果、高濃度ミスト7が溶解した封止用液体21は排出配管24から熱交換器25に送られて冷却され、タンク27に送られる。そして、このタンク27から水封式真空ポンプ19に還流された封止用液体21中には再び高濃度ミスト7が溶解せしめられる。
タンク27内の余分な封止用液体21はドレン配管32から外部に放出される。
なお、封止用液体21は循環の途中において熱交換器25で冷却されるので、温度上昇によって気泡が発生して水封式真空ポンプ9の吸引能力が低下する事態は阻止される。
【0014】
【発明の効果】
本発明は前記のように高濃度ミストを封止用液体に溶解させるのでミストは外部へ放出されず、環境を汚染することがない。
又、封止用液体を循環の途中において冷却するので、封止用液体の温度上昇により気泡が水封式真空ポンプ内で発生し、吸引能力が低下するのを防止することができる。
【0015】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の一実施例の配置図。
【図2】ウエット処理装置の他の例を示す断面図。
【図3】水封式真空ポンプの側面図。
【図4】図3のA−A断面図。
【図5】従来のドライ法の装置の配置図。
【図6】従来のウエット法の装置の配置図。
【符号の説明】
1 ウエット処理装置
2 液体
3 ウエット処理槽
4 被洗浄物
5 ミスト
6 吸引管
7 高濃度ミスト
8 ミスト捕集箱
9 ミスト濾材
10 ブロアー
11 ミスト回収スクラバー
12 スプレーノズル
13 液体
14 ポンプ
15 ブロアー
16 モータ
17 回転台座
18 ジエットノズル
19 水封式真空ポンプ
20 ケーシング
21 封止用液体
22 吸入口
23 羽根
24 排出配管
25 熱交換器
26 冷却配管
27 タンク
28 冷却水供給管
29 冷却水排出管
30 供給配管
31 バルブ
32 ドレン配管
【発明の属する技術分野】
本発明は被洗浄物(半導体基板、液晶基板等)をウエット処理する場合に発生するミストを回収するミスト回収装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
此種装置のドライ法の従来例においては、図5に示すように、ウエット処理装置1の内部に液体2を収容したウエット処理槽3を設けて被洗浄物4を浸漬する様にしていた。
前記液体2は加熱されるか又は気化しやすいものを用いるので矢印で示すようにミスト5となって上昇する。
【0003】
一方、ウエット処理槽3の上方には吸引管6を設けて高濃度ミスト7を吸引し、排気側に設けたミスト捕集箱8に設けたミスト濾材(ドライ法)9でこれを吸収し、吸収しきれなかったミストは低濃度なのでブロアー10から放出していた。
【0004】
又、ウエット法の従来例においては図6に示すように、吸引管6の排気側にミスト回収スクラバー11を設け、このミスト回収スクラバー11中にスプレーノズル12を設けて液体13を噴出させてミストと接触させ、ミストを液体13中に溶解させて液体化し、ミスト回収スクラバー11で回収し、回収した液体13をポンプ14でスプレーノズル12に送って噴出させるようにしていた。
液体化しなかった濃度の低いミストはブロアー15を介して大気に放出していた。
他は図5と同一なので、同一符号を付し説明を省略する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の装置にあっては、いずれの場合でも低濃度ではあるが回収しきれないミストを大気中に放出しており、環境を汚染するという問題があった。 そこで、本発明においてはミストを確実に回収して大気に放出することのない装置を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明はウエット処理装置に高濃度ミストを吸引する吸引管を設け、この吸引管を封止用液体を封入した水封式真空ポンプに接続し、該水封式真空ポンプの排出側に封止用液体を冷却する熱交換器を介してタンクを接続し、供給配管によってタンクと水封式真空タンクの供給側とを接続し、該タンクから水封式真空ポンプに封止用液体を還流させる様にして上記課題を解決した。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図1に基いて説明する。ミスト発生源は図5に示した従来のウエット処理装置1と同様なので、図5と同一の符号を付し、説明を省略する。
【0008】
他のミスト発生源としては図2に示すようにウエット処理装置1内にモータ16で駆動される回転台座17を設け、この回転台座17上に被洗浄物4を載置固定し、被洗浄物4にスプレーノズル又は高圧ジエットノズル18から処理液を噴射し、発生した高濃度ミスト7を吸引管6で吸引する様になった装置がある。
【0009】
そして、吸引管6の排気側には図1に示すような水封式真空ポンプ19を設けている。この水封式真空ポンプ19は図4に示すようにケーシング20内に封止用液体21を封入し、吸入管6に連通する吸入口22から高濃度ミスト7を吸引し、羽根23の駆動により高濃度ミスト7を封止用液体21に溶解させ、封止用液体21とともに排出配管24から排出させるようになっている。
【0010】
排出配管24は図1に示すように熱交換器25と接続されており、封止用液体21を冷却し、冷却配管26を介してタンク27に冷却済みの封止用液体21を送るようになっている。尚、図中28は冷却水供給管、29は冷却水排出管である。
【0011】
タンク27は供給配管30により水封用真空ポンプ19の供給側と接続されており、封止用液体21を水封用真空ポンプ19に還流するようになっている。又、バルブ31を有するドレン配管32で封止用液体21を回収できるようになっている。
【0012】
本発明は前記のように構成したもので、ウエット処理装置1で発生した高濃度ミストは吸引管6から水封式真空ポンプ19に送られ、この内部に封止されている封止用液体21中に溶解する。
【0013】
その結果、高濃度ミスト7が溶解した封止用液体21は排出配管24から熱交換器25に送られて冷却され、タンク27に送られる。そして、このタンク27から水封式真空ポンプ19に還流された封止用液体21中には再び高濃度ミスト7が溶解せしめられる。
タンク27内の余分な封止用液体21はドレン配管32から外部に放出される。
なお、封止用液体21は循環の途中において熱交換器25で冷却されるので、温度上昇によって気泡が発生して水封式真空ポンプ9の吸引能力が低下する事態は阻止される。
【0014】
【発明の効果】
本発明は前記のように高濃度ミストを封止用液体に溶解させるのでミストは外部へ放出されず、環境を汚染することがない。
又、封止用液体を循環の途中において冷却するので、封止用液体の温度上昇により気泡が水封式真空ポンプ内で発生し、吸引能力が低下するのを防止することができる。
【0015】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の一実施例の配置図。
【図2】ウエット処理装置の他の例を示す断面図。
【図3】水封式真空ポンプの側面図。
【図4】図3のA−A断面図。
【図5】従来のドライ法の装置の配置図。
【図6】従来のウエット法の装置の配置図。
【符号の説明】
1 ウエット処理装置
2 液体
3 ウエット処理槽
4 被洗浄物
5 ミスト
6 吸引管
7 高濃度ミスト
8 ミスト捕集箱
9 ミスト濾材
10 ブロアー
11 ミスト回収スクラバー
12 スプレーノズル
13 液体
14 ポンプ
15 ブロアー
16 モータ
17 回転台座
18 ジエットノズル
19 水封式真空ポンプ
20 ケーシング
21 封止用液体
22 吸入口
23 羽根
24 排出配管
25 熱交換器
26 冷却配管
27 タンク
28 冷却水供給管
29 冷却水排出管
30 供給配管
31 バルブ
32 ドレン配管
Claims (1)
- ウエット処理装置に高濃度ミストを吸引する吸引管を設け、この吸引管を封止用液体を封入した水封式真空ポンプに接続し、該水封式真空ポンプの排出側に封止用液体を冷却する熱交換器を介してタンクを接続し、供給配管によってタンクと水封式真空タンクの供給側とを接続し、該タンクから水封式真空ポンプに封止用液体を還流させる様にしたことを特徴とするミスト回収装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19794695A JP3542415B2 (ja) | 1995-07-12 | 1995-07-12 | ミスト回収装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19794695A JP3542415B2 (ja) | 1995-07-12 | 1995-07-12 | ミスト回収装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0924346A JPH0924346A (ja) | 1997-01-28 |
JP3542415B2 true JP3542415B2 (ja) | 2004-07-14 |
Family
ID=16382939
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19794695A Expired - Fee Related JP3542415B2 (ja) | 1995-07-12 | 1995-07-12 | ミスト回収装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3542415B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4608074B2 (ja) * | 2000-11-10 | 2011-01-05 | 株式会社ディスコ | 加工装置のバキューム生成機構 |
JP7343325B2 (ja) * | 2019-07-26 | 2023-09-12 | 株式会社ディスコ | 廃液処理装置 |
JP7339049B2 (ja) * | 2019-07-26 | 2023-09-05 | 株式会社ディスコ | 廃液処理装置 |
-
1995
- 1995-07-12 JP JP19794695A patent/JP3542415B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0924346A (ja) | 1997-01-28 |
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A521 | Written amendment |
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TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
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