JP3542117B2 - 油圧と電気を併用した直圧型締装置 - Google Patents
油圧と電気を併用した直圧型締装置 Download PDFInfo
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電動サーボモータを駆動源とするホールねじ軸の回転により型開閉ができ、また型締シリンダを増圧して型締を行い得る油圧と電気を併用した直圧型締装置に関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
直圧式型締装置の駆動源として電動サーボモータを採用し、その回転運動をボールねじ軸とボールナット部材とにより直線運動に変換して、型締盤の開閉移動及び型締を、機械的に行う電気式型締装置が知られているが、油圧による場合と比較して型開力や型締力に課題があり、大型の型締装置には使用し難いことから、油圧を併用した電気式が開発されつつある。
【0003】
この発明の目的は、型開閉の駆動源として電動サーボモータを採用し、その電動サーボモータにより回転するボールねじ軸を、油圧の増圧シリンダと複合化することにより、型閉後の型締シリンダの増圧を可能として、油圧による場合と変わるところのない高出力の型開及び型締力を発生することができる新たな油圧と電気を併用した直圧型締装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的によるこの発明は、中空の型締ピストンを備えた大径の型締シリンダと、型締シリンダ前方のタイバーに挿通した可動盤に連結して、型締ピストン内に出入自在に設けた型締ロッドと、その型締ロッドと上記型締ピストンの連係装置とからなる油圧作動の型締手段と、中空の増圧ピストンを備えた型締シリンダ両側の小径の増圧シリンダと、その増圧ピストンの先端に固着したボールナット部材と、そのボールナット部材と螺合して増圧ピストン内に出入自在に設けたボールねじ軸と、そのボールねじ軸を回転する可動盤側の電動サーボモータとによる型開閉手段とからなり、その型開閉手段の上記増圧シリンダと、型締手段の上記型締シリンダとにわたり油圧回路を配設してなるというものである。
【0005】
またこの発明は、上記連係装置を、上記型締ロッドの後端部周囲の係合溝に対し係脱自在に、上記型締ピストンの先端面に対設した一対のハーフナット部材と、その可動装置とから構成し、上記型締シリンダと上記増圧シリンダの前室同志と後室同志をそれぞれ油圧路に接続する一方、型締シリンダの後室側の油圧路に前室側の油圧路と接続したパイロットチェックバルブを設け、上記ボールねじ軸の回転による増圧ピストンの作動により強力型開と型締シリンダの増圧を行えるように構成してなる、というものである。
【0006】
さらにこの発明は、上記連係装置を、上記型締ロッドの後端面と上記型締ピストンの先端面との間に出入自在に、上記型締ピストンの先端面に揺動自在に軸設したシャッター部材と、その可動装置とから構成する一方、上記型締シリンダの後室側の油圧路にパイロットチェックバルブを設け、その後室側の油圧路とパイロットチェックバルブを、切換バルブにより上記増圧シリンダの後室側の油圧路と前室側の油圧路にそれぞれ接続して、上記ボールねじの回転による増圧ピストンの作動により型締シリンダの増圧を行えるように構成してなる、というものであり、また上記後室側の油圧路とパイロットチェックバルブを、切換バルブにより上記増圧シリンダの前室側の油圧路と後室側の油圧路にそれぞれ接続して、上記ボールねじの回転による増圧ピストンの作動により型締シリンダの増圧を行えるように構成してなる、というものでもある。
【0007】
上記構成では、電動サーボモータにより回転するボールねじ軸により型開閉を行うことができ、またボールねじ軸の回転による増圧ピストンの移動により、型締シリンダの増圧が行えるので、高出力の型開及び型締力が発生し、油圧回路も簡単で油圧ポンプなどの装置が不要となり、また油圧駆動に比べて応答性もよいので操作性にも優れ、電動サーボモータの回転及び停止操作のみで、型開閉を高速に、型締を強力に行うことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
図中1は固定盤2と一体構造の大径の型締シリンダで、内部に中空の型締ピストン3を備えている。4は型締シリンダの前方の可動盤で、四隅部をタイバー5,5に挿通して、図示しない型置盤に対し進退自在に設けられている。
6は可動盤4の中央部に連結して型締ピストン3に出入自在に設けた型締ロッドで、その後端部周囲には環状の係合溝7が設けてある。
【0009】
8は型締ロッド5と上記型締ピストン3の連係装置で、型締ピストン3の先端面の上下に対設した一対のハーフナット部材9,9と、両ハーフナット部材9,9をねじ軸10の回転により上下可動して、上記係合溝7に対し係脱する電動モータ11とからなり、上記型締シリンダ1と共に型締手段を構成している。
【0010】
12は上記型締シリンダ2の両側に並設した小径の増圧シリンダで、その内部の中空の増圧ピストン13を備える。この増圧ピストン13の先端の受板14にはボールナット部材15が、上記タイバー5,5の上下にわたり挿通した廻り止めを兼ねる連結板16に取付けて固着してあり、そのボールナット部材15にボールねじ軸17が、可動盤側から増圧ピストン内に出入自在に螺合してある。このボールねじ軸17の可動盤側の端部は、可動盤4に取付けた型開閉用の電動サーボモータ18の駆動軸(図示せず)に接続してある。
【0011】
図3及び図4に示す実施形態は、上記連係装置8のハーフナット部材を、1枚の円形プレートによるシャッター部材20に代えて、そのシャッター部材20を上記型締ロッド6の後端面と上記型締ピストン3の先端面との間に出入自在に、型締ピストン3の先端面にアーム板21により揺動自在に軸設し、そのアーム板21をプーリー22とベルト23とにより、電動モータ24により回動して、シャッター部材20による型締ピストン3と型締ロッド6の連係及び解除を行える構成からなる。
なお、25は型厚調整用の電動モータ、26は型厚調整歯車である。
【0012】
図5は、上記連係装置8にハーフナット部材9を採用した図1に示す実施形態の油圧回路で、上記型締シリンダ1と上記増圧シリンダ12の前室1a,12a同志と後室1a,12b同志をそれぞれ油圧路31,32により接続する一方、型締シリンダ1の後室側の油圧路32に前室側の油圧路31と接続したパイロットチェックバルブを設け、その油圧路31,32に切換バルブV1を設けるとともに、増圧シリンダ12の前室側の油圧路31に切換バルブV3を備える給排油路33を、また後室側の油圧路32に切換バルブV2を備えた給排油路34を接続して、油圧による増圧シリンダの作動により強力型開を行えるようにしてある。
【0013】
この油圧回路による型開閉及び型締動作について説明すると、
▲1▼ 高速型閉
増圧ピストン13を前進限に位置させて、V1をOFF(右側)にして油圧路31,32を遮断し、モータ駆動によりボールねじ軸17を左回転する。これにより固定状態のボールナット部材15に螺合したボールねじ軸17は、増圧ピストン13より右方向に高速で長く伸び出て前進し、可動盤4が型締ロッド6と共に高速前進して型閉となる。
【0014】
▲2▼ 高圧切替
型閉終了後にモータ駆動を停止して、ボールねじ軸17の回転を止め、ハーフナット部材9を係合溝7に嵌合して、型締ピストン6と型締ロッド3とを連結する。
【0015】
▲3▼ 高圧型締
V1をON(左側)に切換えて油圧路31,32の遮断を解除し、型締シリンダ1と増圧シリンダ12の各油室をそれぞれ連通してから、ボールねじ軸17を再度モータ駆動して左回転する。
ボールねじ軸17は型閉じにより左方向に前進することができず、定位置での回転となり、その回転力がボールナット部材15により増圧ピストン13を左方向に後退させる押圧力となり、後室12bの圧油が油圧路32に押し出されるようになる。
これにより油圧路32により連通した型締シリンダ1の後室1bの圧油が圧迫されて昇圧するようになる。この際の増庄シリンダの前室12aの油不足分は、V3をON(右側)に切換えることにより給排油路33より吸込んで補給されることになる。
【0016】
▲4▼ 高圧型締圧力上昇
さらにボールねじ軸17の左回転を継続し、増圧ピストン13を後退限位置まで移動すると、型締シリンダ1の後室1bの圧油が更に圧迫されて型締圧力が上昇し強力型締となる。型締圧力の上昇がプレッシャスイッチPSIにより確認されると、V1をOFF(右側)に切換えて保圧状態に入る。この時にV2をON(上側)とし、ボールねじ軸17の左回転を継続し、増圧ピストン13を後退限位置まで移動させる。
【0017】
▲5▼ 圧抜き、強力型開
V1はONのままにして、ボールねじ軸17を右回転にモータ駆動すると、増圧ピストン13が前進限位置へと移動する。同時にV2をONに切換えて、型締シリンダ1の後室1bの圧油を、油圧路32から給排油路34を経てタンクに逃がすようにする。増圧ピストン13の前進移動に伴い前室12aの圧油は、油圧路31を経て型締シリンダ1の前室1aの圧油を圧迫し、型締ピストン3を型締ロッド6と共に引っ張る。これにより圧抜きが生じ、さらに強力型開となる。
【0018】
▲6▼ 高速型開
ボールねじ軸17のモータ駆動を停止し、ハーフナット部材9を係合溝7から外して、型締ピストン3と型締ラム6の連結を解除する。
V1,V2をOFFに切換えて油圧路31,32及び給排油路34を遮断し、ボールねじ軸17を右回転にモータ駆動する。これにより可動盤4が型締ロッド6と共に高速で後退移動して、型締ロッド6は型締ピストン3内に入り込み、高速での型開となる。
【0019】
▲7▼ 型開停止
ボールねじ軸17のモータ駆動を止めて回転を停止させる。V2をONに切換えたのち、ボールねじ軸17をモータ駆動して再度右回転させ、増圧ピストン13を前進限位置まで移動する。
【0020】
図6は、上記連係装置8にシャッター部材20を採用した図3に示す実施形態の油圧回路で、上記型締シリンダ1後室1bの油圧路32と、その油圧路32に設けたパイロットチェックバルブを切換バルブV1により、上記増圧シリンダ12の後室12b側の油圧路32と前室12a側の油圧路31にそれぞれ接続して、ボールねじ軸の回転により強力型締を行えるように構成してなる。
【0021】
この油圧回路による高速型閉から型開停止までの動作としては、動作▲5▼において、増圧ピストン13が前進側へ圧抜き時間分動かされることと、ハーフナット部材9がシャッター部材に代わって、型締ピストン3と型締ロッド6の連係及び解除がおこなわれる点で、図5による油圧回路とは動作がことなるが、他の動作は同一に行われる。
【0022】
図7は、上記連係装置8にシャッター部材20を採用した実施形態の他の構成による油圧回路を示すもので、上記型締シリンダ1の後室1bの油圧路32とその油圧回路32のパイロットチェックバルブを、切換バルブV1により上記増圧シリンダ12の前室12aの油圧路31と後室12bの油圧路32にそれぞれ接続し、ボールねじ軸の回転により強力型開を行えるように構成してなる。
【0023】
この油圧回路では、動作▲1▼のスタート時に、増圧ピストン13を後退限位置とすること、動作▲3▼ではボールねじ軸17を右回転して高圧型締を行い、動作▲5▼ではボールねじ軸17を右回転して圧抜きを行い、最終動作▲7▼ではボールねじ軸17を左回転して増圧ピストン13を後退限位置まで移動している点で、図6による油圧回路とは異なるが、他の動作は同一に行われる。
また上記油圧回路のいずれにおいても、高圧型締圧力の上昇圧力はプレッシャースイッチ(PS1)にて検出し、増圧ピストンの位置は近接スイッチ(図示せず)により検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる油圧と電気を駆動源とする併用式直圧型締装置の要部縦断側面図である。
【図2】図1A−A線断面図である。
【図3】この発明の他の実施形態の要部縦断側面図である。
【図4】図2B−B線断面図である。
【図5】図1の型締装置の油圧回路図である。
【図6】図2の型締装置の油圧回路図である。
【図7】図2の型締装置の他の実施形態の油圧回路図である。
【符号の説明】
1 型締シリンダ
3 型締ピストン
4 可動盤
5 タイバー
6 型締ロッド
7 係合溝
8 連係装置
9 ハーフナット部材
12 増圧シリンダ
13 増圧ピストン
14 受け板
15 ボールナット部材
16 連結板
17 ボールねじ軸
18 型開閉用の電動サーボモータ
20 シャッター部材
【発明の属する技術分野】
この発明は、電動サーボモータを駆動源とするホールねじ軸の回転により型開閉ができ、また型締シリンダを増圧して型締を行い得る油圧と電気を併用した直圧型締装置に関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
直圧式型締装置の駆動源として電動サーボモータを採用し、その回転運動をボールねじ軸とボールナット部材とにより直線運動に変換して、型締盤の開閉移動及び型締を、機械的に行う電気式型締装置が知られているが、油圧による場合と比較して型開力や型締力に課題があり、大型の型締装置には使用し難いことから、油圧を併用した電気式が開発されつつある。
【0003】
この発明の目的は、型開閉の駆動源として電動サーボモータを採用し、その電動サーボモータにより回転するボールねじ軸を、油圧の増圧シリンダと複合化することにより、型閉後の型締シリンダの増圧を可能として、油圧による場合と変わるところのない高出力の型開及び型締力を発生することができる新たな油圧と電気を併用した直圧型締装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的によるこの発明は、中空の型締ピストンを備えた大径の型締シリンダと、型締シリンダ前方のタイバーに挿通した可動盤に連結して、型締ピストン内に出入自在に設けた型締ロッドと、その型締ロッドと上記型締ピストンの連係装置とからなる油圧作動の型締手段と、中空の増圧ピストンを備えた型締シリンダ両側の小径の増圧シリンダと、その増圧ピストンの先端に固着したボールナット部材と、そのボールナット部材と螺合して増圧ピストン内に出入自在に設けたボールねじ軸と、そのボールねじ軸を回転する可動盤側の電動サーボモータとによる型開閉手段とからなり、その型開閉手段の上記増圧シリンダと、型締手段の上記型締シリンダとにわたり油圧回路を配設してなるというものである。
【0005】
またこの発明は、上記連係装置を、上記型締ロッドの後端部周囲の係合溝に対し係脱自在に、上記型締ピストンの先端面に対設した一対のハーフナット部材と、その可動装置とから構成し、上記型締シリンダと上記増圧シリンダの前室同志と後室同志をそれぞれ油圧路に接続する一方、型締シリンダの後室側の油圧路に前室側の油圧路と接続したパイロットチェックバルブを設け、上記ボールねじ軸の回転による増圧ピストンの作動により強力型開と型締シリンダの増圧を行えるように構成してなる、というものである。
【0006】
さらにこの発明は、上記連係装置を、上記型締ロッドの後端面と上記型締ピストンの先端面との間に出入自在に、上記型締ピストンの先端面に揺動自在に軸設したシャッター部材と、その可動装置とから構成する一方、上記型締シリンダの後室側の油圧路にパイロットチェックバルブを設け、その後室側の油圧路とパイロットチェックバルブを、切換バルブにより上記増圧シリンダの後室側の油圧路と前室側の油圧路にそれぞれ接続して、上記ボールねじの回転による増圧ピストンの作動により型締シリンダの増圧を行えるように構成してなる、というものであり、また上記後室側の油圧路とパイロットチェックバルブを、切換バルブにより上記増圧シリンダの前室側の油圧路と後室側の油圧路にそれぞれ接続して、上記ボールねじの回転による増圧ピストンの作動により型締シリンダの増圧を行えるように構成してなる、というものでもある。
【0007】
上記構成では、電動サーボモータにより回転するボールねじ軸により型開閉を行うことができ、またボールねじ軸の回転による増圧ピストンの移動により、型締シリンダの増圧が行えるので、高出力の型開及び型締力が発生し、油圧回路も簡単で油圧ポンプなどの装置が不要となり、また油圧駆動に比べて応答性もよいので操作性にも優れ、電動サーボモータの回転及び停止操作のみで、型開閉を高速に、型締を強力に行うことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
図中1は固定盤2と一体構造の大径の型締シリンダで、内部に中空の型締ピストン3を備えている。4は型締シリンダの前方の可動盤で、四隅部をタイバー5,5に挿通して、図示しない型置盤に対し進退自在に設けられている。
6は可動盤4の中央部に連結して型締ピストン3に出入自在に設けた型締ロッドで、その後端部周囲には環状の係合溝7が設けてある。
【0009】
8は型締ロッド5と上記型締ピストン3の連係装置で、型締ピストン3の先端面の上下に対設した一対のハーフナット部材9,9と、両ハーフナット部材9,9をねじ軸10の回転により上下可動して、上記係合溝7に対し係脱する電動モータ11とからなり、上記型締シリンダ1と共に型締手段を構成している。
【0010】
12は上記型締シリンダ2の両側に並設した小径の増圧シリンダで、その内部の中空の増圧ピストン13を備える。この増圧ピストン13の先端の受板14にはボールナット部材15が、上記タイバー5,5の上下にわたり挿通した廻り止めを兼ねる連結板16に取付けて固着してあり、そのボールナット部材15にボールねじ軸17が、可動盤側から増圧ピストン内に出入自在に螺合してある。このボールねじ軸17の可動盤側の端部は、可動盤4に取付けた型開閉用の電動サーボモータ18の駆動軸(図示せず)に接続してある。
【0011】
図3及び図4に示す実施形態は、上記連係装置8のハーフナット部材を、1枚の円形プレートによるシャッター部材20に代えて、そのシャッター部材20を上記型締ロッド6の後端面と上記型締ピストン3の先端面との間に出入自在に、型締ピストン3の先端面にアーム板21により揺動自在に軸設し、そのアーム板21をプーリー22とベルト23とにより、電動モータ24により回動して、シャッター部材20による型締ピストン3と型締ロッド6の連係及び解除を行える構成からなる。
なお、25は型厚調整用の電動モータ、26は型厚調整歯車である。
【0012】
図5は、上記連係装置8にハーフナット部材9を採用した図1に示す実施形態の油圧回路で、上記型締シリンダ1と上記増圧シリンダ12の前室1a,12a同志と後室1a,12b同志をそれぞれ油圧路31,32により接続する一方、型締シリンダ1の後室側の油圧路32に前室側の油圧路31と接続したパイロットチェックバルブを設け、その油圧路31,32に切換バルブV1を設けるとともに、増圧シリンダ12の前室側の油圧路31に切換バルブV3を備える給排油路33を、また後室側の油圧路32に切換バルブV2を備えた給排油路34を接続して、油圧による増圧シリンダの作動により強力型開を行えるようにしてある。
【0013】
この油圧回路による型開閉及び型締動作について説明すると、
▲1▼ 高速型閉
増圧ピストン13を前進限に位置させて、V1をOFF(右側)にして油圧路31,32を遮断し、モータ駆動によりボールねじ軸17を左回転する。これにより固定状態のボールナット部材15に螺合したボールねじ軸17は、増圧ピストン13より右方向に高速で長く伸び出て前進し、可動盤4が型締ロッド6と共に高速前進して型閉となる。
【0014】
▲2▼ 高圧切替
型閉終了後にモータ駆動を停止して、ボールねじ軸17の回転を止め、ハーフナット部材9を係合溝7に嵌合して、型締ピストン6と型締ロッド3とを連結する。
【0015】
▲3▼ 高圧型締
V1をON(左側)に切換えて油圧路31,32の遮断を解除し、型締シリンダ1と増圧シリンダ12の各油室をそれぞれ連通してから、ボールねじ軸17を再度モータ駆動して左回転する。
ボールねじ軸17は型閉じにより左方向に前進することができず、定位置での回転となり、その回転力がボールナット部材15により増圧ピストン13を左方向に後退させる押圧力となり、後室12bの圧油が油圧路32に押し出されるようになる。
これにより油圧路32により連通した型締シリンダ1の後室1bの圧油が圧迫されて昇圧するようになる。この際の増庄シリンダの前室12aの油不足分は、V3をON(右側)に切換えることにより給排油路33より吸込んで補給されることになる。
【0016】
▲4▼ 高圧型締圧力上昇
さらにボールねじ軸17の左回転を継続し、増圧ピストン13を後退限位置まで移動すると、型締シリンダ1の後室1bの圧油が更に圧迫されて型締圧力が上昇し強力型締となる。型締圧力の上昇がプレッシャスイッチPSIにより確認されると、V1をOFF(右側)に切換えて保圧状態に入る。この時にV2をON(上側)とし、ボールねじ軸17の左回転を継続し、増圧ピストン13を後退限位置まで移動させる。
【0017】
▲5▼ 圧抜き、強力型開
V1はONのままにして、ボールねじ軸17を右回転にモータ駆動すると、増圧ピストン13が前進限位置へと移動する。同時にV2をONに切換えて、型締シリンダ1の後室1bの圧油を、油圧路32から給排油路34を経てタンクに逃がすようにする。増圧ピストン13の前進移動に伴い前室12aの圧油は、油圧路31を経て型締シリンダ1の前室1aの圧油を圧迫し、型締ピストン3を型締ロッド6と共に引っ張る。これにより圧抜きが生じ、さらに強力型開となる。
【0018】
▲6▼ 高速型開
ボールねじ軸17のモータ駆動を停止し、ハーフナット部材9を係合溝7から外して、型締ピストン3と型締ラム6の連結を解除する。
V1,V2をOFFに切換えて油圧路31,32及び給排油路34を遮断し、ボールねじ軸17を右回転にモータ駆動する。これにより可動盤4が型締ロッド6と共に高速で後退移動して、型締ロッド6は型締ピストン3内に入り込み、高速での型開となる。
【0019】
▲7▼ 型開停止
ボールねじ軸17のモータ駆動を止めて回転を停止させる。V2をONに切換えたのち、ボールねじ軸17をモータ駆動して再度右回転させ、増圧ピストン13を前進限位置まで移動する。
【0020】
図6は、上記連係装置8にシャッター部材20を採用した図3に示す実施形態の油圧回路で、上記型締シリンダ1後室1bの油圧路32と、その油圧路32に設けたパイロットチェックバルブを切換バルブV1により、上記増圧シリンダ12の後室12b側の油圧路32と前室12a側の油圧路31にそれぞれ接続して、ボールねじ軸の回転により強力型締を行えるように構成してなる。
【0021】
この油圧回路による高速型閉から型開停止までの動作としては、動作▲5▼において、増圧ピストン13が前進側へ圧抜き時間分動かされることと、ハーフナット部材9がシャッター部材に代わって、型締ピストン3と型締ロッド6の連係及び解除がおこなわれる点で、図5による油圧回路とは動作がことなるが、他の動作は同一に行われる。
【0022】
図7は、上記連係装置8にシャッター部材20を採用した実施形態の他の構成による油圧回路を示すもので、上記型締シリンダ1の後室1bの油圧路32とその油圧回路32のパイロットチェックバルブを、切換バルブV1により上記増圧シリンダ12の前室12aの油圧路31と後室12bの油圧路32にそれぞれ接続し、ボールねじ軸の回転により強力型開を行えるように構成してなる。
【0023】
この油圧回路では、動作▲1▼のスタート時に、増圧ピストン13を後退限位置とすること、動作▲3▼ではボールねじ軸17を右回転して高圧型締を行い、動作▲5▼ではボールねじ軸17を右回転して圧抜きを行い、最終動作▲7▼ではボールねじ軸17を左回転して増圧ピストン13を後退限位置まで移動している点で、図6による油圧回路とは異なるが、他の動作は同一に行われる。
また上記油圧回路のいずれにおいても、高圧型締圧力の上昇圧力はプレッシャースイッチ(PS1)にて検出し、増圧ピストンの位置は近接スイッチ(図示せず)により検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる油圧と電気を駆動源とする併用式直圧型締装置の要部縦断側面図である。
【図2】図1A−A線断面図である。
【図3】この発明の他の実施形態の要部縦断側面図である。
【図4】図2B−B線断面図である。
【図5】図1の型締装置の油圧回路図である。
【図6】図2の型締装置の油圧回路図である。
【図7】図2の型締装置の他の実施形態の油圧回路図である。
【符号の説明】
1 型締シリンダ
3 型締ピストン
4 可動盤
5 タイバー
6 型締ロッド
7 係合溝
8 連係装置
9 ハーフナット部材
12 増圧シリンダ
13 増圧ピストン
14 受け板
15 ボールナット部材
16 連結板
17 ボールねじ軸
18 型開閉用の電動サーボモータ
20 シャッター部材
Claims (4)
- 中空の型締ピストンを備えた大径の型締シリンダと、型締シリンダ前方のタイバーに挿通した可動盤に連結して、型締ピストン内に出入自在に設けた型締ロッドと、その型締ロッドと上記型締ピストンの連係装置とからなる油圧作動の型締手段と、
中空の増圧ピストンを備えた型締シリンダ両側の小径の増圧シリンダと、
その増圧ピストンの先端に固着したボールナット部材と、そのボールナット部材と螺合して増圧ピストン内に出入自在に設けたボールねじ軸と、そのボールねじ軸を回転する可動盤側の電動サーボモータとによる型開閉手段とからなり、
その型開閉手段の上記増圧シリンダと、型締手段の上記型締シリンダとにわたり油圧回路を配設してなることを特徴とする油圧と電気を併用した直圧型締装置。 - 上記連係装置を、上記型締ロッドの後端部周囲の係合溝に対し係脱自在に、上記型締ピストンの先端面に対設した一対のハーフナット部材と、その可動装置とから構成し、上記型締シリンダと上記増圧シリンダの前室同志と後室同志をそれぞれ油圧路に接続する一方、型締シリンダの後室側の油圧路に前室側の油圧路と接続したパイロットチェックバルブを設け、上記ボールねじ軸の回転による増圧ピストンの作動により強力型開と型締シリンダの増圧を行えるように構成してなることを特徴とする請求項1記載の油圧と電気を併用した直圧型締装置。
- 上記連係装置を、上記型締ロッドの後端面と上記型締ピストンの先端面との間に出入自在に、上記型締ピストンの先端面に揺動自在に軸設したシャッター部材と、その可動装置とから構成する一方、上記型締シリンダの後室側の油圧路にパイロットチェックバルブを設け、その後室側の油圧路とパイロットチェックバルブを、切換バルブにより上記増圧シリンダの後室側の油圧路と前室側の油圧路にそれぞれ接続して、上記ボールねじの回転による増圧ピストンの作動により型締シリンダの増圧を行えるように構成してなることを特徴とする請求項1記載の油圧と電気を併用した直圧型締装置。
- 上記後室側の油圧路とパイロットチェックバルブを、切換バルブにより上記増圧シリンダの前室側の油圧路と後室側の油圧路にそれぞれ接続して、上記ボールねじの回転による増圧ピストンの作動により型締シリンダの増圧を行えるように構成してなることを特徴とする請求項3記載の油圧と電気を併用した直圧型締装置。
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