JP3542035B2 - データ転送装置及びそれを備えるデータ通信システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、データ転送装置及びそれを備えるデータ通信システムに関し、特に、非同期転送モード(Asynchronous Transfer Mode:ATM)や同期転送モード(Synchronous Transfer Mode:STM)などのデータ転送装置及びそれを備えるデータ通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、データの転送速度に同期した低速のリファレンスクロックを用いてブロック間のデータ転送を行うデータ転送装置がある。このようなデータ転送装置は、ノイズに影響を受けやすい高速クロックを不要とするため、高速でデータ転送が可能である。また、低速のリファレンスクロックを用いるためパラレルデータ間のスキュー(Skew)の考慮が不要となる。
【0003】
図3は、従来のデータ転送装置の模式的な構成を示すブロック図である。図3には、以下説明する受信側インタフェース部20と、終端部21と、送信側インタフェース部22と、制御/監視部29とを備えたデータ転送装置45を示している。
【0004】
受信側インタフェース部20は、データにクロック信号が多重された受信側伝送路信号30からクロック信号を抽出する伝送路クロック抽出部2と、伝送路クロック抽出部2で抽出されたクロック信号に従って出力されるデータをシリアル信号からパラレル信号に変換するS/P変換部23と、データ送信機との伝送路の障害を検出するために受信側伝送路信号30の入力を監視する受信側伝送路信号断監視部1と、受信側伝送路信号断監視部1の監視結果に応じて警告表示信号(Alarm Indication Signal:AIS)挿入指示信号40が出力されたときにS/P変換部23からのデータのヘッダにAIS信号を挿入するAIS挿入部46と、AIS挿入部46から出力されるデータをパラレル信号からシリアル信号に変換するP/S変換部4と、S/P変換部23から出力されたクロック信号(リファレンスクロック信号33)に基づいてP/S変換部4からの装置内信号31を出力する際のクロック信号を生成する電圧制御発振器(voltage controlled oscillator:VCO)11と備えている。
【0005】
終端部21は、受信側インタフェース部20側から出力されたリファレンスクロック信号33に基づいて装置内信号31を入力する際のクロック信号を生成するVCO12と、P/S変換部4から出力されたデータである装置内信号31をシリアル信号からパラレル信号に変換するS/P変換部6と、S/P変換部6から出力されたデータを入力してデータを装置内クロック源13からのクロック信号に乗せ替えるエラスティックメモリ7と、受信側インタフェース部20の障害を検出するために装置内信号31の入力を監視する装置内信号断監視部5と、装置内信号断監視部5の監視結果に応じてAIS挿入指示信号44が出力されたときにエラスティックメモリ7からのデータのヘッダにAIS信号を挿入するAIS挿入部47とを備えている。
【0006】
送信側インタフェース部22は、受信側インタフェース部20で受信され終端部21を経由したデータを送信側伝送路信号32として相手側のデータ転送装置へ送信している。
【0007】
制御/監視部29は、受信側インタフェース部20、終端部21及び送信側インタフェース部22の駆動を制御したり、これらがそれぞれ所要に駆動しているかどうかを監視し、監視結果43をオペレート画面42に表示等することで可視情報としてオペレータへ報知している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の技術は、伝送路障害や装置内故障が発生した場合に、その旨をデータのヘッダに格納してからデータ受信機に転送するようにしているものの、データ転送装置からのデータそのものは、上記障害等によって本来の内容と異なる内容に置き換わっている場合がある。そのような内容が保証されない不定なデータがデータ受信機へ送信されると、データ受信機が誤作動する場合がある。
【0009】
具体的には、データ送信機と接続される伝送路に障害が発生して、データ転送装置45への受信側伝送路信号30の入力が断になった場合には、伝送路クロック抽出部2へ保証されない不定なデータが入力される。このとき、伝送路クロック抽出部2は伝送路クロックを抽出できないためクロック信号34が出力されなくなる。
【0010】
S/P変換部23はクロック信号34が入力されないので、リファレンスクロック信号33を出力できなくなる。この停止によりVCO11,12は適当なタイミングのクロック信号しか生成できず、最終的には、データ受信機に対して保証されない不定なデータが転送される。
【0011】
また、データ転送装置内で障害が発生して、終端部21への装置内信号31が断になった場合には、S/P変換部6へ入力される装置内信号31は保証されない不定なデータとなる。このデータはエラスティックメモリ7を介して、送信側インタフェース部22に送られる。このため伝送装置から保証されない不定なデータがデータ受信機に転送される。
【0012】
そこで、本発明は、伝送路障害や装置内故障が発生した場合に、データ受信機で誤作動しないようにすることを課題とする。
【0013】
また、本発明は、伝送路障害や装置内故障の発生により誤作動しないデータ通信システムを提供することを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明のデータ転送装置は、データに参照クロック信号が多重された受信側伝送路信号をデータ送信機から受信し装置内信号を出力する受信側インタフェース部と、装置内信号の受信および終端信号の出力を行う終端部と、該終端部から終端信号を受信し送信側伝送路信号をデータ受信機へ出力する送信側インタフェース部とを備え、前記受信側インタフェース部は、前記受信側伝送路信号の参照クロック信号に基づき所定のクロック信号を出力する第1のVCOと、前記受信側伝送路信号のデータ信号を前記所定のクロック信号に同期させ該同期させた信号を装置内信号として出力するP/S変換部と、前記受信側伝送路信号の信号断を監視する伝送路信号断監視部と、該伝送路信号断監視部が信号断を検出したとき前記P/S変換部から出力すべき装置内信号を所定の警告表示値に変更する第1のデータ変換部とを有し、前記終端部は、前記装置内信号を受信する際の所定のクロック信号を前記参照クロック信号に基づき出力する第2のVCOと、該第2のVCOが出力するクロック信号及び前記装置内信号のデータ信号を並列的に出力するS/P変換部と、該S/P変換部が出力するデータ信号を装置内クロック信号に同期させ該同期させた信号を終端信号として出力する終端信号出力部と、前記S/P変換部が出力するデータ信号の信号断を監視する装置内信号断監視部と、該装置内信号断監視部が信号断を検出したとき前記終端信号出力部が出力した終端信号を所定の警告表示値に変更して前記送信側インタフェース部へ供給する第2のデータ変換部とを有することを特徴とする。
【0015】
また、本発明のデータ通信システムは、データ転送装置を備えることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0017】
(実施形態1)
[構成の説明]
図1は、本発明の実施形態1のデータ転送装置の模式的な構成を示すブロック図である。図1には、以下説明する受信側インタフェース部20と、終端部21と、送信側インタフェース部22と、制御/監視部29とを備えたデータ転送装置45を示している。
【0018】
受信側インタフェース部20は、データにクロック信号が多重された受信側伝送路信号30からクロック信号を抽出する伝送路クロック抽出部2と、伝送路クロック抽出部2で抽出されたクロック信号34に従って出力されるデータ14をシリアル信号からパラレル信号に変換するS/P変換部23と、データ送信機との伝送路の障害を検出するために受信側伝送路信号30の入力を監視する受信側伝送路信号断監視部1と、受信側伝送路信号断監視部1の監視結果に応じて警告表示信号(Alarm Indication Signal:AIS)挿入指示信号40が出力されたときにS/P変換部23からのデータ35をデータ受信機で処理できないように書き換えると共にデータ35のヘッダにAIS信号を挿入するデータ変換部3と、データ変換部3からクロック信号37に従って出力されるデータ36をパラレル信号からシリアル信号に変換するP/S変換部4と、S/P変換部23から出力されたクロック信号(リファレンスクロック信号33)に基づいてP/S変換部4からの装置内信号31を出力する際のクロック信号を生成する電圧制御発振器(voltage controlled oscillator:VCO)11と備えている。
【0019】
なお、データ転送装置45内では、S/P変換部23でシリアル−パラレル変換することによって低速で伝送するクロック信号をリファレンスクロック信号33として用いている。
【0020】
終端部21は、受信側インタフェース部20側から出力されたリファレンスクロック信号33に基づいて装置内信号31を入力する際のクロック信号を生成するVCO12と、P/S変換部4から出力されたデータである装置内信号31をシリアル信号からパラレル信号に変換するS/P変換部6と、S/P変換部6から出力されたデータ16を装置内クロック源13からのクロック信号に乗せ替えるエラスティックメモリ7と、受信側インタフェース部20等の障害を検出するために装置内信号31に基づくデータ16の入力を監視する装置内信号断監視部5と、装置内信号断監視部5の監視結果に応じてAIS挿入指示信号44が出力されたときにエラスティックメモリ7からの終端信号18をデータ受信機で処理できないように書き換えると共にデータ16のヘッダにAIS信号を挿入するデータ変換部8とを備えている。
【0021】
送信側インタフェース部22は、受信側インタフェース部20で受信され終端部21を経由したデータである終端信号18等を送信側伝送路信号32として相手側のデータ転送装置へ送信している。
【0022】
制御/監視部29は、受信側インタフェース部20、終端部21及び送信側インタフェース部22の駆動を制御したり、これらがそれぞれ所要に駆動しているかどうかを監視し、監視結果43をオペレート画面42に表示等することで可視情報としてオペレータへ報知している。
【0023】
[動作の説明]
つぎに、図1のデータ転送装置の動作について説明する。まず、データ転送装置45の通常時の動作の概要を説明すると、データ送信機から送信されたデータは、受信側インタフェース部20で受信側伝送路信号30として受信され、装置内信号31として終端部21に送られる。終端部21は、送られてきた装置内信号31を終端して送信側インタフェース部22へ送る。送信側インタフェース部22は、送られてきたデータを送信側伝送路信号32としてデータ受信機へ送信する。
【0024】
以下、障害の発生前後の動作に分けて説明する。
【0025】
「障害発生前の動作」
データ送信機からデータ転送装置45にクロック信号が重畳された受信側伝送路信号30が送信されると、受信側インタフェース部20でこれが受信され、伝送路クロック抽出部2及び受信側伝送路信号断監視部1にパラレルで入力される。
【0026】
伝送路クロック抽出部2は、入力された受信側伝送路信号30の中からクロック信号34を抽出して、データ14をそのクロック信号34に同期させてS/P変換部23へ出力する。
【0027】
S/P変換部23は、伝送路クロック抽出部2から出力されたデータ14とクロック信号34とを入力すると、これらをシリアル信号からパラレル信号に変換する。そして、データ35としてクロック信号に同期させてデータ変換部3へ出力する。S/P変換部23からのクロック信号は、データ変換部3のみならず、VCO11,12にもリファレンスクロック信号33として出力される。
【0028】
ここで、受信側伝送路信号断監視部1は、受信側伝送路信号30を入力しているので、その旨を制御/監視部29へ出力する。したがって、データ変換部3へAIS挿入指示信号40は出力されない。
【0029】
このため、データ変換部3は、S/P変換部23からのデータ35をデータ36としてクロック信号37に同期させてP/S変換部4へ出力するだけで、ヘッダ等の内容は変わらない。
【0030】
VCO11は、S/P変換部23から出力されたリファレンスクロック信号33に従って、クロック信号を生成してP/S変換部4へ出力する。
【0031】
P/S変換部4は、データ変換部3から出力されるデータ36を、パラレル信号からシリアル信号に変換して、VCO11から出力されるクロック信号に同期させて装置内信号31として終端部21へ出力する。
【0032】
終端部21では、VCO12によって、受信側インタフェース部20側から出力されたリファレンスクロック信号33に基づいてクロック信号が生成され、このクロック信号に従って装置内信号31がP/S変換部6へ入力される。
【0033】
S/P変換部6は、P/S変換部4から出力された装置内信号31及びVCO12からのクロック信号をシリアル信号からパラレル信号に変換する。そして、データ16としてクロック信号15に同期させてエラスティックメモリ7に出力する。なお、データ16は、エラスティックメモリ7のみならず、装置内信号断監視部5へも出力される。
【0034】
装置内信号断監視部5は、データ16を入力しているので、その旨を制御/監視部29へ出力する。したがって、装置内信号断監視部5からデータ変換部8へAIS挿入指示信号44は出力されない。
【0035】
エラスティックメモリ7は、S/P変換部6から出力されたデータ16を入力して、装置内クロック源13からのクロック信号に同期させて終端信号18として、データ変換部8に出力する。
【0036】
データ変換部8は、エラスティックメモリ7からの終端信号18の書き換え等を行わずに、そのまま送信側インタフェース部22へ出力する。
【0037】
送信側インタフェース部22は、終端部21からのデータを送信側伝送路信号32としてデータ受信機へ送信すると共に、制御/監視部29に対して、正常にデータ転送を行っている旨を出力する。
【0038】
制御/監視部29は、送信側インタフェース部22からの出力に基づく監視結果43をオペレータ画面42に出力する。このため、オペレータは、正常にデータ転送を行われていることを知ることができる。
【0039】
「障害発生後の動作」
データ送信機との間の伝送路に障害が生じると、受信側伝送路信号断監視部1で受信側伝送路信号30の入力が確認されなくなる。こうして、受信側伝送路信号断が検出されると、AIS挿入指示信号40がデータ変換部3及び制御/監視部29へ出力される。
【0040】
データ変換部3は、AIS挿入指示信号40を入力すると、S/P変換部23からのデータのヘッダにAIS信号を挿入すると共に、このデータを強制的に全てたとえば“1”に変更することによって、データ受信機で処理できないようにしてから、装置内信号31としてP/S変換部4へ出力する。
【0041】
実際には、受信側伝送路信号30がデータ転送装置45に入力されなくなると、リファレンスクロック信号33がVCO11に入力されなくなるので、VCO11で所要のクロック信号が生成できなくなり、適当なタイミングのクロック信号に従って装置内信号31が出力されるようになる。
【0042】
装置内信号31は終端部21を経由して、送信側インタフェース部22に出力される。送信側インタフェース部22は、終端部21からの出力を送信側伝送路信号32としてデータ受信機に送信する。この際にも、VCO12で所要のクロック信号が生成できなくなり、適当なタイミングのクロック信号に従って装置内信号31が入力されるようになる。
【0043】
一方、制御/監視部29は、AIS挿入指示信号40を入力すると、この旨を監視結果43に付加してオペレータ画面42に出力する。このため、オペレータは、障害の発生を知ることができ、障害の復旧作業にも取りかかることも可能となる。
【0044】
つぎに、たとえば受信側インタフェース部20のS/P変換部23で障害が発生した場合の動作について説明する。たとえばS/P変換部23で障害が発生しても、受信側伝送路信号30は、受信側インタフェース部20に入力されているので、受信側伝送路信号断監視部1で、受信側伝送路信号30の入力は確認されたままである。
【0045】
しかし、リファレンスクロック信号33が正常でなくなるので、VCO11で所要のクロック信号が生成できなくなり、適当なタイミングのクロック信号に従って装置内信号31が出力されるようになる。
【0046】
このため、終端部21では、データ16に断が生じ、装置内信号断監視部5へのデータ16の入力が確認されなくなる。こうして、装置内信号断が検出されると、AIS挿入指示信号44がデータ変更部8及び制御/監視部29へ出力される。
【0047】
データ変更部8は、AIS挿入指示信号44を入力すると、エラスティックメモリ7から出力されるデータ(終端信号18)のヘッダにAIS信号を挿入すると共に、このデータを強制的に全てたとえば“1”に変更することによって、データ受信機で処理できないようにしてから、送信側インタフェース部22へ出力する。
【0048】
一方、制御/監視部29は、AIS挿入指示信号44を入力すると、この旨を監視結果43に付加してオペレータ画面42に出力する。このため、オペレータは、装置内信号31が断になったことを知ることができ、障害の復旧作業にも取りかかることも可能となる。
【0049】
(実施形態2)
[構成の説明]
図2は、本発明の実施形態2のデータ転送装置の模式的な構成を示すブロック図である。図2には、受信側インタフェース20にリファレンスクロック信号33に同期して動作してVCO11,12へリファレンスクロック信号38を供給するマスターVCO10を設け、終端部21にマスターVCO10の障害を検出すると共に故障を検出した旨のAIS挿入指示信号41をデータ変更部8及び制御/監視部29へ出力するVCO断/VCO異常監視部9を設けた様子を示している。なお、図2において、図1と同様の部分には同一符号を付している。
【0050】
VCO断/VCO異常監視部9は、マスターVCO10のクロック出力断及びクロック出力周波数異常の発生の有無を監視することによって、マスターVCO10の障害発生を検出している。
【0051】
本実施形態では、障害により、たとえば受信側伝送路信号30がデータ転送装置45に入力されなくなっても、マスターVCO10によって生成されたクロック信号に同期させてデータ転送を可能としており、データ受信機側で障害が発生したのか、或いは、終端部21側で障害が発生したのかを判別できるようにしている。
【0052】
[動作の説明]
「マスターVCO10の障害発生前の動作」
マスターVCO10の障害発生前であって伝送路やデータ転送装置45内部における障害の発生前の動作は、実施形態1と同様である。但し、リファレンスクロック信号33に同期してマスターVCO10によって生成されたマスターVCO出力リファレンスクロック信号38がVCO11,12及びVCO断/VCO異常監視部9へそれぞれ出力される。
【0053】
また、マスターVCO10の障害発生前であって、データ転送装置45側の障害発生後の動作も、実施形態1と同様である。但し、マスターVCO10は、たとえば伝送路の障害によってリファレンスクロック信号33が正常に入力されなくなったときには、それをトリガとして自走することによってクロック信号を生成し、装置内信号31を終端部21へ送れるようにしている。
【0054】
たとえば、データ送信機とデータ転送装置45とを結ぶ伝送路で障害が発生して、受信側伝送路信号30がデータ転送装置45に入力されなくなると、データ変換部3で変換されたデータ36がマスターVCO10によって生成されたリファレンスクロック信号38に基づくVCO11,12のクロック信号に同期させて終端部21を経由してデータ受信機へ転送される。このデータ(送信側伝送路信号32)のヘッダには、データ変換部3でデータ変換した旨が入力される。
【0055】
一方、たとえば終端部21のS/P変換部6で障害が発生してデータ16がエラスティックメモリ7に入力されなくなると、送信側伝送路信号32がマスターVCO10によって生成されたクロック信号に基づくVCO12のクロック信号に同期させてデータ受信機へ転送される。このデータのヘッダには、データ変換部8でデータ変換した旨が入力される。
【0056】
このため、データ受信機では、転送された送信側伝送路信号32のヘッダを参照することで、データ変換部3,8のいずれでデータ変換が行われたかを判別でき、受信側インタフェース部20側で障害発生したのか、終端部21側で障害が発生したのかを特定することができる。
【0057】
「マスターVCO10の障害発生後の動作」
マスターVCO10の障害発生後には、たとえば位相、振幅等が突然変わったクロック信号がVCO11,12及びVCO断/VOC異常監視部9へ出力されることになり、装置内信号31は保証されない不定なデータとなる。
【0058】
VCO断/VOC異常監視部9は、このようなクロック信号の変化により、マスターVCO10の故障を検出すると、これをトリガとしてAIS挿入指示信号41をデータ変換部8及び制御/監視部29へ出力することによって、データ受信機側へ不定なデータを転送しないようにしている。
【0059】
このため、データ受信機では、転送された送信側伝送路信号32のヘッダを参照することで、データ変換部8でデータ変換が行われ、終端部21側で障害が発生したことを特定できる。
【0060】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明のデータ転送装置は、伝送路障害や装置内故障が発生した場合に、データをデータ受信機で処理できないように書き換えてから転送しているので、データ受信機で誤作動しないようにすることができる。
【0061】
また、本発明のデータ通信装置は、上記データ転送装置を備えているので、伝送路障害や装置内故障が発生した場合に、誤作動しないようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1のデータ転送装置の模式的な構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態2のデータ転送装置の模式的な構成を示すブロック図である。
【図3】従来技術のデータ転送装置の模式的な構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 受信側伝送路信号断監視部
2 伝送路クロック抽出部
3 データ変換部
4 P/S変換部
9 VCO断/VCO異常監視部
10 マスターVCO
11,12 VCO
14,16,35,36 データ
15,34,37 クロック信号
20 受信側インタフェース部
21 終端部
22 送信側インタフェース部
23 S/P変換部
29 制御/監視部
30 受信側伝送路信号30
31 装置内信号
33 リファレンスクロック信号
40,44 挿入指示信号
45 データ転送装置
Claims (6)
- データに参照クロック信号が多重された受信側伝送路信号をデータ送信機から受信し装置内信号を出力する受信側インタフェース部と、装置内信号の受信および終端信号の出力を行う終端部と、該終端部から終端信号を受信し送信側伝送路信号をデータ受信機へ出力する送信側インタフェース部とを備え、
前記受信側インタフェース部は、前記受信側伝送路信号の参照クロック信号に基づき所定のクロック信号を出力する第1のVCOと、前記受信側伝送路信号のデータ信号を前記所定のクロック信号に同期させ該同期させた信号を装置内信号として出力するP/S変換部と、前記受信側伝送路信号の信号断を監視する伝送路信号断監視部と、該伝送路信号断監視部が信号断を検出したとき前記P/S変換部から出力すべき装置内信号を所定の警告表示値に変更する第1のデータ変換部とを有し、
前記終端部は、前記装置内信号を受信する際の所定のクロック信号を前記参照クロック信号に基づき出力する第2のVCOと、該第2のVCOが出力するクロック信号及び前記装置内信号のデータ信号を並列的に出力するS/P変換部と、該S/P変換部が出力するデータ信号を装置内クロック信号に同期させ該同期させた信号を終端信号として出力する終端信号出力部と、前記S/P変換部が出力するデータ信号の信号断を監視する装置内信号断監視部と、該装置内信号断監視部が信号断を検出したとき前記終端信号出力部が出力した終端信号を所定の警告表示値に変更して前記送信側インタフェース部へ供給する第2のデータ変換部とを有することを特徴とするデータ転送装置。 - 前記受信側インタフェースは、前記参照クロック信号に同期させたマスター参照クロック信号を前記第1のVCO及び第2のVCOへ供給するマスターVCOを有し、
前記終端部は、前記第2のVCOへ供給されるマスター参照クロック信号に基づき前記マスターVCOの異常を監視し該異常を検出したとき前記終端信号を所定の警告表示値に変更するための信号を前記第2のデータ変換部へ供給するVCO異常監視部を有することを特徴とする請求項1記載のデータ転送装置。 - 前記伝送路信号断監視部および装置内信号断監視部による当該信号断の検出を監視し、該監視の結果を画面出力する監視部を備えることを特徴とする請求項1又は2記載のデータ転送装置。
- 前記VCO異常監視部は、前記終端信号を所定の警告表示値に変更するための前記信号を前記監視部へ供給し、該監視部は、前記信号に基づきマスターVCOが異常である旨を画面出力することを特徴とする請求項3記載のデータ転送装置。
- 前記第1のデータ変換部および第2のデータ変換部は、データ受信機において処理することができない値を前記所定の警告表示値として、当該信号の値を変更することを特徴とする請求項1乃至4記載のデータ転送装置。
- 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のデータ転送装置を備えることを特徴とするデータ通信システム。
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