JP3541717B2 - 内燃機関のフライホイール装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トルク伝達を行なうとともに曲げ方向の振動を減衰するためのフレキシブルプレートをそなえた、内燃機関のフライホイール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車等の内燃機関(エンジン)では、クランクシャフトの後端にフライホイールを取り付け、その慣性力を利用して軸トルクを平均化し回転の円滑化を図っている。ところが、高回転域において、クランク軸からフライホイールまでのマス−バネ系により、クランク軸後部からフライホイール部にかけて曲げ共振現象が生じる。この曲げ振動の共振振動数がエンジンの中・高回転域に存在すると不快な振動や騒音が発生することになり、ドライバに不快感を与えたり、クラッチ切れを悪化させたり、クランクシャフトのフライホイール取付部に大きな応力を生じさせることになる。
【0003】
そこで、近年では、図9に示すように、クランクシャフト95の後端にフレキシブルプレート91を装着し、フレキシブルプレート91を介してフライホイール94を装着したフライホイール装置が実用化されている。フレキシブルプレート91は、円周方向に剛性が高く半径方向には剛性が低い円盤状の部材であり、内周部をクランクシャフト95の後端に固定され外周部をフライホイール94に固定されている。このフレキシブルプレート91を装着することにより、フライホイール装置全体の曲げ剛性を低下させ、曲げ振動の共振現象を低回転域で発生させて中・高回転域でのエンジン振動・騒音,フライホイール振れ及びクランクシャフトの応力を抑制するようになっているのである。なお、92,93はアダプタプレートである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したフレキシブルプレート91をそなえたフライホイール装置の場合、フレキシブルプレート91の装着により中・高回転域での全体の振動・騒音,フライホイール振れ及びクランクシャフトの応力は抑制される反面、常用回転域で共振現象が生じてしまう。これによりフレキシブルプレート91に生じる応力は、特に、フレキシブルプレート91においてクランクシャフト95との取り付け部の境界部分に集中しやすく、疲労クラックが発生したり、また、取り付け面において磨耗(フレッチング)が生じたりする虞がある。
【0005】
これに対し、フレキシブルプレートの板厚を厚くして強度を向上させることも可能であるが、フライホイール装置全体の剛性も向上してしまい、振動・騒音の低減効果が小さくなってしまう。
また、特開平09−144813号公報に開示されているように、フレキシブルプレートとクランクシャフトとの間に材質の異なる2つの円盤状プレートを挟み、内周部をボルトでフレキシブルプレートとともにクランクシャフトに締結し、外周部はリベットでフレキシブルプレートと締結するようにした技術が提案されている。この技術は、フレキシブルプレートにたわみが生じたときに各プレート間に発生する摩擦により、フレキシブルプレートの振動を抑えるようにしたものである。
【0006】
しかしながら、この技術のようにプレートの両端を締結した場合には、各プレートは接触面ですべることなく一体にたわむことになり、振動エネルギを吸収できるほどの摩擦を期待することはできない。さらに、円盤状プレートの材質によっては、例えば、ゴム等の柔らかい材質の場合には、フレキシブルプレートをクランクシャフトに強く締結することができず、振動により緩みが生じたりする虞もある。また、金属のように硬い材質の場合には、フライホイール装置全体の剛性が向上してしまい、フレキシブルプレート付きフライホイール装置の装着効果が低減してしまう。
【0007】
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、フレキシブルプレート付きフライホイール装置による振動・騒音の低減効果を損なうことなく、フレキシブルプレートの耐久性を確保できるようにした、内燃機関のフライホイール装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の本発明の内燃機関のフライホイール装置では、円周方向に剛性が高く径方向に剛性が低い円盤状のフレキシブルプレートとアダプタプレートとの間に弾性部材を挟装するとともに、フレキシブルプレートの内周側部分をアダプタプレートとともにクランクシャフトの軸端に共締めして、フレキシブルプレートの内周側部分よりも径方向外側の所定部分を弾性部材により押圧する。
【0009】
これにより、フレキシブルプレートの曲げ振動は弾性部材の弾性変形によって抑制される。
【0010】
また、請求項2記載の本発明の内燃機関のフライホイール装置では、請求項1記載の内燃機関のフライホイール装置において、一対のアダプタプレートによりフレキシブルプレートを挟持するとともに、フレキシブルプレートと一対のアダプタプレートとの間にそれぞれ弾性部材を挟装して、フレキシブルプレートの内周側部分よりも径方向外側の所定部分を表裏両面から押圧する。
これにより、フレキシブルプレートの表裏両面に配された弾性部材の弾性変形によって曲げ振動はより効果的に抑制される。
【0011】
さらに、請求項3記載の本発明の内燃機関のフライホイール装置では、請求項1又は2記載の内燃機関のフライホイール装置において、アダプタプレートを弾性変形可能として、フレキシブルプレートとフライホイールとの間に弾性部材とともに挟装する。
これにより、弾性部材の弾性変形とフライホイールとアダプタプレートとの間の摩擦抵抗とによって曲げ振動はより効果的に抑制される。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1〜図4は本発明の第1実施形態としての内燃機関のフライホイール装置を示すもので、図1はその構成を示す要部断面図である。また、図2は、本フライホイール装置にかかるアダプタプレートの構成について示す図である。
【0013】
図1に示すように、本フライホイール装置は、外周部にフライホイール7が固設されたフレキシブルプレート1を、アダプタプレート2とともにクランクシャフト5の端部に共締めされた構成になっている。
アダプタプレート2は、図2に示すように円盤状のプレートであり、フレキシブルプレート1と同様の弾性変形可能な金属(例えば、SK5M等)で形成されている。その内周側はフレキシブルプレート1への取付け部21となっており、フレキシブルプレート1に密着するように平面状に形成されている。そして、フレキシブルプレート1に設けられたボルト4用の挿通孔1aに対応するように挿通孔2aが設けられており、挿通孔1a,2aの位置をクランクシャフト5の雌ねじ孔5aに合わせた上で、ボルト4を雌ねじ孔5aに螺入することにより、フレキシブルプレート1とともにクランクシャフト5に共締めされるようになっている。
【0014】
アダプタプレート2の取付け部21の外周側には段差22が設けられており、段差22を介して取付け部21を取り巻くように外周部23が設けられている。そして、外周部23に近接する平面部に弾性部材としてのゴム6が環状に接着されている。ゴム6の厚さはアダプタプレート2をフレキシブルプレート1とともにクランクシャフト5に共締めしたときに、フレキシブルプレート1とアダプタプレート2の表面24との間で圧縮されるよう設定されている。
【0015】
また、アダプタプレート2をフレキシブルプレート1とともにクランクシャフト5に共締めし、フレキシブルプレート1にフライホイール7を取り付けたときには、外周部23は裏面25をフライホイール7により押されて弾性変形し、ゴム6は更に圧縮されるようになっている。そして、この弾性変形による弾性力により、裏面25とフライホイール7との間では、常に接触圧が発生した状態となっている。
【0016】
なお、アダプタプレート2の少なくとも裏面25には、リン酸塩皮膜処理等の表面処理が施されており、耐摩擦性の向上が図られている。また、フライホイール7は、図示しないクラッチ機構の作動時にはクラッチフェーシングと摺動するようになっており、フライホイール7はその摩擦熱により相当高温になるため、ゴム6は耐熱性を有する材料を使用する。
【0017】
本発明の第1実施形態としての内燃機関のフライホイール装置は上述のごとく構成されているので、フレキシブルプレート1に曲げ振動が発生すると、曲げ振動にともなう撓みに応じてアダプタプレート2にそなえられたゴム6も変形する。
例えば、図3に示すように、フレキシブルプレート1が鉛直面内で時計回り方向に変形した場合には、アダプタプレート2にそなえられたゴム6は、鉛直面内の上部ではフレキシブルプレート1がアダプタプレート2に接近することにより圧縮され、下部ではフレキシブルプレート1が遠ざかることにより膨張する。これは反時計回り方向に曲げ変形した場合も同様であり、フレキシブルプレート1の曲げ変形にともないアダプタプレート2にそなえられたゴム6は、圧縮,膨張を繰り返す。このとき、ゴム6内部の内部摩擦によってフレキシブルプレート1の振動エネルギは消費されていき曲げ振動振幅は抑制される。
【0018】
また、フレキシブルプレート1が曲げ変形すると、それに伴いフライホイール7も変位する。例えば、図3に示すように、フレキシブルプレート1が鉛直面内で時計回り方向に変形した場合には、フライホイール7も時計回り方向に回転し、アダプタプレート2に対しては相対的に下方に変位する。このとき、アダプタプレート2の外周部23の裏面25とフライホイール7との間には摩擦抵抗があるため、フライホイール7と裏面25との間の滑りに伴う摩擦抵抗により摩擦熱が発生する。この摩擦熱は、フレキシブルプレート1の曲げ振動の振動エネルギが熱に変換されたものであり、このように振動エネルギが摩擦熱に変換されることでフレキシブルプレート1の振動は抑制される。
したがって、図4に示すように、フレキシブルプレート1の振動の振幅は、ダンピングプレート2,3が装着された場合(図4中の実線参照)には、ダンピングプレート2,3が装着されない場合(図4中の一点鎖線参照)に比べて大幅に抑制される。
【0019】
このように、本内燃機関のフライホイール装置によれば、アダプタプレート2にそなえらえたゴム6によりフレキシブルプレート1の曲げ変形を受け、ゴム6の圧縮,膨張にともなう振動エネルギの消費によりフレキシブルプレート1の曲げ振動振幅を抑制することができ、フレキシブルプレート1の耐久信頼性の確保と振動,騒音の低減とがともに可能になるという利点がある。
【0020】
また、フライホイール7とアダプタプレート2との間の摩擦抵抗によりフレキシブルプレート1の振動を抑制させるようにもなっているので、より効果的に振動,騒音の低減をはかることができるという利点もある。
また、フレキシブルプレート1とクランクシャフト5との取付け部は、アダプタプレート2の取付け部21が共締めされることにより強度が向上されるという利点もある。さらに、フレキシブルプレート1は、クランクシャフト5との取付け部のみならず、アダプタプレート2にそなえられたゴム6にも接触し、さらに、フライホイール7はアダプタプレート2と接触するようになっているので、曲げ変形にともなう応力がフレキシブルプレート1のクランクシャフト5との取付け部への集中を緩和することができ、より耐久性を向上させることができるという利点もある。
【0021】
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図5〜図8は本発明の第2実施形態としての内燃機関のフライホイール装置を示すもので、図5はその構成を示す断面図である。また、図6は、本フライホイール装置にかかるアダプタプレートの構成について示す図であり、図7は本フライホイール装置の要部構成を示す側断面図である。
【0022】
図5に示すように、本フライホイール装置は、外周部にフライホイール57が固設されたフレキシブルプレート51を、1対のアダプタプレート60,70により挟持してクランクシャフト55の端部に共締めした構成になっている。
アダプタプレート60,70は、図6に示すように円盤状のプレートであり、フレキシブルプレート51と同様の金属(例えば、SK5M等)で形成されている。その内周側はフレキシブルプレート51への取付け部61,71となっており、フレキシブルプレート51に密着するように平面状に形成されている。そして、フレキシブルプレート51に設けられたボルト54用の挿通孔51aに対応するように挿通孔60a,70aが設けられており、挿通孔51a,60a,70aの位置をクランクシャフト55の雌ねじ孔55aに合わせた上で、ボルト54を雌ねじ孔55aに螺入することにより、フレキシブルプレート51とともにクランクシャフト55に共締めされている。
【0023】
アダプタプレート60,70の取付け部61,71の外周側には段差62,72が設けられており、段差62,72を介して取付け部61,71を取り巻くように外周部63,73が設けられている。この外周部63,73には円周方向に所定の間隔でリベット孔63a,73aが設けられている。また、アダプタプレート60,70のリベット孔63a,73aに対応して、フレキシブルプレート51にもリベット孔51bが設けられている。
【0024】
アダプタプレート60,70の外周部63,73とフレキシブルプレート51との間には、リベット孔51b,63a,73aの孔数に応じて複数の弾性体(防振ゴム)56が挟装されるようになっている。防振ゴム56の形状はドーナツ形(図7参照)になっており、その中央部にはリベット孔56aが設けられている。組立時には、図7に示すように、各リベット孔51b,63a,73a,56aの位置を一致させた上で、まずカラー58を嵌入し、次にリベット59を打ち込んで防振ゴム56を固定するようになっている。
また、アダプタプレート60,70の外周部63,73とフレキシブルプレート51との隙間幅は、防振ゴム56の高さ(力が加えられていない状態での高さ)よりも狭く設定されている。このため、挟装時には防振ゴム56は隙間幅まで圧縮された状態となっている。
【0025】
本発明の第2実施形態としての内燃機関のフライホイール装置は上述のごとく構成されているので、クランクシャフト55の回転にともないフレキシブルプレート51に曲げ振動が発生すると、フレキシブルプレート51の曲げ振動にともなう撓みに応じて、アダプタプレート60,70とフレキシブルプレート51との隙間に挟装された防振ゴム56も変形する。
【0026】
例えば、図8に示すように、フレキシブルプレート51が鉛直面内で時計回り方向に変形した場合には、アダプタプレート70とフレキシブルプレート51との隙間にそなえられた上部の防振ゴム56Aは、フレキシブルプレート51がアダプタプレート70に接近することにより圧縮され、下部の防振ゴム56Bは、フレキシブルプレート51がアダプタプレート70から遠ざかることにより膨張する。
【0027】
一方、アダプタプレート60とフレキシブルプレート51との隙間にそなえられた防振ゴム56C,56Dのうち、上部の防振ゴム56Cは、フレキシブルプレート51がアダプタプレート60から遠ざかることにより膨張し、下部の防振ゴム56Dは、フレキシブルプレート51がアダプタプレート60に接近することにより圧縮される。
【0028】
これは、フレキシブルプレート51が他の方向に曲げ変形した場合も同様であり、フレキシブルプレート51の曲げ変形にともないアダプタプレート60,70とフレキシブルプレート51との隙間に挟装された防振ゴム56は、圧縮,膨張を繰り返す。このとき、防振ゴム56内部の内部摩擦によってフレキシブルプレート51の振動エネルギは消費され、フレキシブルプレート51の曲げ振動の振幅は抑制される。
したがって、エンジンの回転数がフレキシブルプレート51の共振域に入った場合でも、例えば、第1実施形態において図4に示したのと同様に、フレキシブルプレート51の振動の振幅は、アダプタプレート60,70が装着されない場合に比べて大幅に低減される。
【0029】
このように、本内燃機関のフライホイール装置によれば、アダプタプレート60,70とフレキシブルプレート51との隙間に挟装された防振ゴム56によりフレキシブルプレート1の曲げ変形を受け、防振ゴム56の圧縮,膨張にともなう振動エネルギの消費によりフレキシブルプレート51の振動を抑制させるようになっているので、フレキシブルプレート51の板厚を増加させることなく曲げ振動を抑制することができ、フレキシブルプレート51の耐久性や信頼性の確保と振動,騒音の低減とがともに可能になるという利点がある。
【0030】
また、フレキシブルプレート51とクランクシャフト55との取付け部は、アダプタプレート60,70の取付け部61,71が共締めされることにより強度が向上されるという利点もある。
【0031】
なお、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、上述の第1実施形態では、ゴム6をそなえたアダプタプレート2をフレキシブルプレート1のフライホイール7側にのみ配設しているが、さらに、クランクシャフト5側にもゴムをそなえたアダプタプレートを配設し、フレキシブルプレート1をゴムにより挟み込むような構成にしてもよい。
また、アダプタプレート2にゴム6をそなえず、アダプタプレート2の外周部23の裏面25とフライホイール7との間の摩擦抵抗のみによって、フレキシブルプレート1の曲げ振動を抑制するようにすることも可能である。逆に、アダプタプレート2をフライホイール7に接触させず、ゴム6の弾性変形のみによってフレキシブルプレート1の曲げ振動を抑制するようにすることも可能である。
【0032】
また、上述の第2実施形態では、防振ゴム56をリベット59により固定するようになっているが、リベット59の代わりにボルトとナットにより固定してもよく、第1実施形態のごとくアダプタプレート60,70に加硫して固定するようにしてもよい。
さらに、上述の各実施形態では、弾性部材としてゴムを用いた場合について例示しているが、これに限定されず、つる巻バネや板バネ等のバネ材を用いることも可能である。
【0033】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1記載の本発明の内燃機関のフライホイール装置によれば、アダプタプレートとフレキシブルプレートとの間に挟装された弾性部材の弾性変形により、フレキシブルプレートの振動を抑制するようになっているので、フレキシブルプレートの板厚を増加させることなく曲げ振動を抑制することができ、その耐久性や信頼性の確保と振動,騒音の低減とがともに可能になるという利点がある。
【0034】
加えて、フレキシブルプレートにアダプタプレートが共締めされることにより、フレキシブルプレートのクランクシャフトへの取付け部の耐久性や信頼性が確保されるという利点もある。
また、請求項2記載の本発明の内燃機関のフライホイール装置によれば、フレキシブルプレートと一対のアダプタプレートとの間にそれぞれ弾性部材が挟装されているので、フレキシブルプレートの振動をより抑制することができ、効果的に振動,騒音低減をはかることができるという利点がある。
【0035】
また、請求項3記載の本発明の内燃機関のフライホイール装置によれば、フライホイールとアダプタプレートとの間の摩擦抵抗によりフレキシブルプレートの振動を抑制するようになっているので、より効果的に振動,騒音低減をはかることができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態としての内燃機関のフライホイール装置の構成を示す側断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態としての内燃機関のフライホイール装置にかかるアダプタプレートの構成を示す斜視図である。
【図3】本発明の第1実施形態としての内燃機関のフライホイール装置の作用効果を説明するための模式図である。
【図4】本発明の第1実施形態としての内燃機関のフライホイール装置の作用効果を説明するための周波数と振幅の関係を示す図である。
【図5】本発明の第2実施形態としての内燃機関のフライホイール装置の構成を示す側断面図である。
【図6】本発明の第2実施形態としての内燃機関のフライホイール装置にかかるアダプタプレートの構成を示す平面図である。
【図7】本発明の第2実施形態としての内燃機関のフライホイール装置の要部構成を示す側断面図である。
【図8】本発明の第2実施形態としての内燃機関のフライホイール装置の作用効果を説明するための模式図である。
【図9】従来の内燃機関のフライホイール装置の構成を示す側断面図である。
【符号の説明】
1 フレキシブルプレート
2 アダプタプレート
4 ボルト
5 クランクシャフト
6 バネ
7 フライホイール
51 フレキシブルプレート
54 ボルト
55 クランクシャフト
56 防振バネ
58 カラー
59 リベット
60,70 アダプタプレート

Claims (3)

  1. 所定の慣性モーメントを有するフライホイールと、円周方向に剛性が高く径方向に剛性が低い円盤状のフレキシブルプレートとをそなえ、該フライホイールを該フレキシブルプレートの外周側部分に固設するとともに該フレキシブルプレートの内周側部分を機関のクランクシャフトに締結した内燃機関のフライホイール装置において、
    該フレキシブルプレートとともに該クランクシャフトの軸端に締結されるアダプタプレートと、
    該フレキシブルプレートと該アダプタプレートとの間に挟装される弾性部材とをそなえ、
    該フレキシブルプレートの内周側部分を該アダプタプレートとともに該クランクシャフトの軸端に共締めするとともに、該フレキシブルプレートの該内周側部分よりも径方向外側の所定部分を該弾性部材により押圧する
    ことを特徴とする、内燃機関のフライホイール装置。
  2. 該アダプタプレートを一対そなえ、
    該一対のアダプタプレートにより該フレキシブルプレートを挟持するとともに、該フレキシブルプレートと該一対のアダプタプレートとの間にそれぞれ挟装される該弾性部材により、該フレキシブルプレートの該内周側部分よりも径方向外側の所定部分を表裏両面から押圧する
    ことを特徴とする、請求項1記載の内燃機関のフライホイール装置。
  3. 該アダプタプレートが弾性変形可能であって該フレキシブルプレートと該フライホイールとの間に該弾性部材とともに挟装した
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載の内燃機関のフライホイール装置。
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