JP3541633B2 - パネル製品の荷山策定方法 - Google Patents

パネル製品の荷山策定方法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は例えば工場等で生産される多品種の建築用ALC(軽量気泡コンクリート)パネル等のパネル製品をトラックで出荷する際の荷山策定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記のようなALCパネル等のパネル製品を製造する場合には、対象となる建築物の設計仕様に応じて、パネルの厚さ、幅、長さなどの寸法別に枚数が決まり、さらにパネル表面や小口面の加工が異なるので、製品の種類が非常に多岐に亘る。例えば、一棟の住宅で使用されるALCパネルの種類は40〜60種類にも達する。そして、このパネルを出荷する際には、建築現場の工程に合わせて必要な種類のパネルを、トラックに積載して搬送しなければならない。
【0003】
一方、このパネルを工場で生産する場合には、型枠の寸法、容量が一定なので、納期の近い複数の建築物に使用されるパネルを、最も効率よく生産するように生産工程が設計され、その工程に基づいて、出荷先とは無関係に順次パネルが生産され、その製品には一枚毎に出荷先やパネルの仕様が記録されている。
【0004】
従って工場から生産されてくるパネルは、生産ロット毎に出荷部門に搬入されてくるので、製品の出荷部門では、これらのパネルを一枚毎にその出荷先を確認し、クレーンなどを使用して一旦出荷先(ブロック)別に仕分けして貯留し、更にこのブロック内で種類の異なるパネルを、出荷時に各トラックに安全に積み込みできる荷姿に再編成している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記荷姿の編成および再編成作業は、従来は作業者がその都度行っており、経験や勘に頼るところが多く、出荷先や形状・寸法および納期等が異なる多品種の製品を、トラックの荷台の容量に応じた荷姿に仕分けるには、多大な労力と時間および熟練を要する等の問題があった。
【0006】
本発明は上記の問題点に鑑みて提案されたもので、上記のような工場等で生産される多品種のパネル製品をトラックで出荷するのに適する荷姿に容易迅速に且つ経験等に頼ることなく策定することのできる荷山策定方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明によるパネル製品の荷山策定方法は、以下の構成としたものである。
【0008】
即ち、工場等で生産される多品種のパネル製品をトラックで出荷する際の荷山策定方法であって、少なくとも出荷先である建築施工現場等から要請されたパネル製品の種類や枚数および出荷希望日時等に基づいて予め作成された出荷指示データにより出荷先毎にパネル製品の体積を基準にトラックにパネル製品を分ける体積切り処理プロセスと、1台のトラックに載せるパネル製品を長さを基準に分類する製品分類処理プロセスと、長さ分類に従って荷山の形状および製品を配置する位置を決定する荷山形状決定プロセスと、各荷山に組み込まれる製品を選択する製品選択プロセスと、トラックの左右の重量バランスを考慮しながら製品を置く位置を決定する製品配置位置決定プロセスと、所定の荷姿作成基準に従って輪木挿入が必要な部分で荷山を荷山ブロックに分割する荷山ブロック分けプロセスとを有し、前記出荷指示データには、出荷される全てのパネルの明細が希望荷受け順に並べられた明細データと、出荷されるパネルの総体積ならびに使用されるトラックの車種や車種ごとの台数および1台ごとの積載目標体積が記述されているヘッダーデータとが備えられ、トラックの車種ごとの台数および1台ごとの積載目標体積は、車種と台数および積載体積の組合せにおいて運送業者に対する支払金額が最も少なくなるような最適車種配分処理によって決定され、前記体積切り処理プロセスは上記ヘッダーデータに記述されたトラック1台ごとの積載目標体積をもとに上記明細データ中のパネルを並び順にトラックに割り付けていくことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明によるパネル製品の荷山策定方法を、図1に示すフローチャートに基づいて順に具体的に説明する。
【0010】
(1) 体積切り処理
例えば出荷先である建築施工現場等から要請されたパネル製品の種類や枚数および出荷希望日時等に基づいて予め作成された出荷指示データにより出荷先毎にパネル製品の体積を基準にトラックにパネル製品を分ける(ステップS1)。
【0011】
具体的には、例えば施工現場でのパネルの荷受けは、施工現場ごとの事情に応じて順序が決まっている。一般的には、家屋やビル等の施工現場では下の階から上の階へ、壁面は一方の端からもう一方の端に向かって貼っていく、また屋根材や床材等の水平部材は、壁材や間仕切り材等の垂直部材より優先する等、この荷受け順が守られないと、施工現場には混乱が生じる。従って、この荷受け順に準じて出荷指示データが作成される。
【0012】
その出荷指示データは、ヘッダーデータと明細データから構成されている。ヘッダーデータには、出荷されるパネルの総体積、使用されるトラックの車種(大型車、小型車など)や、車種ごとの台数および1台ごとの積載目標体積が記述されている。車種ごとの台数および1台ごとの積載目標体積は、「荷姿プラン」システムに先行する「出荷指示人力」システムの最適車種配分処理で決定される。最適車種配分とは、運送業者に対する支払金額が、最も少なくなるような車種、台数、積載体積の組合せを言う。
【0013】
一方、明細データには、出荷されるすべてのパネルの明細が、前段で述べたパネルの希望荷受け順に並べられている。
【0014】
そして、上記の体積切り処理は、出荷指示データのヘッダデータに記述されたトラック1台ごとの積載目標体積を超えない範囲で最も近い体積になるように、明細データを並び順にトラックに割り付けていく処理である。このとき最終トラックに積載過多が発生しないよう、目標体積に対する不足体積が、次のトラックの目標体積に繰り越される。
【0015】
図2はその一例を示すもので、例えば明細データの総体積が15m3、トラック台数が3台の場合、各トラックの積載目標体積は各々5m3 ずつとなる。1台目のトラックに積載目標体積を超えない範囲で最も近い体積になるように、例えば4.8m3 の製品を積載する場合、不足分の0.2m3 が2台目の目標体積に加算されて、その2台目の目標体積が5.2m3 となり、その2台面に5.1m3 の製品を積載する場合には、不足分の0.1m3 が3台目の目標体積に加算される。このようにして各トラック毎に体積切り処理がなされる。
【0016】
(2) 製品分類処理
次に、対象となるパネル製品を寸法毎に分類する(ステップS2)。具体的には、例えばALCパネルにあっては、厚さは、37mm、50mm、75mm、100mm、125mm、150mm、175mm、200mmの8種類、幅は260mmから620mmまで10mm刻み、長さは610mmから6000mm以上まで10mm刻み、と多岐に亙る。このうち、荷姿プランが対象とするのは、厚さ75mm以上のパネルである。厚さ75mm以上のパネルを厚物と呼び、それ以外のパネルを薄物と呼ぶ。薄物は規格品であり、幅600mmで一定、長さも数種類しかないので、荷姿作りが簡単なため本実施形態においては対象外としている。
【0017】
(3) 荷山形状決定
上記の分類に従って荷山の形状および製品を配置する位置を決定する(ステップS3)。各々の荷山はパネルを平積みして作られている。
【0018】
図3はトラックへの荷積みの要領を示す説明図であり、図はトラックを上から見たものである。進行方向は図で左側である。
【0019】
前記のパネル製品Pのうち幅が550mm未満のパネルを小幅パネルと呼ぶ。荷崩れ防止の観点から、小幅パネルはトラックTの幅方向中央部(図3で網目を施した箇所)にしか配置できない。
【0020】
荷山の高さは、1500mm(標準的な100mm厚さのパネルでは15枚)を基本とする。1500mm以上の荷山を高い荷山と呼ぶ。このような荷山が発生する理由は、1500以下の荷山だけで荷姿を作成すると、後方の荷山がトラックの荷台から飛び出す場合があるからである。1500mm以上の荷山は仕分け装置等の高さに制限に引っ掛かるため、仕分装置内では作成できず、製品置場でレッカーなどを用いて荷山にするが、構内物流に対する負荷を増大させることになるため、高い荷山は極力避けるべきである。
【0021】
また、長いパネルP1と短いパネルP2とで荷山を作成する場合、通常は図4(a)のような荷山になる。相対的に短いパネルに比率が高いトラックの場合、このような長いパネルの上に無駄な空間が存在する荷山では、荷台あふれが生じる場合がある。このような事態を回避するために、図4(b)のように長いパネルP1の上に短いパネルP2を2つ以上のせる場合がある。このような荷山をアンコ荷山と言う。アンコ荷山も仕分け装置内では作成できず、構内物流に対する負荷を増大させるため、極力避けるべきである。
【0022】
前にも述べたように、幅550mm以下の小幅パネルは、通常はトラックの幅方向中央部にしか配置できない。荷台の上で前記図3のように左右に並んだ3本の荷山の高さは、中央の荷山が1〜2枚分程度高いことがあるが、通常は殆ど同じ高さなので、小幅パネルの枚数が全体の1/3を越えると通常の荷山形状では小幅パネルを収容出来ない。小幅パネルが多いトラックの場合、通常の荷山で収容できない過剰な小幅パネルを集めて小幅荷山を4本作り、その上に通常の3本荷山を載せて、荷山を安定させる。このような荷山を、小幅4本山と呼ぶ。これらの特殊荷山形状は、複合されることもある。例えば、高いアンコ荷山や、小幅4本山の上にアンコ荷山を載せることもある。
【0023】
(4) 製品選択
上記の各荷山に組み込まれるパネルを選択する(ステップS4)。まず最初は小幅の長いパネルから選んでいく。小幅パネルは前述のようにトラック中央にしか置けないからである。小幅の長いパネルの次は、普通幅(幅550mm以上)の長いパネルを選ぶ。長いパネルから選ぶのは、荷台あふれの可能性を少なくするためである。その次は小幅の短いパネル、普通幅の短いパネルと順次進める。
【0024】
具体的には例えば下記表1に示すようなパネルPをトラックTに図5に示すように配置する場合には以下の要領でパネルを選択していく。
【0025】
表 1
Figure 0003541633
【0026】
a)全枚数から荷山の高さを決定する。
100mm厚パネルの標準荷山は、15枚構成であるので、総枚数÷15で約6山となり、おのおのの荷山の高さも算出される。図5においては、▲1▼▲2▼▲3▼の山が15枚、▲4▼▲5▼▲6▼の山が14枚となる。
【0027】
b)小幅のL寸パネルを選択する。
小幅L寸パネル8枚を▲2▼に割り当てる。(残り枚数は15−8=7枚)
【0028】
c)普通幅のLパネルを選択する。
前方の荷山(▲1▼、▲2▼、▲3▼の荷山)に収容可能な枚数は、▲1▼が15枚、▲2▼が7枚、▲3▼が15枚の計37枚、普通幅のL寸パネルは40枚あるので、37枚は前方の荷山、残り3枚は後方の荷山に配置する。荷山の安定性から言えば、中央の山(▲5▼の荷山)にこの3枚を置くことが好ましいが、その可能性を検討する。▲5▼の荷山に必ず配置しなければならないパネルは、小幅のS寸パネルの10枚である。▲5▼の荷山の高さは14枚であるから収容可能である。従って普通幅のL寸パネルの残りの3枚は▲5▼に配置する。
【0029】
d)小幅のS寸パネルを選択する。
上記c)でも考察したが、小幅S寸パネルの10枚は、▲5▼の荷山に置く。
【0030】
e)普通幅のS寸パネルを選択する。
後方中央山(▲5▼の荷山)の残り枚数は14−10−3=1枚。普通幅S寸パネル29枚の内、1枚を置き、残り28枚を左右に14枚ずつ配置する。
【0031】
以上の処理の結果、▲1▼〜▲6▼の6個の荷山には、以下のようなパネルが、割り当てられたことになる。
【0032】
▲1▼の荷山:普通幅L寸パネル15枚
▲2▼の荷山:普通幅L寸パネル7枚、小幅L寸パネル8枚
▲3▼の荷山:普通幅L寸パネル15枚
▲4▼の荷山:普通幅S寸パネル14枚
▲5▼の荷山:普通幅L寸パネル3枚、同S寸パネル1枚、小幅S寸パネル10枚
▲6▼の荷山:普通幅S寸パネル14枚。
【0033】
この時点で、荷姿全体の長さが計算され、荷台あふれが生じるか否かが判定される(ステップS5)。上記の例では、前方の荷山の長さは、最長パネルと等しくなる。また後方の荷山の長さは、▲5▼に含まれるL寸パネルの最大長に等しくなる。なお、同じL寸と判断されたパネルの中にも様々な長さのパネルが存在する。荷姿全体の長さを短くするために、前方の荷山にはL寸パネルの内でも長いほうのパネルを、後方の荷山にはL寸パネルの内でも短いパネルを配置する。具体的にはこの例の場合、L寸パネルの内の3番目に短いパネルの長さが、後方荷山の長さになる。
【0034】
もし、この時点で、荷姿全体の長さがトラックの荷台をはみ出すことが判明すれば、例えば高い荷山を試みる。その詳細は省略するが、結果は次の通り。
【0035】
▲1▼の荷山:普通幅L寸パネル16枚
▲2▼の荷山:普通幅L寸パネル8枚、小幅L寸パネル8枚
▲3▼の荷山:普通幅L寸パネル16枚
▲4▼の荷山:普通幅S寸パネル13枚
▲5▼の荷山:普通幅S寸パネル3枚、小幅S寸パネル10枚
▲6▼の荷山:普通幅S寸パネル13枚。
【0036】
上記のようにして荷姿全体の長さがトラックの荷台に収まれば、次の処理に進む。
【0037】
(5) 製品配置
トラックの左右の重量バランスを考慮しながらトラックに製品を置く位置を決定する(ステップS6)。
【0038】
前記(4)の製品選択では、荷山に割り当てられるのは、パネルの分類(長さや幅)毎の枚数まであった。これに実際のパネルを割り当てるのが製品配置である。例えば前記の例では、▲1▼の荷山には、普通幅のL寸パネルが15枚割り当てられているが、普通幅のL寸パネル40枚の中のどのパネルを▲1▼の荷山に割り当てるかを決定していくのが、この処理である。この場合、同一オーダーナンバー、同一製品番号のパネルは、極力同じ荷山に収まるように処理される。
【0039】
上記のようにして製品の配置が決定した後、その左右の重量バランスをチェックする(ステップS7)。そして左右の重量差が、車種マスターに決められた基準値以内に収まるまで、製品の置き換えを行う。
【0040】
(6) 荷山ブロック分け
所定の荷姿作成基準に従って輪木挿入が必要な部分で荷山を荷山ブロックに分割する(ステップS8)。ひとつの荷山は、以下のような様々な制約条件により、いくつかの荷山ブロックに分割される。
【0041】
第1の制約は、施工現場での荷受けに起因する。通常の施工現場では、レッカー(クレーン)を用いて荷受けする。レッカーには、3角スリングと呼ばれる器具が取り付けられている。3角スリングを用いて荷受けするためには、3角スリングをパネルの下に差し込むことが必要であり、そのためのパネル間の間隔(隙間)が必要である。この隙間を確保するために、輪木と呼ばれる厚さ約10mm、幅6センチ、長さ60センチ程度の木の板をパネルの間に挟む。
【0042】
先にも述べたように、施工現場では、荷受けの順序が決まっている。荷受けの単位となる階(1階と2階など)の切れ目や、品種(壁と床など)の変わり目には、輪木を挟んで、分けて荷受けできるようにする必要がある。輪木を挿入するために、仕分単位を別にする必要があり、荷山ブロックに分割される。
【0043】
第2の制約は、仕分装置の特性に起因する。製造工程の最終ラインから出てきたパネルは、仕分装置内の天井クレーンまたはガントリークレーンにより仕分される。クレーンによる仕分では、パネルの上下の入れ替えが出来ない。また、生産方式に起因する理由により、パネルの生産順序を正確に制御できない。従って、同一仕分単位のパネルは、順不同で積み上げられても問題が無いような固まりでなければならない。同一ブロック内でのパネルの長さの差や、パネル幅の差が一定基準内に収まるよう、荷山ブロックに分割する。この規準はパラメータファイルの中に設定されていて、随時変更が可能である。
【0044】
第3の制約は、構内および構外の物流条件に起因する。通常の荷山の形状は、荷山自体の安定を考慮して、下の方が長く、上に行くほど短くなっている。ところが、長いパネルが少数で、その上に短いパネルが多数載っているような荷山の場合は、構内および構外の物流作業の際に、長いパネルに集中荷重が発生し、パネルの破損が起こる。このようなときには、下に短いパネル、上に長いパネルを置いて荷山を作るが、この上下の置き換えを行うために、事前に似たような長さのパネルを集めておく必要がある。このために長さが似たようなパネルを集めて荷山ブロックとする。
【0045】
第4の制約は、品種毎の生産リードタイムや生産設備に起因する。特定の品種は、一般の厚物パネルと生産リードタイムが異なったり、一般では使用しない加工機を使用するため、構内物流経路が通常と異なるなど、全てのパネルを仕分装置で仕分するわけではない。このため特殊な品種は、別のブロックに分割される。
【0046】
以上の制約条件から、荷山はいくつかの荷山ブロックに分割される。これらの荷山ブロックを組み合わせて、最終的に荷山になるが、その際、必要に応じて搬送中や荷取り時の製品の破損を考慮して、適宜荷山ブロックの上下入れ替え等の調整を行う。また小幅4本山とその上に載る荷山との長さの違いが、規準以内であるかを確認し、荷山を確定する。
【0047】
そして最後に上記のようにして策定された荷山が上記の制約や基準に適合するか否かを判定し(ステップS9)、適合しない場合には前記のステップS2に戻って、長さ区分の見直しから、再度荷山作成を行い、上記の制約や基準に適合するまで繰り返す。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によるパネル製品の荷山策定方法によれば、前記のような所定のプロセスを順に実行して行くだけで、出荷作業等に適する荷山形状を、必ずしも熟練を要することなく、しかも短時間で容易・迅速に策定することができる。また上記のプロセスに従って荷山策定作業を自動化することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるパネル製品の荷山策定プロセスの一例を示すフローチャート。
【図2】トラックへの製品の割付け要領を示す説明図。
【図3】トラックへの荷積みの要領を示す説明図。
【図4】(a)・(b)は荷山の構成例の説明図。
【図5】トラックに配置するパネルの選択手順を示す説明図。
【符号の説明】
S1〜S9 荷山策定ステップ
P、P1、P2 パネル
T トラック

Claims (1)

  1. 工場等で生産される多品種のパネル製品をトラックで出荷する際の荷山策定方法であって、
    少なくとも出荷先である建築施工現場等から要請されたパネル製品の種類や枚数および出荷希望日時等に基づいて予め作成された出荷指示データにより出荷先毎にパネル製品の体積を基準にトラックにパネル製品を分ける体積切り処理プロセスと、1台のトラックに載せるパネル製品を長さを基準に分類する製品分類処理プロセスと、長さ分類に従って荷山の形状および製品を配置する位置を決定する荷山形状決定プロセスと、各荷山に組み込まれる製品を選択する製品選択プロセスと、トラックの左右の重量バランスを考慮しながら製品を置く位置を決定する製品配置位置決定プロセスと、所定の荷姿作成基準に従って輪木挿入が必要な部分で荷山を荷山ブロックに分割する荷山ブロック分けプロセスとを有し、
    前記出荷指示データには、出荷される全てのパネルの明細が希望荷受け順に並べられた明細データと、出荷されるパネルの総体積ならびに使用されるトラックの車種や車種ごとの台数および1台ごとの積載目標体積が記述されているヘッダーデータとが備えられ、トラックの車種ごとの台数および1台ごとの積載目標体積は、車種と台数および積載体積の組合せにおいて運送業者に対する支払金額が最も少なくなるような最適車種配分処理によって決定され、前記体積切り処理プロセスは上記ヘッダーデータに記述されたトラック1台ごとの積載目標体積をもとに上記明細データ中のパネルを並び順にトラックに割り付けていくことを特徴とするパネル製品の荷山策定方法。
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