JP3539541B2 - 共焦点スキャナ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、顕微鏡等の光学機器に装着される共焦点スキャナに関し、特に光学系のユニット化が容易で、各種の光学機器に対する装着が容易に行える構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
顕微鏡等の光学機器では、共焦点スキャナが設けられている。このような共焦点スキャナは、例えば特開平5−60980号公報に開示されている。図3は、このような従来の共焦点スキャナを説明する構成図である。図において、ピンホールディスク1は、ガラス基板に酸化クロム等の遮光膜を蒸着してピンホールを形成したもので、このピンホールは例えば周方向に一定間隔で設けられている。マイクロレンズディスク2は、このピンホールに像を結像するマイクロレンズが形成されたもので、この各マイクロレンズもピンホールと一対一に設けられている。マイクロレンズは、例えば数百μm間隔で設けられており、光学ガラスを用いた凸レンズでもよく、またフレネルレンズ等でもよい。
【0003】
ハブ3は、ピンホールディスク1とマイクロレンズディスク2の姿勢を、各マイクロレンズの焦点位置に各ピンホールが配置されるように、保持する。モータ4は、ピンホールディスク1、マイクロレンズディスク2、並びにハブ3を一定速度で回転させることで、ピンホールの像を試料上で走査させる。ダイクロイックミラー(dichroic mirror)5は、ある波長の光は反射し、その他の波長の光は透過する鏡で、例えば特別な誘電体多層膜等で鏡の表面がコーティングされている。
【0004】
本体6は、共焦点スキャナの光学系を構造的に保持する筐体である。ベース板7は、本体6の底に設けられた板部材である。ダイクロカセット8は、ダイクロイックミラー5をベース板7に取り付けるカセットである。顕微鏡マウント部9は、本体6を各種の顕微鏡に取り付けるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ピンホールディスク1とベース板7の間隔dは、光学的理由から一定距離を確保する必要がある。そこで顕微鏡マウント部9をベース板7に取り付ける構造とすると、装置全体の小型化が困難になるという課題があった。また、モータ4が相対的に大型であるため、ダイクロイックミラー5の投影面上に光路を確保できないという課題があった。
【0006】
また、装置組立時や交換時を視点に整理すると、次のような課題がある。第1は、ダイクロイックミラー5の取付け面と、モータ4の取付け部材は、本体6に対して別々の部材で取付ける必要がある。すると、相互の位置関係を精密に確保するために、各部材は高い加工精度が必要となる。特に、ダイクロイックミラー5の厚み分による光路の曲がり補正を行う為に、ピンホールディスク1に微妙な傾斜を付ける加工を行う場合は、加工が難しくなる。
【0007】
第2に、視野をできるだけ広くとるために、ダイクロイックミラー5とピンホールディスク1、マイクロレンズディスク2の隙間が狭く、ダイクロカセット8の初期の挿入時や交換時には大変気を使う。第3に、各種の顕微鏡にあわせて装置の光学系を設計する必要があり、ユニット化による標準化が望まれていた。本発明はこのような課題を解決したもので、装置全体のユニット化による標準化と小型化ができる共焦点スキャナを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1の共焦点スキャナは、
ピンホールディスクとマイクロレンズディスクとを回転させるモータと、
このモータを取り付けると共に顕微鏡が装着される顕微鏡接続部を有するベース板と、
当該マイクロレンズディスクと当該ピンホールディスクの間であって当該顕微鏡接続部に向かい合う位置に設けられたダイクロイックミラーと、
このダイクロイックミラーがマウントされ、前記顕微鏡からの反射光の光軸と直交する方向に摺動するように前記ベース板に取り付けられたスライダと、
を有し、
励起光を前記マイクロレンズディスク、前記ダイクロイックミラー、前記ピンホールディスク、並びに前記顕微鏡接続部をへて当該顕微鏡接続部に装着される顕微鏡に送り、当該顕微鏡から反射された光は前記顕微鏡接続部、前記ピンホールディスク、前記ダイクロイックミラーをへて観察者に送られることを特徴としている。
【0009】
このような構成によれば、モータがダイクロイックミラーと共通のベース板に取り付けられるため、相互の位置関係が簡単な加工によって正確に確保できる。
【0010】
ここで、ダイクロイックミラーは、前記ベース板の反射光の光軸と直交する方向に摺動するスライダにマウントされている構造とすると、顕微鏡接続部のなかで視野の移動が簡便に行える。また、前記ピンホールディスクと前記ベース板の顕微鏡マウント面との間隔は、所定の距離が確保されている構造とすると、各種の顕微鏡に対するマウントが容易に準備できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下図面を用いて、本発明を説明する。図1は本発明の一実施例を示す要部側面断面図、図2は要部上面図である。なお、図1,2において前記図3と同一作用をするものには同一符号を付して説明を省略する。図において、モータ10は、ピンホールディスク1とマイクロレンズディスク2とを回転させるもので、ベース板7に直接ネジ止めされている。ベース板7のマウント取付面71には、顕微鏡マウント部(図示せず)が装着される。顕微鏡接続部72には、顕微鏡の接眼レンズが位置する。
【0012】
スライダ11は、ベース板7の観察光と直交する方向に取り付けられるもので、リニアベアリングでもよく、また溝による摺動を行ってもよい。ダイクロカセット12は、スライダ11に沿ってスライドして、顕微鏡接続部72内でダイクロイックミラー5の視野を移動させる。ピンホールディスク1と顕微鏡マウント面72との間隔dは、所定の距離が確保されている。
【0013】
このように構成された装置において、励起光はコリメータ等によって平行光線となり、マイクロレンズディスク2、ダイクロイックミラー5、ピンホールディスク1、並びに顕微鏡接続部72をへて顕微鏡接続部72に装着される顕微鏡に送られ、試料上で走査される。そして、試料を反射した光は、顕微鏡接続部72、ピンホールディスク1、ダイクロイックミラー5をへて観察者に送られる。顕微鏡からの反射光の光束の角度θは、例えば4度程度になっている。
【0014】
なお、上記実施例においては、モータ10とダイクロカセット12の取付け方向がダイクロイックミラー5に対して直線状のものを示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、120度等の角度をなして取り付けられていてもよい。モータ10は、外径がなるべく小さくて、しかもピンホールディスク1とマイクロレンズディスク2の位置合わせが正確にできる構造が良い。
【0015】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の共焦点スキャナによれば、ピンホールディスクとマイクロレンズディスクとを回転させるモータと、このモータを取り付けると共に顕微鏡接続部を有するベース板と、当該マイクロレンズディスクと当該ピンホールディスクの間であって当該顕微鏡接続部に向かい合う位置に設けられたダイクロイックミラーを有する構造としているので、モータがダイクロイックミラーと共通のベース板に取り付けられ、相互の位置関係が簡単な加工によって正確に確保できる。
また、ダイクロイックミラーは、ベース板の反射光の光軸と直交する方向に摺動するスライダにマウントされている構造とすると、顕微鏡接続部のなかで視野の移動が簡便に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す要部側面断面図である。
【図2】本発明の一実施例を示す要部上面図である。
【図3】従来の共焦点スキャナを説明する回路図である。
【符号の説明】
1 ピンホールディスク
2 マイクロレンズディスク
5 ダイクロイックミラー
7 ベース板
72 顕微鏡接続部
10 モータ
11 スライダ
12 ダイクロカセット
Claims (1)
- ピンホールディスクとマイクロレンズディスクとを回転させるモータと、
このモータを取り付けると共に顕微鏡が装着される顕微鏡接続部を有するベース板と、
当該マイクロレンズディスクと当該ピンホールディスクの間であって当該顕微鏡接続部に向かい合う位置に設けられたダイクロイックミラーと、
このダイクロイックミラーがマウントされ、前記顕微鏡からの反射光の光軸と直交する方向に摺動するように前記ベース板に取り付けられたスライダと、
を有し、
励起光を前記マイクロレンズディスク、前記ダイクロイックミラー、前記ピンホールディスク、並びに前記顕微鏡接続部をへて当該顕微鏡接続部に装着される顕微鏡に送り、当該顕微鏡から反射された光は前記顕微鏡接続部、前記ピンホールディスク、前記ダイクロイックミラーをへて観察者に送られることを特徴とする共焦点スキャナ。
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JP18032398A JP3539541B2 (ja) | 1998-06-26 | 1998-06-26 | 共焦点スキャナ |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP18032398A JP3539541B2 (ja) | 1998-06-26 | 1998-06-26 | 共焦点スキャナ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP3539541B2 true JP3539541B2 (ja) | 2004-07-07 |
Family
ID=16081212
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18032398A Expired - Fee Related JP3539541B2 (ja) | 1998-06-26 | 1998-06-26 | 共焦点スキャナ |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN109758123A (zh) * | 2019-03-28 | 2019-05-17 | 长春嵩韵精密仪器装备科技有限责任公司 | 一种手持式口腔扫描仪 |
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WO2011069261A1 (en) | 2009-12-08 | 2011-06-16 | Spectral Applied Research Inc. | Imaging distal end of multimode fiber |
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1998
- 1998-06-26 JP JP18032398A patent/JP3539541B2/ja not_active Expired - Fee Related
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