JP3539243B2 - 光フアイバケーブル固定装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光フアイバケーブルの補強線を押圧することにより光フアイバケーブルを固定し得る光フアイバケーブルの固定装置に関する。
【0002】
電気信号に比して、飛躍的に高速かつ大容量の信号を処理し得る光信号を伝送するには光フアイバケーブルが用いられるが、建屋内などの建築構造物内に設置される伝送装置に接続される比較的に簡易構成の光フアイバケーブルは、内装されている光フアイバに対して外部からの引っ張りや屈曲が加わらないよう保護するための補強線が添えられる。
【0003】
このような光フアイバケーブルが、図33の光フアイバケーブル1ならびに図34の光フアイバケーブル2に示される。図33および図34は、いずれも図(a)は被覆が除去され、光フアイバ3と補強線4とを適宜長さ露出させた状態の平面図であり、図(b)は、それらの端面図である。
【0004】
光フアイバ3と補強線4とは、所定間隔を設けて平行状態とし被覆5により一体化するように覆われている。光フアイバ3は公知なものであり、詳細は図示省略するが中心のコア部とその周囲のクラッド層とからなり、直径は約125μm、外部に合成樹脂による被覆が施されたもので、外形寸法は樹脂被覆の構成や程度により異なるが、約0.5mmないし2mm程度に設定される。
【0005】
補強線4は、高強度な硬鋼線、たとえばピアノ線あるいはばね用ステンレス鋼線などからなり、外形は約1mm程度か、それ以下である。被覆5は耐候性を有する、たとえばポリエチレン樹脂やポリアミド樹脂(商品名ナイロン)などの合成樹脂でなる。
【0006】
光フアイバケーブル1には中心に補強線4を一本と、その両側に二本の光フアイバ3と、を配置構成したものであり、被覆5により覆われるとともに位置決めされている。また、その外形は厚さが3mm、幅が8mm程度の偏平形である。
【0007】
光フアイバケーブル2には中心に光フアイバ3を一本と、その両側に二本の補強線4と、を配置構成したものであり、被覆5により覆われるとともに位置決めされている。また、その外形は厚さが3mm、幅が12mm程度の偏平形である。
【0008】
光フアイバケーブル1ならびに2は上記のように構成が異なるが、それらの構成部分については以後の説明を理解容易とするための都合で、あえて同一符号を付して示した。また、光フアイバ3および補強線4についても、ほぼ同一径にして図示する。
【0009】
この光フアイバケーブル1、2を所定の伝送装置などの装置ユニット内に接続するには、光フアイバ3を適当長さ導出するとともに、その先端に光コネクタを接続することにより、装置ユニットの光回路と着脱可能に接続させる。
【0010】
また、補強線4については、装置ユニットの固定装置に固定し、光フアイバ3に外部側の光フアイバケーブル1、2からの不都合な引っ張り力やねじり、などが働かないように保護することが行なわれる。
【0011】
【従来の技術】
図35は、従来の光フアイバケーブル固定装置11の斜視図であり、プレス加工された構造用鋼板からなる支持板12上の先端中央部に、円柱状の係止部材13が取り付け固定されている。
【0012】
支持板12には、左右方向に間隔を隔てた二箇所に押し出し突出された係合突起14と、その左右外側に切り欠き開口された二箇所の取り付け用孔15と、が形成されている。
【0013】
係止部材13には、下方側面に支持板12と並行するように貫通孔16が開けられており、この貫通孔16内に向けて上端からねじ17がねじ込まれている。
【0014】
図36は、図35とは異なる従来の光フアイバケーブル固定装置21の斜視図であり、、プレス加工された構造用鋼板からなる支持板22上の中央部に、間隔を隔てた二箇所に円柱状の係止部材23が取り付け固定されている。
【0015】
支持板22には、左右両端に切り欠き開口された二箇所の取り付け用孔24が形成されている。
【0016】
係止部材23には、下方側面に支持板22と並行するように貫通孔25が、それぞれに開けられており、この貫通孔25内に向けて上端からねじ26がねじ込まれている。図示されるように二つの貫通孔25は互いに並行する方向に向けて設定されている。
【0017】
光フアイバケーブル固定装置11の一箇所の係止部材13ならびに、光フアイバケーブル固定装置21の二箇所の係止部材23の、各貫通孔16、25には光フアイバケーブルの補強線4が挿入され、その上からねじ17、26をねじ込み締め付けることにより補強線4が貫通孔内に固定される。
【0018】
以上のことから、光フアイバケーブル固定装置11は図33で説明の光フアイバケーブル1に適用されるものであり、光フアイバケーブル固定装置21は図34で説明の光フアイバケーブル2に適用されるものであることは説明するまでもなく容易に理解されよう。
【0019】
したがって、光フアイバケーブル固定装置11に取り付けられる光フアイバケーブル1の2本の光フアイバ3は、係止部材13の両側をとおるように延在されることとなるが、補強線4が一本なことから、光フアイバケーブル1が補強線4を中心にねじられるおそれがある。そこで、ねじれないよう係合突起14に公知な束線バンド(商品名タイラップ)などをとおして縛りつけ固定する必要がある。
【0020】
一方の光フアイバケーブル固定装置21に取り付けられる光フアイバケーブル2の1本の光フアイバ3は、二箇所の係止部材23間の隙間をとおり延在されるが、二本の補強線4が二箇所の係止部材23にそれぞれ固定されることから、光フアイバケーブル2がねじれることによる不都合はない。
【0021】
これらの、光フアイバケーブル固定装置11の幅は、約27mm、前後方向の長さは、約22mm、である。光フアイバケーブル固定装置22の幅は、約28mm、前後方向の長さは、約18mm、である。
【0022】
図37を参照すると、光フアイバケーブル1が接続される伝送装置ユニット31の概略の要部平面図が、カバーを開放した状態に示される。図37において、筐体32の内部に、光信号を電気信号に変換する光受光モジュールまたは、電気信号を光信号に変換する光発光モジュールなどの光モジュール33が取り付けられており、3本の光フアイバケーブル1をそれぞれに固定する3つの光フアイバケーブル固定装置11が接近状態にねじ34で取り付けられている。
【0023】
伝送装置ユニット31には、局側と接続される光フアイバケーブル1が1本と、利用者側に接続される光フアイバケーブル1が2本の、計3本接続される場合があり、光コネクタ37は、このような接続形態に示してある。
【0024】
この光フアイバケーブル固定装置11には、既述したように光フアイバケーブル1の補強線4が係止部材13により固定されており、それぞれの光フアイバ3が余長処理部35において、光フアイバ3の許容巻回半径3cm以上の巻回直径となるように巻回保持される。
【0025】
光モジュール33には光フアイバ36の接続された光コネクタ37が着脱可能に接続されているが、この光フアイバ36と光フアイバケーブル1の光フアイバ3とは、融着により接続されたスプライス接続部38として筐体32に保持固定されている。
【0026】
光フアイバケーブル固定装置11には、係合突起14と光フアイバケーブル1とがバンド39により巻着固定されている。
【0027】
図示左方の部分は電源ユニット41の収容部であり、その他の符号、42は商用の電源線、43、44、45、などは、その他の光コネクタ、操作部品、同軸コネクタ、などである。
【0028】
図37において、光フアイバケーブル固定装置11の取り付け領域が占めるスペースについて図38を参照して説明すると、図37から明らかなように3本の光フアイバケーブル1が最接近状態に導入し得るよう、3個の光フアイバケーブル固定装置11を密に接近させた位置関係に組み合わせ配置して取り付けることが行なわれる。
【0029】
このような最接近状態の組み合わせにしたとしたとしても、組み合わせのスペースとしての、幅W1 は57mm程度、奥行き方向の長さL1 は50mm程度、となる。
【0030】
上記、光フアイバケーブル1の場合光フアイバケーブル固定装置11であるが、光フアイバケーブル2の場合光フアイバケーブル固定装置21との組み合わせとなるが、スペースについては、ほぼ同様である。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】
上記、従来の光フアイバケーブル固定装置11または21による光フアイバケーブル1または2の固定手段によると、光フアイバケーブル1の使用本数に応じて個々に光フアイバケーブル固定装置11または21を配置し取り付けなければならない。
【0032】
本数の増加に応じての組み合わせ配置を最接近状態に工夫せず、単純に取り付けたのでは、いたずらに過大な配置スペースを要するし、工夫したとしても、上述したように限度があり、装置ユニットの小型化の要求に応じかねるといった問題が生じる。
【0033】
光フアイバケーブル固定装置11単位にねじ34で取り付けなければならず、加工の工数や、組み立て、取り付けに要する工数なども数量に応じて増加する。
【0034】
図37および図38を参照した説明では二心の光フアイバケーブル1についての取り付けの場合であるが、単心の光フアイバケーブル2の場合には、それようの光フアイバケーブル固定装置21を用意しなければならず、つねに両者に対応可能なよう容易しておくことが必要である。
【0035】
また、光フアイバケーブル1または2の補強線4を、個々の係止部材13、23の貫通孔16、25に挿入し、それぞれを、ねじ17、34により締め付け固定しなければならない。
【0036】
光フアイバケーブル固定装置11または21の係止部材13、23は、補強線4を固定するのに、ねじ17または26で締め付けるのであるが、作業者の個人差による過大な締め付け力に対しても支持板12、22に対して、その取り付け部分が損なわれて回転したり破損したりしないような、確実にして強固な取り付け状態の品質が必要である。
【0037】
本発明は、上記従来の問題点にかんがみて、それぞれの問題点を解消し得るとともに、光フアイバケーブル単位に、または一括して複数本の光フアイバケーブルの補強線を固定可能とする光フアイバケーブル固定装置の提供を発明の課題とするものである。
【0038】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明手段である光フアイバケーブル固定装置の構成要旨とするところの、第1の手段は、光フアイバケーブルの補強線を横断状態に受け入れる支持台と、この支持台の両側に突出する補強線を変形状態に押圧する押圧具と、からなる。
【0039】
この第1の手段によると、支持台に横断状態に受け入れられる補強線を押圧具によって両側で変形状態に押圧するので、確実な係止固定状態が得られる。複数の補強線に対しては一括して押圧させることが可能である。
【0040】
第2の手段は、光フアイバケーブルの補強線を貫通孔内に挿入し横断状態に受け入れる支持台と、この支持台の両側に突出する補強線を変形状態に押圧する押圧具と、からなる。
【0041】
この第2の手段によると、支持台の横断方向に設けられた貫通孔に挿入し受け入れられる補強線を押圧具によって両側で変形状態に押圧することにより、確実な押圧状態が得られる。当然に、複数の補強線に対しても一括して押圧可能である。
【0042】
第3の手段は、長手方向に凹溝を有し光フアイバケーブルの補強線を横断状態に受け入れる支持台と、この支持台の凹溝内に嵌まり合う第1の突条と支持台の両側に添う第2の突条とをそなえる押圧具と、からなり、押圧具の第1、第2の突条によって光フアイバケーブルの補強線を変形状態に押圧する。
【0043】
この第3の手段によると、支持台に凹溝を含んで横断状態に受け入れられる補強線を押圧具の第1の突条は支持台の凹溝内を、第2の突条は支持台の両側面側を、それぞれに押圧し変形状態とする。このようなことは、押圧具の突条および、または第2の突条によって、支持台の凹溝内および、または支持台の両外側で補強線を押圧変形させるので確実な押圧状態が得られる。もちろん複数の補強線に対して一括しての押圧を可能とする。
【0044】
第4の手段は、支持台の補強線の受け入れ箇所は、少なくとも1箇所であることが、手段1ないし手段3に適用され得る。
【0045】
この第4の手段によると、補強線が1本の光フアイバケーブル単体に最低限対応可能であるし、補強線が複数本の光フアイバケーブル、さらには、複数本の光フアイバケーブルに対しても対応可能になし得る。
【0046】
第5の手段は、支持台の補強線の受け入れ箇所を異なる種類の光フアイバケーブルに対応可能とすることが、手段1ないし手段3に適用され得る。
【0047】
この第5の手段によると、異なる種類の光フアイバケーブル、たとえば、補強線が1本と複数本に対して対応可能なように受け入れ箇所を設けることにより、このような光フアイバケーブルに対して兼用ないしは混在して押圧し得る。
【0048】
第6の手段は、支持台に光フアイバケーブルの光フアイバを横断状態に受け入れる横断溝を形成することが、手段1ないし手段3に適用され得る。
【0049】
この第6の手段によると、横断溝内に受け入れられる光フアイバは押圧具によって押圧されずに、補強線のみが押圧係止されるように構成されるので、光フアイバと補強線とが側面視で同様経路上に延在されることから、作業性が格段に良好なものであり、光フアイバの曲げ曲率を小さくし得る。
【0050】
第7の手段は、一端に光フアイバケーブルの補強線を受け入れる切り欠き溝と他端側が折り返されて切り欠き溝を覆う押さえ面とを有する本体と、この本体の切り欠き溝の両側で押さえ面とともに光フアイバケーブルの補強線を変形状態に押圧する押圧具と、からなる。
【0051】
この第7の手段によると、補強線を切り欠き溝内に受け入れさせて押圧具によって切り欠き溝の両側で補強線を押圧し変形状態に押圧係止させるので、確実な押圧状態が得られる。もちろん、複数の補強線を一括して押圧させることは可能なことであるし、一体の本体の両端で係止させるものであるから、分離することなく取り扱い性が良好である。
【0052】
【発明の実施の形態】
以下、本発明光フアイバケーブル固定装置について、構成要旨にもとづいた好適な実施の形態により、それぞれ図を参照しながら具体的詳細に説明する。なお、理解を明確かつ容易とするために、便宜上全図を通じて同様部分には同一符号を付して示す。
【0053】
本発明においては、光フアイバケーブルを構成する光フアイバを単心、複数心を含めて、煩雑となることから光フアイバコードなどの分類した呼称を使用することなく、すべて光フアイバケーブルと統一して称することとする。
【0054】
また、光フアイバケーブルについては、便宜上、代表的に図33および図34を参照して説明の二心と単心の光フアイバ構成のものを適用する。
【0055】
図1は、本発明光フアイバケーブル固定装置の第1の一実施の形態の分離状態の斜視図である。光フアイバケーブル固定装置51は、支持台52と押圧具53とからなる。
【0056】
支持台52は、構造用鋼などの凸型の型材を裁断したものでなり、基板面54の中央部に突条55をそなえ、基板面54には対角位置に取り付け用孔56を有する。
【0057】
突条55の側面には、両側面に貫通する貫通孔57が所定間隔に並行して3箇所に設けられており、両面に開口する円錐形の面取りが施されている。突条55の上面58両端に取り付け用のねじ孔59が形成されている。
【0058】
押圧具53は、同様に構造用鋼などの逆凹型の型材を裁断したものでなり、両側に一対の突条61と、上面でもある底面62の中央両端に取り付け用孔63と、両側の外縁に添った稜線部分が傾斜面64と、に形成されてなる。
【0059】
支持台52と押圧具53の長手方向の長さは同一である。しかして、支持台52の突条55の両側面間の幅は、押圧具53の一対の突条61の対向間の幅の方が後述するように適宜広く設定されている。
【0060】
支持台52の突条55の上面58の面から貫通孔57の位置までの距離よりも、押圧具53の底面62の凹型内面から一対の突条61の先端面までの距離の方が、やはり後述するように長く設定されている。
【0061】
以上の構成で、光フアイバケーブル1または2の取り付け固定について、図2の側断面図を参照して説明する。まず、図(a)に示すように、支持台52を図示省略の装置ユニットなどの適宜要所に、ねじ65で基板面54の取り付け用孔56を介して取り付け固定する。
【0062】
ついで、代表的に光フアイバケーブル1の光フアイバ3を支持台52上とし、補強線4を貫通孔57内に挿通し突条55を横断状態として支持台52へ受け入れさせる。
【0063】
貫通孔57の大きさは、補強線4を丁度嵌まり込ませるに適した直径であるが、開口する円錐形の面取りにより容易に挿入し得る。なお、円錐形の面取りが両面側に施してあるのは、支持台52の取り付け方向を特定しないよう可逆可能に配慮されていることである。
【0064】
この状態が図(a)に示される。すなわち、突条55の両側面からは補強線4が突出されている。
【0065】
続いて、図(b)に示されるように、突条55上に押圧具53を位置させるのであるが、光フアイバ3が、この押圧具53上となるよう、光フアイバ3の下方に挿入させ、両端の取り付け用孔63にねじ67を挿入し支持台52のねじ孔59にねじ込み、締め付けると、支持台52の突条上面58に、押圧具53の底面62の内面が接して図示状態に位置決めされる。
【0066】
押圧具53の一対の突条61の先端面が補強線4に接して図示されるように押し下げ、補強線4が変形される。ここで重要なことは、一対の突条61の対向間の幅が、支持台52の突条55の両側面間よりも広く設定されていることにあり、一対の突条61の内側面と、突条55の側面間には図示されるように適宜な間隙68が形成されることにある。
【0067】
すなわち、このような間隙68の存在によって、補強線4には剪断力による切断作用が働かずに、押し下げによる押圧変形されることになり、補強線4はいずれの方向へも容易には外からの作用力に応じて移動することがなく位置が固定される。
【0068】
押圧具53の傾斜面64により、その上に位置される光フアイバ3に稜線による局部的な接触力が作用することなく、しかも彎曲の曲率を小さくし得るので光フアイバ3への悪影響が軽減される。
【0069】
補強線4は光フアイバケーブル1の場合、支持台52の3箇所の貫通孔57の中央部に挿入するものである。したがって、光フアイバケーブル1のみを考えると、貫通孔57は1箇所のみで、こと足りるものである。
【0070】
また、これらの構成材料は構造用鋼にかぎらず、ステンレス鋼材、あるいは、適宜な硬質のアルミニウム合金材などから選択選定することにより、めっきなどの防錆処理をなくすこともなし得るし、要すればこのような材料のプレス成型品などとすることももちろん可能である。
【0071】
図3は、本発明光フアイバケーブル固定装置の第2の一実施の形態の分離状態の斜視図である。光フアイバケーブル固定装置71は、支持台72と押圧具73とからなる。
【0072】
支持台72は構造用鋼などの型材を裁断したものでなり、基板面74の中央部に凹溝75を有する突条76をそなえ、基板面74には対角位置に取り付け用孔77を有する。
【0073】
突条76には、上面78に連通するとともに両側面に横断し開口する横断溝79が所定間隔に並行して3箇所に設けられている。凹溝75の両端に図では見えないが、取り付け用のねじ孔81が形成されている。
【0074】
押圧具73は、同様に構造用鋼などの逆凹型の中央部に第1の突条82を有する型材を裁断したものでなり、両側に一対の第2の突条83と、上面でもある底面84の中央両端に取り付け用孔85と、両側の外縁に添った稜線部分が傾斜面86と、に形成されてなる。
【0075】
支持台72と押圧具73の長手方向の長さは同一である。しかして、支持台72の突条76の凹溝75内壁面の両対向間の幅は、押圧具73の第1の突条82を嵌め込むに適した幅に設定されている。
【0076】
また、支持台72の突条76外側の両側壁面間の幅は、押圧具73の一対の第2の突条83の対向間の幅が後述するように適宜広く設定されている。
【0077】
支持台72の突条76の上面78から横断溝79の底面位置までの距離は、押圧具73の底面84の内面から一対の第2の突条83の先端面までの距離に、ほぼ等しいか、わずかに短く設定されている。
【0078】
また、同じく一対の第2の突条83先端までよりも、第1の突条82の先端までの距離の方が後述するように短く設定されている。
【0079】
以上の構成で、光フアイバケーブル1または2の取り付け固定について、図4の側断面図を参照して説明する。まず、図(a)に示すように、支持台72を図示省略の装置ユニットなどの適宜要所に、ねじ87で基板面74の取り付け用孔77を介して取り付け固定する。
【0080】
ついで、代表的に光フアイバケーブル1の光フアイバ3を支持台72上とするようにして、補強線4を横断溝79内に上から嵌め込ませて横断状態として支持台72に受け入れさせる。
【0081】
横断溝79の幅は補強線4を丁度嵌め込ませるに適した幅に設定されていることから、容易に挿入し得る。
【0082】
この状態が図(a)に示される。すなわち、突条76の両側面からは補強線4が突出されている。
【0083】
続いて、図(b)に示されるように、突条76上に押圧具73を位置させるのであるが、光フアイバ3が、この押圧具73上となるよう、光フアイバ3の下方に挿入させ、両端の取り付け用孔85にねじ88を挿入し支持台72のねじ孔81にねじ込み、締め付けると、支持台72の突条上面78に、押圧具73の底面84の内面が接して図示状態に位置決めされる。
【0084】
押圧具73の一対の第2の突条83の先端面が補強線4に接して図示されるように押し下げ、補強線4が変形される。ここで重要なことは、一対の第2の突条83の対向間の幅が、支持台72の突条76の両側面間よりも広く設定されていることにあり、一対の第2の突条83の内側面と、突条76の側面間には図示されるように適宜な間隙89が形成されることにある。
【0085】
それとともに、押圧具73の第1の突条82先端面が補強線4に接するか、ごくわずかに間隔を隔てた接近位置に設定されていることにより、一対の第2の突条83に押圧されることで、補強線4が凹溝75内で山形となることが阻止され、適宜に押さえられることで安定した押圧係止状態となることにある。
【0086】
すなわち、このような間隙89の存在によって、補強線4には剪断力による切断作用が働かずに、押し下げによる押圧変形されることになり、補強線4はいずれの方向へも外からの作用力に応じて容易に移動することがなく位置が固定される。
【0087】
押圧具73の傾斜面86により、その上に位置される光フアイバ3に稜線による局部的な接触力が作用することなく、しかも彎曲の曲率を小さくし得るので光フアイバ3への悪影響が軽減される。
【0088】
補強線4は光フアイバケーブル1の場合、支持台72の3箇所の横断溝79の中央部に挿入するものである。したがって、光フアイバケーブル1のみを考えると、横断溝79は1箇所のみで、こと足りるものである。
【0089】
また、これらの構成材料は構造用鋼にかぎらず、ステンレス鋼材、あるいは、適宜な硬質アルミニウム合金材などから選択選定することにより、めっきなどの防錆処理をなくすこともなし得るし、要すればこのような材料のプレス成型品などとすることももちろん可能である。
【0090】
この光フアイバケーブル固定装置71によると、既述の光フアイバケーブル固定装置51に比して小径な貫通孔57を穿孔加工するのことなく、横断溝79なことから加工形成することが容易であるのみならず、補強線4を横断溝79内に挿入配置させるのも、きわめて容易に行なえる。
【0091】
図5は、上述したようにして、光フアイバケーブル固定装置51または71に取り付けられた状態の光フアイバケーブル1および2の平面図が示される。ここで、代表的に光フアイバケーブル固定装置51と光フアイバケーブル1とを組み合わせた図(a)により説明する。
【0092】
光フアイバケーブル1の補強線4を光フアイバケーブル固定装置51の支持台52に設けられた中央部の貫通孔57に挿入することで、既述のようにして取り付け固定させた状態にする。
【0093】
図(b)によると、同様にして光フアイバケーブル2との組み合わせが示されるが、この場合には、光フアイバケーブル2の2本の補強線4を、光フアイバケーブル固定装置51の支持台52に設けられた3箇所のうち、両側二箇所の貫通孔57にそれぞれ挿入することで、既述のようにして、図示されるよう取り付け固定させた状態になし得る。
【0094】
このように、支持台52に貫通孔57を3箇所とすることにより、異なる光フアイバケーブル1または2の補強線4の本数に応じて、一種類の光フアイバケーブル固定装置51で対応することが可能となる。
【0095】
以上は、代表的に光フアイバケーブル固定装置51として説明したが、図5については、図3に示される光フアイバケーブル固定装置71としても、まったく同様に取り付け固定し得るものである。
【0096】
すなわち、図5の符号を図1と対比させ図3の同様構成部分と置き換え、支持台52を72、押圧具53を73とし、貫通孔57を横断溝79とすることで、図2と図4とを参照するとともに関係する説明箇所を比較参照することにより、あえて詳細に説明するまでもなく容易に理解される。
【0097】
図6は、本発明にかかる光フアイバケーブル保持装置91が、図(a)で斜視図に示され、光フアイバケーブル保持装置91は適宜な金属板をプレス装置により加工形成されるもので、主面92の2箇所に取り付け用孔93と、一端が折り曲げられ主面92と並行する面が細くくびれた光フアイバケーブルの取り付け部94に形成されてなる。
【0098】
図(b)は、光フアイバケーブル固定装置51に光フアイバケーブル1が取り付けられた状態の側面図に示される。すなわち、主面92上に光フアイバケーブル固定装置51を位置させて支持台52とともに、ねじ65で図示省略の装置ユニットなどの適宜要所にそれぞれの取り付け用孔56、93を介して取り付け固定する。
【0099】
この後は、図2を参照して説明のようにして光フアイバケーブル1を、光フアイバケーブル固定装置51に取り付け固定させることは同様である。
【0100】
ついで、光フアイバケーブルの被覆5部分を光フアイバケーブルの取り付け部94上として、公知なタイラップなどのバンド39で縛りつけ締め付けて固定保持させる。このようにすることで、光フアイバケーブル1が光フアイバケーブル固定装置51に対して自由に移動することがなくなり、安定する。
【0101】
この光フアイバケーブル保持装置91についても、光フアイバケーブル1に限定することなく、光フアイバケーブル2についても適用し得ることはもちろんのこと、光フアイバケーブル固定装置51にかえて、光フアイバケーブル固定装置71に適用し得るものである。
【0102】
図7は、本発明光フアイバケーブル固定装置の第3の一実施の形態の分離状態の斜視図である。光フアイバケーブル固定装置101は、支持台102と押圧具103とからなる。
【0103】
支持台102は、構造用鋼などの方形角型の棒材を裁断したものでなり、側面には、両側面に貫通する貫通孔104が所定間隔に並行して3箇所の組として、3組設けられており、両面に開口する円錐形の面取りが施されている。
【0104】
上面105には、貫通孔104の組を避ける間に取り付け用のねじ孔106が2箇所と、両端に取り付け用孔107と、が形成されている。
【0105】
押圧具103は、同様に構造用鋼などの逆凹型の型材を裁断したものでなり、両側に一対の突条108と、上面でもある底面109の中央から所定間隔に、2箇所の取り付け用孔111と、両側の外縁に添った稜線部分が傾斜面112と、に形成されてなる。
【0106】
押圧具103の長さは、支持台102の貫通孔104すべてを覆うに足りる長さであるが、支持台102よりも短い。しかして、支持台102の両側面間の幅は、押圧具103の一対の突条108内面の対向間の幅の方が後述するように適宜広く設定されている。
【0107】
支持台102の上面105の面から貫通孔104の位置までの距離よりも、押圧具103の底面109の内面から一対の突条108の先端面までの距離の方が、やはり後述するように長く設定されている。
【0108】
以上の構成で、光フアイバケーブル1または2の取り付け固定について、図8の側断面図を参照して説明する。まず、図(a)に示すように、支持台102を図示省略の装置ユニットなどの適宜要所に、ねじ113で取り付け用孔107を介して取り付け固定する。
【0109】
ついで、代表的に光フアイバケーブル1の光フアイバ3を支持台102上とし、補強線4を貫通孔104内に挿入し支持台102へ横断状態として受け入れさせる。
【0110】
貫通孔104の大きさは補強線4を丁度嵌まり込ませるに適した直径であるが、開口する円錐形の面取りにより容易に挿入し得る。なお、円錐形の面取りが両側に施してあるのは、支持台102の取り付け方向を特定しないよう可逆的に可能なよう配慮されていることである。
【0111】
この状態が図(a)に示される。すなわち、支持台102の両側面からは補強線4が突出されている。
【0112】
続いて、図(b)に示されるように、支持台102上に押圧具103を位置させるのであるが、光フアイバ3が、この押圧具103上となるよう、光フアイバ3の下方に挿入させ、2箇所の取り付け用孔111にねじ114を挿入し支持台102のねじ孔106にねじ込み、締め付けると、支持台102の上面105に、押圧具103の底面109の内面が接して図示状態に位置決めされる。
【0113】
押圧具103の一対の突条108の先端面が補強線4に接して図示されるように押し下げ、補強線4が変形される。ここで重要なことは一対の突条108の対向間の幅が支持台102の両側面間よりも広く設定されていることにあり、一対の突条108の内面側と、支持台102の側面間には図示されるように適宜な間隙115が形成されることにある。
【0114】
すなわち、このような間隙115の存在によって補強線4には剪断力による切断作用が働かずに、押し下げによる押圧変形されることになり、補強線4はいずれの方向へも外からの作用力に応じて容易に移動することがなく位置が固定される。
【0115】
押圧具103の傾斜面112により、その上に位置される光フアイバ3に稜線による局部的な接触力が作用することなく、しかも彎曲の曲率を小さくし得るので光フアイバ3への悪影響が軽減される。
【0116】
補強線4は光フアイバケーブル1の場合、支持台102の各組の3箇所の貫通孔104の中央部に挿入するものである。したがって、光フアイバケーブル1のみを考えると、貫通孔104は1箇所のみで、こと足りるものである。
【0117】
また、これらの構成材料は構造用鋼にかぎらず、ステンレス鋼材、あるいは、適宜な硬質アルミニウム合金材などから選択選定することにより、めっきなどの防錆処理をなくすこともなし得る。要すればこのような材料のプレス成型品などとすることももちろん可能なことである。
【0118】
貫通孔104の位置を、支持台102の高さ方向の中央部となるように、支持台102の高さを設定するならば、上下方向を特定することなく任意となり、好適である。
【0119】
図9は、本発明光フアイバケーブル固定装置の第4の一実施の形態の分離状態の斜視図である。光フアイバケーブル固定装置121は、支持台122と押圧具123とからなる。
【0120】
支持台122は、構造用鋼などの中央部に凹溝124を有する方形角型の棒材を裁断したものでなり、側面には、両側面に凹溝124内をとおって貫通する貫通孔125が所定間隔に並行し3箇所の組として、3組設けられており、両面に開口する円錐形の面取りが施されている。
【0121】
凹溝124の底面には、貫通孔125の組を避ける間に取り付け用のねじ孔126が2箇所と、両端に取り付け用孔127と、が形成されている。
【0122】
押圧具123は、同様に構造用鋼などの逆凹型の中央部に第1の突条128を有する型材を裁断したもので、両側に一対の第2の突条129と、上面でもある底面131の中央から所定間隔に、2箇所の取り付け用孔132と、両側の外縁に添った稜線部分が傾斜面133と、に形成されてなる。
【0123】
押圧具123の長さは、支持台122の貫通孔125すべてを覆うに足りる長さであるが、支持台122よりも短い。しかして、支持台122の凹溝124内側の対向間の幅よりも、押圧具123の第1の突条128の幅の方が後述するように適宜薄く設定されている。
【0124】
また、支持台122外側の両側面間の幅は、押圧具123の一対の第2の突条129の対向間を嵌め込むに適した幅に設定されている。
【0125】
支持台122の上面134の面から貫通孔125の位置までの距離よりも、押圧具123の底面131の内面から第1の突条128の先端面までの距離の方が、後述するように長く設定されている。
【0126】
以上の構成で、光フアイバケーブル1または2の取り付け固定について、図10の側断面図を参照して説明する。まず、図(a)に示すように、支持台122を図示省略の装置ユニットなどの適宜要所に、ねじ135で取り付け用孔127を介して取り付け固定する。
【0127】
ついで、代表的に光フアイバケーブル1の光フアイバ3を支持台122上とし、補強線4を貫通孔125内に挿入し支持台122へ横断状態として受け入れさせる。
【0128】
貫通孔125の大きさは補強線4を丁度嵌まり込ませるに適した直径であるが、開口する円錐形の面取りにより容易に挿入し得る。なお、円錐形の面取りが両側に施してあるのは、支持台122の取り付け方向を特定しないよう可逆的に可能なよう配慮されていることである。
【0129】
この状態が図(a)に示される。すなわち、支持台122の両側面からは補強線4が突出されている。
【0130】
続いて、図(b)に示されるように、支持台122上に押圧具123を位置させるのであるが、光フアイバ3が、この押圧具123上となるよう、光フアイバ3の下方に挿入させ、2箇所の取り付け用孔132にねじ136を挿入し支持台122のねじ孔126にねじ込み、締め付けると、支持台122の上面134に、押圧具123の底面131の内面が接して図示状態に位置決めされる。
【0131】
押圧具123の一対の第2の突条129の先端面は補強線4に接することなく、図示状態に位置するとともに、第1の突条128は補強線4と接して、補強線4を押し下げている。
【0132】
補強線4は凹溝124の両側の貫通孔125により、その位置が規定されることから第1の突条128で押し下げられることにより、凹溝124内で図示状態に彎曲変形される。
【0133】
ここで重要なことは、一対の第2の突条129の対向する内面は、支持台122外側の両側面と接するようであるが、第1の突条128の幅よりも凹溝124の対向間の方が広く設定されていることにより、図示されるように第1の突条128の両側面と凹溝124の対向する内面間には適宜な間隙137が形成されることにある。
【0134】
それとともに、第1の突条128により彎曲変形される補強線4の下方は、凹溝124の底面に接するか、ごくわずかな隙間が与えられるよう、凹溝124の深さが設定されている。
【0135】
すなわち、このような間隙137の存在によって補強線4には剪断力による切断作用が働かずに、押し下げによる押圧変形されることになり、補強線4はいずれの方向へも外からの作用力に応じて容易に移動することがなく位置が固定される。
【0136】
押圧具123の傾斜面133により、その上に位置される光フアイバ3に稜線による局部的な接触力が作用することなく、しかも彎曲の曲率を小さくし得るので光フアイバ3への悪影響が軽減される。
【0137】
支持台122の両外側へ突出する補強線4は、彎曲しないで支持台122の取り付け面と並行方向に一致するので、光フアイバケーブル1を取り付け固定するのに好都合なこととなる。
【0138】
補強線4は光フアイバケーブル1の場合、支持台122の各組の3箇所の貫通孔125の中央部に挿入するものである。したがって、光フアイバケーブル1のみを考えると、貫通孔125は1箇所のみで、こと足りるものである。
【0139】
また、これらの構成材料は構造用鋼にかぎらず、ステンレス鋼材、あるいは、適宜な硬質アルミニウム合金材などから選択選定することにより、めっきなどの防錆処理をなくすこともなし得る。要すればこのような材料のプレス成型品などとすることももちろん可能なことである。
【0140】
図11は、本発明光フアイバケーブル固定装置の第5の一実施の形態の分離状態の斜視図である。光フアイバケーブル固定装置141は、支持台142と押圧具143とからなる。
【0141】
支持台142は、構造用鋼などの中央部に凹溝144を有する方形角型の棒材を裁断したものでなり、上面145に連通するとともに両側面に横断し開口する横断溝146が所定間隔に並行する3箇所の組として、3組設けられている。
【0142】
凹溝144の底面には、横断溝146の組を避ける間に取り付け用のねじ孔147が2箇所と、両端に取り付け用孔148と、が形成されている。
【0143】
押圧具143は、同様に構造用鋼などの逆凹型の中央部に第1の突条149を有する型材を裁断したもので、両側に一対の第2の突条151と、上面でもある底面152の中央から所定間隔に、2箇所の取り付け用孔153と、両側の外縁に添った稜線部分が傾斜面154と、に形成されている。
【0144】
押圧具143の長さは、支持台142の横断溝146すべてを覆うに足りる長さであるが、支持台142よりも短い。しかして、支持台142の凹溝144内側の対向間の幅よりも、押圧具143の第1の突条149の幅の方が後述するように適宜薄く設定されている。
【0145】
また、支持台142の外側の両側面間の幅は、押圧具143の一対の第2の突条151の対向間を嵌め込むに適した幅に設定されている。
【0146】
支持台142の上面145の面から横断溝146の底面位置までの距離は、押圧具143の底面152の内面から第1の突条149の先端面までの距離に、ほぼ等しいか、わずかに短く設定されている。
【0147】
第1の突条149先端までの距離よりも、一対の第2の突条151先端までの距離の方が後述するように短く設定されている。
【0148】
以上の構成で、光フアイバケーブル1または2の取り付け固定について、図12の側断面図を参照して説明する。まず、図(a)に示すように、支持台142を図示省略の装置ユニットなどの適宜要所に、ねじ155で取り付け用孔148を介して取り付け固定する。
【0149】
ついで、代表的に光フアイバケーブル1の光フアイバ3を支持台142上とするようにして、補強線4を横断溝146内に上から嵌め込ませ横断状態として支持台142に受け入れさせる。
【0150】
横断溝146の幅は補強線4を丁度嵌め込ませるに適した幅に設定されていることから、容易に挿入し得る。
【0151】
この状態が図(a)に示される。すなわち、支持台142の両側面からは補強線4が突出されている。
【0152】
続いて、図(b)に示されるように、支持台142上に押圧具143を位置させるのであるが、光フアイバ3が、この押圧具143上となるよう、光フアイバ3の下方に挿入させ、2箇所の取り付け用孔153にねじ156を挿入し支持台142のねじ孔147にねじ込み、締め付けると、支持台142の上面145に、押圧具143の底面152の内面が接して図示状態に位置決めされる。
【0153】
押圧具143の一対の第2の突条151の先端面が、支持台142の両側に突出する補強線4に丁度接するとともに、第1の突条149は補強線4と接して、補強線4を押し下げている。
【0154】
補強線4は支持台142の両側で一対の第2の突条151により、その位置が規定されることから第1の突条149で押し下げられることにより、凹溝144内で図示状態に彎曲変形される。
【0155】
ここで重要なことは、一対の第2の突条151の対向する内面は、支持台142外側の両側面と接するようであるが、第1の突条149の幅よりも凹溝144の対向間の方が広く設定されていることにより、図示されるように第1の突条149の両側面と凹溝144の対向する内面間には適宜な間隙157が形成されることにある。
【0156】
それとともに、第1の突条149により彎曲変形される補強線4の下方は、凹溝144の底面に接するか、ごくわずかな隙間が与えられるよう、凹溝144の深さが設定されている。
【0157】
すなわち、このような間隙157の存在によって補強線4には剪断力による切断作用が働かずに、押し下げによる押圧変形されることになり、補強線4はいずれの方向へも外からの作用力に応じて容易に移動することがなく位置が固定される。
【0158】
押圧具143の傾斜面154により、その上に位置される光フアイバ3に稜線による局部的な接触力が作用することなく、しかも彎曲の曲率を小さくし得るので光フアイバ3への悪影響が軽減される。
【0159】
支持台142の両外側へ突出する補強線4は、彎曲しないで支持台142の取り付け面と並行方向に一致するので、光フアイバケーブル1を取り付け固定するのに好都合なこととなる。
【0160】
補強線4は光フアイバケーブル1の場合、支持台142の各組の3箇所の横断溝146の中央部に挿入するものである。したがって、光フアイバケーブル1のみを考えると、横断溝146は1箇所のみで、こと足りるものである。
【0161】
また、これらの構成材料は構造用鋼にかぎらず、ステンレス鋼材、あるいは、適宜な硬質アルミニウム合金材などから選択選定することにより、めっきなどの防錆処理をなくすこともなし得る。要すればこのような材料のプレス成型品とすることももちろん可能なことである。
【0162】
この光フアイバケーブル固定装置141によると、既述の光フアイバケーブル固定装置101、121に比して小径な貫通孔104、125を穿孔加工することなく、横断溝146なことから、加工形成することが容易であるのみならず、補強線4を横断溝146内に挿入配置させるのも、きわめて容易に行ななえる。
【0163】
図13は、本発明光フアイバケーブル固定装置の第6の一実施の形態の分離状態の斜視図である。光フアイバケーブル固定装置161は、支持台162と押圧具163とからなる。
【0164】
支持台162は、構造用鋼などの中央部に凹溝164を有する方形角型の棒材を裁断加工したものでなり、上面165に連通するとともに両側面に横断して開口する横断溝166が所定間隔に並行し3箇所の組として、3組設けられている。
【0165】
凹溝164の底面には、横断溝166の組を避ける間に取り付け用のねじ孔167が2箇所と、両端を平坦面となし、ここに取り付け用孔168と、が形成されている。
【0166】
押圧具163は、同様に構造用鋼などの逆凹型の中央部に第1の突条169を有する型材を裁断したものでなり、両側に一対の第2の突条171と、上面でもある底面172の中央から所定間隔に、2箇所の取り付け用孔173と、両側の外縁に添った稜線部分が傾斜面174と、に形成されている。
【0167】
押圧具163の長さは、支持台162の横断溝166すべてを覆うに足りる長さであるが、支持台162よりも短い。しかして、支持台162の凹溝164内側の対向間の幅は、押圧具163の第1の突条169を嵌め込むに適した幅に設定されている。
【0168】
また、支持台162の外側の両側面間の幅は、押圧具163の一対の第2の突条171内面の対向間の幅が後述するように適宜広く設定されている。
【0169】
支持台162の上面165の面から横断溝166の底面位置までの距離は、押圧具163の底面172の内面から一対の第2の突条171の先端面までの距離に、ほぼ等しいか、わずかに短く設定されている。
【0170】
また、同じく一対の第2の突条171先端までよりも、第1の突条169の先端までの距離の方が後述するように短く設定されている。
【0171】
以上の構成で、光フアイバケーブル1または2の取り付け固定について、図14の側断面図を参照して説明する。まず、図(a)に示すように、支持台162を図示省略の装置ユニットなどの適宜要所に、ねじ175(図では見えない)で取り付け用孔168を介して取り付け固定する。
【0172】
ついで、代表的に光フアイバケーブル1の光フアイバ3を支持台162上とするようにして、補強線4を横断溝166内に上から嵌め込ませ横断状態として支持台162に受け入れさせる。
【0173】
横断溝166の幅は補強線4を丁度嵌め込ませるに適した幅に設定されていることから、容易に挿入し得る。
【0174】
この状態が図(a)に示される。すなわち、支持台162の両側面からは補強線4が突出されている。
【0175】
続いて、図(b)に示されるように、支持台162上に押圧具163を位置させるのであるが、光フアイバ3が、この押圧具163上となるよう、光フアイバ3の下方に挿入させ、2箇所の取り付け用孔173にねじ176を挿入し支持台162のねじ孔167にねじ込み、締め付けると、支持台162の上面165に、押圧具163の底面172の内面が接して図示状態に位置決めされる。
【0176】
押圧具163の一対の第2の突条171の先端面が、補強線4に接して図示されるように押し下げ、補強線4が変形される。ここで重要なことは、一対の第2の突条171の対向間の幅が、支持台162外側の両側面間よりも広く設定されていることにあり、一対の第2の突条171の内側面と、支持台162外側の側面間と、には図示されるように適宜な間隙177が形成されることにある。
【0177】
それとともに、押圧具163の第1の突条169先端面が補強線4に接するか、ごくわずかに間隔を隔てた接近位置に設定されていることにより、第2の突条171に押圧されることで、補強線4が凹溝164内で山形となることが阻止され、適宜に押さえられることで安定した押圧状態となることにある。
【0178】
すなわち、このような間隙177の存在によって切断作用は働かず、押し下げによる押圧変形されることになり、補強線4はいずれの方向へも外からの作用力に応じて容易に移動することがなく位置が固定される。
【0179】
押圧具163の傾斜面174により、その上に位置される光フアイバ3に稜線による局部的な接触力が作用することなく、しかも彎曲の曲率を小さくし得るので光フアイバ3への悪影響が軽減される。
【0180】
補強線4は光フアイバケーブル1の場合、支持台162の各組の3箇所の横断溝166の中央部に挿入するものである。したがって、光フアイバケーブル1のみを考えると、横断溝166は1箇所のみで、こと足りるものである。
【0181】
また、これらの構成材料は構造用鋼にかぎらず、ステンレス鋼材、あるいは、適宜な硬質アルミニウム合金材などから選択選定することにより、めっきなどの防錆処理をなくすこともなし得るし、要すればこのような材料のプレス成型品などとすることももちろん可能なことである。
【0182】
この光フアイバケーブル固定装置161によると、前述の光フアイバケーブル固定装置141と同様、横断溝166なことから、加工することが容易であり、補強線4を横断溝166内に挿入させることも容易である。
【0183】
図15は、上述したようにして、光フアイバケーブル固定装置101、121、141、161、に取り付けられる光フアイバケーブル1との平面図が示されるが、図15では代表的に光フアイバケーブル固定装置101と組み合わせた場合として図示し説明する。
【0184】
光フアイバケーブル1の補強線4を、光フアイバケーブル固定装置101の支持台102に設けられた組の貫通孔104の中央部に挿入することで、既述したようにして取り付け固定させる状態にすることができる。
【0185】
この光フアイバケーブル固定装置101によると、3本の光フアイバケーブル1を同時に一括して取り付け固定させることができるが、支持具103を締め付けるねじ114は、この場合では2本で可能としており、従来に比して構成ならびに取り付け作業が簡易かつ容易であり、その実装スペースについても大幅に減少し得る。
【0186】
当然に、より多くの光フアイバケーブル1を取り付け可能にすることも、貫通孔104の組数を所望に応じて任意数に設定することによりなし得る。もちろん、光フアイバケーブル固定装置101を長さ方向に延在させ、固定ねじ114を必要数とすることにより実現し得る。
【0187】
図16は、同じく光フアイバケーブル固定装置101、121、141、161、に取り付けられる光フアイバケーブル2との平面図が示されるが、図16では代表的に光フアイバケーブル固定装置101と組み合わせた場合として図示し説明する。
【0188】
光フアイバケーブル2の補強線4を、光フアイバケーブル固定装置101の支持台102に設けられた組の貫通孔104それぞれの両側に挿入することで、既述したと同様にして取り付け固定させる状態にすることができる。
【0189】
この光フアイバケーブル固定装置101によると、3本の光フアイバケーブル2を同時に一括して取り付け固定させることができるが、支持具103を締め付けるねじ114は、この場合でも、同様に2本で可能としており、従来に比して構成ならびに取り付け作業が簡易かつ容易であり、その実装スペースについても大幅に減少し得る。
【0190】
当然に、より多くの光フアイバケーブル2を取り付け可能とすることも、貫通孔104の組数を所望に応じて任意数に設定することによりなし得ることは、光フアイバケーブル固定装置101を長さ方向に延在させ、固定ねじ114を必要数とすることにより実現し得る。
【0191】
図17は、光フアイバケーブル固定装置101、121、141、161、に取り付けられる光フアイバケーブル1および2との平面図が示されるが、図17では代表的に光フアイバケーブル固定装置101と組み合わせた場合として図示し説明する。
【0192】
光フアイバケーブル1の補強線4を、光フアイバケーブル固定装置101の支持台102に設けられた貫通孔104、3組のうちの中央の組の、中央部に挿入させる。
【0193】
光フアイバケーブル2については、その補強線4を、光フアイバケーブル固定装置101の支持台102に設けられた貫通孔104、3組のうちの両側の組それぞれの両側に挿入させる。
【0194】
以上のようにした後に、押圧具103とねじ114とにより、既述したと同様にして取り付け固定させる状態にすることができる。
【0195】
この光フアイバケーブル固定装置101によると、3本の異なる光フアイバケーブル1および2を同時に一括して取り付け固定させることができるが、支持具を締め付けるねじ114は、この場合、同様に2本で可能であり、従来に比して一種類の光フアイバケーブル固定装置101なことから、構成ならびに取り付け作業が簡易かつ容易であり、その実装スペースについても大幅に減少し得る。
【0196】
当然に、より多くの光フアイバケーブル1、2の組み合わせに応じての取り付けを可能とすることも、貫通孔104の組数を所望に応じて任意数に設定することによりなし得ることは、光フアイバケーブル固定装置101を長さ方向に延在させ、固定ねじ114を必要数とすることにより実現し得る。
【0197】
図17における光フアイバケーブル1と2との配置は一例であり、その組み合わせ配置位置を必要に応じて任意に設定し得ることは、容易に理解されようことから、ここで、あらためての説明は行なわない。
【0198】
以上のようなことは、光フアイバケーブル固定装置101について代表的に説明したが、既述したその他の各光フアイバケーブル固定装置121、141、161、それぞれについて各図に置き換えるとともに各図に関する説明を参照することにより、図15ないし図17のように実施し得ることは、あえて詳細説明するまでもなく可能なことを理解されよう。
【0199】
図18は、本発明光フアイバケーブル固定装置の第7の一実施の形態の分離状態の斜視図である。光フアイバケーブル固定装置181は、支持台182と押圧具183とからなる。
【0200】
支持台182は、構造用鋼などの中央部に凹溝184を有する方形角型の棒材を裁断したものでなり、側面には、両側面に凹溝184をとおって貫通する貫通孔185と、この貫通孔185の両側には、上面186に連通するとともに両側面に横断し開口する横断溝187と、が所定間隔に並行する組として、3組設けられている。
【0201】
貫通孔185には、両面に開口する円錐形の面取りが施されており、横断溝187は、凹溝184の底面よりも後述する理由にもとづく深い位置にまで形成されている。
【0202】
凹溝184の底面には、貫通孔185と横断溝187との組を避ける間に取り付け用のねじ孔188が2箇所と、両端に取り付け用孔189と、が形成されている。
【0203】
押圧具183は、同様に構造用鋼などの逆凹型の中央部に第1の突条191を有する型材を裁断したもので、両側に一対の第2の突条192と、上面でもある底面193の中央から所定間隔に、2箇所の取り付け用孔194と、両側の外縁に添った稜線部分が傾斜面195と、に形成されてなる。
【0204】
押圧具183の長さは、支持台182すべての貫通孔185を覆うに足りる長さであるが、支持台182よりも短い。しかして、支持台182の凹溝184内側の対向間の幅よりも、押圧具183の第1の突条191の幅の方が後述するように適宜薄く設定されている。
【0205】
また、支持台182外側の両側面間の幅は、押圧具183の一対の第2の突条192の対向間を嵌め込むに適した幅に設定されている。
【0206】
支持台182の上面186の面から貫通孔185の位置までの距離よりも、押圧具183の底面193の内面から第1の突条191の先端面までの距離の方が、後述するように長く設定されている。
【0207】
図19は、本発明光フアイバケーブル固定装置の第8の一実施の形態の分離状態の斜視図である。光フアイバケーブル固定装置201は、支持台202と押圧具203とからなる。
【0208】
支持台202は、構造用鋼などの中央部に凹溝204を有する方形角型の棒材を裁断したものでなり、側面には、両側面に凹溝204をとおって貫通する2箇所の貫通孔205と、この2箇所の貫通孔205の中央には、上面206に連通するとともに両側面に横断し開口する横断溝207と、が所定間隔に並行し、これら2箇所の貫通孔205と1箇所の横断溝207とを組として、3組設けられている。
【0209】
貫通孔205には、両面に開口する円錐形の面取りが施されており、横断溝207は、凹溝204の底面よりも後述する理由にもとづく深い位置にまで形成されている。
【0210】
凹溝204の底面には、貫通孔205と横断溝207との組を避ける間に取り付け用のねじ孔208が2箇所と、両端に取り付け用孔209と、が形成されている。
【0211】
押圧具203は、同様に構造用鋼などの逆凹型の中央部に第1の突条211を有する型材を裁断したもので、両側に一対の第2の突条212と、上面でもある底面213の中央から所定間隔に、2箇所の取り付け用孔214と、両側の外縁に添った稜線部分が傾斜面215と、に形成されてなる。
【0212】
押圧具203の長さは、支持台202すべての貫通孔205を覆うに足りる長さであるが、支持台202よりも短い。しかして、支持台202の凹溝204内側の対向間の幅よりも、押圧具203の第1の突条211の幅の方が後述するように適宜薄く設定されている。
【0213】
また、支持台202外側の両側面間の幅は、押圧具203の一対の第2の突条212の対向間を嵌め込むに適した幅に設定されている。
【0214】
支持台202の上面206の面から貫通孔205の位置までの距離よりも、押圧具203の底面213の内面から第1の突条211の先端面までの距離の方が、後述するように長く設定されている。
【0215】
図20は、図18で説明の光フアイバケーブル固定装置181、または図19で説明の光フアイバケーブル固定装置201、に光フアイバケーブル1または2を取り付けることについての説明用の側断面図であるが、理解を容易とするために代表的に、光フアイバケーブル1と光フアイバケーブル固定装置181とを組み合わせ取り付けることについて説明する。
【0216】
まず、図18および図20の図(a)を参照し、支持台182を図示省略の装置ユニットなどの適宜要所に、図示しないねじで取り付け用孔189を介して取り付け固定する。
【0217】
ついで、光フアイバケーブル1の光フアイバ3を支持台182の横断溝187へ上面186の開口から挿入させるとともに、補強線4を貫通孔185内に挿入し横断状態として受け入れさせる。
【0218】
貫通孔185の大きさは補強線4を丁度嵌まり込ませるに適した直径であるが、開口する円錐形の面取りにより容易に挿入し得る。なお、円錐形の面取りが両側に施してあるのは、支持台182の取り付け方向を特定しないよう可逆的に可能なよう配慮されていることである。
【0219】
続いて、支持台182上に押圧具183を位置させ、2箇所の取り付け用孔194にねじ196を挿入し支持台182のねじ孔188にねじ込み、締め付けると、支持台182の上面186に、押圧具183の底面193の内面が接して図示状態に位置決めされる。
【0220】
押圧具183の一対の第2の突条192の先端面は補強線4に接するか、接しない図示状態に位置するとともに、第1の突条191は補強線4と接して、補強線4を押し下げている。
【0221】
補強線4は凹溝184の両側の貫通孔185により、その位置が規定されることから第1の突条191で押し下げられることにより、凹溝184内で図示状態に彎曲変形される。
【0222】
ここで重要なことは、一対の第2の突条192の対向する内面は、支持台182外側の両側面と接するようであるが、第1の突条191の幅よりも凹溝184の対向間の方が広く設定されていることにより、図示されるように第1の突条191の両側面と凹溝184の対向する内面間には適宜な間隙197が形成されることにある。
【0223】
それとともに、第1の突条191により彎曲変形される補強線4の下方は、凹溝184の底面に接するか、ごくわずかな隙間が与えられるよう、凹溝184の深さが設定されている。
【0224】
すなわち、このような間隙197の存在によって補強線4には剪断力による切断作用が働かずに、押し下げによる彎曲変形されることになり、補強線4はいずれの方向へも外からの作用力に応じて容易に移動することがなく位置が固定される。
【0225】
一方、横断溝187に挿入配置された光フアイバ3は、その位置での断面図である図(b)から明らかなように、横断溝187の深さが凹溝184の底面よりも深く設定されていることにより、第1の突条191と接することなく、第1の突条191下面とは十分な隙間を有している。
【0226】
なお、図(b)には図示すると煩雑となることから、理解容易なように凹溝184内における補強線4を図示省略して示してある。
【0227】
この横断溝187の幅は、光フアイバ3の直径よりも適宜な余裕があるように大きく設定されているので、光フアイバ3は拘束されることなく横断溝187内を自在に移動可能でもある。
【0228】
図からも明らかなように、この光フアイバケーブル固定装置181によれば、光フアイバ3と補強線4とは側面視で同様な経路を経ることから、光フアイバ3の彎曲する曲率を大幅に低減させることが可能となる。
【0229】
光フアイバ3が押圧具183上に配置されないことから、押圧具183の着脱に格別な配慮を要することなく取り付けの作業性を良好なものとなし得る。
【0230】
図19の光フアイバケーブル固定装置201は、光フアイバケーブル2を取り付けるに使用されるものであり、光フアイバケーブル2の光フアイバ3は光フアイバケーブル固定装置201の横断溝207内に挿入配置させ、補強線4は貫通孔205内に挿入して、それぞれ受け入れさせることにより取り付け得る。
【0231】
この取り付けについても、図20を参照して、それぞれ対応する構成要素部分の箇所の符号を対応させて読み替えるか、書き換えるかして対応させることにより、容易に理解されよう。たとえば、符号1は2に、181は201に、182は202に、183は203に、などであり、その作用、効果については同じである。
【0232】
また、これらの構成材料は構造用鋼にかぎらず、ステンレス鋼材、あるいは、適宜な硬質アルミニウム合金材などから選択選定することにより、めっきなどの防錆処理をなくすこともなし得る。要すればこのような材料のプレス成型品などとすることももちろん可能なことである。
【0233】
図21は、本発明光フアイバケーブル固定装置の第9の一実施の形態の分離状態の斜視図である。光フアイバケーブル固定装置221は、支持台222と押圧具223とからなる。
【0234】
支持台222は、構造用鋼などの中央部に凹溝224を有する方形角型の棒材を裁断したものでなり、側面には、上面225に連通するとともに両側面に開口する第1の横断溝226と、この第1の横断溝226の両側にそれぞれ所定間隔隔てて第2の横断溝227と、が並行する組として、3組設けられている。
【0235】
上面225からの、第1の横断溝226の深さは凹溝224の底面に所定距離有して到らない深さであり、第2の横断溝227の深さは凹溝224の底面よりも後述する理由にもとづく深い位置にまで形成されている。
【0236】
凹溝224の底面には、第1、第2の横断溝226、227の組を避ける間に取り付け用のねじ孔228が2箇所と、両端に取り付け用孔229と、が形成されている。
【0237】
押圧具223は、同様に構造用鋼などの逆凹型の中央部に第1の突条231を有する型材を裁断したもので、両側に一対の第2の突条232と、上面でもある底面233の中央から所定間隔に、2箇所の取り付け用孔234と、両側の外縁に添った稜線部分が傾斜面235と、に形成されてなる。
【0238】
押圧具223の長さは、支持台222すべての第1の横断溝226を覆うに足りる長さであるが、支持台222よりも短い。しかして、支持台222の凹溝224内側の対向間よりも、押圧具223の第1の突条231の幅の方が後述するように適宜薄く設定されている。
【0239】
また、支持台222外側の両側面間の幅は、押圧具223の一対の第2の突条232の対向間を嵌め込むに適した幅に設定されている。
【0240】
支持台222の上面225の面から第1の横断溝226の底面位置までの距離は、押圧具223の底面233の内面から第1の突条231の先端面までの距離に、ほぼ等しいか、わずかに短く設定されている。
【0241】
第1の突条231先端までの距離よりも、一対の第2の突条232先端までの距離の方が後述するように短く設定されている。
【0242】
図22は、本発明光フアイバケーブル固定装置の第10の一実施の形態の分離状態の斜視図である。光フアイバケーブル固定装置241は、支持台242と押圧具243とからなる。
【0243】
支持台242は、構造用鋼などの中央部に凹溝244を有する方形角型の棒材を裁断したものでなり、側面には、上面245に連通するとともに両側面に所定間隔で開口する2箇所の第1の横断溝246と、この第1の横断溝246の2箇所間の中央部に同様な第2の横断溝247と、が並行して、3組設けられている。
【0244】
しかしながら、上面245からの、第1の横断溝246の深さは凹溝244の底面に所定距離有して到らない深さであり、第2の横断溝247の深さは凹溝244の底面よりも後述する理由にもとづく深い位置にまで形成されている。
【0245】
凹溝244の底面には、第1、第2の横断溝246、247の組を避ける間に取り付け用のねじ孔248が2箇所と、両端に取り付け用孔249と、が形成されている。
【0246】
押圧具243は、同様に構造用鋼などの逆凹型の中央部に第1の突条251を有する型材を裁断したもので、両側に一対の第2の突条252と、上面でもある底面253の中央から所定間隔に2箇所の取り付け用孔254と、両側の外縁に添った稜線部分が傾斜面255と、に形成されてなる。
押圧具243の長さは、支持台242すべての第1の横断溝246を覆うに足りる長さであるが、支持台242よりも短い。しかして、支持台242の凹溝244内側の対向間よりも、押圧具243の第1の突条251の幅の方が後述するように適宜薄く設定されている。
【0247】
また、支持台242外側の両側面間の幅は、押圧具243の一対の第2の突条252の対向間を嵌め込むに適した幅に設定されている。
【0248】
支持台242の上面245の面から第1の横断溝246の底面位置までの距離は、押圧具243の底面253の内面から第1の突条251の先端面までの距離に、ほぼ等しいか、わずかに短く設定されている。
【0249】
第1の突条251先端までの距離よりも、一対の第2の突条252先端までの距離の方が後述するように短く設定されている。
【0250】
図23は、図21で説明の光フアイバケーブル固定装置221、または図22で説明の光フアイバケーブル固定装置241、に光フアイバケーブル1または2を取り付けることについての説明用の側断面図であるが、理解を容易とするために代表的に、光フアイバケーブル1と光フアイバケーブル固定装置221とを組み合わせ取り付けることについて説明する。
【0251】
まず、図21および図23の図(a)を参照し、支持台222を図示省略の装置ユニットなどの適宜要所に、図示しないねじで取り付け用孔229を介して取り付け固定する。
【0252】
ついで、光フアイバケーブル1の光フアイバ3を支持台222の第2の横断溝227へ上面の開口から挿入させるとともに、補強線4も第1の横断溝226内へ同様にして挿入させ、ともに横断状態として受け入れさせる。
【0253】
第1の横断溝226の幅は補強線4を丁度嵌め込ませるに適した幅に設定されていることから、容易に挿入し得る。
【0254】
続いて、支持台222上に押圧具223を位置させ、2箇所の取り付け用孔234にねじ236を挿入し支持台222のねじ孔228にねじ込み、締め付けると、支持台222の上面225に、押圧具223の底面233の内面が接して図示状態に位置決めされる。
【0255】
押圧具223の一対の第2の突条232の先端面が、支持台222の両側に突出する補強線4に丁度接するとともに、第1の突条231は補強線4と接して、補強線4を押し下げている。
【0256】
補強線4は支持台222の両側で第1の横断溝226の底面と、一対の第2の突条232の先端面と、によりその位置が規定されることから、第1の突条231で押し下げられることにより、凹溝224内で図示状態に彎曲変形される。
【0257】
ここで重要なことは、一対の第2の突条232の対向する内面は、支持台222外側の両側面と接するようであるが、第1の突条231の幅よりも凹溝224の対向間の方が広く設定されていることにより、図示されるように第1の突条231の両側面と凹溝224の対向する内面間には適宜な間隙237が形成されることにある。
【0258】
それとともに、第1の突条231により彎曲変形される補強線4の外方は、凹溝224の底面に接するか、ごくわずかな隙間が与えられるよう、凹溝224の深さが設定されている。
【0259】
すなわち、このような間隙237の存在によって補強線4には剪断力による切断作用が働かずに、押し下げによる彎曲変形されることになり、補強線4はいずれの方向へも外からの作用力に応じて容易に移動することがなく位置が固定される。
【0260】
一方、第2の横断溝227に挿入配置された光フアイバ3は、その位置での断面図である図(b)から明らかなように、第2の横断溝227の深さが凹溝224の底面よりも深く設定されていることにより、第1の突条231と接することなく、第1の突条231の下面とは十分な隙間を有している。
【0261】
なお、図(b)には図示すると煩雑となることから、理解容易なように凹溝224内における補強線4を図示省略して示してある。
【0262】
この第2の横断溝227の幅は、光フアイバ3の直径よりも適宜な余裕があるように大きく設定されているので、光フアイバ3は拘束されることなく第2の横断溝227内を自由に移動可能でもある。
【0263】
図からも明らかなように、この光フアイバケーブル固定装置221によれば、光フアイバ3と補強線4とは側面視で同様な経路を経ることから、光フアイバ3を彎曲する曲率を大幅に低減させることが可能となる。
【0264】
光フアイバ3が押圧具223上に配置されないことから、押圧具223の着脱に格別な配慮を要することなく取り付けの作業性を良好なものとなし得る。
【0265】
図22の光フアイバケーブル固定装置241は、光フアイバケーブル2を取り付けるに使用されるものであり、光フアイバケーブル2の光フアイバ3は光フアイバケーブル固定装置241の第2の横断溝247内に挿入配置させ、補強線4は第1の横断溝246内に上面245の開口から挿入して、それぞれ受け入れさせることにより取り付け得る。
【0266】
この取り付けについても、図23を参照して、それぞれ対応する構成要素部分の箇所の符号を対応させて読み替えるか、書き換えるかして対応させることにより、容易に理解されよう。たとえば、符号1は2に、221は241に、222は242に、223は243に、などであり、その作用、効果については同じである。
【0267】
また、これらの構成材料は構造用鋼にかぎらず、ステンレス鋼材、あるいは、適宜な硬質アルミニウム合金材などから選択選定することにより、めっきなどの防錆処理をなくすこともなし得る。要すればこのような材料のプレス成型品などとすることももちろん可能なことである。
【0268】
図24を参照すると、従来と同様の光フアイバケーブル1が接続される伝送装置ユニット261の概略の要部平面図が、カバーを開放した状態に示される。
【0269】
図24において、筐体262の内部に、光信号を電気信号に変換する光受光モジュールまたは、電気信号を光信号に変換する光発光モジュールなどの、光モジュール33が取り付けられており、3本の光フアイバケーブル1をそれぞれに係止固定する光フアイバケーブル固定装置101がねじ113で取り付けられている。
【0270】
光フアイバケーブル固定装置101は、図7ならびに図8を参照して説明のとおりであり、光フアイバケーブル1の補強線4を固定しており、それぞれの光フアイバ3が光フアイバケーブル固定装置101の上部を経由し余長処理部35において、光フアイバ3の許容巻回半径3cm以上の巻回直径となるように巻回保持される。
【0271】
光モジュール33には、光フアイバ36の接続された光コネクタ37が着脱可能に接続されているが、この光フアイバ36と光フアイバケーブル1の光フアイバ3とは、融着により接続されたスプライス接続部38が筐体262に保持固定されている。
【0272】
図示左方の部分は電源ユニット41の収容部であり、その他の符号、42は商用の電源線、43、44、45、などは、その他の光コネクタ、操作部品、同軸コネクタ、などである。
【0273】
図25を参照すると、上記伝送装置ユニット261に光フアイバケーブル2が接続される状態の、同様の平面図が示される。したがって、3本の光フアイバケーブル2の補強線4が図16で既述したように、補強線4が光フアイバケーブル固定装置101に固定される。
【0274】
それぞれの光フアイバ3が光フアイバケーブル固定装置101の上部を経由し余長処理分35において、同様に巻回保持される。その他の構成部分は同じであることから同一符号を付し、ここでの説明を省略する。
【0275】
図24における光フアイバケーブル固定装置101の取り付け領域が占めるスペースについて、図26の要部斜視図を参照して説明すると、筐体262は一体の合成樹脂成型品でなり、光フアイバケーブル1の位置される部分が、周囲を切り欠き状態として光フアイバケーブル取り付け用突出片263に成型されるとともに、光フアイバケーブル固定装置101の取り付け部分との間に位置決め用突条264が形成される。
【0276】
光フアイバケーブル1の被覆5部分は光フアイバケーブル取り付け用突出片263上に位置され、バンド39で締め付け固定される。この際、被覆5部分の先端面は位置決め用突条264に接して位置決め整列される。
【0277】
光フアイバケーブル1から導出延在される光フアイバ3および補強線4は、図8ならびに図16を参照して説明のとおりに光フアイバケーブル固定装置101により位置決め保持される。
【0278】
このような組み合わせとすることにより、光フアイバケーブル取り付け用突出片263部分を含めた、その幅W2 は55mm程度、奥行き方向の長さL2 は35mm程度、となり、従来に比して大幅な実装スペースの減少を図ることができる。もちろん、光フアイバケーブル1を光フアイバケーブル2にしたとしても同様なことであり、そのような光フアイバケーブルを混在組み合わせさせても、もちろん同様である。
【0279】
本実施の形態によると、理解を容易とするために、光フアイバケーブル固定装置101について代表的に説明したが、このようなことに限定されるものではなく、既述したすべての光フアイバケーブル固定装置121、141、161、181、201、221、241、など、すべてについて適用し得ることはもちろんのことであり、同様の作用、効果を奏し得る。
【0280】
図27は、本発明にかかる光フアイバケーブル保持装置271が斜視図に示される。光フアイバケーブル保持装置271は適宜な金属板をプレス装置により加工形成されるものであるが、高強度な合成樹脂成型品ともなし得る。
【0281】
中央部に取り付け面272と、一側にこの取り付け面272とは一段高い固定装置取り付け面273と、他の一側に同様のケーブル保持部274と、が並行して形成される。
【0282】
取り付け面272の左右両端には取り付け用孔275が設けられており、固定装置取り付け面273上には左右方向の直線上中央部分2箇所に貫通孔276と両端にねじ孔277とが設けられ、先端には脚部278が形成されている。
【0283】
ケーブル保持部274は、全体として取り付け面272側が高く先端側が低くなるように傾斜面であり、先端側に細くくびれたケーブル取り付け部279が並行して3箇所と、このケーブル取り付け部279と対応して取り付け面272側に位置決め用突起281と、が形成されている。
【0284】
このケーブル保持装置271と光フアイバケーブル1との取り付けられる状態が、図28に示される。図28の図(a)は平面図、図(b)は側面図、である。
【0285】
固定装置取り付け面273上に、図12で説明のように光フアイバケーブル固定装置141の支持台142を、ねじ孔277にねじ155をねじ込み取り付け固定しておき、取り付け面272の取り付け用孔275にねじ282を挿入し、図示省略の装置ユニットなどの適宜要所に取り付け固定する。
【0286】
この後は、図12を参照して説明のようにして光フアイバケーブル1を、光フアイバケーブル固定装置141に取り付け固定させることは同様である。
【0287】
同時に、光フアイバケーブルの被覆部分5をケーブル取り付け部279上に位置させるのであるが、位置決め用突起281に端面を当てて位置決めするとともに、ケーブル取り付け部279とにバンド39を巻き付け、締め付けて位置決め固定させる。
【0288】
このようにする光フアイバケーブル保持装置271による光フアイバケーブル1の取り付けは、図26で説明のように筐体262側などに被覆5部分を固定するための格別な構成を必要とすることなく、各種装置の任意位置への光フアイバケーブルの取り付けを可能とするものである。
【0289】
ケーブル保持部274を傾斜姿勢とすることと、固定装置取り付け面273との相対高さを調整設定することにより、支持線4を適正な彎曲状態として固定し得ることと、光フアイバケーブル固定装置141上を延在させる光フアイバ3の彎曲の曲率を低減することも可能となる。
【0290】
脚部278により、ねじ155、156の着脱の際の押圧力を安定に支持する。固定装置取り付け面273の貫通孔276は、ねじ156の先端突出用の逃げ孔である。
【0291】
この光フアイバケーブル保持装置271についても、光フアイバケーブル2ならびに光フアイバケーブル1との混在する組み合わせに適用し得るし、その他の光フアイバケーブル固定装置101ないし241などに対しても、もちろん適用し得るものである。
【0292】
図29は、図28の光フアイバケーブル保持装置271と同様の構成であるが、固定装置取り付け面273先端の脚部278の高さを低くし前方へ傾斜させたことにある。
【0293】
このような低い位置姿勢と傾斜姿勢とすることにより、光フアイバケーブル固定装置141に対する支持線4の彎曲姿勢を緩和させることと、光フアイバ3の彎曲の曲率を一層低減し得る。
【0294】
図30は、本発明光フアイバケーブル固定装置の第11の一実施の形態の分離状態の斜視図である。光フアイバケーブル固定装置291は、本体292と、押圧具293と、保持具294と、からなる。
【0295】
本体292は、適宜厚さの硬質な鋼板たとえば、板ばね材、あるいはばね用ステンレス鋼板、などからなり、プレス加工による成型後に、焼入れなどによる硬化熱処理が施される。
【0296】
この本体292は、底面295の先端側が直角に起立され、その起立面296の先端には光フアイバケーブルの補強線4を受け入れる所定深さの切り欠き溝297が所定間隔に3箇所の組として3組設けられる。また、底面295には左右方向の2箇所に貫通孔298が形成される。
【0297】
起立面296の他端側が折り返され、切り欠き溝297の上面を覆う押さえ面299として延在され、その先端は折り曲げ面301として補強構造部分としてなる。
【0298】
押さえ面299の折り返し側は3箇所の窓孔302として開口され、4箇所の連結条303により連結される。
【0299】
押さえ面299には、底面295の貫通孔298と対応して同様の貫通孔304が設けられ、窓孔302との間には2箇所に抜き曲げによる折り曲げ突起305が底面295側に向けて形成される。
【0300】
押圧具293は、適宜な強度を有する金属板を逆凹型に折り曲げ加工されたもので、その両側の突条306の先端面には、本体292の切り欠き溝297と対応するように、それぞれに比較的浅い切り欠き溝307が、やはり3箇所の組として3組形成される。上面308には本体292の貫通孔304と対応して、貫通孔309が設けられる。
【0301】
なお、押圧具293の両突条306間外側の幅は、本体292の折り曲げ面301と折り曲げ突起305との対向間にほぼ等しく設定されており、この間に丁度嵌まり込ませることができる。
【0302】
保持具294も、同様な金属板から加工されたもので取り付け面311から延びて折り曲げにより持ち上げられた面が、先端側が下降する傾斜面にくびれによるケーブル取り付け部312として、3箇所並行に形成される。
【0303】
取り付け面311は図示されるように折り返されて2重となっているが、これは左右方向に直列するねじ孔313のねじ長さ確保のためであり、両端に取り付け用孔314が形成される。
【0304】
この光フアイバケーブル固定装置291に、光フアイバケーブル1を取り付けることについて図31の側断面図を参照して説明すると、まず、図(a)に示されるように、本体292の押さえ面299の下側に押圧具293を挿入させ起立面296と対向させる。
【0305】
押圧具293は本体292の折り曲げ面301と折り曲げ突起305との間に挟まれる状態となり位置決めされる。
【0306】
ついで、本体292と押圧具293の貫通孔304、309、298にねじ315を挿通させるとともに、その下方に保持具294を位置させ、保持具294のねじ孔313にねじ込ませる。
【0307】
この状態までは、図示されるように、光フアイバケーブル1を挿入配置させるものではなく、単に光フアイバケーブル固定装置291を前段階の組み立て状態とすることにある。
【0308】
本体292の連結条303は、貫通孔304、309を大径にするとともに、そのばね弾性により図示されるように押さえ面299を上昇傾斜姿勢に設定形成させておくことは、組み立てならびに光フアイバケーブル1を挿入配置させるのに好都合なことである。
【0309】
このように、光フアイバケーブル固定装置291を組み立て状態とするのに、本体292の押さえ面299と押圧具293の上面308との間に接着材、たとえば公知な両面接着テープなどを配置介在させることで一体的に固定される。
【0310】
このようなことは、本体292の底面295の下面と、保持具294の取り付け面311の上面と、の間についても同様であり固定状態として一体化し取り扱い性を良好にし得る。
【0311】
この状態で、保持具294の両端の取り付け用孔314にねじ316(図では見えない)を挿入し、図示省略の装置ユニットなどの適宜要所にねじ込み取り付け固定する。装置ユニット側には光フアイバケーブル固定装置291組み立て用のねじ315先端を挿入させるための、逃げ孔を形成しておくことが必要である。
【0312】
光フアイバケーブル1の補強線4を本体292の窓孔302から挿入し、切り欠き溝297の組の中央部を選択して挿入位置とし、押圧具293の前後両側の切り欠き溝307をも通過するようにして前方に突出させ横断状態とする。両切り欠き溝297、307の溝幅は補強線4を丁度受け入れるに適した幅に設定されているので、逸脱するようなことなく直線状態に位置決めされる。
【0313】
この際、光フアイバ3を窓孔302の上側としておき、本体292の上面を横断延在させる。この状態が図(a)の状態である。
【0314】
この状態で、ねじ315を締め付けることにより、押さえ面299とともに押圧具293が下降され、その前後の切り欠き溝307により、本体292の切り欠き溝297を支点として補強線4の両側が彎曲変形される。
【0315】
すなわち、本体292の切り欠き溝297の底面と、押圧具293の切り欠き溝307の底面と、の関係はこのように設定されている。したがって、ねじ315の締め付けにより図(b)に図示されるように補強線4が側面視蛇行状態に彎曲され、補強線4はいずれの方向へも外からの作用力に応じて容易に移動することがなく位置決め固定される。
【0316】
この光フアイバケーブル固定装置291によると、光フアイバケーブル1の補強線4を挿入させるのが、切り欠き溝297内であることから挿入作業が容易であるのみならず、全体として一体構成になし得るので小型化が容易であり、取り扱い性も良好なものである。
【0317】
本体292には窓孔302を設けることにより、光フアイバケーブルの補強線4を挿入させることが容易であるのみならず、連結条303の幅と形状とを適宜に設定することにより、本体292の板厚さを適切となし得るとともに、押さえ面299の彎曲傾動させる弾性変形を任意かつ容易なものとなし得ることである。
【0318】
図32の図(a)は、上述したようにして、光フアイバケーブル固定装置291に取り付けられる3本の光フアイバケーブル1との平面図が示される。光フアイバケーブル1の補強線4を、光フアイバケーブル固定装置291の本体292に設けられた組の切り欠き溝297の中央部に挿入することで、上述したようにして取り付け固定させる状態にすることができる。
【0319】
光フアイバケーブル1は、図31の図(b)からも明らかなように、被覆部5がケーブル取り付け部312上に位置することから、バンド39によりケーブル取り付け部312とともに締め付けて固定させることができる。
【0320】
この光フアイバケーブル固定装置291によると、3本の光フアイバケーブル1を同時に一括して取り付け固定させることができるが、全体として必要とするねじ315、316の本数を、従来に比して大幅に少なくし得るし、構成ならびに取り付け作業が簡易かつ容易であり、その実装スペースも減少し得る。
【0321】
当然に、より多くの光フアイバケーブル1を取り付け可能にすることも、切り欠き溝297、307の組数を所望に応じて任意数に設定することによりなし得る。もちろん、光フアイバケーブル固定装置291を左右方向の長さを延在させ、締め付けねじ315を必要数とすることにより実現し得る。
【0322】
図(b)は、同じく光フアイバケーブル固定装置291に取り付けられる光フアイバケーブル2との平面図が示される。光フアイバケーブル2の補強線4を、光フアイバケーブル固定装置291本体292の組の切り欠き溝297それぞれの両側に挿入させることで、上述したと同様にして取り付け固定させる状態にすることができる。
【0323】
このように光フアイバケーブル2の取り付け固定させることについての作用、効果については同じであるが、当然に、より多くの光フアイバケーブル2を取り付けることも、光フアイバケーブル1との混在組み合わせることについても任意に応じ得ることである。
【0324】
本発明にかかる光フアイバケーブルは、図示形態に限定されるものではなく、同様構成の光フアイバ3と補強線4との組み合わせになるものであれば、その光フアイバ3と補強線4との本数や直径にかかわりなく、任意のものに適用可能なことはいうまでもなく含まれることである。
【0325】
【発明の効果】
以上、詳細に説明のように、本発明光フアイバケーブル固定装置による第1の手段によると、基本的に、光フアイバケーブルの補強線を支持台に横断状態に受け入れさせ、支持台の両側に突出する補強線を押圧具で押圧変形させるものであるから、確実な押圧状態とし得る。複数本の補強線に対しても一括固定することが可能である。
【0326】
本発明第2の手段によると、光フアイバケーブルの補強線を支持台の貫通孔内に挿入して横断状態に受け入れさせ、支持台の両側に突出する補強線を押圧具で押圧変形させるものであるから、確実な押圧状態にし得る。複数本の補強線に対しても一括固定することが可能である。
【0327】
本発明第3の手段によると、光フアイバケーブルの補強線を支持台の長手方向の凹溝内を横断状態として支持台に受け入れさせ、押圧具の第1の突条および、または第2の突条によって、支持台の凹溝内および、または支持台の両外側で補強線を押圧変形させるので、確実な押圧状態になし得る。複数本の補強線に対しても同様である。
【0328】
本発明第4の手段によると、手段1ないし手段3の支持台には、補強線の受け入れ箇所を少なくとも1箇所とすることにあり、補強線が1本の光フアイバケーブル単体に最低限対応可能になし得る。もちろん、複数本の補強線についても対応が可能である。
【0329】
本発明第5の手段によると、手段1ないし手段3の支持台には、異なる種類の光フアイバケーブルの補強線数に対応可能とするので、補強線が1本のものと複数本とに対して対応可能なことから、一種類で任意な組み合わせに応じ得ることができる。
【0330】
本発明第6の手段によると、手段1ないし手段3の支持台に、光フアイバケーブルの光フアイバを横断状態に受け入れさせる横断溝を設けることから、光フアイバは押圧具で押圧されることなく補強線のみが押圧変形されるとともに、光フアイバと補強線とが、側面視で同様経路上となり作業性が向上し、光フアイバの曲げ曲率を低減し得る。
【0331】
本発明第7の手段によると、本体の一端の切り欠き溝に光フアイバケーブルの補強線を受け入れさせ、この上を覆う本体の押さえ面とともに押さえ具の両端で、補強線を押圧変形させることから、確実な押圧状態にし得る。複数本の補強線に対しても同様であり、簡易にしてコンパクトになし得るものである。
【0332】
このように、簡易構成にして実装スペースを最小限として、光フアイバケーブル単位に、または複数本の光フアイバケーブルの補強線を固定可能とし得る実用上の効果は、きわめて顕著なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明光フアイバケーブル固定装置第1の一実施形態の分離状態斜視図である。
【図2】光フアイバケーブルを図1の光フアイバケーブル固定装置に取り付ける手順説明の側断面図である。
【図3】本発明光フアイバケーブル固定装置第2の一実施形態の分離状態斜視図である。
【図4】光フアイバケーブルを図3の光フアイバケーブル固定装置に取り付ける手順説明の側断面図である。
【図5】光フアイバケーブルが光フアイバケーブル固定装置に取り付けられた状態の平面図である。
【図6】本発明にかかる光フアイバケーブル保持装置である。
【図7】本発明光フアイバケーブル固定装置第3の一実施形態の分離状態斜視図である。
【図8】光フアイバケーブルを図7の光フアイバケーブル固定装置に取り付ける手順説明の側断面図である。
【図9】本発明光フアイバケーブル固定装置第4の一実施形態の分離状態斜視図である。
【図10】光フアイバケーブルを図7の光フアイバケーブル固定装置に取り付ける手順説明の側断面図である。
【図11】本発明光フアイバケーブル固定装置第5の一実施形態の分離状態斜視図である。
【図12】光フアイバケーブルを図11の光フアイバケーブル固定装置に取り付ける手順説明の側断面図である。
【図13】本発明光フアイバケーブル固定装置第6の一実施形態の分離状態斜視図である。
【図14】光フアイバケーブルを図13の光フアイバケーブル固定装置に取り付ける手順説明の側断面図である。
【図15】光フアイバケーブルが光フアイバケーブル固定装置に取り付けられた状態の平面図(その1)である。
【図16】光フアイバケーブルが光フアイバケーブル固定装置に取り付けられた状態の平面図(その2)である。
【図17】光フアイバケーブルが光フアイバケーブル固定装置に取り付けられた状態の平面図(その3)である。
【図18】本発明光フアイバケーブル固定装置第7の一実施形態の分離状態斜視図である。
【図19】本発明光フアイバケーブル固定装置第8の一実施形態の分離状態斜視図である。
【図20】光フアイバケーブルを図18、図19の光フアイバケーブル固定装置に取り付けた状態の側断面図である。
【図21】本発明光フアイバケーブル固定装置第9の一実施形態の分離状態斜視図である。
【図22】本発明光フアイバケーブル固定装置第10の一実施形態の分離状態斜視図である。
【図23】光フアイバケーブルを図21、図22の光フアイバケーブル固定装置に取り付けた状態の側断面図である。
【図24】本発明光フアイバケーブル固定装置を適用した伝送装置ユニットの平面図(その1)である。
【図25】本発明光フアイバケーブル固定装置を適用した伝送装置ユニットの平面図(その2)である。
【図26】図24、図25における光フアイバケーブル固定装置のスペース説明図である。
【図27】本発明にかかる光フアイバケーブル保持装置である。
【図28】図27の光フアイバケーブル保持装置による光フアイバケーブル取り付け状態である。
【図29】図27の光フアイバケーブル保持装置の異なる一実施形態である。
【図30】本発明光フアイバケーブル固定装置第11の一実施形態の分離状態斜視図である。
【図31】光フアイバケーブルを図30の光フアイバケーブル固定装置に取り付ける手順説明の側断面図である。
【図32】光フアイバケーブルが光フアイバケーブル固定装置に取り付けられた状態の平面図である。
【図33】二心の光フアイバケーブルの構成説明図である。
【図34】単心の光フアイバケーブルの構成説明図である。
【図35】従来の二心の光フアイバケーブル固定装置の斜視図である。
【図36】従来の単心の光フアイバケーブル固定装置の斜視図である。
【図37】従来の光フアイバケーブル固定装置を適用した伝送装置ユニットの平面図である。
【図38】図37における光フアイバケーブル固定装置のスペース説明図である。
【符号の説明】
1 二心の光フアイバケーブル、光フアイバケーブル
2 単心の光フアイバケーブル、光フアイバケーブル
3 光フアイバ
4 補強線
5 被覆
11 光フアイバケーブル固定装置
12 支持板
13 係止部材
14 係合突起
15 取り付け用孔
16 貫通孔
17 ねじ
21 光フアイバケーブル固定装置
22 支持板
23 係止部材
24 取り付け用孔
25 貫通孔
26 ねじ
31 伝送装置ユニット
32 筐体
33 光モジュール
34 ねじ
35 余長処理部
36 光フアイバ
37 光コネクタ
38 スプライス接続部
39 バンド
41 電源ユニット
42 電源線
43 光コネクタ
44 操作部品
45 同軸コネクタ
51 光フアイバケーブル固定装置
52 支持台
53 押圧具
54 基板面
55 突条
56 取り付け用孔
57 貫通孔
58 上面
59 ねじ孔
61 一対の突条
62 底面
63 取り付け用孔
64 傾斜面
65、67 ねじ
68 間隙
71 光フアイバケーブル固定装置
72 支持台
73 押圧具
74 基板面
75 凹溝
76 突条
77 取り付け用孔
78 上面
79 横断溝
81 ねじ孔
82 第1の突条
83 第2の突条
84 底面
85 取り付け用孔
86 傾斜面
87、88 ねじ
89 間隙
91 光フアイバケーブル保持装置
92 主面
93 取り付け用孔
94 光フアイバケーブルの取り付け部
101 光フアイバケーブル固定装置
102 支持台
103 押圧具
104 貫通孔
105 上面
106 ねじ孔
107 取り付け用孔
108 一対の突条
109 底面
111 取り付け用孔
112 傾斜面
113、114 ねじ
115 間隙
121 光フアイバケーブル固定装置
122 支持台
123 押圧具
124 凹溝
125 貫通孔
126 ねじ孔
127 取り付け用孔
128 第1の突条
129 第2の突条
131 底面
132 取り付け用孔
133 傾斜面
134 上面
135、136 ねじ
137 間隙
141 光フアイバケーブル固定装置
142 支持台
143 押圧具
144 凹溝
145 上面
146 横断溝
147 ねじ孔
148 取り付け用孔
149 第1の突条
151 第2の突条
152 底面
153 取り付け用孔
154 傾斜面
155、156 ねじ
157 間隙
161 光フアイバケーブル固定装置
162 支持台
163 押圧具
164 凹溝
165 上面
166 横断溝
167 ねじ孔
168 取り付け用孔
169 第1の突条
171 第2の突条
172 底面
173 取り付け用孔
174 傾斜面
175、176 ねじ
177 間隙
181 光フアイバケーブル固定装置
182 支持台
183 押圧具
184 凹溝
185 貫通孔
186 上面
187 横断溝
188 ねじ孔
189 取り付け用孔
191 第1の突条
192 第2の突条
193 底面
194 取り付け用孔
195 傾斜面
196 ねじ
197 間隙
201 光フアイバケーブル固定装置
202 支持台
203 押圧具
204 凹溝
205 貫通孔
206 上面
207 横断溝
208 ねじ孔
209 取り付け用孔
211 第1の突条
212 第2の突条
213 底面
214 取り付け用孔
215 傾斜面
221 光フアイバケーブル固定装置
222 支持台
223 押圧具
224 凹溝
225 上面
226 第1の横断溝
227 第2の横断溝
228 ねじ孔
229 取り付け用孔
231 第1の突条
232 第2の突条
233 底面
234 取り付け用孔
235 傾斜面
236 ねじ
237 間隙
241 光フアイバケーブル固定装置
242 支持台
243 押圧具
244 凹溝
245 上面
246 第1の横断溝
247 第2の横断溝
248 ねじ孔
249 取り付け用孔
251 第1の突条
252 第2の突条
253 底面
254 取り付け用孔
255 傾斜面
261 伝送装置ユニット
262 筐体
263 光フアイバケーブル取り付け用突出片
264 位置決め用突条
271、271A 光フアイバケーブル保持装置
272 取り付け面
273 固定装置取り付け面
274 ケーブル保持部
275 取り付け用孔
276 貫通孔
277 ねじ孔
278 脚部
279 ケーブル取り付け部
281 位置決め用突起
282 ねじ
291 光フアイバケーブル固定装置
292 本体
293 押圧具
294 保持具
295 底面
296 起立面
297 切り欠き溝
298 貫通孔
299 押さえ面
301 折り曲げ面
302 窓孔
303 連結条
304 貫通孔
305 折り曲げ突起
306 突条
307 切り欠き溝
308 上面
309 貫通孔
311 取り付け面
312 ケーブル取り付け部
313 ねじ孔
314 取り付け用孔
315、316 ねじ

Claims (2)

  1. 長手方向に凹溝を有し光フアイバケーブルの補強線を横断状態に受け入れる支持台と、上記支持台の凹溝内に嵌まり合う第1の突条と支持台の両側に添う第2の突条とをそなえる押圧具と、からなり、上記押圧具の第1、第2の突条により光フアイバケーブルの補強線を変形状態に押圧することを特徴とする光フアイバケーブル固定装置。
  2. 一端側に光フアイバケーブルの補強線を受け入れる切り欠き溝と他端側が折り返されて上記切り欠き溝を覆う押さえ面とを有する本体と、上記本体の切り欠き溝の両側で押さえ面とともに光フアイバケーブルの補強線を変形状態に押圧する押圧具と、からなることを特徴とする光フアイバケーブル固定装置。
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