JP3539087B2 - 車両走行位置検出システム - Google Patents

車両走行位置検出システム

Info

Publication number
JP3539087B2
JP3539087B2 JP25639596A JP25639596A JP3539087B2 JP 3539087 B2 JP3539087 B2 JP 3539087B2 JP 25639596 A JP25639596 A JP 25639596A JP 25639596 A JP25639596 A JP 25639596A JP 3539087 B2 JP3539087 B2 JP 3539087B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
signal
transmission unit
road
transmitter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP25639596A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10104330A (ja
Inventor
英作 阿久津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP25639596A priority Critical patent/JP3539087B2/ja
Priority to US08/923,004 priority patent/US6076040A/en
Priority to DE19742394A priority patent/DE19742394C2/de
Publication of JPH10104330A publication Critical patent/JPH10104330A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3539087B2 publication Critical patent/JP3539087B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G08SIGNALLING
    • G08GTRAFFIC CONTROL SYSTEMS
    • G08G1/00Traffic control systems for road vehicles
    • G08G1/01Detecting movement of traffic to be counted or controlled
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S5/00Position-fixing by co-ordinating two or more direction or position line determinations; Position-fixing by co-ordinating two or more distance determinations
    • G01S5/02Position-fixing by co-ordinating two or more direction or position line determinations; Position-fixing by co-ordinating two or more distance determinations using radio waves
    • G01S5/14Determining absolute distances from a plurality of spaced points of known location

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術】本発明は、道路上における車両の
走行位置を検出する車両走行位置検出システムに係り、
詳しくは、道路の幅方向の車両の走行位置を検出する車
両走行位置検出システムに関する。
【0002】
【従来の技術】車両の道路上での走行位置を検出するシ
ステムとして、従来、例えば、特開平4−293109
に開示されるようなシステムが提案されている。このシ
ステムでは、車両の搭載したビデオカメラで捕えた画像
情報に基づいて走行レーンの境界を表わす白線を認識
し、その認識結果から走行レーン内の車両位置を検出し
ている。
【0003】また、その他にも、車両に搭載した磁気セ
ンサにて道路に敷設した磁気ネール(磁石)からの磁界
を検出し、その検出状態(磁界のレベル等)に基づいて
車両が走行すべき走行ラインからのずれ(道路の幅方
向)を検出するシステムも提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように車両に搭
載したビデオカメラで捕えた画像情報に基づいて道路上
における車両位置を検出するシステムでは、夜間や天候
が悪い(霧、雪等)場合等においてビデオカメラで捕え
た画像情報から正確に白線を認識するための処理が非常
に複雑となってしまう。
【0005】また、道路に敷設した磁気ネールから発生
される磁界を検出し、その検出結果に基づいて車両の走
行ラインからのずれを検出するシステムでは、磁気ネー
ルの磁界を車幅方向に広く分布させることが困難である
ことから、検出できるずれの量(道路の幅方向の位置)
が比較的小さなものとなってしまう。従って、走行レー
ンの変更等の広範囲な操舵(ステアリング)制御を行な
うための基礎情報としては用いることができない。
【0006】そこで、本発明の課題は、道路の幅方向の
広い範囲にわたる車両の位置を容易に検出できるような
車両位置検出システムを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る車両走行位置検出システムは、請求項
1に記載されるように、道路の所定走レーンを挟んで
設置され、それぞれ該走レーンに向けて所定の範囲に
信号を送信する第一の送信ユニット及び第二の送信ユニ
ットからの当該信号を受信するように車両に設けられた
受信手段と、第一の送信ユニット及び第二の送信ユニッ
トからの各信号の受信手段での受信状態に基づいて道路
の幅方向の当該車両の位置を特定する位置特定手段と
上記受信手段にて受信された第一の送信ユニット及び第
二の送信ユニットからの各信号のドップラー周波数成分
を検出するドップラー成分検出手段と、該ドップラー成
分検出手段にて検出された各信号のドップラー周波数成
分に基づいて当該車両の対地速度を演算する対地速度演
算手段とを有するように構成される。
【0008】このようなシステムでは、道路の所定の走
行レーンを挟むように設置されている第一の送信ユニッ
ト及び第二の送信ユニットから当該走行レーンに向けて
所定の範囲に送信される各信号を車両に設けられた受信
手段が受信する。第一の送信ユニットからの信号の当該
受信手段での受信状態(受信レベル等)は、第一の送信
ユニットの設置位置と当該車両の道路の幅方向の走行位
置との間の距離に依存する。また同様に、第二の送信ユ
ニットからの信号の当該受信手段での受信状態(受信レ
ベル)は、第二の送信ユニットの設置位置と当該車両の
道路の幅方向の走行位置間との距離に依存する。このよ
うに、第一の送信ユニットの設置位置と車両の走行位置
との間の距離に依存する第一の送信ユニットからの信号
の受信状態と第二の送信ユニットの設置位置と当該車両
の走行位置との間の距離に依存する第二の送信ユニット
からの信号の受信状態に基づいて位置特定手段は当該車
両の道路の幅方向の位置を特定する。
【0009】上記第一の送信ユニット及び第二の送信ユ
ニットが送信する信号は、電波、光、超音波等のいずれ
でも構成することができる。連続的に車両の走行位置を
検出するという観点から、上記第一の送信ユニット及び
第二の送信ユニットは、当該走行レーンに添って所定の
間隔で配列することができる。
【0010】
【0011】車両と第一の送信ユニット及び第二の送信
ユニットを結ぶ各方向の速度成分をもって当該車両は走
行している。受信手段にて受信される第一の送信ユニッ
ト及び第二の送信ユニットからの各信号の周波数は、車
両から第一の送信ユニット及び第二の送信ユニットに向
かう各方向において、対応する方向の車両の速度成分に
よりシフトする(ドップラーシフト)。ドップラー成分
検出手段は、各方向におけるシフトした分の周波数(ド
ップラー周波数成分)を検出する。この検出されたドッ
プラー周波数成分は、対応する方向の車両の速度成分に
対応することから、対地速度演算手段は、各方向のドッ
プラー周波数成分に基づいて対応する速度成分を合成し
た対地速度を演算する。
【0012】このように検出された車両の対地速度は、
当該車両の走行制御(加減速制御、制動制御等)に用い
ることができる。上記のような車両走行位置検出システ
ムにおいて、更に、受信手段にて受信される第一の送信
ユニット及び第二の送信ユニットからの信号に基づいて
車両の走行制御に必要な他の情報を得るという観点か
ら、本発明は、請求項に記載されるように、更に、上
記受信手段にて受信された第一の送信ユニット及び第二
の送信ユニットからの少なくとも一方の信号を蓄積する
信号蓄積手段と、該信号蓄積手段に蓄積された信号の変
化に基づいて当該車両が置かれた環境の変化を検出する
環境変化検出手段とを有するように構成することができ
る。
【0013】このようなシステムでは、第一の送信ユニ
ット及び第二の送信ユニットからの信号の受信手段での
受信状態は、車両が置かれた環境(霧、雪、雨等)に依
存する。従って、車両が置かれた環境が変化すると、信
号蓄積手段に時経列的に蓄積される受信手段にて受信さ
れた信号の状態が変化する。環境変化検出手段は、この
信号蓄積手段に蓄積された信号の状態の変化に基づいて
当該車両が置かれた環境の変化を検出する。
【0014】このような車両が置かれた環境の変化は、
例えば、次のようにして車両の走行制御に用いられる。
例えば、降雨、降雪の開始を検出した場合、減速制御、
駆動方式の変更(二輪駆動方式(2WD)から四輪駆動
方式(4WD)への変更)を行なうことができる。ま
た、霧発生を検出した場合、フォグランプの点灯制御等
を行なうことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、道路の左側の車線を示し
ている。図1において、左側の路側端23と中央分離帯
24との間にレーンマーク11、12、13によって仕
切られた2つの走行レーンL1、L2が形成されてい
る。外側のレーンマーク11と路側端23との間にガー
ドレール21が設置され、ガードレール21の外側に、
第一の送信機31n-1 、31n 、31n+1 ・・・が当道
路に沿って所定の間隔(例えば、高速道路に設置された
デリニエータと同様に50メートル程度の間隔)で設置
されている。また、内側のレーンマーク13と中央分離
帯24との間にガードレール22が設置され、このガー
ドレール22の外側の中央分離帯24に、第二の送信機
32n-1 、32n 、32n+1 ・・・が当該道路に沿って
上記第一の送信機31n-1 、31n 、32n+1 、・・・
と同様の間隔で設置されている。
【0016】各走行レーンL1及びL2を挟んで対向す
る第一の送信機31i と第二の送信機32i (i=・・
・、n−1、n、n+1、・・・)は対になっている。
第一の送信機31i は、路側端23側から走行レーンL
1、L2に向けて送信範囲41i に信号を送信する。第
二の送信機32i は、中央分離帯24側から走行レーン
L1、L2に向けて送信範囲42i に信号を送信する。
この対となった第一の送信機31i の送信範囲41i
第二の送信機32i の送信範囲42i は、送信される信
号が車両の前面で受信できるように、車両の走行方向と
逆方向に向けて延びるように形成されている。また、各
送信範囲41i と42i は、走行レーンL1とL2の境
界となるレーンマーク12に対してほぼ対象となってい
る。
【0017】第一の送信機31i 及び第二の送信機32
i から送信される信号は、所定の周波数の信号がデータ
(例えば、道路に沿った方向の位置情報等を含む)に応
じて所定の規則に従って変調されたものである。上記の
ように送信機が設置された道路の各走行レーンを走行す
る車両61は、例えば、図2に示すような走行位置検出
装置を搭載している。
【0018】図2において、この走行位置検出装置は、
車両61(図1参照)の前面左側に設けた第一のセンサ
51、第一の受信器83及び第一の信号処理回路85を
有している。上述したように路側端23側に設置された
第一の送信機31iから送信される信号を第一のセンサ
51にて受信し、その受信した信号を第一の受信器83
にて処理する(増幅、復調等)。そして、第一の受信器
83から出力される受信信号が第一の信号処理回路85
にて処理される。
【0019】第一の信号処理回路85は、信号レベル検
出回路91、ドップラー周波数検出回路92、データ復
合回路93及び速度ベクトル演算回路94を有してい
る。信号レベル検出回路91は、受信器83からの受信
信号の振幅レベルmLnを検出する。ドップラー周波数検
出回路92は、送信信号の周波数と受信信号の周波数と
の差に対応したドップラー周波数を検出する。速度ベク
トル演算回路94は、検出されたドップラー周波数に基
づいて信号を送出している第一の送信機31i に向かう
方向の車両の速度成分(速度ベクトル)VLnを演算す
る。データ復合回路93は、受信信号から各種データd
Ln(例えば、第一の送信機31i の道路に沿った方向の
設置位置等を表わす)を復合する。
【0020】この走行位置検出装置は、更に、車両61
(図1参照)の前面右側に設けた第二のセンサ52、第
二の受信器84及び第二の信号処理回路86を有してい
る。上述したように中央分離帯24に設置された第二の
送信機32i から送信される信号を第二のセンサ52に
て受信し、その受信した信号を第二の受信器84にて処
理する(増幅、復調など)。そして、第二の受信器84
から出力される受信信号が第二の信号処理回路86にて
処理される。
【0021】第二の処理回路86は、第一の処理回路8
5と同様に、信号レベル検出回路、ドップラー周波数検
出回路、データ復合回路及び速度ベクトル演算回路を有
し、第二の受信器84からの受信信号の振幅レベル
Rn、信号を送出している第二の送信機32i に向かう
方向の車両の速度成分(速度ベクトル)VRnを生成する
と供に受信信号から各種データdRn(例えば、第二の送
信機32i の道路に沿った方向の設置位置等を表わす)
を復合する。
【0022】走行位置検出装置は、また更に、記憶ユニ
ット87及びデータ処理回路88を有している。上記第
一の信号処理85から出力される受信信号の振幅レベル
Ln、速度ベクトル成分VLn及び復合データdLnが記憶
ユニット87に所定のタイミングにて格納される。上記
第二の信号処理回路86から出力される受信信号の振幅
レベルmRn、速度ベクトル成分VRn及び復合データdRn
もまた記憶ユニット87に所定のタイミングにて格納さ
れる。即ち、記憶ユニット87には、先入先出方式にて
第一の信号処理回路85からのデータセット(mLn、V
Ln及びdLn)と第二の信号処理回路86からのデータセ
ット(mRn、VRn及びdRn)が所定セット数(過去のデ
ータ)だけ蓄積される。
【0023】データ処理回路88は、道路幅方向の車両
の位置を演算する機能、車両の対地速度を演算する機能
及び車両が置かれた環境の変化を判定する機能を有して
いる。即ち、第一の信号処理回路85からの受信信号の
振幅レベルmLnと第二の信号処理回路からの受信信号の
振幅レベルmRnに基づいて当該車両の道路の幅方向の位
置が演算される(詳細は後述する)。第一の信号処理回
路85からの速度ベクトルVLn及び第二の信号処理回路
86からの速度ベクトルVRnに基づいて車両の対地速度
が演算される(詳細は後述する)。また、記憶ユニット
88に蓄積した受信信号の振幅レベルmLn、mLn-1、・
・・及びmRn、mRn、・・・の変動に基づいて車両の置
かれる環境の変化が判定される(詳細は後述する)。
【0024】まず、車両の道路幅方向の位置は次のよう
にして演算される。例えば、図1に示すように、車両6
1が左側の走行レーンL1を走行する場合、第二の送信
機32i から車両の前面右側に設けられた第二のセンサ
52までの距離は第一の送信機31i から車両の前面左
側に設けられた第一のセンサ51までの距離より大き
い。従って、放射状になる第二の送信機32i の送信範
囲42 i 内を第二のセンサ52移動する距離は、放射状
になる第一の送信機31i の送信範囲41i 内を第一の
センサ51が移動する距離より大きくなると供に、第二
のセンサ52での検出受信レベルが第一のセンサ51で
の検出受信レベルより低くなる。この各センサ51及び
52での検出信号レベルは、車両61(各センサ51、
52)の道路の幅方向(Y方向)の位置に依存する。
【0025】また、上記のように車両61が左側の走行
レーンL1を走行する過程で、まず、第二の送信機32
i からの信号を受信すべき第二のセンサ52が当該第二
の送信機32i の送信範囲42i に突入し、その後、第
二のセンサ52がその送信範囲42i を移動する途中に
おいて、第一の送信機31i からの信号を受信すべき第
一のセンサ51が当該第一の送信機31i の送信範囲4
i に突入する。
【0026】その結果、車両61が左側の走行レーンL
1を走行する過程で、第一のセンサ51及び第二のセン
サ52での検出信号は、例えば、図3(a)(b)に示
すような波形となる。即ち、第二のセンサ52での検出
信号は、図3(b)に示すように、道路に沿った方向
(X方向)の位置Xn1、Xn3、・・・の前後でピークレ
ベルy1 となる比較的ブロードな波形の信号となる。ま
た、第一のセンサ51での検出信号は、図3(a)に示
すように、道路に沿った方向(X方向)の位置X n1とX
n2の間、位置Xn3とXn4の間、・・・でピークレベルy
3 (>y1 )となる比較的尖った波形の信号となる。
【0027】上記のような関係から、第一のセンサ51
での検出信号レベル(左検出レベル)と第二のセンサ5
2での検出信号レベル(右検出レベル)は、車両の道路
の幅方向(Y方向)の位置に依存し、各検出信号レベル
(左検出レベル及び右検出レベル)は各位置に応じて、
例えば、図4に示すような特性に従って変化する。
【0028】第一の送信機31i の送信範囲41i 特性
及び第二の送信機32i の送信範囲42i 特性により、
送信信号レベルは距離の3乗から2乗の間の値に反比例
するため、各地点で得られる左検出レベル(第一のセン
サ51での検出信号レベル)と右検出レベル(第二のセ
ンサ52での検出信号レベル)のと組はその地点の道路
の幅方向の位置に応じて、図4に示すようにほぼ双曲線
Q上を変化する。
【0029】図4において、車両61が左側の走行レー
ンL1を走行している際、左検出レベルと右検出レベル
は、車両61の操蛇による横変位(Y方向変位)に応じ
て、双曲線Q上の左検出レベルが高く(y3 )、右検出
レベルが低く(y1 )なる点を含む領域71内で変動す
る。また、車両61が右側の走行レーンL2を走行して
いる際、左検出レベルと右検出レベルは、車両61の操
蛇による横変位に応じて、双曲線Q上の左検出レベルが
低く(y1 )、右検出レベルが高く(y3 )なる点を含
む領域72内で変動する。また、車両61がセンタライ
ン(レーンマーク12)の近傍を走行している際、左検
出レベルと右検出レベルは、車両61の操蛇による横変
位に応じて、双曲線Q上の左検出レベル(y2 )と右検
出レベル(y2 )がほぼ等しい点を含む領域内で変動す
る。
【0030】このように、道路の幅方向(Y方向)の位
置に応じて左検出レベルと右検出レベルが対になって変
動することから、データ処理回路88(図3参照)は、
左検出レベルに対応した受信信号の振幅レベルmLn(第
一の信号処理回路85から出力)と右検出レベルに対応
した受信信号の振幅レベルmRn(第二の信号処理回路8
6から出力)との組合わせ(図4の双曲線Q上の点に対
応)と、道路の幅方向(Y方向)の位置との関係を表す
テーブルをもっている。そして、データ処理回路88
は、第一の信号処理回路85及び第二の信号処理回路8
6から受信信号の振幅レベル(mLn、mRn)を入力する
毎に、該テーブルを参照して、その対となる振幅レベル
(mLn、mRn)に対応した位置を特定する。この特定さ
れた位置を表す位置データがデータ処理回路88から出
力端子95を介して、例えば、走行制御系に提供され
る。
【0031】走行制御系は、この位置データに基づい
て、例えば、当該車両が特定の走行レーンL1内を走行
するような自動走行制御を行なう。また、この位置デー
タに基づいて走行レーンの変更も認識することができ
る。次に、車両の対地速度は、次のようにして演算され
る。
【0032】車両61に設けられた第一のセンサ51及
び第二のセンサ52は、それぞれ第一の送信機31i
び第二の送信機32i に対して相対速度をもった状態で
当該第一及び第二の送信機31i 、32i からの信号を
受信する。従って、第一のセンサ51及び第二のセンサ
52での検出信号の周波数は、各相対速度に応じたドッ
プラーシフトにて送信信号の周波数から変化する。この
各信号の周波数変化に対応したドップラー周波数成分が
第一の送信機31i 及び第二の送信機32i に向かう方
向の速度成分に、下記の式に従って換算される。
【0033】fd =fs ・c/(c−vs ' ) fd :ドップラ周波数成分 fs :送信周波数 c:送信波の伝播速度 vs ' :相対速度(速度成分) 即ち、第一の信号処理回路85及び第二の信号処理回路
86のそれぞれにおいて、速度ベクトル演算回路94
は、上記式に従ってドップラー周波数検出回路92にて
検出されたドップラー周波数を第一の送信機31i に向
かう方向の速度成分(左検出速度ベクトル)VLxn と第
二の送信機32i に向かう方向の速度成分(右検出速度
ベクトル)VRxn に変換する。
【0034】この左検出速度ベクトルVLxn と右検出速
度ベクトルVRxn との合成ベクトルVvxn (図5参照)
が車両61の速度ベクトルを表す。車両が等速で走行中
には、この合成ベクトルVvxn は、図5に示すように、
原点Oと速度の絶対値に対応した半径の円上の点を結ん
だベクトルとなる。車両61が直進中である場合、第一
のセンサ51の第一の送信機31i に対する相対速度と
第二のセンサ52の第二の送信機32i に対する相対速
度が同じになる。この場合、左検出速度ベクトルVLxn
の絶対値と右検出速度ベクトルVRxn の絶対値が等しく
なる。その結果、車両61の速度ベクトルであるそれら
の合成ベクトルVvxn は、図5に示すように、左検出速
度ベクトルVLxn と右検出速度ベクトルVRxn との間の
角度を2等分にした方向に延びる線上にのる。
【0035】データ処理回路88(図2参照)は、第一
の信号処理回路85の速度ベクトル演算回路94から出
力される左検出速度ベクトルVLxn と第二の信号処理回
路86の速度ベクトル演算回路から出力される右検出速
度ベクトルVRxn とから合成ベクトルVvxn を演算す
る。そして、上記のような関係から、データ処理回路8
8は、車両61の速度ベクトルに対応する合成ベクトル
vxn の方向に基づいて車両61のヨー角を特定すると
供に、該合成ベクトルVvxn の絶対値から当該車両の対
地速度を特定する。この車両のヨー角及び対地速度を表
すデータがデータ処理回路88から出力端95を介して
走行制御系に提供される。
【0036】このように車両の対地速度及びヨー角を表
すデータを入力した走行制御系では、これらのデータに
基づいて、例えば、ステアリング制御、車速制御等が行
なわれる。更に、車両61が置かれた環境(霧、雪、雨
等)は、例えば、次のようにして判定される。
【0037】例えば、送信信号に含まれる道路に沿った
方向の位置情報に基づいて、対になる第一の送信機31
i と第二の送信機32i が特定できる。データ処理回路
88は、この道路に沿った方向の位置情報を含むデータ
LiとdRi(i=n、n−1、・・・)の内容に基づい
て、記憶ユニット87に蓄積された振幅レベルデータか
ら対になる第一の送信機31i と第二の送信機32i
らの送信信号に基づいた受信信号の振幅レベルmLi、m
Riを特定する。そして、その蓄積された各対になる受信
信号の振幅レベル(過去において検出されたデータ)と
現在の対応する受信信号の振幅レベルが比較される。そ
して、その比較の結果、振幅レベルの経時的な増減が判
定される。更に、この振幅レベルの変動(増減)から対
応する速度ベクトルVLn、VRnに基づいて車両のヨー角
に対応した変動分を除く等の補正処理が行なわれる。こ
の補正処理を経て得られた各対になる受信信号の振幅レ
ベルの変動に基づいて、データ処理回路88は、車両の
置かれた環境の変化を判定する。
【0038】具体的には、振幅レベルが低下した場合、
雨、霧、雪等によって各送信機からの信号が吸収された
と推定でき、この場合、データ処理回路88は、天候が
悪化したと判定する。このような判定結果は、データ処
理回路88から出力端95を介して走行制御系に提供さ
れる。
【0039】走行制御系では、この判定結果に基づい
て、例えば、駆動方式を変更(二輪駆動方式(2WD)
ら四輪駆動方式(4WD)に変更)することができる。
なお、上記の振幅レベルの減衰パターン(減衰量)によ
り、降雨減衰によるものか、降雪減衰によるものか、降
霧減衰によるものかを区別して判定することも可能であ
る。
【0040】なお、各送信機からの信号が超音波にて送
信される場合、受信信号の振幅レベルの変動分を演算す
る際に、温度補正を行なうことが好ましい。上記の例で
は、走行レーンL1、L2を挟んで設置した第一の送信
機31i と第二の送信機32i とからの各信号の受信状
態(振幅レベル)に基づいて車両の道路の幅方向(Y方
向)の位置が検出される。また、各受信信号から得られ
るドップラー周波数に基づいて車両の対地速度が演算さ
れる。更に、受信信号の振幅レベルの経時的な変化に基
づいて、当該車両の置かれた環境(雨、雪、霧等)の変
化が判定される。
【0041】なお、上記例における第一のセンサ51、
第一の受信機83、第二のセンサ52及び第二の受信機
84が受信手段に対応し、データ処理回路88の一機能
が位置特定手段に対応する。また、ドップラー周波数検
出回路92がドップラー成分検出手段に対応し、速度ベ
クトル演算回路94及びデータ処理回路88の一機能が
対地速度演算手段に対応する。
【0042】更に、記憶ユニット87が信号蓄積手段に
対応し、データ処理回路88の一機能が環境変化検出手
段に対応する。
【0043】
【発明の効果】以上説明してきたように、各請求項記載
の本発明では、道路の所定走向レーンを挟んで設置さ
れ、それぞれ該走向レーンに向けて所定の範囲に信号を
送信する第一の送信ユニット及び第二の送信ユニットか
らの当該信号の車両上での受信状態に基づいて道路の幅
方向の当該車両の位置が特定される。このように、外部
からの信号の受信状態に基づいて車両の道路の幅方向の
位置が特定しているので、道路の幅方向の広い範囲にわ
たる車両の位置を容易に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両位置検出システムに用いられ
る送信機の設置例を示す図である。
【図2】本発明に係る車両位置検出システムの構成例を
示すブロック図である。
【図3】第一のセンサ及び第二のセンサでの信号検出レ
ベルの状態例を示す図である。
【図4】道路上の各位置における第一のセンサの検出レ
ベルと第二のセンサの検出レベルの関係を示す特性図で
ある。
【図5】各方向の速度検出ベクトルとその合成ベクトル
を示す図である。
【符号の説明】
23 路側端 24 中央分離帯 31n-1 、31n 、31n+1 第一の送信機 32n-1 、32n 、32n+1 第二の送信機 41n 、41n+1 送信範囲 42n 、42n+1 送信範囲 51 第一のセンサ 52 第二のセンサ 83 第一の受信器 84 第二の受信器 85 第一の信号処理回路 86 第二の信号処理回路 87 記憶ユニット 88 データ処理回路 91 信号レベル検出回路 92 ドップラー周波数検出回路 93 データ複合回路 94 速度ベクトル演算回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01S 5/00 - 5/14 G01S 11/00 G05D 1/02 G01C 21/00 G08G 1/09

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】道路の所定走レーンを挟んで設置され、
    それぞれ該走レーンに向けて所定の範囲に信号を送信
    する第一の送信ユニット及び第二の送信ユニットからの
    当該信号を受信するように車両に設けられた受信手段
    と、 第一の送信ユニット及び第二の送信ユニットからの各信
    号の受信手段での受信状態に基づいて道路の幅方向の当
    該車両の位置を特定する位置特定手段と 上記受信手段にて受信された第一の送信ユニット及び第
    二の送信ユニットからの各信号のドップラー周波数成分
    を検出するドップラー成分検出手段と、 該ドップラー成分検出手段にて検出された各信号のドッ
    プラー周波数成分に基づいて当該車両の対地速度を演算
    する対地速度演算手段と を有する車両走行位置検出シス
    テム。
  2. 【請求項2】請求項1記載の車両走行位置検出システム
    において、 更に、上記受信手段にて受信された第一の送信ユニット
    及び第二の送信ユニットからの少なくとも一方の信号を
    蓄積する信号蓄積手段と、 該信号蓄積手段に蓄積された信号の変化に基づいて当該
    車両が置かれた環境の変化を検出する環境変化検出手段
    を有する車両走行位置検出システム。
JP25639596A 1996-09-27 1996-09-27 車両走行位置検出システム Expired - Fee Related JP3539087B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25639596A JP3539087B2 (ja) 1996-09-27 1996-09-27 車両走行位置検出システム
US08/923,004 US6076040A (en) 1996-09-27 1997-09-16 Vehicle running position detecting system
DE19742394A DE19742394C2 (de) 1996-09-27 1997-09-25 Fahrzeug-Fahrpositionserfassungssystem

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25639596A JP3539087B2 (ja) 1996-09-27 1996-09-27 車両走行位置検出システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10104330A JPH10104330A (ja) 1998-04-24
JP3539087B2 true JP3539087B2 (ja) 2004-06-14

Family

ID=17292088

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25639596A Expired - Fee Related JP3539087B2 (ja) 1996-09-27 1996-09-27 車両走行位置検出システム

Country Status (3)

Country Link
US (1) US6076040A (ja)
JP (1) JP3539087B2 (ja)
DE (1) DE19742394C2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19743024A1 (de) * 1997-09-29 1999-04-08 Daimler Chrysler Ag Kraftfahrzeug mit autonomer Fahrzeugführung und elektronischen Kommunikationsmitteln
JP3412684B2 (ja) * 1999-03-01 2003-06-03 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 ナビゲーション装置及び該装置の記録媒体
DE102004028404A1 (de) * 2004-06-14 2006-01-19 Daimlerchrysler Ag Verfahren zur Schätzung des Verlaufs einer Fahrspur eines Kraftfahrzeuges
WO2006043302A1 (ja) * 2004-10-18 2006-04-27 Nikko Co., Ltd. 移動体速度測定システム
EP2656156B1 (en) * 2010-12-22 2017-09-06 Philips Lighting Holding B.V. Vehicle positioning and guidance system
CN102411842B (zh) * 2011-09-01 2013-09-18 河南省交通科学技术研究院有限公司 一种高速公路车辆信息管理系统
BR112015025171A8 (pt) * 2013-04-01 2017-11-28 Su Min Park Sistema de direção automática para veículos
US10248871B2 (en) * 2016-03-24 2019-04-02 Qualcomm Incorporated Autonomous lane detection

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2427686A (en) * 1943-06-29 1947-09-23 Carl W Muller Instrument landing system for airplanes
US2793363A (en) * 1953-03-30 1957-05-21 Rca Corp Instrument landing system receiver apparatus
US3237195A (en) * 1961-01-26 1966-02-22 Bendix Corp All weather approach system
US3952309A (en) * 1974-05-21 1976-04-20 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Air Force Doppler perspective navigation system employing the comparisons with a reference source of signal phases received on an aircraft by a plurality of sensors
US4160488A (en) * 1977-10-11 1979-07-10 Logisticon, Inc. Extended width sensor
JPS58101205A (ja) * 1981-12-14 1983-06-16 Hitachi Ltd 排気弁装置
US4729660A (en) * 1985-03-22 1988-03-08 Toshihiro Tsumura Position measuring apparatus of moving vehicle
JPS62298000A (ja) * 1986-06-18 1987-12-25 住友電気工業株式会社 路側ビ−コン方式
JPH01123305A (ja) * 1987-11-06 1989-05-16 Komatsu Ltd 車両の走行制御装置
US4926171A (en) * 1988-11-21 1990-05-15 Kelley William L Collision predicting and avoidance device for moving vehicles
JPH0433099A (ja) * 1990-05-24 1992-02-04 Omron Corp ドプラー式車両検知装置
JPH04293109A (ja) * 1991-03-22 1992-10-16 Matsushita Electric Ind Co Ltd 走行レーン追跡装置と走行レーン逸脱警報装置と自律走行制御装置
EP0514343B1 (en) * 1991-05-16 1998-03-04 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Automatic lateral guidance control system
US5318143A (en) * 1992-06-22 1994-06-07 The Texas A & M University System Method and apparatus for lane sensing for automatic vehicle steering
GB2270438B (en) * 1992-09-08 1996-06-26 Caterpillar Inc Apparatus and method for determining the location of a vehicle
JP3431962B2 (ja) * 1993-09-17 2003-07-28 本田技研工業株式会社 走行区分線認識装置を備えた自動走行車両
DE4439708A1 (de) * 1994-11-05 1996-05-09 Bosch Gmbh Robert Verfahren zur Positionsbestimmung eines Fahrzeugs auf einer Straße
US5621645A (en) * 1995-01-24 1997-04-15 Minnesota Mining And Manufacturing Company Automated lane definition for machine vision traffic detector
US5875408A (en) * 1995-07-17 1999-02-23 Imra America, Inc. Automated vehicle guidance system and method for automatically guiding a vehicle

Also Published As

Publication number Publication date
US6076040A (en) 2000-06-13
JPH10104330A (ja) 1998-04-24
DE19742394A1 (de) 1998-04-09
DE19742394C2 (de) 2001-02-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3087606B2 (ja) 自動車用車間距離計測装置及び方法
US6693583B2 (en) Object recognition apparatus and method thereof
JP3766909B2 (ja) 走行環境認識方法および装置
EP1510833A1 (en) Radar
EP1371997A1 (en) Method for detecting stationary object on road by radar
WO2002054108A1 (fr) Procédé de détection d'objets inanimés
JP3082555B2 (ja) 車載レーダ装置
JPH085733A (ja) レーダ装置
JP3539087B2 (ja) 車両走行位置検出システム
JP2018096715A (ja) 車載センサキャリブレーションシステム
US9218001B2 (en) Wireless inducememt system and auto driving apparatus for driving vehicle and method of driving the same
JP2001195700A (ja) 車両情報検出装置
KR20170067495A (ko) 차량 충돌 방지 장치 및 그 방법
JP3430001B2 (ja) 車両位置測定装置
JPH10160486A (ja) 車両の位置検出装置
JP2745588B2 (ja) 高架高速道路走行認識装置
JP3149142B2 (ja) 車載用レーダ
JPH0252228B2 (ja)
US20240067086A1 (en) Driving support device, driving support method, and driving support program
JP3209872B2 (ja) 車間距離検出装置
JPS61163500A (ja) 道路標識対応装置
JP2000111644A (ja) 車両検出装置
JPH08179038A (ja) 車両走行情報把握システム
JP3368589B2 (ja) ナビゲーション装置
CN117434544A (zh) 一种颠簸扰动下矿区智能车多模态物体信息融合方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20031203

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040302

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040315

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees