JP3538473B2 - 織機のスプリングの端を他の部材に組付け又は接続するための装置 - Google Patents

織機のスプリングの端を他の部材に組付け又は接続するための装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、他の部材にヘリカルス
プリングの一端を組付け又は接続するための装置であっ
て、しかし特に以下の構成には限られないが、他端が織
機のヘルドと関連しているヘリカルスプリングの一端を
織機の下部のフレームに組付けるための装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】ベルド型の織機の各フックはハーネスと
称されるものを構成する多数のコードと協働し、各コー
ドは下端は、他端が固定されているヘリカルスプリング
の上端と協働するヘルドの上端に接続されていることが
公知である。
【０００３】最近の織機において、各フックはスプリン
グが、度々その共振及び破壊に繋がる伸長の過酷な応力
を受ける結果として、高い割合で大きな往復変位を被
る。経験から固定された部材に接続されたスプリングの
端からそのような破壊が何度も生じることが分かった。
【０００４】ヘリカルスプリングの端の固定部材のよう
な他の部材への組付け又は接続のための公知の装置は一
般に成形されたプラスチック材料から作られかつそれら
はヘリカルスプリングの相応した端の最初の巻回にねじ
込むことにより係合されるねじを切られた接続部材から
成る。この装置は更に他の部材へ固定するための手段か
ら成る。
【０００５】特許出願２６７４２６４号の対象物を形成
するこの種の装置の１つは更にその振動を減衰させるよ
うにスプリングの相応した端に強制的に係合された弾性
材料の円筒状部材から成る。
【０００６】しかし、スプリングの巻回の内方に円筒状
部材を導入することが極端に困難でかつその巻回が織機
のヘルドの復帰スプリングが非常に小さい寸法である場
合にしばしば破壊されるような装置は使用に耐えない。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来公知の装
置の欠点を除去するような、他の部材にヘリカルスプリ
ングの端を組付け又は接続するための装置装置を提供す
ることを課題とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】この課題は本発明によれ
ば、特許請求の範囲第１項から第９項までに記載された
構成によって解決され、その際本発明による装置におい
て、特許出願第２６７４２６４号の対象物を形成する円
筒状部材はスプリングが連続的で迅速な牽引を受ける場
合にスプリングの共振を消失させるようにスプリングの
端の巻回に摩擦を生じさせるためにスプリング端と協働
するようにされた少なくとも２つの弾性ブランチによっ
て構成された要素によって置換されている。
【０００９】
【実施例】図を参照すれば、図１は只一つ符号２で表さ
れた多数のフックと関連するこのフックの下端は周知の
方法でハーネスを形成し、一方各コードの他端は下端が
ヘリカルスプリング５の上端と関連するヘルド４の上端
に掛けられている。ヘリカルスプリングの下端は固定さ
れた部材６に接続装置７によって固定されている。各ヘ
ルドは勿論たて糸８が通される環４ａを有する。
【００１０】図２に示されたように、本発明による接続
装置７は、公知のように、第１に固定された部材６の穴
６ａに係合するようにされたもり状要素７ｃで終わって
いるロッド７ｂによって下方へ延びるねじを切られた接
続部材７ａから成る装置の形を有する。
【００１１】もり状部材７ｃはこの開口の壁の圧縮によ
って前記尖端の歯の通過を容易にするためにその尖端の
近くに設けられている横開口７ｈを有する。部材６の穴
６ａ中にもり状部材を完全に保持するために、即ち穴中
でのもり状部材のアキシャル方向運動を防止するため
に、もり状部材は、その外形寸法が穴６ａの直径よりも
大きい補完的凹部分７ｉから成る。この場合、この補完
的凹部分７ｉはアキシャル方向の隙間をなくするために
穴６ａの壁に弾性的に当接する。
【００１２】本発明によれば、ねじを切られた部材７ａ
は僅かに広がった弾性ブランチ７ｄ、7eによってもり状
部材７ｃの反対方向に延びる。好ましくは円形化された
ブランチ７ｄ、７ｅの外面はその直径がスプリング５の
内径よりも大きい円周に略内接する。ロッド７ｄが大き
な直径のストッパ７ｇを有することが分かる。
【００１３】スプリング５及び本発明による装置を組付
けるために、スプリングの第１の巻回がねじを切られた
接続部材７ａの始端に当接するまで、スプリングの相応
する端の内方に力によってブランチ７ｄ、７ｅを係合さ
せることで足りる。ねじを切られた接続部材はストッパ
７ｇと接触するまで巻回に対して捩じられる。接続部材
７ａとブランチ７ｄ、７ｅとに係合された巻回に隣接す
るスプリングの自由な巻回との間で摩擦が生じ、その結
果スプリング５の巻回の伸縮の間、巻回は制動されかつ
減衰されかつ共振を生じ得ない。その端に対して、本発
明による装置は成形によって作られ、有利にポリアミド
のようなプラスチック材料において一体で射出成形され
る。この製造プロセスは非常に経済的でかつ牽引（図
３）に耐える組付け装置を得ることを可能にする。図４
に示す横断面において、２つのブランチ７ｄ、７ｅの外
面はスプリング５の巻回の内径と可能最良に協働するよ
うに凸面にされていることが分かる。この外面の曲率は
スプリングの内径の曲率と近似している。
【００１４】図５に示された本発明の第１の変形によれ
ば、接続部材７′が設けられており、ブランチ７′ｄと
ブランチ７′ｅがストッパ７ｇから出てねじを切られた
接続部材７′ａのいずれかの側に延びる接続装置７′が
設けられている。ブランチ７′ｄ及び７′ｅは狭くなっ
ており、その結果その向かい合っている内表面の少なく
とも一部分においてスプリング５の外形よりも小さい距
離に対向する。
【００１５】スプリング５を本発明による変形としての
接続装置７′に組付けるために、２つのブランチ７′ｄ
と７′ｅとが僅かに離れて動かされなければならず、そ
れからスプリング５の相応した端はこれらのブランチの
間に導入され、その結果ねじを切られた接続部材７ａは
ストッパ７ｇに接続部材が当接するまでその端の巻回に
対してねじられる。２つのブランチを離す際に、これら
は僅かにスプリングを押してその自由端でその伸縮の間
（図６）スプリングの共振を防止する摩擦を生じる。図
７に示されたように、ブランチ７′ｄ、７′ｅの内面は
スプリング５の巻回の内径と協働するように凹面にされ
てもよい。
【００１６】接続装置の変形７′′を構成する図８の実
施例によれば、２つのブランチ７′′ｄ、７′′ｅは湾
曲しておりかつ尖端７′′ｆを形成するためにその自由
端で接続されている。図２の実施例に関しては、ブラン
チ７′′ｄ、７′′ｅの外面は、その直径がスプリング
５の内径よりも大きい円周に略内接する大きさにされ
る。
【００１７】スプリング５を接続装置７′′に組付ける
ために、その第１の巻回がねじを切られた接続部材
７′′ａの始端と協働するまで、スプリングの内方に力
によってブランチ７′′ｄ、７′′ｅを係合させること
で十分である。それから、ねじを切られた接続部材は、
スプリングの端がストッパ７′′ｇと接触するまで巻回
に対してねじられる。ねじを切られた接続部材７′′ａ
と協働するスプリングの隣接する巻回はそれから摩擦を
生じさせるように僅かに動かされ、その結果スプリング
はその伸縮中共振状態になることはない。
【００１８】本発明による接続装置の他の変形７′′′
は図２及び図８に示された接続部の組み合わせによって
構成されている。従って本発明のこの好適な実施例で
は、ねじを切られた接続部材７′′′ａが、図２の同様
な２つの広がったブランチ７ｄと７ｅが出ているベース
７′′′ｆを形成するためにそれらの自由端で連結され
ている２つの湾曲した弾性ブランチ７′′′ｄ、
７′′′ｅを有する。
【００１９】接続装置７′′′は２つの広がったブラン
チを連続的に導入することによってスプリング５の内方
に位置決めされ、それから２つの湾曲したブランチはス
プリングの内方に導入され、その進入は、スプリングの
端がストッパ７′′′ｇに当接するまで行われる。この
調整は共振の良好な消失を可能にするためにスプリング
の巻回との二重の接触を可能にする。
【００２０】図１０による接続部７′′′′は接続部
７′′の実施例に対して変形され、接続部７′′に対し
て５図の接続部７′の２つの広がったブランチ７′ｄ、
７′ｅが追加される。更にスプリングとの摩擦の２つの
領域が共振の消失を改良するために得られる。
【００２１】最後に図１１は図９の接続部７′′′と図
５の接続部７′とが組み合わされた接続部７′′′′′
を示す。この接続部はスプリングの巻回と接触する３つ
の領域を形成することを可能にする。
【００２２】図２、５及び図８〜図１１に示された装置
の上部分又は頭部が、図１に示されたヘルド４の１つの
下端のストッパの高さに成形された接続部を形成するこ
となしに、別々に製造されることは言うまでもないこと
である。この構成のために、各スプリング５の２つの端
は一方ではヘルド４上に、そして他方では符号６で示さ
れるような固定された部材上に本発明により組付けられ
る。
【００２３】本発明の他の変形によれば、部材はそれら
のストッパによって相互に反対方向に向けられた２つの
装置７によってつくられ、その結果それらはそれぞれ一
線上に組付けられかつ共振を防止するために２つのスプ
リングの端とそれぞれ協働する。
【００２４】
【発明の効果】この課題は本発明によれば、特許請求の
範囲第１項から第９項までに記載された構成によって解
決され、その際本発明による装置において、特許出願第
２６７４２６４号の対象物を形成する円筒状部材はスプ
リングが連続的で迅速な牽引を作用される場合にスプリ
ングの共振を消失させるようにスプリングの端の巻回に
摩擦を生じさせるためにスプリング端と協働するように
された少なくとも２つの弾性ブランチによって構成され
た要素によって置換されている。
【図面の簡単な説明】
【図１】ヘルドがそれぞれヘリカルスプリングによって
戻される織機のハーネスの部分の図式図である。
【図２】本発明による組付け装置又は接続装置の第１実
施例を示す斜視図である。
【図３】スプリングを他の部材に接続するために１つの
スプリングの端と他の部材に関して取付けられた図２の
装置を示す断面図である。
【図４】図３のＩＶ−ＩＶ線に沿う拡大断面図である。
【図５】図２の装置の変形された実施例を示す斜視図で
ある。
【図６】スプリングの端に対して取付けられた図５の装
置の外観図である。
【図７】図６のＶＩＩ−ＶＩＩ線に沿う拡大断面図であ
る。
【図８】本発明による装置の他の実施例を示す図であ
る。
【図９】図５と図８の装置の組み合わせにより成る、本
発明の他の実施例を示す図である。
【図１０】図５と図８の装置の組み合わせにより成る、
本発明の他の実施例を示す図である。
【図１１】図５と図９に示された装置の組み合わせによ
って形成された組付け装置から成る本発明の実施例を示
す図である。
【符号の説明】
１ 織機 ２ フック ３ コード ４ ヘルド ４ａ 環 ５ ヘリカルスプリング ６ 固定された部材 ６ａ 穴 ７ 接続装置 ７′ 接続装置 ７′′ 接続装置の変形（変型） ７′′′ 接続装置の変形 ７′′′′ 接続装置の変形 ７′′′′′ 接続装置の変形 ７ａ ねじを備えた接続部材 ７′ａ ねじを備えた接続部材 ７′′ａ ねじを備えた接続部材 ７′′′ａ ねじを備えた接続部材 ７ｂ ロッド ７ｃ もり状部材 ７ｄ 広がった弾性ブランチ ７′ｄ 広がった弾性ブランチ ７′′ｄ 広がった弾性ブランチ ７′′′ｄ 広がった弾性ブランチ ７ｅ 広がった弾性ブランチ ７′′ｅ 広がった弾性ブランチ ７′′′ｅ 広がった弾性ブランチ ７ｆ もり状部材 ７′ｆ もり状部材 ７′′ｆ もり状部材 ７′′′ｆ もり状部材 ７ｇ ストッパ ７′ｇ ストッパ ７′′ｇ ストッパ ７′′′ｇ ストッパ ７ｈ 開口 ７ｉ 凹部 ８ たて糸
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭50−128466（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭62−170777（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭59−88483（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭58−155440（ＪＰ，Ｕ) 実公 昭50−14044（ＪＰ，Ｙ１) 実公 昭48−6108（ＪＰ，Ｙ１) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) D03C 3/40 D03C 13/00 F16F 1/12

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 ヘリカルスプリング（５）の端を他の部
    材（６）に組付け又は接続するための装置にして、該装
    置の端は、スプリング（５）の前記端の巻回中にねじ込
    まれるようになるねじを切られた接続部材（７ａ）を備
    えかつスプリング（５）の前記端と協働する弾性材料に
    よって作られた弾性要素を有し、該弾性要素は、連続的
    に迅速な牽引を受ける場合に、スプリング（５）の共振
    を消失させる摩擦をスプリング（５）の巻回との間に発
    生させるために、スプリング（５）の端の巻回と協働す
    るようになる少なくとも２つの弾性ブランチ（７ｄ，７
    ｅ）によって構成されており、弾性ブランチ（７ｄ、７
    ｅ）は接続装置（７）のねじを切られた部材（７ａ）に
    固定されていることを特徴とする前記装置。
  2. 【請求項２】 ２つの弾性ブランチ（７ｄ、７ｅ）が広
    がっており、その外面の直径が、弾性ブランチの自由状
    態において、スプリング（５）の内径よりも大きい円周
    に内接する大きさである、請求項１記載の装置（７）。
  3. 【請求項３】 ２つの弾性ブランチ（７′ｄ、７′ｅ）
    が狭まっており、その向かい合っている内面の表面の少
    なくとも一部分がスプリング（５）の外形よりも小さい
    距離にある、請求項１記載の装置（７′）。
  4. 【請求項４】 ２つのブランチ（７′′ｄ、７′′ｅ）
    が湾曲しておりかつそれらの自由端がスプリングへの導
    入を容易にする尖端（７′′ｆ）を形成するために剛固
    にされている、請求項１記載の装置（７′′）。
  5. 【請求項５】 ２つのブランチが湾曲しておりかつそれ
    らの自由端はスプリングへの導入を容易にする尖端を形
    成するために剛固にされている、請求項２記載の装置
    （７′′′）。
  6. 【請求項６】 ２つの湾曲したブランチによって形成さ
    れた内方要素から成り、ブランチの自由端は尖端を形成
    し、この内方要素はスプリング中に進入する、請求項３
    記載の装置（７′′′′）。
  7. 【請求項７】 内方要素が２つの広がった弾性ブランチ
    によって構成された延長部を有し、弾性ブランチの外面
    の直径は、自由状態において、スプリングの内径のより
    も大きい円周に内接する大きさである、請求項６記載の
    装置（７′′′′′）。
  8. 【請求項８】 織機のための織機構のヘルド（４）の端
    の１つに成形によって形成されている、請求項１記載の
    装置。
  9. 【請求項９】 相互にライン上に配設された２つのヘリ
    カルスプリング（５）のための接続部として役立つため
    に二重に設けられている、請求項１記載の装置。
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