JP3537895B2 - テレビカメラ用雲台 - Google Patents

テレビカメラ用雲台

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JP3537895B2
JP3537895B2 JP32209194A JP32209194A JP3537895B2 JP 3537895 B2 JP3537895 B2 JP 3537895B2 JP 32209194 A JP32209194 A JP 32209194A JP 32209194 A JP32209194 A JP 32209194A JP 3537895 B2 JP3537895 B2 JP 3537895B2
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正敏 高橋
宏司 木代
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Ikegami Tsushinki Co Ltd
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビカメラを設置し
たカメラハウジングを載置してパンチルト動作を行うテ
レビカメラ用雲台に関するものである。
【0002】
【従来の技術】テレビカメラが設置されるカメラハウジ
ングを載置してパンチルト動作を行う雲台は一般にパン
チルト台と呼ばれており、例えば、交通状態を監視する
ために屋外で使用されている。ハウジング内部に設置さ
れたテレビカメラはカメラハウジングの透明窓を介して
撮影を行うが、このようなパンチルト台は屋外に設けら
れていることが多いために汚れやすく、透明窓を定期的
に洗浄する必要がある。
【0003】したがってこのようなパンチルト台は通
常、透明窓に洗浄水を自動的に供給して洗浄を行えるよ
うにしている。図1はこのような洗浄機能を有するパン
チルト台の第1の従来例の斜視図である。このパンチル
ト台1では、バルブ2を開放状態としておき、電磁弁3
を遠隔制御して開閉動作させ、基台4に固定されたノズ
ル5からの洗浄水の供給を制御し、ハウジング6の透明
窓に洗浄水を供給するとともに透明窓付近に取り付けら
れたワイパ(図示せず)によって透明窓を拭き取るよう
にしている。
【0004】図2は洗浄機能を有するパンチルト台の第
2の従来例の正面図である。このパンチルト台11で
は、図示しないポンプを遠隔制御によって駆動してタン
ク12から透明窓13に洗浄水を供給し、ワイパ14で
透明窓の汚れを拭き取るようにしている。
【0005】また、図1に示した電磁弁3にホースの一
端を連結し、このホースをパンチルト台の外側を通して
透明窓に洗浄水を供給できる位置まで延在させたパンチ
ルト台も提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら図1のパ
ンチルト台では、ノズル5が撮像の邪魔にならないよう
な位置に固定されているため、透明窓を洗浄する際には
ノズル5が設置されている位置までハウジング6の透明
窓を移動させる必要があり、このような移動操作は非常
に面倒であるとともに時間がかかるという不都合があ
る。
【0007】図2のパンチルト台では任意の位置で洗浄
できるが、タンク12から洗浄水を供給するようにして
いるので、タンク12に洗浄水を補給する必要があり、
保守が極めて面倒である。また、パンチルト台の外側に
ホースを設けた場合には、パンチルト動作を行う際にホ
ースに大きな応力がかかりやすく、ホースの耐久性に問
題がある。特にパン動作では300°以上の角度に亘っ
て回転させる必要があるのでホースが大きくねじれるお
それがある。
【0008】本発明の目的は、このような不都合がない
洗浄機能付きのテレビカメラ用雲台を簡単な構造で提供
することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によるテレビカメ
ラ用雲台は、テレビカメラが設置されるカメラハウジン
グを載置して少なくともパン動作を行い、このカメラハ
ウジングの透明窓に洗浄水を自動的に供給して洗浄する
ことができるテレビカメラ用雲台において、前記透明窓
を洗浄するための洗浄水を供給する洗浄液用管路を、パ
ン動作を行う中空垂直軸に通したことを特徴とするもの
である。
【0010】本発明によるテレビカメラ用雲台の好適実
施例では、前記テレビカメラ用雲台をチルト動作を行う
ように構成し、前記洗浄水用管路を、チルト動作を行う
中空水平軸に通したことを特徴とするものである。
【0011】本発明によるテレビカメラ用雲台のさらに
好適実施例では、前記中空水平軸に通した洗浄水用管路
中に、チルト軸線上に配置した回転自在のジョイントを
設けたことを特徴とするものである。
【0012】
【作用】本発明によるテレビカメラ用雲台では、任意の
位置で洗浄ができるので、洗浄のための操作が簡単にな
るとともに洗浄に要する時間も短くなる。さらに、洗浄
水用管路をパン動作を行う中空垂直軸に通しているの
で、パン動作を行う際に洗浄水用管路に加えられる応力
を小さくすることができ、耐久性を著しく向上すること
ができる。
【0013】また、洗浄水用管路をチルトを行う中空水
平軸に通した実施例では、チルト動作を行う際に洗浄水
用管路に加えられる応力を小さくすることができる。
【0014】さらに、回転自在のジョイントをチルト軸
線上に設けた実施例では、チルト動作を行う際に洗浄水
用管路がねじれることがなくなる。
【0015】
【実施例】本発明によるテレビカメラ用雲台の実施例を
図面を参照して詳細に説明する。図3(a)は本発明に
よるテレビカメラ用雲台の第1実施例の側面図であり、
(b)はそのA−A断面図である。本例では、一端が洗
浄水供給源(図示せず)に接続された可撓性チューブ2
1(本例では内径が10mmで肉薄のポリウレタンチュ
ーブを使用する。)を、パンチルト台22の固定部23
から、パン軸線を中心にパン動作を行うパン動作部24
と、チルト軸線を中心にチルト動作を行うチルト動作部
25とに順に通し、この他端をパンチルト台22の動作
部26から外側に出す。このパンチルト台22は、例え
ばパン範囲を±160°とし、チルト範囲を±40°と
する。
【0016】可撓性チューブ21を、固定部23及び動
作部26においてそれぞれ固定具27及び28によって
固定する。固定具27及び28は外部から水が侵入しな
いように、防水構造となっている。パン動作部24の中
空軸の径を可撓性チューブ21の外径よりも十分大きく
し、可撓性チューブ21がパン動作部24の中空軸内で
フリーな状態にする。チルト動作部25の洗浄水供給源
側の端部において可撓性チューブ21を支持部材29に
よって摺動自在に支持する。また、可撓性チューブ21
は固定部23内部で弛ませた状態となっている。
【0017】本例の動作を説明する。パンチルト台22
のパン動作部24がパン軸線を中心にしてパン動作を行
うと、パン動作部24にある可撓性チューブ21はパン
動作に伴ってねじれが生じるが、本例では可撓性チュー
ブ21がフリー状態でパン動作部24のパン軸線を通
り、さらに固定部23内部で弛ませた状態となっている
ので、パン動作に伴って生じる応力を小さくすることが
できる。
【0018】また、チルト動作部25がチルト軸線を中
心にしてチルト動作を行うと、チルト動作部25にある
可撓性チューブ21はチルト動作に伴ってねじれが生じ
るが、本例では可撓性チューブ21をチルト動作部25
の洗浄水供給源側の端部において支持部材29に摺動自
在に支持しているので、チルト動作に伴って生じる応力
を小さくすることができる。
【0019】本例では、洗浄水が流れる可撓性チューブ
21を、パンチルト動作を行うパン軸線及びチルト軸線
に通し、パンチルト台22がパンチルト動作を行う際に
可撓性チューブ21に加えられるねじれを小さくするこ
とにより、簡単な構造で洗浄用管路の応力を小さくする
ことができるので、可撓性チューブ21の耐久性が向上
する。
【0020】図4(a)はカメラハウジングを載置した
本発明によるテレビカメラ用雲台の第1実施例の正面図
であり、(b)はその側面図である。本例でも、図3の
部材と同一の部材には同一の符号を付す。チルト動作部
25(図3)から突出した可撓性チューブ21をカメラ
ハウジング30の透明窓31の付近まで延ばし、その先
端にノズル32を設ける。このノズル32は、カメラハ
ウジング30のパンチルト動作に伴って動き、透明窓3
1に対するノズル32の相対位置は変わらない。
【0021】また、透明窓31の付近にワイパ33を設
け、ノズル32から透明窓31に洗浄水が供給された後
このワイパ33によって透明窓31を拭き取ることによ
り、透明窓の汚れを落とすようにする。
【0022】したがって、透明窓31を任意のカメラハ
ウジング位置で洗浄することができるため、洗浄のため
の操作が簡単になるとともに洗浄に要する時間も短くな
る。また、洗浄水供給源に接続された可撓性チューブ2
1を介して洗浄水を供給するようにしているので、洗浄
水をタンク等に補給する必要がない。
【0023】図5(a)は本発明によるテレビカメラ用
雲台の第2実施例の側面図であり、(b)はその断面図
であり、(c)はその回転ジョイント部である。本例で
も、図3の部材と同一の部材には同一の符号を付す。可
撓性チューブ21を、パンチルト台34の固定部23及
び動作部35においてそれぞれ固定具27及び28によ
って固定する。また、パン動作部24の中空軸の径を可
撓性チューブ21の外径よりも十分大きくし、可撓性チ
ューブ21がパン動作部24の中空軸内でフリーな状態
にする。
【0024】本例では、チルト動作部36の洗浄水供給
源側の端部の可撓性チューブ21をチルト動作部に固定
された回転ジョイント37に固定し、チルト動作部36
内の可撓性チューブ21が回転ジョイント37と相対運
動するようにする。また、この回転ジョイント37を、
パン動作部24に固定された固定部材38に固定する。
【0025】洗浄水供給源に接続された可撓性チューブ
21を、回転ジョイント37を介して回転ジョイント3
7内の可撓性チューブ21と連結し、洗浄水供給源に接
続された可撓性チューブ21が回転ジョイント37に対
して摺動するようにする。また本例では、可撓性チュー
ブ21は固定部23内部だけでなく、パン動作部24と
チルト動作部36との間でも弛ませた状態にする。
【0026】本例の動作を説明する。チルト動作部36
がチルト軸線を中心にしてチルト動作を行うと、チルト
動作部36にある可撓性チューブ21はチルト動作部3
6と相対運動するため、この可撓性チューブ21にねじ
れが生じなく、したがってチルト動作に伴う応力をなく
すことができる。
【0027】本例では、チルト動作部36内の可撓性チ
ューブ21がチルト動作部36と相対運動するようにす
るとともに、パン動作部24とチルト動作部36との間
の可撓性チューブを弛ませているので、チルト動作に伴
って生じる応力を一層低減させることができる。
【0028】図6(a)は本発明によるテレビカメラ用
雲台の第3実施例の断面図であり、(b)はその側面図
である。本例でも、図3の部材と同一の部材には同一の
符号を付す。可撓性チューブ21を、パン台39の固定
部23及び動作部40においてそれぞれ固定具27及び
28によって固定する。また、パン動作部24の中空軸
の径を可撓性チューブ21の外径よりも十分大きくし、
可撓性チューブ21がパン動作部24の中空軸内でフリ
ーな状態にする。
【0029】本例ではチルト動作を行わないためパン動
作部24のみを設ける。このように可撓性チューブ21
を、パン動作を行う中空軸線にのみに通した場合でも、
可撓性チューブ21の応力を順分低減することができ
る。
【0030】本発明は以上の実施例に限定されるもので
はなく、幾多の変形及び変更が可能である。例えば、雲
台を防水構造とする必要がないのであれば、第1及び第
2実施例においてチルト動作部に摺動可能な支持部材及
び回転ジョイントを設ける代わりに、この部分の径を可
撓性チューブの外径よりも十分大きくしてチルト動作部
の中空軸内でフリーな状態にすることにより、チルト動
作を行う際に加えられるねじれを小さくすることもでき
る。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるテレ
ビカメラ用雲台によれば、洗浄水用管路を、パン動作を
行う中空垂直軸に通し、ウォシャノズル付きパンチルト
台がパン動作を行う際に洗浄水用管路に加えられるねじ
れを小さくすることにより、簡単な構造で洗浄用管路の
応力を小さくすることができるので、洗浄用管路の耐久
性が向上する。また、カメラハウジングの透明窓を任意
のカメラハウジング位置で洗浄することができ、かつ、
洗浄水をタンク等に補給する必要がない。
【0032】また、洗浄水用管路をチルト動作を行う中
空水平軸に通した実施例では、ウォシャノズル付きパン
チルト台がチルト動作を行う際に洗浄水用管路に加えら
れるねじれを小さくすることにより、簡単な構造で洗浄
用管路の応力を小さくすることができるので、洗浄用管
路の耐久性が向上する。また、カメラハウジングの透明
窓を任意のカメラハウジング位置で洗浄することがで
き、かつ、洗浄水をタンク等に補給する必要がない。
【0033】さらに、回転自在のジョイントをチルト軸
線上に設けた実施例では、ウォシャノズル付きパンチル
ト台がパン動作を行う際に洗浄水用管路がねじれないの
で、洗浄用管路の耐久性が更に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】洗浄機能を有するパンチルト台の第1の従来例
の斜視図である。
【図2】洗浄機能を有するパンチルト台の第2の従来例
の正面図である。
【図3】(a)は本発明によるテレビカメラ用雲台の第
1実施例の側面図であり、(b)はそのA−A断面図で
ある。
【図4】(a)はカメラハウジングを載置した本発明に
よるテレビカメラ用雲台の第1実施例の正面図であり、
(b)はその側面図である。
【図5】(a)は本発明によるテレビカメラ用雲台の第
2実施例の側面図であり、(b)はその断面図であり、
(c)はその回転ジョイント部である。
【図6】(a)は本発明によるテレビカメラ用雲台の第
3実施例の断面図であり、(b)はその側面図である。
【符号の説明】
21 可撓性チューブ 22,34,39 パンチルト台 23 固定部 24 パン動作部 25,36 チルト動作部 26,35,40 動作部 27,28 固定具 29 支持部材 30 カメラハウジング 31 透明窓 32 ノズル 33 ワイパ 37 回転ジョイント 38 固定部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−123395(JP,A) 特開 平5−48939(JP,A) 特開 平3−85070(JP,A) 特開 昭64−18375(JP,A) 実開 昭53−34916(JP,U) 実開 昭57−128274(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16M 11/04 - 11/14 G03B 17/56 H04N 5/222 B08B 3/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テレビカメラが設置されるカメラハウジ
    ングを載置して少なくともパン動作を行い、このカメラ
    ハウジングの透明窓に洗浄水を自動的に供給して洗浄す
    ることができるテレビカメラ用雲台において、前記透明
    窓を洗浄するための洗浄水を供給する洗浄液用管路を、
    パン動作を行う中空垂直軸に通し、 前記テレビカメラ用雲台をチルト動作を行うように構成
    し、前記洗浄水用管路を、チルト動作を行う中空水平軸
    に通し、 前記中空水平軸に通した洗浄水用管路中に、チルト軸線
    上に配置した回転自在のジョイントを設けたことを特徴
    とするテレビカメラ用雲台。
JP32209194A 1994-12-26 1994-12-26 テレビカメラ用雲台 Expired - Lifetime JP3537895B2 (ja)

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