JP3537048B2 - 横方向吊り込み丁番 - Google Patents

横方向吊り込み丁番

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JP3537048B2
JP3537048B2 JP2001345749A JP2001345749A JP3537048B2 JP 3537048 B2 JP3537048 B2 JP 3537048B2 JP 2001345749 A JP2001345749 A JP 2001345749A JP 2001345749 A JP2001345749 A JP 2001345749A JP 3537048 B2 JP3537048 B2 JP 3537048B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は横方向からの扉の吊
り込みを可能とする丁番に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在玄関ドアなどに最もよく使用されて
いる旗丁番や2管丁番は、扉側羽根と枠側羽根とを有
し、共に軸芯を挿入する管部分と平坦な取り付け部分で
ある羽根面を備えており、あらかじめ扉側羽根を扉に枠
側羽根を枠体に振り分けて装着しておき、軸芯は扉側羽
根か枠側羽根のどちらか一方の管部分から突出させた状
態で装着しておき、軸芯の突出した部分にもう一方の管
部分を嵌め込むことにより、扉を枠体に吊り込む構成に
なっている。したがって突出している軸芯の先端を管部
分に挿入するためには、一旦扉を持ち上げてから落とし
込むような扉の上下方向の移動が必要になる。
【0003】また丁番の取り付け枚数としては、一般的
には一枚の扉に対して上部と下部の二箇所に丁番を配置
する二枚吊りと、上部、中央部、下部の三箇所に丁番を
配置する三枚吊りがあり、扉の重量が重くなるにつれて
三枚吊りの比率が大きくなる。したがって二枚吊りの場
合は上部と下部の二箇所の軸芯と管部分を、三枚吊りの
場合は上部、中央部、下部の三箇所の軸芯と管部分を、
扉を持ち上げた状態のままで同時に完全に合わせてから
嵌め込まなくてはならなく、この吊り込み作業が重量扉
などでは非常に困難であるとされている。
【0004】そこで従来から上部と中央部と下部の軸芯
の管部分から突出する長さを変え、下部の軸芯を最も長
く、次に上部の軸芯を少しだけ短くし、中央部の軸芯は
極端に短くしておき、下部の軸芯に下部の管部分を少し
だけ嵌め込んだ状態でも上部の軸芯に上部の管部分を挿
入できるようにしておき、上部と下部の軸芯が両方嵌っ
た状態では必然的に中央部の軸芯も嵌るように構成して
いる。しかしこの方法も少しだけ軸芯を管部分に嵌め込
んだ位置で扉を保持すること自体が難しく、それほどの
効果が得られないのが現状である。そこで上記の方法以
外に扉の吊り込みを簡単にできるようにする方法とし
て、実願平6−5707に専用治具を丁番の管部分に嵌
め込んでおき、案内としての役割をもたせて吊り込み易
くする方法や、実開平7−15978に羽根部分を枠体
面に引っ掛けてとりあえず扉を保持する方法が報告され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者は
治具をセットする手間や治具自体が余分に必要で、かつ
吊り込み後に治具は不必要になる点で経済性に乏しく、
後者は枠体面にあらかじめ丁番の羽根部分を引っ掛ける
ための金具を取り付けておかなければならない等の問題
がありどちらとも満足なものとはいえない。本発明は上
記問題点を解決するためになされたものであり、より簡
単にかつ安全に扉を吊り込むことができ、重量扉におい
ても一人作業が可能となる丁番を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では上記目的を達
成するために次の技術手段を設けた。旗丁番や2管丁番
と同タイプの丁番の扉側羽根と枠側羽根のどちらか一方
を、共に管を縦方向に切断したような形状の曲面部分と
平坦な羽根面を有する固定羽根と移動羽根に分離して構
成し、他方に軸芯を突出させた状態で装着しておく。さ
らに固定羽根と移動羽根のどちらか一方の羽根面に複数
の水平方向の長孔を設け、他方の羽根面には複数の雌ね
じ部分を設け、前記長孔を通して固定ねじを雌ねじ部分
に螺合し、両者の曲面部分の凹側が対面し、互いの羽根
面が密着した状態で移動可能に組付ける。移動羽根を固
定羽根と重なる方向へ移動させ、両者の曲面部分の中心
位置が一致した状態を閉位置とし、このとき両者の曲面
部分により形成された内径が軸芯の外径よりも極僅かに
のみ大きくなるように構成しておく。
【0007】移動羽根の移動の際には、複数の固定ねじ
の雄ねじ部分が複数の長孔内に挿入されているため、一
定の軌跡上を案内する役割を果たし、固定ねじを緩めた
状態では固定羽根に対して移動羽根が長孔の長さ分のみ
移動することが可能となる。また、上記のように長孔内
に挿入して案内する他の手段としては、ねじの代わりに
鋲を用いるか、もしくは長孔を有しない方の羽根面に突
起を設け、長孔内に突出させておく方法があるが、この
ような手段の時には別途固定羽根と移動羽根の固定手段
を設けておく必要がある。
【0008】次に固定ねじを緩め、移動羽根を閉位置か
ら開く方向に移動し、固定羽根の曲面部分端部と移動羽
根の曲面部分端部との開口部分が、軸芯を横方向から挿
入できる幅以上に開いた状態にしておき、その状態で扉
側羽根に装着されている軸芯を扉と共に横方向から嵌め
込み、その後移動羽根を閉位置方向に移動させ、固定ね
じにより完全に固定することにより、扉の横方向からの
吊り込みが可能となる。また上記の吊り込み動作は扉側
羽根と枠側羽根のどちら側を固定羽根と移動羽根で構成
しておいてもよい。
【0009】しかし、軸芯を横方向から挿入した後で扉
を手で保持したまま移動羽根を動かし、ねじで固定する
のは大変であるために、軸芯を挿入した時点で手を離し
ても扉を仮保持できる手段があればさらに容易な吊り込
みができることになる。上記の問題点を解決するため
に、まずここで従来の丁番にかかる扉の荷重の方向につ
いて説明する。丁番で扉を保持する時には扉の重心が持
ち出された状態になっており、扉の自重により上部の丁
番には戸先側に、下部の丁番には吊り元側に扉面と平行
方向のモーメント荷重がかかる。つまり、扉を約90°
程度開けた状態から実施する一般的な扉の吊り込みで
は、上部丁番には手前側に、下部丁番には奥側にモーメ
ント荷重がかかることになる。
【0010】次に上記の扉の自重によるモーメント荷重
を本発明の吊り込み手段に適応させるための構成を説明
する。まず、上部丁番の枠側羽根を固定羽根と移動羽根
にて構成し、固定羽根の曲面部分先端を前面部にまで大
きく湾曲させておき、軸芯が挿入された段階で戸先側に
垂れ下るのを受け止めるような形状にし、移動羽根の曲
面部分は蓋の役割を果たす程度にしておき、奥側から手
前方向に移動できるように構成する。下部丁番も同様に
枠側羽根を固定羽根と移動羽根にて構成するのである
が、上部丁番とは逆に移動羽根の曲面部分先端を前面部
にまで大きく湾曲させておき、手前側から奥方向に移動
できるように構成し、固定羽根の曲面部分は蓋の役割を
果たす程度にしておく。
【0011】さらに、上記のような構成において扉を吊
り込む時の手順を説明する。まず扉を吊り込む前にあら
かじめ上部丁番の移動羽根は奥側に、下部丁番の移動羽
根は手前側に最大に移動させておく。次に扉を約90°
開いた状態で、軸芯を有している下部丁番の扉側羽根の
管部分下端部を移動羽根の曲面部分上端に乗せるように
して下部軸芯を横方向から挿入する。この段階で、軸芯
が挿入されたと同時に扉の吊り元側にかかるモーメント
荷重により扉の下部は自然に奥方向に移動し、下部軸芯
は固定羽根の曲面部分とで挟み込まれ蓋をした状態にな
る。さらに扉を下部丁番の枠側羽根に乗せた状態で倒れ
ないように保持しながら、上部丁番の軸芯を横方向から
上部丁番の固定羽根の大きく湾曲した前面部に挿入す
る。この状態で上部軸芯には手前方向に荷重が働いてい
るために、引っ掛かった状態でそのまま保持されること
になる。つまり扉を約90°開いた状態で仮保持するこ
とが可能となり、そのまま手を離しても扉は脱落するこ
とはない。その後、上部丁番の移動羽根を閉位置に移動
させ、固定ねじを締めこむことにより、上下両方の移動
羽根と固定羽根を完全に固定すると吊り込み作業が完了
する。したがって上記のように扉のモーメント荷重を利
用し、扉を開いた状態から吊り込むとすると、枠側羽根
を固定羽根と移動羽根で構成し、上部丁番及び下部丁番
共に扉側羽根に軸芯を下向きに突出した状態で装着して
おくとよい。
【0012】しかし、上記構成では扉を90°程度開け
た状態でしか吊り込むことができず、かつ固定羽根と移
動羽根にて構成できるのは枠側羽根のみに限定され、ま
た扉を仮保持している段階で回転して閉じてしまった場
合にはモーメント荷重の方向が変わるために扉が脱落す
る危険性を有していることがまだ問題点として残ってい
る。そこでさらに上記問題点を解決する構成を以下に説
明する。
【0013】今度は羽根面に設けた長孔を、中央に位置
する斜め方向の傾斜部分と、該傾斜部分の最下部から鋭
角な角度で奥方向に折れ曲がった水平部分とを有する傾
斜長孔にて形成する。さらに固定羽根と移動羽根が閉位
置の状態で、傾斜長孔の傾斜部分の最上部に適合する位
置に雌ねじ部分を設け、固定ねじを螺合して両者を組み
つけておく。したがって、この状態から固定ねじを緩め
て移動羽根を開こうとすると、移動羽根は傾斜部分に沿
って斜め上方向に移動することになる。そして固定ねじ
の雄ねじ部分が傾斜部分の最下部に位置した段階で、両
曲面部分先端間の開口部分が軸芯の外径より僅かに大き
くなるように設定しておき、この位置から移動羽根を逆
方向に若干戻すようにして傾斜長孔の水平部分に固定ね
じの雄ねじ部分を挿入し、移動羽根を固定ねじの雄ねじ
部分に乗せた状態で保持する。つまり、この状態は移動
羽根が斜め上方に持ち上がったまま固定ねじの雄ねじ部
分に引っ掛かって乗っており、固定羽根と移動羽根の両
曲面部分先端間の開口部分は、軸芯の外径よりも少しだ
け小さい距離を持って半開きになっている状態である。
【0014】上記の状態で扉側羽根の軸芯を横方向から
挿入すると、半開き状態の移動羽根は一旦より開く方向
に押される。そして軸芯が完全に挿入された段階では既
に固定ねじの雄ねじ部分は傾斜長孔の水平部分から外
れ、傾斜部分に位置するようになっており、移動羽根は
自重により傾斜部分と固定ねじの雄ねじ部分に規制され
た状態で斜め下方に落下後、閉位置まで移動し、曲面部
分が軸芯に被さった状態になる。つまり軸芯の挿入と同
時に移動羽根により蓋をする動作を得ることになり、上
記の動作を最初は下部丁番にて実施し、ついで上部丁番
にて実施するだけで扉の仮保持が可能となり、このまま
手を離して放置しても、さらには扉が回転してしまって
も、脱落する等の危険性は全くない。その後固定ねじを
締めこむのみで吊りこみ作業は完了し、さらに簡単な扉
の吊り込み作業を得ることができる。また上記の構成で
は、扉の開き角度がどのような状態であっても吊り込み
が可能であり、扉側羽根を固定羽根と移動羽根にて構成
することもできると共に、上部丁番と下部丁番が同じ形
状でよく、品種の低減にもつながる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下図面に基づいて本発明の実施
の形態を説明する。通常丁番にて扉26を吊り込む場合
は複数の丁番を使用するのであるが、図16に示すよう
に下部丁番23と上部丁番24の二枚の丁番を扉26の
上下に配置した状態において以下に説明する。図1〜図
6に本発明の横方向吊り込み丁番の第一実施形態を示
す。図1は下部丁番23の枠側羽根19を固定羽根1と
移動羽根2にて構成し、扉側羽根20に軸芯21を装着
した状態で、軸芯21を横方向から嵌め込む直前段階を
示す斜視図である。図2は上部丁番24の同様の状態を
示す斜視図である。
【0016】下部丁番23は図1に示すように枠側羽根
19を固定羽根1と移動羽根2にて構成し、あらかじめ
固定羽根1を枠体25に取り付け完全に固定した状態に
しておく。固定羽根1と移動羽根2は共に平坦な羽根面
4と、管を縦方向に切断したような形状の曲面部分3を
有している。軸芯21はあらかじめ扉側羽根20の管部
分22に装着されており、下方向に軸芯21が突出した
状態で扉側羽根20と共に扉26に固定されている。
【0017】移動羽根2には複数の水平方向の長孔5を
設け、該長孔5の片端部に皿部分6を設けておく。また
固定羽根1に移動羽根2が完全に重なり、両者の曲面部
分3の中心位置が一致する閉位置で皿部分6に適合する
固定羽根1の位置に雌ねじ部分7を設けておく。次に固
定ねじ8の雄ねじ部分9を長孔5内に通した状態で固定
羽根1の雌ねじ部分7に螺合して両者を組付ける。長孔
5は皿部分6から枠体面方向である奥側に設け、したが
って閉位置から移動羽根2は固定羽根1に対して手前側
に移動するように構成する。
【0018】図3は下部丁番23の固定羽根1に対する
移動羽根2の移動の軌跡を示す正面図であり、図4はさ
らに軸芯21の挿入状態を含んで示す上面図である。ま
ず扉26を吊り込む前の段階で全ての固定ねじ8を緩め
ておき、移動羽根2を最大まで手前側に移動させ、開い
た状態にしておく。その状態が図3(a)及び図4(a)であ
り、このとき移動羽根2の曲面部分3先端と固定羽根1
の曲面部分3先端間の開口部分が軸芯21の外径よりも
広くなるように長孔5の長さを設定しておく。したがっ
て図3(a)及び図4(a)の状態で横方向からの軸芯21の
挿入が可能となり、その後扉26及び軸芯21と共に移
動羽根2を奥側に移動させることで、図3(b)及び図4
(b)に示す段階を経て図3(c)及び図4(c)に示す閉位置
にまで移動する。
【0019】この状態で固定ねじ8の皿頭が長孔5端部
の皿部分6に位置し、固定ねじ8を締めこむことにより
移動羽根2は完全に固定される。この閉位置で固定羽根
1と移動羽根2の両曲面部分3により形成される内径を
軸芯21の外径よりも極僅かにのみ大きく設定してお
き、軸芯21はがたつき無く回転するように構成する。
【0020】長孔5内に挿入して移動羽根2の動きを案
内する手段は、上記のように必ずしもねじを用いなくて
はならないとは限らず、鋲を用いるか、もしくは固定羽
根1の羽根面4から円形のリブ状の突起を長孔5内に突
出させる方法等でもよい。しかしこのような手段の時は
閉位置で固定羽根1と移動羽根2を固定する手段が別途
必要であり、第一実施形態での固定ねじ8に皿頭のねじ
を用い、閉位置で皿部分6と適合させて締め付ける方法
は確実な位置決めが可能となり、非常に有効であるとさ
れる。
【0021】また上部丁番24も図2に示すように、枠
側羽根19を固定羽根1と移動羽根2にて構成し、固定
羽根1を枠体25に取り付けて完全に固定しておく。上
部丁番24の固定羽根1と移動羽根2も下部丁番23と
同様に共に羽根面4と曲面部分3を有し、移動羽根2に
は端部に皿部分6を備えた長孔5を、さらに固定羽根1
には雌ねじ部分7を設けておく。図5及び図6に上部丁
番24の固定羽根1に対する移動羽根2の移動の軌跡を
示す。図5は正面図であり、図6は軸芯21の挿入状態
を含んで示す上面図である。
【0022】ここで下部丁番23と異なる点は閉位置か
らの移動羽根2の移動方向であり、上部丁番24では閉
位置である図6(c)の状態から枠体面方向である奥側に
移動するように構成しておく。したがって長孔5は図5
に示すように皿部分6から手前方向に設けておく。次に
扉26を吊り込む前段階で、図5(a)及び図6(a)に示す
移動羽根2が開いた状態にしておき、横方向から上部丁
番24の扉側羽根20に装着された軸芯21を挿入して
扉26を吊り込む。その後移動羽根2を手前側に動か
し、図5(b)及び図6(b)の状態を経て図5(c)及び図6
(c)の閉位置にまで移動させ、固定ねじ8を締め込んで
完全に固定する。この閉位置での両曲面部分3により形
成される内径と軸芯21の関係は上部丁番24の場合と
全く同様である。
【0023】ここで扉26を約90°開いた状態での上
部丁番24と下部丁番23にかかる扉26の自重による
モーメント荷重について説明する。図16は上下二枚吊
りにて扉26を枠体25に吊り込み、約90°開いた状
態の斜視図である。このとき図中の矢印にて示す方向
に、つまり上部丁番24には戸先側に引っ張るように、
下部丁番23には吊元側に押し込むようにモーメント荷
重がかかる。この方向は常に扉面に対して平行方向であ
り、扉26が45°開いている時は45°の方向に、閉
じている時は枠体面と平行方向にモーメント荷重がかか
ることになる。したがって扉26が90°開いていると
きには必ず上部丁番24には手前側に、下部丁番23に
は奥側にモーメント荷重がかかることになる。
【0024】この扉26が90°開いた状態でのモーメ
ント荷重を本発明の第一実施形態に適応させると、より
容易な吊り込み作業を得ることができる。前述の上部丁
番24の移動羽根2の移動方向と、下部丁番23の移動
羽根2の移動方向が逆になっているのは上記のモーメン
ト荷重を有効に利用するためになされたものである。
【0025】つまり扉26を開いた状態で吊り込むとき
には、下部丁番23に対しては軸芯21を挿入した段階
で奥側にモーメント荷重がかかることになり、移動羽根
2は手前から奥方向に移動するように構成されており、
軸芯21の挿入と同時に自然に移動羽根2と扉26が共
に奥方向に移動する図4(a)から図4(c)への動作が得ら
れることになる。したがって移動羽根2の曲面部分3先
端を前面部10として湾曲させて大きく曲げ込み、軸芯
21の大部分を抱き込むような形状にし、移動の際に軸
芯21が外れにくくしておき、固定羽根1の曲面部分3
は蓋の役割程度の形状にしておくとよい。また、このと
き軸芯21を挿入すると共に扉側羽根20の管部分22
の下端部を移動羽根2の曲面部分3の上端に乗せるよう
にすると、扉26を持ち上げて支えておく力を排除する
ことが可能となる。
【0026】逆に上部丁番24に対しては図2に示すよ
うに、横方向から軸芯21を挿入した段階で手前側にモ
ーメント荷重がかかることになり、今度は図6に示すよ
うに固定羽根1の曲面部分3先端を前面部10として湾
曲させて大きく曲げ込み、軸芯21が引っ掛かり易い形
状にしておくことにより、そのままの状態で扉26は保
持されることになる。したがって移動羽根2は蓋の役割
程度の形状でよく、軸芯21を挿入した後で図6(a)か
ら図6(b)を経て図6(c)に示す閉位置まで移動羽根2を
奥側位置から手前方向に移動させるとよい。最後に上部
丁番24と下部丁番23両方の固定ねじ8を完全に締め
こむことにより扉26の吊り込み作業は完了する。
【0027】つまり、上下の移動羽根2の閉位置に対す
る移動方向と、軸芯21を受ける曲面部分3先端の前面
部10の形状に特徴があり、上記の構成において最も安
定した仮保持状態が得られることになる。
【0028】上記の一連の吊り込み動作をまとめると、
まず全部の固定ねじ8を緩め、上下の移動羽根2を上部
丁番24は奥側に、下部丁番23は手前側に完全に開い
ておく。扉26を90°程度開いた状態で下部の軸芯2
1を横方向から挿入し、扉側羽根20の管部分22の下
端を移動羽根2の曲面部分3上端に乗せる動作と同時
に、扉26は奥側に自然に押し込まれて保持される。さ
らに上部の軸芯21を横方向から挿入し、上部丁番24
の固定羽根1の前面部10に引っ掛けて仮保持が完了す
る。この状態で手を離しても扉26は脱落せず、最後に
上部丁番24の移動羽根2を手前方向に移動させ、上下
両方の固定ねじ8を完全に締め付けて固定するとよい。
【0029】また通常の丁番の管部分22は板材を巻き
込んだ形態になっているが、本発明の場合は固定羽根1
と移動羽根2として管部分22が途中で分離されている
ために強度的に不安な要素があり、特に曲げ込みの少な
い上部丁番24の移動羽根2や下部丁番23の固定羽根
1の枠体面に平行方向の強度が挙げられる。そこで図1
及び図2に示すように、曲面部分3先端を大きく曲げ込
んだ方の前面部10に角スリット孔11を設け、曲げ込
みの少ない方の先端部分に突起部分12を設け、閉位置
の状態で該突起部分12が角スリット孔11に挿入する
ようにし、補強の手段を付加しておくとよい。
【0030】上記では扉26を上下二箇所で吊り込む二
枚吊の場合にて説明してきたが、三枚吊やそれ以上の枚
数の丁番を使用する場合でも、常に中間に位置する丁番
は上部丁番24と全く同じ形状のものがそのまま使用で
きる。つまり最下部位置の丁番の枠側羽根19のみが図
1に示す形状で、他の上部丁番24の枠側羽根19は全
て図2に示す形状になる。
【0031】しかしながら第一実施形態では、上記の構
成とは逆の、扉側羽根20を固定羽根1と移動羽根2に
て構成した場合には、固定羽根1と移動羽根2による開
口部分も扉26と共に回転してしまい、扉26を90°
開けた状態で吊り込んだ際の、前述の下部丁番23での
軸芯21を自然に抱き込む動作は得られず、扉26の自
重によるモーメント荷重を利用した仮保持手段は使えな
いことになる。したがって、固定羽根1と移動羽根2に
分離する構成は枠側羽根19にのみ限定されてしまう。
【0032】さらに第一実施形態では扉26の吊り込み
は必ず90°程度開いた状態で実施しなくてはならな
く、仮保持状態で扉26が回転してしまうと脱落する危
険性を残しており、さらに上下の固定羽根1と移動羽根
2の形状が異なり、品種面で多数の部品点数になること
も問題として有していることになる。そこで上記問題点
をさらに解決する形態として図7〜図13に本発明の横
方向吊り込み丁番の第二実施形態を示す。
【0033】第二実施形態では、枠側羽根19もしくは
扉側羽根20のどちらか一方を固定羽根1と移動羽根2
にて構成し、他方に軸芯21を装着しておくのである
が、上部丁番24と下部丁番23で同じ側の羽根を固定
羽根1と移動羽根2にて構成する。図7〜図12は枠側
羽根19を固定羽根1と移動羽根2にて構成し、扉側羽
根20に軸芯21を装着した状態を示す。図7は第二実
施形態での下部丁番23を、図8は上部丁番24を示す
斜視図であり、固定羽根1と移動羽根2を有する枠側羽
根19は上下同じものであり、扉側羽根20も軸芯21
が突出している方向が上下で逆になっているのみであ
る。
【0034】図9は移動羽根2の正面図であり、第一実
施形態と異なる点は長孔5の形状である。第二実施形態
では、図9に示すように斜め方向の傾斜部分13と、該
傾斜部分13の最下部から鋭角な角度で奥方向に連続し
た水平部分14と、傾斜部分13の上端の皿部分6とを
有した形状の傾斜長孔15を設けておく。図10は移動
羽根2の、扉26を吊り込む前の準備段階での動作を示
した正面図であり、図10(a)〜(c)は全て軸芯21が挿
入されていない状態である。図10(a)に示す、移動羽
根2が完全に閉じた閉位置での移動羽根2の皿部分6に
適合する固定羽根1の位置に雌ねじ部分7を設けてお
き、皿頭を有する固定ねじ8の雄ねじ部分9を傾斜長孔
15に通して両者を組みつけておく。ここで、図10
(a)〜(c)における動作の説明においては固定ねじ8の雄
ねじ部分9が大きな役割を有するため、解りやすいよう
に固定ねじ8の皿頭はあえて図示しないでおく。
【0035】図10(a)の状態から固定ねじ8を緩め移
動羽根2を奥側に移動しようとすると、移動羽根2は固
定ねじ8の雄ねじ部分9と傾斜長孔15の傾斜部分13
に規制されて斜め上方向に持ち上がりながら移動し、図
10(b)の状態でこれ以上移動羽根2は奥側には移動で
きなくなる。この位置から移動羽根2を若干持ち上げな
がら逆方向に戻すようにすると、固定ねじ8の雄ねじ部
分9が傾斜長孔15の水平部分14に挿入され図10
(c)の状態になる。
【0036】このとき図9及び図10に示すように、移
動羽根2は上下位置に二箇所以上の傾斜長孔15を有し
ており、水平部分14の長さは固定ねじ8の直径程度で
あり、水平部分14の上辺にR面16を備え、さらに水
平部分14の位置を移動羽根2の重心位置付近に配置し
ておくことにより、移動羽根2は図10(c)に示す固定
ねじ8の雄ねじ部分9に乗った状態で、持ち上がったま
ま保持することが可能となる。また図10(b)の状態
で、固定羽根1と移動羽根2の両曲面部分3先端間の開
口部分を軸芯21の外径よりも極僅かだけ広くなるよう
に設定しておくと、図10(c)の状態での開口部分は移
動羽根2が図10(b)の状態よりも手前側に少し戻った
位置になるために、軸芯21の外径よりも狭く、半開き
の状態になっていることが解る。
【0037】図11(a)〜(c)は図10(c)の状態から軸
芯21を挿入した時の移動羽根2の軌跡を示す正面図で
ある。また図12(a)〜(c)は図11(a)〜(c)と同じ状態
での上面図である。第二実施形態での吊り込みの動作と
しては、まず上下両方の移動羽根2を図10(c)のよう
に持ち上げて半開きの状態にして保持しておく。次にこ
の状態からまず下部丁番23の軸芯21を横方向から挿
入すると、図11(a)及び図12(a)に示すように軸芯2
1が移動羽根2の曲面部分3先端に当たり、移動羽根2
は半開き状態からさらに開く方向である奥側に押し込ま
れ、図11(b)及び図12(b)の状態を経て固定羽根1の
曲面部分3に嵌め込まれる。この状態で図11(b)に示
すように、固定ねじ8の雄ねじ部分9は既に傾斜長孔1
5の水平部分14から脱し傾斜部分13に移動している
ため、移動羽根2は自重により斜め下方に落下し、自然
に図11(c)及び図12(c)の閉位置に移動することにな
る。つまり図10(c)の状態から、軸芯21を横方向か
ら嵌め込むだけの操作にて、扉26の仮保持ができるよ
うになる。また、第一実施形態と同様に図12(c)に示
す閉位置で両曲面部分3により形成される内径を軸芯2
1の外径よりも僅かにのみ大きくなるように構成してお
くとよい。
【0038】また上記の構成の場合には、どうしても下
部丁番23では移動羽根2の上下方向の移動が必要とな
るため、図11(a)に示すように軸芯21の挿入時に、
扉側羽根20の管部分22下部が持ち上がって保持され
ている移動羽根2の上部に当たらないように、余分に扉
26を持ち上げてから軸芯21を挿入する必要がある。
しかし、吊り込んだ後の図11(c)の状態では扉側羽根
20の管部分22下部が枠側羽根19に乗った状態で移
動羽根2を下方に押し付けているため、扉26をより保
持し易くできると共に、移動羽根2の戻りを防ぐ役割も
有することになる。
【0039】吊り込み動作においては、上部丁番24も
下部丁番23の場合と全く同様であり、下部丁番23に
扉26を乗せて扉26が倒れないように支えながら、上
部丁番24の軸芯21を横方向から嵌め込むだけでよ
く、したがって図8に示すように上部丁番24の扉側羽
根20に装着する軸芯21は上向きに突出させておく
と、持ち上がっている移動羽根2と管部分22が干渉し
ないためより効果的である。
【0040】第二実施形態においては上記仮保持状態で
あっても移動羽根2は閉位置になっており、そのまま扉
26が回転してしまっても脱落するようなことは無く、
落ち着いて最後に固定ねじ8を締め込んで完全に固定す
ることができる。また軸芯21の挿入と同時に仮保持で
きるため、吊り込み時の扉26の開き角度に制限は無
く、扉26をほぼ閉じたような状態からでも吊り込みが
できることになる。さらに第一実施形態のように仮保持
のために扉26の自重によるモーメント荷重を必要とし
ないため、扉側羽根20を固定羽根1と移動羽根2にて
構成することも十分に可能である。
【0041】図13は扉側羽根20を固定羽根1と移動
羽根2にて構成し、枠側羽根19に軸芯21を装着した
状態の斜視図である。図13のように構成すると、枠側
羽根19から突出する軸芯21の方向は下部丁番23及
び上部丁番24共に上向きでよく、下部丁番23におい
ても吊り込みの際に持ち上がって保持されている移動羽
根2と枠側丁番の管部分22は上記のようには干渉せ
ず、扉26を余分に持ち上げる必要もなく、さらに容易
な吊り込みが可能となる。ただし、第二実施形態では必
ず移動羽根2を持ち上げて半開きにした図10(c)の状
態で扉26を吊り込む必要があり、扉側羽根20を固定
羽根1と移動羽根2にて構成する場合は、吊り込む前に
一旦扉26を立てかけてから移動羽根2を半開き状態に
し、移動羽根2が落ちてこないように、扉26をあまり
強く揺らさずに軸芯21を嵌め込む必要がある。
【0042】また第一実施形態では固定羽根1と移動羽
根2に角スリット孔11と突起部分12を設け、閉位置
で互いに嵌り込むようにして枠体面に平行な左右方向の
強度面の補強としたが、移動羽根2の軌跡が直線方向で
あるため上記のような差し込むのみしか手段が無く、枠
体面に垂直な前後方向の補強はなされていない。前後方
向の強度は図12に示すような曲面部分3の曲げ込みが
多い場合は比較的強いとされるが、扉26の納まり条件
によっては軸芯21の位置が制限され、図14に示すよ
うな曲げ込み部分が少ない形状になる場合も考えられ、
扉26に不意の大きな荷重がかかった時などには不安が
残る。そこで前後方向にも補強可能な形態を第三実施形
態として図15に示す。
【0043】図15は第三実施形態での移動羽根2の正
面図であり、ほとんど第二実施形態と同様であるが、傾
斜長孔15の傾斜部分13の上端部から上方向にさらに
真っ直ぐな上下部分17を設け、突起部分12の先端に
鉤部分18を設けておく。上記のように構成することに
より、扉26を吊り込む時に移動羽根2は軸芯21の挿
入と同時に斜め下方に自然落下するのであるが、手前側
への移動は傾斜部分13の最上部までであり、その後は
上下部分17に固定ねじ8の雄ねじ部分9が挿入し、真
下へ規制されて落下する動作を得ることになる。さら
に、この手前側への移動が終わる段階で鉤部分18を含
む突起部分12全体が、既に角スリット孔11に完全に
挿入しており、鉤部分18は前面部10の外面に突出し
ているように構成しておくと、次の真下に移動する段階
で鉤部分18が角スリット孔11の下辺の板厚部分を挟
み込むようになり、固定羽根1と移動羽根2の両曲面部
分3が一体化される。つまり前後方向においても補強さ
れることになり、全ての方向に対する強度を有した形態
とすることが可能となる。
【0044】また意匠面においては、角スリット孔11
や突起部分12が露出するとデザイン的には良くないの
で、図示はしないが、扉26を吊り込んだ後で扉側羽根
20と枠側羽根19とに別々に被さるような形状のカバ
ーを被せ、互いに回転可能な状態で装着しておくとよ
い。
【0045】
【発明の効果】丁番の扉側羽根と枠側羽根のどちらか一
方を、羽根面と曲面部分を有する固定羽根と移動羽根に
分離して構成し、さらに固定羽根と移動羽根のどちらか
一方の羽根面に水平方向の長孔を設けて互いを移動可能
に組付けることにより、移動羽根を固定羽根に対して移
動させ、両曲面部分が開いた状態で軸芯を横方向から挿
入することが可能となり、従来の丁番のように、扉を持
ち上げて保持しながら複数の軸芯と管部分の位置を合わ
せて吊り込む困難な吊り込み操作を排除でき、扉を横方
向から嵌め込むだけの容易な吊り込み作業が得られるこ
とになる。
【0046】第一実施形態では、固定羽根もしくは移動
羽根の曲面部分先端を前面部にまで大きく湾曲させてお
き、扉を約90°程度開けた状態での、上部丁番には手
前側に、下部丁番には奥側にかかるモーメント荷重を利
用することにより、上下の丁番に軸芯を横方向から挿入
した時点で手を離しても扉は脱落せず、仮保持が可能と
なり、したがって重量扉においても一人作業での吊り込
みが可能となる。
【0047】傾斜部分と水平部分とを有する傾斜長孔を
羽根面に設けた第二実施形態においては、扉を吊り込む
前の準備段階では、移動羽根を持ち上げ、半開き状態に
て一旦保持する簡単な操作のみでよく、この状態から扉
と共に軸芯を挿入するだけで、移動羽根が自重により斜
め下方へ落下して軸芯に蓋をする動作を得、つまり自然
に仮保持の状態になり、さらに簡単な扉の吊り込み作業
が可能となる。
【0048】また第二実施形態では、仮保持状態で手を
離して放置しても、さらにはそのまま回転してしまって
も、扉が脱落する等の危険性は全くなく、より安全性の
高い吊り込み操作が得られることになる。さらには、扉
の開き角度がどのような状態であっても吊り込みが可能
であり、扉側羽根を固定羽根と移動羽根にて構成するこ
ともできると共に、上部丁番と下部丁番が全く同じ形状
でよく、品種の低減や生産の合理化にもつながる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態の、下部丁番の斜視図で
ある。
【図2】本発明の第一実施形態の、上部丁番の斜視図で
ある。
【図3】本発明の第一実施形態の、下部丁番の固定羽根
に対する移動羽根の軌跡を示す正面図である。
【図4】本発明の第一実施形態の、下部丁番の固定羽根
に対する移動羽根と軸芯の軌跡を示す上面図である。
【図5】本発明の第一実施形態の、上部丁番の固定羽根
に対する移動羽根の軌跡を示す正面図である。
【図6】本発明の第一実施形態の、上部丁番の固定羽根
に対する移動羽根と軸芯の軌跡を示す上面図である。
【図7】本発明の第二実施形態の、下部丁番の斜視図で
ある。
【図8】本発明の第二実施形態の、上部丁番の斜視図で
ある。
【図9】本発明の第二実施形態の、移動羽根の正面図で
ある。
【図10】本発明の第二実施形態の、移動羽根の半開き
状態を示す正面図である。
【図11】本発明の第二実施形態の、軸芯挿入時の移動
羽根の動作を示す正面図である。
【図12】本発明の第二実施形態の、軸芯挿入時の移動
羽根の動作を示す上面図である。
【図13】本発明の第二実施形態の、扉側羽根を固定羽
根と移動羽根とで構成した状態の斜視図である。
【図14】本発明の固定羽根と移動羽根の補強手段の必
要性を示すための上面模式図である。
【図15】本発明の第三実施形態の、移動羽根の正面図
である。
【図16】本発明の第一実施形態の丁番にて、扉を吊り
込んで90°開いた状態の斜視図である。
【符号の説明】
1 固定羽根 2 移動羽根 3 曲面部分 4 羽根面 5 長孔 6 皿部分 7 雌ねじ部分 8 固定ねじ 9 雄ねじ部分 10 前面部 11 角スリット孔 12 突起部分 13 傾斜部分 14 水平部分 15 傾斜長孔 16 R面 17 上下部分 18 鉤部分 19 枠側羽根 20 扉側羽根 21 軸芯 22 管部分 23 下部丁番 24 上部丁番 25 枠体 26 扉

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 扉側羽根と枠側羽根と軸芯とからなり、
    扉と枠体に振り分けて装着される丁番であって、扉側羽
    根と枠側羽根のどちらか一方を、平坦な羽根面と管を縦
    方向に切断した形状の曲面部分を有した固定羽根と移動
    羽根とに分離し、両者の曲面部分の凹側を対面させた状
    態で互いの羽根面を密着させて配置し、前記固定羽根も
    しくは移動羽根のどちらか一方の羽根面に複数の長孔を
    設け、他方の羽根面に複数の雌ねじ部分を設け、固定ね
    じを前記長孔を通して該雌ねじ部分に螺合することによ
    り両者を組付け、曲面部分先端間が開いた状態で丁番の
    軸芯を横方向から挿入し、曲面部分が軸芯に被さる方向
    に移動羽根を移動させ、両者の曲面部分の中心位置が一
    致した状態で固定ネジを締め付けることにより吊り込み
    動作を得ることを特徴とする横方向吊り込み丁番。
  2. 【請求項2】 前記枠側羽根を固定羽根と移動羽根にて
    構成し、軸芯は扉側羽根に装着しておき、前記長孔は直
    線状で水平方向に形成し、上部丁番の固定羽根と下部丁
    番の移動羽根の曲面部分先端に大きく湾曲させた前面部
    を設け、扉を吊り込む前の準備段階で、上部丁番の移動
    羽根は枠体面方向である奥側に移動させて配置し、下部
    丁番の移動羽根は枠体面から離れた手前側に移動させて
    配置しておくことにより、扉を開いた状態で横方向から
    軸芯を挿入して吊り込んだ際に、扉の仮保持の状態が得
    られることを特徴とする請求項1に記載の横方向吊り込
    み丁番。
  3. 【請求項3】 羽根面に設けられた前記長孔を、斜め方
    向の傾斜部分と該傾斜部分の下端部から鋭角な角度を持
    って連続する水平部分を有した傾斜長孔として形成し、
    扉を吊り込む前の準備段階で移動羽根を傾斜部分に沿っ
    て斜め上方に持ち上げ、傾斜長孔の水平部分に固定ねじ
    の雄ねじ部分を挿入し、半開きの持ち上がった状態で移
    動羽根を保持しておき、扉と共に軸芯を横方向から挿入
    すると同時に、固定ねじの雄ねじ部分が水平部分から外
    れ傾斜部分に移動し、移動羽根が自重により自然落下す
    る動作を得、移動羽根の曲面部分が軸芯に被さり、扉の
    仮保持の状態が得られることを特徴とする請求項1に記
    載の横方向吊り込み丁番。
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