JP3648729B2 - 天井収納用梯子 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、住宅等の天井に設置される天井収納用梯子に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、天井収納用梯子は、収納時の利便性を向上すべく、その梯子を取付けるベースとなる蓋板を吊上げ付勢するため、吊上バネを使用しており、このようなものの一般的な例としては、実公昭63−26559号に開示される考案、即ち、収納枠の内壁の一端に開閉ヒンジにより収納蓋を揺動自在に支持し、この収納蓋に重量物である梯子分体を折畳自在に取付け、収納蓋に取付けた左右一対の懸架リンクの下アームの下端寄りの箇所と、収納枠の奥行側内壁の左右の隅部との間に一対の吊上バネをそれぞれ掛け渡して、この吊上バネの引張り力で、重量物である梯子分体を取り付けた収納蓋を、閉蓋状態に保持する天井収納用梯子(以下、先行考案1という。)や、実開昭64−2997号に開示される考案、即ち、天井の開口に設けられた開口枠と、開口枠の一端部を室内側へ回動自在に取付けられて前記開口枠を塞ぐ蓋板と、この蓋板上に設けられた伸縮自在な梯子部材と、この梯子部材の側面及び前記蓋板の他端部側の側端部上面のうちいずれか一方に固着されたブラケットと、このブラケットに一端部を前記蓋板の前記回動方向に回動自在に連結された連結棒と、この連結棒の他端部に一端部を前記蓋板の前記回動方向に回動自在に連結されかつ他端部に前記開口枠の他端部側内側壁に前記蓋板の前記回動方向に回動自在に連結した腕部を有する手摺と、前記開口枠の他端部側に設けたばね取付金具と、このばね取付金具と前記手摺の前記腕部の先端とに両端を支持された引張りバネとを備え、前記バネ取付金具の長さ調整自在なターンバックルで構成したことを特徴とする天井収納用梯子(以下、先行考案2という。)等が公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記先行技術1に係る天井収納用梯子は、収納枠の内壁の一端に開閉ヒンジにより収納蓋を揺動自在に支持し、この収納蓋に重量物である梯子分体を折畳自在に取り付け、収納蓋に取り付けた左右一対の懸架リンクの下アームの下端寄りの箇所と、収納枠の奥行側内壁の左右の隅部との間に一対の引張りバネを夫々掛け渡して、この引張りバネの引張り力で、収納時に、重量物である梯子分体を取付けた収納蓋を簡単に閉蓋状態とするためのものであるが、この場合、重量物である収納蓋の閉蓋状態において平衡がとれるようにするため、前記吊上バネには30キログラム以上の大きな引張り力が要求される。このため、本来、工場で当該吊上げばねを掛け渡し、組立てた状態のままで現場施工できればよいのであるが、当該天井収納用梯子が重く、大掛かりであるため、現場で組立て施工することを余儀なくされる。従って、現場で行われる当該組立作業を行うに際し、一人では、前記吊上バネを引張ることが困難であり、また、組立作業自体に、多大な力を必要とするものであった。
【0004】
このような事情に鑑みて、当該引張りバネの引張り力を低減すべく、上記先行考案2に係る天井収納用梯子には、バネ取付金具を長さ調整自在なターンバックルで構成したことにより、引張りバネの取付時には、ターンバックルを緩めておいて引張りバネをあまり引き伸ばさない状態で取付けを行うようにする手段が開示されている。
【0005】
しかしながら、上記先行技術2に係る天井収納用梯子においては、当該バネ取付金具の長さ調節の範囲内での効果しか得られないものであることから、引張り力が僅かに軽減される程度であり、機構的に根本的な解決を図るものではなかった。
【0006】
更に、上記先行考案1、先行考案2のいずれにおいても、大型の強力なバネによる負荷に起因して捩れや反りを生じやすいものであった。即ち、先行考案1においては、バネの一端の取付位置が長尺のアーム9の中央寄り程度の位置にあるため、当該アーム9が反りを生じやすいものとなっており、また、先行考案2においては、バネが取付けられる腕部が、手摺7に連結されていることにより、前記先行考案1と同様に、長期間に亘る使用によって反りを生じやすいものであり、耐久性において問題が生じていた。
【0007】
これに加えて、従来の組立においては、工具を用いた重労働が多く、このような事情が改善されることが期待されている。
【0008】
本発明は、天井収納用梯子の組立設置作業を容易とし、現場で一人のみで当該作業を行うことを可能とするとともに、工具を極力使用せずに簡単に組み立てることができ、軽量且つ機能的で、長期間に亘り、捩れや反り等の歪みを生じ難い、優れた天井収納用梯子を提供することを、解決課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
内面に伸縮性の梯子を備えた蓋板を、天井開口部に固定する収納枠の一端に、開閉ヒンジを介して連結支持し、蓋板にはリンク機構を介した手摺杆を備え、収納時に前記蓋板を閉塞するための吊上バネを有する天井収納用梯子であって、収納枠の左右内側面に固着する懸架金具は、金具連結片の軸を枢支するための枢支部を上端に有するとともに、吊上バネとの連結手段となるバネ連結環部を備えたバネ強度調節装置を枢支する軸を、前記金具 連結片の軸の下方且つ収納枠開口側方向に配置し、手摺部は、手摺杆とリンク杆とからなり、該手摺杆の上端にバネ連結片を備えるとともに、該手摺杆の中央部より上端側に前記懸架金具の枢支部に前記軸を枢支して前記金具連結片を備え、また手摺杆の下端近傍にはリンク片を備え、前記バネ連結片の先端にはバネ掛止穴を穿設し、リンク片はリンク杆の上端と枢着し、蓋板の内面には、リンク取付金具を設け、リンク杆の下端との取付角度を調節可能とするように枢着し、吊上バネの一端を手摺杆の上端におけるバネ連結片のバネ掛止穴に、また、該吊上バネの他端を前記バネ強度調節装置のバネ連結環部に夫々掛止し、蓋板の開放によって、バネ掛止穴と、金具連結片の軸と、バネ強度調節装置を枢支する軸とが略直線上に位置する状態とすることで、バネの引張り力における手摺の開閉方向への分力をなくすことを特徴とする天井収納用梯子を、課題を解決するための手段とするものである。
【0010】
【発明の効果】
本発明によれば、収納枠の左右側端に固着する懸架金具は、後記金具連結片の軸を枢支するための枢支部を上端に有するとともに、吊上バネとの連結手段となるバネ連結環部を備えたバネ強度調節装置を枢支する軸を、前記枢支部の下方であって蓋板の自由端側に配置したものとし、手摺部は、手摺杆の上端にはバネ連結片を備え、手摺杆の中央部より上端側には前記枢支部に枢支される軸を具備した金具連結片を備え、下端近傍にはリンク片を備え、前記バネ連結片の先端にはバネ掛止穴を穿設し、リンク片は、リンク杆の上端と枢着し、蓋板の内面には、リンク取付金具を設け、リンク杆の下端との取付角度を調節可能とするように枢着し、吊上バネの一端を手摺杆のバネ掛止穴に、また、該吊上バネの他端を前記バネ強度調節装置のバネ連結環部に夫々掛止した構成としたことから、バネのサイズを飛躍的に小型化することができるとともに、当該バネの取付作業を容易とし、現場で一人のみで当該作業を行うことを可能とすることができる。
【0011】
また、蓋板の開放によって、バネ掛止穴と、金具連結片の軸と、バネ強度調節装置を枢支する軸とが略直線上に位置する状態とすることによって、バネの引張り力における手摺の開閉方向への分力をなくすことができ、蓋板が突然閉まることもなく、非常に機能的で、軽量で、組立容易な天井収納用梯子を提供することができる。
【0012】
更に、吊上バネの伸縮に関わらず、当該吊上バネを被覆する構成のカバーを設けたことにより、非常に容易に不用意な指等の挟みこみを防止することができるとともに、防塵効果等を併せて得ることができる。
【0013】
また、手摺部は、梯子及び収納枠(6)とは別体の独立した部品として、上方に開口するスリット状の切欠きとして金具連結片(12)の軸(15)を枢支するための枢支部(41)を設けた構成とすることにより、手摺部の取付を極めて容易とすることができ、天井収納用梯子の組立性を向上させることができる。
【0014】
更に、バネ掛止穴と、金具連結片の軸と、バネ強度調節装置を枢支する軸が側面視略直線上に位置することとなった状態で、吊上バネの引張り力における手摺の移動方向へ作用する分力がなくなり、吊上バネの引張り力と、その抗力とがつり合う構成としたことから、種々の杆の長手方向に対して略垂直な負荷がかかるといったことがなく、捩れや反り等の歪みを生じ難いものとすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態及び実施例】
図1は本発明の実施例に係る天井収納用梯子の概略を示す斜視説明図、図2は収納枠の組立状態を示す斜視説明図、図3は同実施例に係る天井収納用梯子の収納時状態を示した一部省略断面図、図4は同実施例に係る天井収納用梯子の使用時の状態を示した一部省略断面図、図5は同実施例に係る天井収納用梯子の組立状態を示す説明図、図6は同実施例に係る金具連結片とバネ強度調節装置との関係を示す拡大説明図、図7は図6のA−A断面図、図8はバネ強度調節装置を示す説明図、図9は図8の縦断面図、図10はバネ強度調節装置を示す説明図、図11は図10のB−B断面図、実施例に係るバネ強度調節装置を示す縦断面図、図12は同実施例に係る天井収納用梯子における蓋板の開閉方向の分力がなくなる状態を示す説明図、図13は本発明の実施例に係る天井収納用梯子における蓋板を持ち上げる方向に分力が作用している状態を示す説明図、図14は同実施例に係る天井収納用梯子における蓋板を押し下げる方向に分力が作用している状態を示す説明図、図15は本発明の実施例に係るリンク杆とリンク杆連結金具との取付方法を示す説明図、図16は他の実施例に係る天井収納用梯子のリンク杆とリンク杆連結金具との組立図、図17は同部分の一部断面説明図、図18は吊上バネに取付けるカバーの正面図及び平面図、図19は同吊上バネのカバーを装着した状態を示す説明図である。
【0016】
本発明の実施例に係る天井用収納梯子は、図1に示すように、三つの梯子分体(30)の端部相互をリンク金具(31)によって折畳み可能に連結した梯子(3) を、蓋板(5)の内面(53)に、梯子取付金具(504)を介して固着し、前記蓋板(5)を、天井開口部(7)の縁部(70)に固定する幅60cm、長さ130cm程度の収納枠(6)の一端に、開閉ヒンジ(50)を介して、連結支持した構成であり、蓋板(5)を下方へ開放して、折畳まれた梯子分体(30)を順次開いて延長し、当該梯子(3)の下端を接地させることにより使用するものである。尚、前記蓋板(5)は、外側を石膏ボード(501)によって被覆した二層からなるものである。
【0017】
(収納枠の構成)
前記収納枠(6)は、図2に示すように、相互の組付けによって、角度や寸法に狂いが生じないように突き当てられる収納枠構成板(60)の相互の端部に、溝(61)及び突条(62)を設けるとともに、角部の補強及び組立精度の向上のため、隣り合う収納枠構成板(60)の端部の内面(53)に対して補強金具(51)を取付けて構成している。
【0018】
(蓋板の自由端側係合部)
また、図3乃至図5に示すように、蓋板(5)の内面(53)の自由端部側には、開閉レバー(図示せず)の操作に連動してフック(55)が出入可能に設けられるフックケース(54)が固着されるとともに、閉蓋時におけるフック(55)と当接する収納枠構成板(60)の内面(63)には、フック(55)の係合する凹部形成体が設けられている。当該フック(55)は、蓋板(5)が不用意に開かないようにするための補助的なストッパーとしての役割を果たすものである。
【0019】
当該構成により、閉蓋時にはフック(55)は凹部形成体(502)内の凹部(503)に係合しているが、開閉レバーを手動で切り替えることでフック(55)は凹部から外れて蓋板(5)に取付けられたフックケース(54)内に没入し、当該蓋板(5)を収納枠(6)から開放することができる。
【0020】
(リンク杆連結金具とリンク杆)
また、蓋板(5)の内面(53)の左右側端側には、リンク杆連結金具(52)が固着されている。当該実施例に係るリンク杆連結金具(52)は、リンク杆(14)の先端に設けられた軸(18)を掛止するものであり、詳細を図15に示すように、蓋板(5)に対して垂直に取付けられる垂直板(58)には、複数の掛止位置を確保するための段階調節用穴(57)と、該段階調節用穴(57)にリンク杆(14)の軸(18)を嵌め込んだ後、当該軸(18)を固定するためのロック手段(59)とを備えている。ロック手段(59)は、回動軸部を中心として回動する構成であり、当該ロック手段(59)と段階調節用穴(57)と共働することによって、軸(18)を固定するものである。
【0021】
(懸架金具の構成)
一方、収納枠(6)の左右側端には、懸架金具(4)が螺子で固着されている。当該懸架金具(4)は、図6及び図7に示すように、対向する外側金具(42)と内側金具(43)の双方に、同一軸線上に設けられる軸取付穴にリベットを嵌入、溶着して軸(40)を形成し、バネ強度調節装置(8)を保持する保護ケース(87)の左右両側から軸穴(84)に対して夫々の軸(40)が枢支した構成となっている。尚、本実施例においては、角筒状の保護ケース(87)内にバネ強度調節装置(8)を設けているが、バネ強度調節装置(8)自体が枢着する構成とすることもできる。
【0022】
また、懸架金具(4)の上端(即ち、外側金具(42)及び内側金具(43)の双方の上端)には、上方に開口するスリット状の切欠きとして金具連結片(12)の軸(15)を枢支するための枢支部(41)が設けられている
【0023】
(金具連結片)
金具連結片(12)の軸(15)は、金具連結片(12)の軸取付穴へ外側からリベットを嵌入して当該金属連結片(12)に対して溶着することで形成されている。
【0024】
金具連結片(12)の軸(15)に対する軸(40)の相対的な位置は、収納枠の開口側を前方、収納枠の開閉ヒンジ側を後方として説明すると、金具連結片(12)の軸(15)の下方且つ前方側に配置されている。
【0025】
(バネ強度調節装置の構成)
また、前記懸架金具(4)に枢着されるバネ強度調節装置(8)は、図7乃至図9に示すように、角筒状の保護ケース(87)内において、一端にバネ連結環部(82)を備えるとともに他端に螺刻した調節杆(80)と、該調節杆(80)を保持する略円筒状のケース(83)と、該ケース(83)に調節杆(80)を固定するストッパー部材(85)及びナット(81)で構成したものである。保護ケース(87)及びその内部のケース(83)の胴部には連通する軸穴(84)(89)が設けられており、軸(40)によって枢支されている。
【0026】
また、ケース(83)の一端縁には、ストッパー部材(85)の両端部が嵌るための対向する凹部(86)を、深さの異なるものとして二組形成しており、ストッパー部材(85)を軸中心に90度回転させることで、異なる深さの凹部(86)にストッパー部材(85)を嵌め込むことができるものとしている。このように異なる深さの凹部(86)を形勢することによって、本実施例における蓋板(5)の場合は、外側を石膏ボード(501)によって被覆した二層からなるものであることから、バネ強度調節装置(8)の構成は、上記通りとなるが、例えば、石膏ボード(501)を使用せず、薄い蓋板を単層で使用する場合等に、ストッパー部材(85)を軸中心に90度回転させて、図10及び図11にも示すように、より深い凹部(86)に嵌めこんでバネ強度を調節することにより、大幅なバネ強度の調節を行うことができる。
【0027】
また、ナット(81)はバネの張り具合を微調節するものであり、ストッパー部材(85)及びナット(81)の緩みを防止すべくダブルナットとして使用している。
【0028】
(手摺部の構成)
手摺部(1)は、手摺杆(10)とリンク杆(14)とからなり、該手摺杆(10)の上端にはバネ連結片(11)を、手摺杆(10)の中央部より上端側には前記枢支部(41)に枢支される金具連結片(12)の軸(15)を具備した金具連結片(12)を、下端近傍にはリンク片(13)を夫々、手摺杆(10)に溶着したものである。
【0029】
ここで、前記バネ連結片(11)の先端にはバネ掛止穴(17)を穿設し、また、リンク片(13)は、前記リンク杆(14)の上端と枢着するとともに、当該リンク杆(14)との相互作用による角度調節機構を備えたものである。
【0030】
この角度調節機構は、本出願人が先に開示した特開平8−177363を利用したものであり、本実施例において説明すると、リンク杆(14)に形成した凹部(140)と、半径の異なる複数の掛止歯(101)を回転自在としてリンク片(13)に設けた回転係合歯(100)における適宜選択される係合歯(101)との係合によって、蓋板(5)に対するリンク杆(14)の角度を調節するものである。
【0031】
(手摺部の取付)
本発明においては、組立及び輸送の容易から、手摺部(1)は、収納枠(6)に対して、組立時に取付ける構成である。そして、上記構成によって、収納枠(6)に対する当該手摺部(1)の取付作業は、極めて容易に行うことができる。即ち、先ず、手摺杆(10)の金具連結片(12)に設けられた軸を、バネ強度調節装置(8)の枢支部に嵌め込み、次いで、バネ係止穴とバネ連結環部(82)との間に、吊上バネ(2)を掛け渡す。
【0032】
ここで、図13に示すように、懸架金具(4)の軸(40)を中心軸として円周上を移動する吊上バネ(2)が、手摺杆(10)の金具連結片(12)の軸(15)を中心軸として動くバネ掛止穴に引張られることから、蓋板(5)を下方へ開放して手摺杆(10)が傾斜するに伴って、吊上バネ(2)は伸張されることとなる。
【0033】
尚、前記図13の状態、即ち、吊上バネ(2)が側面視略直線(D)上に至るまでの状態では、梯子(3)が蓋板(5)から引出されることにより当該蓋板(5)にかかる負荷が減少し、前記吊上バネ(2)の付勢によって蓋板(5)が閉塞方向に持ち上がることとなるため、この状態においては腕等で蓋板若しくは梯子等を支持する必要がある。
【0034】
そして、前記図12に示すように、バネ掛止穴(17)と、金具連結片(12)の軸(15)と、バネ強度調節装置(8)を枢支する軸(40)が側面視略直線(D)上に位置するようにした状態で、吊上バネ(2)の引張り力における手摺の移動方向へ作用する分力がなくなり、吊上バネ(2)の引張り力と、その抗力とがつり合うことから、梯子(3)が組立中に持ち上がらないものとすることができる。当該構成によって、吊上バネ(2)を小型化することができるとともに、軽量で、組立容易な天井収納用梯子を得ることができる。
【0035】
一方、バネ掛止穴(17)と、金具連結片(12)の軸(15)と、バネ強度調節装置(8)を枢支する軸(40)が側面視略直線(D)上に位置することとなった後、同方向にさらに吊上バネ(2)を回動させた場合には、図14に示すように、蓋体(5)は開放側にバネ付勢されることとなる。従って、バネ掛止穴(17)と、金具連結片(12)の軸(15)と、バネ強度調節装置(8)を枢支する軸(40)が側面視略直線(D)上に位置して蓋板の開閉方向に分力が作用しない状態で、梯子(3)の角度や天井から屋根までの距離に合せた微調節を、リンク杆(14)の下端とリンク杆(14)取付金具との係合位置、及びリンク杆(14)の有する角度調節機構によって行うことができる。
【0036】
また、該懸架金具(4)に取付けられたバネ強度調節装置(8)によって、吊上バネ(2)の張り具合を調節することができる。
【0037】
尚、本発明に係る梯子(3)における伸縮性とは、図示省略するが梯子(3)自体がスライドして伸縮するものや、実施例に開示したような折畳みによるもの等を含み、種々の公知の手段を含む趣旨である。
【0038】
一方、図18及び図19に示すように、手摺杆(10)に取付けられた吊上バネ(2)に対して指等の挟みこみを防止すべく、合成樹脂製の吊上バネ用カバー(9)を取付けることもできる。当該吊上バネ用カバー(9)は、吊上バネ(2)を被覆する被覆部(99)の一端にヒンジ部(90)を有するとともに、バネ連結片(11)及び金具連結片(12)を避けて吊上バネ用カバー(9)自体をバネ連結片(11)及び金具連結片(12)に固定するための取付用穴(91)(92)を備えたものであり、天井収納用梯子の組立時において吊上バネ(2)を取付ける前に、取付用穴(91)(92)にバネ連結片(11)及び金具連結片(12)を通して、装着する。このように吊上バネ(2)を被覆することにより、防塵効果等についても併せて得ることができる
【0039】
リンク杆(14)とリンク杆連結金具(52)の取付においては、前記図15に示すもののほか、例えば、他の実施例として、図16及び図17に示すように、嵌入した軸(18)の中心軸に対して垂直方向から、当該軸(18)を挟み込む二又形状のロック手段(59)である樹脂製のストッパー(56)等によって固定することもできる。このような場合においても、当該箇所の組立にドライバー等の工具を必要とせず、組立作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係る天井収納用梯子の概略を示す斜視説明図。
【図2】 本発明の実施例に係る収納枠の組立状態を示す斜視説明図。
【図3】 本発明の実施例に係る天井収納用梯子の収納時状態を示した一部省略断面図。
【図4】 本発明の実施例に係る天井収納用梯子の使用時の状態を示した一部省略断面図。
【図5】 本発明の実施例に係る天井収納用梯子の組立状態を示す拡大説明図。
【図6】 本発明の実施例に係る金具連結片とバネ強度調節装置との関係を示す説明図。
【図7】 本発明の実施例に係る金具連結片とバネ調節片との関係を示す断面図。
【図8】 本発明の実施例に係るバネ強度調節装置を示す説明図。
【図9】 本発明の実施例に係るバネ強度調節装置を示す図8の縦断面図。
【図10】 本発明の実施例に係るバネ強度調節装置を示す説明図。
【図11】 本発明の実施例に係るバネ強度調節装置を示す図10のB−B断面図。
【図12】 本発明の実施例に係る天井収納用梯子における蓋板の開閉方向の分力がなくなる状態を示す説明図。
【図13】 本発明の実施例に係る天井収納用梯子における蓋板を持ち上げる方向に分力が作用している状態を示す説明図。
【図14】 本発明の実施例に係る天井収納用梯子における蓋板を押し下げる方向に分力が作用している状態を示す説明図。
【図15】 本発明の実施例に係るリンク杆とリンク杆連結金具との取付方法を示す説明図。
【図16】 他の実施例に係る天井収納用梯子のリンク杆とリンク杆連結金具との分解図。
【図17】 他の実施例に係る天井収納用椅子のリンク杆とリンク杆連結金具との組立図。
【図18】 吊上バネに取付けるカバーの正面図及び平面図。
【図19】 吊上バネのカバーを装着した状態を示す説明図。
【符号の説明】
(1) 手摺部
(10) 手摺杆
(11) バネ連結片
(12) 金具連結片
(13) リンク片
(14) リンク杆
(15) 金具連結片(12)の軸
(17) バネ掛止穴
(18) 軸
(100) 回転係合歯
(101) 掛止歯
(2) 吊上バネ
(3) 梯子
(30) 梯子分体
(31) リンク金具
(4) 懸架金具
(40) 軸
(41) 枢支部
(42) 外側金具
(43) 内側金具
(5) 蓋板
(50) 開閉ヒンジ
(51) 補強金具
(52) リンク杆連結金具
(53) 内面
(54) フックケース
(55) フック
(56) ストッパー
(58) 垂直板
(59) ロック手段
(501) 石膏ボード
(502) 凹部形成体
(503) 凹部
(504) 椅子取付金具
(6) 収納枠
(60) 収納枠構成板
(7) 天井開口部
(70) 縁部
(8) バネ強度調節装置
(80) 調節杆
(81) ナット
(82) バネ連結環部
(83) ケース
(84) 軸穴
(85) ストッパー部材
(86) 凹部
(87) 保護ケース
(88) 軸穴
(89) 軸穴
(9) 吊上バネ用カバー
(90) ヒンジ部
(91) 取付用穴
(92) 取付用穴
(99) 被覆部

Claims (3)

  1. 内面(53)に伸縮性の梯子(3)を備えた蓋板(5)を、天井開口部(7)に固定する収納枠(6)の一端に、開閉ヒンジ(50)を介して連結支持し、蓋板(5)にはリンク機構を介した手摺杆(10)を備え、収納時に前記蓋板(5)を閉塞するための吊上バネ(2)を有する天井収納用梯子であって、
    収納枠(6)の左右内側面に固着する懸架金具(4)は、金具連結片 (12) 軸(15)を枢支するための枢支部(41)を上端に有するとともに、吊上バネ(2)との連結手段となるバネ連結環部(82)を備えたバネ強度調節装置(8)を枢支する軸(40)を、前記金具連結片 (12) の軸 (15) の下方且つ収納枠開口側方向に配置し、
    手摺部(1)は、手摺杆(10)とリンク杆(14)とからなり、該手摺杆(10)の上端にバネ連結片(11)を備えるとともに、該手摺杆(10)の中央部より上端側に前記懸架金具(4)の枢支部(41)に前記軸(15)を枢支して前記金具連結片(12)を備え、また手摺杆(10)の下端近傍にはリンク片(13)を備え、前記バネ連結片(11)の先端にはバネ掛止穴(17)を穿設し、リンク片(13)はリンク杆(14)の上端と枢着し、
    蓋板(5)の内面(53)には、リンク取付金具(52)を設け、リンク杆(14)の下端との取付角度を調節可能とするように枢着し、
    吊上バネ(2)の一端を手摺杆 (10) の上端におけるバネ連結片 (11) のバネ掛止穴 (17) 、また、該吊上バネ(2)の他端を前記バネ強度調節装置(8)のバネ連結環部(82)に夫々掛止し、
    蓋板(5)の開放によって、バネ掛止穴(17)と、金具連結片(12)の軸(15)と、バネ強度調節装置(8)を枢支する軸(40)とが略直線(D)上に位置する状態とすることで、バネの引張り力における手摺の開閉方向への分力をなくすことを特徴とする天井収納用梯子。
  2. 吊上バネ(2)を被覆する被覆部(99)に、吊上バネ(2)を保持するバネ連結片(11)及び金具連結片(12)が嵌合する取付用孔(91)(92)を設けてなる吊上バネ用カバー(9)を備えたことを特徴とする請求項1記載の天井収納用梯子。
  3. 懸架金具(4)は、上方に開口するスリット状の切欠きとして金具連結片(12)の軸(15)を枢支するための枢支部(41)を設け、リンク取付金具とリンク杆(14)との枢着を、ロック手段(59)の係脱により着脱自在として、収納枠及び蓋板に対して、手摺部(1)が着脱自在としたことを特徴とする請求項1又は2記載の天井収納用梯子。
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