JP3536993B2 - データ再生装置 - Google Patents

データ再生装置

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JP3536993B2
JP3536993B2 JP18394594A JP18394594A JP3536993B2 JP 3536993 B2 JP3536993 B2 JP 3536993B2 JP 18394594 A JP18394594 A JP 18394594A JP 18394594 A JP18394594 A JP 18394594A JP 3536993 B2 JP3536993 B2 JP 3536993B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 産業上の利用分野 従来の技術(図58及び図59) 発明が解決しようとする課題(図60〜図64) 課題を解決するための手段(図45〜図57) 作用 実施例(図1〜図57) (1)主要回路の構成 (1−1)エンベロープ作成回路(図1〜図3) (1−1−1)3値波形用エンベロープ作成回路21
(図4) (1−1−1−1)3値仮検出回路12A(図5〜図
7) (1−1−1−2)エンベロープ抽出回路13A(図
8) (1−1−1−3)遅延回路15(図9) (1−1−1−4)エンベロープ波形の作成動作及び効
果 (1−1−2)多値波形用エンベロープ作成回路(図1
0) (1−1−2−1)4値波形用エンベロープ作成回路2
2(図11及び図12) (1−1−2−2)5値波形用エンベロープ作成回路2
3(図13及び図14) (1−1−2−3)6値波形用エンベロープ作成回路2
4(図15及び図16) (1−1−2−4)7値波形用エンベロープ作成回路2
5(図17及び図18) (1−1−3)階層処理型エンベロープ作成回路(図1
9〜図39) (1−2)最大振幅検出回路 (1−2−1)磁気再生装置用回路(図40〜図43) (1−2−2)光デイスク再生装置用回路(図44) (2)応用例(図45〜図57) (2−1)第1の応用例(図45) (2−2)第2の応用例(図46) (2−3)第3の応用例(図47) (2−4)第4の応用例(図48) (2−5)第5の応用例(図49) (2−6)第6の応用例(図50) (2−7)第7の応用例(図51) (2−8)第8の応用例(図52) (2−9)第9の応用例(図53) (2−10)第10の応用例(図54) (2−11)第11の応用例(図55) (2−12)第12の応用例(図56) (2−13)第13の応用例(図57) (3)他の応用例 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明はデータ再生装置に関し、
例えばデイジタルビデオテープレコーダ(以下、デイジ
タルVTRという)に適用して好適なものである。
【0003】
【従来の技術】従来、デイジタルVTRでは再生信号の
等化方式として積分等化方式が採用されている。この積
分等化方式では再生信号を波形等化すると、図58に示
すように、アイパターンが2値波形となる。ところでこ
の種の等化方式が適用される記録符号(例えばスクラン
ブルドNRZ(non return to zero)符号)は信号対雑
音比(SN比)に優れる一方、低域遮断の影響を強く受
け易いという特色がある。
【0004】そこで昨今、デイジタルVTRの記録符号
として低周波成分が少なく低域遮断の影響を受け難いブ
ロツク符号やNRZI(non return to zero invert )
を記録符号として用いることが検討されている。またこ
れら符号の等化回路として符号間干渉を積極利用するパ
ーシヤルレスポンス方式を用いることが検討されてい
る。このパーシヤルレスポンス方式によつて波形等化し
た後のアイパターンは3値以上の波形となる。図59に
この方式の一種であるPR(1,1)によつて等化した
信号のアイパターンを示す。
【0005】因にPR(1,1)の表記は磁気テープに
記録されるデータ列が孤立パルス「……00100…
…」のとき、波形等化後のデータ列が「……00110
……」となることを表している。またパーシヤルレスポ
ンス方式にはこの他にもPR(1,−1)(すなわち記
録されるデータ列が孤立パルス「……00100……」
のとき、波形等化後のデータ列が「……001−10…
…」となる等化方法)やNPR(1,0,−1)(すな
わち記録されるデータ列が孤立パルス「……00100
……」のとき、波形等化後のデータ列が「……0010
0……」のとき、波形等化後のデータ列が「……001
0−1……」となる等化方法)等がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところでパーシヤルレ
スポンス方式によつて信号を波形等化する場合には複数
のしきい値と等化後の再生信号とを比較して符号値を特
定(いわゆる多値検出)しなければならない。このため
振幅変動があると誤検出され易い。そこでパーシヤルレ
スポンス方式を等化方式として採用するデイジタルVT
Rでは再生信号の振幅をほぼ一定に制御するため自動利
得制御回路(以下、AGC(automatic gain control)
回路という)を必須回路とする。
【0007】図60にAGC回路の一般的な回路構成を
示す。このAGC回路1は再生RF信号S1(図61
(A))を増幅して出力する電圧制御増幅器(VCA:
voltage controlled amplifier)2の利得を出力RF
(radio frequency )信号S2(図61(B))の振幅
情報を帰還することにより制御し、出力RF信号S2の
振幅がほぼ一定になるように制御する。因に振幅変動に
応じた利得の設定は整流回路3、ローパスフイルタ4及
び反転増幅回路5が用いられる。
【0008】ところがこの回路構成では振幅変動を完全
に補正することができず、アンダーシユートやオーバー
シユートが出力RF信号S2に現れる問題があつた。こ
れはフイードバツクループ内にあるローパスフイルタ4
の遅延時間のためである。すなわち振幅が低下し始めて
もしばらくの間(区間a)はVCA2のコントロール電
圧が充分な電圧に達しない。このためVCA2の利得が
不足した状態が続き、出力RF信号S2にアンダーシユ
ートが生じることになる。
【0009】また振幅が復活した後もしばらくの間(区
間b)はVCA2のコントロール電圧が高いままに維持
される。このためVCA2の利得が過剰な状態が続き、
出力RF信号S2にオーバーシユートが生じることにな
る。このように従来構成のAGC回路1では正常な値を
検出できないおそれがあつた。
【0010】この問題を解決するためにはローパスフイ
ルタ4の応答速度を速くすると良いように思われるが必
ずしも良い結果は得られない。これはパーシヤルレスポ
ンス方式で等化した再生RF信号は多値波形であるため
振幅変動がない場合であつてもあたかも振幅変動があつ
たように見える波形が現れることがあるからである。こ
の現象を図62を用いて説明する。因に図62(A)の
再生RF信号S1はパーシヤルレスポンスPR(1,
1)で等化した後の波形であるものとする。
【0011】このような誤りが生じるのはゼロレベルが
しばらく連続する期間である。ローパスフイルタ4の応
答速度が速すぎると、ゼロレベルがしばらく連続する区
間であるにも係わらず振幅変動によつて振幅が小さくな
つているものと誤判定され易い。すなわちこの区間の再
生RF信号S1が不必要に増幅されて図62(B)に示
すようにノイズ波形が現れ易い問題があつた。従つて応
答速度を余り速めることも得策ではない。
【0012】そこでAGC回路によつて再生RF信号S
1の振幅変動を抑圧する方式に代えて、しきい値を再生
RF信号S1の振幅変動に応じて適応的に変化させるこ
とが考えられる。このようにしてもAGC回路と同等の
効果が得られるはずである。この方法の成否はいかにし
て精度の良い再生RF信号S1のエンベロープ信号を作
るかにかかつている。なぜなら多値検出回路のしきい値
はエンベロープ信号を適当に分圧して作成するからであ
る。例えばパーシヤルレスポンスPR(1,1)で等化
した再生RF信号S1のしきい値はエンベロープ信号を
1/2と−1/2とに分圧することにより作成される。
【0013】図63(A)に従来一般に用いられている
エンベロープ作成回路の回路構成を示し、図63(B)
に各回路に入出力される信号を示す。エンベロープ作成
回路6は初段の整流回路7によつて再生RF信号S1を
整流し、この整流出力をローパスフイルタ8を介して出
力することによりエンベロープ波形に相当する低周波成
分を抽出する。しかしパーシヤルレスポンス方式で等化
された再生RF信号S1の場合、+1レベルの出現確率
が0レベルの出現確率に比して低くなる傾向にあるため
ローパスフイルタ8を通過した段階で直流成分が不足し
易い。
【0014】このためローパスフイルタ8を通過した直
後の出力波形は再生RF信号S1のエンベロープ波形を
正確に示しているとはいえない。そこで掛算回路9にお
いてなんらかの係数Kを掛けることにより正しいエンベ
ロープ波形が得られるようにする。この係数Kは記録符
号として使用するブロツク符号や等化方式として用いら
れるパーシヤルレスポンス方式の種類等に応じて最適な
定数を与える必要がある。
【0015】ところがこのエンベロープ作成回路6で作
成したエンベロープ波形の場合にもローパスフイルタ8
の応答速度分だけ応答が遅れてしまう。従つて図64
(B)に示すようにエンベロープ波形は再生RF波形
(図64(A))に比べて遅れざるを得ない。その結
果、正常なしきい値を作成することができす正常な値を
検出できない。
【0016】このエンベロープ作成回路6の場合にもロ
ーパスフイルタ8の応答速度を速めることで振幅変動へ
の追従性を高めることが考えられる。しかしながらこの
場合にも、前述した場合と同様、振幅変動がないにも係
わらずあたかも振幅変動があつたかかのように誤つたエ
ンベロープ波形が出力されるおそれがある。すなわち応
答速度の速いローパスフイルタ8を用いて構成されたエ
ンベロープ作成回路6に図62(A)に示す波形の再生
RF信号S1が入力された場合、ゼロレベルの区間で振
幅変動が発生したものと誤判定し、エンベロープ波形が
低下するおそれがある。このためしきい値が本来のしき
い値に対して小さくなりすぎ、誤検出の発生要因となる
おそれがあつた。このように応答速度を速めすぎること
も得策ではない。
【0017】またこれらの他にも次のような問題があつ
た。すなわちAGC回路1を用いて再生RF信号S1の
振幅を一定に制御する場合にも、エンベロープ作成回路
6を用いてしきい値を可変制御する場合にしてもアナロ
グ回路で構成すると調整作業が煩雑となるおそれがあつ
た。またアナログ回路で構成するとローパスフイルタ等
に用いるコンデンサやコイルのためデイジタル集積回路
(IC:integrated circuit)化する場合よりも小型化
が難しかつた。
【0018】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、従来に比して一段と検出精度の高い多値検出機能を
有するデータ再生装置を提案しようとするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、記録媒体から再生された再生信号
をゼロを中心値として含む多値(例えば「−1」、
「0」、「+1」)を通る多値信号又はゼロを中心とす
る非ゼロの多値(例えば「−1」、「−1/3」、「+
1/3」、「+1」)を通る多値信号に波形等化して出
力する波形等化回路(58)と、多値信号を入力して多
値識別し、元のデイジタル信号を復号する信号検出回路
(59)とを有するデータ再生装置において、信号検出
回路(59)が多値信号の符号値を多値識別する前に、
予め多値信号をサンプル点ごと仮検出することにより推
定値を求める仮検出回路(11)と、仮検出によつて非
ゼロであると推定されたサンプル点については推定値と
最大符号値との比の逆比を多値信号に乗算することによ
り最大符号値に相当する電圧値を生成し、仮検出によつ
てゼロであると推定されたサンプル点については当該サ
ンプル点に対して直前のサンプル点の電圧値を保持し、
当該電圧値の平滑出力を多値信号のエンベロープ波形
(S11A)として出力するエンベロープ作成回路(1
1)と、エンベロープ波形に基づいて信号検出回路(5
9)が多値識別に用いるしきい値を生成するしきい値生
成回路とを設けるようにする。
【0020】また本発明においては、記録媒体から再生
された再生信号をゼロを中心値として含む多値(例えば
「−1」、「0」、「+1」)を通る多値信号又はゼロ
を中心とする非ゼロの多値(例えば「−1」、「−1/
3」、「+1/3」、「+1」)を通る多値信号に波形
等化して出力する波形等化回路(58)と、多値信号を
増幅して出力する利得制御増幅回路(64)と、利得制
御増幅回路(64)によつて増幅された多値信号を入力
して多値識別し、元のデイジタル信号を復号する信号検
出回路(59)とを有するデータ再生装置において、利
得制御増幅回路(64)が増幅した多値信号の符号値を
信号検出回路(59)が多値識別する前に、予め多値信
号をサンプル点ごと仮検出することにより推定値を求め
る仮検出回路(11)と、仮検出によつて非ゼロである
と推定されたサンプル点については推定値と最大符号値
との比の逆比を多値信号に乗算することにより最大符号
値に相当する電圧値を生成し、仮検出によつてゼロであ
ると推定されたサンプル点については当該サンプル点に
対して直前のサンプル点の電圧値を保持し、当該電圧値
の平滑出力を多値信号のエンベロープ波形として出力す
るエンベロープ作成回路(11)と、エンベロープ波形
に基づいて利得制御増幅回路(64)の利得を制御する
利得制御回路(65)とを設けるようにする。
【0021】さらに本発明においては、記録媒体から再
生された再生信号をアナログデイジタル変換して出力す
るアナログデイジタル変換回路(56)と、アナログデ
イジタル変換回路(56)から入力されるアナログデイ
ジタル変換出力信号をゼロを中心値として含む多値(例
えば「−1」、「0」、「+1」)を通る多値信号又は
ゼロを中心とする非ゼロの多値(例えば「−1」、「−
1/3」、「+1/3」、「+1」)を通る多値信号に
波形等化して出力する波形等化回路(58)と、多値信
号を入力して多値識別し、元のデイジタル信号を復号す
る信号検出回路(59)とを有するデータ再生装置にお
いて、アナログデイジタル変換出力信号を一定期間ピー
クホールドして当該期間内におけるアナログデイジタル
変換出力信号の最大値を検出する最大値検出回路(3
0)と、最大値の複数期間に亘る平滑出力に基づいてア
ナログデイジタル変換回路(56)のダイナミツクレン
ジを適応的に変化させるダイナミツクレンジ調整回路
(30)と、信号検出回路(59)が多値信号の符号値
を多値識別する前に、予め多値信号をサンプル点ごと仮
検出することにより推定値を求める仮検出回路(11)
と、仮検出によつて非ゼロであると推定されたサンプル
点については推定値と最大符号値との比の逆比を多値信
号に乗算することにより最大符号値に相当する電圧値を
生成し、仮検出によつてゼロであると推定されたサンプ
ル点については当該サンプル点に対して直前のサンプル
点の電圧値を保持し、当該電圧値の平滑出力を多値信号
のエンベロープ波形として出力するエンベロープ作成回
路(11)と、エンベロープ波形に基づいて信号検出回
路(59)が多値識別に用いるしきい値を生成するしき
い値生成回路とを設けるようにする。
【0022】さらに本発明においては、記録媒体から再
生された再生信号をゼロを中心値として含む多値(例え
ば「−1」、「0」、「+1」)を通る多値信号又はゼ
ロを中心とする非ゼロの多値(例えば「−1」、「−1
/3」、「+1/3」、「+1」)を通る多値信号に波
形等化して出力する波形等化回路(58)と、多値信号
をアナログデイジタル変換して出力するアナログデイジ
タル変換回路(56)と、アナログデイジタル変換回路
(56)からアナログデイジタル変換出力信号を入力し
て多値識別し、元のデイジタル信号を復号する信号検出
回路(59)とを有するデータ再生装置において、アナ
ログデイジタル変換出力信号を一定期間ピークホールド
して当該期間内におけるアナログデイジタル変換出力信
号の最大値を検出する最大値検出回路(30)と、最大
値の複数期間に亘る平滑出力に基づいてアナログデイジ
タル変換回路(56)のダイナミツクレンジを適応的に
変化させるダイナミツクレンジ調整回路(30)と、信
号検出回路(59)がアナログデイジタル変換出力信号
の符号値を多値識別する前に、予めアナログデイジタル
変換出力信号をサンプル点ごと仮検出することにより推
定値を求める仮検出回路(11)と、仮検出によつて非
ゼロであると推定されたサンプル点については推定値と
最大符号値との比の逆比をアナログデイジタル変換出力
信号に乗算することにより最大符号値に相当する電圧値
を生成し、仮検出によつてゼロであると推定されたサン
プル点については当該サンプル点に対して直前のサンプ
ル点の電圧値を保持し、当該電圧値の平滑出力をアナロ
グデイジタル変換出力信号のエンベロープ波形として出
力するエンベロープ作成回路(11)と、エンベロープ
波形に基づいて信号検出回路が多値識別に用いるしきい
値を生成するしきい値生成回路とを設けるようにする。
【0023】さらに本発明においては、記録媒体から再
生された再生信号をアナログデイジタル変換して出力す
るアナログデイジタル変換回路(56)と、アナログデ
イジタル変換回路(56)から入力されるアナログデイ
ジタル変換出力信号をゼロを中心値として含む多値(例
えば「−1」、「0」、「+1」)を通る多値信号又は
ゼロを中心とする非ゼロの多値(例えば「−1」、「−
1/3」、「+1/3」、「+1」)を通る多値信号に
波形等化して出力する波形等化回路(58)と、多値信
号を増幅して出力する利得制御増幅回路(64)と、利
得制御増幅回路(64)によつて増幅された多値信号を
入力して多値識別し、元のデイジタル信号を復号する信
号検出回路(59)とを有するデータ再生装置におい
て、アナログデイジタル変換出力信号を一定期間ピーク
ホールドして当該期間内におけるアナログデイジタル変
換出力信号の最大値を検出する最大値検出回路(30)
と、最大値の複数期間に亘る平滑出力に基づいてアナロ
グデイジタル変換回路(56)のダイナミツクレンジを
適応的に変化させるダイナミツクレンジ調整回路(3
0)と、波形等化回路(58)が等化した多値信号を利
得制御増幅回路(64)が増幅する前に、予め多値信号
をサンプル点ごと仮検出することにより推定値を求める
仮検出回路(11)と、仮検出によつて非ゼロであると
推定されたサンプル点については推定値と最大符号値と
の比の逆比を多値信号に乗算することにより最大符号値
に相当する電圧値を生成し、仮検出によつてゼロである
と推定されたサンプル点については当該サンプル点に対
して直前のサンプル点の電圧値を保持し、当該電圧値の
平滑出力を多値信号のエンベロープ波形として出力する
エンベロープ作成回路(11)と、エンベロープ波形に
基づいて利得制御増幅回路(64)の利得を制御する利
得制御回路(65)とを設けるようにする。
【0024】さらに本発明においては、記録媒体から再
生された再生信号をゼロを中心値として含む多値(例え
ば「−1」、「0」、「+1」)を通る多値信号又はゼ
ロを中心とする非ゼロの多値(例えば「−1」、「−1
/3」、「+1/3」、「+1」)を通る多値信号に波
形等化して出力する波形等化回路(58)と、当該波形
等化回路(58)から入力される多値信号をアナログデ
イジタル変換して出力するアナログデイジタル変換回路
(56)と、当該アナログデイジタル変換回路(56)
から入力されるアナログデイジタル変換出力信号を増幅
して出力する利得制御増幅回路(64)と、利得制御増
幅回路(64)によつて増幅されたアナログデイジタル
変換出力信号を入力して多値識別し、元のデイジタル信
号を復号する信号検出回路(59)とを有するデータ再
生装置において、アナログデイジタル変換出力信号を一
定期間ピークホールドして当該期間内におけるアナログ
デイジタル変換出力信号の最大値を検出する最大値検出
回路(30)と、最大値の複数期間に亘る平滑出力に基
づいてアナログデイジタル変換回路(56)のダイナミ
ツクレンジを適応的に変化させるダイナミツクレンジ調
整回路(30)と、アナログデイジタル変換回路(5
6)がアナログデイジタル変換したアナログデイジタル
変換出力信号を利得制御増幅回路(64)が増幅する前
に、予めアナログデイジタル変換出力信号をサンプル点
ごと仮検出することにより推定値を求める仮検出回路
(11)と、仮検出によつて非ゼロであると推定された
サンプル点については推定値と最大符号値との比の逆比
をアナログデイジタル変換出力信号に乗算することによ
り最大符号値に相当する電圧値を生成し、仮検出によつ
てゼロであると推定されたサンプル点については当該サ
ンプル点に対して直前のサンプル点の電圧値を保持し、
当該電圧値の平滑出力をアナログデイジタル変換出力信
号のエンベロープ波形として出力するエンベロープ作成
回路(11)と、エンベロープ波形に基づいて利得制御
増幅回路(64)の利得を制御する利得制御回路(6
5)とを設けるようにする。
【0025】さらに本発明においては、記録媒体から再
生された再生信号を増幅して出力する利得制御増幅回路
(67)と、利得制御増幅回路(67)によつて増幅さ
れた再生信号をアナログデイジタル変換して出力するア
ナログデイジタル変換回路(56)と、アナログデイジ
タル変換回路(56)から入力されるアナログデイジタ
ル変換出力信号をゼロを中心値として含む多値(例えば
「−1」、「0」、「+1」)を通る多値信号又はゼロ
を中心とする非ゼロの多値(例えば「−1」、「−1/
3」、「+1/3」、「+1」)を通る多値信号に波形
等化して出力する波形等化回路(58)と、多値信号を
入力して多値識別し、元のデイジタル信号を復号する信
号検出回路(59)とを有するデータ再生装置におい
て、アナログデイジタル変換出力信号を一定期間ピーク
ホールドして当該期間内におけるアナログデイジタル変
換出力信号の最大値を検出する最大値検出回路(30
A)と、最大値の複数期間に亘る平滑出力に基づいて利
得制御増幅回路(67)の利得を制御する利得制御回路
(30A)と、信号検出回路(59)が多値信号の符号
値を多値識別する前に、予め多値信号をサンプル点ごと
仮検出することにより推定値を求める仮検出回路(1
2)と、仮検出によつて非ゼロであると推定されたサン
プル点については推定値と最大符号値との比の逆比を多
値信号に乗算することにより最大符号値に相当する電圧
値を生成し、仮検出によつてゼロであると推定されたサ
ンプル点については当該サンプル点に対して直前のサン
プル点の電圧値を保持し、当該電圧値の平滑出力を多値
信号のエンベロープ波形として出力するエンベロープ作
成回路(11)と、エンベロープ波形に基づいて信号検
出回路(59)が多値識別に用いるしきい値を生成する
しきい値生成回路とを設けるようにする。
【0026】さらに本発明においては、記録媒体から再
生された再生信号を増幅して出力する利得制御増幅回路
(67)と、利得制御増幅回路(67)によつて増幅さ
れた再生信号をゼロを中心値として含む多値(例えば
「−1」、「0」、「+1」)を通る多値信号又はゼロ
を中心とする非ゼロの多値(例えば「−1」、「−1/
3」、「+1/3」、「+1」)を通る多値信号に波形
等化して出力する波形等化回路(58)と、多値信号を
アナログデイジタル変換して出力するアナログデイジタ
ル変換回路(56)と、アナログデイジタル変換回路
(56)からアナログデイジタル変換出力信号を入力し
て多値識別し、元のデイジタル信号を復号する信号検出
回路(59)とを有するデータ再生装置において、アナ
ログデイジタル変換出力信号を一定期間ピークホールド
して当該期間内におけるアナログデイジタル変換出力信
号の最大値を検出する最大値検出回路(30A)と、最
大値の複数期間に亘る平滑出力に基づいて利得制御増幅
回路(67)の利得を制御する利得制御回路(30A)
と、信号検出回路(59)がアナログデイジタル変換出
力信号の符号値を多値識別する前に、予めアナログデイ
ジタル変換出力信号をサンプル点ごと仮検出することに
より推定値を求める仮検出回路(11)と、仮検出によ
つて非ゼロであると推定されたサンプル点については推
定値と最大符号値との比の逆比をアナログデイジタル変
換出力信号に乗算することにより最大符号値に相当する
電圧値を生成し、仮検出によつてゼロであると推定され
たサンプル点については当該サンプル点に対して直前の
サンプル点の電圧値を保持し、当該電圧値の平滑出力を
アナログデイジタル変換出力信号のエンベロープ波形と
して出力するエンベロープ作成回路(11)と、エンベ
ロープ波形に基づいて信号検出回路(59)が多値識別
に用いるしきい値を生成するしきい値生成回路とを設け
るようにする。
【0027】さらに本発明においては、記録媒体から再
生された再生信号を増幅して出力する第1の利得制御増
幅回路(67)と、第1の利得制御増幅回路(67)に
よつて増幅された再生信号をアナログデイジタル変換し
て出力するアナログデイジタル変換回路(56)と、ア
ナログデイジタル変換回路(56)から入力されるアナ
ログデイジタル変換出力信号をゼロを中心値として含む
多値(例えば「−1」、「0」、「+1」)を通る多値
信号又はゼロを中心とする非ゼロの多値(例えば「−
1」、「−1/3」、「+1/3」、「+1」)を通る
多値信号に波形等化して出力する波形等化回路(58)
と、多値信号を増幅して出力する第2の利得制御増幅回
路(64)と、第2の利得制御増幅回路(64)によつ
て増幅された多値信号を入力して多値識別し、元のデイ
ジタル信号を復号する信号検出回路(59)とを有する
データ再生装置において、アナログデイジタル変換出力
信号を一定期間ピークホールドして当該期間内における
アナログデイジタル変換出力信号の最大値を検出する最
大値検出回路(30A)と、最大値の複数期間に亘る平
滑出力に基づいて第1の利得制御増幅回路(67)の利
得を制御する第1の利得制御回路(30A)と、波形等
化回路(58)が等化した多値信号を第2の利得制御増
幅回路(64)が増幅する前に、予め多値信号の値をサ
ンプル点ごと仮検出することにより推定値を求める仮検
出回路(11)と、仮検出によつて非ゼロであると推定
されたサンプル点については推定値と最大符号値との比
の逆比をアナログデイジタル変換出力信号に乗算するこ
とにより最大符号値に相当する電圧値を生成し、仮検出
によつてゼロであると推定されたサンプル点については
当該サンプル点に対して直前のサンプル点の電圧値を保
持し、当該電圧値の平滑出力を多値信号のエンベロープ
波形として出力するエンベロープ作成回路(11)と、
エンベロープ波形に基づいて第2の利得制御増幅回路
(64)の利得を制御する利得制御回路(65)とを設
けるようにする。
【0028】さらに本発明においては、記録媒体から再
生された再生信号を増幅して出力する第1の利得制御増
幅回路(67)と、第1の利得制御増幅回路(67)に
よつて増幅された再生信号をゼロを中心値として含む多
値(例えば「−1」、「0」、「+1」)を通る多値信
号又はゼロを中心とする非ゼロの多値(例えば「−
1」、「−1/3」、「+1/3」、「+1」)を通る
多値信号に波形等化して出力する波形等化回路(58)
と、多値信号をアナログデイジタル変換して出力するア
ナログデイジタル変換回路(56)と、当該アナログデ
イジタル変換回路(56)から入力されるアナログデイ
ジタル変換出力信号を増幅して出力する第2の利得制御
増幅回路(64)と、第2の利得制御増幅回路(64)
によつて増幅されたアナログデイジタル変換出力信号を
入力して多値識別し、元のデイジタル信号を復号する信
号検出回路(59)とを有するデータ再生装置におい
て、アナログデイジタル変換出力信号を一定期間ピーク
ホールドして当該期間内におけるアナログデイジタル変
換出力信号の最大値を検出する最大値検出回路(30
A)と、最大値の複数期間に亘る平滑出力に基づいて第
1の利得制御増幅回路(67)の利得を制御する第1の
利得制御回路(30A)と、アナログデイジタル変換回
路(56)がアナログデイジタル変換したアナログデイ
ジタル変換出力信号を第2の利得制御増幅回路(64)
が増幅する前に、アナログデイジタル変換出力信号の値
をサンプル点ごと仮検出することにより推定値を求める
仮検出回路(11)と、仮検出によつて非ゼロであると
推定されたサンプル点については推定値と最大符号値と
の比の逆比をアナログデイジタル変換出力信号に乗算す
ることにより最大符号値に相当する電圧値を生成し、予
め仮検出によつてゼロであると推定されたサンプル点に
ついては当該サンプル点に対して直前のサンプル点の電
圧値を保持し、当該電圧値の平滑出力をアナログデイジ
タル変換出力信号のエンベロープ波形として出力するエ
ンベロープ作成回路(11)と、エンベロープ波形に基
づいて第2の利得制御増幅回路の利得を制御する第2の
利得制御回路(65)とを設けるようにする。
【0029】
【作用】予め処理対象である多値信号(又はアナログデ
イジタル変換出力信号)をサンプル点ごとに仮検出し、
各サンプル点の値がゼロであるか非ゼロであるか推定す
る。推定結果を基に非ゼロであると推定されたサンプル
点については推定値と最大符号値の比の逆比を多値信号
(又はアナログデイジタル変換出力信号)に乗算して最
大符号値に相当する電圧値を求め、ゼロであると推定さ
れたサンプル点については当該サンプル点に対して直前
のサンプル点の電圧値を保持することにより最大符号値
に相当する電圧変化を求める。
【0030】このように得られた電圧値の平滑出力を多
値信号(又はアナログデイジタル変換出力信号)のエン
ベロープ波形とすることにより、応答速度が速くかつ誤
りの少ないエンベロープ波形を得ることができる。この
エンベロープ波形を基に信号検出回路(59)のしきい
値を生成し、このしきい値を基に多値信号(又はアナロ
グデイジタル変換出力信号)の符号値を検出することに
より局所的な振幅変動によらず安定した正確な検出動作
を実現することができる。
【0031】同様にこのエンベロープ波形を信号検出回
路の前段に設けられた利得制御増幅回路の利得制御に用
い、信号検出回路(59)に振幅変動が補償された多値
信号(又はアナログデイジタル変換出力信号)が入力さ
れるようにしたことにより局所的な振幅変動によらず安
定した正確な検出動作を実現することができる。
【0032】またアナログデイジタル変換出力信号を一
定期間ピークホールドし、当該期間内におけるアナログ
デイジタル変換出力信号の最大値を検出する。そして当
該最大値の複数期間に亘る平滑出力を求め、この平滑出
力に基づいてアナログデイジタル変換回路(56)のダ
イナミツクレンジやアナログデイジタル変換回路(5
6)の前段に設けられた利得制御増幅回路(64)の利
得を制御する。
【0033】これによりアナログデイジタル変換回路
(56)は入力される再生信号(又は多値信号)の振幅
に応じてダイナミツクレンジを適応的に可変することが
でき、又は再生信号(又は多値信号)の振幅を適応的に
可変することができる。この結果、量子化誤差の少ない
アナログデイジタル変換出力信号を後段の回路に与える
ことができる。
【0034】従つてメデイアの違いや再生感度ばらつき
のために再生信号(又は多値信号)の振幅が低下した場
合にも、また上昇した場合にもアナログデイジタル変換
回路(56)のダイナミツクレンジを有効利用すること
ができる。この結果、量子化誤差の少ないアナログデイ
ジタル変換出力信号を後段の回路に与えることができ
る。
【0035】さらにはエンベロープ波形に基づくしきい
値の制御(又は信号検出回路(59)の前段に位置する
利得制御回路(64)の利得の制御)とアナログデイジ
タル変換出力信号の最大値に基づくアナログデイジタル
変換回路(56)のダイナミツクレンジの制御(又はア
ナログデイジタル変換回路(56)の前段に位置する利
得制御回路(67)の利得の制御)とを組み合わせるこ
とにより、さらに符号誤りが少くかつ品質の高い信号検
出を実現できるデータ再生装置を得ることができる。
【0036】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
【0037】(1)主要回路の構成 まず各実施例に共通して用いる主要回路の構成について
順に説明する。主要回路は大きく分けて2つある。1つ
は高速応答型のゲインコントロール信号発生回路であ
り、1つは低速応答型のゲインコントロール信号発生回
路である。このうち前者の回路に主要回路として用いら
れるのがエンベロープ作成回路であり、後者の回路に主
要回路として用いられるのが最大振幅検出回路である。
まずエンベロープ作成回路について説明する。
【0038】(1−1)エンベロープ作成回路 図1にこの項で説明するエンベロープ作成回路11の概
略構成を示す。エンベロープ作成回路11は仮検出回路
12、エンベロープ抽出回路13及びこれらの処理時間
に要する時間だけ再生RF信号をA/D変換したA/D
変換出力S11を遅延する遅延回路14、15によつて
構成されている。このエンベロープ作成回路11は各サ
ンプリング点の電圧値を基に作成した最大振幅点を順に
つないだ波形をA/D変換出力S11のエンベロープ波
形として出力することを原理としている。
【0039】すなわちエンベロープ作成回路11は、ま
ず仮検出回路12によつて各サンプリング点に対応する
符号値がゼロレベルであるか否かを仮検出させる。次に
エンベロープ作成回路11は、エンベロープ抽出回路1
3によつて非ゼロレベルであると推定されたサンプリン
グ点の電圧値の絶対値を推定された符号値の最大値に対
する比(符号値/最大値)で割り算してその値をラツチ
させる一方、ゼロレベルであると推定されたサンプリン
グ点について前サンプリング点でラツチされている値を
そのままホールドさせる。これによりエンベロープ作成
回路11は再生RF信号(A/D変換出力)の最大振幅
点を順につないだ波形を作成するのである。
【0040】この原理を関係式を用いて再度説明すると
次のようになる。まず波形等化後における再生RF信号
(A/D変換出力)はn値波形であるものとする。また
n(≧3)個の離散的な電圧値を高い順にk0 、k1 、
k2 、……、kn-1 〔V〕とする。
【0041】さらに最も大きい電圧k0 と最も小さい電
圧kn-1 を便宜上±1〔V〕とし、正規化して表現する
ことにする。このとき各電圧値は、k0 =1、k1 =1
−2/(n−1)、k2 =1−2/(2(n−1))、
k3 =1−2/(3(n−1))、……、ki =1−2
/(i(n−1))、……、kn-2 =1−2/((n−
2)(n−1))、kn-1 =−1と表すことができる。
【0042】エンベロープ作成回路11はまず仮検出回
路12によつてサンプリング点の電圧値がn個の電圧値
のいずれに相当するかを検出する。次にエンベロープ抽
出回路13は両波整流された再生RF信号(A/D変換
出力)を仮検出結果に基づいてサンプルホールドさせ
る。
【0043】すなわちki (≠0)という非ゼロの電圧
値であろうと推定されたサンプリング点の電圧値につい
てはその電圧値をki の絶対値で割り算し、その値を記
憶(サンプリング)させる。これに対してki (=0)
の場合には前値補間(ホールド)させる。以上の関係を
満たすようにエンベロープ作成回路11は動作し、最大
振幅値を結んだエンベロープ波形を得る。
【0044】このように最大振幅を与える電圧値をつな
ぐことにより振幅に低下のない正確なエンベロープ波形
を作成することができる。例えばパーシヤルレスポンス
PR(1,1)によつて等化波形された3値波形のA/
D変換出力S11の場合、図2(B)に示すように、サ
ンプリング点(白丸で示す)の多くがゼロ値をとる。
【0045】このため従来の方法(すなわち整流波形を
ローパスフイルタを通過させる方法)ではエンベロープ
波形の振幅値が本来の振幅値よりも小さくなるおそれが
ある。しかしこの原理(すなわち最大振幅を与える検出
点の電圧値を結ぶ方法)を用いれば、図2(A)に示す
ように、振幅劣化のない出力波形を得ることができる。
すなわち記録パターンによらずに安定した補償動作を実
現することができる。
【0046】またこの原理を用いてエンベロープ波形を
作成すれば、再生RF信号の振幅変動周期が速い場合に
も遅い場合にも正確なエンベロープ波形を抽出すること
ができる。すなわち低速サーチモード(すなわち磁気テ
ープの送りスピードが相対的に遅いサーチモード)の場
合に得られる再生RF信号(図3(A)及び(B))に
ついても高速サーチモード(すなわち磁気テープの送り
スピードが相対的に速いサーチモード)の場合に得られ
る再生RF信号(図3(C)及び(D))についても精
度良く追従するエンベロープ波形を得ることができる。
【0047】因に図3(A)及び(B)の場合、そろば
ん玉形状の再生出力が5個得られるが、これはヘツドが
5本のトラツクをまたいで走行することによる。また図
3(C)及び(D)の場合、幅の狭いそろばん玉形状の
再生出力が多数得られるが、これはヘツドが同じ時間内
に多数のトラツクをまたいで走行することによる。
【0048】またこの原理を用いた回路は従来型のAG
C回路を用いる方式よりも応答スピードを速めることが
できるのでドロツプアウト発生時のようなすばやい応答
が要求される場合にも追従性が良くなる。さらにこの原
理を用いた回路は全ての回路をデイジタル回路で構成す
ることができるため回路の小型化、コストの低減及び調
整工程の削除も実現できる。これらの効果が期待される
この原理を用いたエンベロープ回路の具体的な回路例を
次項から順に説明する。
【0049】(1−1−1)3値波形用エンベロープ作
成回路 図1との対応部分に同一符号を付して示す図4におい
て、21は全体として波形等化後における信号波形が3
値波形となる再生RF信号をA/D変換したA/D変換
出力S11からエンベロープ波形S11Aを作成するエ
ンベロープ作成回路を示している。因に正常再生時にお
ける再生RF信号のサンプリング点電圧は0〔V〕及び
±1〔V〕の3値をとるものとする。従つて非ゼロの符
号値はこの例の場合、±1〔V〕になる。まずエンベロ
ープ作成回路21を構成する各回路部について説明し、
その後、エンベロープ作成回路21全体のエンベロープ
作成動作を説明する。
【0050】(1−1−1−1)3値仮検出回路12A まず3値仮検出回路12Aの構成を図5に示す。この3
値仮検出回路12Aは整流回路12A1、ローパスフイ
ルタ12A2、掛算回路12A3及び符号反転回路12
A4の4つの回路によつてしきい値を作成し、このしき
い値とA/D変換出力S11(すなわち再生RF信号S
1)とを比較回路12A5及び12A6において比較す
ることにより符号値を仮検出する。
【0051】ここで整流回路12A1は一定間隔で再生
RF信号S1(図6(A))をサンプリングしてなるA
/D変換出力S11(図6(B))を整流し、整流出力
S12(図6(C))としてローパスフイルタ12A2
に与える。因にサンプリング間隔はデイジタルオーデイ
オテープレコーダ(すなわちDAT)の場合、 9.4〔M
Hz〕である。ローパスフイルタ12A2は整流出力S1
2に含まれる直流成分を抽出し、ローパス出力S13
(図6(D))として出力する。
【0052】このときローパスフイルタ出力S13の出
力レベルは理想的には1〔V〕と0〔V〕との中間値
(すなわち 0.5〔V〕)になるべきであるがこの値と異
なる値の出力が一般には得られる。この例の場合には約
0.3〔V〕であるとする。そこで掛算回路12A3によ
つて定数K(この例の場合、5/3)を乗算することに
より適正なしきい値電圧(約 0.5〔V〕)のしきい値信
号S14(図6(E))を得る。
【0053】このしきい値信号S14が正のしきい値と
して比較回路12A6に与えられる。また符号反転回路
12A4によつて反転されたしきい値信号S15(図6
(F))が負のしきい値として比較回路12A5に与え
られる。比較回路12A5はA/D変換出力(図6
(B))がしきい値( 0.5〔V〕)を越えるとき5
〔V〕に立ち上がる+1検出出力S16(図6(G))
を出力する。一方、比較回路12A6はA/D変換出力
(図6(B))がしきい値(− 0.5〔V〕)を越えると
き5〔V〕に立ち上がる−1検出出力S17(図6
(G))を出力する。
【0054】ところでこの3値仮検出回路12Aはしき
い値を整流出力S12を基に生成するため、再生RF信
号S1に振幅変動がある場合にも安定した判定精度を確
保することができる。この様子を各信号波形が図6と対
応関係にある図7を用いて説明する。一般に記録媒体が
磁気テープの場合、トラツクリニアリテイー誤差がある
場合や再生開始直後は再生RF信号S1(すなわちA/
D変換出力S11)は図7(A)に示すように振幅が一
定せずに変動する。
【0055】しかしながらこの3値仮検出回路12Aの
場合、しきい値信号図7(E)及び(F)はそれぞれ振
幅変動に応じて増減するため比較回路12A5及び12
A6はA/D変換出力の振幅に応じた最適なしきい値に
よつて+1〔V〕又は−1〔V〕を検出することができ
る。このように3値仮検出回路12Aは振幅変動を含む
再生RF信号S1(すなわちA/D変換出力S11)に
ついても信頼性の高い検出出力を得ることができる。
【0056】(1−1−1−2)エンベロープ抽出回路
13A 3値仮検出回路12Aから+1検出出力又は−1検出出
力を入力するエンベロープ抽出回路13Aは、図4に示
すように、両波整流回路13A1、オア回路13A2、
スイツチ回路13A3、ラツチ回路13A4及びローパ
スフイルタ13A5の5つの回路によつてなる。このう
ち両波整流回路13A1は3値仮検出回路12Aと同
様、再生RF信号S1を所定間隔のクロツクCLK(図
8(A))ごとにサンプリングしたA/D変換出力S1
1(図8(B))を入力し両波整流する。
【0057】ここでA/D変換出力S11(図8
(B))は再生RF信号S1をクロツクCLK(図8
(A))の立ち上がりエツジでサンプリングした信号な
ので時間軸方向はクロツクCLKの1周期ごとに量子化
されている。また振幅変動やノイズが含まれているので
±1〔V〕又は0〔V〕からわずかづつ偏差を有する。
【0058】両波整流回路13A1はこのA/D変換出
力S11を0〔V〕を境に折り返し、絶対値を整流出力
S18(図8(C))として出力する。因にこの整流出
力は前項で説明した3値仮検出回路12Aの処理に要す
る時間分(2クロツク分)、遅延回路14によつて遅延
され、遅延整流出力S19(図8(E))として出力さ
れる。
【0059】オア回路13A2は前項で説明した3値仮
検出回路12Aが+1〔V〕又は−1〔V〕であると推
定したサンプリング点において5〔V〕に立ち上がる論
理和出力S20(図8(D))を出力する。因にこの論
理和出力S20は3値仮検出回路12Aの処理に要する
時間分(2クロツク分)だけ遅れている。
【0060】スイツチ回路13A3は論理和出力S20
が論理「H」(すなわち5〔V〕)のとき遅延回路14
から与えられる遅延整流出力S19を入力し、論理
「L」(すなわち0〔V〕)のときラツチ回路13A4
の保持されているラツチ出力S21(図8(F))を入
力するために設けられている。
【0061】すなわち仮検出の結果が+1〔V〕又は−
1〔V〕であると推定されたサンプリング点については
A/D変換出力S11の絶対値をラツチ回路13A4に
与えて新たなデータ値に更新し、0レベルであろうと推
定されたサンプリング点については前回までに取り込ま
れて保持されているラツチ出力S21をラツチ回路13
A4に与えることにより前値を保持する。ローパスフイ
ルタ13A5はラツチ出力S21を平滑しエンベロープ
出力S22(図8(G))として出力するようになされ
ている。
【0062】(1−1−1−3)遅延回路15 遅延回路15はエンベロープ出力S22が出力されるタ
イミングとA/D変換出力S11が出力されるタイミン
グとを一致させるのに用いられる。図9にこの時間合わ
せの様子を示す。遅延回路15に入力されるエンベロー
プ出力S22(図9(B))はA/D変換出力S11
(図9(A))に対して区間aだけ遅れている。これは
ローパスフイルタ13A5の遅延時間の影響である。
【0063】従つてエンベロープ出力S22とA/D変
換出力S11とをそのまま後段の検出回路に出力すると
区間a又はbの間については正常な符号値を検出するこ
とができない。そこで遅延回路15は区間aの時間だけ
A/D変換出力S11を遅らせて(図9(C))、エン
ベロープ出力S22との同時性を確保させてから後段の
検出回路へ与えるようになされている。
【0064】(1−1−1−4)エンベロープ波形の作
成動作及び効果 以上の構成において、エンベロープ抽出回路21による
エンベロープ波形の作成動作を説明する。エンベロープ
抽出回路21は波形等化によつて3値波形に整形された
再生RF信号S1(すなわちA/D変換出力S11)を
3値仮検出回路12Aに入力して符号値を仮検出する。
このとき仮検出の誤りが少なければ、ほとんどが±1
〔V〕に対応するサンプリング点のRF信号電圧のみが
ラツチ回路13A4に保持されることになる。
【0065】これによりパーシヤルレスポンス方式に特
有な0〔V〕がしばらく続くようなRF信号列が入力さ
れても、記録信号パターンにかかわらず安定したエンベ
ロープ波形を抽出することができる。またラツチ回路1
3A4が保持している電圧値は上述のように0〔V〕に
対応するサンプリング点の信号電圧ではないので、急峻
な電圧低下があつた場合にはドロツプアウトが原因であ
ると解釈することができる。
【0066】従つてラツチ回路13A4のラツチ出力S
21を平滑するローパスフイルタ13A5の応答速度を
速くしてもエンベロープ波形が低下するような不都合は
ない。すなわち再生RF信号S1の振幅変動に安定かつ
高速に追従することができるエンベロープ波形を得るこ
とができる。
【0067】(1−1−2)多値波形用エンベロープ作
成回路 続いて波形等化後の信号波形が4値以上となる再生RF
信号S1(A/D変換出力S11)からエンベロープ波
形を抽出するのに適したエンベロープ作成回路の例を説
明する。またこの例では最大振幅の電圧値を±1〔V〕
に正規化して説明する。因に前項で説明した3値波形用
のエンベロープ作成回路21の場合には、0〔V〕以外
の電圧値は±1〔V〕の2つだけであるため最大振幅を
与える電圧値を単純に結ぶことによりエンベロープ波形
を作成したのであるが、4値以上の信号波形を扱う本項
のエンベロープ作成回路では推定された符号値に応じて
所定値を乗算する回路が付加される。
【0068】このように推定された符号値に応じて所定
値を乗算するのは次の理由による。例えば図10(A)
に示す5値波形の再生RF信号(A/D変換出力)の場
合、最大振幅点を通る確率は単純に考えると2/5と低
い。従つて再生RF信号(A/D変換出力)を整流した
後、最大振幅点(黒丸)を結ぶと図10(B)に示すよ
うにまばらな補間となるからである。このように補間間
隔が長いと突発的な振幅変動に対する追従性が悪くなる
おそれがあることになる。因に前項で説明した原理を用
いてエンベロープ波形を作成すると図10(C)が得ら
れる。詳細は次項以降において説明する。
【0069】(1−1−2−1)4値波形用エンベロー
プ作成回路22 図4との対応部分に同一符号を付して示す図11におい
て、22は全体として波形等化後における信号波形が4
値波形となる再生RF信号をA/D変換したA/D変換
出力S11からエンベロープ波形を作成するエンベロー
プ作成回路を示している。因に正常再生時における再生
RF信号のサンプリング点電圧は図12に示すように±
1〔V〕及び±1/3〔V〕の4値をとるものとする。
【0070】このエンベロープ作成回路22は仮検出回
路として3値仮検出回路12Aとほぼ同じ回路構成の4
値仮検出回路12Bを用い、またエンベロープ抽出回路
13Bに3倍回路13B1を付加したことを特徴として
いる。因にエンベロープ抽出回路13Bは4値仮検出回
路12Bで検出された4値のうち±1〔V〕をスイツチ
回路13A3の切換に用いる。また前項のエンベロープ
抽出回路13Aの場合にはスイツチ回路13A3の2つ
の入力に遅延回路14の出力とラツチ回路13A4の出
力を入力していたが、このエンベロープ抽出回路13B
の場合には遅延回路14の出力とその出力を3倍回路1
3B1によつて3倍した出力とを入力するようになされ
ている。
【0071】以上の構成において、図12に示す信号波
形の再生RF信号S1(A/D変換出力S11)が入力
されるものとしてエンベロープ作成回路22によるエン
ベロープ作成動作を用いて説明する。まずサンプリング
点P1、P2、P3については4値仮検出回路12Bに
よつて−1/3〔V〕、1/3〔V〕、1/3〔V〕と
仮検出される。このときスイツチ回路13A3は遅延回
路14より3倍回路13B1を介して出力される整流出
力の電圧値をラツチ回路13A4に与えて保持する。
【0072】続いてサンプリング点P4、P5について
は4値仮検出回路12Bの仮検出結果に基づいてスイツ
チ回路13A3のスイツチが白丸側に切り替わり、遅延
回路13B1から出力された整流出力がそのままラツチ
回路13A4に与えられ、保持される。以下、サンプリ
ング点P6、P7……についても同様である。
【0073】このように4値波形用エンベロープ作成回
路22の場合、ローパスフイルタ13A5から出力され
るエンベロープ波形S22は実際に入力された再生RF
信号S1(A/D変換出力S11)の電圧値又はこれを
3倍した電圧値をつなげた波形となる。これにより±1
/3〔V〕の波形部分で突発的な振幅変動が生じた場合
にも振幅変動が即座にエンベロープ波形に反映されるこ
とになる。この結果、後段の処理回路で符号値が誤検出
されるおそれを格段的に低下させることができる。
【0074】(1−1−2−2)5値波形用エンベロー
プ作成回路23 続いて5値波形用のエンベロープ作成回路41を図4と
の対応部分に同一符号を付して示す図13に示す。因に
正常再生時における再生RF信号のサンプリング点電圧
は±1〔V〕、± 0.5〔V〕、0〔V〕の5値をとるも
のとする。このエンベロープ作成回路23は仮検出回路
として5値仮検出回路12Cを用い、またエンベロープ
波形をエンベロープ抽出回路13Cによつて抽出する。
このエンベロープ抽出回路13Cは2倍回路13C1と
2つのスイツチ回路13C2及び13C3を有する点を
特徴としている。
【0075】このうちオア回路12A2の論理和出力S
30で動作するスイツチ回路13C2は±1〔V〕とそ
れ以外の電圧値(± 0.5〔V〕、0〔V〕)に対応する
電圧とのいずれかを選択するのに用いるものである。従
つて±1〔V〕であろうと推定された場合には、遅延回
路14から出力された両波整流後の電圧値S26を白丸
のスイツチから後段のスイツチ回路13C3に与える。
これに対して± 0.5〔V〕又は0〔V〕であろうと推定
された場合には2倍回路13C1によつて2倍された電
圧値S27を黒丸のスイツチから後段のスイツチ回路1
3C3に与える。
【0076】一方、5値仮検出回路12Cの0検出出力
S31を用いるスイツチ回路13C3は推定結果に基づ
いてスイツチを切り換える。すなわち0〔V〕でないと
推定された場合には、スイツチ回路13C2から入力さ
れた電圧値をラツチ回路13A4に出力する。これに対
して0〔V〕であると推定された場合には、ラツチ回路
13A4に保持されている前サンプリング点における電
圧値をラツチ回路13A4に与えるようになされてい
る。
【0077】以上の構成において、エンベロープ作成回
路23のエンベロープ作成動作を5値仮検出回路12C
の仮検出結果に従つて説明する。5値仮検出回路12C
は図14(A)に示すA/D変換出力S11(再生RF
信号S1)を入力すると、各サンプリング点における電
圧値が±1〔V〕であるか、± 0.5〔V〕であるか、そ
れとも0〔V〕であるか仮検出する。このときA/D変
換出力S11(再生RF信号S1)は両波整流回路13
A1によつて両波整流され、図14(B)に示す波形の
整流出力S25が出力される。
【0078】ところで仮検出には所定の時間を要するの
で整流出力S25は遅延回路15によつて整流出力の電
圧値S26は2クロツク分遅延されて出力される(図1
4(C))。この電圧値S26とこの電圧値S26を2
倍した電圧値S27がスイツチ回路13C2に入力され
る。
【0079】ここで5値仮検出回路12Cがサンプリン
グ点の電圧値が±1〔V〕であろうと仮検出した場合に
は、オア回路12A2の論理和出力S30(図14
(G))の論理値が「H」で0検出出力S31(図14
(H))が「L」となるため遅延回路14から出力され
た電圧値S26がラツチ回路13A4に与えられる。こ
の電圧値は図14(I)に示すラツチ入力S32のうち
×印で示す区間に対応する。
【0080】これに対して5値仮検出回路12Cがサン
プリング点の電圧値が± 0.5〔V〕であろうと仮検出し
た場合には、オア回路12A2の論理和出力S30の論
理値も0検出出力S31の論理値も共に「L」になり、
2倍回路13C1から出力される電圧値S27がラツチ
回路13A4に与えられる。この電圧値は図14(I)
に示すラツチ入力S32の太線で示す区間に対応する。
【0081】そして5値仮検出回路12Cがサンプリン
グ点の電圧値が0〔V〕であろうと仮検出した場合に
は、オア回路12A2の論理和出力S30の論理値は
「L」で0検出出力S31の論理値のみ「H」になるこ
とによりラツチ回路13A4の出力値のみが繰り返しラ
ツチ回路13A4に与えられる。すなわち前値ホールド
されることになる。この電圧値は図14(I)に示すラ
ツチ入力S32の細線で示す区間に対応する。
【0082】このようにラツチ入力S32は補間した部
分(細線部分)が少なく、多くの区間のラツチ入力S3
2は各サンプリング点の電圧値又はこれに基づいて作成
した最大振幅の電圧値によつて得られる。この結果、太
線で示される区間で再生RF信号S1(A/D変換出力
S11)に振幅変動があつてもこの変化はエンベロープ
波形の変化として即座にラツチ入力S32に反映され
る。これにより従来に比して一段と正確なエンベロープ
波形を作成することができる。
【0083】(1−1−2−3)6値波形用エンベロー
プ作成回路24 図13との対応部分に同一符号を付して示す図15にお
いて、24は全体として波形等化後の信号波形が6値と
なる再生RF信号S1(A/D変換出力S11)からエ
ンベロープ波形を作成するエンベロープ作成回路を示し
ている。因に正常再生時における再生RF信号のサンプ
リング点電圧は、図16に示すように、±1〔V〕、±
3/5〔V〕、±1/5〔V〕の6値をとるものとす
る。
【0084】このエンベロープ作成回路24の場合、エ
ンベロープ抽出回路13Dの定数倍回路として5/3倍
回路13D1と5倍回路13D2の2つの回路を有し、
またこれらの出力を選択的にラツチ回路13A4に与え
る2つのスイツチ回路13C2及び13C3を2つのオ
ア回路13A2及び13D3によつて切り換え制御する
点を特徴とする。
【0085】まず初段のスイツチ回路13C2は±1/
5〔V〕と推定されたサンプリング点の電圧とそれ以外
と推定された電圧とを選択的に次段のスイツチ回路13
C3に出力する回路である。このスイツチ回路13C2
の入力には遅延回路14から出力された電圧値S34と
5倍回路13D2から出力された電圧値S35が入力さ
れている。
【0086】このスイツチ回路13C2はオア回路13
A2の論理和出力S36が論理「H」のとき(すなわち
±1/5〔V〕と推定されたとき)5倍回路13D2か
ら入力された電圧値S35を出力端から出力し、論理和
出力S36が論理「L」(すなわちその他のとき)のと
き遅延回路14から出力された電圧値S34を出力端か
ら出力するようになされている。
【0087】他方、スイツチ回路13C3は±3/5
〔V〕と推定されたサンプリング点の電圧とそれ以外と
推定された電圧(スイツチ回路13C2の出力)とを選
択的に出力する回路である。因にこのスイツチ回路13
C3の入力には5/3倍回路13D1から出力された電
圧値S37と前段のスイツチ回路13C2から出力され
た電圧値とが入力されている。
【0088】このスイツチ回路13C3はオア回路13
D3の論理和出力S38が論理「H」のとき(すなわち
±3/5と推定されたとき)5/3倍回路13D1の電
圧値S37を出力端から出力し、論理和出力S38が論
理「L」のとき(すなわちその他のとき)前段のスイツ
チ回路13C1から入力した電圧値(S34又はS3
5)を出力端から出力するようになされている。
【0089】以上の構成において、エンベロープ作成回
路24によるエンベロープ作成動作を仮検出結果に従つ
て順に説明する。まず6値仮検出回路12Dが±1
〔V〕であろうと推定した場合、この場合には2つのオ
ア回路13A2及び13D3の論理和出力S36及びS
38は共に論理「L」になる。このときスイツチ回路1
3C2及び13C3のスイツチはいずれも黒丸側に切り
替わり、遅延回路14から出力された電圧S34がラツ
チ回路13A4に出力されることになる。
【0090】これに対して6値仮検出回路12Dが±3
/5〔V〕であろうと推定した場合、この場合には論理
和出力S36が論理「L」となり、他方の論理和出力S
38が論理「H」になる。従つてスイツチ回路13C3
のスイツチが白丸側に切り替わり、再生RF信号S1
(A/D変換出力S11)の電圧値を5/3倍した電圧
値S37がラツチ回路13A4に出力されることにな
る。
【0091】また6値仮検出回路12Dが±1/5
〔V〕であろうと推定した場合、この場合には論理和出
力S36が論理「H」となり、他方の論理和出力S38
が論理「L」になる。従つてスイツチ回路13C2のス
イツチが白丸側に切り替わり、かつスイツチ回路13C
3のスイツチが黒丸側に切り替わる。これにより再生R
F信号S1(A/D変換出力S11)の電圧値を5倍し
た電圧値S35がラツチ回路13A4に出力されること
になる。
【0092】これにより発生確率の低い最大振幅点だけ
を結んでエンベロープ波形を作成する場合には利用でき
なかつた中間点についての振幅変動についてもエンベロ
ープ波形の作成に用いることができる。これにより従来
に比して一段と正確なエンベロープ波形を作成すること
ができる。
【0093】(1−1−2−4)7値波形用エンベロー
プ作成回路25 最後に7値波形用エンベロープ作成回路を図15との対
応部分に同一符号を付して示す図17に示す。図17に
おいて25は全体としてエンベロープ作成回路を示して
いる。このエンベロープ作成回路25が扱う再生RF信
号S1(A/D変換出力S11)の各サンプリング点に
おける電圧値は、図18に示すように、±1〔V〕、±
2/3〔V〕、±1/3〔V〕、0〔V〕の7値をとる
ものとする。
【0094】このエンベロープ作成回路25は仮検出回
路として7値仮検出回路12Eを用い、またエンベロー
プ波形をエンベロープ抽出回路13Eによつて抽出す
る。このエンベロープ抽出回路13Eは定数倍回路とし
て3/2倍(すなわち1.5倍)回路13E1、3倍回
路13E2を有し、3つのスイツチ回路13C2、13
C3、13E3によつてラツチ回路13A4に与える電
圧値を切り換えることを特徴としている。
【0095】まずスイツチ回路13C2は±1/3
〔V〕と推定されたサンプリング点の電圧とそれ以外と
推定された電圧とを選択的に次段のスイツチ回路13C
3に出力する回路である。このスイツチ回路13C2の
入力には遅延回路14から出力された電圧値S40と3
倍回路13E2から出力された電圧値S41が入力され
ている。
【0096】このスイツチ回路13C2はオア回路13
A2の論理和出力S42が論理「H」のとき(すなわち
±1/3のとき)3倍回路13E2から入力された電圧
値S41を出力端から出力し、論理和出力S42が論理
「L」のとき(すなわちそれ以外のとき)遅延回路14
から出力された電圧値S40を出力端から出力するよう
になされている。
【0097】他方、スイツチ回路13C3は±2/3
〔V〕と推定されたサンプリング点の電圧とそれ以外と
推定された電圧(スイツチ回路13C2の出力)とを選
択的に出力する回路である。因にこのスイツチ回路13
C3の入力には3/2倍回路13E1から出力された電
圧値S43と前段のスイツチ回路13C2から出力され
た電圧値とが入力されている。
【0098】このスイツチ回路13C3はオア回路13
D3の論理和出力S44が論理「H」のとき(すなわち
±2/3のとき)3/2倍回路13E1の電圧値S43
を出力端から出力し、論理和出力S44が論理「L」の
とき(すなわちそれ以外のとき)前段のスイツチ回路1
3C1から入力した電圧値(S40又はS41)を出力
端から出力するようになされている。
【0099】さらにスイツチ回路13E3は0〔V〕と
推定されたサンプリング点の電圧とそれ以外と推定され
た電圧(スイツチ回路13C3の出力)とを選択的に出
力する回路である。0検出出力S44が論理「H」のと
き、スイツチ回路13Eはラツチ出力S46を白丸側に
スイツチを切り換え、ラツチ出力S46をラツチ回路1
3A4に再度出力する。これによりラツチ出力S46は
前値ホールドされる。これに対して論値「L」のとき、
スイツチ回路13Eは前段のスイツチ回路13C3から
入力した電圧(S40、S41、S43)を出力端から
出力するようになされている。
【0100】以上の構成において、エンベロープ作成回
路25によるエンベロープ作成動作を仮検出結果に従つ
て順に説明する。まず7値仮検出回路12Eが±1
〔V〕であろうと推定した場合、この場合には論理和出
力S42、S44及び0検出出力S45は共に論理
「L」になる。このときスイツチ回路13C2及び13
C3のスイツチはいずれも黒丸側に切り替わり、遅延回
路14から出力された電圧値S40がラツチ回路13A
4に出力されることになる。
【0101】これに対して7値仮検出回路12Eが±1
/3〔V〕であろうと推定した場合、この場合には論理
和出力S42のみが論理「H」となる。従つてスイツチ
回路13C2のスイツチが白丸側に切り替わり、再生R
F信号S1(A/D変換出力S11)の電圧値を3倍し
た電圧値S41がラツチ回路13A4に出力される。
【0102】また7値仮検出回路12Eが±2/3
〔V〕であろうと推定した場合、この場合には論理和出
力S44のみが論理「H」となる。従つてスイツチ回路
13C3のスイツチのみが白丸側に切り替わり、再生R
F信号S1(A/D変換出力S11)の電圧値を3/2
倍した電圧値S43がラツチ回路13A4に出力される
ことになる。因に0〔V〕であろうと7値仮検出回路1
2Eが推定した場合には、スイツチ回路13E3のスイ
ツチが白丸側に切り替わり前サンプリング点の電圧値が
そのままホールドされる。
【0103】従つて発生確率の低い最大振幅点だけを結
んでエンベロープ波形を作成する場合にはできなかつた
中間点(±1/3〔V〕、±2/3〔V〕)の振幅変動
についてもエンベロープ波形に反映させることができ
る。これにより従来に比して一段と正確なエンベロープ
波形を作成することができる。
【0104】(1−1−3)階層処理型エンベロープ作
成回路 続いて上述のエンベロープ作成回路を階層的に複数段使
用することによつてエンベロープ波形の精度を高める方
法を説明する。この項で説明するエンベロープ作成回路
は下位階層に属するエンベロープ作成回路で作成された
エンベロープ波形を基にしきい値を生成して仮検出し、
この仮検出結果を基にしてエンベロープ波形を再度作成
し直すことを原理とする。この階層的な処理により最下
層に属する仮検出回路の精度が不足する場合にも精度の
高いエンベロープ波形を作成できるようにするものであ
る。
【0105】この原理を用いたエンベロープ作成回路の
回路構成を図19及び図20に示す。図19に示すエン
ベロープ作成回路26は2階層型のもので、図20に示
すエンベロープ作成回路27は3階層型のものである。
【0106】エンベロープ作成回路26の場合、上位階
層(2階層目)の仮検出回路12Fは最下層(1階層
目)のエンベロープ作成回路11と仮検出回路段12F
1とでなる。ここで仮検出回路段12F1はエンベロー
プ作成回路11が作成したエンベロープ出力を分圧して
しきい値を作成し、このしきい値と再生RF信号S1
(A/D変換出力S11)との比較によつて仮検出する
ようになされている。
【0107】同様に、エンベロープ作成回路27の場
合、上位階層(3階層目)の仮検出回路12Gは下層
(2階層目)のエンベロープ作成回路26と仮検出回路
段12G1とでなる。この仮検出回路段12G1も下位
のエンベロープ作成回路26が作成したエンベロープ出
力を分圧してしきい値を作成し、このしきい値と再生R
F信号S1(A/D変換出力S11)との比較によつて
仮検出する。いずれにしても各階層の基本構成は図1に
示すエンベロープ作成回路11である。
【0108】以上の構成において、階層処理型エンベロ
ープ作成回路によるエンベロープ作成動作を説明する。
基本的に最下層の検出回路として用いられる仮検出回路
12Aは誤検出が少ない回路であるが、ノイズが多く含
まれる場合や変調方式によつては誤検出が通常より多め
に発生することも考えられる。ここではパーシヤルレス
ポンスPR(1,1)方式で等化した再生RF信号S1
(A/D変換出力S11)を例に説明する。
【0109】図21にパーシヤルレスポンスPR(1,
1)方式で等化した再生RF信号S1(A/D変換出力
S11)をサンプリングした波形を示す。このような波
形の1万サンプル分の分布を示した図が図22である。
このうち図22の 0.5付近に波打つている波形は仮検出
回路12Aで生成される+側のしきい値TH1を表して
いる。しきい値TH1が 0.5付近になるのは波形等化後
の3値が±1と0との3値であることによる。因にしき
い値TH1は図23に示すように両波整流後の平均振幅
に 1.5を乗じて作成されている。
【0110】ところで図22及び図23の波形は再生R
F信号S1(A/D変換出力S11)における±1と0
の出現確率が約 3.5: 6.5でだいたい一定の場合の例で
ある。因にこの出現確率はDATで採用されているブロ
ツク符号(8−10変換)によつてランダム信号を記録
し、パーシヤルレスポンスPR(1,1)方式で等化し
た場合のものである。
【0111】ところが同じブロツク符号(8−10変
換)を用いる場合であつても特定信号を繰り返し記録し
た場合には、±1と0の出現確率が大幅に変わる。例え
ば図24のように±1と0の出現確率が3:1になつた
り、図25のように±1と0の出現確率が1:5になる
ことがある。このように±1と0の出現確率が変化する
と平均電圧も変化し、しきい値TH1が 0.5から大きく
ずれることになる。また図26〜図31の各場合にも平
均電圧が変化し、しきい値TH1は0.5から大きくずれ
る。
【0112】これら図24〜図31のように再生RF信
号S1(A/D変換出力S11)中における±1と0と
の出現確率に違いのある信号をそれぞれ2000サンプ
ルづつ、図24、図26、図27、図28、図25、図
29、図30、図31の順に左から右に並べた波形と各
信号について得られるしきい値TH1を重ねて表示する
と図32のようになる。
【0113】この図から分かるように、図の左側ほど
(すなわち±1の出現確率が大きいほど)しきい値TH
1が高く、図の右側ほど(すなわち0の出現確率が大き
いほど)しきい値TH1が低い。しかしいずれの場合に
もノイズが少なければしきい値の分布と±1又は0の分
布とは重ならないため誤検出なく仮検出できる。しかし
ながらノイズが多くなると±1や0の分布が広がり、図
33に示すように、一点鎖線で囲んだ範囲で誤検出が発
生するようになる。
【0114】このように誤検出が発生すると、ノイズが
少ない場合には図34に示すように正常に作成されてい
たエンベロープ波形が図35に示すように劣化するよう
になる。特に図の右側ほど(すなわち0の出現確率が大
きいほど)劣化がみられるようになる。
【0115】そこでこのエンベロープ波形(図35)を
1/2に分圧した波形を2階層目の仮検出回路段12F
1に与えて再び仮検出し、この検出結果を基に2階層目
のエンベロープ抽出回路13Fによつてエンベロープ波
形を作成すると図36が得られる。
【0116】このとき2階層目の仮検出回路段12F1
に入力されるしきい値の分布は1階層目の仮検出回路1
2Aのしきい値(図33)に比して 0.5に近い分布が得
られている。その分、この2階層目の仮検出回路段12
F1の検出精度は向上し、+1付近にエンベロープ波形
の分布が近づいて1階層だけの場合に比してエンベロー
プ波形の精度が向上されている。
【0117】さらにこのエンベロープ波形(図36)を
1/2に分圧した波形を3階層目の仮検出回路段12G
1に与えて再び仮検出し、この検出結果を基に3階層目
のエンベロープ抽出回路13Gによつてエンベロープ波
形を作成すると図37が得られる。図36の場合に比し
てさらに正しいエンベロープ波形に近づいていることが
分かる。
【0118】さらに階層を4層、5層と重ねれば、図3
8、図39に示すように、階層を重ねるほど正しいエン
ベロープ波形に近いエンベロープ波形を得ることができ
る。このようにエンベロープ作成回路を階層的処理とす
ることにより、ノイズ等が多く含まれるおそれがある環
境下で使用する場合にも高い精度でエンベロープ波形を
作成することができる。
【0119】(1−2)最大振幅検出回路 次の2つ目の主要回路である最大振幅検出回路について
説明する。この最大振幅検出回路は、両波整流されたA
/D変換回路の出力データを一定期間の間ピークホール
ドして所定期間内における再生RF信号S1(A/D変
換出力S11)の最大値を抽出するものである。
【0120】またこの最大振幅検出回路は抽出された最
大値を基に再生RF信号S1(A/D変換出力S11)
の長期的な振幅レベルを求め、この振幅レベルに応じた
ゲインコントロール信号を発生するようになされてい
る。これは次の理由による。
【0121】一般にアナログ信号をA/D変換する場合
にはなるべく量子化誤差を小さくしたい。このためには
再生RF信号の振幅をAD変換回路の入力ダイナミツク
レンジに対してぎりぎりに設定することが望まれる。し
かし現実には再生ヘツドの感度差や使用するメデイアの
出力差等によりA/D変換回路に入力される再生RF信
号はその最大値と最小値との間に10〔dB〕もの差があ
り得る(図3(A)及び(E))。
【0122】従つてダイナミツクレンジを固定したり、
A/D変換回路の前段に設けられる増幅回路の利得を固
定するとダイナミツクレンジの有効利用が難しい。そこ
で次項以降に説明する最大振幅検出回路によつて再生R
F信号の長期的な振幅情報を検出し、この情報を基にダ
イナミツクレンジを有効利用できるように制御する。こ
こでは応用する装置のシステム構成に応じて構成が多少
異なるため個別に説明する。
【0123】(1−2−1)磁気再生装置用回路 図40に示す最大振幅検出回路30は、ヘリカルスキヤ
ン方式のビデオテープレコーダのように複数個のヘツド
を時分割に使用する磁気再生装置に用いて好適な回路で
ある。また最大振幅検出回路30はメデイアや磁気ヘツ
ドの感度差に起因する静的なRF信号電圧の違いに応じ
てAD変換器の基準電圧を変えるためのゲインコントロ
ール信号を発生するようになされている。
【0124】ここでは最大振幅検出回路30に再生RF
信号S1(図41(A))をA/D変換した後に両波整
流した整流信号S50が入力されているものとして最大
振幅検出回路30を構成する各部の構成及び動作を順に
説明する。
【0125】因に図41(A)に示す再生RF信号S1
は2つのヘツド(Aヘツド、Bヘツド)からそれぞれ再
生される1トラツク分の波形を示している。この図の場
合、形成されているトラツクの直線性による影響やヘツ
ドの当たりによる影響のためRF波形がたいこ型になつ
ている。すなわち区間aで振幅が漸増し、区間bで同じ
振幅となり、区間cで漸減している。
【0126】この最大振幅検出回路30は、短期的に再
生RF信号S1の最大振幅を検出する回路部と、検出さ
れた最大振幅に基づいて長期的な振幅特性を求める回路
部と、振幅特性に応じてゲインコントロール信号を発生
する回路部との3つの回路部によつて構成されている。
【0127】まず再生RF信号S1の最大振幅を検出す
る回路部から説明する。この回路部の初段に位置する比
較回路31は整流出力S50を非反転入力端に入力し、
ラツチ回路32から反転入力端に入力されるラツチ出力
S51(図41(G))といずれが大きいか比較するの
に用いる。整流出力S50の値の方が大きい場合、比較
回路31は比較出力S52(図41(E))を「H」レ
ベルに立ち上げて出力する。
【0128】比較出力S52が入力されるスイツチ回路
33はタイミング発生回路34から与えられる制御信号
S53(図41(D))によつて制御され、制御信号S
53によつて指定された期間のみ比較出力S52を出力
端子から出力するようになされている。この例の場合、
制御信号S53が「H」レベルに立ち上がつている期間
がこの期間に相当する。
【0129】例えば図41(A)に示す再生RF信号S
1の場合には、サブコードエリアAR1とPCM(puls
e code modulation )コードエリアAR3とがこの期間
に当たる。因にAR2はATF(automatic track find
ing )パイロツト信号エリアである。
【0130】タイミング発生回路34はヘツド切換信号
であるスイツチングパルスSWP(図41(B))を基
準信号として動作し、制御信号S53の他、各種制御信
号をスイツチングパルスSWPを基準に発生するように
なされている。この例の場合、スイツチングパルスSW
Pが「L」レベルである区間がAヘツドに対応し、
「H」レベルである区間がBヘツドに対応する。
【0131】因にタイミング発生回路34はスイツチン
グパルスSWPのエツジタイミングで作成されたリセツ
ト信号S54(図41(C))をラツチ回路32に出力
し、再生ヘツドが切り換わるごとにラツチされている値
をリセツトするようになされている。
【0132】スイツチ回路35はスイツチ回路33から
与えられるスイツチ切換信号S55(図41(F))に
基づいてスイツチを切り換え制御する。このスイツチ切
換信号S55の信号レベルはピーク検出が不要である期
間と、整流信号S50がラツチ出力S51より小さい時
点に「L」レベルに立ち下がり、整流信号S50がラツ
チ出力S51より大きい時点に「H」レベルに立ち上が
る。
【0133】スイツチ回路35はスイツチ切換信号S5
5が「H」レベルのとき(すなわち整流信号S50がラ
ツチ出力S51より大きいとき)、整流信号S50をラ
ツチ回路32に与えて保持されている値を更新する。こ
れら一連の動作によつてラツチ回路32は各再生ヘツド
から再生される信号振幅の最大値を取り込むことができ
るようになされている。
【0134】次にラツチ回路32に取り込まれている最
大振幅に基づいて長期的な振幅特性を求める回路部につ
いて説明する。スイツチ回路36は入力端子に入力され
るラツチ出力S51をスイツチングパルスSWPのレベ
ルが切り換わるごとに一方の出力端子から他方の出力端
子に振り分けるようになされている。
【0135】ローパスフイルタ37は制御パルスS56
(図41(H))が立ち上がる(すなわちAヘツドのピ
ークサーチが終了した時点)ごとに新たなラツチ出力S
51(最大振幅)をスイツチ回路36を介して取り込
み、複数トラツクに亘つて検出された最大出力を平滑し
て出力するようになされている。
【0136】一方、ローパスフイルタ38は制御パルス
S57(図41(I))が立ち上がる(すなわちBヘツ
ドのピークサーチが終了した時点)ごとに新たなラツチ
出力S51(最大振幅)をスイツチ回路36を介して取
り込み、複数トラツクに亘つて検出された最大出力を平
滑して出力するようになされている。
【0137】ところでローパスフイルタ37及び38の
データレートはドラム1回転につき1回(33〔Hz〕)
と遅いため、図のように専用の集積回路でなく、サーボ
制御用マイクロコンピユータ内の信号処理によつて実現
することもできる。ただし再生開始時はなるべく速い応
答が求められるので、ローパスフイルタ37及び38の
時定数は再生開始以降しばらくのあいだ短くする。
【0138】スイツチ回路39は各ローパスフイルタ3
7及び38から入力された平滑出力S58及びS59を
2つの入力端に入力し、スイツチングパルスSWPの信
号レベルが切り換わるごとに各ヘツドの長期的な振幅特
性を平滑出力S58又はS59を出力するようになされ
ている。
【0139】続いて振幅特性に基づいてゲインコントロ
ール信号を発生する回路部について説明する。減算器4
0はスイツチ回路39から入力された平滑出力S58又
はS59より基準電圧Vref を減算してアンプ41に出
力するようになされている。アンプ41は減算出力に所
定のフイードバツクゲインαを乗算し、乗算結果をリミ
ツタ42に出力するのに用いる。
【0140】リミツタ42は乗算出力の振幅に一定の制
限を加えて無信号時においてもA/D変換器の基準電圧
が不必要なまでに低下しないようになされている。すな
わちA/D変換ゲインが上昇しすぎることによつてノイ
ズまでA/D変換されないようになされている。
【0141】デイジタルアナログ(D/A(digital/a
nalog))変換回路43はリミツタ42を通過した乗算
出力をアナログ信号S60(図41(J))に変換する
ようになされている。この回路例の場合、D/A変換回
路43はアナログ信号S60をA/D変換回路の基準電
圧設定端子に出力し、ダイナミツクレンジを可変するよ
うになされている。
【0142】因にD/A変換回路43の変換精度は比較
的小さいもので良い。これは本回路の時定数は遅くても
一向にかまわないことによる。これはD/A変換回路4
3が変換対象とするデータはローパスフイルタ37及び
38から入力されるデータであるからである。従つてD
/A変換回路43の回路構成であるが高い精度はいらな
いので図42に記したような簡単な回路で済む。精度は
4ビツトもあれば充分である。
【0143】以上の構成において、最大振幅検出回路3
0の概略動作を説明する。まずAヘツドの感度がBヘツ
ドの再生感度よりも低い場合について説明する。このと
きラツチ回路32にラツチされる整流出力S50の最大
値もAヘツドの出力の方がBヘツドの出力に比して小さ
く現れる。この結果、Aヘツドで再生された最大振幅を
複数トラツクに亘つて平滑した平滑出力S58もBヘツ
ドに対応する平滑出力S59に比して小さくなる。
【0144】この結果、アナログ信号S60の電圧もA
ヘツドの区間に対応する電圧がBヘツドの区間に対応す
る電圧より小さく現れる。これによりAヘツドの区間で
はBヘツドの区間に比してA/D変換回路の基準電圧が
適応的に下がり、A/D変換回路のダイナミツクレンジ
が狭まる。この結果、Aヘツドの区間においてダイナミ
ツクレンジを有効利用することができ、再生感度に起因
した量子化誤差を小さくすることができる。
【0145】同様に、同一装置内に用いられているヘツ
ド間の再生感度ばらつきだけでなく、再生装置間におけ
るヘツドの再生感度ばらつきについても同様の動作によ
つて量子化誤差を小さくすることができる。また使用す
るメデイアによつて再生出力に出力差がある場合にもこ
の動作によつて同じ効果を得ることができる。
【0146】ところで図40に示す最大振幅検出回路3
0は検出された長期的な振幅の傾向に基づくアナログ信
号S60によつてA/D変換回路のダイナミツクレンジ
を可変させるものであるが、A/D変換回路の前段に設
けられているVCA回路の利得を制御することもでき
る。この制御によつて再生RF信号S1の振幅を増減す
ることによつてもA/D変換回路のダイナミツクレンジ
を有効利用することができる。
【0147】このVCA回路の利得調整回路に用いられ
る最大振幅検出回路30Aの構成を図40との対応部分
に同一符号を付して示す図43に示す。この最大振幅検
出回路30Aは減算回路40Aの入力端の極性を除いて
上述の最大振幅検出回路30と同様の構成を有してい
る。すなわちスイツチ回路39から出力される平滑出力
S58又はS59を基準電圧Vref から引き算すること
を除いて同様である。
【0148】すなわちD/A変換回路43から出力され
るアナログ信号S61は上述した最大振幅検出回路30
から出力されるアナログ信号S60に対して逆特性とな
ることを除いて同じである。このように出力の大きいヘ
ツドが再生している期間では利得を小さくするように制
御し、出力の小さいヘツドが再生している期間では利得
を大きくするように制御できることによりメデイアや再
生ヘツドの再生感度に応じて異なる静的な特性に起因し
た量子化誤差も小さくすることができる。
【0149】(1−2−2)光デイスク再生装置用回路 前項では磁気再生装置用回路に用いる最大振幅検出回路
について述べたが、複数の磁気ヘツドを切り換えて使用
する必要のない光デイスク再生装置の場合には最大振幅
検出回路の構成をさらに簡易化できる。その構成を図4
0との対応部分に同一符号を付して示す図44に示す。
この最大振幅検出回路30Bは最大振幅に基づいて長期
的な振幅特性を求める回路部の構成が異なつていること
を除いて同様の構成を有している。
【0150】すなわち最大振幅の平滑手段はローパスフ
イルタ37の1個だけで良く、スイツチ回路36及び3
9も必要としない。因にこの光デイスク再生装置の場
合、ヘツドの切り換え動作を必要としないためスイツチ
ングパルスSWPに相当する信号はない。従つて最大振
幅を検出する期間は任意に決定して良い。
【0151】この例ではピークサーチ期間設定信号Sse
archによつて設定するものとする。この構成によつても
上述の最大振幅検出回路30、30Aと同様の効果を得
ることができる。
【0152】(2)応用例 ここでは前項までに説明した主要回路を組み合わせたデ
ータ再生装置の回路構成について説明する。因に次項以
降の応用例では記録媒体から再生された再生RF信号S
1はパーシヤルレスポンスPR(1,1)方式によつて
波形等化されるものとする。すなわち3値波形に波形整
形された信号を扱うものとする。
【0153】(2−1)第1の応用例 図45において50は全体としてデイジタルVTRやデ
イジタルオーデイオテープレコーダの再生系を示してい
る。Aヘツド及びBヘツドの2つのヘツドによつて再生
された再生RF信号S1はヘツドアンプ51A及び51
Bを介して増幅され、スイツチ回路52を介してクロツ
ク再生ブロツクと信号処理ブロツクにそれぞれ与えられ
るようになされている。
【0154】ここでクロツク再生ブロツクを構成する等
化回路53とPLL回路54はこの再生RF信号S1か
らチヤネルクロツクCLKを再生し、破線で示す装置内
の各回路に基準クロツクとして供給するようになされて
いる。一方、信号処理ブロツクの初段に位置するバイア
ス電圧設定回路55はカツプリングコンデンサC1を介
して再生RF信号S1を取り込み、バイアス電圧を与え
直すようになされている。これにより再生RF信号S1
の0〔V〕がA/D変換回路56におけるダイナミツク
レンジの中央値に合わせ込まれる。
【0155】A/D変換回路56は入力された再生RF
信号S1をデイジタルデータにA/D変換し、これをA
/D変換出力として出力する。この例の場合、A/D変
換回路56の後段にはハイパスフイルタ57が設けられ
ている。このハイパスフイルタ57によつて直流オフセ
ツトを打ち消すことができる。従つてバイアス電圧設定
回路55におけるバイアス電圧の精度はラフで良く、温
度補償をする必要はない。
【0156】ハイパスフイルタ57を通過したA/D変
換出力はデイジタル回路として構成された等化回路58
に入力され、波形等化される。この等化回路58によつ
てA/D変換出力は3値の波形に等化され、エンベロー
プ作成回路11に与えられる。このエンベロープ作成回
路11は前項までに主要回路として説明した回路であ
り、仮検出回路12とエンベロープ抽出回路13との組
み合わせによつて構成されてものである。内部構成は単
層型のものであつても良く、階層処理型のものであつて
も良い。
【0157】検出回路59はエンベロープ作成回路11
から与えられるエンベロープ波形S11Aをしきい値生
成回路(図示せず)に入力して分圧することによりしき
い値を作り、このしきい値を基にA/D変換出力S11
Bの各ビツト値を検出するようになされている。ここで
検出回路59の検出方法としてはビツトごとに値を特定
する検出方法であつても良く、またビタビ復号を用いた
検出方法であつても良い。
【0158】検出回路59によつて検出されたデータは
エラー訂正回路60によつて誤り訂正された後、D/A
変換回路61によつてオーデイオ信号に変換される。こ
のオーデイオ信号はアンプ62で増幅された後、スピー
カ63から楽音として再生される。
【0159】このように再生系50はエンベロープ波形
を振幅変調に対して迅速かつ正確に追従させることがで
きるエンベロープ作成回路11を用いて検出回路59に
おけるしきい値を作成することにより、符号識別精度を
従来に比して一段と高めることができる。これにより品
質の高い楽音をスピーカから再生することができる。
【0160】(2−2)第2の応用例 図45との対応部分に同一符号を付して示す図46にお
いて、再生系50Aは等化回路58をアナログ回路構成
とし、エンベロープ作成回路11の前段ではなくバイア
ス電圧設定回路55の前段に設けることを除いて同様の
構成を有している。従つてこの場合にも、第1の応用例
の場合と同様の効果を実現することができる。
【0161】(2−3)第3の応用例 図45との対応部分に同一符号を付して示す図47にお
いて、再生系50Bはエンベロープ作成回路11で作成
されたエンベロープ波形S11Aを検出回路59のしき
い値に用いるのではなく、検出回路59の前段に設けら
れたVCA64の利得調整に用いることを特徴としてい
る。
【0162】すなわち再生系50Bはエンベロープ作成
回路11で作成されたエンベロープ波形S11Aを減算
回路65に出力し、エンベロープ波形S11Aを基準電
圧Vref1から引くことによつて利得制御信号を生成する
ようになされている。このとき減算回路65の差分で与
えられる利得制御信号はエンベロープ波形S11Aが大
きくなつたとき小さくなり、エンベロープ波形S11A
が小さくなつたとき大きくなる。
【0163】従つてVCA回路64は、振幅変動によつ
て振幅が基準値よりも一時的に小さくなつた場合にはA
/D変換出力S11Bの振幅を大きくして出力し、振幅
変動によつて振幅が一時的に大きくなつた場合にはA/
D変換出力S11Bの振幅を小さくして出力する。これ
により検出回路59には振幅変動のないA/D変換出力
S11Bが入力されることになる。従つてこの場合には
検出回路59のしきい値は固定値( 0.5〔V〕)で良
い。これにより検出回路59における符号識別精度は従
来に比して一段と向上し、スピーカから品質の高い楽音
を再生することができる。
【0164】(2−4)第4の応用例 図47との対応部分に同一符号を付して示す図48にお
いて、再生系50Cは等化回路58をアナログ回路構成
とし、エンベロープ作成回路11の前段ではなくバイア
ス電圧設定回路55の前段に設けたことを除いて同様の
構成を有している。この回路の処理動作もバイアス電圧
設定回路55に入力される時点で再生RF信号S1が3
値波形に等化されていることを除いて同じである。この
ようにしても従来に比して一段と符号識別精度を向上さ
せることができ、品質の高い楽音を再生することができ
る。
【0165】(2−5)第5の応用例 図45との対応部分に同一符号を付して示す図49にお
いて、再生系50Dは再生ヘツドの再生感度のばらつき
等に起因した静的な振幅変動に対応する機能を付加した
ことを除いて同様の構成を有している。
【0166】このため再生系50Dではハイパスフイル
タ57を通過したA/D変換出力を両波整流回路66に
与えて両波整流し、この整流出力S50を最大振幅検出
回路30に与える。そしてこの最大振幅検出回路30に
よつてAヘツド及びBヘツドに対応する最大振幅の静的
な特性を検出し、アナログ信号S60によつてA/D変
換回路56のダイナミツクレンジを可変する。
【0167】これにより後段の検出回路59は量子化誤
差の少ないA/D変換出力についてビツト値を検出でき
る。しかもしきい値はエンベロープ作成回路11によつ
て作成したエンベロープ波形S11Aを用いるため突発
的な振幅変動についても強い再生系を実現できる。これ
により従来に比して一段と符号識別精度が高く、品質の
高い楽音の再生を実現することができる。
【0168】(2−6)第6の応用例 図49との対応部分に同一符号を付して示す図50にお
いて、再生系50Eは両波整流回路66をエンベロープ
作成回路11と共有すると共に、等化回路58をバイア
ス電圧設定回路55の前段に設けたことを除いて同様の
構成を有している。
【0169】すなわちエンベロープ作成回路11の構成
要素であるエンベロープ抽出回路13に設けられている
両波整流回路13A1を利用することを除いて同様の構
成を有している。このようにすれば部品点数を削減でき
る。また再生系50Dの場合と同様、検出回路59にお
ける符号識別精度を一段と高めることができ、従来に比
して品質の高い楽音を再生することができる。
【0170】(2−7)第7の応用例 図47との対応部分に同一符号を付して示す図51にお
いて、再生系50Fは再生ヘツドの再生感度のばらつき
等に起因した静的な振幅変動に対応する機能を付加した
ことを除いて同様の構成を有している。
【0171】このため再生系50Fではハイパスフイル
タ57を通過したA/D変換出力を両波整流回路66に
与えて両波整流し、この整流出力S50を最大振幅検出
回路30に与える。そしてこの最大振幅検出回路30に
よつてAヘツド及びBヘツドに対応する最大振幅の静的
な特性を検出し、A/D変換回路56のダイナミツクレ
ンジがA/D変換出力信号の振幅とほぼ同じになるよう
に可変する。
【0172】これにより後段の検出回路59は量子化誤
差の少ないA/D変換出力を入力できる。しかもこのと
きビツト値の検出に用いられるしきい値はエンベロープ
作成回路11によつて作成したエンベロープ波形S11
Aを基に作成されたものであるため突発的な振幅変動に
対しても強い再生系を実現できる。これにより従来に比
して一段と符号識別精度を高めることができ、品質の高
い楽音を再生することができる。
【0173】(2−8)第8の応用例 図51との対応部分に同一符号を付して示す図52にお
いて、再生系50Gは両波整流回路66をエンベロープ
作成回路11と共有すると共に、等化回路58をアナロ
グ回路としてバイアス電圧設定回路55の前段に設けた
ことを除いて同様の構成を有している。
【0174】すなわちエンベロープ作成回路11の構成
要素であるエンベロープ抽出回路13に設けられている
両波整流回路13A1を利用することを除いて同様の構
成を有している。このようにすれば部品点数を削減でき
る。また再生系50Fの場合と同様、検出回路59にお
ける符号識別精度を一段と高めることができ、従来に比
して品質の高い楽音をスピーカより再生することができ
る。
【0175】(2−9)第9の応用例 図49との対応部分に同一符号を付して示す図53にお
いて、再生系50Hは再生ヘツドの再生感度のばらつき
等に起因した静的な振幅変動に基づいてバイアス電圧設
定回路55の前段に設けられたVCA回路67の利得を
制御することを除いて同様の構成を有している。従つて
この例の場合には最大振幅検出回路として図43に示す
最大振幅検出回路30Aを用いる。
【0176】この最大振幅検出回路30Aの制御によつ
てA/D変換回路56に入力される再生RF信号S1の
振幅はほぼダイナミツクレンジに合わせることができ
る。これにより後段の検出回路59に量子化誤差の少な
いA/D変換出力を与えることができる。しかもビツト
値の検出に用いるしきい値はエンベロープ作成回路11
によつて作成したエンベロープ波形S11Aを基に作成
されるため突発的な振幅変動についても強い再生系を実
現できる。これにより検出回路59における符号識別精
度を従来に比して一段と高めることができ、品質の高い
楽音を再生することができる。
【0177】(2−10)第10の応用例 図53との対応部分に同一符号を付して示す図54にお
いて、再生系50Iは両波整流回路66をエンベロープ
作成回路11と共有すると共に等化回路58をアナログ
回路としてVCA回路67とバイアス電圧設定回路55
との間に挿入することを除いて同様の構成を有してい
る。
【0178】すなわちエンベロープ作成回路11の構成
要素であるエンベロープ抽出回路13に設けられている
両波整流回路13A1を利用することを除いて同様の構
成を有している。このようにすれば部品点数を削減でき
る。また再生系50Hの場合と同様、検出回路59にお
ける符号識別精度を一段と高めることができ、従来に比
して品質の高い楽音を再生することができる。
【0179】(2−11)第11の応用例 図51との対応部分に同一符号を付して示す図55にお
いて、再生系50Jは再生ヘツドの再生感度のばらつき
等に起因した静的な振幅変動に基づいてバイアス電圧設
定回路55の前段に設けられたVCA回路67の利得を
制御することを除いて同様の構成を有している。従つて
この例の場合には最大振幅検出回路として図43に示す
最大振幅検出回路30Aを用いる。
【0180】この最大振幅検出回路30Aの制御によつ
てA/D変換回路56に入力される再生RF信号S1の
振幅はほぼダイナミツクレンジに合わせることができ
る。これにより後段の検出回路59に量子化誤差の少な
いA/D変換出力を与えることができる。しかも局所的
に生じた振幅の変動はエンベロープ波形S11Aに基づ
いて動作するVCA回路64によつて補償されるため検
出回路59における符号識別精度を従来に比して一段と
高めることができ、品質の高い楽音を再生することがで
きる。
【0181】(2−12)第12の応用例 図55との対応部分に同一符号を付して示す図56にお
いて、再生系50Kは両波整流回路66をエンベロープ
作成回路11と共有すると共に、等化回路58をアナロ
グ回路としてVCA回路67とバイアス電圧設定回路5
5との間に挿入することを除いて同様の構成を有してい
る。
【0182】すなわちエンベロープ作成回路11の構成
要素であるエンベロープ抽出回路13に設けられている
両波整流回路13A1を利用することを除いて同様の構
成を有している。このようにすれば部品点数を削減でき
る。また再生系50Jの場合と同様、検出回路59の符
号識別精度を一段と高めることができ、従来に比して品
質の高い楽音を再生することができる。
【0183】(2−13)第13の応用例 図49との対応部分に同一符号を付して示す図57にお
いて、50Lは光デイスクからデイジタルデータを再生
する光デイスク再生装置に用いられる再生系を示してい
る。この再生系50Lの場合、磁気ヘツドの場合のよう
なヘツドの切り換えを必要としないため各種のスイツチ
回路が不要である。
【0184】従つて光ピツクアツプ68によつて再生さ
れた再生RF信号S1は直接等化回路53及びPLL回
路54に与えられ、チヤネルクロツクが再生されるよう
になされている。また最大振幅検出回路としても図44
に示す回路構成の最大振幅検出回路30Bが用いられ
る。
【0185】この回路構成とすることにより、光ピツク
アツプ68の種類やメデイアに応じて再生RF信号S1
の振幅が異なる場合にも、また光ピツクアツプ68の出
力レベルにばらつきがある場合にもA/D変換回路56
のダイナミツクレンジを有効利用できるように適応制御
することができる。またノイズの影響等で局所的な振幅
変動があつた場合にもエンベロープ作成回路11が正確
なエンベロープ波形S11Aを迅速に求めているため検
出回路59における検出誤差も少なくて済む。以上の構
成によれば、従来に比して一段と符号識別精度を高める
ことができ、品質の高い楽音を再生することができる光
デイスク再生装置を実現することができる。
【0186】(3)他の応用例 なお上述の応用例においては、パーシヤルレスポンスP
R(1,1)方式によつて再生RF信号S1(A/D変
換出力S11)を波形等化する場合について述べたが、
本発明はこれに限らず、他のパーシヤルレスポンス方式
を用いて等化しても良い。
【0187】また上述の応用例においては、パーシヤル
レスポンス方式を用いて再生RF信号S1(A/D変換
出力S11)を波形等化する場合について述べたが、本
発明はこれに限らず、他の方式を用いて波形等化する場
合にも適用し得る。波形方式によらず等化後の多値波形
からビツト値を検出するものに広く適用し得る。
【0188】さらに上述の応用例においては、光デイス
ク再生装置に用いられる再生系として図57に示す再生
系50Lを用いる場合について述べたが、本発明はこれ
に限らず、他の回路構成のものを用いても良い。例えば
エンベロープ作成回路11のみを用い、エンベロープ波
形S11Aによつて検出回路59のしきい値を生成する
場合や検出回路59に入力される信号振幅を適応的に可
変するようにしても良い。また最大振幅検出回路30B
を併用する場合にもアナログ信号S62によつてA/D
変換回路56のダイナミツクレンジを可変するのではな
くA/D変換回路56に入力される信号振幅を可変する
ものにも適用し得る。
【0189】さらに上述の応用例においては、音声デー
タの再生装置に用いる場合について述べたが、本発明は
これに限らず、映像データの再生装置やコンピユータの
データ等を再生する装置にも適用し得る。
【0190】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、仮検出に
よる推定結果に応じて非ゼロであると推定されたサンプ
ル点については推定値から最大符号値に相当する電圧値
を求め、ゼロであると推定されたサンプル点については
当該サンプル点に対して直前のサンプル点の電圧値を保
持するようにしたことにより多値信号(又はアナログデ
イジタル変換出力信号)の振幅変動に安定かつ迅速に追
従するエンベロープ波形を得ることができる。
【0191】このように求められた応答速度が速くかつ
誤りの少ないエンベロープ波形によつて信号検出回路の
しきい値を生成し、このしきい値を基に多値信号(又は
アナログデイジタル変換出力信号)の符号値を検出する
ことにより局所的な振幅変動があつても符号値を正確に
検出することができるデータ再生装置を容易に実現する
ことができる。
【0192】またこのようにして求められた応答速度が
速くかつ誤りの少ないエンベロープ波形を信号検出回路
の前段に設けられた利得制御増幅回路の利得制御に用い
て信号検出回路に入力される多値信号(又はアナログデ
イジタル変換出力信号)の振幅変動を補償することによ
り局所的な振幅変動があつても符号値を正確に検出する
ことができるデータ再生装置を容易に実現することがで
きる。
【0193】またアナログデイジタル変換出力信号を一
定期間ピークホールドすることによつて当該期間内にお
けるアナログデイジタル変換出力信号の最大値を検出
し、この最大値を複数期間について平滑した平滑出力を
求めてアナログデイジタル変換回路のダイナミツクレン
ジの制御又はアナログデイジタル変換回路の前段に設け
られた利得制御増幅回路の利得の制御)に用いることに
より再生信号(又は多値信号)の振幅に応じてダイナミ
ツクレンジを適応的に可変することができる(又は再生
信号(又は多値信号)の振幅を適応的に可変することが
できる)。
【0194】これによりメデイアの違いや再生感度ばら
つきのために再生信号(又は多値信号)の振幅が低下し
た場合にも、また上昇した場合にもアナログデイジタル
変換回路のダイナミツクレンジを有効利用することがで
き、量子化誤差の少ない多値信号(又はアナログデイジ
タル変換出力信号)を信号検出を実現できるデータ再生
装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるデータ再生装置の主要回路である
エンベロープ作成回路の原理構成を示すブロツク図であ
る。
【図2】エンベロープ波形作成原理の説明に供する信号
波形図である。
【図3】サーチモード時における再生信号波形の説明に
供する信号波形図である。
【図4】3値波形用エンベロープ作成回路の一実施例を
示すブロツク図である。
【図5】仮検出回路の一実施例を示すブロツク図であ
る。
【図6】仮検出回路による信号処理動作の説明に供する
タイミングチヤートである。
【図7】振幅変動が含まれる場合の動作の説明に供する
タイミングチヤートである。
【図8】エンベロープ抽出回路の信号処理動作の説明に
供するタイミングチヤートである。
【図9】遅延回路の動作の説明に供するタイミングチヤ
ートである。
【図10】多値波形からエンベロープを作成する様子を
示す信号波形図である。
【図11】4値波形用エンベロープ作成回路の一実施例
を示すブロツク図である。
【図12】4値波形に等化された再生RF信号を示す信
号波形図である。
【図13】5値波形用エンベロープ作成回路の一実施例
を示すブロツク図である。
【図14】5値波形用エンベロープ作成回路の信号処理
動作を示すタイミングチヤートである。
【図15】6値波形用エンベロープ作成回路の一実施例
を示すブロツク図である。
【図16】6値波形に等化された再生RF信号を示す信
号波形図である。
【図17】7値波形用エンベロープ作成回路の一実施例
を示すブロツク図である。
【図18】7値波形に等化された再生RF信号を示す信
号波形図である。
【図19】2階層型エンベロープ作成回路の説明に供す
るブロツク図である。
【図20】3階層型エンベロープ作成回路の説明に供す
るブロツク図である。
【図21】波形等化後に得られる再生RF信号波形の1
例を示す特性曲線図である。
【図22】サンプル値の分布状況を示す図表である。
【図23】両波整流後におけるサンプル値の分布状況を
示す図表である。
【図24】波形等化後に得られる再生RF信号波形の1
例を示す特性曲線図である。
【図25】波形等化後に得られる再生RF信号波形の1
例を示す特性曲線図である。
【図26】波形等化後に得られる再生RF信号波形の1
例を示す特性曲線図である。
【図27】波形等化後に得られる再生RF信号波形の1
例を示す特性曲線図である。
【図28】波形等化後に得られる再生RF信号波形の1
例を示す特性曲線図である。
【図29】波形等化後に得られる再生RF信号波形の1
例を示す特性曲線図である。
【図30】波形等化後に得られる再生RF信号波形の1
例を示す特性曲線図である。
【図31】波形等化後に得られる再生RF信号波形の1
例を示す特性曲線図である。
【図32】各再生RF信号波形のサンプル値分布状況を
示す図表である。
【図33】ノイズが含まれる場合における各再生RF信
号波形のサンプル値分布状況を示す図表である。
【図34】ノイズが少ない場合のエンベロープ波形を示
す図表である。
【図35】ノイズが多く含まれている場合のエンベロー
プ波形を示す図表である。
【図36】2階層目のエンベロープ作成回路から出力さ
れるエンベロープ波形を示す図表である。
【図37】3階層目のエンベロープ作成回路から出力さ
れるエンベロープ波形を示す図表である。
【図38】4階層目のエンベロープ作成回路から出力さ
れるエンベロープ波形を示す図表である。
【図39】5階層目のエンベロープ作成回路から出力さ
れるエンベロープ波形を示す図表である。
【図40】最大振幅検出回路の一実施例を示すブロツク
図である。
【図41】信号処理動作の説明に供するタイミングチヤ
ートである。
【図42】デイジタルアナログ変換回路の一例を示す接
続図である。
【図43】最大振幅検出回路の一実施例を示すブロツク
図である。
【図44】最大振幅検出回路の一実施例を示すブロツク
図である。
【図45】本発明によるデータ再生装置の一例を示すブ
ロツク図である。
【図46】本発明によるデータ再生装置の一例を示すブ
ロツク図である。
【図47】本発明によるデータ再生装置の一例を示すブ
ロツク図である。
【図48】本発明によるデータ再生装置の一例を示すブ
ロツク図である。
【図49】本発明によるデータ再生装置の一例を示すブ
ロツク図である。
【図50】本発明によるデータ再生装置の一例を示すブ
ロツク図である。
【図51】本発明によるデータ再生装置の一例を示すブ
ロツク図である。
【図52】本発明によるデータ再生装置の一例を示すブ
ロツク図である。
【図53】本発明によるデータ再生装置の一例を示すブ
ロツク図である。
【図54】本発明によるデータ再生装置の一例を示すブ
ロツク図である。
【図55】本発明によるデータ再生装置の一例を示すブ
ロツク図である。
【図56】本発明によるデータ再生装置の一例を示すブ
ロツク図である。
【図57】本発明によるデータ再生装置の一例を示すブ
ロツク図である。
【図58】2値波形の説明に供する信号波形図である。
【図59】3値波形の説明に供する信号波形図である。
【図60】オートゲインコントロール回路の回路構成を
示す接続図である。
【図61】オートゲインコントロール回路の入出力特性
を示す信号波形図である。
【図62】誤動作し易い信号波形を示す信号波形図であ
る。
【図63】従来用いられているエンベロープ作成回路の
説明に供する略線図である。
【図64】エンベロープ作成回路の応答特性を示す信号
波形図である。
【符号の説明】
11、13F、13G、21、22、23、24、2
5、26、27、……エンベロープ作成回路、12、1
2A〜12G……仮検出回路、12F1、12G1……
仮検出回路段、13……エンベロープ抽出回路、13A
1、66……両波整流回路、14、15……遅延回路、
30、30A、30B……最大振幅検出回路、34……
タイミング発生回路、50、50A〜50L……再生
系、51A、51B……ヘツドアンプ、53……等化回
路、54……PLL回路、55……バイアス電圧設定回
路、56……A/D変換回路、58……等化回路、59
……検出回路、60……誤り訂正回路、64……VCA
回路、67……VCA回路、68……光ピツクアツプ。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−272405(JP,A) 特開 平7−220409(JP,A) 特開 平7−210996(JP,A) 特開 平6−4997(JP,A) 特開 平5−290310(JP,A) 特開 平5−217290(JP,A) 特開 平5−135313(JP,A) 特開 昭62−239625(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 20/10 G11B 7/00 G11B 5/09 H04L 25/00

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録媒体から再生された再生信号をゼロを
    中心値として含む多値を通る多値信号又はゼロを中心と
    する非ゼロの多値を通る多値信号に波形等化して出力す
    る波形等化回路と、上記多値信号を入力して多値識別
    し、元のデイジタル信号を復号する信号検出回路とを有
    するデータ再生装置において、 上記信号検出回路が上記多値信号の符号値を多値識別す
    る前に、予め上記多値信号をサンプル点ごと仮検出する
    ことにより推定値を求める仮検出回路と、 上記仮検出によつて非ゼロであると推定されたサンプル
    点については推定値と最大符号値との比の逆比を上記多
    値信号に乗算することにより上記最大符号値に相当する
    電圧値を生成し、上記仮検出によつてゼロであると推定
    されたサンプル点については当該サンプル点に対して直
    前のサンプル点の電圧値を保持し、当該電圧値の平滑出
    力を上記多値信号のエンベロープ波形として出力するエ
    ンベロープ作成回路と、 上記エンベロープ波形に基づいて上記信号検出回路が多
    値識別に用いるしきい値を生成するしきい値生成回路と
    を具えることを特徴とするデータ再生装置。
  2. 【請求項2】記録媒体から再生された再生信号をゼロを
    中心値として含む多値を通る多値信号又はゼロを中心と
    する非ゼロの多値を通る多値信号に波形等化して出力す
    る波形等化回路と、上記多値信号を増幅して出力する利
    得制御増幅回路と、上記利得制御増幅回路によつて増幅
    された多値信号を入力して多値識別し、元のデイジタル
    信号を復号する信号検出回路とを有するデータ再生装置
    において、 上記利得制御増幅回路が増幅した上記多値信号の符号値
    を上記信号検出回路が多値識別する前に、予め上記多値
    信号をサンプル点ごと仮検出することにより推定値を求
    める仮検出回路と、 上記仮検出によつて非ゼロであると推定されたサンプル
    点については推定値と最大符号値との比の逆比を上記多
    値信号に乗算することにより上記最大符号値に相当する
    電圧値を生成し、上記仮検出によつてゼロであると推定
    されたサンプル点については当該サンプル点に対して直
    前のサンプル点の電圧値を保持し、当該電圧値の平滑出
    力を上記多値信号のエンベロープ波形として出力するエ
    ンベロープ作成回路と、 上記エンベロープ波形に基づいて上記利得制御増幅回路
    の利得を制御する利得制御回路とを具えることを特徴と
    するデータ再生装置。
  3. 【請求項3】記録媒体から再生された再生信号をアナロ
    グデイジタル変換して出力するアナログデイジタル変換
    回路と、上記アナログデイジタル変換回路から入力され
    るアナログデイジタル変換出力信号をゼロを中心値とし
    て含む多値を通る多値信号又はゼロを中心とする非ゼロ
    の多値を通る多値信号に波形等化して出力する波形等化
    回路と、上記多値信号を入力して多値識別し、元のデイ
    ジタル信号を復号する信号検出回路とを有するデータ再
    生装置において、 上記アナログデイジタル変換出力信号を一定期間ピーク
    ホールドして当該期間内における上記アナログデイジタ
    ル変換出力信号の最大値を検出する最大値検出回路と、 上記最大値の複数期間に亘る平滑出力に基づいて上記ア
    ナログデイジタル変換回路のダイナミツクレンジを適応
    的に変化させるダイナミツクレンジ調整回路と、 上記信号検出回路が上記多値信号の符号値を多値識別す
    る前に、予め上記多値信号をサンプル点ごと仮検出する
    ことにより推定値を求める仮検出回路と、 上記仮検出によつて非ゼロであると推定されたサンプル
    点については推定値と最大符号値との比の逆比を上記多
    値信号に乗算することにより上記最大符号値に相当する
    電圧値を生成し、上記仮検出によつてゼロであると推定
    されたサンプル点については当該サンプル点に対して直
    前のサンプル点の電圧値を保持し、当該電圧値の平滑出
    力を上記多値信号のエンベロープ波形として出力するエ
    ンベロープ作成回路と、 上記エンベロープ波形に基づいて上記信号検出回路が多
    値識別に用いるしきい値を生成するしきい値生成回路と
    を具えることを特徴とするデータ再生装置。
  4. 【請求項4】記録媒体から再生された再生信号をゼロを
    中心値として含む多値を通る多値信号又はゼロを中心と
    する非ゼロの多値を通る多値信号に波形等化して出力す
    る波形等化回路と、上記多値信号をアナログデイジタル
    変換して出力するアナログデイジタル変換回路と、上記
    アナログデイジタル変換回路からアナログデイジタル変
    換出力信号を入力して多値識別し、元のデイジタル信号
    を復号する信号検出回路とを有するデータ再生装置にお
    いて、 上記アナログデイジタル変換出力信号を一定期間ピーク
    ホールドして当該期間内における上記アナログデイジタ
    ル変換出力信号の最大値を検出する最大値検出回路と、 上記最大値の複数期間に亘る平滑出力に基づいて上記ア
    ナログデイジタル変換回路のダイナミツクレンジを適応
    的に変化させるダイナミツクレンジ調整回路と、 上記信号検出回路が上記アナログデイジタル変換出力信
    号の符号値を多値識別する前に、予め上記アナログデイ
    ジタル変換出力信号をサンプル点ごと仮検出することに
    より推定値を求める仮検出回路と、 上記仮検出によつて非ゼロであると推定されたサンプル
    点については推定値と最大符号値との比の逆比を上記ア
    ナログデイジタル変換出力信号に乗算することにより上
    記最大符号値に相当する電圧値を生成し、上記仮検出に
    よつてゼロであると推定されたサンプル点については当
    該サンプル点に対して直前のサンプル点の電圧値を保持
    し、当該電圧値の平滑出力を上記アナログデイジタル変
    換出力信号のエンベロープ波形として出力するエンベロ
    ープ作成回路と、 上記エンベロープ波形に基づいて上記信号検出回路が多
    値識別に用いるしきい値を生成するしきい値生成回路と
    を具えることを特徴とするデータ再生装置。
  5. 【請求項5】記録媒体から再生された再生信号をアナロ
    グデイジタル変換して出力するアナログデイジタル変換
    回路と、上記アナログデイジタル変換回路から入力され
    るアナログデイジタル変換出力信号をゼロを中心値とし
    て含む多値を通る多値信号又はゼロを中心とする非ゼロ
    の多値を通る多値信号に波形等化して出力する波形等化
    回路と、上記多値信号を増幅して出力する利得制御増幅
    回路と、上記利得制御増幅回路によつて増幅された多値
    信号を入力して多値識別し、元のデイジタル信号を復号
    する信号検出回路とを有するデータ再生装置において、 上記アナログデイジタル変換出力信号を一定期間ピーク
    ホールドして当該期間内における上記アナログデイジタ
    ル変換出力信号の最大値を検出する最大値検出回路と、 上記最大値の複数期間に亘る平滑出力に基づいて上記ア
    ナログデイジタル変換回路のダイナミツクレンジを適応
    的に変化させるダイナミツクレンジ調整回路と、 上記波形等化回路が等化した上記多値信号を上記利得制
    御増幅回路が増幅する前に、予め上記多値信号をサンプ
    ル点ごと仮検出することにより推定値を求める仮検出回
    路と、 上記仮検出によつて非ゼロであると推定されたサンプル
    点については推定値と最大符号値との比の逆比を上記多
    値信号に乗算することにより上記最大符号値に相当する
    電圧値を生成し、上記仮検出によつてゼロであると推定
    されたサンプル点については当該サンプル点に対して直
    前のサンプル点の電圧値を保持し、当該電圧値の平滑出
    力を上記多値信号のエンベロープ波形として出力するエ
    ンベロープ作成回路と、 上記エンベロープ波形に基づいて上記利得制御増幅回路
    の利得を制御する利得制御回路とを具えることを特徴と
    するデータ再生装置。
  6. 【請求項6】記録媒体から再生された再生信号をゼロを
    中心値として含む多値を通る多値信号又はゼロを中心と
    する非ゼロの多値を通る多値信号に波形等化して出力す
    る波形等化回路と、当該波形等化回路から入力される多
    値信号をアナログデイジタル変換して出力するアナログ
    デイジタル変換回路と、当該アナログデイジタル変換回
    路から入力されるアナログデイジタル変換出力信号を増
    幅して出力する利得制御増幅回路と、上記利得制御増幅
    回路によつて増幅されたアナログデイジタル変換出力信
    号を入力して多値識別し、元のデイジタル信号を復号す
    る信号検出回路とを有するデータ再生装置において、 上記アナログデイジタル変換出力信号を一定期間ピーク
    ホールドして当該期間内における上記アナログデイジタ
    ル変換出力信号の最大値を検出する最大値検出回路と、 上記最大値の複数期間に亘る平滑出力に基づいて上記ア
    ナログデイジタル変換回路のダイナミツクレンジを適応
    的に変化させるダイナミツクレンジ調整回路と、 上記アナログデイジタル変換回路がアナログデイジタル
    変換した上記アナログデイジタル変換出力信号を上記利
    得制御増幅回路が増幅する前に、予め上記アナログデイ
    ジタル変換出力信号をサンプル点ごと仮検出することに
    より推定値を求める仮検出回路と、 上記仮検出によつて非ゼロであると推定されたサンプル
    点については推定値と最大符号値との比の逆比を上記ア
    ナログデイジタル変換出力信号に乗算することにより上
    記最大符号値に相当する電圧値を生成し、上記仮検出に
    よつてゼロであると推定されたサンプル点については当
    該サンプル点に対して直前のサンプル点の電圧値を保持
    し、当該電圧値の平滑出力を上記アナログデイジタル変
    換出力信号のエンベロープ波形として出力するエンベロ
    ープ作成回路と、 上記エンベロープ波形に基づいて上記利得制御増幅回路
    の利得を制御する利得制御回路とを具えることを特徴と
    するデータ再生装置。
  7. 【請求項7】記録媒体から再生された再生信号を増幅し
    て出力する利得制御増幅回路と、上記利得制御増幅回路
    によつて増幅された再生信号をアナログデイジタル変換
    して出力するアナログデイジタル変換回路と、上記アナ
    ログデイジタル変換回路から入力されるアナログデイジ
    タル変換出力信号をゼロを中心値として含む多値を通る
    多値信号又はゼロを中心とする非ゼロの多値を通る多値
    信号に波形等化して出力する波形等化回路と、上記多値
    信号を入力して多値識別し、元のデイジタル信号を復号
    する信号検出回路とを有するデータ再生装置において、 上記アナログデイジタル変換出力信号を一定期間ピーク
    ホールドして当該期間内における上記アナログデイジタ
    ル変換出力信号の最大値を検出する最大値検出回路と、 上記最大値の複数期間に亘る平滑出力に基づいて上記利
    得制御増幅回路の利得を制御する利得制御回路と、 上記信号検出回路が上記多値信号の符号値を多値識別す
    る前に、予め上記多値信号をサンプル点ごと仮検出する
    ことにより推定値を求める仮検出回路と、 上記仮検出によつて非ゼロであると推定されたサンプル
    点については推定値と最大符号値との比の逆比を上記多
    値信号に乗算することにより上記最大符号値に相当する
    電圧値を生成し、上記仮検出によつてゼロであると推定
    されたサンプル点については当該サンプル点に対して直
    前のサンプル点の電圧値を保持し、当該電圧値の平滑出
    力を上記多値信号のエンベロープ波形として出力するエ
    ンベロープ作成回路と、 上記エンベロープ波形に基づいて上記信号検出回路が多
    値識別に用いるしきい値を生成するしきい値生成回路と
    を具えることを特徴とするデータ再生装置。
  8. 【請求項8】記録媒体から再生された再生信号を増幅し
    て出力する利得制御増幅回路と、上記利得制御増幅回路
    によつて増幅された再生信号をゼロを中心値として含む
    多値を通る多値信号又はゼロを中心とする非ゼロの多値
    を通る多値信号に波形等化して出力する波形等化回路
    と、上記多値信号をアナログデイジタル変換して出力す
    るアナログデイジタル変換回路と、上記アナログデイジ
    タル変換回路からアナログデイジタル変換出力信号を入
    力して多値識別し、元のデイジタル信号を復号する信号
    検出回路とを有するデータ再生装置において、 上記アナログデイジタル変換出力信号を一定期間ピーク
    ホールドして当該期間内における上記アナログデイジタ
    ル変換出力信号の最大値を検出する最大値検出回路と、 上記最大値の複数期間に亘る平滑出力に基づいて上記利
    得制御増幅回路の利得を制御する利得制御回路と、 上記信号検出回路が上記アナログデイジタル変換出力信
    号の符号値を多値識別する前に、予め上記アナログデイ
    ジタル変換出力信号をサンプル点ごと仮検出することに
    より推定値を求める仮検出回路と、 上記仮検出によつて非ゼロであると推定されたサンプル
    点については推定値と最大符号値との比の逆比を上記ア
    ナログデイジタル変換出力信号に乗算することにより上
    記最大符号値に相当する電圧値を生成し、上記仮検出に
    よつてゼロであると推定されたサンプル点については当
    該サンプル点に対して直前のサンプル点の電圧値を保持
    し、当該電圧値の平滑出力を上記アナログデイジタル変
    換出力信号のエンベロープ波形として出力するエンベロ
    ープ作成回路と、 上記エンベロープ波形に基づいて上記信号検出回路が多
    値識別に用いるしきい値を生成するしきい値生成回路と
    を具えることを特徴とするデータ再生装置。
  9. 【請求項9】記録媒体から再生された再生信号を増幅し
    て出力する第1の利得制御増幅回路と、上記第1の利得
    制御増幅回路によつて増幅された再生信号をアナログデ
    イジタル変換して出力するアナログデイジタル変換回路
    と、上記アナログデイジタル変換回路から入力されるア
    ナログデイジタル変換出力信号をゼロを中心値として含
    む多値を通る多値信号又はゼロを中心とする非ゼロの多
    値を通る多値信号に波形等化して出力する波形等化回路
    と、上記多値信号を増幅して出力する第2の利得制御増
    幅回路と、上記第2の利得制御増幅回路によつて増幅さ
    れた多値信号を入力して多値識別し、元のデイジタル信
    号を復号する信号検出回路とを有するデータ再生装置に
    おいて、 上記アナログデイジタル変換出力信号を一定期間ピーク
    ホールドして当該期間内における上記アナログデイジタ
    ル変換出力信号の最大値を検出する最大値検出回路と、 上記最大値の複数期間に亘る平滑出力に基づいて上記第
    1の利得制御増幅回路の利得を制御する第1の利得制御
    回路と、 上記波形等化回路が等化した上記多値信号を上記第2の
    利得制御増幅回路が増幅する前に、予め上記多値信号の
    値をサンプル点ごと仮検出することにより推定値を求め
    る仮検出回路と、 上記仮検出によつて非ゼロであると推定されたサンプル
    点については推定値と最大符号値との比の逆比を上記ア
    ナログデイジタル変換出力信号に乗算することにより上
    記最大符号値に相当する電圧値を生成し、上記仮検出に
    よつてゼロであると推定されたサンプル点については当
    該サンプル点に対して直前のサンプル点の電圧値を保持
    し、当該電圧値の平滑出力を上記多値信号のエンベロー
    プ波形として出力するエンベロープ作成回路と、 上記エンベロープ波形に基づいて上記第2の利得制御増
    幅回路の利得を制御する利得制御回路とを具えることを
    特徴とするデータ再生装置。
  10. 【請求項10】記録媒体から再生された再生信号を増幅
    して出力する第1の利得制御増幅回路と、上記第1の利
    得制御増幅回路によつて増幅された再生信号をゼロを中
    心値として含む多値を通る多値信号又はゼロを中心とす
    る非ゼロの多値を通る多値信号に波形等化して出力する
    波形等化回路と、上記多値信号をアナログデイジタル変
    換して出力するアナログデイジタル変換回路と、当該ア
    ナログデイジタル変換回路から入力されるアナログデイ
    ジタル変換出力信号を増幅して出力する第2の利得制御
    増幅回路と、上記第2の利得制御増幅回路によつて増幅
    されたアナログデイジタル変換出力信号を入力して多値
    識別し、元のデイジタル信号を復号する信号検出回路と
    を有するデータ再生装置において、 上記アナログデイジタル変換出力信号を一定期間ピーク
    ホールドして当該期間内における上記アナログデイジタ
    ル変換出力信号の最大値を検出する最大値検出回路と、 上記最大値の複数期間に亘る平滑出力に基づいて上記第
    1の利得制御増幅回路の利得を制御する第1の利得制御
    回路と、 上記アナログデイジタル変換回路がアナログデイジタル
    変換した上記アナログデイジタル変換出力信号を上記第
    2の利得制御増幅回路が増幅する前に、予め上記アナロ
    グデイジタル変換出力信号の値をサンプル点ごと仮検出
    することにより推定値を求める仮検出回路と、 上記仮検出によつて非ゼロであると推定されたサンプル
    点については推定値と最大符号値との比の逆比を上記ア
    ナログデイジタル変換出力信号に乗算することにより上
    記最大符号値に相当する電圧値を生成し、上記仮検出に
    よつてゼロであると推定されたサンプル点については当
    該サンプル点に対して直前のサンプル点の電圧値を保持
    し、当該電圧値の平滑出力を上記アナログデイジタル変
    換出力信号のエンベロープ波形として出力するエンベロ
    ープ作成回路と、 上記エンベロープ波形に基づいて上記第2の利得制御増
    幅回路の利得を制御する第2の利得制御回路とを具える
    ことを特徴とするデータ再生装置。
  11. 【請求項11】上記エンベロープ作成回路は再帰的な階
    層構造を有し、下位の階層に属するエンベロープ作成回
    路部によつて作成されたエンベロープ波形を基に上記多
    値信号を再度仮検出し、当該仮検出結果に基づいて上記
    多値信号のエンベロープ波形を再度作成し、最上位の階
    層に属するエンベロープ作成回路部によつて作成された
    エンベロープ波形を上記しきい値生成回路に出力するこ
    とを特徴とする請求項1、請求項3又は請求項7に記載
    のデータ再生装置。
  12. 【請求項12】上記エンベロープ作成回路は再帰的な階
    層構造を有し、下位の階層に属するエンベロープ作成回
    路部によつて作成されたエンベロープ波形を基に上記ア
    ナログデイジタル変換出力信号を再度仮検出し、当該仮
    検出結果に基づいて上記アナログデイジタル変換出力信
    号のエンベロープ波形を再度作成し、最上位の階層に属
    するエンベロープ作成回路部によつて作成されたエンベ
    ロープ波形を上記しきい値生成回路に出力することを特
    徴とする請求項4又は請求項8に記載のデータ再生装
    置。
  13. 【請求項13】上記エンベロープ作成回路は再帰的な階
    層構造を有し、下位の階層に属するエンベロープ作成回
    路部によつて作成されたエンベロープ波形を基に上記多
    値信号を再度仮検出し、当該仮検出結果に基づいて上記
    多値信号のエンベロープ波形を再度作成し、最上位の階
    層に属するエンベロープ作成回路部によつて作成された
    エンベロープ波形を上記利得制御回路に出力することを
    特徴とする請求項2、請求項5又は請求項9に記載のデ
    ータ再生装置。
  14. 【請求項14】上記エンベロープ作成回路は階層構造を
    有し、下位の階層に属するエンベロープ作成回路部によ
    つて作成されたエンベロープ波形を基に上記アナログデ
    イジタル変換出力信号を再度仮検出し、当該仮検出結果
    に基づいて上記アナログデイジタル変換出力信号のエン
    ベロープ波形を再度作成し、最上位の階層に属するエン
    ベロープ作成回路部によつて作成されたエンベロープ波
    形を上記利得制御回路に出力することを特徴とする請求
    項6又は請求項10に記載のデータ再生装置。
  15. 【請求項15】上記波形等化回路はパーシヤルレスポン
    ス方式によつて等化することを特徴とする請求項1、請
    求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請
    求項7、請求項8、請求項9、請求項10、請求項1
    1、請求項12、請求項13又は請求項14に記載のデ
    ータ再生装置。
  16. 【請求項16】上記記録媒体は磁気テープであることを
    特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、
    請求項5、請求項6、請求項7、請求項8、請求項9、
    請求項10、請求項11、請求項12、請求項13、請
    求項14又は請求項15に記載のデータ再生装置。
  17. 【請求項17】上記記録媒体は光デイスクであることを
    特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、
    請求項5、請求項6、請求項7、請求項8、請求項9、
    請求項10、請求項11、請求項12、請求項13、請
    求項14又は請求項15に記載のデータ再生装置。
  18. 【請求項18】上記再生信号は音声信号を含むことを特
    徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請
    求項5、請求項6、請求項7、請求項8、請求項9、請
    求項10、請求項11、請求項12、請求項13、請求
    項14、請求項15、請求項16又は請求項17に記載
    のデータ再生装置。
  19. 【請求項19】上記再生信号は映像信号を含むことを特
    徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請
    求項5、請求項6、請求項7、請求項8、請求項9、請
    求項10、請求項11、請求項12、請求項13、請求
    項14、請求項15、請求項16又は請求項17に記載
    のデータ再生装置。
  20. 【請求項20】上記再生信号は文字情報信号を含むこと
    を特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項
    4、請求項5、請求項6、請求項7、請求項8、請求項
    9、請求項10、請求項11、請求項12、請求項1
    3、請求項14、請求項15、請求項16又は請求項1
    7に記載のデータ再生装置。
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