JP3536973B2 - 同軸プローブおよび該同軸プローブを用いた走査型マイクロ波顕微鏡 - Google Patents

同軸プローブおよび該同軸プローブを用いた走査型マイクロ波顕微鏡

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JP3536973B2 JP2000119516A JP2000119516A JP3536973B2 JP 3536973 B2 JP3536973 B2 JP 3536973B2 JP 2000119516 A JP2000119516 A JP 2000119516A JP 2000119516 A JP2000119516 A JP 2000119516A JP 3536973 B2 JP3536973 B2 JP 3536973B2
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    • G01Q60/46SCM [Scanning Capacitance Microscopy] or apparatus therefor, e.g. SCM probes
    • G01Q60/48Probes, their manufacture, or their related instrumentation, e.g. holders
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y35/00Methods or apparatus for measurement or analysis of nanostructures

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  • Length-Measuring Devices Using Wave Or Particle Radiation (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、試料面を微細な探
針でなぞって表面形状および電気特性などの物理情報を
観察するために用いる同軸プローブと、その同軸プロー
ブを用いて試料面を走査して試料に関わる物理情報を収
集して画像化する走査型マイクロ波顕微鏡に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】走査型探針顕微鏡は、原子レベル例えば
ナノメートルnm以下の測定分解能を有しており、しか
も高さ分布情報を取込んだ凹凸情報から3次元形状を画
像化することができ、各種の分野での応用が開発されて
いる。
【0003】ところで、マイクロ波により励振されてい
る同軸共振器を構成する同軸ケーブルの一端に開口があ
るとき、前記同軸ケーブルの開口部を試料面に近接させ
ると、開口部のインピーダンス(電気的カップリング)
が変化して、同軸共振器の共振周波数がシフトしまたQ
値が変化する。
【0004】したがって、前記同軸ケーブルの開口部を
試料面に沿って走査すれば、周波数シフト或いはQ値の
変化が起こり、これらの変化をコントラストとして画像
化することができる。
【0005】前記原理を利用した走査型マイクロ波顕微
鏡が開発されており、この走査型マイクロ波顕微鏡は、
例えば導電性の試料面より僅か上方位置に同軸ケーブル
の開放端を配置して、前記同軸ケーブルの開放端を試料
面に沿って走査し、設定された同軸ケーブルの開放端と
試料面との相対的な距離に依存した周波数シフトなどを
検出して画像化している(Applied Physi
cs Letters、vol.72、1778〜17
80頁、1998)。
【0006】上述したような画像化は1972年代から
試みられてきており、近年の走査型プローブ顕微鏡の発
展とともに、より優れた技術が開発されている。
【0007】走査型マイクロ波顕微鏡の画像分解能につ
いてみると、マイクロ波波長の千分の1程度或いはそれ
以下になっており、この顕微鏡がいわゆる近接場顕微鏡
になっていることを示している。
【0008】特に走査型マイクロ波顕微鏡が共振周波数
シフト及び/又はQ値の変化を検出する点は、試料と同
軸共振器からなる系の保存エネルギー及び/又は散逸エ
ネルギーの変化を検出していることに対応している。
【0009】走査型マイクロ波顕微鏡の面内分解能は、
同軸ケーブルの中心導体の先端が試料を見込む径の数分
の1程度であるとされるが、基本的に電場分布が関わる
前記走査型マイクロ波顕微鏡において、このような見積
もりが許されるためには、前記同軸ケーブルの中心導体
の先端の径と同程度或いはより短い距離で試料面に近接
している必要がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の走査型マイクロ波顕微鏡では、同軸共振器を構
成する同軸ケーブルの開放端をそのまま利用する、すな
わち同軸ケーブルの中心導体を利用して試料面に近接位
置させることから、最近接位置は同軸ケーブルの中心導
体の径からすると数μm程度であり、それより短い距離
間隔に設定することは、同軸ケーブルの開放端側の中心
導体と試料面との衝突、或いは制御できない接触の原因
となり、より近接した位置においてその力を発揮する近
接場顕微鏡の特徴を生かしきれていないという問題があ
る。
【0011】本発明の目的は、試料・探針間の距離を原
子間力顕微鏡で一般的なレベルまで接近あるいは接触さ
せて、表面凹凸に沿って電気インピーダンスの測定を可
能とする同軸プローブと、前記同軸プローブを用いた走
査型マイクロ波顕微鏡を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る同軸プローブは、同軸ケーブル側或い
は同軸コネクターの中心導体に平面導波路を介して導
性センサーを電気的に接続し同軸共振器を構成した同
プローブであって、前記導電性センサーは、片持ち梁構
造のカンチレバーと、前記カンチレバーの自由端に設け
られた探針との組合せからなるものである
【0013】また前記平面導波路は、基板と、前記基板
に形成されたストリップラインから構成されたものであ
る。
【0014】
【0015】また、前記導電性センサーは、前記カンチ
レバーの力学的曲げ運動の共振周波数の近傍で励振され
ものである。また、前記導電性センサー及び/又は前
記導電性センサーと一体である支持体は、取り外し取り
付け可能である。
【0016】
【0017】
【0018】また導電性センサーを有する同軸プローブ
であって、 前記導電性センサーは、同軸ケーブル或い
は同軸コネクターの中心導体を延長して構成したカンチ
レバーであって、カンチレバーの先端側を屈曲し、か
つその屈曲先端を先鋭化して構成した探針を含むもので
ある。
【0019】また本発明に係る走査型マイクロ波顕微鏡
は、マイクロ波発振器,方向性結合器,同軸共振器,検
波器を構成要素に含むマイクロ波共振に関わる物理量の
測定系と、制御装置とを有する走査型マイクロ波顕微鏡
において、前記同軸共振器は、開放端側の中心導体に導
電性センサーを備えた同軸コネクター或いは同軸ケーブ
ルを含むものであり、前記導電性センサーは、カンチレ
バーと探針との組合せからなり、前記制御装置は、前記
導電性センサーのカンチレバーの曲げ変位に関わる信号
を検出して前記導電性センサーの探針と試料面との相対
的な距離を制御し、試料面を走査して試料に関わる物理
情報を収集して画像化する機能を有するものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
より説明する。
【0021】図7に示すように本発明に係る走査型マイ
クロ波顕微鏡は、マイクロ波発振器329,方向性結合
器330,同軸プローブ(同軸共振器)100,検波器
331を構成要素に含むマイクロ波共振に関わる物理量
の測定系と、制御装置とを有する走査型マイクロ波顕微
鏡において、前記同軸プローブ100は、開放端側の中
心導体107に導電性センサー109を備えた同軸ケー
ブル(或いは同軸コネクター)108を含むものであ
り、前記導電性センサー109は、カンチレバー109
aと探針109bとの組合せから構成されており、前記
制御装置は、前記導電性センサー109のカンチレバー
109aの曲げ変位に関わる信号を検出して前記導電性
センサー109の探針109bと試料325との相対的
な距離を制御し、試料面を走査して試料に関わる物理情
報を収集して画像化する機能を有するように構成されて
いる。
【0022】前記制御装置は、前記導電性センサー10
9のカンチレバー109aの曲げ変位に関わる信号を検
出して前記導電性センサー109の探針109bと試料
325との相対的な距離を制御するために、同軸プロー
ブ100のカンチレバー109aの先端にレーザー光を
照射し、光テコによりカンチレバー109aの曲げ変位
を検出し、試料325と探針109bとの相対的な距離
をサブナノメートルの分解能で制御する制御系を付加す
るとともに、前記探針109bと試料325とを相対的
に走査してトポグラフィーと試料面素片に関わる同軸プ
ローブ100と試料325の電気的なカップリングに関
わる共振特性を測定して画像化するようになっている。
【0023】前記制御装置が有する制御系には、レーザ
ー光源320,分割フォトダイオード321,位置検出
器322,誤差増幅器323,帰還制御器324,アク
チュエーター326,コンピューター327が含まれて
いる。
【0024】図7に示す本発明に係る同軸プローブ10
0を用いた走査型マイクロ波顕微鏡について説明する。
【0025】図7に示すように同軸プローブ100に備
えた導電性センサー109の先端ではレーザー光源32
0からの光を受けて反射し、その反射光は分割フォトダ
イオード321により受光され、位置検出器322は分
割フォトダイオード321により受光された信号に基い
て導電性センサー109の先端の変位に関わる信号Vc
を出力する。
【0026】位置検出器322から出力された信号Vc
と設定値であるVspとの差が誤差増幅器323により
増幅され、その増幅された信号が帰還制御器324を経
てアクチュエーター326に入力され、アクチュエータ
ー326は同軸プローブ100の探針109bと試料3
25との相対的な距離を定常的に制御する。
【0027】このように同軸プローブ100の探針10
9bと試料325との相対的な距離が制御されている状
態で、コンピューター327はマイクロ波発振器329
にマイクロ波を送出するように指示し、マイクロ波発振
器329から発振されたマイクロ波は方向性結合器33
0を通って同軸ケーブル108により構成される同軸共
振器に電気的な共振を引き起こす。
【0028】方向性結合器330を通して伝送される試
料325からの反射波の振幅を検波器331によって検
出し、その検出された振幅に基いてコンピューター32
7はマイクロ波発振器329の発振周波数を共振の中心
に保持するよう制御することにより同軸プローブ100
の共振状態が保持される。
【0029】コンピューター327は走査のための信号
をアクチュエーター328に送出するとともに表面凹凸
に関わるアクチュエーター326への制御信号を収集
し、共振状態の保持に要するマイクロ波周波数(すなわ
ち共振周波数)、及び反射マイクロ波の(損失に関わ
る)振幅(検波器331の出力)を走査とともに収集し
てそれぞれ画像化する。
【0030】次に図7に示す本発明に係る走査型マイク
ロ波顕微鏡に用いる同軸プローブ100の具体例を図1
〜図6を用いて説明する。
【0031】(実施形態1)図1(a)は、本発明の実
施形態1に係る同軸プローブの中心導体の軸を含む面で
断面した平面図、(b)は同側面図である。
【0032】図1に示す本発明の実施形態1に係る同軸
プローブ100は、同軸共振器を構成する同軸ケーブル
108の開放端側の中心導体107に導電性センサー1
09を平面導波路101を介して電気的に接続したもの
である。
【0033】前記平面導波路101は、基板101a
と、前記基板101aに形成されたストリップライン1
01bから構成されている。前記導電性センサー109
は、片持ち梁構造のカンチレバー109aと、カンチレ
バー109aの自由端に設けられた探針109bとの組
合せから構成されている。
【0034】前記カンチレバー109aの一端はストリ
ップライン101bの一端に電気的に接続され、ストリ
ップライン101bの他端は同軸ケーブル108の中心
導体107に電気的に接続されている。
【0035】同軸ケーブル108の開放端中心導体10
7に先端の鋭い導電性探針109bを組み込み、さらに
その探針109bの変位を敏感に検知することを目的と
して、およそ4mm角ほどの基板101a上にストリッ
プライン101bを形成し、支持体(数mm角、厚み
0.5mm)105と一体のカンチレバー109aの一
端をストリップライン101bの一端にIn合金により
電気的に、そのストリップライン101bの他端を同軸
ケーブル108の中心導体107に接続している。
【0036】支持体105とカンチレバー109aは同
軸ケーブル108の開放端側中心導体107の延長線上
にあって、その中心導体107の軸から僅かに傾いてお
り、探針109bが試料に極めて接近しても同軸ケーブ
ル108及び基板101aが試料に接触しないように構
成される。
【0037】さらに本発明の実施形態1によれば、試料
・探針間の距離を原子間力顕微鏡で一般的なレベルまで
接近あるいは接触させて、表面凹凸に沿って電気インピ
ーダンスを測定することができる。
【0038】(実施形態2)図2(a)は、本発明の実
施形態2に係る同軸プローブを示す平面図、(b)は同
側面図である。
【0039】図2に示す本発明の実施形態2に係る同軸
プローブは、同軸共振器を構成する同軸ケーブル108
の開放端側の中心導体(図示略、図1に示す中心導体1
07に相当する。)に導電性センサー109を平面導波
路101を介して取付け取外し可能であって、かつ電気
的に接続したものである。
【0040】前記平面導波路101は、基板101a
と、前記基板101aに形成されたストリップライン1
01bから構成されている。前記導電性センサー109
は、片持ち梁構造のカンチレバー109aと、カンチレ
バー109aの自由端に設けられた探針109bとの組
合せから構成されている。
【0041】前記同軸ケーブル108はコネクタ108
aを備えており、このコネクタ108aに同軸コネクタ
200が着脱可能に結合され、結合状態で同軸コネクタ
200の図示しない中心導体が同軸ケーブル108の開
放端中心導体(107)に電気的に接続されるようにな
っている。
【0042】前記導電性センサー109と平面導波路1
01は同軸コネクタ200に取付けられている。前記カ
ンチレバー109aの一端はストリップライン101b
の一端に電気的に接続され、ストリップライン101b
の他端は同軸コネクタ200の図示しない中心導体に電
気的に接続されている。
【0043】同軸コネクタ200の開放端中心導体に先
端の鋭い導電性探針109bを組み込み、さらにその探
針109bの変位を敏感に検知することを目的として、
およそ4mm角ほどの基板101a上にストリップライ
ン101bを形成し、支持体(数mm角、厚み0.5m
m)105と一体のカンチレバー109aの一端をスト
リップライン101bの一端にIn合金により電気的に
接続している。
【0044】また支持体105とカンチレバー109a
は同軸コネクタ200の開放端側中心導体の延長線上に
あって、その中心導体の軸から僅かに傾いており、探針
109bが試料に極めて接近しても同軸コネクタ200
及び基板101aが試料(325)に接触しないように
構成されている。
【0045】したがって本発明の実施形態2によれば、
試料・探針間の距離を原子間力顕微鏡で一般的なレベル
まで接近あるいは接触させて、表面凹凸に沿った電気容
量を測定することができるとともに、同軸コネクタ20
0を交換することにより、導電性センサー109と平面
導波路101を種々のものに交換することができるとい
う利点を有している。
【0046】(実施形態3)図3(a)は、本発明の実
施形態3に係る同軸プローブの中心導体の軸を含む面で
断面した平面図、(b)は同側面図である。
【0047】図3に示す本発明の実施形態3は、図1に
示す本発明の実施形態1を改良したものである。図1に
示す実施形態1では導電性センサーを平面導波路に一体
に組付けたが、本実施形態3では取付け取外し可能とし
たものである。
【0048】図3に示す本発明の実施形態3に係る同軸
プローブにおいて、同軸共振器を構成する同軸ケーブル
108の開放端側の中心導体107に導電性センサー1
09を平面導波路101を介して電気的に接続した構
成、及びその他の構成は、図1に示す実施形態と同一の
構成となっている。同一構成には同一番号を付してい
る。
【0049】図3に示す実施形態3においては、同軸ケ
ーブル108の開放端に絶縁性のセンサーホルダー11
1を取付け、前記センサーホルダー111に押付けネジ
112を設けている。
【0050】そして前記センサーホルダー111に同軸
プローブ100の支持体105を保持し、かつ支持体1
05を押付けネジ112で締付けて、カンチレバー10
9aをストリップライン101bに電気的に導通させて
いる。
【0051】したがって本発明の実施形態3によれば、
試料・探針間の距離を原子間力顕微鏡で一般的なレベル
まで接近あるいは接触させて、表面凹凸に沿った電気容
量を測定することができるとともに、同軸プローブ10
0を交換することにより、導電性センサー109を種々
のものに交換することができるという利点を有してい
る。
【0052】(実施形態4)図4(a)は、本発明の実
施形態4に係る同軸プローブの中心導体の軸を含む面で
断面した平面図、(b)は同側面図である。
【0053】図4に示す本発明の実施形態4は、図3に
示す実施形態3を改良したものであり、図4に示す本発
明の実施形態4は、実施形態3における絶縁性センサー
ホルダー111に小型圧電素子113を設け、その小型
圧電素子113の電極端子を外に引き出した構造とした
ものである。
【0054】小型圧電素子113は接地電位の電極を間
に置いてセンサーホルダー111と一体であり、押付け
ネジ112はセンサーホルダー111と小型圧電素子1
13と支持体105を押付け、かつカンチレバー109
aをストリップライン101bに電気的に導通させてい
る。
【0055】したがって本発明の実施形態4によれば、
押付けネジ112を緩めれば同軸プローブ100を取り
外しできる。さらに小型圧電素子113から引出した電
極端子114に同軸プローブ100の力学的共振周波数
近傍の周波数の交流電圧を印加することにより、同軸プ
ローブ100に共振的な曲げ運動を誘起することがで
き、探針109bの先端を試料面と周期的に接触させる
ことができるという利点を有している。
【0056】(実施形態5)図5(a)は、本発明の実
施形態5に係る同軸プローブの中心導体の軸を含む面で
断面した平面図、(b)は同側面図である。
【0057】図5に示す本発明の実施形態5は、図4に
示す実施形態4を改良したものであり、図5に示す本発
明の実施形態5は、実施形態4における同軸プローブを
取付け取外す機構を例えば板バネあるいはスプリングな
どとセンサーホルダーとで構成したものである。
【0058】図5に示す本発明の実施形態5では、探針
109bとカンチレバー109aを支持する導電性セン
サー109は絶縁性のセンサホルダー111にバネ11
5とレバー116の力により押さえられ基板101aの
ストリップライン101bと電気的に接続される。
【0059】ストリップライン101bは同軸ケーブル
108の中心導体107に接続されている。センサホル
ダー111に前記実施態様4と同様に小型圧電素子11
3を設ければプローブ100に共振的な曲げ振動を誘起
することができる。
【0060】したがって本発明の実施形態5によれば、
レバー116を押開くと同軸プローブ100を取外すこ
とができる。
【0061】(実施形態6)図6(a)は、本発明の実
施形態6に係る同軸プローブの中心導体の軸を含む面で
断面した平面図、(b)は同側面図である。
【0062】図6に示す本発明の実施形態6に係る同軸
プローブは、同軸共振器を構成する同軸ケーブル(或い
は同軸コネクタ)108の中心導体107の開放端側に
導電性センサー109を一体に形成したものである。
【0063】また前記導電性センサー109は、前記同
軸ケーブル108の開放端側の中心導体107を延長し
て構成したカンチレバー109aと、カンチレバー10
9aの先端側を屈曲し、かつその屈曲先端を先鋭化して
構成した探針109bとの組合せからなるものである。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、試
料と同軸プローブとの距離を原子間力顕微鏡で一般的な
レベルまで接近あるいは接触させて、試料表面の凹凸に
沿った電気容量の測定を行うことができる。
【0065】さらに例えば原子間力顕微鏡で使用する導
電性センサーの交換を行うことができ、測定に最適な同
軸プローブを用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の実施形態1に係る同軸プロ
ーブの中心導体の軸を含む面で断面した平面図、(b)
は同側面図である。
【図2】(a)は、本発明の実施形態2に係る同軸プロ
ーブを示す平面図、(b)は同側面図である。
【図3】(a)は、本発明の実施形態3に係る同軸プロ
ーブの中心導体の軸を含む面で断面した平面図、(b)
は同側面図である。
【図4】(a)は、本発明の実施形態4に係る同軸プロ
ーブの中心導体の軸を含む面で断面した平面図、(b)
は同側面図である。
【図5】(a)は、本発明の実施形態5に係る同軸プロ
ーブの中心導体の軸を含む面で断面した平面図、(b)
は同側面図である。
【図6】(a)は、本発明の実施形態6に係る同軸プロ
ーブの中心導体の軸を含む面で断面した平面図、(b)
は同側面図である。
【図7】本発明に係る走査型マイクロ波顕微鏡を示す構
成図である。
【符号の説明】
100 同軸プローブ 100a 基板 101b ストリップライン 105 支持体 107 中心導体 108 同軸ケーブル 109 導電性センサー 109a カンチレバー 109b 探針 200 同軸コネクタ 322 位置検出器 323 誤差増幅器 324 帰還制御器 329 マイクロ波発信機 330 方向性結合器 331 検波器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内藤 裕一 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気 株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−164514(JP,A) 米国特許5821410(US,A) 米国特許5900618(US,A) 国際公開99/16102(WO,A1) C.P.Vlahacos,Quan titative topograph ic imaging using a near−field scanni ng microwave micro scope,APPLIED PHYS ICS LETTERS,米国,Ame rican Institute of Physics,1998年,VOLUM E 72. NUMBER 14,p.1778 −1780 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 13/10 - 13/24 G12B 21/00 - 21/24 G01B 15/00 - 15/08

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同軸ケーブル側或いは同軸コネクターの
    中心導体に平面導波路を介して導電性センサーを電気的
    に接続し同軸共振器を構成した同軸プローブであって、 前記導電性センサーは、片持ち梁構造のカンチレバー
    と、前記カンチレバーの自由端に設けられた探針との組
    合せからなるものである ことを特徴とする同軸プロー
    ブ。
  2. 【請求項2】 前記平面導波路は、基板と、前記基板に
    形成されたストリップラインから構成されたものである
    ことを特徴とする請求項1に記載の同軸プローブ。
  3. 【請求項3】 前記導電性センサーは、前記カンチレバ
    ーの力学的曲げ運動の共振周波数の近傍で励振される
    とを特徴とする請求項1又はに記載の同軸プローブ。
  4. 【請求項4】 前記導電性センサー及び/又は前記導電
    性センサーと一体である支持体は、取り外し取り付け可
    能であることを特徴とする請求項1,2又は3に記載の
    同軸プローブ。
  5. 【請求項5】 導電性センサーを有する同軸プローブで
    あって、前記導電性センサーは、同軸ケーブル或いは同
    軸コネクターの中心導体を延長して構成したカンチレバ
    ーであって、該カンチレバーの先端側を屈曲し、かつそ
    の屈曲先端を先鋭化して構成した探針を含むことを特徴
    とする同軸プローブ。
  6. 【請求項6】 マイクロ波発振器,方向性結合器,同軸
    共振器,検波器を構成要素に含むマイクロ波共振に関わ
    る物理量の測定系と、制御装置とを有する走査型マイク
    ロ波顕微鏡において、 前記同軸共振器は、同軸の中心導体の一端に導電性セン
    サーを備えた同軸コネクター或いは同軸ケーブルを含む
    ものであり、 前記導電性センサーは、カンチレバーと探針との組合せ
    からなり、 前記制御装置は、前記導電性センサーのカンチレバーの
    曲げ変位に関わる信号を検出して前記導電性センサーの
    探針と試料面との相対的な距離を制御し、試料面を走査
    して試料に関わる物理情報を収集して画像化する機能を
    有するものであることを特徴とする走査型マイクロ波顕
    微鏡。
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