JPH06258072A - 圧電体薄膜評価装置、原子間力顕微鏡 - Google Patents

圧電体薄膜評価装置、原子間力顕微鏡

Info

Publication number
JPH06258072A
JPH06258072A JP4830793A JP4830793A JPH06258072A JP H06258072 A JPH06258072 A JP H06258072A JP 4830793 A JP4830793 A JP 4830793A JP 4830793 A JP4830793 A JP 4830793A JP H06258072 A JPH06258072 A JP H06258072A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thin film
piezoelectric thin
cantilever
electrode
piezoelectric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4830793A
Other languages
English (en)
Inventor
Keisuke Yamamoto
敬介 山本
Takehiko Kawasaki
岳彦 川崎
Yoshio Suzuki
義勇 鈴木
Harunori Kawada
春紀 河田
Masahiko Miyamoto
雅彦 宮本
Akira Kuroda
亮 黒田
Katsunori Aihara
克紀 相原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP4830793A priority Critical patent/JPH06258072A/ja
Publication of JPH06258072A publication Critical patent/JPH06258072A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧電体薄膜の圧電性を精度よく測定し、櫛形
電極を形成するためのリソグラフィーやパターニングを
必要としない。 【構成】 圧電体薄膜103上の上部電極104にカン
チレバー106の自由端部が接触した状態で、カンチレ
バー106の表面に光源109より光ビームが照射さ
れ、カンチレバー106より反射された反射光ビームの
位置が位置検出素子110により検出される。そして、
電流電圧測定器113により圧電体薄膜103の上下電
極間に電圧が印加されると、圧電体薄膜103が歪んで
カンチレバー106の自由端部が変位し、カンチレバー
106より反射する光ビームが位置検出素子110上に
てずれて入射される。したがって、このときの位置検出
素子110からの検出信号に基づいて、位置検出信号処
理回路111およびCPU114により圧電性薄膜の圧
電性が評価される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
[その1]本発明は、圧電体薄膜の圧電性を測定する圧
電体薄膜評価装置に関する。
【0002】[その2]本発明は、固体表面の構造や三
次元形状を評価する原子間力顕微鏡装置(Atomic
Force Microscope:以下「AFM」
と記す)に関する。
【0003】
【従来の技術】
[その1]64M以降の大容量DRAMや不揮発性メモ
リーへの応用を目指し、PZTで代表される高誘電率,
強誘電体材料の薄膜の研究が活発になっている。
【0004】また、ZnO薄膜で代表される、表面弾性
波素子(SAW デバイス)等は、すでに実用化されて
いる。
【0005】近年半導体プロセス技術を背景にして半導
体を機械的構造体として用いた半導体圧力センサー、半
導体加速度センサー、マイクロアクチュエーター等の機
械的電気素子(マイクロメカニクス)が脚光を浴びるよ
うになってきた。このような領域においても圧電体薄膜
はいろいろな応用が考えられる。一般に圧電体薄膜は、
スパッタ法や、CVD法、ゾルゲル法等で作製される。
【0006】近年、圧電体薄膜を使った機能性デバイス
を試作するうえで、圧電体薄膜の基礎特性を把握するこ
とは、重要となっている。
【0007】従来から圧電体薄膜の圧電性の評価とし
て、弾性表面波による測定がある。図5は従来の圧電性
薄膜の圧電性評価方法を示した図である。この図のよう
に基板201の上に形成した圧電体薄膜202上に櫛形
電極203を形成し、圧電体薄膜からの圧電性により表
面波を励振させ、入力と出力間を測定し、表面波の伝搬
速度と、電気機械結合定数を算出する方法がある。
【0008】[その2]AFMは、試料表面に対して1
nm以下の距離にまで探針を接近させた時に、試料と探
針間に働く原子間力を探針を支持しているカンチレバー
の撓み量(変位量)から検出し、この原子間力を一定に
保つように試料と探針との距離を制御しながら試料表面
を走査することにより、試料表面の三次元形状を1nm
以下の分解能で観察するものである(Binnig e
t.al,Phys.Rev.Lett.56,930
(1986))。
【0009】かかるAFMによると、走査型トンネル顕
微鏡(Scanning Tunneling Mic
roscope,以下「STM」と記す)のように、試
料が導電性である必要がなく、導電性、絶縁性を問わず
あらゆる固体表面の構造や三次元形状を評価できる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
[その1]従来の弾性表面波の測定には、櫛形電極を形
成する必要があった。通常櫛形電極を形成するには、リ
ソグラフィーとパターニングにより作製される。弾性表
面波やバルク波(弾性波動)による圧電性の測定は、得
られる値は電気機械結合定数であり、基板や圧電体薄膜
の膜厚が異なると薄膜特有の圧電性を直接評価できず、
理論値と実験値を一致させることで圧電定数を評価して
いた。一般には、圧電体セラミクスは、棒状や板上のセ
ラミクスを作製し、直接、電界をあたえ変位量を計測し
圧電性を測定している。例えばPZT等の圧電定数、d
33は300×10-12 m/Vである。この場合の破壊電
圧は大抵数MV/cmである。この場合厚さ1mmでは
電圧を10kV以上印加でき、このときの圧電による変
位量は、300×10-12 m/V×10kV=3μmと
なり、通常の光学的手法や電気的手法により容易に検出
することができる。しかし圧電体薄膜は通常0.1〜5
μm程度の厚さなので耐圧が低く、その結果、印加電圧
は数V程度しかかけれず、0.3nm程度の変位量しか
得られない。実質的にこのオーダーの測定は困難であっ
た。このために従来から、櫛形電極による弾性表面波の
測定で圧電性の評価を行っていた。
【0011】本発明は上記従来技術にかかる課題に鑑み
てなされたものであって、圧電体薄膜の圧電性を精度よ
く測定し、櫛形電極を形成するためのリソグラフィーや
パターニングを必要としないことを目的とし、光てこ方
式を用いて微少変位を計測することができる圧電体薄膜
評価装置を提供することにある。
【0012】[その2]また、従来のAFM技術では、
図10のカンチレバーの概略構成図に示すような支持部
24に支持された片側支持のカンチレバー(canti
lever=片持ち梁)19が用いられており、又、こ
の例に限らず従来のAFMにおいてはほとんどがカンチ
レバー方式が用いられている。この場合、カンチレバー
19が試料27表面を走査する際、図11、12に示す
ように走査方向によってカンチレバー19の撓み方が異
なる為、探針21の高さ方向の変位検出が不安定になる
という不都合が、特に走査速度を高めた場合に生じてい
た。
【0013】こうした欠点を特開昭64−15602号
公報において、少なくとも2つの支持部をもった板材に
より改良が試みられている。しかしながら、この2つの
支持部による板材の場合も、図13および図14に示す
ように板材22の長手方向と直角な走査方向20に対し
ては、やはり探針21の高さ方向の変位検出において走
査方向20の影響を少なからず受けるとい問題点があっ
た。
【0014】さらに、上記カンチレバーおよび板材等の
あらゆるAFMにおける微少変位機構は、探針を有して
おり、この探針先端の良否がAFM像の分解能に影響す
る為、良好なAFM像が得られるように探針を選択する
場合や、走査を繰り返していくうちに探針先端にコンタ
ミ等が付着し、良好だったAFM像の分解能が低下す
る。したがって探針を交換する場合において、探針を含
んだカンチレバーや板材等の微少変位機構は、非常に頻
繁に着脱操作を行なう必要がある。AFMに用いるこう
した微少変位機構は、試料と探針とに作用する1×10
-9N〜1×10-7N程度の微弱な力を検出する為、ばね
定数が0.02〜0.5N/mと非常に撓み易く、ちょ
っとした外力でも変形,破壊してしまう為、上述したよ
うな微少変位機構の頻繁な着脱操作は、非常に熟練を要
する手間のかかる操作であり、しばしばそのカンチレバ
ーや板材を破損させてしまうといった問題点もあった。
【0015】本発明は上記従来技術にかかる問題点に鑑
みてなされたものであって、探針を含む微少変位機構の
取り扱いが容易であり、かつ得られるAFM像は走査方
向の影響を受けにくく常に安定で、早い走査速度にも対
応できる原子間力顕微鏡装置を提供することを目的とす
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】
[その1]上記目的を達成するための本発明の圧電体薄
膜評価装置は、表裏面にそれぞれ電極が形成された圧電
体薄膜の表電極に自由端部を接触させた片持ち梁部材
と、前記圧電体薄膜の表裏電極間に電圧を印加する電圧
印加手段と、前記片持ち梁部材の表面に光源より光ビー
ムを照射し、前記片持ち梁部材より反射された反射光ビ
ームの位置を検出する位置検出手段と、前記位置検出手
段からの検出信号をもとに、前記圧電性薄膜における変
位量および圧電定数を算出する算出手段とを備えたこと
を特徴とするものや、前記圧電体薄膜評価装置におい
て、前記片持ち梁部材は、電極を有するとともに、圧電
体薄膜の表電極に前記片持ち梁部材の電極を接触させて
おり、前記電圧印加手段に代えて、前記片持ち梁部材の
電極と前記圧電体薄膜の裏電極との間に電圧を印加し、
このときの圧電体薄膜の電気特性を測定する電気特性測
定手段が備えられたことを特徴とするもので、前記片持
ち梁部材の弾性定数が0.002〜0.5N/mである
ことを特徴とするものでもよい。
【0017】[その2]上記目的を達成するための本発
明は、試料の表面に微少変位機構の探針を接触走査し、
該探針の高さ方向の変位情報により該試料表面の構造や
三次元形状を評価する原子間力顕微鏡装置において、前
記微少変位機構が、共有する中心部より外側に向かって
各端部が互いに均等な角度で少なくとも三方向に延びる
変形可能な薄板と、前記中心部に設けられた探針と、前
記薄板を囲み、前記各端部を支持する枠状の板材とから
構成されたことを特徴とする。
【0018】
【作用】
[その1]上記のとおり構成された本発明では、表裏面
にそれぞれ電極が形成された圧電体薄膜の表電極に片持
ち梁部材の自由端部が接触した状態で、前記片持ち梁部
材の表面に光源より光ビームが照射され、前記片持ち梁
部材より反射された反射光ビームの位置が位置検出手段
により検出される。
【0019】ここで、電圧印加手段により前記圧電体薄
膜の表裏電極間に電圧が印加されると、前記圧電体薄膜
が逆圧電効果により歪み、前記片持ち梁部材の自由端部
が変位する。これにより、片持ち梁部材より反射する光
ビームが位置検出手段上にてずれて入射されるととも
に、そのずれ量が光てこの原理により前記片持ち梁部材
の自由端部の変位量に比べて拡大される。したがって、
前記圧電体薄膜の変位量が極微少でも位置検出手段から
の検出信号に基づいて、算出手段により前記圧電性薄膜
における変位量および圧電定数が算出される。
【0020】[その2]上記説明した構成のとおり本発
明では、AFMの微少変位機構において枠状の板材の中
心部に探針が設けられ、共有する中心部より外側に向か
って各端部が互いに均等な角度で少なくとも三方向に延
びる変形可能な薄板を用いる事で、X−Y方向のどの走
査方向に対しても走査方向の影響を受けにくくし、探針
の高さ方向の変位情報をより正確に抽出できるような原
子間力顕微鏡装置を与えるものである。
【0021】さらに、この作用を与える探針を設けた変
形可能な薄板は、枠状の板材により周囲を取り囲まれた
構造となっている為、外力に非常に敏感で、破損しやす
い変形可能な薄板部が、枠状の板材により保護されてお
り、実際のAFM測定の際、頻繁に行われるであろう探
針を含む微少変位機構の着脱時においても枠状の板材部
分を取り扱う事で、容易かつ迅速な作業が可能な原子間
力顕微鏡装置をも与えるものである。
【0022】
【実施例】
[その1]以下、本発明の圧電体薄膜評価装置の実施例
について図面を参照して具体的に詳述する。
【0023】(第1の実施例)図1は本発明の圧電体薄
膜評価装置の第1の実施例の構成を示す概略構成図であ
る。
【0024】この図に示すように本発明の圧電体薄膜評
価装置は、基板101上に下部電極102と圧電体薄膜
103と円盤状の上部電極104の順で形成される測定
試料115を用いて圧電体薄膜103を評価する装置で
あり、測定試料115は、通常の成膜方法として用いら
れるマスク蒸着で形状を作製している。
【0025】この測定試料115は、マイクロメーター
でXY軸方向に移動することができるXYステージ10
5上に保持されており、さらにそのXYステージ105
は、図示していないが外的振動をさけるために除震台上
に設置されている。またXYステージ105上方には、
測定試料115を観察することができる顕微鏡112が
任意設置されている。
【0026】一方、測定試料115上にはSi基板から
形成した片持ち梁部材としてのカンチレバー106が設
けられており、カンチレバー106は、その一端部が圧
電体薄膜103上の上部電極104と接触した際に電気
的に導通できるように電極117と弾性体116とから
構成されている。そして、カンチレバー106の他端部
はXYZ軸方向に移動可能なポジショナー107に取り
付けられている。
【0027】また、測定試料115の上方には、レーザ
ー光などを出射する光源109と、カンチレバー107
に光ビームを照射するためレンズ等の光学系からなる照
射手段108とが設けられている。そして照射手段10
8によりカンチレバー106に照射した光ビームは反射
光ビームとなって反射する。反射光ビームの反射方向に
は、この反射光ビームのずれ量を検出する位置検出素子
110が設けられている。このとき光源109からの光
ビームが照射手段108によりカンチレバー106に入
射し、カンチレバー106による反射光ビームが位置検
出素子110の中心に入射するように、光源109、照
射手段108および位置検出素子110はそれぞれ任意
に位置調整ができる構成となっている。
【0028】いま、カンチレバー106の長さがl、カ
ンチレバー106上面から位置検出素子110までの距
離がLであるとして、カンチレバー106の先端がΔZ
だけ変位すると反射光ビームは位置検出素子110上で
2L/lΔZ だけのずれ量を生ずる。つまり、光て
この原理で変位量ΔZが微少でも、ずれ量を計測すれば
良い。
【0029】そこで反射光ビームのずれ量を検出する位
置検出素子110には、この位置検出素子110からの
信号をもとにカンチレバー106の先端の変位量ΔZを
検出する位置検出信号処理回路111が接続されてい
る。一方、カンチレバー106の電極117と測定試料
115の下部電極102の間には電流電圧測定器113
が接続されており、これは直流および交流の電圧を発生
すると同時にその時の電流値を計測でき、さらにその容
量(キャパシタンス)等も計測することができるもので
ある。これらの位置検出信号処理回路111および電流
電圧測定器113はCPU114を介して自動的に測
定、解析できるように構成されている。
【0030】ここでカンチレバーの長さを200μm、
カンチレバーの上面から位置検出素子までの距離を10
cmの時、ΔZの変位量は位置検出素子上で1000倍
に拡大される。位置検出素子の分解能を0.01μmと
すると、ΔZの分解能は0.1Åとなり、高性能の微少
変位を計測することができる。
【0031】次に、本実施例の装置を用いたときの圧電
体薄膜の圧電性測定方法について述べる。
【0032】まず測定者は、測定試料104をXYステ
ージ105にのせ、顕微鏡112から試料を観察しなが
らXYステージ105とポジショナー107を動かし、
カンチレバー106が圧電体薄膜103の上部電極10
4上に接触するように調整する。なお、カンチレバー1
06の電極117と圧電体薄膜の下部電極102との間
に電圧が加えられるように接続しており、カンチレバー
の電極117と上部電極104と接触させることによ
り、導通がとれるように圧電体薄膜103に電界が加え
られるようになっている。
【0033】その後、カンチレバー106の上面にレー
ザー光等の入射光ビームが照射するように、さらに反射
光ビームが位置検出素子110の中心に入射するよう
に、光源109、照射手段108および位置検出素子を
任意に位置調整する。
【0034】そして測定者はCPU114により電流電
圧測定回路113を介して、圧電体薄膜103の下部電
極102と、カンチレバー106の電極117が接触し
たことで導通がとれた上部電極104との間に直流の電
圧を印加する。これにより上下の電極間に電界が発生
し、この電界によって圧電体薄膜103は、縦方向(Z
軸方向)、つまり膜厚方向に伸び縮みしΔZだけ変位す
る。
【0035】このような圧電体薄膜103の逆圧電効果
によりカンチレバー106はΔZだけ変位するので、反
射光ビームは位置検出素子110上にて既述したように
2L/l倍に拡大されたずれ量 2L/lΔZ を生ず
る。このずれ量は位置検出信号処理回路よって計測さ
れ、単位電圧Vあたりの変位量ΔZがCPU114によ
り計算されて出力される。
【0036】一般に縦方向の圧電定数d33は次式で与え
られる。
【0037】d33=ΔZ/V これにより本発明の装置では圧電定数d33を簡単に計測
できる。圧電薄膜のように耐印加電圧が低い場合でも、
高精度の微少変位量を観測すれば、その圧電性を評価す
ることができる。また本発明の装置においては、同時に
圧電薄膜の電流−電圧特性や、変位量−電圧特性、交流
によるインピーダンス測定から容量が計測でき、上部電
極面積と圧電体薄膜の膜厚から圧電体薄膜の比誘電率も
同時に評価できる。
【0038】なお、変位量ΔZの精密測定のために、測
定者は圧電定数d33が予め測定されてわかっている圧電
体セラミクス等を用いて計測を行い、位置検出素子の誤
差や光軸長の誤差等を補正すると、信頼性の高い測定が
行える。
【0039】次に本発明の装置に使用されるカンチレバ
ー106の作製方法について述べる。
【0040】まずLPCVD法によりSi基板状にSi
34 薄膜厚さ0.3μmを形成し、長さ200μm、
幅20μmのカンチレバー形状をパターニングする。つ
いで基板の裏面からKOHによる異方性エッチングを行
いカンチレバーを形成する。なお、このSi34 薄膜
は弾性体117となる。その後、両面に電子ビーム蒸着
法によりWを0.1μm成膜し、これをカンチレバーの
電極117とする。
【0041】このようにして作製したカンチレバーの撓
みに対する弾性定数は約0.01N/mであった。この
弾性定数は、カンチレバーの長さ、幅、膜厚、構成材料
を変化させることにより種々の弾性定数をもつカンチレ
バーを作製することができる。しかし、この際に注意し
なければならないのは、カンチレバーの弾性定数が高い
と圧電性薄膜に弾性負荷を与えることになり、その結果
圧電による変位量が弾性負荷の影響で見かけ上、小さく
観測される。このため圧電体薄膜本来の圧電性を評価で
きないことになる。
【0042】次に本実施例の装置による圧電体薄膜の一
測定結果について述べる。
【0043】測定用試料としてSi基板上にPt下部電
極を形成し、次にスパッタ法により種々の膜厚をもつP
ZT薄膜を形成した。その後、所定の温度で熱処理し、
メタルマスクして、Pt上部電極を所望の大きさに形成
したものを用いた。この測定試料の本実施例の圧電体薄
膜評価装置による、圧電定数d33および比誘電率の測定
結果を図2に示す。図2は、本発明の圧電体薄膜評価装
置の第1の実施例による圧電体薄膜特性結果を示すグラ
フである。この図に示すように圧電定数d33および比誘
電率の膜厚依存性が精度良く測定が行えた。
【0044】本発明においては、電界を加えた時に、圧
電体薄膜のように極小さな変化量、および極小さな発生
力しか示さないものに対しても測定ができるように、弾
性定数の少ないカンチレバーを用いることに特徴があ
る。つまり、測定時における弾性負荷の影響をさけるた
めに、弾性定数の少ないカンチレバーを採用している。
また、電極取りだしによる荷重負荷の影響を極力さける
ために、電極を有するカンチレバーから圧電体薄膜の上
部電極との導通をとることも、本発明の特徴といえる。
しかし、圧電体薄膜の材料、形状および硬さ等により圧
電特性は種々であるが、圧電測定にこの弾性負荷の影響
を無視できる、あるいは補正によって考慮ができるとい
う点でカンチレバーの弾性定数は、0.002〜0.5
N/mであることが好ましい。また、圧電体電極におけ
る内部応力等の影響は、極力さけることが好ましい。
【0045】また測定試料の形状は薄膜に限らず、厚膜
や焼結体で圧電体に上下間に電極を形成してあれば良
く、カンチレバー上に形成してある電極と圧電体薄膜の
上部電極と容易に導通が取れれば問題はない。
【0046】(第2の実施例)図3は本発明の圧電薄膜
評価装置の第2の実施例の構成を示す概略構成図であ
る。
【0047】本実施例においては、圧電性の弱い圧電材
料でも精度良く計測できるように測定分解能を向上させ
た圧電体薄膜評価装置について述べる。また、カンチレ
バーの形状等の構成は第1の実施例とほとんど同じであ
るので、ここでは第1の実施例と異なる点について述べ
ることとする。
【0048】第1の実施例と異なる点は図2に示すよう
に、微少変位を計測できるように、電流電圧測定器11
3から圧電体薄膜103に交流電界を加え、それを参照
信号として、また位置検出信号処理回路からの出力を入
力信号として、ロッキングアンプ115に接続している
点である。これは、外的ノイズや、装置の振動等による
ΔZの変位信号のノイズを除去できる。また、交流によ
ってサンプリング回数を多く取ると、精度良い変位量測
定が行える。この方法によると、第1の実施例での分解
能が0.1Åであったのに対し、この方法によれば、交
流信号100Hzで分解能を0.01Å、10Hzで
0.03Åまで向上させることができる。
【0049】次に本実施例の圧電体薄膜評価装置におけ
る測定結果の一例を示す。
【0050】測定試料115として、ガラス基板上に形
成したAu下部電極(厚さ0.1μm)、圧電体薄膜1
03として、種々の膜厚をもつZnO薄膜をスパッタ法
により作製し、その後、上電極をマスク蒸着した。この
測定試料の圧電性結果と比誘電率の結果を図4に示す。
図4は、本発明の圧電体薄膜評価装置の第2の実施例に
よる圧電体薄膜特性結果を示すグラフである。
【0051】この図のようにPZT薄膜にくらべて1桁
圧電性が低いZnO薄膜においても、高精度に測定する
ことができた。
【0052】[その2] 次に本発明の原子間力顕微鏡:AFMの実施例について
図面を参照して以下詳述する。
【0053】図6は、本発明の原子間力顕微鏡装置の一
実施例に使用される微少変位機構を示す概略斜視図であ
る。図7は図6に示す微少変位機構を用いた本発明の原
子間力顕微鏡装置の一実施例の構成を示す概略構成図で
ある。
【0054】微少変位機構は図6に示すように、リング
状板材5を有しており、リング状板材5の内孔壁には、
変形可能な薄板2が3点の各支持部4より支持されリン
グ状板材5の中心部3にて結ばれるように形成されてい
る。リング状板材5の中心部3には、先端を下向きにし
た探針1が設けられている。
【0055】一方、本発明の原子間力顕微鏡装置には図
7に示すように、上述した探針1と薄板2とそれらを支
持するリング状板材5からなる図6で説明した微少変位
機構が用いられている。探針1の先端と対向する位置に
は、固体の表面や三次元形状を評価するための試料7が
設けられており、試料7はナノ・メートルレベルで高精
度に微動駆動するための三次元ピエゾスキャナー9上に
配置されている。そして、三次元ピエゾスキャナー9
は、試料7の位置を任意に変えるための粗動機構10上
に設けられており、粗動機構10下部には、装置全体を
外部振動から遮断する除振機構11が取り付けられてい
る。一方、探針1が取り付けられた側と反対側のリング
状板材5の中心部3近傍には、薄板2の微少変位を検出
する変位測定手段8が配設されている。
【0056】変位測定手段8には、探針1のZ方向の変
位を電気信号に処理するZ方向フィードバック信号回路
12が接続され、Z方向フィードバック信号回路12に
は、これにより得られた信号により三次元ピエゾスキャ
ナー9のZ方向に駆動するZ方向駆動回路13が接続さ
れている。また、三次元ピエゾスキャナー9にはAFM
走査を行なう際にX−Y方向に駆動するためのX−Y方
向走査回路が、粗動機構10には試料7の位置を任意に
変えるよう粗動駆動する粗動駆動回路が、それぞれ接続
されている。これらの信号処理回路や駆動回路等にはコ
ンピューター16が接続されており、そしてコンピュー
ター16には、得られた画像を表示する表示モニター1
7、画像を打ち出す出力装置18が接続されている。コ
ンピューター17は上記信号処理回路および駆動回路等
をすべて集中制御するとともに、得られた試料表面の三
次元形状データを画像に処理し、表示モニター17にそ
の画像を表示する。また適宜、出力装置18により画像
を打ち出すことができる。
【0057】上記微少変位機構の構成において、図6に
よりさらに具体的に説明する。今回、本実施例の微少変
位機構の材質としては、厚さ約0.5mmのSi単結晶
を用いた。これをエッチングプロセスにより、3点支持
による変形可能な薄板2とそれを支持するリング状板材
5とを一体で複数個作成した。
【0058】リング状板材5の中心部3から各支持部4
へ3方向に伸びたそれぞれの薄板2の大きさは、長さ2
500μm、幅200μm、厚さ10μmで、この3点
支持の薄板2のばね定数は、およそ0.5N/mとなっ
た。また、探針1は、Siの異方性エッチと酸化プロセ
スによって得られる周知の技術によるもので、底面の直
径が4μm、高さ3.5μmの円錐形の探針を作成し
た。リング状板材5の部分は、エッチングで抜いた内径
が約5mm、外径が10mmの寸法である。
【0059】次に、作成された微少変位機構の動作につ
いて図7により説明する。まず測定者は、上記のように
作成した全体が単結晶Siからなる直径10mmの微少
変位機構を図7で示した位置に装着したが、破損しやす
い薄板2に全く外力を与える事なく、外径10mmのリ
ング状板材5をピンセットで保持できる為、容易かつ安
全に装着作業を行なう事ができた。
【0060】実際の試料の観察においては、Micaへ
き開面を試料7に用いた。通常、カンチレバーを用い
て、走査方向がAFM像に影響を及ぼす場合、走査の開
始点となる画像の片側が極端に落ち込んだり盛り上がっ
たAFM像となってしまうが、本発明の3点支持による
微少変位機構を用いた場合は、どの走査方向の影響も受
けにくい為、そういった不良画像は全く得られず、良好
なMica原子像が得られた。これは、走査範囲20n
m×20nm、走査速度150Hzといった比較的高速
走査において達成されている。
【0061】以上述べたAFM動作は、試料7の表面と
探針1の先端との距離が1nm以下まで近づいた時に試
料7と探針1の先端とに働く原子間力を3点支持の薄板
2の変位として変位測定手段8により検出し、Z方向フ
ィードバック信号回路12、Z方向駆動回路13、X−
Y方向走査回路14がコンピューター16で制御処理さ
れ、表示モニター17に画像表示される、といった一般
的なAFMと同様のものである。
【0062】さらに、走査を繰り返していくうちに、A
FM像の解像度が悪くなった為、本発明の探針を含む微
少変位機構を交換する必要が生じたが、先に述べた装着
作業同様、容易に交換作業を行なえた事は言うまでもな
い。
【0063】次に本発明に使用される微少変位機構の他
の構成例について述べる。図8および図9は、それぞれ
本発明に使用される微少変位機構の他の構成例を示す平
面図である。これらの図に示すように、以上の本発明で
用いた微少変位機構の形状は、3点以上の支持部を有す
る変形可能な薄板2、および枠状の板材5はいかなる形
状であってもかまわない。
【0064】また、材質はSiに限定されず、ばね定数
等の様々な仕様に応じていかなる材料を単独、または組
み合わせて用いてもかまわない。例えば、CVD、蒸
着、スパッタリング等の薄膜作成技術とエッチング技術
を利用して、Si、SiO2 、Si34 等を用い、薄
板部と枠状の板材を同一の材質でも異なった材質でも作
成できる。
【0065】また探針は、薄板部を薄膜作成技術で作成
する際に、同時に薄板と同じ材質で作り込む事も、後か
ら異なった材質で作成する事もできる。いずれにしろ構
成材料は本発明を限定するものではない。
【0066】
【発明の効果】
[その1]以上説明したような本発明では、以下に記載
する効果を奏する。
【0067】請求項1に記載の本発明は、圧電体薄膜の
表電極に、自由端部を接触させた片持ち梁部材と、前記
圧電体薄膜の表裏電極間に電圧を印加する電圧印加手段
と、前記片持ち梁部材の表面に光源より光ビームを照射
し、前記片持ち梁部材より反射された反射光ビームの位
置を検出する位置検出手段とを備えているので、極微少
な変位も光てこの原理により測定することができ、圧電
体薄膜のような圧電性による変位量が小さいものでも安
定して測定することができる。
【0068】請求項2に記載の本発明は、片持ち梁部材
が電極を有しているので、電極取りだしによる圧電体薄
膜への荷重負荷の影響を極力さけることができる。また
電圧印加と同時に圧電体薄膜の電気的特性が測定でき
る。
【0069】請求項3に記載の本発明では、片持ち梁部
材の弾性定数が、0.002〜0.5N/mであるとす
ることで、圧電体薄膜の材料、形状および硬さ等により
圧電特性は種々であるが、圧電測定における弾性負荷の
影響を無視できる、あるいは補正によって考慮ができ
る。
【0070】[その2]以上説明したように請求項4に
記載の本発明では、枠状の板材の中心部に設けられた探
針と、共有する中心部より外側に向かって各端部が互い
に均等な角度で少なくとも三方向に延びる変形可能な薄
板と、該薄板を囲んで支持する枠状の板材とから構成さ
れている。
【0071】したがって、このような変形可能な薄板周
囲を枠状の板材が取り囲む構造を有した微少変位機構を
用いた本発明のAFMにおいては、探針を含む微少変位
機構の取り扱いが容易でかつ得られるAFM像は走査方
向の影響を受けにくく常に安定で、早い走査速度にも対
応できる為、迅速に再現性の優れたデータを得る事が可
能である。また本発明によれば、操作性の優れた高性能
な原子間力顕微鏡装置が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の圧電体薄膜評価装置の第1の実施例の
構成を示す概略構成図である。
【図2】本発明の圧電体薄膜評価装置の第1の実施例に
よる圧電体薄膜特性結果を示すグラフである。
【図3】本発明の圧電体薄膜評価装置の第2の実施例の
構成を示す概略構成図である。
【図4】本発明の圧電体薄膜評価装置の第2の実施例に
よる圧電体薄膜特性結果を示すグラフである。
【図5】従来の圧電性薄膜の圧電性評価方法を示した図
である。
【図6】本発明の原子間力顕微鏡装置の一実施例に使用
される微少変位機構を示す概略斜視図である。
【図7】図6に示す微少変位機構を用いた本発明の原子
間力顕微鏡装置の一実施例の構成を示す概略構成図であ
る。
【図8】本発明に使用される微少変位機構の他の構成例
を示す平面図である。
【図9】本発明に使用される微少変位機構の他の構成例
を示す平面図である。
【図10】従来のAFMに用いられるカンチレバーの概
略構成図である。
【図11】従来のAFMに用いられるカンチレバーの走
査状態を示した摸式図である。
【図12】従来のAFMに用いられるカンチレバーの走
査状態を示した摸式図である。
【図13】従来のAFMに用いられる2つの支持部を有
する板材の走査状態を示した摸式図である。
【図14】従来のAFMに用いられる2つの支持部を有
する板材の走査状態を示した摸式図である。
【符号の説明】
1,21 探針 2 薄板 3 中心部 4,24 支持部 5 リング状板材、枠状の板材 7,27 試料 8 変位測定手段 9 三次元ピエゾスキャナー 10 粗動機構 11 除振機構 12 Z方向フィードバック信号回路 13 Z方向駆動回路 14 X−Y方向走査回路 15 粗動駆動回路 16 コンピューター 17 表示モニター 18 出力装置 19 カンチレバー 20 走査方向 22 板材 101 基板 102 下部電極 103 圧電体薄膜 104 上部電極 105 XYステージ 106 カンチレバー 107 ポジショナー 108 照射手段 109 光源 110 位置検出素子 111 位置検出信号処理回路 112 顕微鏡 113 電流電圧測定器 114 CPU 115 ロッキングアンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河田 春紀 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 宮本 雅彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 黒田 亮 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 相原 克紀 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表裏面にそれぞれ電極が形成された圧電
    体薄膜の表電極に、自由端部を接触させた片持ち梁部材
    と、 前記圧電体薄膜の表裏電極間に電圧を印加する電圧印加
    手段と、 前記片持ち梁部材の表面に光源より光ビームを照射し、
    前記片持ち梁部材より反射された反射光ビームの位置を
    検出する位置検出手段と、 前記位置検出手段からの検出信号をもとに、前記圧電性
    薄膜における変位量および圧電定数を算出する算出手段
    とを備えた圧電体薄膜評価装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の圧電体薄膜評価装置に
    おいて、 前記片持ち梁部材は、電極を有するとともに、圧電体薄
    膜の表電極に前記片持ち梁部材の電極を接触させてお
    り、 前記電圧印加手段に代えて、前記片持ち梁部材の電極と
    前記圧電体薄膜の裏電極との間に電圧を印加し、このと
    きの圧電体薄膜の電気特性を測定する電気特性測定手段
    が備えられたことを特徴とする圧電体薄膜評価装置。
  3. 【請求項3】 前記片持ち梁部材の弾性定数が0.00
    2〜0.5N/mであることを特徴とする請求項1また
    は請求項2に記載の圧電体薄膜評価装置。
  4. 【請求項4】 試料の表面に微少変位機構の探針を接触
    走査し、該探針の高さ方向の変位情報により該試料表面
    の構造や三次元形状を評価する原子間力顕微鏡装置にお
    いて、 前記微少変位機構が、 共有する中心部より外側に向かって各端部が互いに均等
    な角度で少なくとも三方向に延びる変形可能な薄板と、 前記中心部に設けられた探針と、 前記薄板を囲み、前記各端部を支持する枠状の板材とか
    ら構成されたことを特徴とする原子間力顕微鏡。
JP4830793A 1993-03-09 1993-03-09 圧電体薄膜評価装置、原子間力顕微鏡 Pending JPH06258072A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4830793A JPH06258072A (ja) 1993-03-09 1993-03-09 圧電体薄膜評価装置、原子間力顕微鏡

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4830793A JPH06258072A (ja) 1993-03-09 1993-03-09 圧電体薄膜評価装置、原子間力顕微鏡

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06258072A true JPH06258072A (ja) 1994-09-16

Family

ID=12799769

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4830793A Pending JPH06258072A (ja) 1993-03-09 1993-03-09 圧電体薄膜評価装置、原子間力顕微鏡

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06258072A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09250922A (ja) * 1996-03-15 1997-09-22 Fujitsu Ltd 表面形状取得装置及び表面形状取得方法
ES2224890A1 (es) * 2004-06-01 2005-03-01 Universitat Autonoma De Barcelona Instrumento de caracterizacion electrica a escala nanometrica.
US7458254B2 (en) 2006-03-30 2008-12-02 Fujitsu Limited Apparatus for evaluating piezoelectric film, and method for evaluating piezoelectric film
JP2010008207A (ja) * 2008-06-26 2010-01-14 Toyo Corp 圧電薄膜の物性測定方法及び圧電薄膜の物性測定装置
JP2012500977A (ja) * 2008-08-27 2012-01-12 スペックス・チューリヒ・ゲーエムベーハー 走査プローブ顕微鏡によりピエゾ電気応答を測定する方法
CN103792392A (zh) * 2014-01-13 2014-05-14 西安交通大学 原子力显微镜测量纳米薄膜材料电阻分布的装置及方法
KR20170006364A (ko) 2015-07-08 2017-01-18 한국기계연구원 압전 나노박막의 물성 시험 장치 및 방법

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09250922A (ja) * 1996-03-15 1997-09-22 Fujitsu Ltd 表面形状取得装置及び表面形状取得方法
ES2224890A1 (es) * 2004-06-01 2005-03-01 Universitat Autonoma De Barcelona Instrumento de caracterizacion electrica a escala nanometrica.
WO2005119205A1 (es) * 2004-06-01 2005-12-15 Universitat Autonoma De Barcelona Instrumento de caracterización eléctrica a escala nanométrica
US7458254B2 (en) 2006-03-30 2008-12-02 Fujitsu Limited Apparatus for evaluating piezoelectric film, and method for evaluating piezoelectric film
JP2010008207A (ja) * 2008-06-26 2010-01-14 Toyo Corp 圧電薄膜の物性測定方法及び圧電薄膜の物性測定装置
JP2012500977A (ja) * 2008-08-27 2012-01-12 スペックス・チューリヒ・ゲーエムベーハー 走査プローブ顕微鏡によりピエゾ電気応答を測定する方法
US8950010B2 (en) 2008-08-27 2015-02-03 Specs Zürich GmbH Method for measuring a piezoelectric response by means of a scanning probe microscope
CN103792392A (zh) * 2014-01-13 2014-05-14 西安交通大学 原子力显微镜测量纳米薄膜材料电阻分布的装置及方法
KR20170006364A (ko) 2015-07-08 2017-01-18 한국기계연구원 압전 나노박막의 물성 시험 장치 및 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5537863A (en) Scanning probe microscope having a cantilever used therein
US5689063A (en) Atomic force microscope using cantilever attached to optical microscope
US7395698B2 (en) Three-dimensional nanoscale metrology using FIRAT probe
US7637149B2 (en) Integrated displacement sensors for probe microscopy and force spectroscopy
US6272907B1 (en) Integrated silicon profilometer and AFM head
US7441447B2 (en) Methods of imaging in probe microscopy
JP2923813B2 (ja) カンチレバー型変位素子、及びこれを用いた走査型トンネル顕微鏡、情報処理装置
US7552625B2 (en) Force sensing integrated readout and active tip based probe microscope systems
US20130278937A1 (en) Integrated Displacement Sensors for Probe Microscopy and Force Spectroscopy
JP3892198B2 (ja) マイクロプローブおよび試料表面測定装置
US20110170108A1 (en) Fast Microscale Actuators for Probe Microscopy
US20010049959A1 (en) Integrated silicon profilometer and AFM head
JP5164743B2 (ja) カンチレバー、カンチレバーシステム及びプローブ顕微鏡並びに吸着質量センサ
JPH06258072A (ja) 圧電体薄膜評価装置、原子間力顕微鏡
JPH1038916A (ja) プローブ装置及び微小領域に対する電気的接続方法
JPH08297129A (ja) 原子間力顕微鏡用カンチレバー及びその製造方法
JP4751190B2 (ja) 温度測定用プローブ
JP2001108605A (ja) 走査型プローブ顕微鏡用カンチレバー及びその製造方法、並びに走査型プローブ顕微鏡及び表面電荷測定顕微鏡
JPH08226928A (ja) 光学顕微鏡付属型原子間力顕微鏡
JP4785537B2 (ja) プローブ、走査型プローブ顕微鏡、及びプローブの製造方法
JP4931708B2 (ja) 顕微鏡用プローブ及び走査型プローブ顕微鏡
JP2009053017A (ja) 走査プローブ顕微鏡及びこれを用いた局所的電気特性測定方法
KR20020067265A (ko) Spm용 캔틸레버
KR100424540B1 (ko) 다중 액츄에이터를 갖는 afm용 캔틸레버 구조물, 이를포함하는 afm 시스템 및 상기 afm을 이용한 물질의특성 측정 방법
JPH0626807A (ja) 薄膜型変位センサーを設けたカンチレバー