JP3536663B2 - シートクッション圧縮装置 - Google Patents

シートクッション圧縮装置

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JP3536663B2 JP11663598A JP11663598A JP3536663B2 JP 3536663 B2 JP3536663 B2 JP 3536663B2 JP 11663598 A JP11663598 A JP 11663598A JP 11663598 A JP11663598 A JP 11663598A JP 3536663 B2 JP3536663 B2 JP 3536663B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用シートにお
いてシートカバーをクッション材に被覆するための位置
決め及び圧縮手段を有するシートクッション圧縮装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】車両用シートの製造には、コンベア11
0上を搬送されるシート形状のクッション材に対し、シ
ートカバーを被覆する作業が行われる。その場合に従来
の製造設備では、図11に示すようにコンベア110に
沿ってシートカバーを被覆するのに利用するシートクッ
ション圧縮装置111,112がコンベア110とは別
の位置に設置されていた。また、シートは一度に2、3
種類のものがコンベアに載って送られてくるため、シー
トクッション圧縮装置111,112も種類に応じて設
置されていた。ここで、図12に示したシートクッショ
ン圧縮装置の一従来例について簡単に説明する。
【0003】シートクッション圧縮装置100は、工場
内に固設されるメインフレーム101が図示するように
コの字形状をなし、その下方先端には回転軸102が立
設され、上方先端には上下方向に出力可能な圧縮シリン
ダ103が固定されている。圧縮シリンダ103は、そ
のシリンダロッド104が下方の回転軸102と同軸上
に位置するように配置されている。そして、このように
配置された下方の回転軸102には、ワークW(裏返し
たシートカバー上にシートクッション、そしてシートフ
レームを重ねたもの)を載置するためのワーク受プレー
ト105が固定されている。一方、上方の圧縮シリンダ
103のシリンダロッド104には、ワークWを回転さ
せる回転駆動部106が固定されている。回転駆動部1
06は、固定されたシリンダロッド104と同軸上に回
転軸107が垂設され、その先端にはワークWを押圧す
るための圧縮プレート108が固定されている。
【0004】そこで、作業者は、コンベアで搬送される
ワークWを取り上げて、シートクッション圧縮装置10
0にまで運び、そこで圧縮固定して位置決めしたワーク
Wに作業を施す。即ち、図12に示すようにシートクッ
ション圧縮装置100のワーク受プレート105にワー
クWを載せ、作業者が制御ボタン109をONする。す
ると、圧縮シリンダ103が駆動してシリンダロッド1
04が下降し、それによって圧縮プレート108がワー
クWを垂直に押圧して圧縮する。作業者は、このように
圧縮したワークWに対し、図示しないシートカバーの縁
部でシートクッションを巻き込むようにし、そしてシー
トカバーの端に固定されたトリムをシートフレームには
め込んでシートカバーを固定する。
【0005】このような巻き込み作業は2段階で行わ
れ、先の作業に続いて制御ボタン109をONする。す
ると、回転駆動部106の駆動によって回転軸107が
回転し、圧縮プレート108が圧縮状態のままワーク受
プレート105とともにワークWを回転させる。そし
て、残りの部分を同様にして、シートカバーの縁部でシ
ートクッションを巻き込むようにし、シートカバーの端
に固定されたトリムをシートフレームにはめ込んでシー
トカバーを固定する。これによってシートクッションが
シートカバーとシートフレームとによって包まれたシー
トの一部が完成される。そして、完成したシートは、圧
縮が解除されて再びコンベアの元の位置に置かれ、次の
作業へと搬送される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
シートクッション圧縮装置では、作業者は、コンベアで
送られるワークWを一旦ラインから取り出し、シートク
ッション圧縮装置で被覆作業を行った後、再びコンベア
上に戻すという流れによって行われていたため、作業者
が一つのワークWの作業を行う毎にコンベアとシートク
ッション圧縮装置との間を往復しなければならず、その
ための歩行ロスや作業が振り返り作業になることによっ
て体力的な負担を伴うとともに、作業時間にも無駄が生
じるといった問題があり、生産性向上を妨げるものであ
った。
【0007】そこで、本発明は、かかる問題点を解消し
生産性向上を図ったシートクッション圧縮装置を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1にかかる本発明
のシートクッション圧縮装置は、シートカバーの上にシ
ートクッション及びシートフレームを重ねて配置し、シ
ートクッションを包み込むようにシートカバーを巻き上
げて当該シートカバーの端部をシートフレームに止着さ
せるに際し、シートカバー、シートクッション及びシー
トフレームを重ねた状態のワークを上から押圧し、シー
トクッションを圧縮させた状態で位置決めするものであ
て、コンベアに載った前記ワークの搬送に同期して当該
搬送方向に沿って移動可能な支持部材と、前記ワークを
コンベアの載置面に垂直に押圧するための前記支持部材
に固設された押圧部材とを有することを特徴とする。
【0009】よって、コンベアに載ったワークの搬送に
同期して支持部材が移動するため、押圧部材は、ワーク
をコンベアの載置面に垂直に押圧したまま移動すること
とが可能となる。そこで、作業者は、搬送されるワーク
に対して従来と同様にシートクッションを包み込むよう
にシートカバーを巻き上げて当該シートカバーの端部を
シートフレームに止着させる作業を行う。なお、コンベ
アの搬送速度は、作業者が作業を行うのに十分なスピー
ドである。従って、作業者は、コンベア上のシートクッ
ションを持ち運ぶことなく作業を行うことができるよう
になり、労力の軽減、作業時間の短縮化による生産性向
上を図ることができる。
【0010】請求項2にかかる本発明のシートクッショ
ン圧縮装置は、前記請求項1のものにおいて、前記支持
部材が、前記コンベアのベルトと平行に懸架されたスラ
イドロッドに対して摺動自在に設けられ、そのガイドシ
ャフトでの摺動を前記ワークの搬送に同期させるべくベ
ルトの所定位置に連結させるための同期手段を備えるも
のであって、前記ワークの搬送に同期して移動した前記
支持部材を、その逆方向に移動させて元の位置へ戻すた
めのリターン手段を有することを特徴とする。
【0011】よって、同期手段によってベルトに連結さ
れた支持部材は、そのベルトの流れを動力源としてガイ
ドシャフトを摺動し、ワークの搬送速度に合わせた移
動、すなわちワークの搬送に同期する。そこで、作業者
は、押圧部材でコンベア上に押圧したワークについて、
シートカバーの端部をシートフレームに止着させる作業
を行う。そして、作業が終了して同期手段がベルトとの
連結を解除するとともに、リターン手段によって支持部
材がガイドシャフトを摺動して元の位置にまで戻され、
再び同様の作業が繰り返えされる。従って、同期手段に
よって支持部材が確実にワークの搬送に同期し、押圧部
材による安定したワークの押圧が行われ、作業者によっ
て正確な作業が行われることとなる。
【0012】請求項3にかかる本発明のシートクッショ
ン圧縮装置は、前記請求項1のものにおいて、前記同期
手段が、出力方向を前記コンベアのベルトに対して垂直
方向にして前記支持部材に固設されたシリンダであっ
て、ベルトに対して圧接した接触面が滑ることのないア
タッチメントがシリンダロッドに固定されたものである
ことを特徴とする。よって、支持部材のワークの搬送と
の同期は、コンベアのベルトにアタッチメントを圧接さ
せることによって、そのアタッチメントを介して支持部
材がベルトに追随することによって行われる。よって、
簡易な構成によって支持部材をワークの搬送に同期させ
ることができる。
【0013】請求項4にかかる本発明のシートクッショ
ン圧縮装置は、請求項2のものにおいて、前記リターン
手段が、前記ガイドシャフトと平行に懸架されたシリン
ダチューブと、そのシリンダチューブ内に装填されたピ
ストンに連結されたシリンダチューブ外のスライダとか
らなるロッドレスシリンダにて構成されたものであるこ
とを特徴とする。よって、支持部材を元の位置に戻すス
ライダは、エアによって駆動するため移動が滑らかであ
り、またロッドレスシリンダを利用するため、スライダ
以外に可動部がなく、リターン手段をコンパクトにでき
る。
【0014】請求項5にかかる本発明のシートクッショ
ン圧縮装置は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載
のものにおいて、前記支持部材と前記コンベアにおける
ワークの搬送との同期のタイミングを取るべく、搬送さ
れるワークの大きさを判別して前記支持部材に対するワ
ークとの相対的な位置を検出する検出手段を有すること
を特徴とする。よって、検出手段によって支持部材とワ
ークとの相対的な位置を検出することができるため、所
定のタイミングで支持部材をワークの搬送に同期させ、
押圧部材によるワークの押圧位置を正確に制御すること
ができる。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明にかかるシートクッ
ション圧縮装置の一実施の形態を図面を参照して説明す
る。図1乃至図3は、シートクッション圧縮装置を示し
た図であり、図1は斜視図、図2は正面図、そして図3
は側面図である。このシートクッション圧縮装置1は、
図3にて二点鎖線で示したコンベア51に並べて設けた
ものであり、これまでの作業者によるワークWの取り出
し作業をなくし、そのベルト52上で作業を行うことを
可能としたものである。そこで、先ず構成について説明
する。
【0016】シートクッション圧縮装置1は、ベースフ
レーム2の両端にサブフレーム3,3が立設され、その
サブフレーム3,3の間には上下にガイドシャフト4と
リターンロッド5が架設されている。そして、図3に示
す(図1及び図2には図示せず)L型の固定フレーム9
がコンベア51のフレームに固定され、その固定フレー
ム9を介してシートクッション圧縮装置1がコンベア5
1に支持されるよう固定されている。ベースフレーム2
にはガイドレール7が形成されており、そのガイドレー
ル7には可動部11を構成するメインフレーム12の下
端に取り付けられたガイドローラ8a,8b,8cがは
め込まれている。そのうち、両端のガイドローラ8a,
8aはガイドレール7上を転がり、中間のガイドローラ
8bはガイドレール7の側面を転がってメインフレーム
12の振れを防止するよう構成されている。また、メイ
ンフレーム12には、その傾きを防止すべく固定フレー
ム9を挟んで転がる一対のガイドローラ10a,10b
が設けられている。
【0017】メインフレーム12は、ガイドシャフト4
及びリターンロッド5と交差するように立設され、上段
のガイドシャフト4がメインフレーム12に形成された
貫通穴を、下段のリターンロッド5が切欠をそれぞれ貫
通している。そのガイドシャフト4が貫通したメインフ
レーム12の貫通部分には、内部にベアリングを保持し
た一対のガイド管13,13が固定され、貫通したガイ
ドシャフト4に嵌装されている。メインフレーム12
は、このガイド管13,13を介してガイドシャフト4
に摺動支持され、直立した姿勢を維持して搬送方向に移
動できるように構成されている。
【0018】また、上段のガイドシャフト4には、メイ
ンフレーム12がコンベア51の搬送方向に移動ででき
るように取り付けられ、下段のリターンロッド5には、
メインフレーム12を作業初期位置に戻すためのスライ
ダ6が取り付けられている。リターンロッド5及びスラ
イダ6は、これらによってロッドレスシリンダが構成さ
れている。即ち、シリンダチューブをなすリターンロッ
ド5内には、スライダ6に連結されたピストンによって
分割された加圧室が形成され、搬送方向側(図2右側)
の加圧室へ供給する圧縮エアによってスライダ6を逆方
向へ移動するよう構成されている。そのため、搬送方向
側の加圧室にのみエアポートが設けられ、エアの吸排気
が制御できるように構成されている。
【0019】次に、メインフレーム12に設けられたシ
ートクッション圧縮装置1の動作部について説明する。
この装置では、1人席用と2人席用の2種類の異なる大
きさのシートを選別し、コンベア51のベルト52上で
ワークWの位置決めができるように構成されている。そ
こで、メインフレーム12には、ベルト52上のワーク
高さに合わせて位置強制プレート14が突設されてい
る。この位置強制プレート14は、図示するような板材
であって、ワークWを押し付けてベルト52横方向に対
する位置決めを行うためのものである。そして、その表
面には4個のセンサS1,S2,S3,S4が取り付け
られている。センサS1,S2,S3,S4は光センサ
であり、内側2個の検出によって1人席用シートを判別
し、4個全てによって2人席用シートを判別して、その
ワークWの中心位置を確認できるように構成されてい
る。
【0020】また、位置強制プレート14とほぼ同じ高
さには、メインフレーム12をコンベア51によって搬
送されるワークWの流れに同期させるための同期手段が
設けられている。ここで図4は、同期手段を示した斜視
図である。同期手段は、図示するようにメインフレーム
12からベルト52側に水平に突設された固定板17に
垂設されたベルトクランプシリンダ18と、そのシリン
ダロッド下端に固定されたアタッチメント19から構成
されている。アタッチメント19は、長方形状の接触面
をもち、ベルト52との静摩擦係数が高い材質のもので
形成されてる。この同期手段は、ベルトクランプシリン
ダ18の駆動により、アタッチメント19でコンベア5
1の横フレーム53にベルト52を押さえつけること
で、ベルト52が横フレーム53との間では滑べるのに
対して、アタッチメント19はベルトに対して滑べらな
いようにしたものである。
【0021】一方、メインフレーム12は、その頂部が
コンベア51側に張り出した逆L字型をしており、そこ
に圧縮手段が設けられている。圧縮手段は、コンベア5
1のベルト52に対して垂直方向に出力するシート圧縮
シリンダ21が固定され、シリンダロッド22の先端に
圧縮プレート23が固定されている。また、そのシート
圧縮シリンダ21を挟んで一対のガイドロッド24,2
4が摺動自在に取り付けられ、その下端が圧縮プレート
23に固定されている。従って、シリンダロッド22及
びガイドロッド24,24は共に平行に配設され、ベル
ト52に対して垂直に駆動するよう構成されている。そ
して、圧縮プレート23には、1人席用及び2人席用の
ワークを両方押さえ付けることができるアタッチメント
25が固着されている。
【0022】更に、このシートクッション圧縮装置1の
各動作部の駆動には圧縮エアが利用される。そこで、各
動作部への圧縮エアの供給或いは排気を制御するための
エアバルブなどを備えたエア機器31が、例えば図3に
示すようにメインフレーム12の角部に取り付けられて
いる。エア機器31は、エアポンプと本装置の各シリン
ダのポートとの間でパイプを介して連結されている。そ
して、この圧縮エアの吸排気を制御するエア機器31
は、シーケンス制御によって操作され、そのシーケンス
制御は、メインフレーム12に固設されたスイッチボッ
クス32,33における起動、回転などの各ボタンB
1,B2,B3,B4の切り換えによって行われるよう
に構成されている。なお、パイプや電気配線は図面上省
略されている。
【0023】次に、シートクッション圧縮装置1の作用
について、作業手順に従って説明する。ここで図5は、
各動作部位の動作フローチャートを示した図であり、図
6乃至図9は、各動作状態におけるシートクッション圧
縮装置1の簡略化した斜視図である。従って、図5のフ
ローチャートの手順に従い、図6乃至図9の動作状態図
を参照して説明する。作業者の立ち位置は、コンベア5
1を挟んでシートクッション圧縮装置1と向かい合う位
置である。シートクッション圧縮装置1のメインフレー
ム12は、サブフレーム3,3の間を移動可能であり、
一つのワークWの作業開始時点では作業者から見て左手
に配置されることとなる。これは、先のワークWの作業
が終了し、メインフレーム12がスライダ6によって戻
されるためである。
【0024】そして、コンベア51上を搬送されるワー
クWと、その反対に移動するメインフレーム12とによ
って、ワークWがセンサS1に重なる位置にきたところ
で、ワークWの進入が確認される。そのワークWは、更
にセンサS1〜S4全てで検知される場合と、センサS
2,S3のみで検知される場合とで種類が判別される。
そして、いずれのワークWの場合にでも、その中心位置
が位置強制プレート14の中心、即ちシート圧縮シリン
ダ21の軸と重なったところ(A点)で、スライダ6の
駆動が解除されるとともに、ベルトクランプシリンダ1
8の駆動によってアタッチメント19がベルト52に押
し付けられる。アタッチメント19は、ベルト52に圧
接され滑ることがないため、メインフレーム12が、ベ
ルト52の流れを駆動源として移動することとなる(図
6参照)。そのため、メインフレーム12は、搬送され
るワークW上にシート圧縮シリンダ21が配置された状
態で、そのワークWと同じ速度で移動することとなる。
即ち、メインフレーム12がワークWの搬送に同期する
こととなる。
【0025】作業者は、メインフレーム12がワークW
の搬送に同期したところで、スイッチボックス32,3
3の圧縮ボタンB1,B2を両手で押す(B点)。する
と、シート圧縮シリンダ21が駆動を開始し、シリンダ
ロッド22の下降によってアタッチメント25がワーク
Wをベルト52に対して押圧する(図7参照)。そのた
め、ワークWは、図10に示すようにシートクッション
42の表面(図面下方)にシートカバー41が被覆さ
れ、シートクッション42の裏面(図面上方)にシート
フレーム43が被せられた状態で押圧され、シートクッ
ション42が圧縮される。ところで、ワークWは、シー
トクッション42に対してシートカバー41がホグリン
グされ、更にシートフレーム43が重ねられ、シートク
ッション圧縮装置1が備えられた位置へ搬送される。
【0026】そこで、作業者は、シートカバー41を上
方に引っ張り、その端部に設けられたトリム44を反転
させ、両側及び手前に位置するシートフレーム43のエ
ッジに上方からはめ込む(C〜D点)。このように、先
ずワークWの3辺を被覆し、その後、位置強制プレート
14に当てられた1辺の作業を行うべくワークWを反転
させる。そのため、作業者は、スイッチボックス32の
反転ボタンB3を押し、これによってシート圧縮シリン
ダ21の駆動によりワークWを押圧していたアタッチメ
ント25を上昇させる(E点)。そして、ワークWがフ
リーになった状態で、作業者はベルト52上でワークW
の向きを180度回転して位置強制プレート14にワー
クWを押し当てて位置決めする(F〜G点)。
【0027】そこで作業者は、再びスイッチボックス3
2,33の圧縮ボタンB1,B2を両手で押す(H
点)。そのため、シート圧縮シリンダ21が駆動を開始
し、アタッチメント25がワークWをベルト52に対し
て押圧する(図8参照)。このように、ワークWを反転
して再度押圧するまでの間、同期手段であるベルトクラ
ンプシリンダ18とアタッチメント19とによって、メ
インフレーム12はベルト52の流れに従って移動して
いる。よって、ワークWは、シート圧縮シリンダ21の
駆動によりアタッチメント25によって正確な位置を押
圧される。作業者は、残った手前のシートカバー41を
上方に引っ張り、その端部に設けられたトリム44を反
転させて、両側及び手前に位置するシートフレーム43
のエッジに上方からはめ込む(I〜J点)。
【0028】そして、ワークWの被覆作業が終了した
後、作業者はスイッチボックス33の圧縮解除ボタンB
4を押す(K点)。すると、シート圧縮シリンダ21の
駆動によってワークWがアタッチメント25の押圧から
解除されると同時に、ベルトクランプシリンダ18の駆
動によってアタッチメント19がベルト52から離間
し、ベルト52従って移動していたメインフレーム12
がフリーになって同期が解除される。更に、シート圧縮
シリンダ21及びベルトクランプシリンダ18の駆動と
同時にスライダ6が駆動し、フリーになったメインフレ
ーム12が、搬送方向とは逆向きに戻される(図9参
照)。
【0029】作業の終了したワークWは、コンベア51
によってさらに搬送方向に送られ、それがセンサS4に
よって確認される(L点)。そして、メインフレーム1
2がスライダ6によって戻される一方、ベルト52上を
次のワークWが右側に搬送され、そのワークWがセンサ
S1に重なる位置に送られたところで、ワークWの進入
が確認される。よって、再びスライダ6の駆動が解除さ
れるとともに、ベルトクランプシリンダ18の駆動によ
ってアタッチメント19がベルト52に押し付けられ
て、ワークWの搬送にメインフレーム12が同期し(M
点)、作業者による同様の作業が繰り返される。なお、
図5のフローチャートでは2回分の作業動作を示してい
るが、その前半部分(A〜L点)で2人席用、後半部分
(L〜N点)で1人席用の場合を示している。
【0030】よって、このような本実施の形態のシート
クッション圧縮装置1では、コンベア51上でワークW
の作業を行うことができるように構成したため、作業者
がワークWを持ち運ぶ必要がなく、作業負担が軽減され
るとともに、作業時間を短縮することができ、生産性が
向上した。また、生産性を向上させるために搬送中のワ
ークWを圧縮できるようにメインフレーム12をワーク
Wの搬送に同期させるようにしたが、そのための同期手
段をベルトクランプシリンダ18及びアタッチメント1
9とからなる簡易な構成によって達成することができ
た。また、センサを用いるなどして種類の異なるワーク
に対して同様にしてコンベア51上で作業を行えばよい
ため、従来のように種類毎に圧縮装置に振り分けるとい
った煩わしさがなくなり、この点からも生産性の向上が
図られた。
【0031】なお、本発明のシートクッション圧縮装置
は、前記実施の形態のものに限定されるわけではなく、
その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、支持部材であるメインフレーム12をワークの
搬送に同期させるために、メインフレーム12をベルト
52の流れと同方向に移動させるための別途駆動装置を
設けるようにしてもよい。また、メインフレーム12を
ワークの搬送に同期させるための同期手段は、前記実施
の形態のようにベルト52との摩擦を利用する他、例え
ばベルト52との間で取り外し可能なフックを設けるよ
うにしてもよい。また、例えば、リターンロッド5及び
スライダ6は、ボールネジによって雌ネジ側のスライダ
6を雄ネジ側のリターンロッド5を回転させることによ
って軸方向に移動できるようにしてもよい。
【0032】
【発明の効果】本発明は、シートカバーの上にシートク
ッション及びシートフレームを重ねて配置し、シートク
ッションを包み込むようにシートカバーを巻き上げて当
該シートカバーの端部をシートフレームに止着させるに
際し、シートカバー、シートクッション及びシートフレ
ームを重ねた状態のワークを上から押圧し、シートクッ
ションを圧縮させた状態で位置決めするものであて、コ
ンベアに載ったワークの搬送に同期して当該搬送方向に
沿って移動可能な支持部材と、ワークをコンベアの載置
面に垂直に押圧するための支持部材に固設された押圧部
材とを有する構成としたので、生産性向上を図ったシー
トクッション圧縮装置を提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】シートクッション圧縮装置の一実施の形態を示
した斜視図である。
【図2】シートクッション圧縮装置の一実施の形態を示
した正面図である。
【図3】シートクッション圧縮装置の一実施の形態を示
した側面図である。
【図4】シートクッション圧縮装置の同期手段を示した
斜視図である。
【図5】各動作部位の動作フローチャートを示した図で
ある。
【図6】ベルトクランプ時のシートクッション圧縮装置
とコンベアの簡略化した斜視図である。
【図7】ワーク圧縮時のシートクッション圧縮装置とコ
ンベアの簡略化した斜視図である。
【図8】反転したワーク圧縮時のシートクッション圧縮
装置とコンベアの簡略化した斜視図である。
【図9】リターン動作時のシートクッション圧縮装置と
コンベアの簡略化した斜視図である。
【図10】シートクッション圧縮時のワーク断面を示し
た図である。
【図11】従来におけるシートクッション圧縮装置の配
置を示した図である。
【図12】従来のシートクッション圧縮装置を示した側
面図である。
【符号の説明】
1 シートクッション圧縮装置 2 ベースフレーム 4 ガイドシャフト 5 リターンロッド 6 ロッド 11 可動部 12 メインフレーム 14 位置強制プレート 18 ベルトクランプシリンダ 19 アタッチメント 21 シート圧縮シリンダ 25 アタッチメント 51 コンベア 52 ベルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B68G 15/00 B23P 21/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートカバーの上にシートクッション及
    びシートフレームを重ねて配置し、シートクッションを
    包み込むようにシートカバーを巻き上げて当該シートカ
    バーの端部をシートフレームに止着させるに際し、シー
    トカバー、シートクッション及びシートフレームを重ね
    た状態のワークを上から押圧し、シートクッションを圧
    縮させた状態で位置決めするシートクッション圧縮装置
    において、 コンベアに載った前記ワークの搬送に同期して当該搬送
    方向に沿って移動可能な支持部材と、 前記ワークをコンベアの載置面に垂直に押圧するための
    前記支持部材に固設された押圧部材とを有することを特
    徴とするシートクッション圧縮装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のシートクッション圧縮
    装置において、 前記支持部材は、前記コンベアのベルトと平行に懸架さ
    れたスライドロッドに対して摺動自在に設けられ、その
    ガイドシャフトでの摺動を前記ワークの搬送に同期させ
    るべくベルトの所定位置に連結させるための同期手段を
    備えるものであって、 前記ワークの搬送に同期して移動した前記支持部材を、
    その逆方向に移動させて元の位置へ戻すためのリターン
    手段を有することを特徴とするシートクッション圧縮装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のシートクッション圧縮
    装置において、 前記同期手段は、出力方向を前記コンベアのベルトに対
    して垂直方向にして前記支持部材に固設されたシリンダ
    であって、ベルトに対して圧接した接触面が滑ることの
    ないアタッチメントがシリンダロッドに固定されたもの
    であることを特徴とするシートクッション圧縮装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載のシートクッション圧縮
    装置において、 前記リターン手段は、前記ガイドシャフトと平行に懸架
    されたシリンダチューブと、そのシリンダチューブ内に
    装填されたピストンに連結されたシリンダチューブ外の
    スライダとからなるロッドレスシリンダにて構成された
    ものであることを特徴とするシートクッション圧縮装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載
    のシートクッション圧縮装置において、 前記支持部材と前記コンベアにおけるワークの搬送との
    同期のタイミングを取るべく、搬送されるワークの大き
    さを判別して前記支持部材に対するワークとの相対的な
    位置を検出する検出手段を有することを特徴とするシー
    トクッション圧縮装置。
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