JP3536508B2 - 巻線部品の絶縁フィルム成形方法及びその装置 - Google Patents
巻線部品の絶縁フィルム成形方法及びその装置Info
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Description
品における絶縁フィルムの成形方法およびその装置に関
する。
着される前に金型等を用いて成形されており、線材部を
つつみ込むには複数枚のフィルムを使用し、線材捲回後
にコアとの絶縁フィルムとは別個のフィルムを装着して
いた。
回後装着するフィルムを保持する形状をコアに施す必要
があり、コアの形状が複雑になると伴に、この形状が線
材捲回時に干渉する、線材捲回空間が減る等の課題を有
していた。またコアとの絶縁フィルムを延長し、線材捲
回後折り曲げるには、上述した金型構成がとれないた
め、曲げ形状を自己保持さす事ができなかった。
に本発明は、T字型形状を有する巻線コアに絶縁フィル
ムを装着し、前記巻線コアのT字型形状中心線部に線材
を捲回した後、前記巻線コアと前記捲回した線材との境
界部より突出した前記絶縁フィルムの両端部を互いに逆
方向に折り曲げ、前記捲回した線材に沿って重ね合わせ
ることにより前記捲回した線材を包み込み、前記線材を
包み込んだ絶縁フィルムを加熱して軟化させるととも
に、前記軟化した絶縁フィルムを冷却して形状を安定さ
せるように構成したものである。これにより、コアに不
要な形状部を施すことなく、簡単な治具により、線材捲
回後の絶縁フィルムを折り曲げ、その曲げ状態を自己保
持させることができるとともに、前記絶縁フィルムの両
端部を互いに逆方向に折り曲げ、捲回した線材に沿って
重ね合わせることにより前記線材を包み込む構成となっ
ているため、重ね合わせ部としての絶縁フィルムの端部
が捲回した線材外周部に密着して沿うこととなり、線材
の存在領域より外方に突出することがない。
は、T字型形状を有する巻線コアに絶縁フィルムを装着
し、前記巻線コアのT字型形状中心線部に線材を捲回し
た後、前記巻線コアと前記捲回した線材との境界部より
突出した前記絶縁フィルムの両端部を互いに逆方向に折
り曲げ、前記捲回した線材に沿って重ね合わせることに
より前記捲回した線材を包み込み、前記線材を包み込ん
だ絶縁フィルムを加熱して軟化させ、前記軟化した絶縁
フィルムを冷却して形状を安定させる巻線部品の絶縁フ
ィルム成形方法であり、線材捲回後にフィルムを折り曲
げ、その形状を保持するとともに、重ね合わせ部として
の絶縁フィルムの端部が捲回した線材外周部に密着して
沿うこととなるため、この絶縁フィルム端部が線材存在
領域より外方に突出しない巻線コアの製造が可能になる
という作用を有する。
し、絶縁フィルムを装着した巻線コアのT字型形状中心
線部に捲回した線材と前記巻線コアとの境界部より突出
した前記絶縁フィルムの両端部を、前記捲回した線材を
包み込むように互いに逆方向に折り曲げ成形する開閉動
作可能な一対の成形治具と、成形された前記絶縁フィル
ムを加熱して軟化させるヒータ治具と、前記軟化した絶
縁フィルムを冷却して形状を安定化させる冷却治具と、
前記線材が捲回され前記絶縁フィルムが成形された前記
巻線コアを前記成形治具から前記ヒータ治具及び前記冷
却治具へと移動させる移載治具とからなる巻線部品の絶
縁フィルム成形装置であり、金型等を用いず、線材捲回
後の絶縁フィルムを簡単に成形、形状保持ができるとと
もに、重ね合わせ部としての絶縁フィルムの端部が捲回
した線材外周部に密着して沿うこととなるため、この絶
縁フィルム端部が線材存在領域より外方に突出しない巻
線コアの製造が可能になるという作用を有する。
から図3を用いて説明する。図1は本発明における治具
の構成を示した正面図であり、図1において成形治具1
a,1bは絶縁フィルムを折り曲げ成形の作用を行うも
のでエアシリンダー等(図示せず)の駆動手段により開
閉動作可能に構成されている。ヒータ治具2は折り曲げ
成形されたフィルムを軟化する作用を行うもので、図3
に示すように、巻線コアと類似した形状の空間を持つブ
ロックと、そのブロックに装着されたヒータとから構成
されている。冷却治具3は、ヒータ治具2において軟化
したフィルムを冷却し形状を安定化する作用を行うもの
で、ヒータ治具2と同様の空間を持つブロックとこのブ
ロックを冷却する冷却装置(図示せず)から構成されて
いる。ワーク移載治具4aは、ワーク5を成形治具から
ヒータ治具2へ、ヒータ治具2から冷却治具3へ移載す
る治具で、ワーク移載治具4bは、ワーク5を冷却治具
から突出し取り出し可能位置に移載する治具で、サーボ
モータなどの駆動手段(図示せず)により上下動作可能
に構成されている。
タ治具、冷却治具の平面図を、図4、5はワークの平面
図を示す。なお、以上の説明では、ヒータ治具2を固定
の空間を有したブロックとし、ヒータを使用する構成で
示したがこの空間は開閉式でもよく、また温風機を用い
ても同様に可能である。同様に冷却治具3も開閉式でも
よく、冷却方法も他のものでも同様に実施可能である。
への絶縁フィルム装着後、線材7を捲回したワーク5を
成形治具1a、1bを用いて、コア端部より突出した絶
縁フィルム部8a、8bを内側に折り曲げる。折り曲げ
後絶縁フィルム部8a、8bが図5に示すように重なり
合う場合は成形治具1aを動作した後、成形治具1bを
動かす。又はその逆の動作を行い干渉を防ぐ。この状態
のままワーク移載治具4aにてワーク5をヒータ治具2
へ押し込み、一定時間保持した後、さらに冷却治具3へ
と押し込む。冷却治具3内で一定時間保持し形状が安定
した後、ワーク移載治具4bにて冷却部より突出し取出
し位置へ移載する。この際、冷却治具3は横移動し、ワ
ーク5突出時にヒーター治具2と干渉しないようにす
る。ヒータ治具2、冷却治具3のワーク挿入には適宣挿
入ガイド部を設け、フィルム8a,8bが干渉せずなめ
らかに挿入する。
ルム成形に用いていた金型を使用せず、フィルムを成形
する事が可能となり、線材捲回後のフィルム成形が可能
となり、その曲げ状態を自己保持させることができ、ま
た別フィルムを使用する必要もなく、巻線コア(ワー
ク)形状も簡素化できるとともに、前記絶縁フィルムの
両端部を互いに逆方向に折り曲げ、捲回した線材に沿っ
て重ね合わせることにより前記線材を包み込む構成とな
っているため、重ね合わせ部としての絶縁フィルムの端
部が捲回した線材外周部に密着して沿うこととなり、こ
の絶縁フィルム端部が線材の存在領域より外方に突出す
ることがなく、線材を包み込む絶縁フィルムを含んだ巻
線部品全体をコンパクトに構成することが可能になる。
す側面図
面図
治具を示す平面図
面図
Claims (2)
- 【請求項1】 T字型形状を有する巻線コアに絶縁フィ
ルムを装着し、前記巻線コアのT字型形状中心線部に線
材を捲回した後、前記巻線コアと前記捲回した線材との
境界部より突出した前記絶縁フィルムの両端部を互いに
逆方向に折り曲げ、前記捲回した線材に沿って重ね合わ
せることにより前記捲回した線材を包み込み、前記線材
を包み込んだ絶縁フィルムを加熱して軟化させるととも
に、前記軟化した絶縁フィルムを冷却して形状を安定さ
せる巻線部品の絶縁フィルム成形方法。 - 【請求項2】 T字型形状を有し、絶縁フィルムを装着
した巻線コアのT字型形状中心線部に捲回した線材と前
記巻線コアとの境界部より突出した前記絶縁フィルムの
両端部を、前記捲回した線材を包み込むように互いに逆
方向に折り曲げ成形する開閉動作可能な一対の成形治具
と、成形された前記絶縁フィルムを加熱して軟化させる
ヒータ治具と、前記軟化した絶縁フィルムを冷却して形
状を安定化させる冷却治具と、前記線材が捲回され前記
絶縁フィルムが成形された前記巻線コアを前記成形治具
から前記ヒータ治具及び前記冷却治具へと移動させる移
載治具とからなる巻線部品の絶縁フィルム成形装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03769696A JP3536508B2 (ja) | 1996-02-26 | 1996-02-26 | 巻線部品の絶縁フィルム成形方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03769696A JP3536508B2 (ja) | 1996-02-26 | 1996-02-26 | 巻線部品の絶縁フィルム成形方法及びその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09233778A JPH09233778A (ja) | 1997-09-05 |
JP3536508B2 true JP3536508B2 (ja) | 2004-06-14 |
Family
ID=12504720
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03769696A Expired - Fee Related JP3536508B2 (ja) | 1996-02-26 | 1996-02-26 | 巻線部品の絶縁フィルム成形方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3536508B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4594550B2 (ja) * | 2001-04-26 | 2010-12-08 | 本田技研工業株式会社 | 回転電気機械用コイルの成形方法 |
JP5396241B2 (ja) * | 2009-11-10 | 2014-01-22 | 三菱電機株式会社 | 回転電機のステータおよびその製造方法 |
-
1996
- 1996-02-26 JP JP03769696A patent/JP3536508B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09233778A (ja) | 1997-09-05 |
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