JP3536297B2 - 除塵機 - Google Patents

除塵機

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JP3536297B2
JP3536297B2 JP06073099A JP6073099A JP3536297B2 JP 3536297 B2 JP3536297 B2 JP 3536297B2 JP 06073099 A JP06073099 A JP 06073099A JP 6073099 A JP6073099 A JP 6073099A JP 3536297 B2 JP3536297 B2 JP 3536297B2
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和博 坂井
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遠藤鋼機株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、線状体により吊設
した熊手が、水路に配置したスクリーンの前面に沿って
昇降する除塵機に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、除塵機として、
所謂熊手ワイヤーロープ式、ロータリー熊手式、伸縮装
置付熊手式などのものが知られており、熊手ワイヤーロ
ープ式では、線状体により吊設した熊手を、水路に配置
したスクリーンの前面に沿って昇降し、また、ロータリ
ー熊手式では特開昭62−33917号公報など知られ
ているように、水路に没した下端ホイールと水路上の駆
動用上端ホイールとによりエンドレスコンベヤを形成
し、このエンドレスコンベヤによりスクリーンに沿って
熊手を移動し、さらに、伸縮装置付熊手式では、シリン
ダなどの伸縮装置によりスクリーンに沿って熊手を昇降
する。
【0003】そして、上記ロータリー熊手式では、スク
リーンの傾斜角を比較的自由に設定することができると
共に、深度条件にも制約を受け難い面があるが、下端ホ
イール及びコンベヤのチェーンが常時水没するため、メ
ンテナンス性の問題があり、また、熊手の姿勢を変更で
きないため、スクリーンに木片などが食い込み、熊手が
移動できなくなると、復旧作業に手間がかかり、深度の
大きいスクリーンに設置するには不向きである。一方、
伸縮装置付熊手式では、伸縮装置の伸縮力により熊手を
昇降するため、掻き揚げ及び降下動作が確実であり、熊
手の姿勢変更機能も有するため、スクリーンに木片など
が食い込んだ場合でも、対応が容易である。しかし、伸
縮装置のストロークに限度があるため、深度の大きなス
クリーンを有する除塵機には適さない。
【0004】これに対して、熊手ワイヤー式では、深度
の大小に係らず設置することができ、また、熊手の姿勢
を変更できるため、スクリーンの目詰まりなどに対する
トラブル解消が容易である。
【0005】しかし、従来の熊手ワイヤー式のもので
は、スクリーンを斜設することにより熊手の先端とスク
リーンの係合力を持たせており、該スクリーンを垂直に
設置することができず、設置スペースを取り、据付場所
に制約を受け易いという問題がある。例えば、実公昭5
9−34587号公報の除塵機では、本体フレームを斜
設し、熊手の左右のローラをスクリーンに沿って昇降
(公報第3欄第13〜14行)し、さらに熊手には開閉ロー
ブが取付けられ(公報第3欄第3欄29〜30行)ており、
その開閉ロープを緩めて熊手が閉まり、スクリーンに付
着した塵芥を掻き上げることができる。しかし、熊手が
閉まった状態では、熊手上部のローラがスクリーンに当
接した位置を中心として、該熊手の先端が自重によりス
クリーン側に食い込むように構成しているため、前記ス
クリーンを垂直にすると、熊手の食い込み方向の力によ
り、前記ローラがスクリーンから離れる力が発生し、熊
手が抵抗を受けると、ローラがスクリーンから離れ、熊
手の食い込み力が得られなくなる。また、この除塵機で
は、掻き揚げた塵芥を処理するために、アームの前進に
より支持エプロンは排出コンベヤを有する排出部の前部
に設けたガイド板と同一面状に前進し、かつアームの後
退により排出コンベヤの後部に後退(公報第3欄第21〜
25行)し、熊手開閉シリンダを収縮することにより熊手
の後部を引揚げて回動し、抱き込んだ塵芥を放出(公報
第3欄第35〜37行)するようにしており、斜めの支持エ
プロンが後方に向って回動しほぼ垂直となり、これに熊
手が追従するものであるが、仮に垂直なスクリーンに用
いる場合には、前記支持エプロンも垂直となり、この支
持エプロンを後方に回動することはできるが、熊手を後
方に移動することができず、垂直なスクリーンを持つ除
塵機には適用が困難である。
【0006】そこで、熊手の食い込み力が得られるよう
にしたものとして、実公平4−44663号公報のスク
リーンの除塵機では、レールに沿って上下方向へ移動可
能のスライダに熊手を支承し、熊手から上方へ伸びる長
尺の第1および第2の部材と、前記熊手を上下方向へ移
動させるべく前記第1および第2の部材の繰出しおよび
巻取りをする駆動機構と、前記熊手を前記第1の姿勢か
ら前記掻上げ片がほぼ下方へ伸びる第2の姿勢におよび
その逆に選択的に変更すべく前記第2の部材をその長手
方向への変位させる姿勢制御機構(公報実用新案登録請
求の範囲)とを含み、掻上げ片の先端側に第1の部材を
連結し、この第1の部材を巻き取ることにより、熊手で
ある掻上げ片に所定の食い込み力を与えることができ
る。
【0007】しかし、このスクリーンの除塵機では、熊
手に食い込み力を与えるために、熊手の先端側に第1の
部材(ロープ、ワイヤー、チェーン)を連結しており、
第1の部材がスクリーンに近接するため、スクリーンで
捕捉した塵芥が第1の部材に付着し易くなり、第1の部
材の巻取り繰出しに支障をきたす虞がある。また、掻上
げ時には第1の部材を引き上げて熊手を上昇せしめるも
のであるから、スクリーンに木片などが強固に挟まって
いると、該木片に熊手が引っ掛かって上昇することがで
きなくなり、そのままでは熊手に無理な力が加わってし
まう。その場合、第1の部材を緩め、第2の部材により
熊手を開くことにより、上昇することができるが、その
都度、作業員が駆動機構を操作しなければならない。さ
らに、この除塵機では、掻き上げた塵芥を処理するた
め、スクリーンの上端部からさらに伸び、熊手の上下移
動を案内するガイド壁と、該ガイド壁の背後にあってス
クリーンの横方向へ伸び、掻上げられた塵芥を受けてス
クリーンの横方向に一端部の側へ搬送する第1のコンベ
ア(公報第7欄第29〜34行)を設けており、それらレー
ルとガイド壁とを後方に屈曲している。このようにレー
ルとガイド壁とを屈曲する必要があると共に、屈曲部分
においてレールとガイド壁とを平行に据え付けないと、
掻き上げた塵芥が落下するため、屈曲したレールとガイ
ド壁とを正しく平行に据付なければならず、特にレール
を垂直に設置した場合、屈曲部が長くなり、高い製作精
度及び据付精度が必要になることが予想される。
【0008】そこで、本発明は、構造簡易にして、垂直
なスクリーンに対して熊手に所定の食い込み力が得ら
れ、熊手をスムーズに昇降することができる除塵機を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、水路
に設置したスクリーンと、このスクリーンの前面に昇降
可能に設けられ先端側が前記スクリーンに係合する熊手
と、この熊手を吊設した昇降用線状体と、この昇降用線
状体により前記熊手を昇降する昇降手段とを備えた除塵
機において、前記スクリーンをほぼ垂直に設置し、この
スクリーンの前面にレールをほぼ垂直に設置し、このレ
ールに沿って移動可能なスライダを形成すると共に、該
レールは前記スライダの前方位置を規制し、前記スライ
ダにより軸を支持し、前記軸に複数の前記熊手を有する
昇降体の基端側を回動可能に設け、複数の前記熊手の先
端側は横杆により連結され、前記熊手は前記スクリーン
に係合した状態でその先端が上向きをなすと共に、前記
横杆から支持された回転可能なサブローラが前記スクリ
ーンの前縁に当接し、前記サブローラが前記スクリーン
に当接した状態で前記昇降体の重心が前記軸の中心より
前側に位置するように構成したものである。
【0010】この請求項1の構成によれば、昇降用線状
体により吊設した状態で、昇降体の重心が回転軸より前
側にあるため、該昇降体の自重により熊手の先端がスク
リーンに係合する方向に回転力が発生し、スライダがレ
ールにより前後から規制されているため、スライダの前
方移動が規制され、熊手に所定の食い込み力が得られ
る。また、スクリーンに木片などが強固に挟まっていて
も、熊手が開放方向に回動して該木片個所を通過した
後、自重により再び熊手がスクリーンに食い込んで塵芥
を掻き揚げる。そして、熊手は、サブローラにより一定
の姿勢でスクリーンに食い込み、塵芥を掻き揚げる。
【0011】また、請求項2の発明は、前記昇降体には
前記軸の中心より前側に姿勢変更用線状体を連結した
のである。
【0012】この請求項2の構成によれば、姿勢変更用
線状体により熊手を開放状態で降下させ、所定位置まで
降下したらスクリーンに食い込ませる。そして、熊手
は、当接部により一定の姿勢でスクリーンに食い込み、
塵芥を掻き揚げる。
【0013】また、請求項3の発明は、前記水路の上部
で前記スクリーンの後方に受部を配置し、前記レールの
上部に該レールと連続する上部レールを設け、この上部
レールを前記受部側に移動可能に設けたものである。
【0014】この請求項3の構成によれば、昇降手段を
駆動して熊手を上部レールまで上昇した後、そのまま上
部レールを受部側に移動し、掻き揚げた塵芥を受部に廃
棄することができる。
【0015】
【発明の実施形態】以下、本発明の実施形態を添付図面
を参照して説明する。図1ないし図5は、本発明の第1
実施例を示し、同図に示すように、除塵機は、水路1に
複数のスクリーン2を設け、このスクリーン2の前面に
は、左右方向に間隔を置いて複数のレール3を設け、前
記スクリーン2は複数のフラットバー2Aを左右方向に
間隔を置いて縦設してなる。前記レール3には、スライ
ダたるローラ4が昇降可能に設けられ、前記レール3は
前記ローラ4の前方及び後方位置を規制する規制部3
F,3Bが連続して設けられている。前記ローラ4は軸
たる回転軸5に回転可能に設けられ、これにより該ロー
ラ4が回転軸5を支持しており、さらに、その回転軸5
には、昇降体6の基端部7が回動可能に設けられてい
る。すなわち1つの昇降体6は2つのローラ4,4によ
り支持されている。前記昇降体6は両側の基端部7,7
を連結する連結部材8を有し、この連結部材8には、前
記フラットバー2A,2A間に対応して複数の熊手9が
設けられている。この熊手9は、略鉤型をなし、前記ス
クリーン2に係合した状態でその先端が上向きをし、
複数の熊手9の先端側は横杆10により連結され、その横
杆10から支持された当接部たるサブローラZがスクリー
ン2の前縁に当接し、熊手9の先端がフラットバー2
A,2A間に入り込む。また、図中Gは、前記昇降体6
の重心位置であり、熊手がスクリーン2に係合した状
態で、前記重心位置Gは前記回転軸5の中心より前側に
ある。
【0016】前記回転軸5,5の軸端には、昇降用線状
体11,11が連結されている。尚、この連結位置は、該昇
降用線状体11,11に吊設した状態で前記昇降体6に回転
力を与えない位置、あるいはその近傍にすることができ
る。また、前記昇降体6の前側に連結部12を設け、この
連結部12に姿勢変更用線状体13を連結している。そし
て、このように昇降用線状体11と姿勢変更用線状体13の
2種類の線状体のみを用いている。
【0017】前記スクリーン2の上部後方には、コンク
リート矩体の上に作業路21が設けられ、この作業路21に
走行レール22,22を設け、これら走行レール22,22の上
を運塵装置23が移動可能に設けられる。この運塵装置23
は、機枠24の下部に前記走行レール22に係合する車輪25
を有し、その前側には、前記レール3,3に連続可能な
連結レール26,26が縦設され、さらに、この連結レール
26,26に連続可能な上部レール27を配置し、この上部レ
ール27は、その上部を枢軸28により前記機枠24に回動可
能に設け、該上部レール27の下端27Aは後下向きの斜め
に形成されている。尚、図中26Aは連結レール26の下端
である。左右の前記連結レール26,26は、横方向の連結
杆29により連結され、この連結杆29の中央にパワーシリ
ンダなどの伸縮駆動杆30の一端が枢着され、該伸縮駆動
杆30の他端が斜め上方において前記機枠24に枢着されて
いる。前記上部レール27の後方下部でかつスクリーン2
の後方において、前記機枠24には、掻き揚げた塵芥を受
ける受部31が設けられ、この受部31の底部には排出用の
コンベヤ32が設けられ、このコンベヤ32は左右方向一側
に延設され、トラックなどの運搬車の荷台に塵芥を搬送
可能に構成されている。尚、前記連結レール26及び上部
レール27にも、ローラ4を前後から挟んでその前後の位
置を規制する前後の規制部26F,26B及び規制部27F,
27Bが設けられている。
【0018】前記機枠24の上部には、姿勢変更用線状体
13を案内する固定回転輪41が設けられ、この固定回転輪
41の後方にさらに固定回転輪42を設け、この固定回転輪
42の下部に移動回転輪43を設け、前記固定回転輪41の前
側垂直接線は、熊手9がスクリーン2に係合した状態で
前記連結部12の真上にあり、その姿勢変更用線状体13
は、固定回転輪41の上部に掛装され、さらに、固定回転
輪42と移動回転輪43との間に輪状に巻装された後、機枠
24の下部側に配置した昇降手段たる巻取装置44に連結さ
れ、また、前記移動回転輪43を移動して固定回転輪42と
移動回転輪43の間隔を調整する間隔調整装置45が設けら
れている。尚、この間隔調整装置45はパワーシリンダな
どの伸縮駆動手段からなる。また、前記機枠24の上部に
は、昇降用線状体11を案内する固定回転輪46が設けら
れ、この固定回転輪46の後方にさらに固定回転輪47を設
け、前記固定回転輪46の前側垂直接線は、前記昇降用線
状体11の前記昇降体6に対する取付け位置の真上にあ
り、その昇降用線状体11は、固定回転輪46,47の上部に
掛装された後、前記巻取装置44に連結される。そして、
このように固定回転輪41,46を配置することにより、熊
手9のスクリーン係合状態で、両線状体11,13相互が平
行でかつレール3との平行状態が保たれるようになって
いる。
【0019】前記運塵装置23は、車輪25を駆動する移動
駆動手段(図示省略)を備え、また、電源に接続した電
源ケーブル52を巻装するケーブルリール53を備える。
尚、図中54は吊り部55を有するクレーン手段である。
【0020】次に、前記構成に付きその作用を説明する
と、運塵装置23を移動してレール3,3の中央位置に停
止し、位置固定する。この状態で、レール3に連結レー
ル26が連通する。間隔調整装置45により移動回転輪43を
移動して該移動回転輪43と固定回転輪42との間隔を開く
と、昇降体6が図中時計回り方向に回動して開成姿勢と
なる。この状態で巻取装置44を駆動して両線状体11,13
を送り出す。すると、昇降体6が開成姿勢のまま上部レ
ール27、連結レール26、レール3に案内されて降下す
る。水路1の所定深さまで降下したら、間隔調整装置45
により移動回転輪43を移動して該移動回転輪43と固定回
転輪42との間隔を狭めると、昇降体6が図中反時計回り
方向に回動して係合姿勢となる。この場合、サブローラ
Zがフラットバー2Aに当接し、熊手6がスクリーン2
に係合した状態で、前記重心位置は前記回転軸5の中
心より前側にあるから、昇降体6の自重により熊手9の
先端がスクリーン2に係合する方向に回転力が発生し、
熊手9に所定の食い込み力が得られる。そして、レール
3には、規制部3Bが設けられているため、ローラ4の
前方への移動が規制され、熊手9が確実にスクリーン2
に係合する。このようにして、熊手9をスクリーン2に
係合した後、巻取装置44を駆動して両線状体11,13を巻
き取る。この場合、両方線状体11,13は平行であり、両
線状体11,13を同一長さで巻き取っても、昇降体6の姿
勢が変わることがない。そして、所定の食い込み力で係
合する熊手6は、サブローラZがフラットバー2Aに転
動しながら上昇し、スクリーン2に捕捉された塵芥を掻
き揚げ、レール3に連通する連結レール26、上部レール
27まで上昇する。この上昇時において、スクリーン2に
木片などの挟雑物が挟まっていた場合、この木片に熊手
9の先端が引っ掛かり、その木片が熊手9の食い込み力
より強固な場合は、木片個所で昇降体6が回転軸5を中
心として開成方向に僅かに回動し、該木片個所を通過す
ると、係合姿勢に復帰し、塵芥を掻き揚げることができ
る。尚、挟雑物が大型であったりした場合は、姿勢変更
用線状体13を用いて熊手9を開放姿勢とするようにして
も良い。上部レール27まで昇降体6を上昇せしめたら、
巻取装置44を停止する。この停止は昇降体6の上昇位置
を検出するリミットスイッチなどにより行うことができ
る。昇降体6を上部レール27にて停止したら、伸縮駆動
杆30を収縮し、枢軸28を中心に上部レール27を後方に回
動する。この後方回動時においては、枢軸28と前記固定
回転輪41とは近接した位置にあるため、熊手9の姿勢は
ほとんど変わらない。そして、後方回動後、間隔調整装
置45により、姿勢変更用線状体13を引っ張り、熊手9を
開成方向に回動することにより、捕捉した塵芥が受部31
に落下する。
【0021】このようにして、一箇所のスクリーン2の
塵芥を掻き揚げた後、運塵装置を移動し、同様にして他
のスクリーン2の塵芥を掻き揚げる。
【0022】このように本実施例では、請求項1に対応
して、水路1に設置したスクリーン2と、このスクリー
ン2の前面に昇降可能に設けられ先端側がスクリーン2
に係合する熊手9と、この熊手9を吊設した昇降用線状
体11と、この昇降用線状体11により熊手9を昇降する昇
降手段たる巻取装置44とを備えた除塵機において、スク
リーン2をほぼ垂直に設置し、このスクリーン2の前面
にレール3をほぼ垂直に設置し、このレール3に沿って
移動可能なスライダたるローラ4を形成すると共に、該
レール3はローラ4の前方位置を規制し、ローラ4によ
り軸たる回転軸5を支持し、回転軸5に複数の熊手9を
有する昇降体6の基端側を回動可能に設け、昇降用線状
体11を昇降体6に回転を与えない位置或いはその近傍に
連結し、複数の熊手9の先端側は横杆 10 により連結さ
れ、熊手9はスクリーン2に係合した状態でその先端が
上向きをなすと共に、横杆 10 から支持された回転可能な
サブローラZがスクリーン2の前縁に当接し、サブロー
ラZがスクリーン2に当接した状態で、昇降体6の重心
が回転軸5の中心より前側に位置するように構成したか
ら、昇降用線状体11により吊設した状態で、昇降体6の
重心が回転軸5より前側にあるため、該昇降体6の自重
により熊手9の先端がスクリーン2に係合する方向に回
転力が発生し、熊手9が後方に向って所定の力で押さ
れ、この際、ローラ4がレール3の規制部3Fにより前
方移動が規制されているため、熊手9に所定の食い込み
力が得られる。また、スクリーン2に木片などが強固に
挟まっていても、熊手9が開放方向に回動して該木片個
所を通過した後、自重により再び熊手9がスクリーン2
に食い込んで塵芥を掻き揚げることができ、構造簡易に
して、従来できなかった垂直スクリーンの除塵を行うこ
とができる。そして、熊手9は、複数のサブローラZに
より一定の姿勢でスクリーン2に食い込み、良好に塵芥
を掻き揚げることができる。また、スクリーン2とレー
ル3などとに多少の据付誤差が発生しても、正常に作動
することができる。
【0023】また、このように本実施例では、請求項2
に対応して、昇降体6には回転軸5の中心より前側に姿
勢変更用線状体13を連結したものであるから、姿勢変更
用線状体13により熊手9を開放状態で降下させ、所定位
置まで降下したらスクリーン2に食い込ませ、そして、
熊手9は、複数のサブローラZにより一定の姿勢でスク
リーン2に食い込み、良好に塵芥を掻き揚げることがで
きる。また、スクリーン2とレール3などとに多少の据
付誤差が発生しても、正常に作動することができる。
【0024】さらに、このように本実施例では、請求項
3に対応して、水路1の上部でスクリーン2の後方に受
部31を配置し、レール3の上部に該レール3と連続する
上部レール27を設け、この上部レール27を受部31側に移
動可能に設けたものであるから、熊手9を上部レール27
まで上昇した後、そのまま上部レール27を受部31側に移
動し、掻き揚げた塵芥を受部31に廃棄することができ
る。
【0025】また、実施例上の効果として、スライダを
回転可能なローラ4により構成したから、摩擦が少なく
昇降体6の昇降をスムーズに行うことができる。また、
上下レール27の下端27Aを斜めに形成し、これに係合す
る連結レール26またはレール3の上部を斜めに形成した
から、係合時に両者が正しく位置合わせされる。さら
に、スクリーン2との係合状態で両線状体11,13とが平
行になるように構成したから、両線状体11,13を同一量
だけ巻取り及び巻戻ししても昇降体6の姿勢が変わるこ
とがない。
【0026】図6及び図7は本発明の第2実施例を示
し、上記第1実施例と同一部分に同一符号を付し、その
詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、水路1
の上部の部材が据え付けられた定置式の除塵機であり、
定置式であるから、前記連結レールを用いずに、レール
3は上部レール27の下端27Aまで延設されている。ま
た、1機のスクリーン2が配置されており、該スクリー
ン2の両側に前記レール3,3が設けられている。
【0027】このように本実施例においても、回転軸5
を中心として、ほぼ垂直なスクリーン2に熊手9が食い
込む力が得られ、また、上部レール27まで昇降体6を上
昇して塵芥を受部31に廃棄することができ、請求項1〜
3に対応して、上記第1実施例と同様な作用,効果を奏
する。
【0028】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨の範囲内において、種々の変形
実施が可能である。例えば、線状体は、ロープ,ワイヤ
ー,チェーン,ベルトなど各種のものを用いることがで
きる。また、当接部として、実施例では回転可能なサブ
ローラを示したさらに、実施例では枢軸28を中心とし
て移動する上部レールを示したが、上部レールが平行移
動するようにしても良い。さらにまた、上部レール及び
連結レールは前後に規制部を有するが、前の規制部のみ
設けるようにしても良い。
【0029】
【発明の効果】請求項1の発明は、水路に設置したスク
リーンと、このスクリーンの前面に昇降可能に設けられ
先端側が前記スクリーンに係合する熊手と、この熊手を
吊設した昇降用線状体と、この昇降用線状体により前記
熊手を昇降する昇降手段とを備えた除塵機において、前
記スクリーンをほぼ垂直に設置し、このスクリーンの前
面にレールをほぼ垂直に設置し、このレールに沿って移
動可能なスライダを形成すると共に、該レールは前記ス
ライダの前方位置を規制し、前記スライダにより軸を支
持し、前記軸に複数の前記熊手を有する昇降体の基端側
を回動可能に設け、複数の前記熊手の先端側は横杆によ
り連結され、前記熊手は前記スクリーンに係合した状態
でその先端が上向きをなすと共に、前記横杆から支持さ
れた回転可能なサブローラが前記スクリーンの前縁に当
接し、前記サブローラが前記スクリーンに当接した状態
前記昇降体の重心が前記軸の中心より前側に位置する
ように構成したものであり、垂直なスクリーンに対して
熊手に所定の食い込み力が得られ、熊手をスムーズに昇
降することができる除塵機を提供することができる。
【0030】また、請求項2の発明は、前記昇降体には
前記軸の中心より前側に姿勢変更用線状体を連結した
のであり、垂直なスクリーンに対して熊手に所定の食い
込み力が得られ、熊手をスムーズに昇降することがで
き、また、熊手を開成状態でスムーズに降下できる除塵
機を提供することができる。
【0031】また、請求項3の発明は、前記水路の上部
で前記レールの後方に受部を配置し、前記レールの上部
に該レールと連続する上部レールを設け、この上部レー
ルを前記受部側に移動可能に設けたものであり、垂直な
スクリーンに対して熊手に所定の食い込み力が得られ、
熊手をスムーズに昇降することができ、さらに、掻き揚
げた塵芥を受部に廃棄できる除塵機を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す昇降体の係合状態の
側面図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す昇降体の開成状態の
側面図である。
【図3】本発明の第1実施例を示す除塵機上部の断面図
である。
【図4】本発明の第1実施例を示す除塵機の正面図であ
る。
【図5】本発明の第1実施例を示す除塵機の平面図であ
る。
【図6】本発明の第2実施例を示す除塵機の側面図であ
る。
【図7】本発明の第2実施例を示す除塵機の正面図であ
る。
【符号の説明】
1 水路 2 スクリーン 3 レール 3F 規制部 4 ローラ(スライダ) 5 回転軸(軸) 6 昇降体 9 熊手 Z サブローラ(当接部) 11 昇降用線状体 13 姿勢変更用線状体 27 上部レール 31 受部 44 巻取装置(昇降手段)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水路に設置したスクリーンと、このスク
    リーンの前面に昇降可能に設けられ先端側が前記スクリ
    ーンに係合する熊手と、この熊手を吊設した昇降用線状
    体と、この昇降用線状体により前記熊手を昇降する昇降
    手段とを備えた除塵機において、前記スクリーンをほぼ
    垂直に設置し、このスクリーンの前面にレールをほぼ垂
    直に設置し、このレールに沿って移動可能なスライダを
    形成すると共に、該レールは前記スライダの前方位置を
    規制し、前記スライダにより軸を支持し、前記軸に複数
    の前記熊手を有する昇降体の基端側を回動可能に設け、
    複数の前記熊手の先端側は横杆により連結され、前記熊
    手は前記スクリーンに係合した状態でその先端が上向き
    をなすと共に、前記横杆から支持された回転可能なサブ
    ローラが前記スクリーンの前縁に当接し、前記サブロー
    ラが前記スクリーンに当接した状態で前記昇降体の重心
    が前記軸の中心より前側に位置するように構成したこと
    を特徴とする除塵機。
  2. 【請求項2】 前記昇降体には前記軸の中心より前側に
    姿勢変更用線状体を連結したことを特徴とする請求項1
    記載の除塵機。
  3. 【請求項3】 前記水路の上部で前記スクリーンの後方
    に受部を配置し、前記レールの上部に該レールと連続す
    る上部レールを設け、この上部レールを前記受部側に移
    動可能に設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の
    除塵機。
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