JP3536294B2 - Pure water production method - Google Patents

Pure water production method

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JP3536294B2
JP3536294B2 JP00228398A JP228398A JP3536294B2 JP 3536294 B2 JP3536294 B2 JP 3536294B2 JP 00228398 A JP00228398 A JP 00228398A JP 228398 A JP228398 A JP 228398A JP 3536294 B2 JP3536294 B2 JP 3536294B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、純水の製造方法に
関する。さらに詳しくは、本発明は、原水をアルカリ性
として逆浸透膜に通水することにより純水を製造する方
法において、逆浸透膜におけるスケール発生のおそれが
なく、pH調整のために必要なアルカリ剤の添加量を低減
し、得られる純水中の塩類濃度を低下させて、水質の向
上した純水を得ることができる純水の製造方法に関す
る。 【0002】 【従来の技術】逆浸透膜による脱塩において、脱塩率は
逆浸透膜の種類によってほぼ決まるので、逆浸透膜に供
給する水の水質によって透過水として得られる脱塩水の
水質が左右される。高いpH条件下で逆浸透膜を用いて脱
塩する場合、ホウ素、シリカ、有機酸などは、pHの上昇
に応じて解離しやすくなり、イオン化した物質は逆浸透
膜で分離することができる。このために、中性条件下で
は除去できない物質も、高pH条件とすれば逆浸透膜によ
る除去が可能となる。しかし、原水のpHを高めるために
は、アルカリ剤を多量に添加することが必要なので、逆
浸透膜への供給水の塩類濃度が上昇し、脱塩水に含まれ
る塩類濃度も上昇し、水質の低下を招くことになる。例
えば、Oil and Gas Journal、199
3年9月20日号、第88〜91頁には、原水を弱酸性
カチオン交換樹脂で処理したのち、pHを10に調整して
逆浸透膜に通水することにより、ホウ素などが効果的に
除去されることが報告されている。しかし、この方法に
よれば、pH10のような高pH条件とする際に添加するア
ルカリ剤の量が多く、これらのアルカリ成分が逆浸透膜
の透過水にリークするという問題がある。また、弱酸性
カチオン交換樹脂のみによる前処理では、カルシウム成
分の除去が不十分となり、逆浸透膜でのスケール発生の
原因となるという問題もある。このために、逆浸透膜に
おけるスケール発生のおそれがなく、pH調整のために必
要なアルカリ剤の添加量を低減し、脱塩水中の塩類濃度
を下げて、水質の向上した純水を得ることができる純水
の製造方法が求められている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、原水をアル
カリ性として逆浸透膜に通水することにより純水を製造
する方法において、逆浸透膜におけるスケール発生のお
それがなく、pH調整のために必要なアルカリ剤の添加量
を低減し、得られる純水中の塩類濃度を低下させて、水
質の向上した純水を得ることができる純水の製造方法を
提供することを目的としてなされたものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、原水のpHをアルカ
リ性に調整する前に、酸性条件下において脱気処理する
工程と、強酸性カチオン交換樹脂と接触させるイオン交
換工程とによって前処理することにより、原水中の炭酸
とカルシウムイオンなどを完全に除去してスケールの発
生を防止するとともに、pH調整に必要なアルカリ剤の量
を低減して、高水質の純水を製造することが可能となる
ことを見いだし、この知見に基づいて本発明を完成する
に至った。すなわち、本発明は、(1)原水のpHを9.
2以上に調整して逆浸透膜に通水することにより純水を
製造する方法において、原水のpHを調整する前に、酸性
条件下において脱気処理する工程と、強酸性カチオン交
換樹脂と接触させるイオン交換工程とによって、原水を
前処理することを特徴とする純水の製造方法、を提供す
るものである。さらに、本発明の好ましい態様として、
(2)原水のpHを6以下に調整して脱気処理する第(1)
項記載の純水の製造方法、(3)イオン交換工程におい
て、弱酸性カチオン交換樹脂との接触を併用する第(1)
項記載の純水の製造方法、及び、(4)逆浸透膜を多段
に設け、前段の逆浸透膜の透過水を後段の逆浸透膜に通
水する第(1)項記載の純水の製造方法、を挙げることが
できる。 【0005】 【発明の実施の形態】本発明方法は、原水のpHを9.2
以上に調整して逆浸透膜に通水することにより純水を製
造する方法において、原水のpHを調整する前に、酸性条
件下において脱気処理する工程と、強酸性カチオン交換
樹脂と接触させるイオン交換工程とによって、原水を前
処理するものである。脱気処理工程とイオン交換工程の
順序には特に制限はなく、脱気処理に続いてイオン交換
処理することができ、あるいは逆にイオン交換処理に続
いて脱気処理することもできる。本発明方法において、
原水を酸性条件下において脱気処理する際に、原水のpH
が6以下であることが好ましく、pHが5以下であること
がより好ましい。原水を酸性条件下で脱気処理すること
により、原水中に含まれる炭酸イオン及び重炭酸イオン
を炭酸ガスとして除去することができる。原水中に炭酸
イオン及び重炭酸イオンが存在すると、炭酸イオン及び
重炭酸イオンはpHの緩衝作用が大きいので、原水のpHを
9.2以上に調整するために必要なアルカリ剤の添加量
が多くなり、逆浸透膜処理におけるアルカリのリーク量
が多くなる。本発明方法においては、原水を酸性条件下
において脱気処理して炭酸を除去するので、pHを9.2
以上に調整するために必要なアルカリ剤の添加量が少な
く、逆浸透膜処理におけるアルカリのリーク量が大幅に
減少する。原水を酸性条件とする方法には特に制限はな
く、例えば、塩酸、硫酸などの添加により酸性とするこ
とができ、あるいは、酸性物質を含む固体粒子に接触さ
せて酸性とすることもできる。酸性物質を含む固体粒子
としては、例えば、塩酸などにより再生した弱酸性カチ
オン交換樹脂や強酸性カチオン交換樹脂などを挙げるこ
とができる。イオン交換樹脂と接触させる方法において
は、イオン交換樹脂塔への通水初期などはpHが低くなり
すぎたり、あるいは通水を進めるとともにpHが少しづつ
上昇するなど、pHが必ずしも一定とならない場合がある
ので、酸の添加によるpHの調整を併用し、pHを一定にし
て、脱気処理における炭酸の除去率を一定とすることが
好ましい。使用する脱気処理装置には特に制限はなく、
例えば、脱炭酸塔、真空脱気塔、窒素脱気塔、膜脱気装
置などを挙げることができる。 【0006】本発明方法においては、原水を強酸性カチ
オン交換樹脂と接触させることにより、原水中のカルシ
ウムイオン、マグネシウムイオンなどを除去する。原水
中のカルシウムイオン、マグネシウムイオンなどは、原
水のpHを9.2以上に調整する際にアルカリ剤を消費す
るので、カルシウムイオン、マグネシウムイオンなどを
除去することにより、pHを9.2以上に調整するために
必要なアルカリ剤の添加量を少なくし、逆浸透膜処理に
おけるアルカリのリーク量を大幅に減少することができ
る。弱酸性カチオン交換樹脂はカルシウム吸着量が大き
く、再生頻度が小さいという利点はあるものの、弱酸性
カチオン交換樹脂は重炭酸カルシウムのようなアルカリ
性塩の分解能を有するが、塩化カルシウムのような中性
塩に対しては分解能を有しない。このために、弱酸性カ
チオン交換樹脂によって原水中のカルシウムの一部は除
去されるが、すべてのカルシウムを除去することはでき
ない。本発明方法においては、強酸性カチオン交換樹脂
を使用するので、アルカリ性塩も中性塩も分解すること
ができ、原水中のカルシウムイオンをほぼ完全に除去す
ることができる。本発明方法において、強酸性カチオン
交換樹脂は、H形で用いることも、Na形で用いること
も可能である。イオン交換工程の後に脱気処理工程があ
る場合には、脱気処理は酸性条件下において行うので、
強酸性カチオン交換樹脂をH形で使用した場合は、水中
へ水素イオンH+が遊離して酸性となり、脱気処理にお
いて酸性条件とするための酸の使用量を低減することが
できる。強酸性カチオン交換樹脂をNa型で使用した場
合でも、強酸性カチオン交換樹脂はナトリウムよりもカ
ルシウムの方が選択性が高いので、カルシウムを除去す
ることができる。したがって、強酸性カチオン交換樹脂
が、カルシウムやマグネシウムでほぼ飽和されるまで通
水することができ、H形で使用する場合より処理水量が
多くなるので好ましい。なお、強酸性カチオン交換樹脂
の再生は、H形の場合は鉱酸で再生し、Na形の場合
は、食塩水で再生するか、あるいは鉱酸で再生する。鉱
酸で再生するとH形になるが、通水中に徐々にH形から
Na形に変化する。本発明方法においては、強酸性カチ
オン交換樹脂とともに、弱酸性カチオン交換樹脂を併用
することができる。H形の弱酸性カチオン交換樹脂でア
ルカリ性塩のカルシウムを除去し、強酸性カチオン交換
樹脂で中性塩のカルシウムを除去することにより、弱酸
性カチオン交換樹脂と強酸性カチオン交換樹脂の特性を
生かし、カルシウムの除去量を大きく、再生頻度を小さ
くすることができる。 【0007】本発明方法においては、酸性条件下におけ
る脱気処理工程と強酸性カチオン交換樹脂との接触によ
るイオン交換工程を終えた原水のpHを9.2以上に調整
して、逆浸透膜に通水する。本発明方法において、原水
のpHを9.2以上に調整する方法には特に制限はなく、
例えば、水酸化ナトリウムなどのアルカリ水溶液を添加
する方法や、強塩基性アニオン交換樹脂と接触させる方
法などを挙げることができる。アルカリ水溶液を添加す
る方法としては、例えば、撹拌機つきのpH調整槽を設け
たり、通水ラインにアルカリ水溶液注入口を設け、その
下流側にスタチックミキサーなどを設置することなどが
できる。原水のpHは、ホウ酸の酸解離指数pKa9.2
(25℃)以上に調整し、より好ましくは10以上に調
整する。本発明方法に使用する逆浸透膜は、長期的にpH
10以上となっても劣化を受けない耐アルカリ性逆浸透
膜であることが好ましい。この場合、供給されるアルカ
リ性の原水のpHよりも、濃縮水の方がpHが高くなるの
で、濃縮水のpHを考慮して耐アルカリ性逆浸透膜を選択
する必要がある。このような耐アルカリ性逆浸透膜とし
ては、例えば、pH11まで長期耐久性のあるものとして
市販されている FILMTEC type FT30な
どや、pH10まで長期耐久性のあるものとして市販され
ている日東電工(株)製のES20、ES10、NTR7
59、東レ(株)製のSU700などのポリアミド系の膜
などを挙げることができる。本発明方法において、pHを
9.2以上に調整した原水を通水する逆浸透膜は、多段
に設けて、前段の逆浸透膜の透過水を後段の逆浸透膜の
供給水とすることができる。逆浸透膜により原水からホ
ウ素を除去する場合、逆浸透膜のホウ素に対する除去性
能は、高アルカリ条件の方が高いことは知られていた
が、ナトリウムイオンなどのカチオン成分に対する除去
性能と異なり、濃度依存性が少なく、特に低濃度におい
ても除去率の低下の度合が少ないことが、新たな知見と
して明らかになった。このため、逆浸透膜を多段に組み
合わせ、供給水のpHをホウ酸の酸解離指数pKaである
9.2(25℃)以上に調整することにより、ホウ素除
去率を高めることができる。 【0008】以下、図面により本発明方法の実施の態様
を説明する。図1は、本発明方法の一態様の工程系統図
である。本態様においては、原水は強酸性カチオン交換
樹脂塔1に通水されたのち、膜脱気装置2において脱気
処理される。膜脱気装置より流出する水は、pHセンサー
3、制御器4、アルカリ貯槽5及び薬注ポンプ6を備え
たアルカリ添加装置により、アルカリ剤が添加され、pH
9.2以上に調整される。pHが9.2以上に調整された水
は、前段の逆浸透膜7及び後段の逆浸透膜8に通水さ
れ、不純物が除去されて、純水が得られる。図2は、本
発明方法の他の態様の工程系統図である。本態様におい
ては、原水は、弱酸性カチオン交換樹脂塔9に通水され
てカルシウムのアルカリ性塩が除去されたのち、膜脱気
装置2において脱気処理される。膜脱気装置より流出す
る水は強酸性カチオン交換樹脂塔1に通水されて残存す
るカルシウムの中性塩が除去されたのち、pHセンサー
3、制御器4、アルカリ貯槽5及び薬注ポンプ6を備え
たアルカリ添加装置により、アルカリ剤が添加され、pH
9.2以上に調整される。pHが9.2以上に調整された水
は、前段の逆浸透膜7及び後段の逆浸透膜8に通水さ
れ、不純物が除去されて、純水が得られる。図3は、本
発明方法の他の態様の工程系統図である。本態様におい
ては、原水は、pHセンサー10、制御器11、酸貯槽1
2及び薬注ポンプ13を備えた酸添加装置により酸が添
加され、pH6以下に調整され、次いで、膜脱気装置2に
おいて脱気処理される。膜脱気装置より流出する水は強
酸性カチオン交換樹脂塔1に通水されたのち、pHセンサ
ー3、制御器4、アルカリ貯槽5及び薬注ポンプ6を備
えたアルカリ添加装置により、アルカリ剤が添加され、
pH9.2以上に調整される。pHが9.2以上に調整された
水は、前段の逆浸透膜7及び後段の逆浸透膜8に通水さ
れ、不純物が除去されて、純水が得られる。図4は、本
発明方法の他の態様の工程系統図である。本態様におい
ては、原水は、弱酸性カチオン交換樹脂塔9に通水され
てカルシウムのアルカリ性塩が除去されたのち、強酸性
カチオン交換樹脂塔1に通水されて残存するカルシウム
の中性塩が除去される。強酸性カチオン交換樹脂塔より
流出する水は、次いで、膜脱気装置2において脱気処理
される。膜脱気装置より流出する水は、pHセンサー3、
制御器4、アルカリ貯槽5及び薬注ポンプ6を備えたア
ルカリ添加装置により、アルカリ剤が添加され、pH9.
2以上に調整される。pHが9.2以上に調整された水
は、前段の逆浸透膜7及び後段の逆浸透膜8に通水さ
れ、不純物が除去されて、純水が得られる。 【0009】図5は、本発明方法の他の態様の工程系統
図である。本態様においては、原水は強酸性カチオン交
換樹脂と弱酸性カチオン交換樹脂の混合塔14に通水さ
れたのち、膜脱気装置2において脱気処理される。膜脱
気装置より流出する水は、pHセンサー3、制御器4、ア
ルカリ貯槽5及び薬注ポンプ6を備えたアルカリ添加装
置により、アルカリ剤が添加され、pH9.2以上に調整
される。pHが9.2以上に調整された水は、前段の逆浸
透膜7及び後段の逆浸透膜8に通水され、不純物が除去
されて、純水が得られる。本態様においては、酸の添加
が不要であり、イオン交換樹脂塔が1塔のみであり、さ
らに弱酸性カチオン交換樹脂と強酸性カチオン交換樹脂
の混合塔とすることにより、イオン交換樹脂の再生頻度
を低くすることができるので、本態様の純水の製造方法
は経済的に優れている。図6は、本発明方法の他の態様
の工程系統図である。本態様においては、原水は、pHセ
ンサー10、制御器11、酸貯槽12及び薬注ポンプ1
3を備えた酸添加装置により酸が添加され、pH6以下に
調整され、次いで、膜脱気装置2において脱気処理され
る。膜脱気装置より流出する水は強酸性カチオン交換樹
脂と弱酸性カチオン交換樹脂の混合塔14に通水された
のち、pHセンサー3、制御器4、アルカリ貯槽5及び薬
注ポンプ6を備えたアルカリ添加装置により、アルカリ
剤が添加され、pH9.2以上に調整される。pHが9.2以
上に調整された水は、前段の逆浸透膜7及び後段の逆浸
透膜8に通水され、不純物が除去されて、純水が得られ
る。本発明方法によれば、原水をアルカリ条件下におい
て逆浸透膜に通水し、純水を製造するに際して、原水中
のカルシウムなどや炭酸を十分に除去しているので、pH
を調整するために添加するアルカリ剤の量を低減し、逆
浸透膜からリークするアルカリ成分の濃度を減少し、純
度の高い純水を得ることができる。また、逆浸透膜への
炭酸カルシウムなどのスケールの沈積も防止することが
できる。 【0010】 【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限
定されるものではない。 実施例1 図3に示す2段の逆浸透膜装置を有する工程により、純
水を製造した。厚木市水を、活性炭[(株)クラレ、クラ
レコールKW10/32]30リットルを充填した塔に
600リットル/hrで通水し、残留塩素を除いた水を原
水として用いた。原水中のカルシウム濃度は24mg/リ
ットルであり、ホウ素濃度は30μg/リットルであっ
た。膜脱気装置2には脱気膜[大日本インキ工業(株)、
SEPAREL EF−040P]を装着し、強酸性カ
チオン交換樹脂塔1には、強酸性カチオン交換樹脂[バ
イエル社、Lewatit S100]30リットルを
充填し、逆浸透膜装置7及び8には耐アルカリ性逆浸透
膜[FILMTEC type FT30]を装着した。
原水に硫酸を加えてpHを4.5に調整し、600リット
ル/hrの速度で通水して、膜脱気装置における脱気処理
と、強酸性カチオン交換樹脂塔におけるイオン交換を行
った。強酸性カチオン交換樹脂塔から流出する水のカル
シウム濃度は、0.01mg/リットル以下であった。こ
の強酸性カチオン交換樹脂塔から流出する水に、水酸化
ナトリウム水溶液を添加してpHを10に調整したのち、
前段の逆浸透膜装置に、供給水600リットル/hr、透
過水540リットル/hr、濃縮水60リットル/hrの条
件で通水し、さらに前段の逆浸透膜装置の透過水を、後
段の逆浸透膜装置に供給水540リットル/hr、透過水
486リットル/hr、濃縮水54リットル/hrの条件で
通水して純水を製造した。後段の逆浸透膜装置の透過水
として得られた純水のナトリウム濃度は380μg/リ
ットルであり、ホウ素濃度は0.1μg/リットルであ
った。 比較例1 厚木市水を活性炭充填塔に通水し、残留塩素を除いた実
施例1と同じ原水を、弱酸性カチオン交換樹脂[バイエ
ル社、Lewatit CNP80]30リットルを充
填した弱酸性カチオン交換樹脂塔に600リットル/hr
の速度で通水した。弱酸性カチオン交換樹脂塔から流出
する水のカルシウム濃度は、0.2mg/リットルであっ
た。この弱酸性カチオン交換樹脂塔から流出する水に、
水酸化ナトリウム水溶液を添加してpHを10に調整した
のち、実施例1と同じ耐アルカリ性逆浸透膜[FILM
TEC type FT30]を装着した逆浸透膜装置に
通水した。前段の逆浸透膜装置には、供給水600リッ
トル/hr、透過水540リットル/hr、濃縮水60リッ
トル/hrの条件で通水し、さらに前段の逆浸透膜装置の
透過水を、後段の逆浸透膜装置に供給水540リットル
/hr、透過水486リットル/hr、濃縮水54リットル
/hrの条件で通水して純水を製造した。後段の逆浸透膜
装置の透過水として得られた純水のナトリウム濃度は
1,800μg/リットルであり、ホウ素濃度は0.1μ
g/リットルであった。実施例1及び比較例1の結果
を、第1表に示す。 【0011】 【表1】【0012】第1表に見られるように、実施例1で得ら
れた純水も、比較例1で得られた純水も、ホウ素濃度は
0.1μg/リットルであり、ホウ素に関しては同等の
除去効果が得られている。しかし、実施例1で得られた
純水はナトリウム濃度が380μg/リットルであるの
に対して、比較例1で得られた純水のナトリウム濃度は
1,800μg/リットルと実施例1の4倍以上であ
り、実施例1においては、逆浸透膜からのナトリウムの
リークが少ないことが分かる。これは、前段の逆浸透膜
装置への供給水のカルシウム濃度の差からも分かるよう
に、実施例1では原水を強酸性カチオン交換樹脂と接触
させているので、カルシウムが完全に除去され、さらに
脱気処理により炭酸も除去されているので、逆浸透膜へ
の供給水のpHを10に調整するために添加する水酸化ナ
トリウムの量が少なく、その結果、逆浸透膜からリーク
するナトリウムの量も少なくなったものと考えられる。 【0013】 【発明の効果】本発明方法によれば、原水をアルカリ条
件下において逆浸透膜に通水し、純水を製造するに際し
て、原水中のカルシウムなどや炭酸を十分に除去してい
るので、pHを調整するために添加するアルカリ剤の量を
低減し、逆浸透膜からリークするアルカリの濃度を減少
し、純度の高い純水を得ることができる。また、逆浸透
膜への炭酸カルシウムなどのスケールの沈積も防止する
ことができる。
Description: BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention relates to a method for producing pure water. More specifically, the present invention relates to a method for producing pure water by making raw water alkaline and passing it through a reverse osmosis membrane, wherein there is no risk of scale generation in the reverse osmosis membrane and an alkaline agent necessary for pH adjustment is used. The present invention relates to a method for producing pure water capable of obtaining pure water with improved water quality by reducing the amount of addition and reducing the salt concentration in the resulting pure water. [0002] In desalination using a reverse osmosis membrane, the desalination rate is substantially determined by the type of the reverse osmosis membrane. Therefore, the quality of the demineralized water obtained as permeate depends on the quality of the water supplied to the reverse osmosis membrane. It depends. When desalting using a reverse osmosis membrane under high pH conditions, boron, silica, organic acids and the like are easily dissociated as the pH increases, and ionized substances can be separated by the reverse osmosis membrane. For this reason, substances that cannot be removed under neutral conditions can be removed by the reverse osmosis membrane under high pH conditions. However, in order to increase the pH of the raw water, it is necessary to add a large amount of an alkaline agent, so that the salt concentration of the feed water to the reverse osmosis membrane increases, the salt concentration of the demineralized water also increases, and the water quality increases. This will lead to a decline. For example, Oil and Gas Journal, 199
In the September 20, 3rd issue, pp. 88-91, after treating raw water with a weakly acidic cation exchange resin, adjusting the pH to 10 and passing the water through a reverse osmosis membrane, boron and the like are effective. Has been reported to be removed. However, according to this method, there is a problem in that the amount of the alkali agent added when a high pH condition such as pH 10 is used is large, and these alkali components leak into the permeated water of the reverse osmosis membrane. In addition, the pretreatment with only the weakly acidic cation exchange resin has a problem that the removal of the calcium component becomes insufficient and causes scale generation in the reverse osmosis membrane. Therefore, there is no risk of scale generation in the reverse osmosis membrane, the amount of alkali agent required for pH adjustment is reduced, the salt concentration in the demineralized water is reduced, and pure water with improved water quality is obtained. There is a demand for a method for producing pure water that can produce water. SUMMARY OF THE INVENTION The present invention relates to a method for producing pure water by making raw water alkaline and passing it through a reverse osmosis membrane. The purpose of the present invention is to provide a method for producing pure water that can reduce the amount of an alkali agent required for the purpose of reducing the concentration of salts in the resulting pure water and obtain pure water with improved water quality. It was done. The present inventor has made intensive studies to solve the above-mentioned problems, and as a result, before adjusting the pH of raw water to alkaline, degassing was performed under acidic conditions. Pretreatment by the process and the ion exchange process of contacting with a strongly acidic cation exchange resin completely removes carbonic acid and calcium ions in the raw water to prevent the generation of scale, and reduces the alkali required for pH adjustment. The inventors have found that it is possible to produce high-quality pure water by reducing the amount of the agent, and have completed the present invention based on this finding. That is, the present invention relates to (1) adjusting the pH of raw water to 9.
In a method for producing pure water by adjusting the water to 2 or more and passing it through a reverse osmosis membrane, a step of deaeration under acidic conditions before adjusting the pH of raw water, and a step of contacting with a strongly acidic cation exchange resin The present invention provides a method for producing pure water, wherein raw water is pretreated by an ion exchange step. Further, as a preferred embodiment of the present invention,
(2) The degassing treatment by adjusting the pH of raw water to 6 or less (1)
(3) The method for producing pure water according to (3), wherein in the ion exchange step, contact with a weakly acidic cation exchange resin is used in combination.
(4) The method for producing pure water according to (1), wherein (4) the reverse osmosis membrane is provided in multiple stages, and the permeated water of the former reverse osmosis membrane is passed through the latter reverse osmosis membrane. Manufacturing method. DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION The method of the present invention adjusts the pH of raw water to 9.2.
In the method for producing pure water by passing water through the reverse osmosis membrane adjusted as described above, before adjusting the pH of the raw water, a step of degassing under acidic conditions and contacting with a strongly acidic cation exchange resin The raw water is pretreated by the ion exchange step. The order of the degassing process and the ion exchange process is not particularly limited, and the degassing process can be followed by the ion exchange process, or conversely, the ion exchange process can be followed by the degassing process. In the method of the present invention,
When degassing raw water under acidic conditions, the pH of raw water
Is preferably 6 or less, and more preferably the pH is 5 or less. By degassing the raw water under acidic conditions, carbonate ions and bicarbonate ions contained in the raw water can be removed as carbon dioxide gas. If carbonate and bicarbonate ions are present in the raw water, the carbonate and bicarbonate ions have a large pH buffering action, so that the amount of the alkali agent required to adjust the pH of the raw water to 9.2 or more is large. This increases the amount of alkali leakage in the reverse osmosis membrane treatment. In the method of the present invention, since the raw water is degassed under acidic conditions to remove carbonic acid, the pH is adjusted to 9.2.
The amount of the alkali agent necessary for the above adjustment is small, and the amount of alkali leakage in the reverse osmosis membrane treatment is greatly reduced. There is no particular limitation on the method for making the raw water acidic. For example, the raw water can be made acidic by adding hydrochloric acid, sulfuric acid, or the like, or can be made acidic by contacting solid particles containing an acidic substance. Examples of the solid particles containing an acidic substance include a weakly acidic cation exchange resin and a strongly acidic cation exchange resin regenerated with hydrochloric acid or the like. In the method of contacting with an ion-exchange resin, the pH may not always be constant, for example, the pH may become too low during the initial stage of water flow to the ion-exchange resin tower, or the pH may gradually increase with the progress of water flow. Therefore, it is preferable that the pH is fixed by adding an acid and the pH is kept constant so that the removal rate of carbonic acid in the degassing treatment is kept constant. There is no particular limitation on the degassing device used,
For example, a decarbonation tower, a vacuum degassing tower, a nitrogen degassing tower, a membrane degassing apparatus and the like can be mentioned. [0006] In the method of the present invention, calcium ions, magnesium ions and the like in the raw water are removed by bringing the raw water into contact with a strongly acidic cation exchange resin. Calcium ions and magnesium ions in the raw water consume an alkaline agent when adjusting the pH of the raw water to 9.2 or more. Therefore, by removing calcium ions and magnesium ions, the pH is raised to 9.2 or more. The amount of alkali agent required for adjustment can be reduced, and the amount of leak of alkali in the reverse osmosis membrane treatment can be greatly reduced. Weakly acidic cation exchange resins have the advantage of high calcium adsorption and low regeneration frequency, but weakly acidic cation exchange resins have the ability to degrade alkaline salts such as calcium bicarbonate, but neutral salts such as calcium chloride. Has no resolution. Because of this, some of the calcium in the raw water is removed by the weakly acidic cation exchange resin, but not all of the calcium can be removed. In the method of the present invention, since a strongly acidic cation exchange resin is used, both alkaline salts and neutral salts can be decomposed, and calcium ions in raw water can be almost completely removed. In the method of the present invention, the strongly acidic cation exchange resin can be used in H form or in Na form. If there is a degassing process after the ion exchange process, since the degassing process is performed under acidic conditions,
When the strongly acidic cation exchange resin is used in the H form, hydrogen ions H + are released into water to become acidic, so that the amount of acid used to make acidic conditions in the degassing treatment can be reduced. Even when the strongly acidic cation exchange resin is used in the Na type, calcium can be removed because calcium is higher in selectivity than sodium in the strongly acidic cation exchange resin. Accordingly, water can be passed until the strongly acidic cation exchange resin is substantially saturated with calcium or magnesium, and the amount of treated water is greater than when used in the H form, which is preferable. The strong acid cation exchange resin is regenerated with a mineral acid in the case of the H form, and is regenerated with a saline solution or with a mineral acid in the case of the Na form. When regenerated with mineral acid, it becomes H form, but gradually changes from H form to Na form while passing water. In the method of the present invention, a weakly acidic cation exchange resin can be used together with a strongly acidic cation exchange resin. By removing the calcium of the alkaline salt with a weakly acidic cation exchange resin of H form and removing the calcium of the neutral salt with a strongly acidic cation exchange resin, taking advantage of the characteristics of the weakly acidic cation exchange resin and the strongly acidic cation exchange resin, The amount of calcium removed can be increased, and the frequency of regeneration can be reduced. In the method of the present invention, the pH of raw water after the deaeration step under acidic conditions and the ion exchange step by contact with a strongly acidic cation exchange resin is adjusted to 9.2 or more, and a reverse osmosis membrane is formed. Pass water. In the method of the present invention, the method for adjusting the pH of the raw water to 9.2 or more is not particularly limited,
For example, a method of adding an aqueous alkali solution such as sodium hydroxide, a method of contacting with a strongly basic anion exchange resin, and the like can be given. As a method of adding the aqueous alkali solution, for example, a pH adjusting tank with a stirrer may be provided, or an alkaline aqueous solution injection port may be provided in the water flow line, and a static mixer or the like may be provided downstream of the inlet. The pH of the raw water has an acid dissociation index pKa of boric acid of 9.2.
(25 ° C.) or more, more preferably 10 or more. Reverse osmosis membranes used in the method of the present invention
It is preferable to use an alkali-resistant reverse osmosis membrane that is not deteriorated even when it is 10 or more. In this case, since the pH of the concentrated water is higher than the pH of the supplied alkaline raw water, it is necessary to select an alkali-resistant reverse osmosis membrane in consideration of the pH of the concentrated water. Such alkali-resistant reverse osmosis membranes include, for example, FILMTEC type FT30, which is commercially available as a material having a long-term durability up to pH 11, and Nitto Denko Corporation, which is commercially available as a material having a long-term durability up to pH 10. Made of ES20, ES10, NTR7
59, a polyamide-based film such as SU700 manufactured by Toray Industries, Inc., and the like. In the method of the present invention, reverse osmosis membranes through which raw water whose pH has been adjusted to 9.2 or more are provided in multiple stages, and the permeated water of the previous stage reverse osmosis membrane may be used as the feed water of the subsequent stage reverse osmosis membrane. it can. When removing boron from raw water using a reverse osmosis membrane, it was known that the performance of reverse osmosis membrane for removing boron under high alkali conditions was higher, but unlike the performance of removing cation components such as sodium ions, It has been revealed as a new finding that there is little dependence and the degree of reduction in the removal rate is small even at a low concentration. For this reason, the boron removal rate can be increased by combining the reverse osmosis membranes in multiple stages and adjusting the pH of the feed water to 9.2 (25 ° C.) or more, which is the acid dissociation index pKa of boric acid. Hereinafter, embodiments of the method of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a process flow chart of one embodiment of the method of the present invention. In this embodiment, the raw water is passed through the strongly acidic cation exchange resin tower 1 and then deaerated in the membrane deaerator 2. The water flowing out of the membrane deaerator is added with an alkali agent by an alkali addition device equipped with a pH sensor 3, a controller 4, an alkali storage tank 5, and a chemical injection pump 6, and the pH is reduced.
Adjusted to 9.2 or higher. The water whose pH has been adjusted to 9.2 or more is passed through the reverse osmosis membrane 7 in the former stage and the reverse osmosis membrane 8 in the latter stage to remove impurities and obtain pure water. FIG. 2 is a process flow chart of another embodiment of the method of the present invention. In the present embodiment, the raw water is deaerated in the membrane deaerator 2 after passing through the weakly acidic cation exchange resin tower 9 to remove the alkaline salt of calcium. The water flowing out of the membrane deaerator is passed through the strongly acidic cation exchange resin tower 1 to remove the remaining neutral salts of calcium, and then a pH sensor 3, a controller 4, an alkaline storage tank 5, and a chemical injection pump 6 Alkali agent is added by an alkali addition device equipped with
Adjusted to 9.2 or higher. The water whose pH has been adjusted to 9.2 or more is passed through the reverse osmosis membrane 7 in the former stage and the reverse osmosis membrane 8 in the latter stage to remove impurities and obtain pure water. FIG. 3 is a process flow chart of another embodiment of the method of the present invention. In this embodiment, the raw water is a pH sensor 10, a controller 11, and an acid storage tank 1.
The acid is added by an acid addition device equipped with a chemical pump 2 and a chemical injection pump 13, the pH is adjusted to 6 or less, and then deaeration is performed in the membrane deaerator 2. After the water flowing out of the membrane deaerator is passed through the strongly acidic cation exchange resin tower 1, the alkali agent is removed by an alkali addition device equipped with a pH sensor 3, a controller 4, an alkali storage tank 5, and a chemical injection pump 6. Added
Adjusted to pH 9.2 or higher. The water whose pH has been adjusted to 9.2 or more is passed through the reverse osmosis membrane 7 in the former stage and the reverse osmosis membrane 8 in the latter stage to remove impurities and obtain pure water. FIG. 4 is a process flow chart of another embodiment of the method of the present invention. In this embodiment, the raw water is passed through the weakly acidic cation exchange resin tower 9 to remove the alkaline salts of calcium, and then passed through the strongly acidic cation exchange resin tower 1 to remove the remaining neutral salts of calcium. Removed. The water flowing out of the strongly acidic cation exchange resin tower is then deaerated in the membrane deaerator 2. The water flowing out of the membrane deaerator is pH sensor 3,
An alkali agent is added by an alkali addition device equipped with a controller 4, an alkali storage tank 5, and a chemical injection pump 6, and the pH is adjusted to 9.
Adjusted to 2 or more. The water whose pH has been adjusted to 9.2 or more is passed through the reverse osmosis membrane 7 in the former stage and the reverse osmosis membrane 8 in the latter stage to remove impurities and obtain pure water. FIG. 5 is a flow chart of another embodiment of the method of the present invention. In this embodiment, the raw water is passed through the mixing tower 14 of the strongly acidic cation exchange resin and the weakly acidic cation exchange resin, and then deaerated in the membrane deaerator 2. The water flowing out of the membrane deaerator is adjusted to pH 9.2 or higher by adding an alkali agent by an alkali addition device having a pH sensor 3, a controller 4, an alkali storage tank 5, and a chemical injection pump 6. The water whose pH has been adjusted to 9.2 or more is passed through the reverse osmosis membrane 7 in the former stage and the reverse osmosis membrane 8 in the latter stage to remove impurities and obtain pure water. In this embodiment, the addition of an acid is unnecessary, the number of ion-exchange resin towers is only one, and a mixed tower of a weakly acidic cation exchange resin and a strongly acidic cation exchange resin is used. Therefore, the method for producing pure water of this embodiment is economically excellent. FIG. 6 is a process flow chart of another embodiment of the method of the present invention. In this embodiment, the raw water is supplied to the pH sensor 10, the controller 11, the acid storage tank 12, and the chemical pump 1.
An acid is added by an acid addition device provided with the pressure control device 3, the pH is adjusted to 6 or less, and then deaeration treatment is performed in the membrane deaeration device 2. Water flowing out of the membrane deaerator is passed through a mixing tower 14 of a strongly acidic cation exchange resin and a weakly acidic cation exchange resin, and then provided with a pH sensor 3, a controller 4, an alkaline storage tank 5, and a chemical pump 6. An alkali agent is added by an alkali addition device to adjust the pH to 9.2 or higher. The water whose pH has been adjusted to 9.2 or more is passed through the reverse osmosis membrane 7 in the former stage and the reverse osmosis membrane 8 in the latter stage to remove impurities and obtain pure water. According to the method of the present invention, the raw water is passed through a reverse osmosis membrane under alkaline conditions, and when producing pure water, calcium and carbonic acid in the raw water are sufficiently removed.
The amount of the alkali agent added to adjust the water content can be reduced, the concentration of the alkali component leaking from the reverse osmosis membrane can be reduced, and pure water with high purity can be obtained. In addition, the deposition of scale such as calcium carbonate on the reverse osmosis membrane can be prevented. The present invention will be described in more detail with reference to the following examples, which should not be construed as limiting the present invention. Example 1 Pure water was produced by a process having a two-stage reverse osmosis membrane device shown in FIG. Atsugi City Water was passed through a tower filled with 30 liters of activated carbon [Kuraray Co., Ltd., Kuraray Coal KW10 / 32] at 600 liters / hr, and water excluding residual chlorine was used as raw water. The calcium concentration in the raw water was 24 mg / liter, and the boron concentration was 30 μg / liter. The membrane deaerator 2 includes a deaeration membrane [Dainippon Ink Industries Co., Ltd.
SEPAREL EF-040P], the strongly acidic cation exchange resin tower 1 is filled with 30 liters of strongly acidic cation exchange resin [Bayer, Lewatit S100], and the reverse osmosis membrane devices 7 and 8 are alkali-resistant reverse osmosis. The membrane [FILMTEC type FT30] was mounted.
Sulfuric acid was added to the raw water to adjust the pH to 4.5, and water was passed at a rate of 600 liter / hr to perform deaeration in a membrane deaerator and ion exchange in a strongly acidic cation exchange resin tower. The calcium concentration of the water flowing out of the strongly acidic cation exchange resin tower was 0.01 mg / liter or less. After adjusting the pH to 10 by adding an aqueous sodium hydroxide solution to the water flowing out of the strongly acidic cation exchange resin tower,
The water was passed through the reverse osmosis membrane apparatus at the preceding stage under the conditions of supply water 600 liter / hr, permeated water 540 liter / hr, and concentrated water 60 liter / hr. Pure water was produced by passing water through the osmosis membrane apparatus under the conditions of 540 liter / hr of supplied water, 486 liter / hr of permeated water, and 54 liter / hr of concentrated water. The sodium concentration of pure water obtained as permeated water in the subsequent reverse osmosis membrane device was 380 μg / liter, and the boron concentration was 0.1 μg / liter. Comparative Example 1 Atsugi City Water was passed through an activated carbon packed tower, and the same raw water as in Example 1 except for residual chlorine was replaced with a weakly acidic cation exchange resin [Bayer, Lewatit CNP80] filled with 30 liters. 600 liters / hr in tower
Water was passed at the speed of The calcium concentration of the water flowing out of the weakly acidic cation exchange resin column was 0.2 mg / liter. To the water flowing out of this weakly acidic cation exchange resin tower,
After adjusting the pH to 10 by adding an aqueous sodium hydroxide solution, the same alkali-resistant reverse osmosis membrane [FILM] as in Example 1 was used.
[TEC type FT30]. The first-stage reverse osmosis membrane device was passed under the conditions of 600 liters / hr of feed water, 540 liters / hr of permeated water, and 60 liters / hr of concentrated water. Pure water was produced by passing water through the reverse osmosis membrane apparatus under the conditions of 540 liter / hr of supply water, 486 liter / hr of permeated water, and 54 liter / hr of concentrated water. The sodium concentration of the pure water obtained as the permeate of the reverse osmosis membrane device at the subsequent stage is 1,800 μg / liter, and the boron concentration is 0.1 μg.
g / liter. Table 1 shows the results of Example 1 and Comparative Example 1. [Table 1] As can be seen from Table 1, both the pure water obtained in Example 1 and the pure water obtained in Comparative Example 1 have a boron concentration of 0.1 μg / liter, and the boron concentration is the same. The removal effect has been obtained. However, while the pure water obtained in Example 1 had a sodium concentration of 380 μg / liter, the sodium concentration of pure water obtained in Comparative Example 1 was 1,800 μg / liter, which is four times that of Example 1. From the above, it can be seen that in Example 1, the leakage of sodium from the reverse osmosis membrane was small. This can be seen from the difference in the calcium concentration of the water supplied to the reverse osmosis membrane device in the preceding stage. In Example 1, since the raw water was brought into contact with the strongly acidic cation exchange resin, the calcium was completely removed. Since carbon dioxide is also removed by the deaeration treatment, the amount of sodium hydroxide added to adjust the pH of the water supplied to the reverse osmosis membrane to 10 is small, and as a result, the amount of sodium leaking from the reverse osmosis membrane It is considered that the number has also decreased. According to the method of the present invention, raw water is passed through a reverse osmosis membrane under alkaline conditions, and when producing pure water, calcium and carbon dioxide in the raw water are sufficiently removed. Therefore, the amount of the alkali agent added for adjusting the pH can be reduced, the concentration of the alkali leaking from the reverse osmosis membrane can be reduced, and pure water with high purity can be obtained. In addition, the deposition of scale such as calcium carbonate on the reverse osmosis membrane can be prevented.

【図面の簡単な説明】 【図1】図1は、本発明方法の一態様の工程系統図であ
る。 【図2】図2は、本発明方法の他の態様の工程系統図で
ある。 【図3】図3は、本発明方法の他の態様の工程系統図で
ある。 【図4】図4は、本発明方法の他の態様の工程系統図で
ある。 【図5】図5は、本発明方法の他の態様の工程系統図で
ある。 【図6】図6は、本発明方法の他の態様の工程系統図で
ある。 【符号の説明】 1 強酸性カチオン交換樹脂塔 2 膜脱気装置 3 pHセンサー 4 制御器 5 アルカリ貯槽 6 薬注ポンプ 7 前段の逆浸透膜 8 後段の逆浸透膜 9 弱酸性カチオン交換樹脂塔 10 pHセンサー 11 制御器 12 酸貯槽 13 薬注ポンプ 14 強酸性カチオン交換樹脂と弱酸性カチオン交換樹
脂の混合塔
BRIEF DESCRIPTION OF THE DRAWINGS FIG. 1 is a process flow diagram of one embodiment of the method of the present invention. FIG. 2 is a process flow chart of another embodiment of the method of the present invention. FIG. 3 is a process flow chart of another embodiment of the method of the present invention. FIG. 4 is a process flow chart of another embodiment of the method of the present invention. FIG. 5 is a process flow chart of another embodiment of the method of the present invention. FIG. 6 is a process flow chart of another embodiment of the method of the present invention. [Description of Signs] 1 Strongly acidic cation exchange resin tower 2 Membrane deaerator 3 pH sensor 4 Controller 5 Alkaline storage tank 6 Chemical injection pump 7 Reverse osmosis membrane in front stage 8 Reverse osmosis membrane in rear stage 9 Weakly acidic cation exchange resin tower 10 pH sensor 11 Controller 12 Acid storage tank 13 Chemical injection pump 14 Mixing tower of strong acid cation exchange resin and weak acid cation exchange resin

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C02F 1/44 C02F 1/44 J (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C02F 1/20 B01D 19/00 B01D 61/00 ──────────────────────────────────────────────────の Continued on the front page (51) Int.Cl. 7 identification code FI C02F 1/44 C02F 1/44 J (58) Investigated field (Int.Cl. 7 , DB name) C02F 1/20 B01D 19 / 00 B01D 61/00

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】 【請求項1】原水のpHを9.2以上に調整して逆浸透膜
に通水することにより純水を製造する方法において、原
水のpHを調整する前に、酸性条件下において脱気処理す
る工程と、強酸性カチオン交換樹脂と接触させるイオン
交換工程とによって、原水を前処理することを特徴とす
る純水の製造方法。
(57) [Claims 1] In a method for producing pure water by adjusting the pH of raw water to 9.2 or more and passing it through a reverse osmosis membrane, before adjusting the pH of raw water. A method for producing pure water, wherein raw water is pretreated by a step of degassing under acidic conditions and an ion exchange step of bringing it into contact with a strongly acidic cation exchange resin.
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