JP3535850B2 - インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置

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JP3535850B2
JP3535850B2 JP2001236251A JP2001236251A JP3535850B2 JP 3535850 B2 JP3535850 B2 JP 3535850B2 JP 2001236251 A JP2001236251 A JP 2001236251A JP 2001236251 A JP2001236251 A JP 2001236251A JP 3535850 B2 JP3535850 B2 JP 3535850B2
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リンタ、特に、発泡現象を利用したバブルジェット(登
録商標)プリンタなどに応用されるインクジェット記録
用ヘッドおよびこれを備えたインクジェット記録装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】バブルジェット記録方式に適用される記
録ヘッドは、一般に微細な吐出口、流路及び該流路の一
部に設けられる発熱体を備えている。バブルジェット記
録方式とは、発熱体を用いて流路内の液体を局所的に高
温にすることにより液体に膜沸騰による気泡を発生さ
せ、発泡時の高い圧力を利用して、液体を微細な吐出口
より押し出し、記録紙等に付着させる記録方式である。
【0003】この種の記録技術によって記録される画像
を高精彩化するためには、微小な液滴を高密度に吐出さ
せる技術が要求される。そのため、微細な流路と微細な
発熱源を形成することが基本的に重要となる。それゆ
え、バブルジェット記録方式では構造の単純性を活かし
て、フォトリソ工程技術を駆使した高密度ヘッドの作成
方法が提案されている(例えば、特開平08−1562
9号公報参照)。また、液滴の吐出量を調整するため
に、端部に比べ中央部の発熱量が大きい発熱体が提案さ
れている(特開昭62−201254号公報参照)。発
熱体としては、通常、厚さ0.05μm程度の窒化タン
タル薄膜抵抗体を用い、これに通電した時のジュール熱
で液体の発泡を行う。このような発熱抵抗体には、通
常、キャビテーションによる発熱抵抗体表面の損傷を防
止するために、0.8μm程度のSiNなどの絶縁体を
介して厚さ0.2μm程度のTaなどの金属からなる耐
キャビテーション層が配置されている。
【0004】また、特開昭64−20150号公報に
は、基板上に複数の縦配線と横配線を配置し、縦配線と
横配線の交点部分に、順電流通電のみ電流が流れる整流
素子とこれに接続された発熱素子とを設けたことを特徴
としたマルチノズルインクジェットヘッドが開示されて
いる。また、特開昭57−36679号公報には、基板
上に、順方向の通電により発熱可能なダイオードを複数
個アレイ状に配列したサーマルヘッドが開示されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のマルチノズルヘ
ッドでは、縦配線と横配線の各交点部分をそれぞれ接続
する複数の発熱素子を選択的にマトリクス駆動する際、
非選択の発熱素子に駆動電圧より低いノイズ電圧が加わ
って、不要な発熱が生じてしまうことがあった。このよ
うなノイズ電圧が非選択の発熱素子に加わっても発熱を
生じさせない為に本発明者らは、極性に依らず、高電圧
側では低い抵抗値を示し、低電圧側では高い抵抗値を示
す電流電圧特性を発熱素子自体に又は間接的に備えてい
ればよいことを見いだし、既に出願している。このよう
な電流電圧特性を持つ素子としてはMIM素子やバリス
タがある。
【0006】また従来のヘッドの多くは、発熱素子とダ
イオードやロジック回路部を半導体プロセス(イオン注
入などの方法)でシリコン基板上に同時に作り込むこと
を前提としている。したがって、比較的ノズル数の少な
いヘッドではコンパクトにでき、単一の工程で出来ると
いう利点がある。しかし、例えば紙幅いっぱいの長さを
有するフルマルチヘッドでは、一体的に作ろうとすれば
12インチという長さが必要で、通常のシリコンウェハ
ーを使うことが難しく高コストな製法となる恐れがあっ
た。
【0007】そこで、イオン注入法などの従来の半導体
プロセスに頼らないで作成できるMIM素子などの非線
形素子を備えたインクジェット用発熱素子をマトリクス
駆動することができれば、長尺なインクジェットヘッド
を低コストで提供できる可能性がある。
【0008】しかしながら、MIM素子は、電圧値によ
って電流値が敏感に変化する電流電圧特性における非線
形性を有していることにより、駆動用の電源電圧にわず
かな変動があってもMIM素子を流れる電流が大きく変
動し、気泡発生部である発熱素子(ヒータ)部分が過剰
に加熱されてヒータ部分が破損する恐れがあったり、逆
に不十分な発熱のために不吐出となる恐れがあるので、
駆動用の電源電圧の調整がシビアなものとなっていた。
【0009】本発明の目的は、長尺なインクジェットヘ
ッドを低コストで実現できるMIM素子を用いたもので
あって、上記のような駆動用電源電圧の微小な変動によ
るMIM素子の電力供給量の大変動を抑制することによ
ってBJ用ヒータの過剰加熱や発熱不足を未然に防止す
ることができるインクジェット記録ヘッドおよびこれを
備えたインクジェット記録装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、インクを吐出するための熱エネルギーを発
生する発熱手段として用いられ、該発熱手段自身を駆動
するための、電流電圧特性が非線形な非線形素子と、該
非線形素子に直列接続され、前記非線形素子に流れる電
流を調整するための電流調整抵抗と、を有するインクジ
ェット記録ヘッドであって、前記非線形素子は、一対の
電極と両電極間を接続する絶縁体とを含み、該一対の電
極の間隔が4nm以上40nm以下であるMIM素子であ
り、前記電流調整抵抗の抵抗値は、前記MIM素子の動
作状態における抵抗値の0.1倍から10倍であること
を特徴とする。
【0011】前記非線形素子に通電するための配線の抵
抗が前記電流調整抵抗として使用されることが好まし
い。
【0012】前記発熱手段に電圧を印加するマトリクス
回路を構成するマトリクス電極を有し、前記非線形素子
は前記マトリクス電極の交点に配置されていることが好
ましい。
【0013】さらに、上記のインクジェット記録ヘッド
は前記熱エネルギーによりインクに膜沸騰を生起させて
インクを吐出するものが好ましい。
【0014】また本発明は、前記発熱手段に対応して設
けられ、被記録媒体の被記録面に対向してインクを吐出
する吐出口を有する上記インクジェット記録ヘッドと、
被記録媒体を搬送する搬送手段と、を少なくとも具備す
ることが好ましい。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】上記のとおりの構成では、インクジェット
吐出のための加熱駆動回路に非線形素子(特にMIM型
電気特性を有する非線形素子)と該非線形素子に流れる
電流を調整する電流調整手段(具体的には非線形素子に
直列接続された電流調整抵抗、特に抵抗発熱体または配
線抵抗など)を設けることにより回路を流れる電流の変
動を抑制して、吐出用駆動電源の電圧の微小な変動によ
る、MIM素子の電力供給量の大変動を抑制している。
よって、インクジェット用ヒータの過剰加熱や発熱不足
のおそれを未然に防止することが可能となる。しかも、
イオン注入法などの従来の半導体プロセスに頼らないで
作成できる非線形素子を用いてインクジェット用ヒータ
を良好にマトリクス駆動することができるため、低コス
トの長尺なインクジェットヘッドが提供可能となる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0027】図1は本発明に関連する参考形態のインク
ジェット記録ヘッドの特徴を表す概念図である。この図
においてインクジェット記録ヘッドは、MIM型電流電
圧特性を示す非線形素子であるところのMIM(Metal
Insulator Metal)素子1と、吐出用液体を加熱し吐出
液滴を吐出させる抵抗発熱体2と、MIM素子1と該M
IM素子1に流れる電流を調整する電流調整手段である
ところの電流調整回路101とを備えている。なお、図
1中の符号9は吐出液滴の発生を概念的に示したもので
ある。
【0028】本形態では、MIM素子1と該MIM素子
1に流れる電流を調整する電流調整回路101を設ける
ことにより、吐出用液体の加熱のための駆動回路を流れ
る電流の変動を抑制して電源電圧の微小な変動によるM
IM素子1の電力供給量の大変動を抑制できるため、イ
ンクジェット用ヒータであるところの抵抗発熱体2の過
剰加熱や発熱不足を防止できる効果がある。
【0029】図2は図1の形態のさらに具体的な特徴を
示す図であり、上記の電流調整手段101が具体的に
は、MIM素子1に直列接続された抵抗発熱体2を含む
電流調整抵抗である。電流調整抵抗は比較的容易に形成
できるためヘッド作製コスト上有利である。特に電流調
整抵抗(Rs)3は、MIM素子(RMIM)1に直列接続
された抵抗発熱体(RH)2または配線抵抗(RW)91
または電源の内部抵抗(RIn)92または調整用抵抗
(RAd)93で構成されている。抵抗発熱体2及び配線
抵抗91及び電源内部抵抗92は、抵抗発熱体2に発生
する熱エネルギーを利用してインクを吐出するインクジ
ェット用の記録ヘッドには必要不可欠な要素であるた
め、これらを用いて必要な電流調整ができるとコスト面
で有利となる。なお、図2では便宜上これらの抵抗2,
91,92,93を全て備えたものを示した。また図2
中の符号10は電圧V0の電源、I0は回路を流れる電流
値を示している。ただし、電源の内部抵抗については、
MIM素子の動作状態における抵抗や他の抵抗と比べて
非常に小さいものなので、事実上無視できる。
【0030】図3は、図2に示した回路を流れる電流値
0と電源10の電圧値V0の関係を示す図であり、点線
72はMIM素子1に適当な抵抗が接続されていない場
合の電流電圧特性を示し、実線71はMIM素子1に適
当な電流調整抵抗が直列接続された場合の電流電圧特性
を定性的に示している。MIM素子1に適当な抵抗が接
続されていない場合を示す点線72の特性は動作電圧7
3(図中一点鎖線)付近で電源電圧の変動に対して著し
く回路電流が変化し、発熱抵抗体2の過剰過熱や発熱不
足の原因となりやすい。一方、MIM素子1に適当な電
流調整抵抗が直列接続された場合を示す実線71の特性
は動作電圧73(図中一点鎖線)付近で電源電圧の変動
に対して緩やかに回路電流が変化し、発熱抵抗体2の過
剰過熱や発熱不足を防止できる効果がある。また、イン
クジェット記録ヘッドにおいては、吐出用電圧を印加し
たときの過剰な加熱や発熱不足が問題であるため、電流
調整抵抗3の値RSは、吐出用電圧を印加したときのオ
ン動作状態における抵抗値を基準に設定する必要があ
る。
【0031】また、電流調整抵抗3の値は低抵抗過ぎる
と非線形性が支配的になりすぎて回路電流を制限する機
能が失われ過剰な発熱や発熱不足を招く恐れがある。そ
れゆえ、電流調整抵抗3の抵抗値の下限はMIM素子1
の動作状態における抵抗値の0.1倍程度とすることが
望ましい。
【0032】一方、電流調整抵抗3の値が高抵抗過ぎる
と線形性が支配的になり過ぎてMIM素子の利点が失わ
れ、マトリクス駆動での正常な吐出動作が困難となる恐
れがある。それゆえ、電流調整抵抗3の抵抗値の上限は
MIM素子1の動作状態における抵抗値の10倍程度と
することが望ましい。
【0033】また、上の議論から線形性と非線形性を半
々に持つことが好ましく、このために、特に、電流調整
抵抗3の抵抗値がMIM素子1の動作状態における抵抗
値に等しくすることが好ましい。
【0034】特に、MIM素子1と抵抗発熱体2の直列
接続による二端子回路ユニット12をマトリクス回路の
交点に配置して1/2バイアス方式のマトリクス駆動を
行う場合、配線抵抗を極力ゼロとした上で、抵抗発熱体
の抵抗値をMIM素子の抵抗値の略1倍とすることが好
ましい。この場合、前記二端子回路ユニット12の電流
電圧特性の概略は図8に示すように、二端子回路ユニッ
ト12をON状態とする選択電圧V0に対してI0なるオ
ン電流が流れ、±V0/2の非選択電圧に対して電流が流
れない特性となる。すなわち、前記二端子回路ユニット
12における電流電圧特性は、動作電圧の略1/2倍の
電圧から該二端子回路ユニット12に有意な電流が流れ
始め、動作電圧で該二端子回路ユニット12に所望の電
流が流れるものである。1/2バイアス方式のマトリク
ス駆動では、二端子回路ユニットの電流電圧特性が図8
に示す特性を示す時、MIM素子による電力損失が最も
少ない理想状態となる。
【0035】また、同様に、MIM素子と抵抗発熱体の
直列接続による二端子回路ユニット12をマトリクス回
路の交点に配置して1/3バイアス方式のマトリクス駆
動を行う場合、配線抵抗を極力ゼロとした上で、抵抗発
熱体の抵抗値をMIM素子の抵抗値の略2倍とすること
が好ましい。この場合、前記二端子回路ユニット12の
電流電圧特性の概略は図9に示すように、二端子回路ユ
ニット12をON状態とする選択電圧V0に対してI0
るオン電流が流れ、±V0/3の非選択電圧に対して電流
が流れない特性となる。すなわち、前記二端子回路ユニ
ット12における電流電圧特性は、動作電圧の略1/3
倍の電圧から該二端子回路ユニット12に有意な電流が
流れ始め、動作電圧で該二端子回路ユニット12に所望
の電流が流れるものである。1/3バイアス方式のマト
リクス駆動では、二端子回路ユニットの電流電圧特性が
図9に示す特性を示す時、MIM素子による電力損失が
最も少ない理想状態となる。
【0036】また、別の観点から電流電圧特性を見る
と、図3に示すように、動作状態おける二端子回路ユニ
ットの微分抵抗を40〜250Ωにすればよい。これに
より、電流調整抵抗3の値を適正にすることができる。
【0037】この実施形態では、これらの必要要件を考
慮して、特に、電流調整抵抗3の抵抗値がMIM素子1
の動作状態における抵抗値の0.1倍から10倍、より
好ましくは、略1倍または略2倍とした。電流調整抵抗
3の抵抗値をこのようにする事により、オン動作電圧付
近の回路電流値の非線形性を抑制し、インクジェット用
ヒータである抵抗発熱体2の過剰加熱や発熱不足を防止
できる。
【0038】
【実施例】次に、具体的な構造や数値を挙げて本発明の
実施例を説明する。また以下の説明では、図1及び図2
に示した構成要素と同一要素には同一符号を用いること
とする。
【0039】(参考例) 図4は本発明に関連する参考例のインクジェット記録ヘ
ッドの構成を示す概略断面図である。この図を参照する
と、本例のヘッドは、表面に下部層(絶縁層)22が設
けられた基板23を備えている。下部層(絶縁層)22
上には、マトリクス回路を構成する走査側電極であると
同時にMIM素子1を構成するための下側電極5が、極
めて薄い絶縁性薄膜24で被覆されている。さらに絶縁
性薄膜24上に、MIM素子1を構成するために上側電
極6が被覆されている。この上側電極6は、下側電極5
とは離れて下部層(絶縁層)22上に形成された薄膜抵
抗発熱体2の一端に接続されている。薄膜抵抗発熱体2
の他端にはマトリクス回路を構成する情報側電極7が接
続されている。
【0040】また基板23上には、1つ又は複数の薄膜
抵抗発熱体2を含む流路31を形成する複数列の溝と流
路31毎に形成された記録液滴の吐出口53とを有する
吐出口形成部材52が接合されている。さらに、基板2
3には、複数の流路31に液体を同時供給するための吐
出用液体供給孔54が形成されている。
【0041】なお本例では、吐出口形成部材52におい
て吐出口53を発熱体形成面に直交する方向に配置する
いわゆるサイドシュータータイプのヘッド構造とした
が、発熱体形成面に平行な方向に配置したいわゆるエッ
ジシュータータイプにも本発明は適用可能である。
【0042】本例の構成は、図4に示したように、マト
リクス回路と、該マトリクス回路の交点に配置したMI
M素子1と該MIM素子1に直列接続した抵抗発熱体2
を有しており、特に抵抗発熱体2を前述した電流調整抵
抗として使用し、抵抗発熱体2の抵抗値をMIM素子1
の動作状態における抵抗値の0.1倍から10倍、より
好ましくは、略1倍または略2倍とすることにより、回
路を流れる電流の変動を抑制できる。電源電圧の微小な
変動によるMIM素子の電力供給量の大変動を抑制でき
るため、インクジェット用ヒータである抵抗発熱体2の
過剰加熱や発熱不足を防止できる効果がある。
【0043】また、図4において、マトリクス回路を構
成する走査側電極5と情報側電極7間に液滴吐出用の電
圧を印加することにより、MIM素子1をオン状態とし
て薄膜抵抗発熱体2に電力を供給し吐出用液体を急速加
熱する。このことによって、気泡121を発生させて吐
出液滴9を記録媒体に吐出させることにより、画像が形
成される。
【0044】図5はMIM型電気特性を示す図である。
MIM型の電気特性とは、MIM素子やバリスタに代表
される電流電圧特性のように、極性に依らず、高電圧側
では低い抵抗値を示し、低圧側では高い抵抗値を示す電
流電圧特性を指す。本発明に適用される非線形素子は特
に、MIM型電気特性を示す非線形素子である。
【0045】ここで、マトリクス駆動を行うために図5
に示すように、電流値の絶対値I0を与える印加電圧が
+V1、−V2 が、0.5<(V1/V2)<2 を満足
し、+V1/2、−V2/2での電流値の絶対値が I0
10以下であることが好ましい。こうしたMIM型の電
流電圧特性を示す非線形素子をマトリクス電極の交点に
配置することにより、マトリクス駆動時のバイアス電圧
による、非選択点での不要な発熱を抑制し、インクジェ
ット用ヒータのマトリクス駆動を良好に実施できる。ま
た、マトリクス駆動を採用することにより、ドライバと
ヒータの分離を容易とし、安価な非Si基板での大量生
産も可能にする効果がある。
【0046】また本例は、マトリクス配線電極の交点
に、両電極間を接続する極めて薄い酸化絶縁膜を配置し
た金属/絶縁体/金属なる構成のMIM素子を非線形素子
として用いるインクジェット記録ヘッドである。
【0047】ここで、MIM素子とは、原義的には金属
/絶縁体/金属なる構造のトンネル接合素子であるが通
常、導電体電極/絶縁体/導電体電極なる構造の接合素子
もMIM素子と呼ぶ。ここで、絶縁体の伝導機構として
は、プールフレンケル型伝導のような絶縁体の中で複数
のトンネリングを繰り返すホッピング型の電気伝導や、
ファウラーノルドハイム型伝導のような比較的単純なト
ンネル伝導などが知られている。こうしたトンネル型の
電流が流れ、接合素子に電流が流れるためには、電極間
の距離が極めて狭い必要がある。
【0048】MIM素子に電流が流れる絶縁体の限界膜
厚、または、限界電極間隔は絶縁材料や電極材料の種類
や伝導機構に大きく依存するが、MIM素子として有為
な電流が流れるためには、例えば、前記電極間隔を10
0nm以下とすることが望ましい。また、電極間隔が極
端に狭いと電極金属表面のイオンが電界放射を起こす恐
れがあるため、1nm以上とすることが望ましい。ま
た、安定なトンネル接合を得るために4nm以上とする
ことが望ましい。また、バブルジェット記録ヘッドのマ
トリクス駆動に必要な大電流を低電圧で得るためには、
好ましくは、40nm以下とすることが望ましい。した
がって、前記電極間距離が1nm以上100nm以下で
あり、より好ましくは、4nm以上40nm以下である
MIM素子を発熱手段として用いれば、MIM素子によ
り液体を加熱して気泡を発生させ、液滴を吐出させるこ
とも可能である(詳しくは実施例に示す。)。
【0049】また、ZnOにBi、PrおよびCo等の
金属酸化物を添加した焼結体層や、炭化けい素SiCの
粒状結晶層を、上記の絶縁体層の代わりに電極間に配置
したいわゆるバリスタも、MIM素子と同様に本発明の
非線形素子として用いることでき、同様な効果を得るこ
とができる。
【0050】また、図6は本参考例のヘッドを構成する
ためのマトリクス回路の特徴を示す概念図である。同図
において配線Yj,Yj+1はそれぞれj番目及びj+1番
目の走査側電極であり、配線Xi,Xi+1はそれぞれi番
目及びi+1番目の情報側電極である。すなわち、配線
j,Yj+1,Xi,Xi+1 はマトリクス回路を構成す
る。また、符号1はこのようなマトリクス回路の交点に
配置したMIM素子、符号2は抵抗発熱体、符号9は吐
出液体を示す。
【0051】図6に示したように、本参考例では、配線
電極Yj,Yj+1,…、配線電極XI,Xi+1,…から成る
マトリクス回路と、該マトリクス回路の交点に配置した
非線形素子であるところのMIM素子1と該MIM素子
1に直列接続した抵抗発熱体2を有する。
【0052】同図において、走査側電極Yj,Yj+1,…
の1つに選択電位波形を入力し、情報側電極Xi,X
i+1,… に画像信号に応じて吐出用または非吐出用情報
電位波形を入力することにより、画像信号に応じてMI
M素子1をオン状態またはオフ状態にし、MIM素子1
とこのMIM素子1に直列接続された抵抗発熱体2の各
々に電力を供給するかどうかを制御して、吐出液滴9の
吐出及び非吐出を切り換えることができる。
【0053】本例においては、MIM素子1は、金属電
極5を陽極酸化して得られる酸化絶縁膜24の上に、金
属電極6を交差して作成する。さらに具体的には、図4
に示した上下電極5と6としては、例えば厚さ約300
nmのTa薄膜をRFスパッタ法で作成し、その表面を
陽極酸化法で酸化し、厚さ約32nmのTa25薄膜を
形成する。この時、RFスパッタは約10-2Torr程
度のArガス雰囲気中で行う。また、陽極酸化は0.8
重量%のクエン酸水溶液中でメッシュ状白金電極を陰極
として行う。また、図4に示した上側電極6と情報側電
極7は例えば厚さ23nmのタンタル薄膜電極であり、
基板23は結晶軸<111>、厚さ0.625mmのS
i基板であり、絶縁性薄膜24は厚さ2.75μmのS
i熱酸化膜であり、薄膜抵抗発熱体2は厚さ0.05μ
mの窒化タンタル薄膜である。
【0054】また、抵抗発熱体2の大きさは例えば25
μm×25μmで、この面積は625μm2、抵抗値は
53Ωである。また、MIM素子1の大きさは84.5
μm×20000μmで、この面積は1690000μ
2である。このとき、MIM素子1の面積は、抵抗発
熱体2の面積の2704倍であり、MIM素子の両端の
電極5と6の間に印加される電圧6.7Vに対する素子
抵抗は53Ωである。ここで、電極5と7の間に13.
4Vの電圧を印加すると、MIM素子1及び抵抗発熱体
2のそれぞれに6.7Vの電圧が印加され、126mA
の電流が流れる。この時、MIM素子1及び発熱抵抗体
2で熱に変換される消費電力は0.847Wであり、M
IM素子1の電力密度は0.5MW/m3、抵抗発熱体
部2の電力密度は1.355GW/m2となり、抵抗発
熱体部2では吐出用液体を加熱し、発泡させることがで
きる。また、MIM素子1の単位面積あたりの発熱量は
抵抗発熱体2の単位面積あたりの発熱量の2704分の
1であるため、温度上昇を抑えることができる。
【0055】本参考例において、MIM素子1と発熱抵
抗体2を直列接続した回路の動作点における抵抗値は5
3+53=106Ωである。ここで、駆動電圧の上昇が
あっても、上記の直列回路の抵抗値は発熱抵抗体2の抵
抗値のために抵抗が制限され、せいぜい、53〜106
Ωの範囲の変動に抑制でき、過剰な発熱を抑制できる効
果がある。また、動作点付近の抵抗値の変化が穏やかな
ため、微小な駆動電圧の下降に対しても発熱量の不足に
よる不吐出を抑制できる効果がある。
【0056】なお、本参考例では、配線抵抗はMIM素
子の抵抗値に比べて十分小さく無視できるとした。
【0057】(実施例) 図7は本発明の実施例によるインクジェット記録ヘッ
ドの構成を示す概略断面図である。以下この図を参照
し、参考例と異なる点を主に説明する。この図に示すヘ
ッドによると、基板23表面の下部層(絶縁層)22上
には、マトリクス回路を構成する走査側電極であると同
時にMIM素子1を構成するための下側電極5が、極め
て薄い絶縁性薄膜24で被覆されている。さらに絶縁性
薄膜24上に、マトリクス回路を構成する情報側電極で
あると同時にMIM素子1を構成するための上側電極
6’が被覆されている。
【0058】また基板23上には、発泡に寄与する1つ
又は複数のMIM素子1を含む流路31を形成する複数
列の溝と流路31毎に形成された記録液滴の吐出口53
とを有する吐出口形成部材52が接合されている。さら
に、基板23には、複数の流路31に液体を同時供給す
るための吐出用液体供給孔54が形成されている。
【0059】なお本例においても、サイドシュータータ
イプのヘッド構造としたが、吐出口53を発熱体形成面
に平行な方向に配置したいわゆるエッジシュータータイ
プにも本発明は適用可能である。
【0060】特に本例の構成は、マトリクス回路と、該
マトリクス回路の交点に配置した発泡に寄与するMIM
素子1を有しており、このMIM素子1に接続された配
線抵抗の抵抗値がMIM素子1の動作状態における抵抗
値の0.01倍から100倍、より好ましくは、0.1
倍から10倍、さらに好ましくは、略1倍とした。この
ことにより、回路を流れる電流の変動を抑制し、電源電
圧の微小な変動によるMIM素子の電力供給量の大変動
を抑制した。また、この実施例では配線抵抗の抵抗値が
調整され、これが調整用抵抗の役割を兼ねているため、
コストの上昇を抑制できる効果がある。
【0061】本実施例において、MIM素子1は実施例
1と同様に作製する。
【0062】また、MIM素子1の大きさは65.08
μm×65.08μmで正方形であり、その面積は42
35μm2である。このとき、MIM素子の両端の電極
5と6の間に印加される電圧33.5Vに対する素子抵
抗は265Ωである。また、配線抵抗の抵抗値が53Ω
である。ここで、電源電圧を40.2Vとすると、MI
M素子1に33.5Vの電圧が印加され、126mAの
電流が流れる。この時、MIM素子1で熱に変換される
消費電力は4.235Wであり、MIM素子1の電力密
度は1GW/m2となり、吐出用液体を加熱し発泡させ
ることができる。
【0063】また本実施例において、回路の動作点にお
ける抵抗は265+53=318Ωである。ここで、電
源電圧の上昇があっても、上記の回路の抵抗値は配線抵
抗の抵抗値のために抵抗が制限され、せいぜい、53〜
318Ωの範囲の変動に抑制でき、過剰な発熱を抑制で
きる効果がある。また、動作点付近の抵抗値の変化が穏
やかなため、微小な駆動電圧の下降に対しても発熱量の
不足による不吐出を抑制できる効果がある。
【0064】(実施例) 次に、上述した実施例で示したインクジェット記録ヘッ
ドを搭載したインクジェット記録装置の一例の模式図を
図10に示す。
【0065】このインクジェット記録装置は、駆動回路
403によりその駆動を制御される紙送りローラ405
で被記録媒体である紙406を搬送する構成となってい
る。また、制御部40により制御されるインクジェット
記録ヘッド407は、その各吐出口が、搬送されてくる
紙406に対向するように設けられており、制御部40
4からの信号に応じて非線形素子1をオン状態またはオ
フ状態に制御することにより、吐出口8からの吐出液滴
9の吐出および非吐出を制御する。このようにして電力
が供給された抵抗発熱体2上のインクが急速に加熱され
ることで、発熱手段(非線形素子1または抵抗発熱体
2)の表面全域に一斉に膜沸騰現象に基づく気泡が、き
わめて高い圧力を伴って発生する。この圧力によって、
上述したように吐出液滴9が吐出口8から吐出され、被
記録媒体上に画像が形成される。また、吐出液滴9の吐
出に伴い、インクタンク402からインクジェット記録
ヘッド407へインクが供給される。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
液体加熱時の発泡エネルギーを利用してインク滴を吐出
するインクジェット記録ヘッドにおいて、液体加熱用の
駆動回路に非線形素子(例えばMIM素子)と該非線形
素子に流れる電流を制御する電流制御手段を設けること
により前記駆動回路を流れる電流の変動を抑制して、電
源電圧の微小な変動による、MIM素子の電力供給量の
大変動を抑制できる効果がある。さらに、吐出駆動用の
電源電圧の変動に対する急激な回路の電流変化を抑制で
きることにより、インクジェット用ヒータとしての発熱
手段の過剰加熱や発熱不足の恐れのない良好な吐出駆動
が可能になる。
【0067】また、イオン注入法などの従来の半導体プ
ロセスに頼らないで作成できる非線形素子を用いてイン
クジェット用ヒータを良好にマトリクス駆動することが
できるため、長尺なインクジェットヘッドを低コストで
提供できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関連する参考形態のインクジェット記
録ヘッドの特徴を表す概念図である。
【図2】図1の形態のさらに具体的な特徴を示す図であ
る。
【図3】図2に示した回路を流れる電流値I0と電源の
電圧値V0の関係を示すとともに、電流調整抵抗効果を
説明するための図である。
【図4】本発明に関連する参考例のインクジェット記録
ヘッドの概略断面図である。
【図5】本発明におけるMIM型電気特性を説明するた
めの図である。
【図6】本発明に関連する参考例のマトリクス回路を説
明するための図である。
【図7】本発明の実施例によるインクジェット記録ヘ
ッドの概略断面図である。
【図8】本発明の実施例における二端子回路ユニット
の電流電圧特性の理想状態を説明するための図である。
【図9】本発明の実施例における二端子回路ユニット
の電流電圧特性の別の理想状態を説明するための図であ
る。
【図10】本発明のインクジェット記録ヘッドを搭載し
たインクジェット記録装置の一例を示す模式図である。
【符号の説明】
1 MIM素子(MIM型電気特性を有する非線形素
子) 2 抵抗発熱体 3 電流調整抵抗 5 下側電極かつ走査側電極 6 上側電極 6’ 上側電極かつ情報側電極 7 情報側電極 9 吐出液滴 10 電源 22 絶縁層 23 基板 24 絶縁性薄膜 52 吐出口形成部材 53 吐出口 54 吐出液体供給孔 91 配線抵抗 92 電源内部抵抗 93 調整用抵抗 101 電流制限手段 121、122 気泡 402 インクタンク 403 駆動回路 404 制御部 405 紙送りローラ 406 紙 407 インクジェット記録ヘッド
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/05

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出するための熱エネルギーを
    発生する発熱手段として用いられ、該発熱手段自身を駆
    動するための、電流電圧特性が非線形な非線形素子と、
    該非線形素子に直列接続され、前記非線形素子に流れる
    電流を調整するための電流調整抵抗と、を有するインク
    ジェット記録ヘッドであって、前記非線形素子は、一対
    の電極と両電極間を接続する絶縁体とを含み、該一対の
    電極の間隔が4nm以上40nm以下であるMIM素子であ
    り、 前記電流調整抵抗の抵抗値は、前記MIM素子の動作状
    態における抵抗値の0.1倍から10倍であることを特
    徴とするインクジェット記録ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記非線形素子に通電するための配線の
    抵抗が前記電流調整抵抗として使用されることを特徴と
    する請求項1に記載のインクジェット記録ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記発熱手段に電圧を印加するマトリク
    ス回路を構成するマトリクス電極を有し、前記非線形素
    子は前記マトリクス電極の交点に配置されている請求項
    1または2に記載のインクジェット記録ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記熱エネルギーによりインクに膜沸騰
    を生起させてインクを吐出する、請求項1から3のいず
    れか1項に記載のインクジェット記録ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記発熱手段に対応して設けられ、被記
    録媒体の被記録面に対向してインクを吐出する吐出口を
    有する、請求項1から4のいずれか1項に記載のインク
    ジェット記録ヘッドと、 被記録媒体を搬送する搬送手段と、を少なくとも具備す
    ることを特徴とするインクジェット記録装置。
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