JP2002067325A - インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置

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JP2002067325A
JP2002067325A JP2000254086A JP2000254086A JP2002067325A JP 2002067325 A JP2002067325 A JP 2002067325A JP 2000254086 A JP2000254086 A JP 2000254086A JP 2000254086 A JP2000254086 A JP 2000254086A JP 2002067325 A JP2002067325 A JP 2002067325A
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ink jet
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Hideyuki Sugioka
秀行 杉岡
Yasuyuki Tamura
泰之 田村
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電流集中による非線形素子の破壊を防止す
る。 【解決手段】 非線形素子1は、第1の電圧印加手段6
1により電圧V1を印加される第1の電極6と、下部層
22の上に設けられ、第2の電圧印加手段62により電
圧V2を印加される第2の電極5と、第1の電極6と第
2の電極5とを絶縁する絶縁性薄膜24とを有する。電
位V1を与えられる、第1の電極6の第1の電位付与位
置701と、電位V2を与えられる、第2の電極5の第
2の電位付与位置702とは、非線形素子1の膜厚方向
に関する投影面において互いに離れるように配置されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リンタ、特に、発泡現象を利用したバブルジェット(登
録商標)プリンタなどに応用されるインクジェット記録
ヘッドおよびインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、バブルジェット記録方式に適用さ
れる記録ヘッドは、一般に微細な吐出口、流路および該
流路の一部に設けられる発熱体を備えている。バブルジ
ェット記録方式とは、発熱体を用いて流路内の液体を局
所的に高温にすることにより気泡を発生させ、発泡時の
高い圧力を利用して、液体を微細な吐出口より吐出さ
せ、記録紙等の被記録媒体に付着させる記録方式であ
る。
【0003】この種の記録技術によって記録される画像
を高精彩化するためには、微小な液滴を高密度に吐出さ
せる技術が要求される。そのため、微細な流路と微細な
発熱源を形成することが基本的に重要となる。それゆ
え、バブルジェット記録方式では構造の単純性を活かし
て、フォトリソグラフィ工程技術を駆使した高密度ヘッ
ドの作成方法が、たとえば、特開平08-15629号
公報等に開示されている。また、液滴の吐出量を調整す
るために、端部に比べ中央部の発熱量が大きい発熱体が
特開昭62-201254号公報等に開示されている。
【0004】発熱体としては、通常、厚さ0.05μm
程度の窒化タンタル薄膜抵抗体を用い、これに通電した
時のジュール熱で液体の発泡を行う。このような抵抗発
熱体には、通常、キャビテーションによる抵抗発熱体表
面の損傷を防止するために、0.8μm程度のSiNな
どの絶縁体を介して厚さ0.2μm程度のTaなどの金
属からなる耐キャビテ−ション層が配置されている。
【0005】また、特開昭64−20151号公報に
は、基板上に、複数の縦配線と複数の交点部分に、順電
流通電により発熱する整流素子を設けたことを特徴とし
たマルチノズルインクジェット記録ヘッドが開示されて
いる。また、特開昭57−36679号公報には、基板
上に、順方向の通電により発熱可能なダイオードを複数
個アレイ状に配列したサーマルヘッドが開示されてい
る。
【0006】また、特開平05−185594号公報に
は、ヘッド用基板に電気変換素子とダイオ−ドを設けマ
トリクス駆動する構成や同一基板上に電気熱変換素子と
シフトレジスタ部、ラッチ部、論理回路等のロジック回
路を形成したインクジェットヘッドが開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のインクジェット
記録ヘッドの多くは発熱素子とダイオードやロジック回
路部を半導体プロセス(イオン注入などの方法)でシリ
コン基板上に同時に作り込むことを前提としている。し
たがって、比較的ノズル数の少ないインクジェット記録
ヘッドではコンパクトにでき、単一の工程できるという
利点がある。しかしながら、例えば紙幅いっぱいの長さ
を有するフルマルチヘッドでは、一体的に作ろうとすれ
ば12インチという長さが必要で、通常のシリコンウェ
ハを使うことが難しく高コストな製法となる恐れがあっ
た。
【0008】それゆえ、イオン注入法などの従来の半導
体プロセスに頼らないで作成できる非線形素子を用いて
マトリクス駆動することができれば、長尺なインクジェ
ットヘッドを低コストで提供できる可能性がある。
【0009】一方、液晶用MIM(Metal Ins
ulator Metal)素子等が通常扱う電力密度
は1W/m2程度である。これに対して、インクジェット
記録ヘッドにおいては、ヒ−タ部の抵抗発熱体ではおよ
そ0.1GW/m2以上の電力密度を扱う必要があり、従
来のMIM素子をマトリクス駆動用の非線形素子とする
応用製品において経験したことがない電力および電流を
MIM素子で扱う必要があった。
【0010】このため、MIM素子の電極内で電流の集
中する領域があると局所的な発熱が発生し、MIM素子
が破壊するおそれがあった。特に、上電極と下電極で絶
縁層を介して上下電極をクロスさせる構成のMIM素子
において電極抵抗が無視できない場合には、MIM素子
の角部分において、電流の集中による局所的な異常発熱
による破壊の恐れがあった。
【0011】そこで本発明は、MIM素子をインクジェ
ット記録ヘッドに使用する上で未踏の電力密度を扱うた
めに生じるおそれのある、インクジェット用MIM素子
特有の電流集中によるMIM素子の破壊を来さない、長
尺なインクジェット記録ヘッド、およびインクジェット
記録装置を低コストで提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明のインクジェット記録ヘッドは、インクを吐出す
るために利用される熱エネルギを発生する発熱抵抗体と
該発熱抵抗体に接続される一対の電極とを有する発熱手
段と、前記発熱抵抗体に直列に接続された、第1の電極
と第2の電極とで絶縁性薄膜を挟持する非線形素子と、
を有し、前記第1の電極は前記絶縁性薄膜に当接する第
1の当接領域と電位を付与される第1の電位付与位置と
を含み、前記第2の電極は前記絶縁性薄膜に当接する第
2の当接領域と電位を付与される第2の電位付与位置と
を含み、前記第1の電極のシート抵抗は前記第1の当接
領域の全ての部位で実質的に均一であり、前記第2の電
極のシート抵抗は前記第2の当接領域の全ての部位で実
質的に均一であり、前記第1の当接領域における前記第
1の電極のシート抵抗と前記第2の当接領域における前
記第2の電極のシート抵抗とは実質的に同一であり、前
記第1の当接領域の中で前記第1の電位付与位置に最近
接する第1の最近接部位と前記第2の当接領域の中で前
記第2の電位付与位置に最近接する第2の最近接部位と
は、前記非線形素子の膜厚方向に関する投影面において
離隔していることを特徴とする。
【0013】上記の通り構成された本発明のインクジェ
ット記録ヘッドは、電流密度が高くなることで発熱量の
多い、第1の電位付与位置に最近接する第1の最近接部
位と、第2の電位付与位置に最近接する第2の最近接部
位とが、非線形素子の膜厚方向に関する投影面において
離隔している。このため、電極間での高い発熱と低い発
熱が相殺され、発熱が均一化される。
【0014】また、非線形素子は矩形であり、第1の最
近接部位と第2の最近接部位とは、矩形の非線形素子の
向かい合う二辺のそれぞれに対応する部位ものであって
もよいし、非線形素子は帯状であり、第1の最近接部位
と第2の最近接部位とは、帯状の非線形素子の両端部の
それぞれに対応する部位に含まれるものであってもよ
い。
【0015】また、第1の電極および第2の電極は、と
もに帯状の帯状電極であってもよいし、第1の電極およ
び第2の電極は、ともに矩形の矩形帯状電極であっても
よい。
【0016】さらに、第1の電極および第2の電極は、
ともに湾曲した湾曲型帯状電極であってもよいし、第1
の電極の第1の当接領域における幅に対する第2の電極
の第2の当接領域における幅の比が5/6から6/5の
範囲内であってもよい。
【0017】また、第1の電極と第2の電極とは実質的
に同一の材料で構成されており、第1の電極の厚さは第
1の当接領域の全ての部位で実質的に均一であり、第2
の電極の厚さは第2の当接領域の全ての部位で実質的に
均一であり、第1の当接領域における第1の電極の厚さ
と第2の当接領域における第2の電極の厚さとは実質的
に同一であってもよい。
【0018】本発明のインクジェット記録装置は、被記
録媒体を搬送する搬送手段と、前記被記録媒体の被記録
面に対向してインクを吐出する吐出口が設けられている
インクジェット記録ヘッドとを有するインクジェット記
録装置において、前記インクジェット記録ヘッドが、本
発明のインクジェット記録ヘッドであり、前記非線形素
子および前記抵抗発熱体への電力供給の制御を行う制御
部を有することを特徴とする。
【0019】上記の通り構成された本発明のインクジェ
ット記録装置は、インクジェット記録ヘッドが本発明の
インクジェット記録ヘッドであるため、電流密度が高く
なることで発熱量の多い、第1の電位付与位置に最近接
する第1の最近接部位と、第2の電位付与位置に最近接
する第2の最近接部位とが、非線形素子の膜厚方向に関
する投影面において離隔している。このため、電極間で
の高い発熱と低い発熱が相殺され、発熱が均一化され
る。
【0020】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)次に、本発明
の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0021】図1は、本発明の第1の実施形態によるイ
ンクジェット記録ヘッドの模式的な平面透視図であり、
図2は、図1に示したインクジェット記録ヘッドの非線
形素子部の拡大側断面図であり、図3は、図2に示した
非線形素子部の模式的な平面図である。
【0022】インクジェット記録ヘッドは、上面に下部
層22が形成された基板23と、MIM素子等の非線形
素子1と、基板23に対向して取り付けられた不図示の
天板とにより形成された流路31内に、通電によりジュ
ール熱を発生する抵抗発熱体2とを有し、これらの構成
要素がマトリクス状に配列されている。また、後述する
インクジェット記録装置には、本実施形態のインクジェ
ット記録ヘッドの非線形素子1および抵抗発熱体2に印
可する電圧等を制御する制御部40が設けられている。
【0023】非線形素子1は、第1の電圧印加手段61
により電位V1が印加される帯状の第1の電極6と、下
部層22の上に設けられ、第2の電圧印加手段62によ
り電位V2が印加される帯状の第2の電極5と、第1の
電極6と第2の電極5とを絶縁する帯状の絶縁性薄膜2
4とを有する。抵抗発熱体2は、吐出口30に対向した
位置に設けらており、第2の電極5と、第3の電圧印加
手段63により電圧を印加される第3の電極7とに電気
的に接続されている。
【0024】図2に示すように、非線形素子1は、電位
1を与えられる、第1の電極6の第1の電位付与位置
701と、電位V2を与えられる、第2の電極5の第2
の電位付与位置702とが、非線形素子1の膜厚方向に
関する投影面において互いに離隔して設けられている。
【0025】なお、図1に示す第2の電極5は、屈曲し
た形状で示されているが、図3に示すように、第1の電
極6と同様に矩形形状であってもよく、また、幅も第1
の電極6と第2の電極5とは同じであってもよい。
【0026】次に、図4に、本実施形態のインクジェッ
ト記録ヘッドをマトリクス駆動するためのマトリクス回
路を示す。
【0027】このマトリクス回路は、第1の電極6は行
方向にYj、Yj+1…と配列され、第3の電極7は列方向
にXj、Xj+1…と配列されることでマトリクス回路を構
成している。本実施形態のインクジェット記録ヘッドで
は、Yj、Yj+1…、Xi、Xi +1…から成るマトリクス回
路の第1の電極6と第3の電極7との交点で、非線形素
子1と抵抗発熱体2とが第2の電極5により直列に接続
されている。
【0028】制御部40は、第3の電極7を介して第2
の電極5の1つに選択電位波形を入力し、第1の電極6
に画像信号に応じて吐出用または非吐出用情報電位波形
を入力することにより、画像信号に応じて非線形素子1
をオン状態またはオフ状態に制御し、吐出口30からの
吐出インク滴9の吐出および非吐出を制御する。このよ
うにして電力が供給された抵抗発熱体2上の吐出用イン
クが急速に加熱されることで抵抗発熱体2上に膜沸騰現
象に基づく気泡が発生し、抵抗発熱体2表面全域に一斉
にきわめて高い圧力を伴って発生する。この圧力によっ
て、インク供給口54より供給された吐出インク滴9が
吐出口30から吐出され、不図示の被記録媒体上に画像
が形成される。
【0029】次に、第1の電極6と第2の電極5との発
熱に関して、第1の電極および第2の電極で絶縁薄膜層
を挟持する非線形素子を集中定数回路を用いて等価的に
示した図5を用いて説明する。
【0030】なお、図5において、第1の電極6の内部
抵抗は電極抵抗651として、第2の電極5の内部抵抗
は電極抵抗652として、絶縁性薄膜24はMIM型非
線形素子653として等価的に示されている。また、各
電極内の個々の電極抵抗651および電極抵抗652の
抵抗値は、いずれも同一である。すなわち、第1の電極
6のシート抵抗は、絶縁性薄膜24に当接する第1の当
接領域91(図1参照)の全ての部位で実質的に均一で
あり、第2の電極5のシート抵抗は絶縁性薄膜24に当
接する第2の当接領域92(図1参照)の全ての部位で
実質的に均一であり、第1の当接領域91における第1
の電極6のシート抵抗と第2の当接領域92における第
2の電極5のシート抵抗とは実質的に同一である。
【0031】第1の電位付与位置701に電位V1が与
えられ、かつ、第2の電位付与位置702に電位V2
与えられて、第1の電位付与位置701と第2の電位付
与位置702との間に電位差を与えることで、第1の電
極6と第2の電極5とに電流が流れることとなる。この
際、第1の電極6の第1の電位付与位置701に近い領
域では電極抵抗651が小さいため電流密度が高くな
り、よって、発熱量が多くなり、また、第2の電極5で
も、第2の電位付与位置702に近い領域では電極抵抗
652が小さいため電流密度が高くなり、よって、発熱
量が多くなると推定できる。一方、第1の電極6の端部
に近い領域では電極抵抗651が大きいため電流密度が
低くなり、よって、発熱量が少なくなり、また、第2の
電極5の端部に近い領域では電極抵抗652が大きいた
め電流密度が低くなり、よって、発熱量が少なくなると
推定できる。
【0032】本実施形態の非線形素子1では、第1の電
極6における発熱量の多い部分と、第2の電極5におけ
る発熱量の多い部分、すなわち、第1の電位付与位置7
01に近い領域である第1の最近接部71と、第2の電
位付与位置702に近い領域である第2の最近接部72
とが矩形の非線形素子1の向かい合う二辺のそれぞれに
対応する部位、換言すれば、第1の最近接部71と第2
の最近接部72とが各電極の両端部に位置することで非
線形素子1の膜厚方向に関する投影面において離隔して
形成されるため、電極間で高い発熱と低い発熱が相殺さ
れ、発熱が均一化される。
【0033】また、本実施形態の非線形素子1は、図5
に示すように、第1の電位付与位置701から第1の電
極6の端部に向かって、また、第2の電位付与位置70
2から第2の電極5の端部に向かって、各電極内の電位
がともに略一次元的に降下する構成となっているため、
第1の電極6および第2の電極5間の電位差の変化が抑
制でき、電極方向に沿った方向と垂直な方向の電流成分
による発熱の不均一化が抑制できる。
【0034】ところで、MIM素子とは、原義的には絶
縁体とこれを挟み込むように配置された金属とを有する
トンネル接合素子であるが、通常、絶縁体とこれを挟み
込むように配置された導電体電極とを有する接合素子も
MIM素子と呼ばれる。
【0035】MIM素子での、絶縁体中の電気伝導機構
としては、プールフレンケル型伝導のような絶縁体の中
で複数のトンネリングを繰り返すホッピング型の電気伝
導や、ファウラーノルドハイム型伝導のような比較的単
純なトンネル伝導などが知られている。
【0036】こうしたトンネル型の電流が流れ、接合素
子に電流が流れるためには、電極間の距離が極めて狭い
必要がある。MIM素子に電流が流れる絶縁体の限界膜
厚、または、限界電極間隔は絶縁材料や電極材料の種類
や伝導機構に大きく依存するが、MIM素子として有為
な電流が流れるためには、例えば、電極間隔を100n
m以下とすることが望ましい。さらに、バブルジェット
記録ヘッドの駆動に必要な大電流を低電圧で得るために
は、好ましくは、電極間隔を40nm以下とすることが
望ましい。
【0037】また、電極間隔が極端に狭いと電極の金属
表面のイオンが電界放射を起こす恐れがあるため、電極
間隔を1nm以上とすることが望ましい。さらに、安定
なトンネル伝導が生じるトンネル接合を得るためには電
極間隔を4nm以上とすることが望ましい。
【0038】すなわち、特に、電極間距離が1nm以上
100nm以下であり、より好ましくは、4nm以上4
0nm以下であるMIM素子を非線形素子1として用い
ることが好ましい。
【0039】また、ZnOにBi、PrおよびCo等の
金属酸化物を添加した焼結体層や、炭化けい素SiCな
どからなる粒状結晶層を、上記のMIM素子における絶
縁体の代わりに電極間に配置した、いわゆるバリスタ
も、極性に依らず、高電圧側では低い抵抗値を示し、低
電圧側では高い抵抗値を示すMIM型の電流電圧特性を
有する素子であり、MIM素子と同様にこのバリスタを
本発明の非線形素子1として用いることができる。
【0040】このようなMIM型の電流電圧特性を示す
非線形素子1を発熱手段として用いることによって、ノ
イズ電圧などの発熱素子の駆動電圧より低い電圧が発熱
素子に印加されても、低い電圧が印加された場合の非線
形素子1の抵抗値が大きいことにより、非線形素子1に
はほとんど電流が流れないので、非線形素子1の不要な
発熱を防止することができ、また、所望の非線形素子1
の駆動のために投入した電気エネルギが、他の非線形素
子1の不要な発熱により消費され、駆動する非線形素子
1への投入電気エネルギが小さくなって所望の発泡を発
生させられず、液体吐出量が変化して記録画像の画質を
乱すことを防止できる。
【0041】ここで、極性が定まらないノイズ電圧によ
って非線形素子1が発熱しないように、非線形素子1の
電流電圧特性は、正電圧側、負電圧側とも、小さい絶対
値の電圧の印加では、充分に小さな電流しか流れない電
流電圧特性であることが望ましい。そこで、特に、非線
形素子1の電流電圧特性は、図6に示すように、所望の
発泡を発生させるために電圧を印加した時に流れる電流
に相当する絶対値I0の電流を与える印加電圧+V1と、
−V2との絶対値の比(V1/V2)が0.5〜2の値で
あり、かつ、+V1/2、−V2/2の電圧を印加した時
に流れる電流の絶対値がI0/10以下であることが望
ましい。
【0042】こうしたMIM型の電流電圧特性を示す非
線形素子1をマトリクス電極の交点に配置することによ
り、マトリクス駆動時のバイアス電圧による非選択点で
の不要な発熱を抑制し、ヒータのマトリクス駆動を可能
とできる。また、マトリクス駆動により、ドライバとヒ
ータの分離を容易とし、安価な非Si基板での大量生産
も可能とできる効果がある。
【0043】なお、本実施形態のインクジェット記録ヘ
ッドおよび製造方法を説明するために用いた数値は、一
例であり、これに限定されるものではない。
【0044】以上説明したように本実施形態のインクジ
ェット記録ヘッドによれば、第1の電極6の高発熱部と
第2の電極5の低発熱部が絶縁性薄膜を介して対峙し、
同様に、第1の電極6の低発熱部と第2の電極5の高発
熱部が絶縁性薄膜を介して対峙する、すなわち、第1の
最近接部71と第2の最近接部72とが非線形素子1の
膜厚方向に関する投影面において離隔して形成されるた
め、電極間で高い発熱と低い発熱が相殺され、発熱が均
一化される。よって、電流集中による非線形素子の破壊
を防止することができる。
【0045】また、従来の半導体プロセスに頼らないで
作成できる、MIM素子等の非線形素子1をマトリクス
駆動する構成であるため、長尺なインクジェット記録ヘ
ッドを低コストで提供することができる。 (第2の実施形態)次に、本発明の第2の実施形態によ
るインクジェット記録ヘッドに設けられた非線形素子の
模式的な平面図を図7に示す。
【0046】本実施形態のインクジェット記録ヘッド
は、非線形素子101の、第1の電圧印加手段161に
接続された第1の電極106の幅W1が、第2の電圧印
加手段162に接続された第2の電極105の幅W2
比べて狭い以外は、第1の実施形態と基本的に同様の構
成であるため、詳細の説明は省略する。
【0047】非線形素子101の第1の最近接部171
から第2の最近接部172までの電極平面内の電流成分
が電極の幅方向に対して一様であるためには、上下電極
の幅が略等しいことが好ましい。しかしながら、作成時
のずれを考慮すると、電極面内の第1の電極106の幅
1と第2の電極105の幅W2との比が0.83から
1.2(5/6から6/5)の範囲内で電極幅に差を持
たせた方が特性ばらつきの少ない非線形素子が作成でき
る場合がある。このため、図7に示すように、第1の電
極106の幅W1が第2の電極105の幅W2に比べて狭
いものであってもよく、例えば、第1の電極106の幅
1を84.5μmとし、第2の電極105の幅W2を幅
は90μmとするものであってもよい。
【0048】以上、本実施形態のインクジェット記録ヘ
ッドによれば、第1の実施形態と同様に、第1の電極1
06の高発熱部と第2の電極105の低発熱部が絶縁性
薄膜を介して対峙し、同様に、第1の電極106の低発
熱部と第2の電極105の高発熱部が絶縁性薄膜を介し
て対峙する、すなわち、第1の最近接部171と第2の
最近接部172とが非線形素子101の膜厚方向に関す
る投影面において離隔して形成されるため、電極間で高
い発熱と低い発熱が相殺され、発熱が均一化される。よ
って、電流集中による非線形素子の破壊を防止すること
ができる。
【0049】また、第1の実施形態と同様に、従来の半
導体プロセスに頼らないで作成できる、MIM素子等の
非線形素子101をマトリクス駆動する構成であるた
め、長尺なインクジェット記録ヘッドを低コストで提供
することができる。 (第3の実施形態)次に、本発明の第3の実施形態によ
るインクジェット記録ヘッドに設けられた非線形素子の
模式的な平面図を図8に示す。
【0050】本実施形態のインクジェット記録ヘッド
は、非線形素子201が、第1の電極206、第2の電
極205、および第1の電極206と第2の電極205
との間に形成されている不図示の絶縁性薄膜のそれぞれ
の形状が湾曲した帯形状である以外は、第1の実施形態
と基本的に同様の構成であるため、詳細の説明は省略す
る。本実施形態では、第1の電極206、第2の電極2
05、および絶縁性薄膜はそれぞれ帯状でU字型である
がこれに限定されるものではない。
【0051】以上、本実施形態のインクジェット記録ヘ
ッドによれば、第1および第2の実施形態と同様に、第
1の電極206の高発熱部と第2の電極205の低発熱
部が絶縁性薄膜を介して対峙し、同様に、第1の電極2
06の低発熱部と第2の電極205の高発熱部が絶縁性
薄膜を介して対峙する、すなわち、第1の最近接部27
1と第2の最近接部272とが非線形素子201の膜厚
方向に関する投影面において離隔して形成されるため、
電極間で高い発熱と低い発熱が相殺され、発熱が均一化
される。よって、電流集中による非線形素子の破壊を防
止することができる。
【0052】また、第1および第2の実施形態と同様
に、従来の半導体プロセスに頼らないで作成できる、M
IM素子等の非線形素子201をマトリクス駆動する構
成であるため、長尺なインクジェット記録ヘッドを低コ
ストで提供することができる。 (第4の実施形態)次に、本発明の第4の実施形態によ
るインクジェット記録ヘッドに設けられた非線形素子の
模式的な側断面図を図9に示す。
【0053】本実施形態のインクジェット記録ヘッド
は、非線形素子301が、第1の電極306上にSiN
絶縁膜381とTa薄膜382より構成される保護層を
有する以外は、第1の実施形態と基本的に同様の構成で
あるため、詳細の説明は省略する。なお、SiN絶縁膜
381の膜厚は1.0μmであってもよく、また、Ta
薄膜382の膜厚は0.23μmであってもよい。
【0054】以上、本実施形態のインクジェット記録ヘ
ッドによれば、第1ないし第3の実施形態と同様に、第
1の電極306の高発熱部と第3の電極205の低発熱
部が絶縁性薄膜を介して対峙し、同様に、第1の電極3
06の低発熱部と第2の電極305の高発熱部が絶縁性
薄膜を介して対峙する、すなわち、第1の最近接部37
1と第2の最近接部372とが非線形素子301の膜厚
方向に関する投影面において離隔して形成されるため、
電極間で高い発熱と低い発熱が相殺され、発熱が均一化
される。よって、電流集中による非線形素子の破壊を防
止することができる。
【0055】また、第1ないし第3の実施形態と同様
に、従来の半導体プロセスに頼らないで作成できる、M
IM素子等の非線形素子301をマトリクス駆動する構
成であるため、長尺なインクジェット記録ヘッドを低コ
ストで提供することができる。
【0056】次に、上述した各実施形態で示したインク
ジェット記録ヘッドを搭載したインクジェット記録装置
の一例を、図10に模式的に示す。
【0057】このインクジェット記録装置は、駆動回路
403により駆動制御される紙送りローラ405で被記
録媒体である紙406を搬送する構成となっている。ま
た、上述した各実施形態で示した、制御部40により制
御されるインクジェット記録ヘッド407は、その各吐
出口が、搬送されてくる紙406に対向するように設け
られており、制御部40からの信号に応じて各吐出口か
らインクを吐出し、紙406上に画像を形成する。イン
クジェット記録ヘッド407へのインクはインクタンク
402から供給される。
【0058】なお、本発明は、第1ないし第4の実施形
態を例として説明してきたが、これらになんら限定され
るものではない。また、以下に第1の実施形態の実施例
を示すが、本発明はこれらによって何ら限定されるもの
でもない。
【0059】
【実施例】次に、本発明の実施例として、上述の第1の
実施形態で示したインクジェット記録ヘッドの製作およ
び特性に関して説明する。なお、以下の説明に用いる記
号は、第1の実施形態で用いた記号と同じ記号を用いる
ものとする。
【0060】非線形素子1は、幅84.5μmの帯状金
属からなる第2の電極5を陽極酸化して得られる酸化絶
縁膜である絶縁性薄膜24の上に、同じく幅84.5μ
mの帯状金属である第1の電極6を、第1の最近接部7
1と第2の最近接部72とが重なるように略平行に積層
し作成する。さらに具体的には、第2の電極5として、
Ta薄膜をRFスパッタ法で成膜し、その表面を陽極酸
化法で酸化し、厚さ約32nmのTa25薄膜を形成し
た後、同じくTa薄膜をRFスパッタ法で成膜し第2の
電極5とする。この時、RFスパッタは約1.33Pa
程度のArガス雰囲気中で行う。また、陽極酸化は0.
8重量%のクエン酸水溶液中でメッシュ状白金電極を陰
極として行う。また、基板23は結晶軸<111>、厚
さ0.625mmのSi基板であり、下層部22は厚さ
2.75μmのSi熱酸化膜である。
【0061】また、Ta薄膜である第1の電極6と第2
の電極5との厚さは、それぞれ23nmである。すなわ
ち、第1の電極6と第2の電極5との材料および膜厚が
略等しい。よって、第1の電極6と第2の電極5とのシ
ート抵抗は略等しくなり、第1の電極6の発熱分布と第
2の電極5の発熱分布とは、第1の最近接部71と第2
の最近接部72との中線に対して略対称となり、上述し
たように、第1の電極6の高発熱部と第2の電極5の低
発熱部が絶縁層を介して対峙し、同様に、第1の電極6
の低発熱部と第2の電極5の高発熱部が絶縁層を介して
対峙するため、発熱分布を効果的に均一化できることと
なる。ここで、Taの電気抵抗率は13.5μΩ・cm
(文献:伝熱工学資料、改定第4版、日本機会学会発
行、丸善)であり、厚さ23nmのTaのシート抵抗は
5.4Ωである。
【0062】また、第1の電極6と第2の電極5とのシ
ート抵抗を均一にするために、それらの膜厚は完全に均
一であることが好ましい。しかし、第1の電極6と第2
の電極5との周縁部においてわずかなテーパが形成され
る場合がある。このようなわずかなテーパの形成される
要因は、以下に述べる通りである。
【0063】まず、エッチング液を用いたウェットエッ
チングでパターニングした場合、通常、エッチングは、
レジストの無い露出面を上方から下方に向かって等方的
に進行する。このため、上側が多く削られ、下側が少な
く削られることから、被パターニング材の周縁部にわず
かなテーパが形成される。また、荷電粒子を加速して表
面に照射するようなドライエッチングでパターニングし
た場合、エッチングは下方向のみに進行するが、それで
も、荷電粒子の横方向への運動が発生するために、被パ
ターニング材の周縁部にわずかなテーパが形成される。
【0064】しかし、わずかなテーパであればシート抵
抗への影響はほとんどないため、本実施例では、第1の
電極6と第2の電極5との周縁部にこのような意図しな
いわずかなテーパが形成された場合のものについても
「実質的に均一」として包含するものとする。
【0065】また、抵抗発熱体2の大きさは25μm×
25μmで、抵抗発熱体2の面積は625μm2であ
り、抵抗発熱体2の素子抵抗は53Ωとなる。また、非
線形素子1の大きさは84.5μm×20000μm
で、非線形素子1の面積は1690000μm2であ
る。このとき、非線形素子1の面積は、抵抗発熱体2の
面積の2704倍であり、非線形素子1の第1の電極6
と第2の電極5との間に印加される電圧6.7Vに対す
る素子抵抗は53Ωである。ここで、第2の電極5と第
3の電極7間に13.4Vの電圧を印加すると、非線形
素子1および抵抗発熱体2のそれぞれに6.7Vの電圧
が印加され、126mAの電流が流れる。この時、非線
形素子1および発熱抵抗体2で熱に変換される消費電力
は0.847Wであり、非線形素子1の電力密度は0.
5MW/m2、抵抗発熱体部2の電力密度は1.355G
W/m2となり、抵抗発熱体部1では吐出用液体を加熱
し、発泡させることができた。また、非線形素子1の単
位面積あたりの発熱量は抵抗発熱体部2の単位面積あた
りの発熱量の2704分の1であるため、非線形素子1
の温度上昇を抑えることができた。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、第
1の最近接部位と、第2の最近接部位とが、非線形素子
の膜厚方向に関する投影面において離隔しているため、
電位付与位置から電極の端部に向かって、各電極内の電
位がともに略一次元的に降下し、よって、非線形素子の
電極間の電位差の変化が抑制でき、電極方向に沿った方
向と垂直な方向の電流成分による発熱の不均一化が抑制
できる。また、電流密度が高くなることで発熱量の多
い、第1の最近接部位および第2の最近接部位が互いに
離隔していることで電極間での高い発熱と低い発熱が相
殺され、非線形素子の発熱が均一化される。
【0067】また、従来の半導体プロセスに頼らないで
作成できる、MIM素子等の非線形素子をマトリクス駆
動する構成であるため、長尺なインクジェット記録ヘッ
ドを低コストで提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態によるインクジェット
記録ヘッドの模式的な平面透視図である。
【図2】図1に示したインクジェット記録ヘッドの非線
形素子部の拡大側断面図である。
【図3】図2に示した非線形素子部の模式的な平面図で
ある。
【図4】本発明の第1の実施形態によるインクジェット
記録ヘッドの非線形素子をマトリクス駆動するためのマ
トリクス回路である。
【図5】第1の帯状電極および第2の帯状電極で絶縁層
を挟持する非線形素子を、集中定数回路を用いて等価的
に示した図である。
【図6】非線形素子の電流電圧特性を示した図である。
【図7】本発明の第2の実施形態によるインクジェット
記録ヘッドに設けられた非線形素子の模式的な平面図で
ある。
【図8】本発明の第3の実施形態によるインクジェット
記録ヘッドに設けられた非線形素子の模式的な平面図で
ある。
【図9】本発明の第4の実施形態によるインクジェット
記録ヘッドの非線形素子の模式的な側断面図である。
【図10】本発明のインクジェット記録ヘッドを搭載し
た、本発明のインクジェット記録装置の一例を示す模式
図である。
【符号の説明】
1、101、201、301 非線形素子 2 抵抗発熱体 5、105、205、305 第2の電極 6、106、206、306 第1の電極 7 第3の電極 9 吐出インク滴 22 下部層 23 基板 24 絶縁性薄膜 30 吐出口 31 流路 40 制御部 54 インク供給口 61、161 第1の電圧印加手段 62、162 第2の電圧印加手段 71、171、271、371 第1の最近接部 72、172、272、372 第2の最近接部 75 流路壁 91 第1の当接領域 92 第2の当接領域 381 SiN絶縁膜 382 Ta薄膜 402 インクタンク 403 駆動回路 405 紙送りローラ 406 紙 407 インクジェット記録ヘッド 651、652 電極抵抗 653 MIM型非線形素子 701 第1の電位付与位置 702 第2の電位付与位置

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出するために利用される熱エ
    ネルギを発生する発熱抵抗体と該発熱抵抗体に接続され
    る一対の電極とを有する発熱手段と、 前記発熱抵抗体に直列に接続された、第1の電極と第2
    の電極とで絶縁性薄膜を挟持する非線形素子と、を有
    し、 前記第1の電極は前記絶縁性薄膜に当接する第1の当接
    領域と電位を付与される第1の電位付与位置とを含み、
    前記第2の電極は前記絶縁性薄膜に当接する第2の当接
    領域と電位を付与される第2の電位付与位置とを含み、 前記第1の電極のシート抵抗は前記第1の当接領域の全
    ての部位で実質的に均一であり、前記第2の電極のシー
    ト抵抗は前記第2の当接領域の全ての部位で実質的に均
    一であり、前記第1の当接領域における前記第1の電極
    のシート抵抗と前記第2の当接領域における前記第2の
    電極のシート抵抗とは実質的に同一であり、 前記第1の当接領域の中で前記第1の電位付与位置に最
    近接する第1の最近接部位と前記第2の当接領域の中で
    前記第2の電位付与位置に最近接する第2の最近接部位
    とは、前記非線形素子の膜厚方向に関する投影面におい
    て離隔していることを特徴とするインクジェット記録ヘ
    ッド。
  2. 【請求項2】 前記非線形素子は矩形であり、前記第1
    の最近接部位と前記第2の最近接部位とは、前記矩形の
    非線形素子の向かい合う二辺のそれぞれに対応する部位
    である請求項1に記載のインクジェット記録ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記非線形素子は帯状であり、前記第1
    の最近接部位と前記第2の最近接部位とは、前記帯状の
    非線形素子の両端部のそれぞれに対応する部位に含まれ
    る請求項1に記載のインクジェット記録ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記第1の電極および前記第2の電極
    は、ともに帯状の帯状電極である請求項1から3のいず
    れか1項に記載のインクジェット記録ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記第1の電極および前記第2の電極
    は、ともに矩形の矩形帯状電極である請求項4に記載の
    インクジェット記録ヘッド。
  6. 【請求項6】 前記第1の電極および前記第2の電極
    は、ともに湾曲した湾曲型帯状電極である請求項4に記
    載のインクジェット記録ヘッド。
  7. 【請求項7】 前記第1の電極の前記第1の当接領域に
    おける幅に対する前記第2の電極の前記第2の当接領域
    における幅の比が5/6から6/5の範囲内である請求
    項1から6のいずれか1項に記載インクジェット記録ヘ
    ッド。
  8. 【請求項8】 前記第1の電極と前記第2の電極とは実
    質的に同一の材料で構成されており、前記第1の電極の
    厚さは前記第1の当接領域の全ての部位で実質的に均一
    であり、前記第2の電極の厚さは前記第2の当接領域の
    全ての部位で実質的に均一であり、前記第1の当接領域
    における前記第1の電極の厚さと前記第2の当接領域に
    おける前記第2の電極の厚さとは実質的に同一である請
    求項1から7のいずれか1項に記載のインクジェット記
    録ヘッド。
  9. 【請求項9】 被記録媒体を搬送する搬送手段と、前記
    被記録媒体の被記録面に対向してインクを吐出する吐出
    口が設けられているインクジェット記録ヘッドとを有す
    るインクジェット記録装置において、 前記インクジェット記録ヘッドが、請求項1から8のい
    ずれか1項に記載のインクジェット記録ヘッドであり、 前記非線形素子および前記抵抗発熱体への電力供給の制
    御を行う制御部を有することを特徴とするインクジェッ
    ト記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012121272A (ja) * 2010-12-09 2012-06-28 Canon Inc 液体吐出ヘッドの駆動方法、液体吐出ヘッド、及び液体吐出装置

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