JP3535842B2 - X線像検出装置 - Google Patents

X線像検出装置

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JP3535842B2 JP2001085705A JP2001085705A JP3535842B2 JP 3535842 B2 JP3535842 B2 JP 3535842B2 JP 2001085705 A JP2001085705 A JP 2001085705A JP 2001085705 A JP2001085705 A JP 2001085705A JP 3535842 B2 JP3535842 B2 JP 3535842B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、X線を被検体に曝射し
て得られるX線透過像を検出するX線像検出装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図11は、従来から用いられているX線
診断装置の構成の概要を示したものである。このX線診
断装置は、フィルムレス撮影を目的としたものであり、
次のようにして被検体のX線透過像を得ている。X線源
(X線管303)からX線を被検体に曝射し、被検体を
透過して得たX線像をX線イメージインテンシファイア
(I.I.)305で増強した光学像に変換する。そし
て、複数のタンデムレンズからなる光学系306を用い
て光学像をテレビカメラ307で撮影し、制御部310
でサブストラクション処理などを行って、モニター32
3で被検体のX線透過像を観察できるようになってい
る。
【0003】このようなX線診断装置では、最適な像を
得るためには適度な線量でX線管303からX線を曝射
する必要がある。そのため、次のような方法でX線量の
制御が行われている。
【0004】図12は、フィルム撮影を目的とした場合
の例を示したものであり、AEC(Automatic
Exposure Control)と知られている
方法である。被検体とフィルム324との間に配置され
たX線量検出用のセンサー325は、X線がある線量以
上になると信号を発生するものであり、この信号によっ
てX線制御部311はX線管303の管電流などを制限
し、X線の線量が一定になるようにしている。
【0005】図13は、図11で示したフィルムレス撮
影を目的とした場合に適用されるものであり、ABC
(Auto Brightness Control)
として知られている方法である。光学系306に光ガイ
ド326を挿入して光の一部を取り出し、光電子増倍管
332でその光を電気量の信号として検出し、その検出
信号を増幅器333で増幅してX線制御部311に与え
るようになっている。この検出信号に応じてX線制御部
311はX線管303の管電流などを制御し、これによ
り、X線の線量が一定になるようにフィードバック制御
が行われている。
【0006】また、上述したようなI.I.を用いたX
線診断装置では糸まき歪やシェーディング等の問題点が
あり、これを改善するものとして固体の薄型平面X線検
出器が提案されている(Demonstration
of megavoltage and diagno
stic x−ray imaging with h
ydrogenated amorphous sil
icon arrays(Med Phys.19
(6),Nov/Dec 1992;P.1455−1
466)、特開昭61−62283「X線/電気変換装
置」、特開昭61−244176「デジタルラジオグラ
フイ装置」などを参照)。
【0007】図14及び15は、その薄型平面X線検出
器の代表的な構成例を示したものである。図14は、検
出器の1画素の断面図であり、図15は、検出器の回路
構成を示した図である。
【0008】図14に示すように、この薄型平面X線検
出器101の各画素は、支持体136上にTFT(th
in film transistor)140及びp
inフォトダイオード(PD)150を1つ有し、これ
がマトリクス状に配置され、これらの上に蛍光体122
を有するという構造になっている。TFT140及びP
D150は、CVD法によってアモルファスシリコンで
形成され、その支持体136の材質としてはガラスなど
を用いることができる。支持体136上にまずAlのゲ
ート電極145のパターンを形成し、その上にCVD法
によってSiNx膜132を成膜している。SiNx膜
132上に、i−アモルファスシリコン(a−Si)膜
148、n+−アモルファスシリコン(n+a−Si)
膜143,147を形成してTFT140のチャネル領
域148、TFT140のドレイン領域、ソース領域と
し、Alのドレイン電極142、ソース電極146のパ
ターンが形成されている。ソース電極146のパターン
上には、PD150のn+a−Si層154、i−Si
層153、p+a−Si層154を形成し、その上に透
明電極126が形成されている。各PD150は、Al
の金属電極125で接続され、共通のレベルにされる。
【0009】TFT140及びPD150の上方はポリ
イミド樹脂124及び透明保護膜123でコーティング
され、その上にさらに蛍光体122が形成されている。
そして、蛍光体122上のX線の入射面には光反射層1
21が設けられている。
【0010】図15に示すように、TFT140及びP
D150が1つの画素について1つずつ設けられてい
る。各PD150は、透明電極126を介してAlの金
属電極125で接続され、共通のレベルにされる。横方
向のシフトレジスタ170から順次TFT140のゲー
トに電圧を与えて順次オンにし、縦方向のシフトレジス
タ180から順次TFT190のゲートに電圧を与えて
順次オンにするという、いわゆるCCDと同じような読
みだし制御がなされる。この読みだし制御によって1画
素ずつ読み出されたPD150の電荷をチャージアンプ
195で増幅する。これにより、X線像の1画素ずつ順
次読み出されて増幅された信号をビデオ信号として出力
されるようになっている。
【0011】検出器に入射するX線はまず蛍光体で可視
光に変換され、PD150で電荷に変換される。PD1
50でこの蛍光による光学像に応じて各画素の電荷が蓄
積され、TFT140によるスイッチにより、蓄積され
た電荷が外部に読み出されてビデオ信号として出力され
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】フィルム撮影の場合や
I.I.を用いたX線診断装置は、前述したように、一
定になるようにX線の線量を制御できるようになってい
るが、X線診断装置に薄型平面X線検出器を用いた場合
は、問題点が生じる。
【0013】例えば、フィルム撮影の場合のAEC法で
は、センサーを検出器の前に配置しなければならないた
め、検出器の感度を落とすことになる。I.I.を用い
た場合のABC法は、検出器の感度低下は小さいが、タ
ンデムレンズが必要である。このため、X線診断装置に
薄型平面X線検出器を用いた場合では、かかるABC法
を適用することはできない。
【0014】そこで、本発明の目的は、固体の薄型平面
X線検出器を用いたX線診断装置において、曝射するX
線の線量を最適に制御することができるX線像検出装置
を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明によれば、X線源から曝射さ
れ且つ被検体を透過したX線によるX線透過像に応じた
ビデオ信号を検出する一方で、前記X線源から曝射され
るX線の量を当該X線の量に対応した蛍光の量に応じて
制御するとともに、前記X線源から曝射されるX線を当
該蛍光がマスクされる範囲に応じて条件制御するように
したX線像検出装置に用いられるX線像検出装置におい
て、前記X線源から曝射されたX線を入射させる入射面
を有し且つ前記被検体を透過して当該入射面に入射した
X線から前記X線透過像に対応した前記ビデオ信号を出
力するとともに、当該入射X線の一部を、前記入射面に
対向する背面を透過させるX線平面検出器と、このX線
平面検出器の前記背面から透過してきたX線を受けて蛍
光を発する蛍光体膜と、この蛍光体膜から発せられた蛍
光を導く光ガイド系と、この光ガイド系により導かれた
蛍光を受けて前記X線の量の制御に供する前記蛍光の量
を検出する光検出器と、前記条件制御のために前記蛍光
体膜と前記光ガイド系との間に前記蛍光をマスクするよ
うに介挿され且つ当該蛍光をマスクする範囲を変更可能
な光マスクとを有する検出手段と、を備えたことを特徴
とする。
【0016】好適には、請求項2に記載の発明のよう
に、前記光ガイド系は、前記蛍光体膜から発せられた蛍
光を集光する集光用光ガイドと、この集光用光ガイドで
集光された蛍光を前記光検出器に導く光ファイバーとを
備えていてもよい。
【0017】さらに、請求項3に記載の発明のように、
前記X線平面検出器、前記蛍光体膜、及び集光用光ガイ
ドは、前記X線平面検出器の入射面及び背面に対向する
方向において同一面積を有するように形成してもよい。
【0018】
【作用】請求項1〜3に記載の発明にかかるX線像検出
装置によれば、X線平面検出器により、被検体のX線透
過像に対応したビデオ信号が出力されるとともに、当該
検出器への入射X線の一部が、入射面に対向する背面を
透過して出力される。この透過X線は検出手段に入射し
て、蛍光に変換された後、マスク範囲可変の光マスクを
介して蛍光の量として検出される。この蛍光の量を表す
情報は、X線診断装置に設けられているX線制御部に
って実行されるX線制御に供される。すなわち、X線制
御部により、蛍光の量に応じて、X線源から曝射される
X線の量が制御され。これとともに、X線制御部によ
って、光マスクにより蛍光がマスクされる範囲に応じ
、X線診断装置のX線源から曝射されるX線の条件制
が実行される。このため、本願発明に係るX線像検出
装置を用いたX線診断装置において、曝射されるX線量
最適制御することができる
【0019】
【実施例】本発明の実施例を、図面を参照して説明す
る。前述の従来例と同一若しくは同等のものについては
同一の符号を用いるものとし、その説明を省略し若しく
は簡略化するものとする。
【0020】図1は、本発明の第1の実施例に係るX線
診断装置を示すブロック図であり、このX線診断装置で
は、X線管303、制御部310、モニター323、X
線制御部311は前述の従来例と同等のものが用いられ
ているが、X線検出に前述した固体の薄型平面X線検出
器101を用い、その後ろ側にX線条件制御用の採光部
350と、採光部350につながれた光検出器332と
を有する点に特徴がある。そして、採光部350および
光検出器332がX線平面検出器101を透過したX線
を検出する手段を成し、X線制御部311にフィードバ
ックしX線平面検出器101を透過したX線量に応じて
X線源から曝射するX線量を制御している点に特徴があ
る。
【0021】X線管303は、X線を被検体に対して曝
射するためのX線源であり、そのX線強度はX線制御部
311からの電圧に応じて変化するようになっている。
X線制御部311は、図示せぬ操作パネルで設定した一
定の線量になるようにX線の制御を行うためのものであ
り、光電子増倍管332からの信号により線量が一定に
なるようにしている。また、X線制御部311には、後
述するように、採光部350の光マスク354のマスク
する範囲に応じた信号が与えられており、その範囲の面
積にあわせて一定の線量になるように制御している。
【0022】図2は、X線検出器101と採光部350
とを拡大して示したものである。X線平面検出器101
は、被検体のX線像を検出しビデオ信号として出力する
フラットパネルイメージャーであり、40cm四方程度
の大きさを有し、胸部一般撮影から外科用透視に至るま
で全X線診断に用いること可能であり、撮影条件により
検出器の稼働領域を変えてX線診断に用いられる。そし
て、X線検出器101は、光反射層121及び蛍光体1
22がX線の入射方向の側になるように配置されてい
る。符号160は、図14の符号125から132の光
センサー部を示す。
【0023】採光部350は、X線平面検出器101の
背面側に配置され、X線検出器101の側から蛍光体膜
352、光マスク354、光ガイド系356a,356
bで構成されている。そして、採光部350のX線検出
器101の接合部分には遮光フィルム315が貼られて
おり、X線検出器101と採光部350との間で光が遮
断されるようになっている。これによって、蛍光体膜3
52で発生した光がX線検出器101側に入り込んでノ
イズを発生させることを防いでいる。
【0024】蛍光体膜352は、X線検出器101を通
過したX線により蛍光を発するものであり、X線検出器
101のように光の位置検出を行うほどの感度を要しな
いことから、GOSを用いた増感紙で十分である。この
他に、例えばCsIなどを用いても良い。
【0025】光マスク354は、蛍光体膜352からの
蛍光のうち必要な部分の光のみを光ガイド356aに通
すためのものである。この実施例では、光マスク354
に液晶を用い、図3に示す平面図のように5×5のマト
リクス状のマスクとしている。そして、液晶コントロー
ラ(図1符号354b)からの制御によりマスクする範
囲を撮影対象の大きさに合わせて変え、撮影条件に応じ
て必要な部分の光だけを光ガイド356aに通すように
調節できるようにしている(図3は周辺部を遮光した場
合を示している)。なお、このマスク範囲は、オペレー
タの操作により決定するようにしても良い。この制御信
号はX線制御部311にも与えられている。なお、光マ
スク354は、液晶を用いていることから、より細かい
マトリクス状にすることが可能である。
【0026】光ガイド系356a,356bは、光マス
ク354を通ってきた光を光検出器332に導くための
ものである。集光用光ガイド356aは光マスク354
を通ってきた光を一括して集めるためのものであり、そ
の材質としてアクリルやガラスなどの光を通すものであ
れば良い。また、光ガイド356bは、集められた光を
光検出器332に導くためのもので、光ファイバを用い
ている。図4は、光ガイド系356a,356bの構成
を示したものであり、1方向に集光できるように底面に
傾斜を持たせ、集光用光ガイド356aを厚くしないよ
うにしている。
【0027】また、図5に示すように、光ファイバを複
数本用いて集光用光ガイド356aの幅の分に設けるよ
うにすることもでき、また、集光用光ガイド356a
を、図6に示す形状にすることもできる。さらに、図7
に示すように、光マスク354のマトリクス別に光ガイ
ド356a,356bを設けるようにすることもでき
る。集光用光ガイド356aの形状は、図8に示すよう
に、1方向に傾斜した細かい傷を入れたような構造にし
ても良い。また、感度が十分であれば、図9に示すよう
に単純な直方体にしても良い。
【0028】採光部350の蛍光体膜352、光マスク
354、及び集光用光ガイド356aは、面積がX線検
出器101と同じになるようにしている。これによっ
て、X線検出器101を透過したX線は、採光部35に
よって散乱線を発生し、採光部35が在るか否かで散乱
線の発生が異なるのであるが、この散乱線の不均一さが
取り除かれ、均一なものになる。また、これらの要素
は、X線検出器101の後方へのX線の遮蔽も兼ねるこ
とになる。
【0029】光検出器332としては、光電子増倍管や
フォトダイオードを用いることができるが、この実施例
では、光電子増倍管を用い、その検出信号を増幅器33
3で増幅してX線制御部311に与えている。
【0030】X線制御部311には、後述するように、
採光部350の光マスク354のマスクする範囲に応じ
た信号が与えられている。光マスク354のそのマスク
する範囲によって集光用光ガイド356aに入射する光
量が違い、光検出器332の検出出力も異なってくる。
そのため、光検出器332の検出出力を単にフィードバ
ックしてX線の条件制御を行うと、マスクによって光量
が減少した場合、X線量を増加させ得られる画像は明る
すぎるものとなってしまう。これに対し、本実施例で
は、そのマスクする範囲の面積に応じた上記信号が与え
られる。これによって、X線制御部311は、そのマス
クする範囲の面積の変化にかかわらず、一定の線量にな
るように制御している。すなわち、X線照射領域、検出
器の稼働領域といったX線撮影条件を設定したときに、
光マスク354のマスクする範囲が決まるのであるが、
このマスクされた領域の面積をX線制御部311にフィ
ードバックさせている。そして、その採光領域で得られ
る光量におけるX線量の最適条件を設定する。X線制御
部311では、例えば、光マスク354によって採光面
が小さくなれば、X線量の最適条件を決める光量も小さ
くするように制御し、採光面が大きくなれば、X線量の
最適条件を決める光量も大きくするように制御する。
【0031】次に、この装置の動作に付いて説明する。
X線管303からX線制御部311により制御された線
量のX線が照射され、被検体を透過したX線がX線平面
検出器101に入射する。この入射X線は、まず、X線
平面検出器101の蛍光体層122で光に変換され、そ
の光は光センサー部160のPD150によって検知さ
れ、図15に示したように、画素ごとに読み出される。
このため、被検体のX線透過像はビデオ信号としてX線
平面検出器101から検出され、出力される。そして、
制御部310でサブストラクション処理などを行ってモ
ニター323で被検体のX線透過像を撮影できるように
なっている。
【0032】ここで、X線平面検出器101に入射した
X線は、すべてが蛍光体層122で光に変換されるので
はなく、その一部は、蛍光体層122、光センサー部1
60、及び支持体136、すなわちX線平面検出器10
1を透過する。このX線平面検出器101を透過したX
線は、採光部350の蛍光体膜352で光に変換され
る。蛍光体膜352からの蛍光は、光マスク354で一
部が遮蔽されて、集光用光ガイド356aに入射する。
そして、この入射した光は光ファイバ354bに導かれ
て光検出器332で電流に変換され、増幅器333で増
幅してX線制御部311に与えられる。この電流に応じ
て、X線制御部311は、X線管303のX線が適正な
一定の線量になるようにX線管303の照射を制御す
る。これによって、過大な被爆や失敗撮影を防ぐことが
できる。
【0033】X線平面検出器101を通過するX線には
被検体を通らなかったものもあり、これが採光部350
の蛍光体膜352に入射するのであるが、マスクしなか
った場合、その部分の光量が多くなり、その情報がフィ
ードバックされてX線量を抑えることになる。しかし、
この実施例の装置では、光マスク354を設けているた
め、不要な蛍光が光ガイド356aに入射するという事
態の発生を防止又は抑制できる。すなわち被検体を通ら
なかったX線がマスクされるので、良好なX線像が得ら
れる。しかも、マスクする範囲を調節可能であるので、
胸部一般撮影から外科用透視に至るまで全X線診断に応
じて、撮影条件に合わせて良好なX線像が得られる。ま
た、X線診断中に、撮影条件により検出器の稼働領域を
変えることで撮影する範囲を変えたとしても、撮影条件
に応じた良好なX線像が得られる。とくに、関心領域を
絞り込んで見るような場合には有効である。
【0034】この様に、X線平面検出器を用いたX線診
断装置において、光マスク354によって不要な部分の
X線を等価的に取り除くため、画質が一定となるので、
撮影などの精度が上がると共に、照射するX線量を最適
化して行うのでX線曝射量が減少する。また、自動でX
線量を制御するため、オペレータの負担が軽減する。こ
うして、X線撮影を最適条件で行うことができる。ま
た、採光部350の蛍光体膜352、光マスク354、
及び集光用光ガイド356aをX線平面検出器101と
同じ面積にするため、後方散乱の影響が均一になり、画
質の劣化を防ぐことができる。また、X線量の制御に用
いる採光部を、平面検出器の後方に設けたので、採光部
の影響による画像の劣化がない。また、後方散乱の遮蔽
になり、X線を防護することができる。
【0035】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。図10は、本発明の第2の実施例に係るX線診断
装置を示すブロック図であり、このX線診断装置は、上
記第1実施例と同等の構成を有するが、採光部350の
光マスク354が固定になっている点に特徴がある。
【0036】撮影や透視といったモードでは、X線平面
検出器101の中心付近を主に使用することが多いと思
われるので、光マスク354は、図3のような中心付近
を開口部としてマスク領域外とし、マスク領域固定にし
ている。この光マスク354の材質としては遮光フィル
ム(前述した遮光フィルム315と同様)などを用いる
ことができる。
【0037】このX線診断装置では、マスク領域固定で
あるので、マスク領域を変えるためのコントローラは不
要である。X線制御部311は、光マスク354のマス
ク領域で得られる光量におけるX線量の最適条件を設定
するようにフィードバック制御を行う。
【0038】このX線診断装置は、マスク領域固定であ
る点を除いて上記第1実施例と同じ動作をし、X線管3
03のX線が適正な一定の線量になるようにX線管30
3の照射を制御するので、過大な被爆や失敗撮影を防ぐ
ことができる。本第2実施例では、マスク領域固定であ
ることから柔軟性に欠ける点はあるかもしれないが、上
記第1実施例よりも若干構成は簡単であるという利点が
ある。
【0039】なお、図7に示したように、集光用光ガイ
ドを複数有する場合、集光用光ガイドごとに光検出器を
配置し、光検出器の出力を切り替えることにより等価的
にマスク領域を可変にすることが可能になる。この場
合、第1実施例と同等である。
【0040】また、図5に示したように、光ファイバを
複数有する場合、光ファイバ毎に光検出器を配置し、光
検出器の出力を切り替えることにより等価的にマスク領
域を可変にすることが可能になる。
【0041】
【発明の効果】本願発明にかかるX線像検出装置によれ
ば、以上のように構成され且つ機能することから、その
X線平面検出器により、被検体のX線透過像に対応した
ビデオ信号が出力されるとともに、当該検出器への入射
X線の一部が、入射面に対向する背面を透過して出力さ
れる。この透過X線は検出手段に入射して、蛍光に変換
された後、マスク範囲可変の光マスクを介して蛍光の量
として検出される。この蛍光の量を表す情報は、X線診
断装置に設けられているX線制御部によって実行される
X線制御に供される。すなわち、X線制御部により、蛍
光の量に応じて、X線源から曝射されるX線の量が制御
され。これとともに、X線制御部によって、光マスク
により蛍光がマスクされる範囲に応じて、X線診断装置
X線源から曝射されるX線の条件制御が実行される。
このため、本願発明に係るX線像検出装置を用いたX線
診断装置において、曝射されるX線量最適制御する
ことができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るX線診断装置を示
すブロック図。
【図2】X線検出器101と採光部350とを拡大して
示した図。
【図3】光マスクの平面図。
【図4】光ガイド系の構成を示した図。
【図5】光ガイド系の構成を示した図。
【図6】光ガイド系の構成を示した図。
【図7】光ガイド系の構成を示した図。
【図8】光ガイド系の構成を示した図。
【図9】光ガイド系の構成を示した図。
【図10】本発明の第2の実施例に係るX線診断装置を
示すブロック図。
【図11】従来から用いられているX線診断装置の構成
の概要を示した図。
【図12】適度な線量でX線を曝射する方法の例を示す
図。
【図13】適度な線量でX線を曝射する方法の例を示す
図。
【図14】平面X線検出器の断面図。
【図15】平面X線検出器の回路構成を示した図。
【符号の説明】
101 X線平面検出器 303 X線管 311 X線制御部 332 光検出器 350 採光部 351 遮光フィルム 352 蛍光体膜 354 光マスク 356a 集光用光ガイド 356b 光ファイバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 6/00 - 6/14 H05G 1/64 G01T 1/20

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線源から曝射され且つ被検体を透過し
    たX線によるX線透過像に応じたビデオ信号を検出する
    一方で、前記X線源から曝射されるX線の量を当該X線
    の量に対応した蛍光の量に応じて制御するとともに、前
    記X線源から曝射されるX線を当該蛍光がマスクされる
    範囲に応じて条件制御するようにしたX線像検出装置に
    用いられるX線像検出装置において、 前記X線源から曝射されたX線を入射させる 入射面を有
    し且つ前記被検体を透過して当該入射面に入射したX線
    から前記X線透過像に対応した前記ビデオ信号を出力す
    るとともに、当該入射X線の一部を、前記入射面に対向
    する背面を透過させるX線平面検出器と、 このX線平面検出器の前記背面から透過してきたX線を
    受けて蛍光を発する蛍光体膜と、この蛍光体膜から発せ
    られた蛍光を導く光ガイド系と、この光ガイド系により
    導かれた蛍光を受けて前記X線の量の制御に供する前記
    蛍光の量を検出する光検出器と、前記条件制御のために
    前記蛍光体膜と前記光ガイド系との間に前記蛍光をマス
    クするように介挿され且つ当該蛍光をマスクする範囲を
    変更可能な光マスクとを有する検出手段と、を備えた
    とを特徴とするX線像検出装置。
  2. 【請求項2】 前記光ガイド系は、前記蛍光体膜から発
    せられた蛍光を集光する集光用光ガイドと、この集光用
    光ガイドで集光された蛍光を前記光検出器に導く光ファ
    イバーとを備えたことを特徴とする請求項1に記載のX
    線像検出装置。
  3. 【請求項3】 前記X線平面検出器、前記蛍光体膜、及
    び集光用光ガイドは、前記X線平面検出器の入射面及び
    背面に対向する方向において同一面積を有するように形
    成したことを特徴とする請求項2に記載のX線像検出装
    置。
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